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BEGIN_ビギンの一五一会 ◇ 2008年 02月 29日
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今回紹介するのは、ビギンが2003年にリリースしたセルフ・カヴァー・アルバム『ビギンの一五一会』です。このアルバムの特徴は、ヴォーカルの比嘉 栄昇が発案し、ヤイリギターが制作した三線とギターを融合したような4本弦の弦楽器「一五一会」によって演奏されているところです。これがなかなか良い音なんですね。
「一五一会」は、いわゆるギターのオープン・チューニングを応用したような感じで、指1本でコードを押さえられるようになっているようです。「一五一会」の名前の由来も、チューニングが一度と五度で構成されていることと「一期一会」をかけているようですね。
ビギンのゆったりとした音楽と「一五一会」の素朴な音色が実にマッチして、心地良い一時を演出してくれるアルバムです。

ビギンで思い出すのは、やはり人気TV番組「『平成名物TV いかす!!バンド天国」、通称「いか天」ですね。ロック系のバンドが多く出演する中で、ブルース色の強い「恋しくて」を歌って審査員の絶賛を受けていたのを思い出します。私も番組初出演の時にたまたま見ていたんですが、3人の確かな演奏力と比嘉の圧倒的な声の良さ、歌の上手さに驚ろかされました。「いか天」に出場した翌年の1990年にはプロ・デビューして、現在までメンバーも変わらず精力的に活動しているのは周知の通りです。
『ビギンの一五一会』は、セルフ・カヴァー集ということもあり、ビギンの名曲ばかり8曲が集められていますので、ビギンを初めて聴く人にもお薦め出きるアルバムです。

『BEGIN / ビギンの一五一会』
01. 涙そうそう
02. 海の唄
03. 声のおまもりください
04. 恋しくて
05. 防波堤で見た景色
06. この街はなれて
07. その時生まれたもの
08. 島人ぬ宝

夏川 りみの大ヒット曲として知られる01。比嘉のヴォーカルが心に沁みます。比嘉の歌声には類を見ない説得力がありますね。聴いているだけで目頭が熱くなることもしばしばです(笑)
ウクレレに近い感じの「一五一会」の音色は、本当に心地良いですね。

イントロが何ともハワイアンな感じなのですが、メロディーに沖縄民謡のような節回しを取り入れたリゾート・ミュージック風な02。加山 雄三が歌っても似合いそうなナンバーですね。演奏もしっかりしていますし、コーラスも美しく、3人のチーム・ワークの良さを感じます。

70年代のフォーク・ソングを彷彿させる03。どこか懐かしい香りのするナンバーです。

ビギンのデビュー曲04。名曲ですね。ここではブルース色が強いアレンジになっていますが、この曲は紛れも無いブルースだと思っているので、私には本当に心地良く響いてきます。メンバーの島袋 優の弾く一五一会のソロの素晴らしさは鳥肌モノですよ。

歌詞を聞かせるタイプの曲と言える05。ビギンの音楽を聴いて感じるのは、さだ まさしの音楽と共通するのですがm歌詞を聞かせるためのメロディー作りがとても上手いことですね。もちろん比嘉の類稀なるヴォーカル・センスの力の影響も大きいと思います。

昭和歌謡風な味わいのある06。今こういう曲調を耳にすることがめっきり減ってしまいました。ビギンを聴くと心が落ち着くのも、こういうある種の懐かしい曲調を今の時代にしっかり受け継いでくれているからなのかも知れません。

いかにもビギンらしく、沖縄の大らかさ、ゆったりと流れる時間を感じさせてくれる07。デビューから一貫した音楽性で活動を続けてきているビギンというのは、凄いグループなのかも知れませんね。

波の音のSEと共にゆったりとした感じで始まる08。大好きな曲なんです。沖縄を愛するビギンならではの曲ですね。初めて聴いた時に、何とも言えぬ感動を憶えた曲でした。エイサー風な子供の掛け声も曲にピッタリです。

数年前、琉球音楽がブームとなりましたね。様々なコンピレーションが発売され、私も数枚所有しております。レとラを抜いた「ド・ミ・ファ・ソ・シ・ド」で構成される琉球音階は、独特な魅力がありますね。大らかというか、ゆったりとした時間が流れているようで心が和みます。都会であくせく働いている人達にとって琉球音楽が癒しになったのも頷けます。
私も定年まで12年余り・・・。嫁さんともよく話すのですが、定年後はどこか温暖な土地(沖縄なんて理想ですね)で、小さな畑でも作って野菜を育て、海へ出て魚釣りをしたりしてのんびり余生を過ごしたいものです。もし、夢が叶ったら縁側で日向ぼっこをしながら、ビギンの音楽でも聴きたいですね(笑)
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THE DOOBIE BROTHERS_MINUTE BY MINUTE ◇ 2008年 02月 28日
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今回紹介するのは、AORの超名盤として知られるドゥービー・ブラザーズの9thアルバム『MINUTE BY MINUTE』(1978年)です。1970年代中盤にグループに参加したマイケル・マクドナルドの音楽性が開花し、グループの中心人物となった決定的な1枚と言えるでしょう。ご存知、名曲「What A Fool Believes」はグラミー賞を獲得、グループを代表する1枚になっています。洋楽好きな人には何を今更って感じのアルバムかも知れませんね。

私は洋楽に関しては詳しくないのですが、デビュー以来グループの中心人物で有能なソング・ライターでありヴォーカリストのトム・ジョンストンが病気とになって、その穴を埋めるべく活躍していたのがマイケル・マクドナルドやパット・シモンズ。そしてサウンド自体もウエスト・コースト・ロックから都会的でファンキーかつソウルフルなものへ変化していったようです。古くからのドゥービーのファンには、マイケル・マクドナルド色の強いサウンドに馴染めない人も多かったとか・・・。
私の場合は、トム・ジョンストンが中心だった1973年頃の「チャイナ・グローブ」も「ロング・トレイン・ランニング」にリアル・タイムで胸躍らせましたし、本作においてもその洒落たAORサウンドに鳥肌を立てていまして、結局良いモノは良いと納得してしまっています(笑)

『THE DOOBIE BROTHERS / MINUTE BY MINUTE』
01. Here To Love You
02. What A Fool Believes (ある愚か者の場合)
03. Minute By Minute
04. Dependin' On You
05. Don't Stop To Watch The Wheels (轍を見つめて)
06. Open Your Eyes
07. Sweet Feelin'
08. Steamer Lane Breakdown
09. You Never Change
10. How Do The Fools Survive?

