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NICK DeCARO_ITALIAN GRAFFITI ◇ 2008年 03月 31日
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今回紹介するのは、「AORはこのアルバムから始まった」とも言われる名盤で、アレンジャーとしても大活躍していたニック・デカロが1974年にリリースしたアルバム『ITALIAN GRAFFITI』です。AOR関連の音楽が好きな人にとっては、お馴染みのアルバムでしょう。もはや定番・名盤と呼ばれるアルバムを紹介するというのは、何を今更っていう気持ちもありますして、レビュー記事を書くのを躊躇してしまいます。
それで今までニック・デカロのレビュー記事は、このアルバムを避けて、『LOVE STORM』(1990年)と『In Loving Memory of NICK DeCARO』(1992年)の2枚を紹介してきましたが、良い作品(アルバム)を紹介するというのが私のブログのポリシーでして、やはり紹介しない訳にはいかないと思い、重い腰を上げて今回記事を書いてみることにしました(笑)

名匠トミー・リピューマとはハイ・スクール時代からの友人で、一緒にコーラス・グループを結成していたこともあるらしいです。
リピューマがリバティ・レコードに入社した時、誘われてデカロもリバティ・レコードに入社、リピューマがA&Mに移った際にデカロも独立して、アレンジャー/プロデューサーとしての活動を始めたという経緯があるようです。1969年にはイージーリスニング調の初のリーダー作をリリースしています。ぜひともこのアルバムも聴いてみたいのですが・・・。
リピューマのプロデュース作品には必ずと言って良いほど、デカロはアレンジで参加してました。まさにリピューマの片腕とも言える存在でしたね。もちろん本作もトミー・リピューマのプロデュース(正確にはデカロとの共同プロデュースですが)です。

『NICK DeCARO / ITALIAN GRAFFITI』
01. Under the Jamaican Moon (邦題:ジャマイカの月の下で)
02. Happier Than the Morning Sun (邦題:輝く太陽)
03. Tea for Two (邦題:二人でお茶を)
04. All I Want
05. Wailling Wall
06. Angie Girl
07. Getting Mighty Crowded
08. While the City Sleeps (邦題:町はねむっているのに)
09. Canned Music
10. Tapestry

職人デヴィッド・T・ウォーカーのメロウなギター・ワークがたまらない01。スティーヴン・ビショップとリア・カンケルの共作ナンバーです。何とも都会的で、デカロのアレンジによる美しいストリングスが印象的です。個人的にはデヴィッド・T・ウォーカーのギター・ソロ、これで悩殺されました(笑)

スティーヴィー・ワンダーの1972年リリースのアルバム『Music of My Mind (邦題:心の詩)』に収録されていたナンバーのカヴァー02。優しいメロディーとデカロの決して上手くは無いのですが、味のあるヴォーカルがよくマッチしている曲だと思います。パド・シャンクのフルート・ソロとコーラス・ワークの美しさは格別ですね。

アメリカの古い名曲を現代に紹介しようと選曲されたというスタンダード・ナンバー03。聴けば多くの人が知っているであろう名曲ですが、とにかく素晴らしいの一言の仕上がりになっています。まさに大人の為の1曲と言っても過言ではありません。JAZZYで、お洒落なナンバーです。これを聴きながら飲むお酒は格別美味いですよ(笑)

ジョニ・ミッチェルの1971年のアルバム『Blue』に収録されていたナンバーのカヴァー04。軽快で楽しげに歌うデカロが印象的です。アーサー・アダムスの何とも言えぬ味わいのあるギター・ソロにも注目です。

トッド・ラングレンの1971年のアルバム『Runt - The Ballad Of Todd Rundgren』に収録されていた曲のカヴァー05。天才トッド・ラングレンらしいメロディアスなバラード曲で、静かで落ち着きのあるアレンジが心地良いです。

スティーヴィー・ワンダーの1969年リリースのアルバム『My Cherie Amour』に収録されていたナンバーのカヴァー06。デカロ自身が大のお気に入りだという1曲。確かに60'sの香り漂うナンバーで、ストリングスを主体としたサウンド作りも'60's風、聴いていてほのぼのとした気分にさせてくれる1曲。

ヴァン・マッコイの作品で、1965年にR&Bシンガー、ベティ・エヴェレットのヒット・ナンバーのカヴァー07。ヴァン・マッコイらしいソウルフルでありながらもキャッチーなメロディーで、アルバムの中で1番アップ・テンポの曲なんですが、個人的にはかなり気に入っているナンバーです。

ランディ・ニューマンがアーティスト・デビューする以前に書いた曲だという08。名曲ですね。最初にこのアルバムを聴いた時、最も印象深勝った曲がこの曲でした。私にとってはデカロの代名詞的な曲になっています。

ダン・ヒックス&ヒズ・ホット・リックスが1972年にリリースしたアルバム『STRIKING IT RICH』に収録されていたナンバーのカヴァー09。ブルージーな曲なんですが、デカロが歌うと重くならずに心地良さが前にくるといった感じになりますね。アーサー・アダムスのギターが光ってます。

ジェニファー・ウォーンズというシンガーの為に書かれた曲だという10。今の時代ではあまり聴けなくなったポップス・ソングといった感じの曲です。70'sの音楽に親しんできた私としては、メロディー・アレンジ共に懐かしく感じます。地味ですが良い曲です。

いつの時代も変わらないと思いますが、音楽を取り巻く環境の真ん中にいるのは常に10代、20代の若者達でしょう。
70年代においても状況は同じでした。そんな中においてこのアルバムは、30代以上の大人が楽しめるアルバムを作りたい、古いナンバーの中にも素晴らしい曲が沢山あるということを、若い世代に伝えていきたいという強い意志を感じるのです。
ロックに夢中になっている若者達が、たとえ今聴いてもピンと来なくても、大人になった時に聴いてもらえたらそれで良いみたいな暖かさが滲み出ている、そんなアルバムです。こういうアルバムが後世に聴き継がれていくと嬉しいですね。
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吉田 美奈子_MINAKO ◇ 2008年 03月 30日
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今回紹介するのは、吉田 美奈子が1975年にリリースした2ndアルバム『MINAKO』です。吉田 美奈子は1970年にショーボートから『扉の冬』でデビューしました。『扉の冬』もキャラメル・ママのバック・アップを得て、良いアルバムに仕上がっていますが、私個人的には村井 邦彦のプロデュースによる本作が、音楽的には後の活動の礎となったような印象を持っており、実質的な1stアルバムという認識でいます。
1stアルバムでは全曲、吉田 美奈子のオリジナル曲で占めていましたが、本作では佐藤 博、ベナード・アイグナー、大瀧 詠一、荒井 由実、細野 晴臣という面々の作品を取り上げています。おそらくプロデューサーの村井 邦彦が、当時和製ローラ・ニーロと言われていた吉田 美奈子の"シンガー"としての底知れぬ魅力を前面に出そうとしたんではないかと思っています。

