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山本 達彦_TWIN BEST ◇ 2008年 05月 31日
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ここのところベスト盤の紹介が続いていますが、まだ紹介したベスト盤がありますのでもう少しお付き合い下さい。
今回紹介するのは、その独特な世界観とダンディズムがCITY POPと呼ぶに相応しいアーティスト、山本 達彦の1998年リリースのベスト・アルバム『TWIN BEST』です。
1970年代半ばにオレンジというグループでデビュー、1978年のソロ・デビューしてから現在まで積極的に活動を続け、既にオリジナル・アルバムは28枚もリリースされています。驚くことにベスト盤だけでも15枚リリースされているようです。30年を超えるキャリアの中において、今回紹介する『TWIN BEST』はCITY POPの全盛期だった頃に在籍していた東芝EMIからリリースされた4thアルバム『I LOVE YOU SO』(1982年)から12thアルバム『HEART NOTES』(1988年)迄の9枚のアルバムから選曲された30曲が収録されています。

スティーリー・ダンのフリークとも言われる山本 達彦ですが、彼の作り出す繊細で緻密なサウンドやメロディーはCITY POPの流行とマッチしていて、当時お洒落な音楽として愛聴していました。私のブログを訪れてくれるJ-POP好きな皆さんにぜひともお薦めしたいアーティストの一人なんですが、如何せんこの頃のアルバムは入手困難なものばかりです。私も80年代の山本達彦のアルバムをCDで所有しているのはたったの2枚・・・。ですからこのベスト盤は私にとって、とても貴重なベスト盤となっています。

『山本 達彦 / TWIN BEST』
Disc.1
01. LAST GOOD-BYE
02. 摩天楼ブルース
03. 夏の愛人
04. MY MARINE MARILYN
05. パシフィック・ブルー
06. MAN+WOMAN=100%
07. I LOVE YOU SO
08. 嘘の台詞(ダイアローグ)
09. MRS, SNOW
10. IN SUMMER DAY
11. FAREWELL. MIDNIGHT BLUE
12. LADY
13. LONELY JOURNEY
14. FAIRY PRINCESS
15. MISSING LOVE

Disc.2
01. WELCOME TO MY PARTY
02. 夢より苦しく
03. 密会のHIGH NOON
04. MAGIC
05. LAST SHOW
06. SUNSET BLUE
07. MAY STORM
08. L'ECUME DES JOURS
09. JAZZY AGE
10. DANCIN' ON THE BEAM
11. 太陽がいっぱい
12. 紫陽花
13. 九月のフォトグラフ
14. 雨に想いを
15. 哀しみの外電(テレグラム)

作曲は、NOBODY(相沢 行夫、木原 敏雄)がDisc.1-04、Disc.2-06を、中崎 英也がDisc.1-06を手掛けている以外は全て山本 達彦です。
アレンジにNOBODYが関わっているDisc.1-02、05、07、09、Disc.2-04、05の6曲は、どちらかと言えばNOBODYらしいポップ・ロック路線ですし、井上 鑑がアレンジに関わっているDisc.1-01、04、06、10~12、Disc.2-6~9の10曲に関しては、山本 達彦の持ち味を十分に引き出しており、まさにCITY POPと呼ぶに相応しいサウンドに仕上がっています。
おそらく山本 達彦が持っているサウンド・イメージを井上 鑑が具体化するという共同作業だったのではないかと思います。このベスト盤を聴いていると井上 鑑の施すアレンジは、山本 達彦の書くメロディーとベスト・マッチングしているのが分かります。
もちろん他のアレンジャーの手掛けた作品も決して悪くないですし、どれも質の高い作品だと思います。しかし、井上 鑑の才能が開花した頃のアレンジですので、彼のアレンジが際立っていますね。

本来であれば細かくレビューしたいのですが、曲数が30曲もあるので気力が萎えました(笑)
独特な世界観を持っていますので好き嫌いが分かれるかも知れませんが、J-POPが好きな方、とりわけCITY POPが好きな方にはぜひとも聴いて欲しいアーティストですし、このベスト盤は山本 達彦の魅力が詰まっていますのでお薦めです。
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大貫 妙子_CLASSICS ◇ 2008年 05月 30日
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今回紹介するベスト盤は、大貫 妙子の1985年リリースのベスト・アルバム『CLASSICS』です。このベスト・アルバムはRVC時代のアルバム『Mignonne』(1978年)、『Romantique』(1980年)、『Aventure』(1981年)、『Cliché』(1982年)、『Signifié』(1983年)の5枚のアルバムから大貫 妙子自身と当時のプロデューサーだった宮田 茂樹によって選曲された12曲が収録されています。
個人的に大貫 妙子を最も聴いていたのがRVC時代のアルバムでしたので、このベスト盤に収録されている曲は馴染みの深い曲ばかりなんです。特に1978年の『Mignonne』は、大貫 妙子自身はお気に召していなかったようですが私は大好きなアルバムで今でもよく聴きます。

選曲に本人が関わっているせいか、選曲のバランスが良いですね。『Mignonne』から2曲、『Romantique』から2曲、『Aventure』から2曲、『Cliché』から3曲、『Signifié』から2曲、そして『Signifié』のカセット版にだけ収録されていた1曲の計12曲の構成で、まさに当時の大貫 妙子の世界を堪能出来るアルバムだと思います。大貫 妙子をこれから聴いてみたいと思っている人にも最適なアルバムではないでしょうか。

『大貫 妙子 / CLASSICS』
01. 黒のクレール
02. 夏に恋する女たち
03. 色彩都市
04. 風の道
05. みずうみ
06. 恋人達の明日
07. CALNAVAL
08. 雨の夜明け
09. グランプリ
10. レシピー(調理法)
11. 海と少年
12. 突然の贈りもの