マイケル・マクドナルドの躍動的なピアノによるリズム・リフとソウルフルな歌声が印象的な01。ツイン・ドラムの迫力を活かしたアルバムの冒頭としては最高の1曲ではないでしょうか。

今更詳しいレビューの必要の無い名曲02です。このリズム・パターンは本当に多くのアーティストが流用(悪く言えばパクリですが・・・汗)していましたね。日本でも当時、このパターンを使った曲が多かったですよね。それにしても「ある愚か者の場合」という邦題は如何なものか(笑)

続く03も名曲ですね。冒頭から3曲続けてマイケル・マクドナルド色が全開で、聴く者をぐいぐい惹き込みます。それにしてもポップでありながらFUNKYな曲を書かせると、マイケルは抜群なセンスを発揮しますね。

どことなく懐かしさを感じさせるソウルフルなナンバー04。この曲のリード・ヴォーカルはパット・シモンズです。パットも実に良い声していますね。ピアノのリズムと間奏でのギター・ソロ、美しいコーラス・ワークが格好良いですね。ニコレット・ラーセンがコーラスで参加しています。

ジェフ・バクスターのギター・リフが格好良いシャッフル・ビート・ナンバー05。こういうロック調の曲では、やはりパット・シモンズのヴォーカルが似合います。加えてトム・ジョンストンがゲスト・ヴォーカルとして参加しているというのも嬉しいですね。

マイケル・マクドナルドがリード・ヴォーカルを勤める06。ポップでキャッチーなナンバーです。この曲もマイケル節が炸裂した1曲ですね。

典型的とも思えるウエスト・コースト・サウンドが心地良い07。パット・シモンズとニコレット・ラーセンのデュエットも聴き所のひとつです。何故かホッとする1曲です(笑)

パット・シモンズの書いたインスト曲08。これがまたご機嫌なナンバーで、いわゆるブルーグラスなんですが、アコギではなくエレキを使っているところが面白いですね。パット・シモンズとジェフ・バクスターのギターが最高に格好良いです。

パット&マイケルのツイン・ヴォーカルが光る09。どこか都会的な感じがするので、マイケル・マクドナルドの書いた曲みたいですが、パット・シモンズが書いた曲です。聴き込むほどに魅力が増してくるそんな曲ではないでしょうか。

マイケル・マクドナルドとキャロル・ベイヤー・セイガーの共作によるポップ・ファンク・チューン10。圧巻は終盤のジェフ・バクスターのギター・ソロですね。まさに弾きまくっているという感じのソロ・プレイで、ブルージーな香りが漂い本当に格好良いの一言ですね。

このアルバムの凄いところは、昔のドゥービーを彷彿させる曲があったり、ポップなFUNKナンバーがあったり、ブルーグラスがあったりと起伏に富んでいるにも関わらず、アルバムとしてまとまっていて聴いていても浮き上がった感じのする曲が無いということなんですね。
これはプロデューサーであるテッド・テンプルマンの手腕と、マイケル・マクドナルドとパット・シモンズの二人の優れたソング・ライターの活躍が大きく影響していると思います。まさに捨て曲無しの名盤ですね。
AORが好きな人で、このアルバムを聴いていないという人は少ないとは思いますが、もし未聴の方がいらしたらぜひ聴いて下さい。いや聴くべきアルバムだと思います(笑)
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21 (TWENTY-ONE)_BLUE COAST INN ◇ 2008年 02月 27日
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今回紹介するのは、斎藤 誠(Mac)、村田 和人(Hit)、重実 徹(Lou)の3人によるユニット21(TWENTY-ONE)が1990年にリリースした1stアルバムです。以前、彼等の2ndアルバム『GREETING』(1991年)を紹介しました。2ndではメイン・ボーカルに山根 栄子を迎えて制作されましたが、この1stでは館野 美穂と小山 水城が起用されています。
CITY POPというよりも年代的にはクワイエット・ストーム系に近いサウンドが特徴ですね。明らかに夏向けのサウンドで今紹介するのは季節外れですが、夏が恋しいということでお許し下さい(笑)

プロデュースは21(TWENTY-ONE)の3人。アレンジは全曲重実 徹です。2ndでは邦楽カヴァー曲を中心の構成されていましたが、今回は山下 達郎のカヴァー1曲以外はオリジナル曲で構成されています。

『21 (TWENTY-ONE) / BLUE COAST INN』
01. 白い夏
02. L'étude d'amour
03. Two Lovers' Point
04. Pacific Ocean
05. ゴーギャンのように
06. Sunny Afternoon
07. 21 / Black Jack
08. 雨降るWedding Day
09. That's My Style
10. Up Town Story
11. Your Eyes
12. Micronesia

緩やかにフェード・インしてくるイントロがカリビアン・リゾートの朝を思わせる爽やかなナンバー01。打ち込みのビートに乗って土岐 英史のエモーショナルなサックスと、斎藤 誠のアコースティック・ギターが心地良く響きます。メイン・ヴォーカルは館野 美穂。

館野 美穂のキュートなヴォーカルとほんわりとした軽さの曲調が上手く調和している02。目立たないのですが、渋いコーラス・ワークも魅力です。

小山 水城をメイン・ヴォーカルで、斎藤 誠と村田 和人がサブ・ボーカルとして加わっている03。クワイエット・ストーム系のメロウなスロー・ナンバーです。

波の音のS.Eの04に続き、ゴーギャンの愛したタヒチの紺碧の海と空を連想させるナンバー05。熱い陽射しと汐風を感じさせてくれる曲ですね。メイン・ヴォーカルは館野 美穂と斎藤 誠です。

軽快なリズムのCITY POPなナンバー06。館野 美穂がメイン・ヴォーカル、斎藤 誠と村田 和人がサブ・ヴォーカルですが、1番印象に残るのは山根 麻衣、栄子姉妹と斎藤&村田のコーラス・ワークの素晴らしさですね。

英語詞のAORチックなナンバー07。斎藤 誠のギター・カッティングが冴える渋くて格好良い仕上がりです。メイン・ヴォーカルは小山 水城で、コーラスは村田 和人が中心になっているようです。

切ないラブ・バラード08。小山 水城と村田 和人のデュエット・スタイルのヴォーカルがお洒落な1曲です。

斎藤 誠の作曲によるJAZZYなナンバー09。ビッグ・バンド風なシンセのオーケストレーションが小粋で、重実 徹のアレンジ・センスが光る1曲ですね。メイン・ヴォーカルは館野 美穂。

打ち込みのビートを効かせたR&B風ポップ・ナンバー10。小山 水城がメイン・ヴォーカルです。サビのメロディー部分は、どこかゴスペル・ソングを思わせる面白い曲です。終盤はまさにゴスペル風コーラス・ワークも堪能出来ます。

山下 達郎の名バラードとして知られる「YOUR EYES」のカヴァー11。館野 美穂の情感豊かなヴォーカルと、重実 徹のアレンジによるシンプルながらも美しいサウンドとが絶妙にマッチしています。

約1分半の波の音のS.Eの12でアルバムは幕を閉じます。

南太平洋とかインド洋上に浮かぶアイランド・リゾートの水上コテージで、デッキチェアに寝転んで珊瑚で囲まれたエメラルド・グリーンの海を見ながら聴きたいアルバムですね(笑)
唯一不満があるとすれば、村田 和人の影が薄いかなという点ですね。コーラス・アレンジや作曲にも加わっていますが、歌の部分では目立ちません。おそらく独特な歌声なんで意識的に目立たないようにしたんだろうとは思いますが、ファンとしてはやはり淋しいです。
良い音楽(優れた小説も一緒だと思うのですが)というのは、サウンドで情景が浮かんできますよね。ですから春は近いとは言っても、まだ寒い日が続く今の季節でも目を閉じれば南国気分を満喫させてくれる・・・、音楽って本当に楽しいですね。今では入手困難だとは思いますが、たまにBOOK OFFで見かけます。機会があったら聴いてみて下さい。
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WINK_Wink Hot Singles ◇ 2008年 02月 25日
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今回紹介するのは、1980年代終盤から1990年代中盤にかけて活躍し、人気も高かったアイドル・デュオ"Wink"が1990年にリリースした初のベスト盤『Wink Hot Singles』です。今やBOOK OFFでは安棚の常連となっているWinkですが、正真正銘リアル・タイムで1991年頃に購入した1枚です。初回生産盤には確かおまけのシングルが付いていたと思いますが、私の所有しているのは残念ながら通常盤です(笑)