今でこそ、このアルバムを聴いて「CITY POPなアルバム」という感想を持ちますが、1975年という時代で既に、このようなアルバムを作り上げていたなんて驚きですね。これはもう村井 邦彦とサウンド面(アレンジ)での中心人物、佐藤 博のセンスの良さの賜物だろうと思います。ベナード・アイグナーの名曲のカヴァーをアルバム冒頭で取り上げているのも、当時ベナード・アイグナーを高く評価していたという村井 邦彦のアイディア以外には考えられません。時代背景から考えてみても、かなりハイ・センスなアルバムと言えるでしょう。

『吉田 美奈子 / MINAKO』
01. 移りゆくすべてに
02. レインボー・シー・ライン
03. 住みなれた部屋で
04. わたし
05. 夢を追って
06. チャイニーズ・スープ
07. パラダイスへ
08. 時の中へ
09. ろっかばい まいべいびい

ベナード・アイグナーの名曲「EVERYTHING MUST CHANGE」のカヴァー01。ストリングスの美しい響きと波の音のSEで始まり、素晴らしい吉田 美奈子のうっとりしていると、間奏でいきなり4ビートのJAZZが登場という展開も渋いです。有馬 すすむのアレンジが秀逸です。

作詞:吉田 美奈子、作曲:佐藤 博によるブラジリアン・テイストのグルーヴがたまらない02。本当に良い曲ですね。佐藤 博自身もセルフ・カヴァーしていたんで、お気に入りの曲だったのかも知れません。演奏が特に素晴らしいのですが、そんな中でも高水 健司のベースが特にお気に入りです。

吉田 美奈子のオリジナル曲03。当時25歳位だったと思いますが、これだけ説得力のある歌を唄っていたことに驚きを隠せません。JAZZYなバラード・ナンバーで、メロディーも良いのですが、やはり美奈子の歌の存在感が凄いです。

大瀧 詠一の作詞・作曲による04。いかにも大瀧らしいナイアガラ・サウンドが炸裂する1曲です。特にコーラス・ワークは大瀧 詠一らしいアレンジなんですが、吉田 美奈子の素晴らしいコーラスの原点はこの辺りにあるのかも知れませんね。

作詞:吉田 美奈子、作曲:佐藤 博による05。イントロの佐藤 博のエレピのプレイは痺れますね。ギターはおそらく松木 恒秀でしょう。短い歌詞なのに、そんな事を感じさせず、逆に深さを感じさせるような歌は本当に素晴らしいです。

お馴染みユーミンのナンバー06。佐藤 博のアレンジが光ります。JAZZYで軽快な演奏と美奈子のコーラス・ワークが耳に残ります。ユーミンの歌と聴き比べると面白いと思います。

作詞:荒井 由実、作曲:佐藤 博による07。軽さが心地良いポップなナンバーです。美奈子はさりげなく歌っていますが、しっとりと歌うバラードと同じくらいに存在感を放っています。

吉田 美奈子のオリジナルで、お得意のスケールの大きさを感じさせるバラード曲08。ある意味、1番吉田 美奈子らしいと言える曲かも知れません。

タイトルとは裏腹なメロウなナンバー09。細野 晴臣の作詞・作曲のナンバーです。ブラジリアン・テイストに満ちたJAZZYな演奏が心地良く、大好きなナンバーです。佐藤 博のアレンジは本当に素晴らしいですね。歌謡曲が全盛だった時代に、かたやこんな洒落た音楽も存在していたんですから'70'sは面白い訳で・・・(笑)

夜になるとまだ肌寒いですが、昼間は春らしい暖かさになりましたね。家の近所でもあちこちで桜が満開に近い状態です。この時期、街が薄いピンクに染まりますが、そんなピンク色の桜を見ていると何故かこのアルバムが聴きたくなります(笑)
特に思い出にリンクしている訳でも無いのですが、おそらくジャケットのピンクと春の心地良い暖かさのせいかも知れません。美奈子さんのアルバムって、結構真剣に聴き入ってしまうアルバムが多いのですが、このアルバムはそんな中でも気軽に聴けるタイプなんですよね、私にとっては・・・。
このアルバムが、セールス的に成功したのかは不明ですが、30数年前に既にCITY POPが存在していたんだなと感慨深い作品です。
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Far East Club Band_ANOTHER MOONLIGHT ◇ 2008年 03月 28日
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今回紹介するのは、1990年に小田 和正のバック・バンドとして結成されたFar East Club Bandが2002年にリリースした2ndアルバム『ANOTHER MOONLIGHT』です。今では毎年クリスマスの恒例となった音楽番組「クリスマスの約束」で、小田 和正のバックで演奏してりうのがまさしくFar East Club Bandです。音にうるさい小田のバックを務めるのですから、当然腕利きミュージシャンが集まっています。しかし、1990年結成時からはメンバーは幾度か交代しているようです。
このアルバムのリリース時のメンバーは、園山 光博(sax)、木村 万作(ds)、栗尾 直樹(key)、山内 薫(b)、稲葉 政裕(g)の5人です。結成当時からのメンバーは、園山 光博と栗尾 直樹の二人だけのようです。

アルバム『ANOTHER MOONLIGHT』は、メンバーのオリジナル曲と小田 和正の提供曲を含めた全10曲がインスト・ナンバー中心のFUSION色の強い作品です。全曲のプロデュースとアレンジはFar East Club Bandと小田 和正の共同名義になっています。サックスとギターをメインにじっくり聴かせるインスト・ナンバーが揃っています。ただのバック・バンドで無いことは音源を聴いて頂ければ一目(一聴)瞭然だと思います(笑)

『Far East Club Band / ANOTHER MOONLIGHT』
01. A Stream of Time / 木村 万作
02. 快進撃 / 小田 和正
03. Walled in Life / 栗尾 直樹
04. Tight Rope / 稲葉 政裕
05. 夏のスケッチ / 山内 薫
06. Reserve / 山内 薫
07. Afternoon / 木村 万作
08. ビギン / 園山 光博
09. Purple Hole / 栗尾 直樹
10. 青い月の夜に / 稲葉 政裕

木村 万作らしくパーカッションを効かせた軽快なナンバー01。山内 薫の堅実なベースとタイトな木村 万作のドラムを軸に、園山 光博のサックスと稲葉 政裕のギターがメロディーを奏でます。藍色の夜空というイメージを抱かせるナンバーですね。

小田 和正の作曲による02。タイトル通り勢いのあるナンバーです。稲葉 政裕の軽快なギター・カッティングとソロ・プレイと栗尾 直樹のエレピのプレイのコンビネーションが素晴らしいです。後半からはライブ会場を彷彿させるSEとメンバーと小田 和正によるコーラスが加わります。このコーラスのメロディーがいかにも小田らしいメロディーです(笑)