01、03、04はアルバム『Cliché』から。この中で強く印象に残っているのは01ですね。この曲は1981年頃だったと思いますが、マクセルのカセット・テープのTV-CMで使われたものです。大貫 妙子以外にも吉田 美奈子、ラジの曲が同時に使用され、曲のタイトルに全て"黒"が付いていました。曲だけでなく本人達もCFに出演していました。ちなみにCMに使用されていた曲は吉田 美奈子が「BLACK EYE LADY」、ラジが「ブラック・ムーン」(何故かいまだにCD化されてません。名曲なのに・・・)でした。01と03のアレンジは坂本 龍一なんですが、クレジットによるとこの2曲で教授はドラムも叩いているようです。

02と10はアルバム『Signifié』から。この2曲も坂本 龍一のアレンジです。夏の歌ですが、とても爽やかなサウンドが心地良い02。可愛らしい歌詞とポップなメロディーが印象的な10。10では後藤 次利が渋いベース・プレイを聴かせてくれます。

05は『Signifié』のカセット版にだけ収録されていた曲で、グリークの曲に山川 啓介が詞を付けたものでNHKの「みんなのうた」で流されていました。乾 裕樹のアレンジが美しい1曲です。

06と09はアルバム『Aventure』から。06は坂本 龍一がリズム・アレンジ、山下 達郎がコーラス・アレンジを手掛けた軽快なポップ・ナンバーで、個人的にも大好きな1曲です。コーラスは大貫 妙子、竹内 まりや、EPOのRCAシスターズです。09はレース場のSEで始まるJAZZYなナンバーです。アレンジは前田 憲男で、渡嘉敷 祐一(ds)、杉本 和弥(b)、杉本 喜代志(g)、富樫 春生(key)、前田 憲男(key)という豪華な顔触れが揃っています。

07と08はアルバム『Romantique』から。2曲とも坂本 龍一のアレンジで、07は坂本 龍一(key)、大村 憲司(g)、細野 晴臣(b)、高橋 幸宏(ds)、松武 秀樹(computer programming)というYMOファミリーが勢揃いしておりYMOサウンドが炸裂しています。08はヨーロピアン・テイスト溢れるバラード・ナンバーです。

11と12はアルバムから『Mignonne』から。『Mignonne』は大貫 妙子のアルバムの中でも1番好きなアルバムで、坂本 龍一がアレンジを手掛けた数多いアレンジ・ワークスの中でも個人的に最高に好きな作品(アルバム)なんです。学生時代、夏の海へ出かける際に必ずカセットに入れて車でよく聴いていた11。竹内 まりやのカヴァーでも知られる12。名曲ですね。松木 恒秀のギターが渋い1曲です。

音楽というのは、想い出や心象風景と深く結び付いている曲ほどいつまでも色褪せないものなんですね。このベスト盤に収録されている大貫 妙子の曲はどれも私にとって、学生時代の楽しい想い出とリンクしているものばかりです。そんな理由からなんでしょうが、やはりこの時代の曲は私にはとても心地良い曲ばかりなんです。
もうじき梅雨入りしそうですね。梅雨時の不快な蒸し暑さ、梅雨が明けて夏になればコンクリート・ジャングル特有の猛暑・・・。そんな夏の一時に大貫 妙子の涼しげな歌声とサウンドはまさに清涼剤と言えると思います。今年の夏、大貫 妙子の歌声で涼を感じるのは如何でしょう?
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PICASSO_SHOPPING LIST ◇ 2008年 05月 27日
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今回紹介するベスト盤は、辻畑 鉄也、東 純二、森 英治の三人組のバンドで1984年にデビューしたピカソの『SHOPPING LIST』(1995年リリース)です。
ピカソと聞いてピンと来ない方も多いと思います。確かに知名度は高くはありませんが、アニメが好きな方には知られたバンドかも知れません。
実は私もこのバンドを知ったきっかけは、やはりアニメ作品でした。
私が昔から大好きで、コミックはもちろんの事、アニメ化された際も欠かさず見ていた「めぞん一刻」のエンディング・テーマに彼等の曲が使われていたことでした。TVアニメ「めぞん一刻」は、1986年の3月から1988年の3月迄の2年間全96話放送されました。個人的に高橋 留美子の最高傑作と信じて疑わない作品ですし、アニメ史上に残る名作だと思っている作品です。TVアニメ版は、原作とは多少違っていましたがそれなりに良く出来たものでした。96話も続いたアニメ版のエンディング・テーマにピカソの曲が4曲も使われていまして、強く印象に残っていました。しかし、特に彼等のアルバムを聴いていた訳では無かったのですが、中古店でこのベスト盤を見つけ懐かしさも手伝って購入しました。

このベスト盤で彼等の音楽に初めてじっくり触れた訳ですが、私の思っていた通りロック・バンドというよりもメロディアスなポップな曲を得意としているバンドでした。ベスト盤ということで、1985年~1995年の10年間のシングル曲を中心に構成されています。ポップな曲が多いとは書きましたが、明るい曲調よりもどちらかと言うと哀愁のあるメロディーがピカソの持ち味と言えるかも知れません。

『PICASSO / SHOPPING LIST』
01. 明日の風
02. マイ・バック・ペイジ
03. 僕の瞳のマーチ
04. 月夜にダンス
05. シネマ'90
06. SHOUT
07. 太陽だけが知っていた
08. ON THE ROAD
09. ビギン・ザ・ナイト
10. サヨナラの素描
11. ファンタジー
12. TIDE
13. シネマ
14. Round & Round

レビューするのは、やはり思いで深いアニメ「めぞん一刻」のエンディング・テーマに使われた4曲に的を絞ってみたいと思います。
まず05と13。同じ曲ですが05は90年に再録されたヴァージョンです。私がピカソとの出会いとなった曲でした。ヨーロピアン・テイストの哀愁溢れるメロディーで、晩秋から初冬にかけての季節に似合うそんな曲です。今でも「めぞん一刻」の思い出と共に、私の大切な曲になっています。