現在でもバラエティ番組などで活躍する相田 翔子と鈴木 早智子のデュオだったというのは、今更説明の必要もないでしょう。ちなみに私の好みは相田 翔子です(どうでも良い話なんですが・・・汗)。
当時、アイドルに夢中になる年齢はとっくに過ぎていましたから、単に音楽が好きだったから初めてのベスト盤(シングル集)ということで購入したのが本作です。
Winkと言えば、TVの歌番組などに出演しても愛想笑いもしない無表情なアイドルとしても有名でしたね。振り付けに神経が集中してしまい、笑顔を作る余裕も無かったという話もあるようですが、私は周りの大人達が勝手に作り上げようとしていた偶像(アイドル)に対して、彼女達が自分らしさを見失わないように必死だったんじゃないかと思ってました。
「踊るあみん」とか言われていたようですが、その無表情さの中においても彼女達なりの一生懸命さは伝わってきてとても好感が持てました。

このシングル集に収録されているのは、彼女達の代表曲とも言えるヒット曲ばかりです。しかも洋楽の日本語詞カヴァーが大半ですが、何故か彼女達のキャラクターに似合っていてカヴァーという事を意識しないで楽しめたのがWinkの曲だったような気がします。

『WINK / Wink Hot Singles』
01. Sugar Baby Love
02. アマリリス
03. 愛が止まらない ~Turn It Into Love~
04. 涙をみせないで ~Boys Don't Cry~
05. 淋しい熱帯魚
06. One Night In Heaven ~真夜中のエンジェル~
07. Sexy Music
08. 夜にはぐれて ~Where Were You Last Night~
09. Non Stop Mix

1988年4月リリースのデビュー・シングル01。ルベッツの1974年のヒット曲のカヴァーです。
鷺巣 詩朗のアレンジは、オリジナルのイメージを大切にしながらも80年代後半らしい打ち込みサウンドが軸になっています。曲中の初々しいセリフが妙に気恥ずかしいですね(笑)

1988年9月リリースの2ndシングル曲02。佐藤 健の作曲、鈴木 茂の編曲によるオリジナル曲です。悪い曲では無いのですが、やはり地味な印象を拭えませんね。確かセールス的にも振るわなかった気がします。まさに"あみん"みたいな印象を受ける1曲で、個人的にはいまひとつという感じです。

1988年11月リリースの3rdシングル曲で大ヒット曲03。ご存知カイリー・ミノーグの「Turn It Into Love」のカヴァーですね。及川 眠子の日本語詞が秀逸で、メロディーとよくマッチしていますね。船山 基紀の時代背景を押さえたアレンジも良いです。当時のバブリーな時代を思い出させるナンバーです。

1989年3月リリースの4thシングル曲04。旧ユーゴスラビア出身の男女二人組"ムーラン・ルージュ"の「Boys Don't Cry」のカヴァーです。この曲もまさにバブリーな感じがして、聴いていると不思議に楽しい気分になれますね(笑)

1989年7月リリースの5thシングル曲05。作詞:及川 眠子、作曲:尾関 昌也、編曲:船山 基紀によるオリジナル・ナンバーです。これは大好きな曲で、私自身名曲だと思っています。二人のヴォーカルもだいぶ安定してきた頃で、非常に聴きやすくなっていますね。及川 眠子という作詞家は結構良い詞を書きますね。

1989年11月リリースの6thシングル曲06。作詞:松本 隆、作曲:Steve Lironi、Dan Navarro、編曲:船山 基紀によるオリジナル曲(だと思います)です。これも結構好きな曲です。どこかスパニッシュな香りを漂わせているアレンジが良いんですよね。ヴォーカルにも色気が出てきた感じがします。

1990年3月リリースの7thシングル曲07。ご存知ノーランズの1981年のヒット曲のカヴァーですね。オリジナルよりも都会的で緊迫感のある門倉 聡のアレンジが秀逸です。ノーランズのヴァージョンより好きだったりします(笑)

1990年7月リリースの8thシングル曲08。スウェーデン出身の女性シンガー、アンキー・バッガーの1989年のシングル「Where Were You Last Night」のカヴァー曲です。ハードなギター・サウンドが印象的な門倉 聡のアレンジと、かなり大人びたWinkのヴォーカルが良いですね。「♪くちびるが忘れない~♪」というサビのメロディーと及川 眠子の日本語詞が絶妙ですね。

菅原 弘明と今井 邦彦のリミックスによる09。「淋しい熱帯魚」、「愛が止まらない」、「Sugar Baby Love」、「夜にはぐれて」、「涙をみせないで」の5曲をノンストップ編集を施しています。いわゆるおまけでしょうね(笑)

今回の記事を書くのに久しぶりにじっくり聴きましたが、Wink良いですね~(笑)
実はWinkのアルバムはこのベスト盤しか所有していないのですが、BOOK OFFの安棚でWinkのアルバムを買い漁ってみようかとも思っているほどです。
このアルバムの面白いのは、曲順がシングル曲を単純にリリース順にならべているところでしょうね。
これが結構彼女達の歌の成長を感じられて、面白いんですよね。デビューから2年数ヶ月の間で確実に表現力、色気が増してきたのを感じられます。90年代のWinkの曲ってあまり知らないのですが、これだけ歌えるのだったら聴いてみたいという気持ちになりました。
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三原 善隆_NIGHT RIDER ◇ 2008年 02月 24日
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最近はマニアック路線をひた走っている感のある当ブログですが、今回もまたマニアックなアルバムを紹介してみようと思います。今回はFUSION作品なんですが、通常ではFUSIONと結び付かない楽器が主役のアルバムです。その楽器は、なんとエレクトーンなんです。
エレクトーンというのはYAMAHAの電子オルガンの登録商標なんですが、歴史は古く初代が製作されたのが1959年というから、かれこれ50年の歴史を持つ楽器です。
しかし、エレクトーンというのはソロ向きの楽器で、一つの楽器で色んな音色やリズムを出せるのが特徴なんですよね。そのエレクトーンにリズム・セクションやホーン・セクションを加えて、FUSION作品を作ろうと企画されたのが、今回紹介する三原 善隆というエレクトーン奏者が1993年にリリースした1stアルバム『NIGHT RIDER』です。

プロデュースは一流スタジオ・ミュージシャンのトロンボーン奏者・新井 英治です。新井 英治は本来オールマイティな楽器でソロ演奏がメインとなるエレクトーンの魅力を、単にマニアが聴くようなソロ演奏を収録したようなアルバムではなく、広くFUSIONファンにも聴いてもらえるような作品を作りたかったようです。
実際エレクトーン界(こう書くと狭い世界に感じますね)においては、三原 善隆はエレクトーン奏者としてはもちろんのこと、ヒット曲を持つ作曲家としても知られているようです。

アルバム制作にあたって集められたミュージシャンも豪華で、渡嘉敷 祐一(ds)、伊藤 史朗(ds)、岡沢 章(b)、和田 弘志(b)、松木 恒秀(g)、芳野 藤丸(g)、梶原 順(g)、鳴島 英治(per)、穴井 忠臣(per)、新井 英治(tb)、本田 雅人(sax)等という顔触れです。