シンプルで美しいメロディーが印象的な栗尾 直樹の作曲によるバラード・ナンバー03。ピアノとアコースティック・ギターを軸にしたシンプルな演奏なんですが、これが実にメロディーによくマッチしていて、ヒーリング系のインスト・ナンバーと言えるかも知れません。

稲葉 政裕の作曲による、オーソドックスながらもFUSION色の強いナンバー04。園山 光博のサックスをメインにした美しいメロディーとエキサイティングな稲葉のギター・ソロと栗尾のエレピ・ソロを交え、バンドとしてのポテンシャルの高さが上手く出た曲だと思います。

山内 薫の作曲による05は、真っ青な空に入道雲が浮かび、一面に黄色く咲く向日葵畑の中にいるような、そんな夏の一場面を想像してしまう1曲。メンバー各々が素晴らしいプレイをしているのですが、そんな事よりも曲の持つ雰囲気が聴く者を惹き付けるような気がします。後半になってテンポが落ちるのですが、これがまた段々と陽が暮れていくのを表現しているようで、何とも言えぬ味わいのある曲です。私の大のお気に入りの1曲です。

続く06も山内 薫の作曲によるナンバーですが、05とは雰囲気がガラリと変わってFUNKYなナンバーです。山内 薫のベース・プレイを堪能出来る1曲でしょう。メロディー部はギターとサックスのユニゾン。稲葉のギター・ソロもエキサイティングでかなり格好良い仕上がりです。山内 薫はプレイヤーとしてだけでなく、ソング・ライターとしても素晴らしい才能を持ったミュージシャンですね。

木村 万作の作曲による07。くつろいで過ごす夏の午後といったイメージの曲です。窓を開け放して心地良い風を感じながら、昼寝がしたくなるという感じでしょうか(笑)

園山 光博作曲によるSummer Fusionナンバー08。これがまた実に気持ちの良いナンバーで、海岸線をドライブしながら聴いたら最高に似合いそうな1曲です。この演奏を聴くと、これはもう小田 和正のバック・バンドというのは副業であって、FUSION BANDが本業であるとさえ思えます。これも大好きな1曲です。

かなり凝ったアレンジで、高い演奏技術が要求されるようなFUSIONナンバー09。栗尾 直樹の作曲です。JAZZとROCKを上手く融合させたようなアレンジが秀逸で、稲葉 政裕のギター・ソロが炸裂します。

稲葉 政裕の作詞・作曲による唯一のヴォーカル曲10。これがまた良い曲なんですね。誰が歌っているのかが、クレジットに載っていません。おそらく稲葉自身かも知れません。小田 和正顔負けのメロディアスなナンバーです。コーラスで小田が参加しています。

メンバー全員が高い演奏技術を持ち、素晴らしい作曲センスをも持ち合わせるFUSION系バンドってそうは無いですよね。すぐに思い浮かべるのはカシオペア位でしょうか・・・。でもカシオペアは4人、Far East Club Bandは5人ですからね。単純に数で言えばFar East Club Bandの方が勝っていると言えるかも知れません(別に勝ち負け決める必要も無いですが・・・汗)。
Far East Club Bandとしては、今のところ2000年にリリースされた1stアルバム『Far East Club Band 』と本作だけのようです。これからも機会があればアルバムをリリースして欲しいですね。こういう素晴らしいアルバムを聴いていると、やはり打ち込みには絶対に表現出来ない、情景や風景とかのイメージを抱いたサウンドというものを感じます。歌伴なんだから打ち込みで良いみたいな今の風潮は、私は少々寂しく感じています。歌伴とは言え、これだけのミュージシャンが奏でる音には、歌の内容(歌詞)を聴いている者の心に入り込むような説得力を生むのだと思っています。
「クリスマスの約束」で小田 和正が歌う数々のJ-POPの名曲が、いつも以上に心に響くのは小田 和正の歌声はもちろんですが、Far East Club Bandの素晴らしい演奏があってこそだと思っています。
非常に味わい深いアルバムですから、興味のある方は聴いてみて下さい。FUSIONが好きな人は楽しめると思いますよ。
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峠 恵子_風をとらえて ◇ 2008年 03月 26日
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今回紹介するのは、私が日本のカレン・カーペンターであると信じて疑わない素晴らしい歌声を持つシンガー・ソングライターの峠 恵子の1992年リリースの1stアルバム『風をとらえて』です。何故彼女が日本のカレン・カーペンターなのか?
まずはコチラコチラの映像をご覧になって下さい・・・、どうですか?良い声でしょう?
彼女は成城大学に在学中、クラブハウスでカーペンターズを歌っていたところをスカウトされ、'92年9月に「優しい風」でCDデビューを果たしているんですね。彼女にとってカーペンターズは小学校時代からのアイドルだったようです。そんな素晴らしい歌声の彼女の1stアルバムはアルバム・タイトル通り、まさに心地よい風を感じさせてくれる作品で、春から初夏にかけての季節にピッタリだと思います。

峠 恵子はシンガー・ソングライターなんで自作曲もありますが、羽場 仁志、上田 知華、都志見 隆、タケカワ ユキヒデというメロディー・メーカーが曲を提供しています。アレンジは小林 信吾、重実 徹、萩田 光男、山本 健司が手掛けています。参加しているミュージシャンも豪華絢爛で、ギターには今 剛、松原 正樹、芳野 藤丸、松下 誠、堀越 信泰、吉川 忠英。ベースには美久月 千晴、富倉 安生、長岡 道夫。ドラムには江口 信夫、山木 秀夫、湊 雅史。キーボードには山田 秀俊、島 健、小林 信吾、重実 徹。サックスは土岐 英史。コーラスは全て男性陣で芳野 藤丸、渡辺 直樹、木戸 恭弘、比山 貴咏史という顔触れです。

『峠 恵子 / 風をとらえて』
01. 両手にイマジネイション
02. 優しい風
03. You're Everything
04. あの虹を守りたくて
05. Starlight in your eyes
06. ジェット気流
07. 接吻
08. 今の私、今のあなた
09. 心配しないで
10. 真夏のドライブ
11. 遥かなる大地の果てで~Won't you take my heart~

羽場 仁志の作曲による爽やかなポップ・チューン01。峠 恵子としての歌声もとても魅力的で、快晴の青空を見上げながら聴きたくなります。オーソドックなんですが、メロディーが活きる小林 信吾のアレンジも良いですね。

デビュー・シングル曲02。彼女の低音域は本当にカレン・カーペンターに似ています。峠 恵子の作詞・作曲によるナンバーで、まさに"優しい風"を感じさせる1曲に仕上がっています。