09は1987年秋頃のエンディング・テーマとして使用された曲でした。爽やかなサウンドとキャッチーなメロディーが印象的で、夏向きの曲と言えるでしょう。これも良い曲なんですよ。

10は1987年の春頃のエンディング・テーマとして使用されました。「シネマ」と雰囲気が似た曲で、ヨーロピアン・テイストが漂うメロディアスなナンバーです。アコースティック・ギターをフィーチャーしたアレンジが心地良く耳に響く1曲です。

1986年の秋頃のエンディング・テーマとして使用されていた11。「シネマ」、この「ファンタジー」、そして「サヨナラの素描」の3曲は、ヨーロピアン3部作と勝手に私が呼んでいます。おそらくエンディング・テーマとして使われることを想定して作っているのでしょうが、同じような雰囲気を持ちながらもキャッチーで哀愁漂うメロディーの楽曲が魅力的です。

彼等の曲はタイアップ曲が多いのも特徴で、12が化粧品のCM、08がGSのCM、01や03もCM曲として使用されていたようですし、02と06はドラマの主題歌、劇中歌として使われていたようです。それだけ彼等の曲がメロディアスで、良い雰囲気を持っていることを物語っているような気がします。
今回は決して皆さんに強くお薦めするようなアルバムではありませんが、個人的には思い出深い曲、バンドでしたので紹介してみました。
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BREAD & BUTTER_ALIVE ◇ 2008年 05月 26日
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今回紹介するベスト盤は、来年2009年にはデビュー40周年を迎える兄弟デュオ、ブレッド&バター(通称:ブレバタ)が1996年に発表した『ALIVE』です。サブ・タイトルに"1969-1996 FOOTPRINT"と書かれているのですが、文字通りブレバタの27年間の軌跡を1枚にまとめたベスト盤です。以前同じブレバタの別のベスト盤『COLLECTION』(1992年)を紹介しましたが、この『ALIVE』はポリドール、コロンビア、ソニー、アルファ、TDK、ファンハウスとレーベルを超えたブレバタの代表曲18曲が収録されています。

ブレバタの長い音楽活動の中で発表された沢山の音源から、シングル曲を中心にチョイスされた音源を年代順に並べられています。ブレバタ好きな人にとっては選曲的に物足りなさを感じるでしょうが、FOOTPRINTと呼ぶに相応しい1枚と言えるでしょう。
ブレバタと言えば、美しいコーラスに洒落たサウンド、湘南の海、リゾート感というイメージがありますが、これは長い音楽活動の中で彼等が作り上げてきたものです。ニューミュージックという呼び名さえ無かった1969年から独自のスタイルを守り続けてきたブレバタを味わうにはピッタリな1枚だと思いますし、ブレバタをこれから聴いてみたいと思っている人にもお薦め出来るベスト盤です。

『BREAD & BUTTER / ALIVE』
01. 傷だらけの軽井沢 ('69)
02. マリエ ('70)
03. 愛すべきボクたち ('70)
04. 野生の馬 ('71)
05. ピンク・シャドウ ('74)
06. ともしび ('75)
07. 青い地平線 -BLUE HORIZON- ('78)
08. あの頃のまま ('79)
09. HOTEL PACIFIC ('81)
10. トゥナイト愛して ('81)
11. DANCING IN THE NIGHT ('82)
12. ばらけたイニシャル ('84)
13. 夢がとぶ ('85)
14. センチメンタル・フレンド ('87)
15. ワイオミング・ガール ('89)
16. 奇蹟のヴィーナス ('92)
17. TROUBLE LADY ('96)
18. トゥルー・ラブ ('96)

01~03は筒美 京平がプロデュースに関わっています。01はいしだ あゆみの「ブルーライト・ヨコハマ」と同時期に筒美 京平が書いた曲らしいですが、何とも歌謡曲チックな1曲。02はブレバタの初期の名作と知られる1曲ですね。03も思い切り歌謡曲しているナンバーですが、郷 ひろみやビリー・バンバンがカヴァーしていました。この頃の曲は正直なところ好きにはなれません。

岸部 シローと組んで"シローとブレッド&バター"名義でリリースした04。和風CSN&Yを目指したような作風で、雰囲気を含めてこの時代にしては完成度の高い楽曲だと思います。岸部 シローもなかなか良いヴォーカルを聴かせてくれます。

初期のブレバタを代表する名曲05。多くのアーティストに愛され、カヴァーされているナンバーです。その代表が山下 達郎のライヴ盤『IT'S A POPPIN' TIME』(1978年)に収録されているヴァージョンが有名です。

1975年のテレビ・ドラマの主題歌だった06は、大野 雄二のプロデュース作品です。イントロを聴いただけで大野 雄二だと判る哀愁漂うバラード曲です。地味ですが名曲だと思います。

ル・ミストラルの名義でリリースした07。朝のTV番組のテーマ曲として使用され、ヒットした曲です。天才・筒美 京平の本領発揮といった感のある異国情緒溢れるナンバーで、プロデュースも筒美 京平が手掛けています。

08~10の3曲は、私が1番思い入れの強いアルファ・レーベル時代の音源です。ユーミンの作詞・作曲による名曲08。松原 正樹のアレンジが実に心地良い09は、当時湘南の文化の発信地のひとつでもあった"ホテル・パシフィック"を歌ったものです。作詞はユーミン。深夜のニュース番組のエンディング・テーマとして使用されていたバラード・ナンバー10。この曲はご存知の方も多いでしょうね。三枝 成章が作曲、アレンジが野呂 一生と松任谷 正隆、演奏がカシオペアという豪華な1曲です。

初のL.A.録音によって制作された11は、JAY WINDINGがサウンド・プロデュースを手掛けています。ウエスト・コーストの香りが詰まったAORなミディアム・ナンバーです。

