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門 あさ美_SACHET ◇ 2007年 10月 31日
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今月24日にテイチク時代のオリジナル・アルバム7枚が紙ジャケットで再発された門 あさ美。入手困難なアルバムが多かったので、この機会を逃すなとばかCDを買った人も多かったでしょうね。もちろん私もそんな一人なんですが・・・(笑)
今月の初め(2日)に再発を記念して、1981年リリースの3rdアルバム『SEMI NUDE』を紹介しましたが、今回は発売後記念ということで私が1番回数多く聴いたであろう大好きなアルバムを紹介します。
そのアルバムは、1980年にリリースされた2ndアルバム『SACHET』です。
当時二十歳そこそこだった私に衝撃を与えた1979年のデビュー・アルバム『Fascination』では、エコーを効かせたサウンドが印象的でした。しかし、この2ndではストレートなサウンドになり、2枚目にしては完成度が高い作品だと思っています。収録曲も捨て曲無しのメロディアスなものばかりです。

このアルバムをリアル・タイムで聴いていた頃は、私は大学生の単なる若造でしたので、門 あさ美の書く詞の官能的な匂いや艶かしい歌声に悶々としていましたが、あれから27年も経って改めて彼女の数々のアルバムをじっくり聴くとあの時の印象とは違ってきています。
門 あさ美の書く詞に登場する主人公(女性)は皆、恋愛に対して一途なんですね。色んな恋愛のケースがありますが、その主人公の誰もが恋愛に真剣というか全身全霊で恋愛している・・・、そんな気がします。
ですから若い時には感じなかった女性の哀しさ、切なさみたいなものを今は感じることが出来るようになりましたね。私も大人になったということでしょうか(笑)

『門 あさ美 / SACHET』
01. セ・シボン
02. 予告状 (はじめての手紙)
03. 予期せぬ出来事
04. ハート半分
05. Silk Night
06. Lonely Lonely
07. Mr.K
08. 下りのない坂道
09. Do Do
10. やさしい声で殺して

アルバム冒頭から門 あさ美ワールド全開の01。彼女にぴったりなナンバーですが、歌詞は門 あさ美と小林 和子の共作、作曲は岡本 一生、編曲は戸塚 修です。この頃の戸塚 修は、八神 純子のアルバムでも素晴らしいアレンジを聴かせてくれてましたが、この曲のアレンジも軽やかで気持ち良いですね。

01の気持ち良さをそのまま引き継ぐ02。大好きな曲なんです。作詞・作曲は門 あさ美、編曲は才人・大村 雅朗です。サビのメロディーがたまらなく好きです。残念ながらCDにもアナログ盤にもミュージシャン・クレジットが無いので分かりませんが、間奏のギター・ソロも味わい深いですね。切ない歌詞です。

作詞・作曲:門 あさ美、編曲:鈴木 茂の03。アコースティック・ギターの優しい調べに乗せてしっとりと歌う門 あさ美のヴォーカルが光るバラードです。こんなシンプルな演奏なのに、不思議と印象に残るナンバーです。

一転して明るくポップなナンバー04も作詞・作曲:門 あさ美、編曲:鈴木 茂によるナンバーです。ラテン・フレーバーを散りばめたCITY POP風なアレンジが80年代らしくて良いですね。ベースは後藤 次利っぽい気がしますが・・・。鈴木 茂らしいギターも聴けます。

何故か編曲のクレジットが抜けているバラード曲05。ピアノの弾き語りのようなシンプルで、美しいメロディーが印象的です。もしかしたら、門 あさ美自身のアイディア、アレンジなのかも知れません。門 あさ美の声はまさにシルキーそのものです。

シングル・カットされた06。シングル曲らしいキャッチーなメロディーと、松任谷 正隆のツボを押さえたアレンジが特徴です。1度聴けば口ずさめるような親しみやすいメロディーが光ってますね。作詞・作曲は門 あさ美。

07も大好きな曲で、当時一世を風靡したドゥービー・ブラザーズ・スタイルのリズム・リフが心地良いミディアム・ナンバー。大村 雅朗のアレンジが素晴らしいですね。惜しい人を失ったなと実感しました・・・。作詞・作曲は門 あさ美です。

大村 雅朗のJAZZYなアレンジがお洒落なバラード曲08。お酒を傾けながら聴きたくなるような曲なんですが、歌詞とタイトルが絶妙にマッチしていて切なさを倍増させますね。作詞:門 あさ美、作曲:岡本 一生です。門 あさ美以外の人が作った曲が2曲も収められているのは、テイチク時代ではこのアルバムだけです。

ウキウキ気分がよく表れているポップな09。作詞・作詞:門 あさ美、編曲:鈴木 茂によるナンバーです。サビのメロディー部の門 あさ美と男性ヴォーカル、コーラス隊の絡みが印象的です。

名曲10。これは凄い曲です。若かりし頃はこの歌詞に悩殺されたものです。でも今は若干違う印象を持っています。確かに艶っぽいタイトルですが、実は"昔の彼を忘れられない、そんな私を消して欲しい"と願う、女性の悲しい性といじらしさを感じますね。リズムを協調した大村 雅朗のアレンジ、門 あさ美の曲、そしてヴォーカルとまさに3拍子揃った彼女の代表曲と言っても過言ではないでしょう。

私個人の好みの問題ではありますが、何度聴いても良いアルバムですね。01から02への流れや、09から10への流れは本当に心地良く素晴らしい構成・曲順だと思います。
それに加え、門 あさ美の類稀なるソング・ライターとしての才能の高さには驚きます。決して奇をてらうのでは無く、あくまで自然に耳に馴染むメロディー・ライン。当時としては珍しい位に大人の女性の深層心理を描いた歌詞。まさにワン・アンド・オンリーな女性アーティストですね。特に引退という訳ではないと思うので、また新作が聴けたら嬉しいですね。
今聴いても全く古臭さを感じない素晴らしいCITY POPなアルバムで、私が自信を持ってお薦め出来るアルバムです。ぜひ聴いてみて下さい。
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中崎 英也_BLUE DAYS ◇ 2007年 10月 30日
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今回紹介するアルバムは、正直どのカテゴリに入れるか悩みましたが"FUSION"のカテゴリで紹介させてもらおうと思います。取り上げたのは、ヒット・メイカーと知られる作曲家・中崎 英也の1993年のインスト・アルバム『BLUE DAYS』です。
中崎 英也は1959年生れ(私と同い年です)で、1981年に"WITH"というバンドでデビュー。1985年のバンド解散後は作曲家・プロデューサーと活躍しています。バンド時代のことは全く知りませんが、作曲家として数多くのアーティストに楽曲を提供してヒットさせています。私が中崎 英也の作曲した曲で1番好きな曲は、中山 美穂の「遠い街のどこかで…」ですね。

