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佐藤 聖子_After Blue ◇ 2008年 09月 29日
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かなりの音楽好きだと自負しているのですが、こんな私も1990年代の10年間は1番音楽に対して冷めていました。もちろん追っかけていたアーティストもいましたし、音楽を聴いていなかった訳では無かったのですが、80年代や今に比べると非常に幅が狭いものでした。
その反動もあってか、最近90年代の音楽も後追いながら聴いてみようと色々聴いています。今回紹介するのもそんな1枚です。

1992年にフォーライフ・レコードからデビューした佐藤 聖子が、同年11月にリリースした2ndアルバム『After Blue』です。彼女の存在はデビュー当時から知ってはいましたが、音楽に関しては聴いたことがありませんでした。最近になってBOOK OFF等では結構低価格で入手出来ることもあり、ジャケット写真からも90年代のガールズ・ポップ路線であることは想像出来たので購入してみました。順番であれば1stアルバム『Bright Lights』から紹介するのが筋でしょうが、最初に入手したアルバムがこの『After Blue』だったので、今回このアルバムを選んでみました。

実際にアルバムを聴いてみると、まさに音楽的にはガールズ・ポップ路線ですね。ちょっと幼げで明るく元気な歌声を聴かせてくれます。サウンド的には打ち込みが中心ですが、80年代の打ち込みとは違ってまろやかなデジタル音で聴き易いものです。録音に関してもミックスを内沼 映二が手掛けているので音もバランスも私好みです。アレンジは全曲水島 康貴。シンセ・プログラミングで浦田恵司、ギターで今 剛、松原 正樹が参加しています。

『佐藤 聖子 / After Blue』
01. 21
02. 思いはかならず届く
03. 友達よりあなたといたい
04. 恋が風になって
05. HOTでゆこう
06. PAIN
07. ほおづえの夜
08. 夢で逢いましょ
09. After Blue
10. 東京タワー

厚いシンセ・サウンドとキレのいい今 剛のギター・カッティングが印象的なポップ・ナンバー01。いかにもガールズ・ポップといった雰囲気が懐かしくもあり、嬉しくもありという気分ですね。聴いていて元気をもらえるような曲が少なくなってしまった昨今、この手のポップスが余計楽しく聴こえます。

佐藤 聖子自身が作曲を手掛けた軽快なナンバー02。50歳近いおっさんにとって、歌詞に関しては辛いものがありますが、なかなかセンスの良いメロディーを書くと思います。打ち込みのリズムは苦手なんですが、それを補っても余る程今 剛のギターは魅力的ですね。

どこかゴスペルっぽい雰囲気を漂わせるナンバー03。この曲も佐藤 聖子の作曲です。メロディー自体は特にゴスペルっぽさは無く、キャッチーでポップです。私の敬愛する松原 正樹のギターが実に心地良いです。

ビートの効いたCITY POP風ナンバー04。洒落たメロディー、アレンジが私好みの1曲です。この曲に関しては生のドラムの方が似合うと思いますね。この曲でも松原 正樹が格好良いギターを聴かせてくれます。特に後半のソロが最高です。

都会的なサウンドが印象的なグルーヴィーなナンバー05。01のようなアイドル・チックな歌声を疲労したかと思えば、グルーヴィーな曲調も難無く歌いこなす技量を持っていて、ヴォーカリストとしても非凡な才能を感じさせます。シンセ・ベースの音が時代を感じさせます(笑)

ガールズ・ポップの王道と言っても良いようなキャッチーでポップな06。彼女の2ndシングル曲だったようです。確かに耳に馴染むサビのメロディー、そして元気な歌声はシングル向きでしょうね。ジェイク・H・コンセプションが渋いサックス・ソロを聴かせてくれます。

シンプルでアコースティックなサウンドを軸にしたミディアム・ナンバー07。少し大人びた感じのメロディーが魅力的です。佐藤 聖子の作曲なんですが、結構良い曲を書いており、正直驚きました。今 剛のアコースティック・ギターが素晴らしいですよ。