12はJ-AORを意識して作られたというシングル曲で、作曲は安部 泰弘です。J-AORということで安部 泰弘に白羽の矢が当てられたのも頷けますね。派手さはありませんが、凝った作りの1曲です。

加藤 和彦のプロデュースのシングル曲13。武部 聡志のアレンジが素晴らしく、都会的で洒落たサウンドが印象的ですが、加藤 和彦の書いたメロディーもインパクトが強く、センスの良さを感じさせます。

地味ですが聴けば聴くほど魅力的の思えてくる名曲14。有線放送で人気が出て、急遽シングル・リリースされた1曲です。

井上 陽水が書き下ろした15。ブレバタの憧れのバンドだった5thアベニュー・バンドのピーター・ゴールウェイがプロデュースを手掛けています。ブレバタにピッタリな楽曲を書き下ろした陽水のセンスに脱帽ですね。

シャンプーのCMで使われていたので覚えている方も多いであろうナンバーが16です。ブルージーなアレンジとメロディーが絶妙にマッチした名曲です。アレンジは新川 博です。

デビューして27年後に再び筒美 京平と組んだ17、18。70年代のソウル・テイストたっぷりの17。やはり筒美 京平は天才ですね。それしか言葉に出てきません(笑)

このベスト盤を聴いていて思ったのは、ブレバタのシングル曲というのはどちらかと言えば地味な曲が多いことです。誤解されると困るのですが、地味だから悪いという訳では無く、逆に地味なだけに聴けば聴くほどに味わい深く、心に沁みて忘れられない曲になっていくという曲が多いということなんです。特に私の好みで言えば、05以降の曲は全て聴けば聴くほどに好きになっていった曲ですし、何度聴いても厭きのこない曲ばかりです。
オリジナル・アルバムも沢山良いものがありますが、こういうベスト盤もBGMとして流していると結構気持ち良く聴けてお薦めです。これからはブレバタの似合う季節ですから、興味があったらぜひ聴いてみて下さい。
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泰葉_GOLDEN☆BEST ◇ 2008年 05月 25日
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皆さんは俗に言うベスト盤を購入しますか?それともオリジナル・アルバムに拘りますか?
一口にベスト盤と言っても様々な種類があって、新たにレコーディングしたものやリミックスを施したもの、ファンの投票により収録曲を決めたりと趣向を凝らしたものもあれば、単にシングル曲中心の安易なベスト盤も存在します。世に存在するベスト盤の多くは後者の安易なベスト盤かも知れません。
本来私もベスト盤よりもオリジナル・アルバムを集めたいのですが、現在では入手困難になってしまっているアーティストのアルバム、洋楽系の輸入盤のベスト盤がBOOK OFF等の中古店で安く売られているのを見つけたり、あるいは興味があるけど聴いたことの無いといったアーティストの入門用としてベスト盤を購入するケースが多いですね。
CDラックを眺めていたら結構な枚数のベスト盤があります。選曲や年代も含めてバラエティに富んでいるのがベスト盤なので、車で聴く時なんかには重宝しています。そんなベスト盤を今日から数日に亘って紹介してみようかと思います。

第一弾として今回紹介するのは、去年(2007年11月)に春風亭 小朝との離婚会見で顰蹙を買って、"空気の読めない"キャラクターとして注目を集めた故・林家 三平の娘、泰葉のベスト盤『泰葉 - GOLDEN☆BEST』(2006年)です。
泰葉は1981年にシングル「フライディ・チャイナタウン」で、シンガーソングライターとしてデビュー。小朝と結婚して音楽活動を休止する1986年頃迄に、シングル8枚とアルバム(ミニ・アルバムを含めて)7枚をリリースしていたと思います。以前彼女の1stアルバム『TRANSIT』を紹介しましたが、所有しているはアナログ盤のみ。ずっとCDを探していたんですが入手困難な為、このベスト盤を購入したという次第です。
ベスト盤ということで収録曲が多い為、全曲ではなく気になる曲をピック・アップしてのレビューになりますが、ご了承下さい(笑)

『泰葉 / GOLDEN☆BEST』
01. フライディ・チャイナタウン
02. モーニング・デート
03. ブルーナイト・ブルー
04. 突然ハプニング
05. 水色のワンピース
06. Thinking of you
07. ポール・ポーリー・ポーラ
08. 涙のブロークンハート
09. COOL TOWN
10. HOT TOWN
11. 夏の恋・ジェラシー
12. 夏のエピソード
13. 下町スウィング
14. ショート・ストーリー(短編小説)
15. 夏のRELIEF
16. YES, IT'S MY HEART
17. Sincerely Yours

01~14は、シングルから7thシングル迄の7枚のシングル曲のA面とB面をそのまま順序良く収録されています。01~04の4曲は、作詞:荒木 とよひさ、作曲:海老名 泰葉、編曲:井上 鑑によるものです。デビュー曲としてはインパクも申し分無かった01。いかにも井上 鑑らしいアレンジのCITY POPナンバー。ロック調のアレンジに今 剛のギターが冴える02。キャッチーなメロディーとFUNKYなアレンジが秀逸な03。

萩田 光雄のアレンジが美しいバラード・ナンバー05。それまでの泰葉のイメージとは若干違って繊細な仕上がりになっている1曲です。矢野 立美のアレンジによる洒落たCITY POP風ナンバー06は、中原 めいこを彷彿させます。ある意味泰葉らしい曲でしょう。

軽快でキャッチーなメロディーが印象的なポップ・ナンバー07。鈴木 茂のアレンジ曲です。渋いCITY POP風ナンバー08は、後藤 次利のアレンジ曲で次利らしいベースが炸裂してます。次利のアレンジのセンスの良さを感じる1曲ですね。

作詞:山口 未央子、作曲:海老名 泰葉、編曲:矢島 賢による09と10。ちょっとエキゾチックな09とサザン・ロック風な10との対比が面白いです。ソングライターとしての才能を感じる2曲です。