峠 恵子の作詞・作曲による03。この曲も"風"がテーマになっています。ボキャブラリーの無さに腹が立つ位なんですが、とにかく心地良いという表現しか思い浮かびません(笑)

上田 知華の作曲によるミディアム・バラード・ナンバー04。上田 知華らしいメロディーで、一瞬上田 知華自身が歌っているのかと思うほど峠 恵子の歌声にピッタリな曲だと思います。制作スタッフのセンスを感じました。

峠 恵子の作詞・作曲によるカントリー風なバラード・ナンバー05。こういう曲調の時のヴォーカルが1番輝いているような気がします。長閑な気持ちになれる曲ですね。

明るく軽快な06。峠 恵子のオリジナルです。この曲のキーワードも"風"ですね。ドライブしながら聴きたいようなナンバーです。

羽場 仁志作曲による07。オールディーズ風な3連ナンバー。素晴らしいブルージーなアコースティック・ギターはおそらく今 剛でしょう。

石川 Kanjiなる人物の作曲による08。私の憶測なんですがカレン・カーペンターをイメージして書いた曲なんではないかと・・・。日本語の歌詞なのに、聴いているとカレンをイメージしてしまう曲です。

コーラス・ワークが印象的なポップ・ナンバー09。サビのメロディーのキャッチーなところはいかにも都志見 隆といった感じで、私はこういう曲結構好きなんですよね。

タケカワ ユキヒデの作曲による10。真夏というよりも、初夏のまだ風が吹けば心地良さを感じる頃のイメージが強いです。耳に馴染むメロディーと爽やかなサウンドが心地良いナンバーです。

峠 恵子のオリジナル曲11。シンプルなんですが胸に沁みてくる、そんな1曲です。萩田 光男らしいストリングスを上手く使ったアレンジは、まさに職人といった感じがします。

正直なところ、ずば抜けて印象に残るような曲は無いんですが、不思議とアルバム1枚を心地良く聴けてしまう、そんなアルバムに仕上がっています。どんなアルバムでも飛ばしたくなるような好みに合わない曲というのが大抵存在するのですが、このアルバムに限ってはそれが無いんですね。アルバムのトータル・カラーというのかコンセプトが上手く出ているせいかも知れませんね。このアルバムはまさに"心地良い風"を感じさせてくれる1枚です。そしてその風を運んでくるのは、峠 恵子の歌声そのものです。
BOOK OFFでも安棚で見かけますので、興味のある方は聴いてみて下さい。Youtubeの映像を観て興味を持った人もいるのでは?(笑)
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今回紹介するのは、1978年にリリースされた木之内 みどりのラスト・アルバム『苦いルージュ』です。2004年に『77-78 ぼくらのベスト 木之内みどり アナログ・アルバム完全復刻パッケージ2』という4枚組アルバムに収録されています。この復刻BOXを買おうかずっと迷っていたんですが、皆さんにお勧め頂いたこともあり、少し前ですが意を決して購入しました(笑)

収録された4枚の中でも評判が良く、実際セールス的にも最も売れたという本アルバムですが、実際聴いてみると本当に良いあるばむですねぇ。当時は"木之内 みどり=歌が下手"というイメージが強く、確かに可愛かったのですがアルバムを買うまでには至りませんでした。
ところが今じっくり聴くと当時のアイドル歌手というのは、単に可愛いだけでレコードを出していたんじゃないというのがよく分かりますね。彼女も本当に丁寧に歌を唄います。しかも歌詞を理解しているからこその表現力もしっかりしています。大人の雰囲気を漂わせるような曲調が多く、ヨーロピアン・イメージの曲やCITY POP風な曲もあって洒落た仕上がりになっています。

作家陣も豪華で作詞に三浦 徳子、小林 和子、東海林 良の3人、作曲に出門 英、林 哲司、後藤 次利、大野 克夫、佐瀬 寿一の5人が作品を提供しています。編曲は大村 雅朗、林 哲司、後藤 次利、船山 基紀が手掛けています。残念なのはミュージシャン・クレジットの記載の無いことですね。かなりのミュージシャンが参加してるはずなんですが・・・。

『木之内 みどり / 苦いルージュ(ROUGE AMER)』
"PART 1 海から"
01. 漂いながら・・・
02. MON AMOUR, I LOVE YOU
03. サマー・フェスティバル
04. 海の百合
05. ひと夏の兄妹
"PART 2 街へ"
06. 渇いた都会
07. NO, NO, NO
08. 苦いルージュ
09. 木曜にはきっと・・・
10. 白い馬
Bonus Tracks
11. 無鉄砲
12. 一匹狼 (ローンウルフ)
13. ターン・テーブル
14. 嘆きの天使

大村 雅朗のメロウなアレンジが冴える01。作曲はヒデとロザンナでお馴染みの故・出門 英。本当に良い曲を書きます。1977年に小柳ルミ子に提供した『星の砂』がヒットしましたが、生きていれば作曲家として活躍できたであろう才能を持っている人ですね。これは名曲です。

林 哲司の作・編曲による02。石川 ひとみの「まちぶせ」路線の曲とでも言いましょうか、林 哲司にしては歌謡曲チックなメロディーとアレンジが印象的です。途中台詞が入っていて、普通なら聴いていると恥ずかしくなってしまうのですが、不思議にこの曲に関しては全く嫌悪感がありません(笑)

後藤 次利の作・編曲によるサマー・チューン03。次利が作曲家としての才能を開花し始めた頃の曲と言えるでしょう。良いメロディーですね。シンプルながらも次利らしいベース・プレイが堪能出来る1曲。(この曲のベースは100%次利ですね)

出門 英が作曲、大村 雅朗のアレンジによる04。しっとりとしたボッサ調のナンバーですが、この曲のメロディーも素晴らしいですね。大きな展開は無いのですが、ゆったりと流れるようなメロディー運びが実に心地良いです。間奏のフリューゲル・ホーンは数原 晋っぽいですね。

大野 克夫の作曲、船山 基紀のアレンジによる05。アレンジは嫌いでは無いのですが、メロディーがどうも歌謡曲っぽさが強くて個人的にはあまり好みではありません。

佐瀬 寿一の作曲、船山 基紀のアレンジによる06。それまでとは一転して都会的でFUNKYなアレンジが印象的です。佐瀬 寿一はキャンディーズにもヒット曲を書いている作曲家なんですが、いかにも佐瀬 寿一らしいナンバーです。凝ったアレンジです。

後藤 次利の作・編曲による07。軽やかなポップ・ナンバーです。ギターは鈴木 茂っぽいですね。03に比べると少し退屈な感じがします。

ビートを効かせたダンサブルなアレンジに歌謡曲チックなメロディーとの組み合わせが、いかにも70年代を感じさせる08。佐瀬 寿一の作曲、船山 基紀の編曲です。この曲もおそらくベースは次利だと思うのですが、素晴らしいプレイを聴かせてくれます。