『三原 善隆 / NIGHT RIDER』
01. NIGHT RIDER
02. Memory of Summer
03. Boarding Pass
04. Wind Abeam
05. Count Down
06. Summer Sunset
07. FU・RI・MU・KA・NA・I・DE
08. New Coast Breeze
09. Moonlight Whisper

夜のハイウェイを"ナナハン"で疾走する、そんな爽快感をイメージして書いたという01。この曲のオリジナルがエレクトーン界で大ヒットしたんだとか・・・。ここではもちろんリズム・セクションとホーン・セクションが加わり、FUSION色全開の演奏が繰り広げられています。ハードなギターはおそらく梶原 順でしょう。一番の聴き所は本田 雅人のウインド・シンセのプレイですね。

夏の浜辺で沈むゆく夕陽を眺めながら、ひと夏だけの恋を思い出してる・・・そんな雰囲気をもったメロウなナンバー02。エレクトーンも言わばシンセだと思えば良い訳で、こういうアンサンブルにも違和感無く溶け込んでいるのも当たり前かも知れません。良い曲ですよ。

海外旅行に出発する際に空港で"Boarding Pass(搭乗券)"を手渡された時の弾むような気持ちを曲にしたという03。軽快なスラップ・ベースとギター・カッティングが実に心地良く、軽やかに本田 雅人のソプラノ・サックスがメロディーを奏でます。ピアノ・タッチの三原 善隆のエレクトーン・ソロも見事です。

"Abeam"とはヨットが帆一杯に風を受けて進んでいく状態を意味する言葉だそうで、まさに風を受けて疾走するヨットのデッキで心地良い風を受けているような気分にさせる04。ボッサ調のアレンジが施され、メロディーもキャッチーで本当に心地良いナンバーですね。

"秒読み"のある種の緊迫感というか、ワクワクした感じが伝わってくるFUNKYなナンバー05。女性のコーラスが入っており、都会的でスタイリッシュな雰囲気がたまらない1曲です。スリリングなギター・ソロも聴き所です。

タイトル通りのイメージを持った06。02がオレンジ一色に染まった夕暮れ時なら、この曲は空のほとんどが黒に近いのに水平線近くがオレンジという夜の一歩手前といった夕暮れ時を連想させますね。どこかのリゾート・アイランド(モルディヴとか・・・)で聴きたいですね(笑)

未練を残しながらも別れていく恋人達をイメージしたという07。渡嘉敷、岡沢、松木という鉄壁トリオが揃っていますし、本田 雅人がテナーを吹いてます。松木 恒秀のお気に入りの曲だったとか・・・。岡沢 章の渋いベース・プレイが光っています。

東京ウォーター・フロントをイメージしたという08。こういう曲を聴きながら夜の東京湾を眺めるのもお洒落かも知れません。楽しげで弾んだ感じの曲調がとても印象的です。工業地帯の灯りもどこかエキゾチックですし、時間帯で色んな表情を見せてくれるのかも知れません。

ロマンティックなバラード・ナンバー09。妙に明るい月夜の晩という感じでしょうか。月の不思議な魅力をメロディーで表現したのではないかなと思えるナンバーです。

どちらかと言えば今の季節よりも夏にピッタリなアルバムで、リゾート感覚の溢れた爽やかなFUSIONサウンドが堪能出来ます。今の季節でも暖房の効いた温かい部屋で聴くと結構リゾート気分を味わえますよ(笑)
三原 善隆はエレクトーン(使用しているのはYAMAHA Electone ELX-1)のプレイも素晴らしいのですが、作曲家・編曲家としても実に素晴らしいセンスを持っていると思います。
メロディアスで聴きやすく、捨て曲無しのFUSIONアルバムですので、FUSIONファンの方はもちろんですが夏向きの音楽が好きな方にもお薦めです。機会があったらぜひ聴いてみて下さい。心地良い時間が過ごせること請け合いです(笑)
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岩渕 まこと_SUPER MOON ◇ 2008年 02月 23日
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今回紹介するのは、現在はゴスペル・シンガーとして活躍しているシンガー・ソングライター、岩渕 まことが1977年にリリースした1stアルバム『SUPER MOON』です。
今年の1月23日に初CD化としてリリースされました。あの金澤 寿和氏のブログでも今月9日に、このアルバムを取り上げていたので読んだ方も多いでしょう。
私が岩渕 まことの音楽に触れたのは、金澤氏の監修したコンピ・アルバム『Light Mellow "Hours" -COLUMBIA Edition-』に収録されていた「ムーンライト・フライト」という素晴らしいメロウ・ナンバーでした。金澤氏が同じく監修したガイド本「Light Mellow 和モノ669」に、この曲を含んだ『SUPER MOON』が掲載されており、聴きたいなと思っておりました。すると、水面下でもう1つのCITY POPのガイド本を監修していた木村 ユタカ氏が動いていたんでしょう、CD化されました。これは私にはこの上無いラッキーな話でした。

CD化にあたり、1978年リリースの2ndアルバム『AIR POCKET』から4曲がボーナス・トラックとして収録されています。アルバムから4曲というのも中途半端な気もしますが、ライナー・ノーツによると岩渕 まことは世に出て行くテイクは完成されたものひとつで良いという考え方の持ち主で、仮に数テイク録音されていたとしてもアルバム完成後は捨ててしまっていたようで、いわゆるアウト・テイクというのが存在しないらしいのです。従って2ndアルバムからチョイスされた4曲が収録されたという経緯のようです。
まぁ、ボートラが付いているだけでも良心的ですよね(笑)

ボートラを含むアルバム収録曲16曲の殆どの作品(作詞は13曲、作曲は15曲)を岩渕 まことが書いていますが、注目したいのはアレンジとバックを支えるミュージシャンでしょう。
『SUPER MOON』に収録曲12曲に限っては、鈴木 茂のアレンジ曲が4曲、鈴木 慶一と岩渕 まこと共同のアレンジ曲8曲あります。ミュージシャンも鈴木 慶一のアレンジ曲にはもちろんムーンライダーズが、鈴木 茂のアレンジ曲には鈴木 茂(g)、林 立夫(ds)、田中 章弘(b)、佐藤 準(key)、斉藤 ノブ(per)等が参加しています。鈴木 茂にとってはアレンジャーとして、やまがた すみこに続いて2作目の仕事だったようですが、凄い成長を感じさせるアレンジです。岩渕 まこと自身もギターで参加しており、ソロも弾いていますがかなりの腕前ですね。

『岩渕 まこと / SUPER MOON』
01. 風が吹いたら
02. 細横丁奇譚
03. 月あかりとあの娘家の中
04. さよなら通り
05. 淋しい惑星
06. ムーンライト・フライト
07. ウィスキー・ドライブ
08. テーブルの向こう
09. ハニー・オレンジ
10. 空があんまり
11. ダンスィング・ドライヴ
12. 夏芝居

Bonus Tracks
13. 夕陽にさらわれて
14. 五月風
15. ハンバーガー・ショップ
16. 風よ吹け高く

カントリー・ポップといった感じの01。鈴木 茂のアレンジが素晴らしく、タイトル「風が吹いたら」にピッタリな爽やかな風を感じさせてくれます。岩渕 まことのギター・ソロも味があってなかなか良いですよ。

ラグタイム風なナンバー02。初期の細野 晴臣を彷彿させる1曲ですね。ドブロ・マンドリンを取り入れたムーンライダーズの演奏が実に心地良いです。ここでも岩渕 まことが素晴らしいアコースティック・ギターの腕前を披露しています。