何故、中崎 英也がインスト・アルバムを作ろうと思ったのか分かりませんが、このアルバムはFUSIONというよりもヒーリング系の音楽に近いかも知れません。美しい旋律の曲が多いのですが、決して明るいものではなくどこか陰のイメージが漂っています。
作・編曲・プロデュースはもちろん中崎 英也です。楽曲の中には江口 信夫(ds)、元ジャパンのミック・カーン(b)、三沢 またろう(per)等が参加していますが、基本的には中崎 英也が全てのサウンドを作っています。

『中崎 英也 / BLUE DAYS』
01. 遠い胸
02. 想い出がふりむく頃
03. 下り車線
04. 失くした鍵
05. RUSTY
06. 夜のインクでイニシャルを
07. DIFFUSION
08. 風の涯て
09. また明日
10. 遠い胸 (ストリングス・バージョン)

溝口 肇のチェロとストリングスが中心になって切ないメロディーを奏でる01。どこかヨーロッパの片田舎の寒い冬を感じさせるナンバーです。

江口 信夫(ds)、関 雅夫(b)、三沢 またろう(per)をバックに、中崎 英也のアコースティク・ギター、エレキ・ギター、ピアノのプレイが光る02。美しい中にも儚さを感じるメロディーが印象的ですね。

テンポがあり、JAZZYな味付けも施されたナンバー03。江口 信夫とミック・カーンのリズム隊のコンビネーションが素晴らしく、間奏のハモンド・オルガンのソロも聴き所です。ストリングスの使い方が巧みで軽快なリズムと絶妙にマッチしています。

ピアノとストリングス中心で奏でられる切ないメロディーが印象的な04。韓流ドラマのBGMで使われても違和感の無いような曲です(笑)

ニューヨークの真夜中を連想させるようなJAZZYな05。エリック宮代のトランペット、ミック・カーンのベースのプレイが特に素晴らしく、アルバムの中でも中崎 英也のアレンジ・センスが最も光っている曲と言っても過言ではないと思います。

ボッサ調のアレンジの06。軽やかな江口 信夫のドラミングと中崎 英也のアコースティック・ギターのプレイが素晴らしいナンバーですが、メロディーはあくまでも儚く切ない雰囲気です。

アイルランドの民族楽器ハンマーダルシマという楽器をフィーチャーした07。この楽器の独特な音色が面白く、ヨーロピアンな雰囲気もあるし聴き様によってはフォルクローレのようにも聴こえます。目に浮かぶ情景は険しい山々が連なる壮大な風景ですね。

ドラマ"北の国から"で使われても似合いそうな08は、美しい音色のアコースティック・ギターがフィーチャーされたナンバーです。シンプルなんですが澄んだギターの音色に耳を奪われてしまう、そんな1曲です。

星の輝く夜空の下、「また明日」と言って元気良く家路を急ぐ子供の元気な姿を連想させる09。短い曲ですが、雰囲気が伝わってきます・

01のストリングス・バージョン10。

このアルバムがリリースされた時、あの中崎 英也のアルバムということで期待して購入しました。きっとポップなアルバムなんだろうなと・・・。ところが意に反してアルバムを通して漂う"陰"のイメージに戸惑い、暫くの間聴いていませんでした。
最近になって聴き直してみたんですが、アルバムを買った時のような拒絶反応が無くなっていて割と気持ちよく聴けました。歳のせいでしょうかね(笑)
真剣に聴き込むというよりも、あくまでもBGM的に聴くのが良いと思います。特に寝付かれない時などにBGMで流せば、心落ち着いて眠りにつけるような音楽ですね。
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当山 ひとみ_ONE SCENE ◇ 2007年 10月 29日
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今回紹介するのは、PENNY(ペニー)の愛称で親しまれていたシンガー、当山 ひとみが1987年にリリースしたアルバム『ONE SCENE』です。
以前、1989年リリースのアルバム『AFTER 5:00 STORY』を紹介しましたが(紹介記事はコチラ)、その時にいつもお世話になっているブログ"Walking de Music"のayukiさんにこのアルバムを薦めて頂いて、それ以降アルバムを探しておりました。そして、今年の夏前頃に運良く見つけることが出来ました。
ただ、アルバムの内容が冬向きな曲があったので紹介する時期を窺っておりまして、ようやく今回紹介することにしました(笑)

先程冬向きの曲があると書きましたが、決してアルバム全体が冬というイメージだという訳ではありません。ジャケット写真やアルバム・タイトルからも想像出来ると思いますが、色んな季節、シチュエーションから取り上げた場面(ワン・シーン)が歌われています。時にタクシー・ドライバーとの会話やテレフォン・オペレーターとの会話が挿入されていたりと、音楽だけでなくドラマティックな演出が含まれているのも特徴と言えるかも知れません。
参加メンバーも打ち込みが主流となりつつあった頃にも関わらず、宮崎 全弘(ds)、芳野 藤丸(g)、松原 正樹(b)、長岡 道夫(b)、富倉 安生(b)、岡沢 章(b)、難波 弘之(key)、信田 かずお(key)、中西 康晴(key)、土岐 英史(sax)、向井 滋春(tb)等という豪華メンバーが顔を揃えています。

『当山 ひとみ / ONE SCENE』
01. 最後のSki
02. 春の支度
03. 7courseのPrologue
04. Traffic Jam
05. It's Not Easy
06. Still
07. Love GEORGIA
08. Water Color ~水彩画~
09. ONE SCENE

軽快なギター・カッティングが心地良いミディアム・ポップ・チューン01。一面の銀世界、乾いて凍えた空気感がよく表現されている京田 誠一のアレンジが見事なナンバーです。曲毎のクレジットが無いのが残念ですが、この曲のギターはカッティングの雰囲気からすると芳野 藤丸でしょう。

やわらかい陽射しのようなバラード・ナンバー02。若干抑え気味のヴォーカルが曲調とよくマッチしている気がします。シンセ・サウンドを多用していますが、オーソドックスなアレンジも好感が持てますね。