夏をテーマにした11と12。アイドル系のシンガーに歌わせても似合いそうなキャッチーな11。泰葉自身のアレンジ(サウンドアドバイザー:林 立夫と明記されています)による12。これが結構メロディー、アレンジとも良い仕上がりです。ボッサ調の渋い作曲でお気に入りの1曲になっています。

作詞:下田 逸郎、作曲:筒美 京平、編曲:船山 基紀による13、14。注目は14で、船山 基紀のアレンジが秀逸で、泰葉のヴォーカルとEVEのコーラスとのコンビネーションが素晴らしい1曲です。天才・筒美 京平ならではのメロディーも圧巻です。

何故かアレンジャーの名前が記載されていない15、16。しっとりと聴かせるバラード曲の15は、泰葉のヴォーカルの成長ぶりを感じさせる1曲です。16はハードなロック・サウンドに乗せたポップなナンバー。

ベスト盤収録曲17曲中15曲が泰葉の作曲なんですが、どれもキャッチーな曲ばかりでソングライターとして素晴らしい才能を持っていると感じさせます。歌も曲が進むにつれてどんどん上手くなっています。このベスト盤で初めて耳にした曲も多かったのですが、想像以上に良い曲が多くて驚いています。これで益々オリジナル・アルバムを聴きたくなってしまいました(笑)
それにしても一芸に秀でた人を親に持つと、畑こそ違っていてもやはりそのDNAはしっかりと受け継がれているのだなと感じます。
噂によると、今年の秋頃には音楽活動を再開するとか・・・。今からちょっと楽しみですね。しっかりヴォイス・トレーニングを積んで良い音楽を届けてくれることを願っています。

"GOLDEN☆BEST"シリーズというのは、ソニー・ミュージック、東芝EMI、フォーライフ・ミュージック、ユニバーサル・ミュージック、日本クラウン、徳間ジャパン、コロンビア、BMGファンハウス8社の共同企画で、おそらくこれまでに250枚以上のベスト盤がリリースされているのではないでしょうか。定価1,980円(2枚組2,980円)という低価格設定なので、興味を持ったアーティストの入門用としては最適だと思いますよ。
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杉 真理_MADE IN HEAVEN ◇ 2008年 05月 24日
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今回紹介するのは、杉 真理が1991年にリリースした『MADE IN HEAVEN』です。正直な話、杉 真理をよく聴いていたのは1980年リリースの『SONG WRITER』から1987年リリースの『HAVE A HOT DAY!』までで、1990年代の杉 真理のアルバムはほとんど聴いていませんでした。
やはり元気溌剌なPOPな杉 真理ワールドが大好きだったので、少しおとなしくなった1990年代以降のアルバムに物足りなさを感じていたのかも知りません。しかし、日本のポール・マッカートニー(言い過ぎ?・・・笑)とも言えるメロディー・メーカーとしての才能は決して枯れてはいないだろうと、最近になって90年代のアルバムも集めるようになりました。

杉 真理のアルバムは本当にどの作品もハズレが無いですね。最初このアルバムを聴いた時に地味かなとも思いましたが、聴き込んでくると味わい深く杉 真理らしさを十分に感じられる1枚です。セルフ・カヴァー的な曲も含まれていますし、曲順に関してもアナログ・レコード時代の拘りを残しているようで、その辺りも実に杉 真理らしさを感じます。これからの季節にピッタリで、心地良い一時を演出してくれる1枚です。

『杉 真理 / MADE IN HEAVEN』
01. 未来世紀の恋人へ (Futurum)
02. 青い楽園 (Paradise Great Blue Sea)
03. Rosemary Street
04. Heaven In My Heart
05. 君にギターを教えよう (Someday Again)
06. You're my NO.1
07. Surfside Drive
08. 波の彼方Hawaii (Hawaii, Beyond The Ocean)
09. 渚の願い (On The Beach)
10. Do You Feel Me
11. オペラ座の夜 (The Phantom Of The Opera House)
12. I'm so sorry

安藤 まさひろの美しいアコースティック・ギターが印象的な01。しっとりとしたボッサ調のナンバーなんですが、それまでアルバムの冒頭は派手目な曲が多かっただけに、ちょっと意外な印象を受けました。海辺の昼下がりに似合いそうな曲です。間奏での安藤 まさひろのアコギ・ソロ(おそらく12弦ギターでしょう)が心地良いです。

ナイアガラ・サウンドを彷彿させるミディアム・スロー・ナンバー02.。ナイアガラ・トライアングルに収録されていても似合いそうな1曲です。吉川 忠英や鈴木 茂というナイアガラ・サウンドに欠かせないミュージシャンが参加しています。杉 真理の見事なコーラスも堪能出来る1曲。

3曲目にしてようやく明るめなPOPナンバーの登場です。軽快なアコースティック・ギターのリズム・カッティングは古川 望で間奏と終盤でのギター・ソロは白井 良明という面白い組み合わせですね。コーラスにAmazonsが参加。

アルバム・タイトル曲04。いかにも杉 真理らしいキャッチーなメロディーのミディアム・ナンバーです。ガット・ギターを弾いているのは佐橋 佳幸。まさに適材適所といった感じのミュージシャンの起用も見事です。八木 のぶおのハーモニカが良いアクセントになっていますね。

ストリングスと吉川 忠英のガット・ギターだけで演奏される美しいバラード曲05。シンプル過ぎるとも思える演奏ですが、その分メロディーの良さが際立っているような気がします。

1985年の12インチ・シングル『I DON'T LIKE POPS』に収録されていた06。80年代の杉 真理の作風が全開のPOPチューンです。今回のアルバムの特徴とも言えるのですが、あえてアレンジをシンプルにしているようで、その辺りに物足りなさを感じてしまったのかも知れません。