明るいラテン調ナンバー03。ムーンライダーズらしい軽快な演奏で、鈴木 慶一と岡田 徹の二人によるマリンバと、総勢4人によるパーカッション・サウンドが印象的なナンバーです。

ムーライダーズらしさ全開の洒落たミディアム・ナンバー04。武川 雅寛のフィドル(ヴァイオリン)がフィーチャーされています。岡田 徹のJAZZYなピアノのプレイも素晴らしく、のほほんとした気分にさせてくれます。

岩渕 まことによるアコースティック・ギターとマウス・ハープ、武川 雅寛のフィドルを中心にしたムーディーなスロー・ナンバー05。シンプルな演奏だけにハートウォームな岩渕のヴォーカルが際立った1曲です。

名曲06。鈴木 茂のアレンジが秀逸な1曲です。フワフワと浮遊感がたまらなく心地良いCITY POPナンバーです。やまがた すみこのアルバムで初めてアレンジャーとして参加した時よりも、数段ストリングスのアレンジに成長を感じますね。

軽快なリズム・リフがご機嫌な07は、鈴木 茂のアレンジ曲です。ホーン・セクションを加え、快晴の空の下、気持ち良く車を走らせながら聴きたくなる、そんな1曲に仕上がっています。

アメリカ南部の匂いが漂ってくるラグタイム風ナンバー08。武川 雅寛がフィドルだけでなく、ウクレレも披露しています。岡田 徹のピアノ・プレイ、岩渕のアコギのプレイにも注目して欲しい1曲です。

ブルース色全開の鈴木 茂のアレンジ曲09。鈴木&岩渕によるスライド・ギターの競演が素晴らしいです。鈴木 茂のスライド・ギターには定評がありますが、岩渕もかなりの腕前ですね。鈴木 茂のソロ・アルバムにも通じるハイ・テンションの演奏が聴けます。

10も初期の細野 晴臣の作品を彷彿させる、どことなくチャンキーな雰囲気を持ったナンバーです。ムーンライダーズの高い演奏力とセンスを感じさせる曲ではないでしょうか。

かなりお気に入りの1曲になっている洒落たメロウなバラード11。ムーンライダースの演奏にコーラスに佐藤 奈々子が加わるという贅沢な1曲。

フォーキーなナンバー12。70年代ならではの1曲かも知れません。お洒落という雰囲気ではありませんが、私のような年代にはどこか懐かしく、心が落ち着くような気がしますね(笑)

ボーナス・トラック4曲は、全て梅垣 達志がアレンジを担当しており、うち15は作曲も手掛けています。残念ながらミュージシャン・クレジットが記載されていませんでした。どちらかと言えばオーソドックスなポップなアレンジが梅垣 達志の特徴でもありますが、そんな中でもコーラス・ワークはかなり凝っていますね。ボートラ曲も悪くないですが、やはり『SUPER FLIGHT』に収録されている曲の方が優れている気がします。

1970年代終盤には、数々のCMソングを歌ったり、ドラえもんの映画のテーマ・ソングを歌ったりしていたようですが、1980年にクリスチャンとなり以降ゴスペル・ソング中心に活動するようになったようです。
ですからポップな時代の岩渕 まことの音楽を聴けるという意味でも、今回のCD化は重要な意味を持つかも知れませんね。
初期の細野 晴臣の世界観が好きな人、ムーンライダーズが好きな人、CITY POPが好きな人にはお薦めの1枚です。ジャケットからはあまりセンスの良い音楽のイメージはありませんが・・・(笑)
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山本 英美_HOLIDAY ◇ 2008年 02月 22日
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先日紹介した小松 康伸の『FEEL SO GOOD』続き、またもマニアックなアルバムを紹介しようと思います。今回紹介するのは、山本 英美の1987年リリースのデビュー・アルバム『HOLIDAY』です。小松 康伸よりは知名度は高いかも知れませんね。というのもジャニーズ系のアイドルのファンの間では意外に知られているようですし、このアルバムがリリースされた当時に山田 邦子のバラエティ番組「やまだかつてないTV」のエンディング・テーマを歌っていたこともあるので、憶えている方もいらっしゃるでしょう。
そういう私も「やまだかつてないTV」のエンディング・テーマ曲「X'mas in the Blue」という曲で山本 英美の存在を知り、CITY POPが廃れ初めていた1990年代にも関わらず、ジャケット写真やアルバム・タイトルがCITY POPを感じさせたので興味を持ち、アルバムを購入した次第です。リリースは1987年でしたが、私がアルバムを購入したのは90年代に入ってからでした。

インパクトには欠けるものの、とても優しく柔らかい歌声とキャッチーなメロディーのポップス・ナンバーが山本 英美の持ち味と言えるでしょう。どこか大江 千里を彷彿させると言えば、イメージが伝わるでしょうか(笑)
ジャニーズ系アイドルのファンに山本 英美が知られているのは、どうやらKinKi Kidsに詞を提供したり、ジャニーズ系アイドルのライブ等でこのアルバムのタイトル曲「HOLIDAY」が歌われているようなんですね。山本 英美自身も曲を書いていますが、アルバムでプロデュースと大半の曲の作・編曲しているのは、デビュー前からの音楽のパートナーだという和泉 一弥なる人物です。残念ながらミュージシャン・クレジットは記載されていませんでした。

『山本 英美 / HOLIDAY』
01. HOLIDAY
02. 何も言わずに
03. 水色のフォード
04. 地下鉄のバナナフィッシュ
05. X'mas in the Blue
06. A GROWN-UP
07. 君にあいたい
08. TWILIGHT JUNGLE
09. MY SCHOOL DAYS
10. 素敵なHard Worker

山本 英美の作曲による01。ゆったりとした感じが心地良いポップ・ナンバーです。都会でのハードな毎日の生活のストレスから解放してくれるのは、彼女と過ごす時間・・・そんな平凡でも大切なHOLIDAYを歌っています。

山本 英美の作曲によるバラード・ナンバー02。アコースティックなサウンドにのせた甘くて、ほんのり切ないラブ・ソングです。

失恋ソングなんですが、変に暗くならないキャッチーなメロディーが印象的な03。夏の夕暮れに似合いそうな良い曲です。和泉 一弥の作・編曲によるナンバーです。

ミディアム・バラード・ナンバー04。サビのメロディーが強く印象に残りますね。1曲を通しての印象は落ち着いた雰囲気なんですが、サビ部でスケールの大きさを感じさせる不思議な魅力を持った1曲です。

ストレートなポップ・チューン05は、山本 英美の代表曲との言えるナンバーです。クリスマス・ソングなんですが、曲調、アレンジに特にクリスマスらしさは感じません。親しみやすく、確かにシングル向きのナンバーだと思います。

ロックの色を少し混ぜたという雰囲気を持ったポップ・ナンバー06。メロディーもアレンジも悪くは無いのですが、ちょっと平凡過ぎる感じも否めないナンバーですね。

フォーキーなバラード・ナンバー07。アコースティック・ギターのバッキングとパーカッションが主体のシンプルな演奏なんですが、心休まるような気持ち良い1曲です。

CITY POPなナンバー08。西海岸のAORサウンドを彷彿させるメロディーと演奏、コーラス・ワークが絶妙です。アルバムの中で1番気に入ってるナンバーです。

軽快なリズム・リフで始まるポップ・ロック路線のナンバー09。アルバムの後半になってAOR色が強くなってきているのが面白いです。

最後の10もCITY POP色の強いナンバーです。あえてバラードでは無く、ポップなナンバーにすることで心地良さを余韻として残そうとしたのかも知れません(笑)