プールの歌なんで夏がテーマの曲ですが、曲自体ポップで特に季節感を感じさせないアレンジのおかげでいつの季節も楽しめそうな03。切ない歌詞とは裏腹に明るめの曲調です。ストリングスやホーン・セクションの使い方がなかなか絶妙です。

当山 ひとみの書いた英語詞のFUNKYなナンバー04。日本語詞を歌う時とは違った雰囲気のヴォーカルが魅力ですね。曲の終わりで、ペニーとタクシー・ドライバーとのやりとりが良いアクセントになっているナンバーです。

続く05も当山 ひとみの作詞による英語詞の曲です。都志見 隆の作曲による美しいバラード・ナンバーです。サビのメロディーも素晴らしく、AORといった趣きが強いですね。菊地 秀行の小説"妖獣都市"がアニメ化されたときの挿入歌だった曲でもあります。

桐ヶ谷 俊博の作詞・作曲によるCITY POPなバラード・ナンバー06。八木 のぶおのハーモニカがフィーチャーされており、コーラス・ワークや松原 正樹(おそらくですが)のギターも美しく、列車のSEを織り交ぜたドラマティックなナンバーです。

シックなアレンジが私好みの07。AOR風なミディアム・バラード・ナンバーで、全盛期の松任谷 正隆のアレンジを彷彿させる京田 誠一のアレンジ・センスが光る1曲ですね。この曲の間奏部にテレフォン・オペレーターとペニーの会話が挿入されているのですが、そのバックで流れる向井 滋春のトロンボーン・ソロが素晴らしいですよ。

波の音のSEと共に始まるしっとりと聴かせるバラード曲08。

アルバム・タイトル曲でもあるバラード・ナンバー09。ストリングスの美しい音色をバックに、切々と別れを歌う当山 ひとみのヴォーカルが素晴らしく印象に強く残る、そんなナンバーですね。

このアルバムは、アップ・テンポの曲が少なくトータル的には地味な印象を与えるかも知れません。しかし、当山 ひとみのシンガーとしての魅力は十分に発揮されているアルバムだと思います。普段ならバラード曲が多いアルバムは厭きるのも早い私ですが、このアルバムは不思議と厭きがきません。きっとSEや会話を挿入するという趣向が、曲のドラマ性をより高めているからなのかも知れません。秋の夜長にしっとりとバラードに浸りたい時などにお薦めの1枚です。
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何故かJAZZというと秋~冬というイメージが、どういう訳か私にはあります(笑)
ですからこの時期になるとJAZZっぽいサウンドが聴きたくなってきます。そこで今回選んだアルバムがバリー・マニロウが1994年にリリースした、ビッグ・バンドと組んでまさにビッグ・バンド黄金時代の雰囲気を堪能させてくれるアルバム『SINGIN' WITH THE BIG BANDS』です。

バリー・マニロウは、「哀しみのマンディ」、「歌の贈りもの」、「想い出の中に」、「コパカバーナ」、「涙色の微笑み」等のヒット曲で知られるシンガー、ソングライター、プロデューサーですね。
1973年のデビュー以来、精力的に活躍しているバリーが昔から好きで聴いていたというJAZZ、しかもビッグ・バンド黄金期のヒット曲で今もなおスタンダードとして広く親しまれている名曲を、ヒットさせたそれぞれのバンドと共演、歌っているのが本作です。
共演しているビッグ・バンドは以下の通りです。
①THE GLENN MILLER ORCHESTRA (グレン・ミラー楽団)
②THE HARRY JAMES ORCHESTRA (ハリー・ジェームス楽団)
③THE TOMMY DORSEY ORCHESTRA (トミー・ドーシー楽団)
④THE JIMMY DORSEY ORCHESTRA (ジミー・ドーシー楽団)
⑤THE DUKE ELLINGTON ORCHESTRA (デューク・エリントン楽団)
⑥LES BROWN AND HIS BAND OF RENOWN (レス・ブラウン・バンド)
⑦THE BENNY GOODMAN ORCHESTRA (ベニー・グッドマン楽団)
しかし、ご存知の通りグレン・ミラー、ハリー・ジェームス、トミー・ドーシー、ジミー・ドーシー、デューク・エリントン、ベニー・グッドマンというバンド・リーダーは既に他界していますが、楽団としては現在も残っているので共演が可能だったという訳ですね。

『BARRY MANILOW / SINGIN' WITH THE BIG BANDS』
01. Singin' With The Big Band
02. Sentimental Journey
03. And The Angels Sing (天使は歌う)
04. Green Eyes
05. I Should Care
06. Don't Get Around Much Anymore
07. I Can't Get Started (言い出しかねて)
08. Chattanooga Choo Choo
09. Moonlight Serenade
10. On The Sunny Side Of The Street (表通りで)
11. All Or Nothing At All
12. I'll Never Smile Again
13. I'm Gettin' Sentimental Over You (センチになって)
14. Don't Sit Under The Apple Tree (二人の木陰)
15. (I'll Be With You) In Apple Blossom Time
16. Where Does The Time Go?

バリー・マニロウのオリジナル曲01。スウィンギーで楽しい雰囲気を持った曲で、アルバム・タイトル曲です。

数え切れない位のカヴァーが存在する名曲02。1944年に作られたナンバーで、当時の専属歌手ドリス・デイをフィーチャーしたレス・ブラウン楽団の大ヒット曲です。バリーは本家とも言える⑥との共演です。

1930年代に作られた古いナンバーで、ベニー・グッドマン楽団のヒット曲03。もちろん⑦との共演です。

1929年に作られ、1941年にジミー・ドーシー楽団のレコードがヒットしたという04。④との共演で、デュエット相手はローズマリー・クルーニー。

数多くレコーディングされた1945年の作品05。

デューク・エリントンの作曲による1940年の作品06。バリーとの共演はもちろん、デュークの長男マーさーが率いる⑤ですね。

1938年にトランペット奏者バニー・ベリガンが自身の楽団のレコーディングでヒットさせた07。

1941年の映画「銀嶺セレナーデ」の主題歌で、グレン・ミラー楽団のレコードが大ヒットした08。ここではもちろん①との共演を果たしています。日本では細野 晴臣がカヴァーしたことでも有名ですね。