林 哲司の作・編曲による09。歌謡曲チックな曲が多いアナログ盤B面(06~10)の中においてメロウという表現がぴったりな1曲ですね。さすが林 哲司です。ボッサ調のアレンジも洒落ていて、ストリングスの美しさが際立っています。

タイトルがいかにもアイドル・ソングを連想させる10。林 哲司の作・編曲によるナンバーです。キャッチーなサビのメロディーが耳に残る1曲。

ボーナストラック11は、1978年リリースの12枚目のシングル曲です。大野 克夫の作曲、船山 基紀のアレンジですが、いわゆるツッパリ・ソングの部類ですね。

12は13枚目のシングル曲。大野 克夫の作曲、大村 雅朗のアレンジです。これも12同様、ツッパリ・ソングですね。個人的には11やこの曲のようなタイプは好きにはなれませんね(笑)

12のB面曲13。しっとりと聴かせるバラード曲です。ツッパリ・タイプの曲よりもしっとりとした曲が木ノ内 みどりには似合いますね。歌は上手く無いですが、好感の持てる唄い方です。

1982年のベスト・アルバムに収録されていたという14。思い切り70年代の香り漂う歌謡曲といった感じの1曲です。佐瀬 寿一の作曲、船山 基紀の編曲です。

1978年という時代背景を考えれば歌謡曲チックなのはむしろ当然で、01、02、03、04、09といった曲を書いた出門 英、林 哲司、後藤 次利の3人のセンスの良さが際立っていたんだと思います。80年代に入ってからの林・後藤の活躍はご存知の通りです。80年代は俳優としての活動が多かったという印象が強い出門 英。もっと曲を書いて欲しかったですし、数多くの名曲を残せたんじゃないかなとも思うと残念です。
上記の5曲は本当に好きな曲で、今聴いても十分通用するメロディーだと思います。70年代を思い出させる歌謡曲と洒落たCITY POP風な曲とが混在しているので、聴いていて厭きのこない仕上がりになっていると思います。木之内 みどりが下手な歌手と思っている人は、実際に聴いてみると印象が変わると思いますよ(笑)
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BOB WELCH_FRENCH KISS ◇ 2008年 03月 24日
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昨日は春らしい良い天気になったのでお墓参りに出かけました。桜の蕾もかなり膨らんできたましたから、私の住む千葉県もあと2~3日で咲き始めるかも知れません。お墓参り帰ってからはからは届いたばかりの新しいPCとの格闘が始まりました(笑)
夜7時頃から始めて、やっと今までの環境に似た状態で自分が納得出来るものに設定し終わったのが朝7時・・・。久しぶりの貫徹作業でしたね。それにしてもVistaは慣れないせいもあるとは思いますが、使いづらいOSですね~。

さて今回紹介するのは、久しぶりにBOOK OFFで250円で売られているのを見て興奮し、即効で購入したアルバムを紹介します。
1971年から1974年までFleetwood Macのメンバーとして活躍し、それまでブルース色の強かったFleetwood MacをPOPSへと導いたと言われるボブ・ウェルチが、1977年にリリースした1stアルバム『FRIENCH KISS』です。洋楽に詳しい人や同年代の方なら知っていると思いますが、Fleetwood Macが爆発的に売れたのは彼の脱退後の話です。ですから有名というには?マークが付きますかね(笑)
しかし、このアルバムに収録されている「Sentimental Lady」や「Ebony Eyes」はそこそこヒットしたという記憶があります。そういう私も「Ebony Eyes」で彼の存在を知りました。確かでは無いのですが、このアルバム国内盤のCDはリリースされていないかも知れません。1度も見たことが無いんですよね。過去にHMVで輸入盤が売られているのを見たんですがそれっきり・・・。あの時買っておけば良かったと後悔していたんですが、先日近所のBOOK OFFで250円で売られているのを発見。これはラッキーとばかりに購入しました。もちろん輸入盤です。

Fleetwood Mac脱退後、1974年に"PARIS"というロックのトリオ・バンドを組んでいた時期があるようですが、全く売れなかったようです。そしてFleetwood Macのメンバーのバック・アップを受けて制作されたのが本作です。PARIS時代の名残りなのかハードなギター・サウンドとキャッチーでPOPなメロディーが融合したという感じ聴き易い音楽が特徴です。生憎輸入盤なので歌詞カードも付いておらず、参加しているミュージシャンも分かりません。ただFleetwood Macのメンバーが参加していたという記憶があります。

『BOB WELCH / FRENCH KISS』
01. Sentimental Lady
02. Easy To Fall
03. Hot Love, Cold World
04. Mystery Train
05. Lose My Heart
06. Outskirts
07. Ebony Eyes
08. Lose Your Heart
09. Carolene
10. Dancin' Eyes
11. Danchiva
12. Lose Your Heart

柔らかく優しいアコースティック・ギターのサウンドに包まれる名曲01。Fleetwood Mac時代に発表された曲のセルフ・カヴァーです。ボブ・ウェルチのソングライターとしての才能を感じさせる1曲ですね。

ロック色の強いギター・リフとは裏腹にキャッチーなPOPナンバーである02。ハードなギター・サウンドと派手なストリングスというのが、このアルバムのひとつの魅力になっています。歌は下手ですが、耳に残るキャッチーなメロディーで救われています。

ドゥービー・ブラザーズの「Long Train Runnin」のイントロを彷彿させる軽快なナンバー03。この曲は結構好きなんですが、明らかにドゥービーを意識して作られと思われる1曲です。

疾走感溢れるサウンドが心地よいポップ・ナンバー04。この人はポップなメロディーを書くのに、サウンド自体はハードなギター・サウンドが好きみたいですね。声質がロックに向いておらず、優しく細い声なんでポップス路線の方が似合っているとは思います。

軽快なPOP ROCKという感じの05。チープなコーラス・ワークが楽しい1曲。

渋いギター・リフが印象的なAOR風なナンバー06。この曲も結構お気に入りの1曲です。当時にしては洒落た部類の曲だったのではないでしょうか。

私のハートを射止めた名曲07。イントロのギター・リフで魅了された曲でした。ギター・サウンドに品の無い感じのストリングスの絡みが絶妙です。あくまでもメロディーはキャッチーで、歌声もソフトなのにギター・サウンドはハードというのがボブ・ウェルチの特徴でしょう。

インタールード的な08を挟んで始まるのが、商業ロック路線の09。ジャーニーやボストンのような味わいのあるロック・ナンバーです。

サビのメロディーが印象的なナンバー10。ハードなギター・サウンドと軽妙なドラミングの絶妙なバランスが面白い曲です。

美しいストリングスとブルースっぽいギター・ソロで始まる11。イントロで曲調が変わり彼ならではのサウンドの世界へ・・・。これほど一貫したサウンドのアレンジが施されているのも珍しいかも知れませんね。相当ロックへの拘りが強いのかも知れません。