8曲目にしてバラード曲の登場です。この曲も佐藤 聖子の作曲なんですが、彼女は幅広い音楽を勉強しており、吸収してきているような気がします。この曲にはJAZZのエッセンスを感じますね。作曲においてもヴォーカル・スタイルにおいても懐の深いアーティストなんでしょうね。

歌詞には出てきませんが明らかにクリスマスを意識したナンバー09。歌詞の内容に関係なく、穏やかで気持ち良く聴けるガールズ・ポップですね。それにしても松原 正樹のギターは、どうしてこんなにも私好みの音色なんでしょうか(笑)

芝公園から見える東京タワーを思い出させる10。何と表現して良いか難しいのですが、可愛らしい曲というのが率直な感想です。

歌詞に関してはやはり気恥ずかしさを感じてしまいますが、それでもメロディーや歌声はとても魅力的で、アルバムを通して気持ち良く聴ける1枚です。こういうアルバムに出会えると、まだまだ自分の知らない素晴らしい音楽が沢山存在するんだと実感させられます。佐藤 聖子は1995年迄に6枚のアルバムを残しているようなので、機会があれば色々聴いてみたいと思っています。加えてBOOK OFFのような中古店を利用して、私の知らない魅力的なアーティストやアルバムを探していきたいなと思います。
佐藤 聖子はBOOK OFFでもよく見かけますし、比較的入手しやすい値段設定ですから、興味のある方は聴いてみて下さい。
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村上 圭寿_K・ju FIRST TAKE ◇ 2008年 09月 25日
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今回紹介するのは、少々マニアック路線です。ソウルフルな歌声が印象的なシンガー・ソング・ライター、村上 圭寿が1994年にリリースした1stアルバム『K・ju FIRST TAKE』です。
実は私が彼の存在を知ったのは、このアルバムがリリースされてから3年後の1997年の事です。角松 敏生プロデュースによるヴォーカル・コンピレーション・アルバム『VOCALAND 2 ~Male, Female & Mellow~』(1997年)に村上 圭寿と吉井 弘美によるデュエット曲が収録されており、その曲が凄く気に入りました。そこで村上 圭寿を知り、いつか聴いてみたいと思っていまして、運良く中古店で見つける事が出来たのが本作でした。

このアルバムは、FUNK系CITY POPといった感じで、パワフルでソウルフルな歌声となかなか洒落たメロディー・センスを持っているなと思わせます。
曲は聴き易いですし、歌も上手いです。でも残念ながら聴いている最中は良いと思うのですが、聴き終わった時にあまり印象に残らないという、いわゆるインパクトに欠ける感があります。事実そういうアルバムは結構多いですし、だからと言ってこのアルバムが悪い訳ではありません。
80年代のCITY POPの香りを感じさせるファンキー・ミュージックですので、私は結構好きなんですよ。
作詞・作曲は全て村上 圭寿で、アレンジは7曲を西平 彰、2曲を小林 信吾が手掛けています。

『村上 圭寿 / K・ju FIRST TAKE』
01. SPEED ZONE
02. KING OF LOVER
03. TONIGHT
04. SO MANY NIGHTS (Album Mix)
05. 静かに君が背を向ける
06. DESTINY
07. 偶然を待ちつづけて
08. DISCOVER
09. SO MANY NIGHTS (Extended Dub Mix)

小林 信吾のアレンジによるFUNKYでダンサブルなナンバー01。アルバム中で最も豪華なメンバーによるスリリングな演奏が印象的な曲で、小林 信吾(key)、今 剛(g)、梶原 順(g)、松原 秀樹(b)、沼澤 尚(ds)、斉藤 ノブ(per)、数原 晋(tp)、小林 正弘(tp)、村田 陽一(tb)等が参加しています。林田 健司が好きな方は気に入るであろう、そんな1曲です。