名曲中の名曲09。グレン・ミラー楽団のテーマ曲とも言えるナンバーですね。1939年の作品です。

1945年のトミー・ドーシー楽団のヒット曲10。③との共演です。

1939年に当時の専属歌手だったフランク・シナトラをフィーチャーしたハリー・ジェームス楽団のヒット曲11。②との共演です。

フランク・シナトラとパイド・パイパーズをフィーチャーしたトミー・ドーシー楽団のミリオン・ヒット・ナンバー12。③との共演です。

1936年にトミー・ドーシー楽団のレコードがヒット、以降ドミー・ドーシーのテーマ曲になっていたという13。

1942年にグレン・ミラー楽団のレコードがヒットして有名になった14。①との共演で、デブラ・バードのヴォーカルもフィーチャーされている明るい曲です。

1920年に作られ、1941年にアンドリュース・シスターズのレコードがヒットしたという15。

最後の16はバリー・マニロウのオリジナル・ナンバー。

収録曲が1940年代あるいはそれ以前の曲が中心なので、いくら50歳間近な私とて知らなかった曲も当然ながら多いです。しかし、タイトルでは分からなくても聴いた事があるという曲も多いのも事実です。この手のアルバムっていうのは、眉間に皺を寄せて聴くのも良いのでしょうが、やはり秋の夜長に読書やお酒のお供にBGM的に聴くのがピッタリかも知れません。
今月24日に、70年代ポップスの名曲の数々を歌った新作『ザ・グレイテスト・ソングス・オブ・ザ・セヴンティーズ』をリリースしたばかりのバリー・マニロウ。
丁度タイムリーなネタだということで今回取り上げてみました(笑)
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今回はブログを始めた頃に紹介したものの、今読み返すとあまりにも記事の内容が薄っぺらだったので改めて紹介するPart 2シリーズ・・・だと思って下さい(笑)
2005年の12月に1度紹介したのですが(紹介記事はコチラ)、ちょうどその頃何故か『Feel Happy』が無性に聴きたくなったんですね。しかし、CDでは所有してなくてアナログ盤を引っ張り出してレビュー記事(とは言い難い内容ですが・・・汗)を書いたのです。中古店等でCDを見つけたら購入しようと思っていたんですが、あれから1年10ヶ月が経過した今月24日に何とデビュー30周年記念盤として、紙ジャケット、フルデジタル・リマスタリングにボーナス・トラック4曲付きで再発されたのです。
これを機会にCDを購入、改めて良い音でアルバムを聴いてみると、昔書いた記事とはまた違った印象を受けました。そこで新たに記事を書いてみようと思い立った訳です。

原田 真二は、1977年10月に弱冠18歳で「てぃーんず ぶるーす」でデビュー。翌11月に「キャンディ」、12月に「シャドーボクサー」と3ヶ月連続レコードリリースという当時としては画期的な形でデビューを飾り、リリースされた3曲共にヒット・チャートの上位に入る快挙を達成しました。
原田 真二と私はまさに同年代(ひとつ私が下になりますが)ですので、この時の事を鮮明に覚えています。また、翌1978年にリリースされた1stアルバム『Feel Happy』も大ヒットしました。当時はアイドル的な扱いを受けていましたが、彼の作った作品を聴くと音楽的な才能に関しては高いポテンシャルを有するアーティストだと分かりますね。
人気者の辛いところは、人気が高くなるにつれ雑言も増え、"生意気"だとか"天狗になってる"等と言われていた事もあったとか・・・。"頑な"とか"頑固"を"生意気"と捉えられていたのかも知れませんね。

『原田 真二 / Feel Happy 2007 ~Debut 30th Anniversary~』
01. ビギニング / 作・編曲:原田 真二
02. Curtain Rise / 作詞:松本 隆、作曲:原田 真二、編曲:原田 真二・瀬尾 一三
03. Sports / 作詞:松本 隆、 作・編曲:原田 真二
04. キャンディ / 作詞:松本 隆、作曲:原田 真二、編曲:原田 真二・阿部 雅士
05. Plastic Doll / 作詞:松本 隆、作曲:原田 真二、編曲:瀬尾 一三
06. Good Luck / 作詞:松本 隆、 作・編曲:原田 真二
07. 風をつかまえて / 作詞:松本 隆、 作・編曲:原田 真二
08. てぃーんず ぶるーす / 作詞:松本 隆、作曲:原田 真二、編曲:鈴木 茂・瀬尾 一三
09. High-Way 909 / 作詞:松本 隆、 作・編曲:原田 真二
10. ANGEL FISH / 作詞:松本 隆、作曲:原田 真二、編曲:鈴木 茂・瀬尾 一三
11. 黙示録 / 作詞:松本 隆、作曲:原田 真二、編曲:原田 真二・瀬尾 一三
Bonus Tracks
12. シャドー・ボクサー / 作詞:松本 隆、作曲:原田 真二、編曲:後藤 次利
13. タイム・トラベル / 作詞:松本 隆、 作・編曲:原田 真二
14. てぃーんず ぶるーす 2007
15. タイム・トラベル 2007

ストリングス以外の楽器を原田 真二一人でこなしている短いインスト・ナンバー01。

美しいアカペラ・コーラスで始まる02は、意外にもミディアム・バラード・ナンバーです。曲の構成やメロディーの繋ぎ方など、デビュー・アルバムにも関わらずセンスの良さを感じさせます。

タイトル通り躍動的溢れるナンバー03。パーカッシヴな原田 真二のピアノやホーン・スペクトラムのホーンが印象的です。

2ndシングル・ナンバー04。キャッチーなメロディーのナンバーですが、当時も今もあまり好きになれない曲です。理由は別にないのですが・・・(笑)

私のお気に入りの1曲である05。林 立夫(ds)、後藤 次利(b)、矢島 賢(g)、浜口 茂外也(per)という安心して聴けるメンバーの演奏と、原田 真二の弾くクラヴィネットとが絶妙なバランスですね。流石にプロ(瀬尾 一三)のアレンジだと思わされた1曲。

キャッチーなメロディーながら凝ったアレンジが施されているミディアム・ポップ・チューン06。原田 真二のアレンジが光る曲だと思います。当時18~19歳位だったことを考えると、やはりその才能は素晴らしいですね。

ストリングス・アレンジまで自身でアレンジしている軽快で爽やかなポップ・ナンバー07。不思議な魅力を持っている曲で、原田 真二のキャラクターには似合わない感じもするのですが一緒に口ずさみたくなるような、そんな曲に仕上がっています。