アルバムを通して、曲も悪くないですしヴォーカルも悪くない。しかし、残念ながらこじんまりとまとまってしまっているのが残念な気もします。極端に言えば悪くは無いけど平凡過ぎるとでも言うのでしょうか・・・。聴いていて心地良いですし、好きな部類なんですが如何せんキラー・チューンが無いんですね。例えば1曲だけキラー・チューンで残りがつまらない曲のアルバムだとしても、そのキラー・チューンの存在がアルバムを名盤に押し上げてしまう場合もありますからね。音楽の奥深い部分かも知れませんね。色々書きましたが、CITY POPが好きな人なら抵抗無く聴けると思います。BGMとして流し聴きするのが1番気持ち良く聴けると思います。
たまにBOOK OFFで安く売られているのを見かけますので、興味がある方は聴いてみて下さい。私もこのアルバム以外は聴いたことがないので、別のアルバムも機会があれば聴いてみたいと思っています。
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STEELY DAN_Gaucho ◇ 2008年 02月 21日
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今回紹介するのは、あの音楽史上の燦然と輝く1977年の名盤『Aja』から3年、まさに満を持してという感じでリリースされたスティーリー・ダンの『Gaucho』(1980年)です。前作『Aja』は大好きで本当に聴きまくったアルバムでしたが、このアルバムも負けずとも劣らない程好きな作品です。
個人的にはスタイリッシュという観点から言えば前作以上だと思っている位です。相変らず凝ったアレンジなのですが、変にゴチャゴチャしていないスッキリとしたサウンドで、よりメロディー・ラインを強調したようなアレンジが本当に素晴らしいと思います。
その一つの例としては、ドラムでしょうか。前作ではスティーヴ・ガッドの素晴らしいプレイにも代表されるように、ドラマーのテクニックを全面に出した感じでしたが、今回は"おかず"を極力抑えてリズム・キープ重視みたいな演奏が多くて、聴いていてシンプルかつスマートな印象を受けました。

『Aja』から3年もの日数を費やして作られた『Gaucho』ですが、色んな逸話があるみたいですね。
本作に収録されているのはたった7曲ですが、レコーディングされた曲は50~60曲にも及び、加えて1曲で数パターンのアレンジやミュージシャンを変えて録音していたという話や、高価なレコーディング・スタジオを1年間もの間、同じ時間帯で同じスタジオを貸切にしていたとか、当時としては破格とも言える1億円の制作費をかけたとか・・・。実に恐ろしい話ばかりですね(笑)
でも実際にアルバムを聴くと、こんな逸話でさえも「良いアルバムを作るのに金を惜しみなく使うの当たり前」と妙に納得させらてしまうほど、完璧とも言えるクオリティの高さに驚かされます。
前作同様、素晴らしいミュージシャン(いちいち書き写すのが大変なので省略させて下さい・・・笑)を集め、まさに適材適所といったミュージシャンの起用には、フェイゲン=ベッカーのセンスの良さを感じますね。

『STEELY DAN / Gaucho』
01. Babylon Sisters
02. Hey Nineteen
03. Glamour Profession
04. Gaucho
05. Time Out Of Mind
06. My Rival
07. Third World Man

イントロから聴く者を引き込む魅力を持った01は、まさにアルバムのトップを飾るに相応しい1曲ですね。とにかくバーナード・パーディのスロー・シャッフルのドラミングが素晴らしいですね。あのジェフ・ポーカロが彼のシャッフル・ビートをお手本にしたとか・・・。ドン・グロルニックのローズのプレイや地味なんですが堅実なチャック・レイニーのベース、絶妙なスティーヴ・カーンのギター・カッティング、そしてパティ・オースティン等のコーラス・ワーク等非の打ち所の無い演奏という感じがします。

全米10位を記録したアルバムからの1stシングル曲02。スティーリー・ダンにしては明るい感じのする曲ではないでしょうか。リック・マロッタのリズム・キープに徹したドラミング、ヒュー・マクラッケンの渋いギター・プレイが印象的です。ドナルド・フェイゲンのエレピ、シンセのプレイも良いですね。パーッカションでヴィクター・フェルドマンとスティーヴ・ガッドが参加しているというのも贅沢ですね。

浮遊感漂うイントロが何とも魅力的な03。スティーヴ・ガッドとアンソニー・ジャクソンのリズム隊による堅実なリズム、浮遊感を演出するドナルド・フェイゲンのエレピにシンセ、スティーヴ・カーンのギター・カッティングや彼らしいソロ、ロブ・マウンジーのJAZZYなピアノ・ソロ、トム・スコットとマイケル・ブレッカーの二人によるホーン・セクション(ホーン・アレンジはトム・スコット)等聴き所満載な1曲です。

トム・スコットのテナーが心地良く歌っているイントロが格好良いアルバム・タイトル曲04。ロブ・マウンジーのピアノも素晴らしく、ジェフ・ポーカロの絶妙なドラミングも格好良いのですが、ウォルター・ベッカーのベースのプレイ、ギター・ソロが素晴らしく、ベッカーのミュージシャンとしてのスキルの高さを感じさせる曲。

参加しているミュージシャンの顔触れだけでノック・アウト状態の2ndシングル曲05。リック・マロッタ(ds)、ロブ・マウンジー(p)、ヒュー・マクラッケン(g)、元ダイアー・ストレイツのマーク・ノップラーのギター・ソロ(おそらくお得意のフィンガー・ピッキングでしょうね)、ブレッカー・ブラザーズ(tp、sax)、ダヴィッド・サンボーン(sax)、ロニー・キューバー(sax)、マイケル・マクドナルド(cho)、パティ・オースティン(cho)、ヴァレリー・シンプソン(cho)という顔触れですよ。どう思います?(笑)

エスニックな香りが漂い、独特なゆるい感じがたまらないナンバー06。聴けば聴くほど味わい深い曲ではないでしょうか。スティーヴ・ガッドとアンソニー・ジャクソンのリズム隊をバックに、ドナルド・フェイゲンの渋いオルガン・プレイ、ハイラム・ブロックとあのリック・デリンジャーの二人によるギターのバッキング、スティーヴ・カーンならではのギター・ソロ・プレイが曲を盛り上げています。

とにかくラリー・カールトンのギターに尽きる07。ここでのラリー・カールトンのソロ・プレイは、彼の数多いプレイの中でも大好きなプレイのひとつです。スティーヴ・ガッド、チャック・レイニー、ジョー・サンプル、スティーヴ・カーン、ロブ・マウンジーといった凄いメンバーが揃っていますが、やはりラリー・カールトンのプレイの前ではちょっと影が薄い感じになってしまいますね。私の場合、ギターばかりに神経が集中してしまいフェイゲンの歌をほとんど聴いてません(笑)