今の時代となってはちょっと古臭く感じる打ち込みのビートながらも、迫力のあるヴォーカルが心地良いグルーヴィーなナンバー02。ハードなギター・サウンドと馴染み易いメロディー、そしてパワフルなヴォーカルの取り合わせが良いんです。

CITY POP色の強いリズミカルなナンバー03。軽やかな打ち込みのリズムと鈴川 真樹の軽快なギター・カッティングが何とも心地良い曲です。村上 圭寿の音楽には、AORが好きだったんだろうなというのを感じ取れます。この曲もそんな曲です。

03からメドレーで続いているような感じで始まる04。03同様CITY POP色の強いミディアム・グルーヴ・ナンバーです。この曲がデビュー・シングルのようですね。なかなかツボを押さえた曲作りで出来る人だと思います。このアルバムの大半の曲でギターを弾いている鈴川 真樹のプレイがかなり光っています。

しっとりと聴かせるスロー・バラード曲05。渋い演奏なんですが、曲自体はありがちなバラードという感じがします。でも決して悪い曲ではないです。ヴォーカルの力強さは相当なものですね。

歌い上げるヴォーカルが印象的なミディアム・バラード曲06。グルーヴィーな曲やダンサブルな曲は良いのですが、少しバラード曲がつまらないのが残念です。聴き易い曲なんですけどね。

村上 圭寿の良さが出ているグルーヴィーなナンバー07。彼にはバラードよりもFUNKYなナンバーの方が、よりヴォーカルが冴えているような気がします。ヴォーカリストとしての力量は相当なものだと感じさせる曲です。

バラード曲08。このバラードは結構良いです。05や06がつまらなく感じたのはアレンジのせいだったとこの08で気付かされます。この曲のアレンジは小林 信吾で、演奏も01とほぼ同じメンバーで打ち込みを使っていません。曲自体の魅力はもちろんですが、やはりアレンジによって曲の印象はガラリと変わりますね。経験豊かな小林 信吾ならではの渋いアレンジです。

04のDub Mixヴァージョン09。Dub Mixと言うとかなり色々弄くってうるさい感じがするものが多いですが、このMixは結構楽しめます。04よりも個人的には気に入ってます。往年の角松 敏生がよくDub Mixを出してましたが、角松に比べると大人しいものです(笑)

常々思うことがあります。これは完全に私個人の意見ですが、売れる曲と売れない曲の差っていうのは、耳に残る曲と聴き易い曲の違いなのかなと・・・。
どちらも良い曲なんですよね。でも聴き終わって耳に残っているか、残らないかのほんのちょっとした違いがセールスに結び付いているんではないかという気がします。
勿論これが全てでは無いのは承知しているんですが、このアルバムを聴いていると何故かそんな事を感じさせます。
こんな事を書くと、このアルバムがつまらないという印象を与えてしまうかも知れませんが、良く出来ているアルバムだと思います。曲も良いですよ。
聴く回数が増える程に沁みてくる、そんなアルバムです。BOOK OFFでもたまに見かけますので、興味のある方は聴いてみて下さい。
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3周年・・・ ◇ 2008年 09月 23日
いつも当ブログを訪問して下さり、またご贔屓下さりありがとうございます。

今日9月23日で、無事ブログ開設3周年を迎えることが出来ました。
ジャケット写真にダラダラと纏まりの無い文章だけの拙いブログにも関わらず、毎日沢山の方々に訪問して頂いており、私としては言葉に出来ない位感謝の気持ちで一杯です。本当にありがとうございます。
1年前の2周年の頃は、ほぼ毎日更新出来ていましたが、今年に入ってからは徐々に更新ペースが落ちて、最近は3日に1度のペースという体たらく・・・。にも関わらず本当に沢山の方々が訪れてくれています。更新ペースが落ちているにも関わらず、訪問者数が少し増えてきていることにも驚いています。