デビュー曲にしてインパクト十分な08。30年経過した今聴いても魅力のあるナンバーですね。タイトルをあえて"ひらがな"表記にするあたり、松本 隆らしさを感じます。特にサビらしいところの無い曲がここまでヒットしたというのも面白いなと思います。

ウエスト・コースト・ロック風な軽快なドライブ・ミュージック09。これもお気に入りの1曲になっています。捻りの無いストレートなメロディーと吉川 忠英のアコースティック・ギターが印象的です。

今となっては弱冠チープなシンセの音に微笑んでしまう10。ポップ・ロックといった趣きのナンバーです。鈴木 茂らしいギターが炸裂します(笑)

当時、原田 真二のメロディー・メイカーとしての才能を1番感じたのが、この11でした。今でも大好きな1曲です。ストリングスに原田 真二自らが弾くアコースティック・ギターが中心になっているシンプルな演奏なんですが、これがメロディーとヴォーカルを際立たせていて良いんですよ。

ボーナス・トラック1曲目は3rdシングル曲だった12。このアルバムにこの曲がボートラで収録されたのは嬉しいですね。この曲が結構好きだったんで・・・。坂本 龍一、林 立夫、後藤 次利、鈴木 茂という顔触れの演奏はやはり良いですね。

4thシングル曲だった13。この4枚目までのシングルはヒットしたので憶えている人も多いでしょうね。「この曲、こんなに良い曲だったっけ?」と思わされた1曲なんですが、かなりの作曲センスを今となって感じる曲。

ボーナス・トラックの目玉である14と15は、2007年にリテイクされたナンバーです。ボッサ調の14や原曲に割と忠実なアレンジ15。何年経過しても原田 真二らしさが失われていないのが嬉しいですね。

このアルバムは私と同年代の人には懐かしさもあり、受け入れられるだろうと思いますが、80年代の煌びやかなCITY POPが好きな人に受け入れられるかは疑問に思っています。それは70年代のニューミュージックの流れの中の作品であるというところかも知れません。
それでもニューミュージックからCITY POPへの橋渡しをしたという意味では、原田 真二の存在は大きかったと思います。今でも現役で活躍していますが、このアルバムの輝きは格別だと思っていますので、興味のある方は聴いてみて下さい。
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岩崎 元是_FOR A LONG TIME ◇ 2007年 10月 26日
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今回紹介するアルバムは、聴けば80'sへタイム・スリップ出来ること請け合いの作品で、CITY POP好きな人にはぜひ聴いて欲しい1枚です。
そのアルバムは、岩崎 元是(いわさき もとよし)が20年振りにリリースした新譜『FOR A LONG TIME』。
既に音楽ライターの金澤 寿和氏のブログ「Light Mellow on the web~ turntable diary~」の10月16日付けの記事に紹介されていたので、読んだ方もいらっしゃると思います。また、アニソンが好きな方の中には、岩崎 元是の名前を既にご存知の方もいるかも知れません。失礼ながら然程メジャーな人ではないので、もしご存知の方がいてくれると嬉しいのですが・・・。

岩崎 元是は、1986年に"岩崎 元是&WINDY"というグループでデビュー。わずかシングル盤を4枚、アルバムを2枚リリースしただけで翌1987年には解散してしまいました。
以降ソロとして再デビューの話もあったようですが表舞台へは戻らずに、アニメやゲーム関係の音楽を作るという裏方の仕事をされていたようです。
WINDY時代の音楽は、大瀧 詠一や山下 達郎の影響を強く感じる、まさにナイアガラ・サウンドを彷彿させるものでした。しかもメロディーも飛び切りキャッチーなものが多く、歌声は杉山 清貴を彷彿させました。WINDY時代の歌声は本当に杉山 清貴に似てまして、WINDYの音楽を友人に聴かせると"杉山 清貴"と勘違いする人が凄く多かったですね。
要するにナイアガラ・サウンド(ウォール・オブ・サウンド)+杉山 清貴÷2=岩崎 元是といったイメージでしょうか・・・。彼の音楽をCITY POPと呼ばずに何と形容するんだという感じでしたね(笑)
以前、当ブログでも岩崎 元是&WINDYの2ndアルバム『from SOUTH AVENUE』(1987年)を紹介していますので(紹介記事はコチラ)、興味のある方はぜひ読んでみて下さい。

『FOR A LONG TOME』は、ソロ・デビューの為に書き溜めておいた楽曲や新たに書き下ろした楽曲の新旧合わせて10曲と、他アーティストやアニメ用に提供した楽曲のセルフ・カヴァー4曲の計14曲が収録されています。アルバム冒頭の曲から、あの想い出がいっぱい詰まった80'sへと誘ってくれますよ。

『岩崎 元是 / FOR A LONG TIME』
01. 数え切れないI LOVE YOU
02. 終わらない夏
03. ただひとつの「さよなら」
04. 青い空 青い海
05. 雨のholiday
06. Inter lude 1
07. 泣き顔のPinup Girl
08. another love
09. ハミングのLove song
10. 一人の窓
11. I'll say it with a song
12. Inter lude 2
13. 君のいないクリスマス
14. 時のなかで

1997年に制作される予定だったソロ・アルバムの1曲目用に書いたという01。これが笑っちゃうくらいの典型的なウォール・オブ・サウンドで、多くの人が大瀧 詠一の『A LONG VACATION』を思い浮かべることでしょうね。この1曲目で惹き込まれることでしょう(笑)

マージー・ビート風なポップ・チューン02。竹内 まりやが歌っても似合いそうなナンバーで、岩崎 元是の多重録音によるコーラス・ワークも美しく印象に残ります。曲のタイトルからして80's風だと思いませんか?