ちょっぴりテクノが入ったビーチ・ボーイズ風ナンバーといった感じの07。メロディーはまさに杉 真理そのものです。おそらく80年代だったらもっと派手なアレンジだったと思いますし、杉 真理自身がアレンジを手掛けたらまた違った味わいになったと思う1曲です。アレンジは嶋田 陽一。

タイトル通り、実にハワイアンなナンバー08。小林 潔のスティール・ギターと佐橋 佳幸のウクレレが何とも心地良く響きます。小室 和之、松尾 清憲、杉 真理のトリオによるコーラスが絶品です。

60年代のGSサウンドを彷彿させる09。杉 真理は本当に"~っぽい"曲を書かせると天下一品ですね。松尾 清憲がハーモニー・ヴォーカルで参加しているんですが、杉 真理とのコンビネーションも素晴らしく、印象深い1曲になっています。

1987年の映画「微熱少年」のサウンド・トラック盤『微熱少年 MOVIE SONGS』に書き下ろしたインスト曲に歌詞を付けた10。杉 真理お得意のオールディーズ風ナンバーです。彼の歌声によく似合っている1曲だと思います。

アレンジが大瀧 詠一の「さらばシベリア鉄道」っぽいポップ・ナンバー11。珍しく作曲が杉 真理、松尾 清憲、嶋田 陽一の共同名義になっていますが、杉 真理らしいメロディーの曲だと思います。

美しいバラード・ナンバー12。アルバムのラストに相応しい1曲です。演奏がどこかチューリップを彷彿させるのですが、それもそのはずでギターを弾いているのが安部 俊幸なんです。小室 和之の弾くベースもどこか懐かしさを感じさせるプレイで、聴いていて顔がほころんでしまいます。

私が夢中になって聴いていた80年代のアルバムが、夏の海辺のドライブのBGMにピッタリなアルバムだとするならば、この『MADE IN HEAVEN』は南国リゾートのビーチ・サイド・コテージで一日中のんびりと過ごしたい時のBGMにピッタリな感じのアルバムですね。
私の年齢になると休日にはのんびり、ゆったりと過ごしたいと思うようになってくるものです。だから以前は地味だと思っていた90年代の杉 真理のアルバムが、今になって凄く心地良く聴けるようになったかも知れません(笑)
アコースティックなサウンドを主体にして、全体的に優しい音に仕上がっていますので、休日のリラックス・ムードの中で聴くのが1番似合うと思います。
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FM STATION - J-POP版 ◇ 2008年 05月 21日
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1970年、東京・名古屋(愛知)・大阪・福岡の四大都市で、それぞれの地名を冠した民放FMラジオ局が開局しました。
音楽に興味を持ち、音楽に熱中するようになった1970年代半ば以降、FMラジオ放送は私にとって貴重な情報源でした。今の時代に比べて圧倒的に少ない情報量の中で、様々なアーティストのアルバムやお気に入りのアーティストの新譜情報を得る為に、FM放送は本当によく聴いていました。特にエアチェックをする訳では無かったのですが(ラジオを聴いて良いと思うとレコードを買ってしまうので・・・汗)、相当な時間をラジオの前で過ごしていたように思います。

当時FM放送と同じく重宝したのがFM雑誌でした。私がFMを聴き始めた頃は、まだNHK-FMとFM東京の2局しかありませんでしたが、2週間分のプログラムが載っているFM雑誌を読んで新譜の情報をチェックしたり、様々なプログラムのチェックをしていましたね。
私が愛読していたFM雑誌は、鈴木 英人のイラストの表紙がお洒落だった「FM STATION」でした。付録として鈴木 英人のイラストのカセット・テープのインデックスが付いていたのも魅力でした(笑)

さて前置きが長くなってしまいましたが、今回紹介するのはその「FM STATION」の冠の付いたコンピレーション・アルバム『FM STATION - J-POP版』です。今年の2月にリリースされたばかりのコンピレーションですが、よく行くBOOK OFFで500円で売られていました。帯付き新品同様な状態ですし、発売されてから3ヶ月足らずのCD(定価2,500円)が500円ですからBOOK OFF恐るべしです。だからBOOK OFF廻りは止められないんです(笑)

収録曲だけ見れば、どちらかと言えばベタな選曲ですし、既に所有している音源ばかりですから決して魅力的とは言えなかったのですが、やはり「FM STATION」のロゴと鈴木 英人のイラストに惹かれて購入しました。もちろん500円という低価格だったのが1番大きいですが・・・。
ジャケットのイラストを眺めながら、1970年代後半~1980年代前半に流行った曲を聴いていると、若かりしあの頃をふと思い出してしまいます。

『FM STATION - J-POP版』
01. 悲しみがとまらない / 杏里
02. 君は天然色 / 大瀧 詠一
03. パープルタウン~You Oughta Know By Now~ / 八神 純子
04. モンロー・ウォーク2004 / 南 佳孝
05. 愛・おぼえていますか / 飯島 真理
06. 輝きながら・・・ / 徳永 英明
07. Return to Myself~しない、しない、ナツ。 / 浜田 麻里
08. イン・ザ・スペース / スペクトラム
09. 恋のブギ・ウギ・トレイン / アン・ルイス
10. いっそ セレナーデ / 井上 陽水
11. 聖母たちのララバイ / 岩崎 宏美
12. ルビーの指環 / 寺尾 聰
13. シルエット・ロマンス / 大橋 純子
14. さよならの果実たち / 荻野目 洋子
15. ピンク・シャドウ / ブレッド&バター
16. マイ・ディア・ライフ / 渡辺 貞夫