いかにもエピローグという感じの美しいストリングスで始まる12は、05の別ヴァージョンです。テンポやアレンジの違いで全く別の曲のように仕上がっています。

この1stアルバムが好評だったのか、2年後の1979年に『THREE HEARTS』というアルバムをリリースするのですが、アルバム・ジャケットがこの1stとそっくりなデザインで写真も女性とボブ・ウェルチといのも同じでした。でも2ndは確か女性が二人に増えてた(笑)
何とも不思議な魅力を持った人です。サウンドと書く曲とのアンバランスさがこの人の魅力なんだと思います。商業ロック系が好きな人なら聴けるアルバムかも知れませんが、はっきり言って歌は下手くそです。曲の良さと雰囲気で楽しむという感じですね(笑)
でも私は好きなんですよね~。
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鈴木 雅之_Dear Tears ◇ 2008年 03月 22日
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今回紹介するのは鈴木 雅之のソロ第3弾となるアルバムで、1989年にリリースされた『Dear Tears』です。鈴木 雅之と言えば日本を代表するR&Bシンガーというイメージがありますが、このアルバムではソウルフルな部分よりもAORな一面を全面に出しています。

以前、2ndアルバム『Radio Days』を紹介しましたが、山下 達郎がプロデュースに関わっていたという意味でも興味を惹くアルバムだったんですが、2ndではまだソウルフルな彼本来の持ち味が出ていました。しかし、この3rdでは明らかに大衆性を意識した作品になっているように思います。そしてそれが上手くアルバムに集約されたという感じがするんですね。
その証拠に、一見ミス・マッチとも思える小田 和正とのコラボレーション。ところが現実には「別れの街」という名曲を生み出しました。これは小田 和正の才能、プロデューサーとしての眼力の素晴らしさはもちろんですが、私はそれを歌いこなした鈴木 雅之のヴォーカリストとしての懐の深さ、才能の豊かさを感じました。

私はこのアルバムをJ-素晴らしいJ-AORだと思っていますし、このアルバムで鈴木 雅之というアーティストが単なるR&Bシンガーでは無い事を感じさせてくれました。小田 和正が2曲、松尾 清憲が2曲、安部 恭弘が2曲、レイ・パーカー.Jrが2曲、鈴木 雅之が2曲、曲を書いています。それぞれの個性が良く出ている曲でアレンジも洒落ていますし、非常に聴き易いアルバムだと思います。鈴木 雅之=R&Bだと思っている人は、このアルバムを聴くと少し印象が変わるかも知れませんよ。

『鈴木 雅之 / Dear Tears』
01. 別れの街
02. 今日から・・・
03. くーな
04. 軽蔑
05. Lecture (聞かせて)
06. Our Love Is Special
07. Love Overtime
08. Hard Hunter
09. 私の願い
10. 時おり僕は

小田 和正の作詞・作曲・編曲・プロデュースによる01。これは名曲だと思います。この曲に関しては小田自身が歌っても似合わない気がしますね。鈴木 雅之にピッタリな曲を書いたものだと感心しました。アレンジも都会的で洒落ていますし、小田のコーラスも普段聴けないような低音域部を使ったものだったりと、小田のアイディアに溢れた1曲です。

作詞:大下 きつま、作曲:松尾 清憲、編曲:有賀 啓雄によるミディアム・バラード02。松尾 清憲らしい安心して聴けるメロディー・ラインが印象的です。鈴木 雅之自身によるコーラス・ワークが素晴らしい曲です。

作詞:神沢 礼江、作曲:安部 恭弘、編曲:清水 信之による03。安部-清水というのは本当に相性の良いコンビで、CITY POPの中においても最強の部類に入ると思います。打ち込み主体なんですが、嫌味が無いというか決して打ち込みを強調せず、聴き易さを重視しているかのようなアレンジが見事ですね。安部 恭弘のメロディーもポップでキャッチーです。

作詞:神沢 礼江、作曲:安部 恭弘、編曲:有賀 啓雄によるアーバン・グルーブがたまらない04。この曲がアルバム中で1番好きな曲です。安部 恭弘らしい都会的な洒落たメロディーと有賀 啓雄のアレンジが見事にマッチしているナンバーです。とにかく演奏が渋いです。江口 信夫(ds)、有賀 啓雄(b)、角田 順(g)、佐橋 佳幸(g)、大村 憲司(g-solo)、松田 真人(key)、有賀 啓雄(key)、浜口 茂外也(per)という豪華メンバーの演奏で、特に有賀 啓雄のベース、大村 憲司のギター・ソロは鳥肌モノです。

作詞:西尾 佐栄子、作曲:鈴木 雅之、編曲:戸田 誠司によるキャッチーな05。鈴木 雅之のファンなら彼自身が書いた曲だというのがすぐに判るのではないでしょうか。どこがと言われても困るのですが、何故か鈴木 雅之らしさを感じる1曲です。

レイ・パーカー.Jrの作詞・作曲・編曲・プロデュース曲06。もちろん英語詞ナンバーです。メロウなAORナンバーですが、残念ながら打ち込みのビートがどことなくチープな感じがします。生のドラムを使うだけでかなり印象は変わったと思います。

続く07もレイ・パーカー.Jrプロデュース曲です。ビートを効かせたヒップ・ホップ系のダンス・ナンバーです。やはり打ち込みですが曲調に似合っているので、嫌味な印象はありません。鈴木 雅之の持つ黒っぽさがよく出ていて良いですね。

作詞:西尾 佐栄子、作曲:鈴木 雅之、編曲:清水 信之によるハードなポップ・ナンバー08。ヘビーな打ち込みのリズムに軽快なギター・カッティング、全て清水 信之一人でこなしています。本当に器用な人です。こういう曲調での鈴木 雅之のヴォーカルは本当に活き活きしてますね。

小田 和正の作詞・作曲・編曲・プロデュースによる09。重厚なシンセ・サウンドが印象的なバラード曲です。01に比べると小田 和正色の強いメロディー・ラインと歌詞です。

作詞:阿部 真理子、作曲:松尾 清憲、編曲:清水 信之によるミディアム・ナンバー10。強く印象に残るタイプの曲ではないのですが、不思議に耳に心地良いといった感じの曲です。そこが何とも松尾 清憲らしいところですね。聴けば聴くほど味わい深い曲だと思います。