1990年に俳優・風間 トオルに提供した曲のセルフ・カヴァーだという03。美しいメロディー・ラインを持ったミディアム・バラード・ナンバーです。おそらくこの曲を聴けば、杉山 清貴に雰囲気や声が似ているというのが理解してもらえると思います。

CDドラマの挿入曲として書いたという04。これもセルフ・カヴァーになるようです。最初に聴いた時思わずニヤっとしてしまった曲で、山下 達郎の「へロン」を彷彿させます。アレンジやコーラス・ワーク等、達郎の影響を強く受けているであろう1曲ですね。

WINDY時代にレコーディングされたにも関わらず、世に出ることの無かった曲のリテイクだという05。しっとりとした雰囲気がたまらなく心地良いナンバーで、岩崎 元是の作曲センスが光る1曲。素晴らしい歌声を堪能出来ます。野球解説者である栗山 秀樹がレコーディングしたらしいです。曲のタイトルも「雨のウエンズデイ」を連想させるところがニクイですね(笑)

山下 達郎ばりの多重録音によるアカペラ・コーラスを聴かせてくれる06。

ソロ・デビューを目指していた頃に書いた曲だというポップ・ナンバー07。歌詞に時代を感じさせますが、爽やかなサウンドと歌声はビールや清涼飲料水のCMに使われても不思議では無いほどの曲です。80'sな雰囲気が全開といった感のある素晴らしいナンバー。

不倫をテーマにしたドラマの主題歌のプレゼン用の曲だったという08。採用されたのかは不明ですが、確かに大人の雰囲気が漂うバラード曲に仕上がっていますね。サビのメロディーが印象的です。

岩崎本人がライナーで、"今時このリズム・パターンをやる人はいないだろう"と書いている09。確かにそうかも知れないブギーのリズムが軽快なナンバー。個人的にはこういうリズムは結構好きなので、心地良く聴けたナンバーでした。横山 輝一の「ブギー・ウォーキン」を彷彿させます。コーラスの女性の声は広谷 順子。

切ないバラード曲10。クリス・レアの「September blue」という曲にインスパイアされたという曲なんですが、美しくも切ないメロディー・ラインが印象的です。

WINDYのメンバーで、2005年に亡くなったという村中 義仁に捧げた曲11。マージー・ビート風のアレンジを施した軽快なナンバーなんですが、歌詞を読むと切なさが伝わってくる、そんな曲ですね。

再び達郎ばりのアカペラを聴かせてくれる12。

元体操選手で金メダルを獲得した森末 慎二に提供したX'masソングをセルフ・カヴァーした13。これが良い曲なんですね。今年のX'masに活躍してくれそうです。

ユーロ・ビートに80'sのメロディーを乗せたような軽快なナンバー14。70'sのディスコ・ビートと80'sのユーロ・ビートが混じったような曲と本人もライナーでコメントしていますが、まさにその通りのナンバーです。それにしてもキャッチーなメロディーを次から次へと書ける才能には脱帽ですね。

CITY POPや80'sのJ-POPの煌びやかな感じが好きな方には、ぜひ聴いて欲しいアルバムです。とにかく聴いてみて下さいとしか言いようのないアルバムです。私が絶対の自信を持ってお薦め出来る1枚です。
あれこれと書くよりも、帯に書かれた印象的なコピーを最後に綴っておきます。
「21世紀に遅れてやって来た、20世紀の名盤!」・・・どうですか?(笑)
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小田 裕一郎_Life ◇ 2007年 10月 25日
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80年代を代表するであろうヒット・メイカー、小田 裕一郎が1986年にリリースした3rdアルバム『Life』です。
小田 裕一郎と言えば、やはり松田 聖子や田原 俊彦、杏里等のヒット曲を手掛けた作曲家として有名ですが、自身もアーティストとして活動しています。もちろん現在も現役で頑張っておられるようです。以前、1stアルバム『ODA』を紹介したんですが、その時は『ODA』しか所有してませんでした。先日中古店で前から聴きたかった、この3rdアルバムを見つける事が出来ました。

小田 裕一郎の書いたヒット曲はどれもポップでキャッチーなメロディーが特徴で、いわゆる歌謡POPみたいな親しみやすいものが多いのですが、自身のアルバムではどこか骨っぽさと言うかワイルドさを感じさせる曲が多いですね。同じ人の曲なんだろうかと思う事もあります。人に提供する曲がPOPなら、自身の歌うナンバーはAORといった感じでしょうか・・・。
アレンジャーに矢野 誠を迎え、バック・メンバーは古田 宣司 (ds)、長谷部 徹(ds)、長岡 道夫(b)、鈴木 茂(g)、難波 正司(key)と少数ですが、その分アルバムを通してサウンドに統一感があります。
特に鈴木 茂が大活躍しており、彼のギター・ワークを聴くだけでも楽しめるアルバムですね。

『小田 裕一郎 / Life』
01. Party Life
02. But...
03. 海の青さの中で
04. グッドラック
05. エミリー
06. 野良猫
07. 恋=Do!
08. Morning Story
09. Yes I Do
10. Let Me Know

もの静かなブルース調のイントロから一転してダンサブル・ナンバーへと変わる01。長岡 道夫のベースと鈴木 茂のカッティングが曲を通して軽快なリズムを刻んでいます。アイドルへの提供曲とは趣きは違いますが、キャッチーなメロディーには変わりありませんね。

へヴィーなドラムのリズムで始まるロック・ナンバー02。サザン・ロック風なアレンジが特徴で、鈴木 茂のギターが光る1曲です。矢野 誠のアレンジは構成を出来る限りシンプルにしており、
まるでライブ演奏を聴いているような錯覚に陥ります。

シンセサイザーを巧みに使った軽快なCITY POPナンバー03。ようやく小田 裕一郎らしい曲の登場といった感じです。鈴木 茂のギター・カッティングもCITY POPヴァージョンです(笑)

元・ジューシー・フルーツのイリア(奥野 敦子)とのデュエット・ナンバー04。イリアというと「ジェニーはご機嫌ななめ」のイメージが強かったのですが、結構良いヴォーカルですね。シングル・カットされたミディアム・ポップ・チューン。

05は演奏とメロディーに不思議なギャップを感じる面白い曲です。メロディー自体はとてもキャチーです。

ウエスト・コースト・ロック風な06。村田 和人が得意とするような曲調ですね。ライブでの演奏を想定したアレンジなのか、シンプルながらもノリの良い演奏を楽しめるナンバーですね。

田原 俊彦のヒット曲のセルフ・カヴァー07。当然ながら俊ちゃんヴァージョンとは全く違い、まさにAOR風にアレンジされた渋いナンバーに仕上がっています。アレンジによって雰囲気が全く変わるという典型的な例でしょうね。アルバムの中のハイライト曲。

8曲目にしてようやくバラードらしいバラード曲の登場です。アコースティック・ギターを中心にしたシンプルなアレンジが、美しいメロディーを際立たせています。朝靄煙る早朝の風景が頭に浮かんできました。