とにかく素晴らしいという言葉しか思い浮かばないアルバムですね。
フェイゲン=ベッカーの書く聴く度ごとに魅力的に聴こえてくるメロディーやアレンジ、素晴らしいミュージシャン達の入魂の演奏、ロジャー・ニコルズを筆頭にビル・シュニー、エリオット・シャイナー等エンジニアによる最高の録音とミックス、総合的なまとめ役であるプロデューサーのゲイリー・カッツの手腕の全てが、このアルバムのクオリティの高さに直結しているのを感じます。
ロック好き、AOR好きな人、FUSION好きな人には何を今更って感じのアルバムでしょうが、もしまだ聴いたことの無い方がいらっしゃったら絶対に聴く事をお薦めします。これを聴かずにいるのは、音楽を愛する人にとっての大きな損失だと思いますよ(ちょっと大袈裟ですね・・・笑)
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今回紹介するのは、昨日に引き続きカヴァー・アルバムです。とは言ってもJ-POPのアーティストを海外アーティストが英語詞でカヴァーしている、いわゆる洋楽逆カヴァー集というやつですね。このブログでも過去に角松 敏生小田 和正の洋楽逆カヴァー・アルバムを取り上げてきました。そして今回紹介するアルバムは、数多い洋楽逆カヴァー集の中でも群を抜いて出来の良い作品だと思っているもので、2002年にリリースされた竹内 まりやのカヴァー集の第一弾『Sincerely... ~Mariya Takeuchi Songbook~』です。

実はこのアルバム、存在はリリースされた頃より知っておりましたし、評判が良かったのか第二弾、ベスト盤までリリースされていたことも知っておりました。しかし、所詮カヴァーだという気持ちがどこかにあって、興味がありながらも聴かないままでいました。ところが去年の暮れの12月31日に、いつもコメントを頂戴する音楽仲間のKenny Uさんが、このアルバムが良いよと紹介コメントを書いて下さいました。それからBOOK OFFで気に掛けて探していたところ、運良く見つけることが出来ました。しかし、なかなか聴かずにいたんですが、最近聴きましてその出来の良さに驚かされました。Kenny Uさん、良いアルバム紹介頂いてありがとうございました!

大袈裟に感じるかも知れませんが、このアルバムは単純に洋楽のコンピレーション・アルバムとして楽しめてしまう、もっと言えば楽曲(メロディー)の良さ、アレンジの良さ、ヴォーカルの素晴らしさの3拍子揃ったAORなコンピレーションとして楽しめる1枚だと思います。確かに第二弾が企画・リリースされたのも頷けますね。

『Sincerely... ~Mariya Takeuchi Songbook~』
01. 恋の嵐 / Lisa Loeb
02. マンハッタン・キス / Tiffany
03. 駅 / Richard Marx
04. 家に帰ろう(マイ・スイート・ホーム) / Ann Wilson
05. 告白 / Roberta Flack
06. シングル・アゲイン / Phoebe Snow
07. プラスティック・ラブ / Marilyn Martin
08. カムフラージュ / Bobby Caldwell
09. 時空(とき)の旅人 / Laura Branigan
10. 毎日がスペシャル / Rita Coolidge
11. 今夜はHearty Party / The Pointer Sisters
12. 天使のため息 / Marilyn Martin & Joe Pizzulo

1994年に「ステイ」で全米No.1に輝いたシンガー・ソングライター、リサ・ローブが歌った01。オリジナルよりも柔らかい感じのアレンジとリサ・ローブの歌声がよくマッチしていて、とてもJ-POPのカヴァーとは思えない仕上がりになっています。アレンジは難波 正司です。

1987年にデビュー・シングル「ふたりの世界」、2ndシングル「想い出に抱かれて」で連続全米No.1を獲得したティファニーが歌った02。煌びやかなサウンドがいかにも都会的な雰囲気で、デヴィッド・フォスター作品にも通じるバラードに仕上がっています。ティファニーのヴォーカルが良い味を出しています。アレンジは新川 博です。

ご存知リチャード・マークスが歌った03。このアルバムで唯一違和感を感じた曲でした。この「駅」は私の大好きな曲で、竹内 まりやの歌に思い入れが強い分何故かしっくりきませんでした。決してリチャード・マークスの歌が悪いという訳ではありません。オリジナルの中森 明菜の歌でもしっくりこないのです。この曲だけは日本語詞の竹内 まりやの歌でないと納得しません(笑) 西脇 辰弥とトム・キーンのアレンジです。

ロック・バンド"ハート"のヴォーカリスト、アン・ウィルソンが歌った04。AOR色全開の新川 博のアレンジが素晴らしいですね。抑え気味に歌うアン・ウィルソンのヴォーカルも曲調によく似合っていて、聴いていて心地良いです。

大御所・ロバータ・フラックが歌った05。彼女の歌は流石に上手いの一言です。オリジナルよりも都会的で洒落たアレンジになってますね。真夜中のドライブのBGMとして聴いたら最高の1曲でしょう。ロバータ・フラックの表現力に圧倒されます。アレンジは西脇 辰弥です。

70年代から活躍しているシンガー・ソングライター、フィービー・スノウが歌った06。独特な太い歌声とちょっと暗い雰囲気のメロディーとの絶妙なマッチングだと思います。参加しているアーティスト全てに共通していますが、とにかく歌の表現力や歌唱力に関しては、やはり桁違いの実力を持っていると思います。新川 博のアレンジです。

1985年にフィル・コリンズとのデュエット曲「セパレート・ライブズ」で全米No.1を獲得したマリリン・マーティンが歌った07。アルバムのハイライト曲のひとつでしょう。私の大好きな曲だけにどんな仕上がりかと期待と不安が入り混じっていましたが、良い意味で想像以上の格好良い仕上がりに驚きました。なんせヒップ・ホップ風の「プラスティック・ラブ」なんですから・・・。ラップも取り入れた松下 誠のアレンジ・センスに脱帽です。マリリンのヴォーカルも艶っぽくて良いです。

"キング・オブ・AOR"の称号を持つボビー・コールドウェルが歌った08。これもまた驚きの1曲でした。カヴァーと言うより完全にボビー・コールドウェルのオリジナルではないかという錯覚に陥ってしまう仕上がりです。この曲とボビーの歌声がこんなに似合うとは・・・恐るべしボビー・コールドウェルといった感じです。西脇 辰弥のアレンジが秀逸です。

「グロリア」、「セルフ・コントロール」などのヒット曲を持つローラ・ブラニガンが歌った09。この曲もオリジナルが竹内 まりやであることを感じさせない1曲に仕上がっています。ヴォーカルのタイプが違うだけで、こんなにも曲の雰囲気が違ってくるものだと実感しました。松下 誠のアレンジとギター。間奏のアコースティック・ギターのソロが素晴らしいですね。

リタ・クーリッジが歌った10。オリジナルよりもテンポを落として、バラードを歌わせたら抜群のリタ・クーリッジに似合うようにアレンジした松下 誠のセンスが光ります。オリジナルよりもメロディーの素晴らしさを感じることが出来る気がします。

私の大好きな名曲「スロー・ハンド」をヒットさせたことでも知られるポインター・シスターズが歌った11。ポインター・シスターズにぴったりなヒップ・ホップ系のアレンジで、実にノリの良いコーラス・ワークを聴かせてくれるご機嫌な1曲に仕上がっています。西脇 辰弥のアレンジです。

セルジオ・メンデスの名曲「Never Gonna Let You Go」を歌ったことで注目されたヴォーカリスト、ジョー・ピズーロとマリリン・マーティンのデュエットによる12。今回のアルバムの選曲は本当によく考えられていて、スタッフのセンスの良さに感心します。この曲をデュエットで聴かせるというのも、まさにセンスの良さを感じますね。素晴らしいデュエット・ナンバーに仕上がっています。新川 博ならではの美しいアレンジです。