本当に佳曲揃いで楽しめるアルバムだと思います。01はヒットしたんで知っている人も多いでしょうね。今ではBOOK OFFでは250円コーナーの常連となってしまっているアルバムですから、興味のある方は聴いてみて下さい。特にCITY POP/J-AOR好きな方は04を聴くだけでも250円なら損はしないと思います。私は初めて04を聴いた時、あまりの格好良さに鳥肌立ちましたよ(マジです・・・笑)
私の考える良い音楽の定義である、楽曲(メロディー)の良さ、アレンジ(演奏)の良さ、ヴォーカルの良さの3拍子が全て揃った曲です。この格好良さは絶対に打ち込みでは出せませんね。
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今回紹介するのは"FUSION"のカテゴリで紹介していますが、どちらかと言えば"BC"系と言える作品です。FUSION界きってのクリエイターであり、TOPミュージシャンであるスタンリー・クラーク(b)とジョージ・デューク(key)によるコラボレート作品で、1981年にリリースされた『THE CLARKE / DUKE PROJECT』です。

とにかくバラエティに富んだ内容で、FUNKあり、ROCKあり、メロウなAORナンバーありで二人の才能がぎっちと詰った感じのアルバムです。AORファンには名曲「Sweet Baby」がお馴染みですね。
全9曲中2曲はインスト・ナンバーですが7曲は二人のヴォーカル・ナンバー。楽器だけでなく歌も上手いのですから、性質が悪いですね。ほとんどの曲がスタンリー・クラークとジョージ・デューク、そしてドラムスのジョン・ロビンソンの3人によって演奏されています。スタンリー・クラークはベースだけでなく、ギター、シタールも演奏しておりマルチ・プレイヤーぶりを発揮しております。ジョン・ロビンソンは、クインシー・ジョーンズのプロデュース作品ではお馴染みのドラマーで、手数は多くはありませんがダンス系のビートを叩かせたら本当に上手い人で、私の大好きなドラマーの一人です。
ゲスト・ミュージシャンとして、マイケル・ボディッカー(bass synthesizer)、ゲイリー・フォスター(recorders)、ジェリー・ヘイ(piccolo、trumpet)が参加しています。

『STANLEY CLARKE & GEORGE DUKE / THE CLARKE / DUKE PROJECT』
01. Wild Dog
02. Louie, Louie
03. Sweet Baby
04. I Just Want To Love You
05. Never Jugde A Cover By Its Book
06. Let's Get Started
07. Winners
08. Touch And Go
09. Finding My Way

ご機嫌にFUNKYなインスト・ナンバー01。驚異的なスタンリー・クラークのベースによるメロディー弾きに堅実なビートを刻むジョン・ロビンソン、巧みなシンセ・ベースやピアノ・プレイで魅了するジョージ・デュークの3人のコンビネーションが素晴らしいです。

黒人ドゥワップのRichard Berry & the Pharaohsが1957年にヒットさせた曲のカヴァー02。軽快なリズムが心地良いナンバーで、クラーク&デュークの二人のヴォーカルのコンビネーションがなかなか決まっています。間奏のベース・ソロもエレピ・ソロも格好良いです。

全米Top20入りを記録したお馴染みのメロウ・ナンバー03。本当に良い曲ですね。ジョージ・デュークのファルセットを巧みに使ったヴォーカルが際立った1曲です。ストリングスの使い方のも上手くて、二人のアレンジ・センスの良さを感じます。フィリー・サウンドを彷彿させるエレクトリック・シタールの音がたまりません(笑)

スタンリー・クラークがメイン・ヴォーカルの04も軽快さが心地良い1曲です。曲調に合わせたような軽めの演奏に聴こえるようなアレンジが素晴らしく、間奏ではクラークのギター・ソロも聴けるという贅沢な1曲。

アーバン・メロウなインスト・ナンバー05。実にお洒落な1曲ですね。人も途絶え、車も減った真夜中の新宿新都心のオフィス街の中を車で走らせながら聴きたい、そんな1曲ですね(笑)

ちょっとユーモラスな感じのFUNKナンバー06。サビ部では二人の絶妙なコーラス・ワークが聴けます。いかにも楽しいそうなレコーディング風景が目に浮かんできます。

スリリングな07。ジョージ・デューク&マイケル・ボディッカーによるシンセ・ベースが印象的なナンバーですが、なかなかメロディアスでスタンリー・クラークの作曲センスが光ります。クラークのベース・ソロは相変らず驚異的です。

美しいバラード・ナンバー08。03にも劣らない素晴らしいメロウ・ナンバーですね。それにしても二人とも本当に歌が上手くて驚きますね。良い曲が書けて、秀でた演奏技術を持って、歌えてコーラスも出来るとなれば、渡る世間に鬼はいませんよね(笑)

ラスト・ナンバー09はロック色の強いAOR風ナンバーです。サウンド的には西海岸のAORを彷彿させます。たった3人でこれだけのサウンドを作りだすのですから恐れ入ります。中盤でテンポを落として、ベース・ソロやシンセ・ソロを交えるという凝ったアレンジです。

このアルバムの音楽に関しては大好きですし何の文句もありませんが、ジャケット写真のジョージ・デュークの顔は怖いですよね~。
真夜中に一人で歩いていて、脇道からこんな顔の人が現れたら多分走って逃げますね(笑)
ジャケット写真とは裏腹にとてもお洒落なアルバムに仕上がっています。FUSION好きな人にはお馴染みの二人ですが、このアルバムはBC系やAOR系の音楽が好きな人にも楽しんでもらえると思います。
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現在使用しているノートPCが最近調子が悪く、記事を書いている最中に突然電源が落ちたり、内蔵CD-RWドライブ(古い!)もとっくに壊れて稼動せず、20GBのHDもCドライブに余裕が無くなり、Dドライブへプログラム・ファイルを移動するなどして何とか使ってきました。しかし、メーラーを開きメール受信完了までに1分位かかるようになり、我慢の限界。思いきって買い換えることにしました(笑)

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今使っているのが↑(画像が悪くてすみません)で、VAIO PCG-FX50G/Kというビジネス・モデルのノートPCで、2001年製品。CPUはPentiumⅢの500MHz、ハードディスクは20GB、USBも1.1しかサポートしていない代物でした。今となってはスペックが低過ぎて、ネット閲覧くらいでは問題無いですが、動画編集やmp3のファイル変換などでは時間がかかったり、フリーズすることもしばしば・・・。唯一OSがWindows2000 Professionalだったので安定してました(笑)

購入した当時はこのスペックで問題無く使えていましたが、技術の発達は日進月歩ですし私の方も色々やりたいことが増えてきまして、その内に外付けのDVDマルチドライブ増設、USB2.0が使えるようにPCカード増設、無線LAN用PCカード増設、外付けハードディスク120GB増設、外付けTVキャプチャー増設等・・・色々加えていったので今のPCの性能では限界(当たり前ですね)。急遽買い換えを決意しましたが、問題は予算です。大蔵大臣である嫁さんと相談して大体15万円位を予算計上してもらいました。