軽やかなポップ・チューン09。ほのぼのとした雰囲気と優しいメロディーが気持ちを和ませてくれる、そんなナンバーです。

AORなバラード・ナンバー10。サビのメロディーがまさにAOR路線で思わずニヤけてしまいます。アレンジとメロディーが絶妙にマッチした曲で、個人的に1番好きな曲です。

作曲家として成功した人達の多くは、どこかで自分で歌いたいという願望を持っているような気がしますね。林 哲司、都倉 俊一、森田 公一なんかもみんな自分で歌ってましたし、この小田 裕一郎ももちろんその一人ですね。中には筒美 京平のように表舞台に一切登場しない作曲家も存在しますが・・・。きっとヒット曲を作るという制約から外れて、自分の好きなように曲を書き歌いたいという願望があるのかも知れませんね。
小田 裕一郎はお世辞にも歌が上手いとは言えませんが、甘い歌声が特徴で歌にも味があります。
個人的にはロック調の02や06のようなタイプの曲よりも、10のようなメロウなナンバーが似合うと思います。
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渡辺 香津美_LONESOME CAT ◇ 2007年 10月 24日
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今回紹介するのは、日本を代表するギタリスト・渡辺 香津美が1978年6月にリリースした7枚目のアルバムとなる『LONESOME CAT』です。以前、このアルバムのリリースの4ヶ月前の1978年2月にリリースされた、リー・リトナー&ジェントルソウツとの競演盤『MERMAID BOULEVARD』を紹介しました。
本作『LONESOME CAT』は、1977年の暮れにニューヨークで録音されたアルバムです。競演しているミュージシャンは、ジョージ・ケイブルス(p,el-p)、アレックス・ブレイク(el-b)、セシル・マクビー(b)、レニー・ホワイト(ds)という面々。

このアルバムは、全6曲をたった1日で録音されたもののようで、正直リハーサル不足を否めない感じがします。どことなく粗い演奏かなという気もしますが、逆に一発録りのような緊張感は伝わってきます。私の耳ですからあてにならないですが、レニー・ホワイトのドラムが所々走っているところもあるような気がするのですが・・・。そんな部分も含めてライブっぽさが面白いアルバムだと思います。6曲全てが渡辺 香津美の作曲。

『渡辺 香津美 / LONESOME CAT』
01. SOMEBODY SAMEBODY
02. MIRRORS
03. AQUA BEAUTY
04. BLACKSTONE
05. MOVING NOZZLE
06. LONESOME CAT

レニー・ホワイトのドラムから始める01。渡辺 香津美のソロからジョージ・ケイブルスのローズのソロへと続くところは聴き所のひとつでしょう。レニー・ホワイトの手数の多いドラミングにも注目です。

ゆったりとしたリズムが心地良いナンバー02。渡辺 香津美らしさを感じるナンバーです。カルテットというシンプルな構成による演奏によって、彼のギターやメロディー・センスがストレートに伝わってくる気がします。

JAZZYなナンバー03。ベースがセシル・マクビーに変わっています。ジョージ・ケイブルスのピアノのプレイやレニー・ホワイトのドラミングも聴いていて心地良いのですが、キメの部分が合っていないのが少し残念な気がします。華麗な渡辺 香津美のギターを堪能出来るナンバーですね。9分を超える大作です。

03以上の10分を超える大作04。FUSION色の強いナンバーで、派手さはないものの堅実なアレックス・ブレイクのベース・プレイが印象的です。ギターとのユニゾン・プレイなど随所で彼のプレイが光っています。もちろん、レニー・ホワイトのドラムは生き生きしていますし、ジョージ・ケイブルスのプレイも素晴らしいです。

ロック・フィーリング溢れるプレイと早いテンポが印象的な05。こういう曲でのレニー・ホワイトのドラミングは流石ですし、渡辺 香津美、アレックス・ブレイク、ジョージ・ケイブルスの3人それぞれの早弾きが楽しめるナンバーです。とにかく忙しい曲です(笑)

アルバム・タイトル曲06。軽快なFUSIONナンバーですね。個人的にはアルバム中で最もバランスの良い演奏だなと感じた曲で、渡辺 香津美のソロ・プレイよりもカッティング・プレイが印象に残った曲でした。

個人的な印象ですが、このアルバムはメロディーを聴かせるというよりもメンバー各々の卓越した技術を聴かせることに重点を置いているような気がします。緊張感溢れるプレイの数々で、スタジオ・ライブっぽい雰囲気がそう感じるのかも知れませんが・・・。
1953年生れの渡辺 香津美ですから、このアルバムを録音した1977年というと若干24歳だったんですね。天才ギタリストと呼ばれていたのも頷ける堂々たるギター・プレイは流石という他ありません。
そして翌1979年には名盤『KYLYN』を、1980年には同じく名盤『TO CHI KA』を発表していく訳ですが、まさに才能が迸っていた時代の渡辺 香津美の一面を感じることが出来るアルバムと言えるかも知れません。
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吉野 千代乃_Montage ◇ 2007年 10月 23日
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BOOK OFFやGEOといった中古CDを扱うお店をよく利用するのですが、最近はなかなか欲しいモノに出会えません。それでもBOOK OFFの安棚に置かれている250円のCDは、私にとっては非常に魅力的です。お目当てのモノが無かったにしても考え方ひとつです。そんな時には、名前は知っていても今まで聴いた事の無かったアーティストのアルバムを買ってみたりします。これが意外に良いアルバムに出会えたりするんです。もし自分の好みの音楽で無かったとしても250円ですからね・・・(笑)

今回紹介するのもそんな1枚です。名前は知っていたにも関わらず、1度も聴いた事が無かったアーティストです。そのアーティストとは吉野 千代乃です。そして初めて出会った(250円で購入した)アルバムが、1988年にリリースされた彼女の4枚目となるアルバム『Montage』です。
作詞家の松井 五郎がプロデュース。松井 五郎の書いた詞に、斉藤 英夫、菅野 よう子、矢萩 渉、和田 典久、藤田 司、山川 恵津子、小路 隆、佐藤 健といった面々が曲を付けています。正直なところ、佐藤 健と山川 恵津子はよく知られていますが、その他の面々は知名度は低いかも知れませんね。しかし、メロディーの良さは知名度には関係無いですからね(笑)