ライナーノートによると、FM雑誌の番組表を載せるには、少なくても番組放送の1ヶ月前には番組の内容を決めなければならなかったようで、制作部門にとってはしんどい仕事だったようです。しかも"放送予定曲"として番組表に載っていた曲が番組でかからないと、局に苦情が来たとか・・・。もしそんなことになったら、当時は"放送事故"扱いになったようです(笑)
それだけFM放送を楽しみにしていた音楽ファンが多かったのでしょうね。今ではラジオを聴くのはせいぜい車を運転している時くらいのもので、昔に比べたらラジオを聴かなくなってしまいました。昔と違って曲を流すよりもパーソナリティが喋っている時間の長いプログラムばかりというのも、何の為のFM放送なのかと少し寂しい気もしますね。
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児島 未散_ベストフレンド ◇ 2008年 05月 18日
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今回紹介するのは、児島 未散が1985年にリリースした1stアルバム『ベストフレンド』です。宝田 明の愛娘のデビューに際し全面的にバック・アップしているのが松本 隆と林 哲司の二人。アルバム収録曲全11曲が作詞:松本 隆、作曲:林 哲司のコンビ作品ということで、林 哲司フリークの私としては見逃せないアルバムになっています。
このアルバムがリリースされた当時、実は児島 未散に関しては全くのノーマーク。こんなアルバムがリリースされていたこと自体知りませんでした。2001年に発行された「林 哲司全仕事」という本で児島 未散とこのアルバムの存在を知り、いつか聴いてみたいと探し続けていました。先日やっとBOOK OFFの250円コーナーで見つけることが出来ました。諦めずに粘り強く探せば見つかるものですね(笑)

竹内 まりやのデビュー時のようなアイドル寄りのポップス系歌手というイメージを軸に、キャンパス・ライフを謳歌する当時の児島 未散にぴったりな粒揃いの楽曲を、松本-林のコンビが書き上げています。しかも夏をイメージさせる爽やかな曲が多く、今頃から初秋の頃まで楽しめるアルバムに仕上がっています。
残念ながらCDにはミュージシャン・クレジットが記載されていませんが、松原 正樹が6曲、新川 博が5曲のアレンジを手掛けていますので、当時の腕利きが集められているのは間違い無いでしょう。

『児島 未散 / ベストフレンド』
01. オーシャン・ブルー
02. 学園祭
03. サンセット・ブールバード
04. 週末のイエスタディ
05. BEST FRIEND
06. 蜃気楼(ミラージュ)
07. セプテンバー物語
08. プリテンド
09. テレフォン
10. 海のリトグラフ
11. 逢えるかもしれない

アルバムのラスト曲「逢えるかもしれない」のエンディングのメロディーをプロローグとして使い、アルバム自体がエンドレスで続いているような面白い効果をもたらしている01。プロローグが終わると松原 正樹のギターが炸裂する夏向けのアップ・テンポなナンバーへ変わっていきます。爽やかなコーラスが魅力的な曲で、コーラス・アレンジを手掛けているのは、私の同年代の方なら「いつのまにか君は」でお馴染みの浜田 良美です。オメガトライブにも通じるSummer City Popナンバー。

典型的ガールズ・ポップ・ナンバー02。イントロはフィリー・サウンド風ですが、後は打ち込み系のキャッチーなポップ・ナンバーになっています。新川 博がアレンジを手掛けています。

松原 正樹のギターの音色がまさにサンセットの雰囲気を醸し出すバラード・ナンバー03。松原 正樹らしい爽やかなアレンジが光る1曲です。林 哲司ならではのメロディアスなバラード曲と言えるでしょう。

スロー・バラード・ナンバー04。児島 未散の場合、テンポのある曲よりもバラード系の方が聴きやすい気がします。単に歌が未熟だということですが、それでもバラード系の方が聴きやすいですね。

新川 博のアレンジが秀逸なCity Popナンバー05。この手のミディアム・ナンバーを書かせると林 哲司は本当に上手いです。アルバム・タイトル曲だけあってなかなか良い曲です。こういうアレンジの曲を聴くと本当に心が和みます。

渋いバラード・ナンバー06。林 哲司の本領発揮といった感のあるメロディーが印象的です。もう少し歌に表現力があればもっと良くなったでしょうが、1stアルバムでもありますし仕方無いかも知れませんね。良い曲です。

まさに竹内 まりや路線を継承しているかのようなポップ・ナンバー07。アイドル系のシンガーが歌っても似合いそうなキャッチーなメロディーと軽やかな新川 博のアレンジが光る1曲です。

しっとりと聴かせるバラード・ナンバー08。明るい曲調よりもどこか翳りのある曲調の方が、児島 未散の歌声には似合っている気がします。聴くほどに魅力的に感じる、そんな1曲ですね。

ドライブ感溢れる松原 正樹のギターがたまらない09。絶妙なギター・カッティングもいかにも松原 正樹らしいです。メロディーも好きなんですが、ともかく松原 正樹のギターに耳が傾いてしまうナンバーです(笑)

軽やかなポップ・チューン10。林 哲司ならではのポップなメロディーが印象的です。

林 哲司の書くバラード曲にはドキッとさせられる時が多いのですが、この曲もそんな1曲でした。サビのメロディーのインパクトの強さは流石です。曲の終わりに全く違ったメロディーのエピローグがあり、これが冒頭のプロローグに繋がっていきます。変わった構成の曲です。

アルバム収録曲は粒揃いで良いアルバムだと思うのですが、児島 未散のヴォーカルの弱さが気になります。声質は悪くないのに、表現力が乏しいことや抑揚の無い一本調子の歌い方なのが非常に残念です。1stアルバムということを考慮しても、もうちょっと歌は頑張って欲しかったなと思います。特に歌の未熟さを感じる曲が2~3曲程度なだけに余計残念です。
それでも林 哲司ワールドを満喫出来るアルバムで、林 哲司フリークにはぜひ聴いて欲しいアルバムです。私にとっては続けて何回も聴きたいというアルバムではないのですが、ふとした時に聴きたくなるアルバムで、これから秋までの間活躍してくれそうなアルバムですね。
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南 佳孝_ANOTHER TOMORROW ◇ 2008年 05月 14日
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GWが明けてから何故か急に仕事が忙しくなりまして時間的、肉体的に余裕が無く記事の更新、頂戴したコメントに対するレスが滞ってしまっています。特にコメントにレスが出来ないのが心苦しく、本当に申し訳ありません。頂戴したコメントには必ずレスしますので、気長に待って頂きますようお願い申し上げます。また更新する記事も通常に比べて手抜きになると思いますが、ごく普通のサラリーマンのブログということでご容赦頂ければありがたいです(笑)