条件としては
①部屋が狭いので大型ディスプレイは無理、なるべくスペースと取らない
②CPUは最低でもCore2Duo/2GHz欲しい
③メモリーはVista搭載が標準となった今では2GBは積んでおきたい
④DVDスーパーマルチドライブ搭載、地デジ・チューナー搭載
⑤無線LAN搭載
⑥HDは大きければ大きいほど良いのですが、500GBは欲しい
⑦たまにですが、自宅に仕事を持ち帰るのでOffice2007は入れておきたい
等という贅沢な思いが出てきます。この条件を満たすもので15万円で購入できるPC探しを始めました。当初自作も考えましたが、ディスプレイやソフト類を含めると結局高くつきそうで断念。サポートを含め安心して使えるメーカー製をPCを探しました。

人間為せば成るですね。見つかりましたよ(笑)
選んだのは富士通のデスクパワー。富士通のWeb-Shoppingサイトでアウトレットとして販売されている機種でLXシリーズのカスタマイズ可能なモデル。2007年秋~冬モデルなので、アウトレットとして販売されています。メーカー直販なので安心して購入出来ますしね。
購入したのは↓でLX-55XNという機種です。

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省スペース一体型PCなので、場所を取らないのが有り難いですね。本当ならワイド液晶ディスプレイが良いのですが、自分の部屋でTVを観る時は1m以内の至近距離なので17型でも良しとしました。また色々ハード構成を選べるのが魅力だったので、これに決めました。
選択した構成は、
①Windows Vista Home Premium正規版(実は1番不安な部分ですが・・・汗)
17型スーパーファインVX液晶(本体一体型)
Core2Duo E4400(2GHz)
地上デジタル・BS・110度CSチューナー
メモリ / 2GB
HD / 500GB
無線LAN搭載
Office Personal 2007プレインストール
青字、赤字で書いた部分がグレードの選択が可能で、青字は無償で赤字はグレードによって価格が変動します。それと決め手になったのは、メーカー保証が1年から3年延長保証が無料になったことですね。販売店でいくらか払って延長保証はよくありますが、メーカーが3年保証してくれるのは有り難いですね。壊れた時に家まで取りに来てくれ、届けてくれますから。

さて上記の構成での値段ですが・・・¥154,600円でした。予算から5,000円オーバーでしたが、許容範囲ということで大蔵大臣からもGOサインが出まして注文しました(笑)

この週末に届く予定なので、週末はデータ移行やセッティング等で潰れてしまいそうです。今から楽しみです。使い勝手や感想はいずれ報告しようかと思っています。

興味がある方は富士通のアウトレットのHPをご覧下さい。(コチラから)
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現在では廃盤となって入手困難なタイトルをリクエストによって復刻するという、Sony Music Shopのサービス「オーダーメイドファクトリー(OMF)」(コチラ)で、明日3月18日に発売(予約数のみの販売)されるのが1982年にリリースされたシンガー・ソングライター、河合 夕子の2ndアルバム『フジヤマ・パラダイス』です。1日早く到着しました。早速聴きながら記事を書いているのですが、いやはや懐かしいですね~。とにかくキャッチーな曲ばかりで、歌謡曲とPOPの融合といった感じが聴きやすくて本当に楽しい気分にしてくれます。

河合 夕子は、高校在学中の1976年に「第1回ホリプロ・タレントスカウトキャラバン」に出場。この時にグランプリを獲得したのが榊原 郁恵でした。この大会には確か荒木 由美子も出場してましたね。この大会に出たことがきっかけでホリプロに所属し、4年の下積みを経て1981年にデビューしました。小さな頃からピアノや声楽を学んできたようで、歌もソングライティングにおいても実にしっかりしています。特に類稀なるポップ・センスは素晴らしく、変に堅苦しくなくてPOPS好きばかりでなく、歌謡曲が好きだった人にもすんなり受け入れられたんだと思います。

本当は1stアルバム『リトル・トウキョウ』(1981年)も聴きたかったんですよね。どうも1992年にCD化されていたようなんですが、ちっともそんな事には気付かず既に廃盤状態になってしまいました。いつかOMFでリクエストを募ってくれるのを気長に待つ事にします。とりあえず、この2ndが聴けるだけで、かなりご機嫌でございます(笑)
今回の復刻に際して、ご本人のお礼のコメントが載っているのと、ボーナス・トラックが2曲追加されているのも嬉しい限りです。

収録曲は全部で12曲。作詞は全て河合 夕子と売野 雅勇との共作です。おそらく原案を河合 夕子が書いて、それを売野 雅勇が手直したスタイルだと思います。作曲は全曲河合 夕子です。アレンジは全曲水谷 公生で、全曲のコーラス・アレンジを町支 寛二が手掛けています。参加しているミュージシャンは、菊池 丈夫(ds)、森谷 順(ds)、ロバート・ブリル(ds)、岡沢 茂(b)、水谷 公生(g)、町支 寛二(g)、中西 康晴(key)、佐藤 準(key)、町支 寛二(all chorus)という顔触れで、まるで初期の浜田 省吾を思い出させますね。

『河合 夕子 / フジヤマ・パラダイス』
01. タイトル・スーパー・マーケット
02. 東洋微笑
03. ヨコハマ・エナジー
04. 蝶々夫人のララバイ
05. フジヤマ・パラダイス
06. ハリウッド・ラバーボール
07. 太陽の下のラスト・ワルツ
08. セ・シャボン・クロック
09. ラスト・キャンドル
10. 上海慕情exotica
Bonus Tracks
11. スターライト・エアポート・ブルース (アルバム未収録曲)
12. フジヤマ・パラダイス (Single Version)

今回は届いたばかりなのでまだ聴き込んでいません。曲毎のレビューは機会を見て、「Part.2」という形で紹介したいなと思います。ご容赦下さい。
全体的な印象はとにかくキャッチーなメロディーが揃っているということですね。どこか歌謡曲風なテイストもあり、70年代の歌謡曲の良い部分をしっかり吸収した楽曲作りが素晴らしいと思います。私と同年代の方なら、この面白さを理解してくれると思います。
ポップス志向の強いソングライターとしては、中原 めいこに通じるものがあるかも知れません。それにしても70年代半ばにユーミンが登場して以来、素晴らしい女性シンガー・ソングライターが沢山出ましたね。尾崎 亜美、八神 純子、渡辺 真知子、中島 みゆき等・・・、本当に大好きなアーティストばかりです。それぞれに色がちゃんとあって、聴いていて本当に楽しい時代だったなと思います。

河合 夕子は現在でもスタジオ・セッションのコーラス要員として、またヴォイス・トレーナーとして現役で活躍されているようです。HPを見たら今の方が綺麗になっていて魅力的に見えました。(HPはコチラ)
機会があったら新しいアルバムを聴いてみたい気がします。コーラスの仕事ばかりで、折角の作曲センスが埋もれてしまうのは勿体無いですから・・・。
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