このアルバムを聴いて最初に感じたのは、吉野 千代乃が素晴らしく歌が上手いという事でした。パワフル、繊細、アンニュイという色んな表情を見せつつも、しっかりした歌唱力が根本にあるので聴いていて実に気持ちの良いヴォーカルですね。相当な実力派シンガーと言えると思います。

『吉野 千代乃 / Montage』
01. とがったKissの警告
02. 春・ma・maison
03. Make Me 太陽
04. Dance In The Champagne
05. 帰れないエトランゼ
06. 月夜のモノローグ
07. ホロスコープガール
08. 涙はFineで終わらない
09. ジ・ン・ク・ス
10. 日付変更線

軽快な打ち込みサウンドが印象的なポップ・チューン01。決して力んではいないのですが力強さを感じるヴォーカルが魅力です。凝ったアレンジではないですが、サックスをフィーチャーして打ち込み特有の無機質な感じがしないのも良いですね。

しっとりとしたバラード・ナンバー02。本格派シンガーといった堂々たる歌いっぷりです。菅野 よう子の作・編曲のナンバーで、春らしいホンワカとした雰囲気がよく表現されている気がします。

02と同じ菅野 よう子の作・編曲によるポップなナンバー03。村上 秀一のドラミングに耳を奪われます。ポップながらもファンキーな味付けが施されたアレンジが絶妙で、吉野 千代乃のヴォーカルも溌剌としています。お気に入りのナンバーになっています。

軽めの打ち込みのリズムとギター・リフを中心にダンサブルに仕上げている04。全体的に音が軽すぎるのが残念な気がします。もっと低音を効かせて方が良かったと思いますね。

テレビ東京系TV"夏樹 静子トラベルサスペンス"のテーマ曲だったという05。まさにサスペンス・ドラマのエンディング・ロールと同時に流れたらピッタリな感じのバラード曲です。しとやかに歌う吉野 千代乃の歌声が綺麗です。

不思議な心地良さが漂うミディアム・ポップ・ナンバー06。米光 亮の軽快なギター・カッティングやアコースティック・ギターのプレイが光る1曲です。

テクノ・ポップ風な07。アンニュイな吉野 千代乃のヴォーカルが、他の曲と同一人物が歌っているとはとは思えない程可愛らしいですね。山川 恵津子らしいキャッチーなメロディーのナンバー。

生のリズム隊の音はやはり良いです!リズムが心地良いミディアム・ナンバー08。しとやかなメロディー・ラインとタイトなリズムの組み合わせが絶妙です。いかにも80年代といった趣きのあるナンバーで、この曲もお気に入りの1曲になっています。

アルバム中最もロック色の強いナンバーが09です。サビに向かって徐々に盛り上がっていくタイプの曲で、ライブで映えるナンバーと言えるかも知れません。

佐藤 健らしく、聴きやすいメロディーながら歌うのは難しいであろうバラード曲10。美しいメロディーや、富田 素弘によるスケールの大きなアレンジが印象的ですね。

突出した曲がある訳では無いのですが、全体としてよく纏まっていると思いますし、吉野 千代乃のヴォーカリストとしての非凡な才能を味わえるアルバムです。今のところ、まだこのアルバムしか聴いたことが無いのですが、他のアルバムも聴いてみたいと思わせますね。
実は、彼女が1992年にリリースした7作目のオリジナル・アルバム『JOURNEY TO LOVE』を探しています。実はこのアルバム、私の敬愛する林 哲司のプロデュース作品なのです。調べてみるとファンの間でも人気の高いアルバムのようなので、ぜひ見つけて聴いてみたいと思います。もし、入手出来たらまた記事を書きたいなと思います。
吉野 千代乃は1986年にデビューということなので、昨年20周年を迎えています。最近も活動されているようですが、こういう本格派の人にはぜひ頑張って欲しいなと思います。
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ELTON JOHN_GREATEST HITS ◇ 2007年 10月 22日
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今回は、過去に類を見ないほど手抜きの記事となりますがご容赦下さい。と言うのも、明日急遽長野へ出張となりまして客先へ朝9時に入らなければならず、千葉県在住の私は早朝5時30分には自宅を出なければなりません。いつもペースで記事を書いてますと、とても早起きする自信が無いので思い切り手抜きさせて下さい(笑)

今回紹介するのは、エルトン・ジョンが1974年にリリースした初のベスト盤『GREATEST HITS』です。このアルバム・ジャケットを見て懐かしいと思う方も多いのではないでしょうか。このベスト盤、エルトン・ジョンの全アルバム中で最も売れたアルバムらしいですね。発売後、10週間アルバム・チャートのトップを獲得、1975年のアメリカの年間アルバム・チャート第1位を記録したモンスター・アルバムです。
私にとっても思い出深いアルバムなんです。1974年というと私がまだ15歳の頃で、当時は明けても暮れてもビートルズ一色でした。レコードを買うのはビートルズかメンバーのソロ作品ばかり・・・。そんな頃にビートルズ以外に買った初めての洋楽のLPレコードがこのアルバムでした。当時は日本でも爆発的に売れていたと思います。私の友人達も多くも持っていたアルバムでしたね。
選曲も"GREATEST HITS"の名に相応しく、当時頻繁にラジオで流れていたヒット曲が全て網羅されています。私の所有しているCDはUK盤(輸入盤)でして、アメリカ盤に比べ収録曲が1曲少ない10曲です。

『ELTON JOHN / GREATEST HITS』
01. Your Song (僕の歌は君の歌)
02. Daniel
03. Honky Cat
04. Goodbye Yellow Brick Road
05. Saturday Night's Alright For Fighting (土曜の夜は僕の生きがい)
06. Rocket Man
07. Candle In The Wind (風の中の火のように)
08. Don't Let The Sun Go Down On Me (僕の瞳に小さな太陽)
09. Border Song (人生の壁)
10. Crocodile Rock (クロコダイル・ロック)

アメリカ盤には、7曲目に「Bennie And The Jets」が収録されているようです。それにしてもこの選曲を見ると、おそらく全曲がベスト10圏内にチャート・インしたのではないかなと思います。
私と同年代の人や洋楽の好きな方にはお馴染みの曲ばかりなので、今更曲毎のレビューの必要はありませんね(汗)
このアルバムを聴いていると、思春期を思い出しますね。頻繁に聴く訳では無いのですが、たまに無性に聴きたくなるアルバムです。
明日はしっかりした記事を書きますので、今夜はこれにて失礼します(笑)
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