さて今回紹介するのは久しぶりに南 佳孝のアルバムです。私にとって南 佳孝の音楽は70年代~80年代のアルバムがやはり思い入れが強く、90年代以降にリリースされたアルバムというのは正直あまり聴いていません。そんな中で私の所有している数少ない90年代にリリースされたアルバムが、1996年にリリースされた『ANOTHER TOMORROW』です。
このアルバムを購入したきっかけは、何と言っても初期の楽曲「ピストル」、「日付変更線」、「夜間飛行」、「プールサイド」が新録音で収録されていたからです。特にセルフカヴァー集ということでもありませんが、私の好きな70年代の楽曲を新録音で聴けるのはやはり魅力的でした。
L.A.録音と国内録音による全9曲で、編曲は井上 鑑、David Garfield、松浦 晃久&今 剛、竹下 欣伸が手掛けています。

参加しているミュージシャンは、国内録音には江口 信夫(ds)、山木 秀夫(ds)、高水 健司(b)、土方 隆行(g)、今 剛(g)、井上 鑑(key)、松浦 晃久(key)等、L.A.録音にはGregg Bissonette(ds)、John Pena(b)、David Carpenter(a-b)、Chuck Domanico(a-b)、Michael Landau(g)、Ricardo Silveira(a-g)、David Garfield(key)等が参加しています。

『南 佳孝 / ANOTHER TOMORROW』
01. MAIL of Life
02. 日付変更線
03. 二人の波間
04. 夜間飛行
05. 夜明けの扉
06. プールサイド
07. ピストル
08. I Love You
09. 上を向いて歩こう

南 佳孝の場合、確固たる音楽の世界がありますからどんな時代のアルバムであっても、心地良く安心して聴けます。サウンド的には過去にも色々と趣向を凝らした作品は存在しましたが、それでもその中心には南 佳孝の音楽観は存在していましたし、それが南 佳孝の最大の魅力だと思います。
本作でもそのスタンスは変わっていません。アルバムを通してソフト&メロウな世界が広がっています。私の大好きなアルバム『SOUTH OF THE BORDER』に収録されていた02、04、06の3曲は特に思い入れの強さゆえ、David Garfieldがどう料理するのかが楽しみな反面、オリジナルのイメージが壊されかねない不安もありました。
しかし、その不安は杞憂でした。と言うのもひとたび南 佳孝が歌えば、そこには紛れも無い南 佳孝の世界が存在するのです。つまりどんなアレンジ、演奏にも負けないヴォーカルの存在感を南 佳孝は持っているということなんでしょうね。

精神的、肉体的に疲れを感じた時などに南 佳孝のアルバムを聴くと癒されますし、この『ANOTHER TOMORROW』もその例外ではない1枚です。

曲毎のレビュー等はまた別の機会に、Part.2として書きたいと思っています。ということで今回はこの辺でお茶を濁させて下さい(笑)
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5月11日(日)は母の日でした。皆さんはお母さんにどんなプレゼントをしましたか?
私の年代になると両親共に健在でいることが、子供としてはこんなに嬉しいことはありません。
まして、私の実家までは車で20分位の距離ですし、嫁さんの実家も車で1時間以内ですので、何かあれば駆けつけられるところに住んでいるのは気分的にも楽なんです。

さて母の日は何をプレゼントしようか・・・?、嫁さんと毎年頭を痛めながらも無難な衣服をプレゼントとして買っていました。
しかし、今年は嫁さんが「お母さん、相棒が大好きだから映画に連れていってあげれば?」と助言してくれ、それは名案とばかり今年は母親を映画に連れていくことに決めました。
先週始めに早速母親に連絡しまして、母の日に1日早い5月10日(土)に映画を観て、観終わってから食事ということにしました。

そして当日、母親を迎えに行って映画館へ。午前中の上映を観まして、観終わったのが12時30分。そして、蟹料理専門店でランチしてきました。
母親は何十年振りかでの映画館での映画鑑賞と大好きな「相棒」を観れたことに感激してくれました。たかが1,800円で、これほど喜んでくれるとは思っていませんでしたので、素直に良い親孝行が出来たと嬉しかったです(笑)
昼食時には、母親、私、嫁の3人に「相棒」談義に花が咲き、息子の私も楽しい時間が過ごせました。「相棒」のファンとしては1番ファン歴が短い私ですが、このGW以降にレンタルDVD38本を一気(まだseason5と一部は借りられないのどですが・・・)に観ましたので、「相棒」の大ファンであることは間違いありませんよ(ハマりやすい性格なんです・・・汗)。

さて、映画の感想ですが面白かったですよ。映画ならではのスケールの大きい話ですし、登場人物もお馴染みの顔触れが揃っていましたし・・・。
面白いと言える作品だと思いますが。欲を言えばもうちょっと突っ込んだ作品でも良かったかなと思います。映画ということで約2時間位の作品ですが、「相棒」の場合TVシリーズでも2時間、2時間30分の話もありますから、映画だから2時間という制約を付けなくても良かったように思います。このスケールの事件の内容なら3時間の話でも見ている方は、決して長いとは感じないと思うのですが・・・。

まぁ、母親が楽しんでくれたのでそれが1番でしたし、映画も単純に楽しめたので良い1日でした。
来月は父の日がありますね。ん~、何をプレゼントするか頭が痛いです(笑)
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