洋楽好きな方にお薦めです。騙されたと思って聴いてみて下さい。素晴らしいアルバムで、私が今まで聴いてきた洋楽逆カヴァー集の中では最高の出来だと思います。竹内 まりやの曲を知らなくても、いや逆に知らない方が楽曲の良さや歌の素晴らしさを実感出来るかも知れません。
改めて竹内 まりやの書いた素晴らしいメロディーの数々に感動しました。日本語詞で竹内 まりやが歌ったJ-POPとしての楽曲では感じられなかった、メロディーの良さを浮き彫りにしたという感じですね。もちろん、新川 博、西脇 辰弥、松下 誠、難波 正司による素晴らしいアレンジと参加アーティスト達の素晴らしい歌があってこそのアルバムです。
L.A.やN.Y.のFM曲でこれらの曲をかけまくったら、もしかしたらチャート・インも有り得るなとさえ思ってしまいました。

あまりにこのアルバムが良かったので、『Sincerely Ⅱ』が無性に聴きたくなり、中古店を探しまくって最近無事入手することが出来ました(笑) いつかまた別の機会で紹介したいと思います。
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アン・ルイス_CHEEK ◇ 2008年 02月 19日
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今回紹介するのは、アン・ルイスの人気洋楽カヴァー・シリーズ"CHEEK"の記念すべき第一弾のアルバムで、1980年にリリースされた『CHEEK』です。昨年の11月24日の記事で、最新作『CHEEK Ⅳ』を紹介しました。クリスマスに関わる曲が集められたカヴァー集ということで期待していたんですが、内容はともかくアン・ルイスの歌声がブランクのせいなのか、年齢的なものなのかは不明ですが、往年の美しい歌声とは変わってしまっていて少々がっかりしたというのが本音でした。そういう意味でもアン・ルイスが公私にわたって充実していた時代にリリースされた、この第一弾のアルバムは今もなお輝きを失わない良質な洋楽カヴァー・アルバムだと思っています。

1980年はアン・ルイスにとってはとても重要な年だったという気がします。それまでのアイドル路線だった彼女の歌も1978年にヒットした「女はそれを我慢できない」や1979年の「恋のブギ・ウギ・トレイン」という"歌謡ロック"路線への過渡期とも言える重要な作品で人気が出てきた頃でしたし、桑名 正博と結婚したのも1980年でした。そんな音楽的にも私生活においても充実していた時代に制作されたアルバムで、アン・ルイスのヴォーカルの素晴らしさ(特に声の良さ)は、そんな充実した環境が生んだものだったのかも知れませんね。このアルバムで取り上げられている楽曲の多くは1960年代の洋楽なんですが、1956年生れのアン・ルイスがリアル・タイムで聴いていたとしたら、結構ませた子供だったということになりますね(笑)

『アン・ルイス / CHEEK』
01. ONE BOY
02. MAKE YOURSELF COMFORTABLE
03. GEE WHIZ
04. IN THE FLESH
05. THIS BOY
06. ONE SIDED LOVE
07. LINDA
08. LEADER OF THE PACK
09. OH NO NOT MY BABY
10. YOU BABY
11. OH ME OH MY
12. GOOD-BYE BOY

オールディーズ・ファンにはお馴染みで、永遠のシルキーヴォイスと言われたジョニー・ソマーズの1960年のデビュー・シングルのカヴァー01。松任谷 正隆のシンプルながらも美しいアレンジが絶妙で、アン・ルイスのヴォーカルとよくマッチしています。

サラ・ヴォーンやベッド・ミドラーが取り上げていた名曲02。本当に良い曲です。ドゥ・ワップ風な男性コーラスが美しく印象的なんですが、このコーラスで素晴らしいファルセット・ヴォイスを聴かせてくれているのは、おそらくグッチ祐三です。

60年代メンフィス・ソウルのクイーンと言われたカーラ・トーマスの代表曲のカヴァー03。やはり松任谷 正隆のアレンジは一味違いますね。

ブロンディが1976年にリリースしたシングル曲04。梅垣 達志のアレンジ曲です。年代的にもアン・ルイスがブロンディが好きだったというのは頷けますね。

ビートルズの1963年の大ヒット・シングル「抱きしめたい」のカップリング曲だった05。邦題は「こいつ」で、リンゴのテーマというサブ・タイトルも付いていたような記憶があります。このアルバムの中でも注目曲のひとつです。私と同年代の人ならば覚えている方も多いと思いますが、この曲の演奏しているのがお笑いグループ"ビジー・フォー"なんです。お笑いグループとは言え、音楽に関してはまさにプロだったビジー・フォーですから、ここでも素晴らしい演奏、コーラスを披露してくれています。ちなみに知らない人の為に説明しますと、ビジー・フォーというのは、グッチ祐三(vo)、イタッケ島田(b)、スリム冬樹(現在はモト冬樹、g)、ウガンダ(現在はウガンダ・トラ、ds)の4人組でした。

竹内 まりやの1979年のアルバム『University Street』に収録されていた竹内 まりや作詞・作曲による3連バラードの名曲のカヴァー06。アン・ルイス自身による英訳の歌詞で歌われています。オリジナルは山下 達郎のアレンジでしたが、ここでは松任谷 正隆のアレンジです。

アン・ルイスの1980年のシングル曲の全篇英語詞ヴァージョン07。親友・竹内 まりやがアン・ルイスの結婚を祝って提供したことは有名ですね。"LINDA"というのはアン・ルイスのミドル・ネームです。これも竹内 まりやらしい3連バラード曲。基本的にシングルと同じオケを使っているようですが、一部手を加えている気がします。

辣腕プロデューサー・ジョージ・モートンに見出された女性4人組THE SHANGRI-LASの1964年のヒット曲のカヴァー08。何とも可愛らしいアン・ルイスのヴォーカルが印象的です。

黒人歌手マキシン・ブラウンが1965年にヒットさせた09は、G.ゴフィン&C.キングのコンビによる名曲で、リンダ・ロンシュタットやキャロル・キング自身もカヴァーしてますね。

1960年代を代表するガールズ・トリオ"ロネッツ"の1965年のヒット曲のカヴァー10。フィル・スペクターが絡んでいることでも知られるロネッツですが、ここでもスペクター・サウンドを意識したアレンジになっています。

英国のシンガーLuluが1969年にヒットさせ、アレサ・フランクリンがカヴァーしたことでも有名な曲11。本当に良い曲ですね。それにしてもこの頃のアンの声は良いですね。

アン・ルイスの作詞、竹内 まりやの作曲によるオリジナル・ナンバー12。竹内 まりやお得意のオールディーズ風バラード曲です。本当に竹内 まりやは3連バラードを書かせたら日本一ですね(大袈裟ですね・・・笑)

好きな人にはたまらない選曲だと思いますが、どちらかと言えば一般的には通好みの選曲だと思います。しかし、たとえ曲を知らなくても十分楽しめるのが、この"CHEEK"シリーズの特徴でもあります。1980年代にリリースされた"CHEEK"3部作は、最近までは入手困難だったのですが、昨年11月に紙ジャケで再発されています。『CHEEK Ⅱ』では大瀧 詠一の楽曲を取り上げたり、『CHEEK Ⅲ』ではカーペンターズを取り上げたりして、聴き応えもあり楽しめる洋楽カヴァー集になっています。興味のある方はぜひ再発されたこの機会に聴いてみて下さい。自信を持ってお薦めできるアルバムです。
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