実は今日は私の49回目の誕生日でもあります。最近はさすがに体力の衰えを感じることが多いのですが、それでも去年までは体力の衰えを気力でカバー出来ていました。しかし、今年に入ってからは、その気力だけではカバーしきれなくなってきました。気力や情熱は昔と変わっていないと思うので、やはり体力的な老いということなんでしょうね(笑)
ただ、無理をして普段にも増してつまらない記事を書くなら、余裕を持って少しでも内容のある記事を書きたいと思っています。ですから、現在のような更新ペースが続くと思いますが、これからも"Music Avenue"をよろしくお願い致します。

でも本当に皆さんに楽しんでもらえてるのでしょうか?一抹の不安が・・・(笑)
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暫くBOOK OFF廻りが出来なかったんですが、最近ようやく復活。何か掘り出し物が無いかと何件かを探すも収穫無しの状態が続いております。
欲しい物が全く無いと言えば嘘になりますが、私の場合限りなく低価格で掘り出し物を見つける事に喜びを感じておりますので、そういう観点からすれば空振りばかりです(笑)

BOOK OFF探索で掘り出し物が見つからない時、私は250円コーナーの邦楽・洋楽オムニバスの棚を丹念に探すことにしています。その理由としては以下の3点なのです。
(1)選曲が良く、ドライブのBGMにピッタリなものが多い
(2)通販のみで販売されているBOX-CDのバラ売りや非売品のCD(企業宣伝用)が売られている。
(3)収録されている楽曲の中に1曲でも、今となっては入手困難な音源あるいはどうしても聴きたい曲が収録されている。
オムニバスやコンピレーションは、人気が無いのか需要が無いのか、比較的値段設定も低めですし、一定時期売れ残っていると250円コーナーに引っ越してくること多いですね。私のようにオムニバスやコンピレーションに抵抗が無い人間には、何とも有り難いことです。

今回紹介する250円で購入出来たオムニバス・アルバムは、上記の理由で言えば(2)と(3)に該当するアルバムでした。タイトルは『TV ベストヒット コレクション 10』。詳細は一切分かりませんが、10とあるのでBOX-CDかシリーズものの中の1枚だと思われます。アポロンから1991年にリリースされたもののようです。正直選曲に基準が無く、ただTV-CMや番組、ドラマで使用された曲を集めたに過ぎない安易なオムニバスといった雰囲気です。
唯一の救いは、ジャケット・イラストが永井 博だということでしょうか(笑)

『TV ベストヒット コレクション 10』
01. 六本木心中 / アン・ルイス
02. LUV-YA / アン・ルイス
03. 君は薔薇より美しい / 布施 明
04. 落葉が雪に / 布施 明
05. 前略おふくろ / 萩原 健一
06. 私のハートはストップモーション / 桑江 知子
07. City Connection / エマニエル
08. 夢◆恋◆人。 / 藤村 美樹
09. もう子供でも鳥でもないんだから / 大塚 博堂
10. 渚のラブレター / 沢田 研二
11. あなたに今夜はワインをふりかけ / 沢田 研二
12. ひと雨くれば / 小柳 ルミ子
13. その日海からラプソディ / 加山 雄三
14. フィジーにおいで / 加山 雄三
15. 輝きながら・・・ / 徳永 英明
16. 風のエオリア / 徳永 英明

今回は、ごく一部の収録曲聴きたさに購入したアルバムなので、曲毎のレビューはありません。ご容赦下さい。
もちろん手抜きしたいというのもありますが・・・(汗)
今回どうしても聴きたかったのが08の「 夢◆恋◆人。」なんですね。私の永遠のアイドルであるキャンディーズのミキちゃんこと、藤村 美樹がキャンディーズ解散後、1983年にリリースした初ソロ・シングルです。当時聴いた記憶はあるのですが、レコードも購入しませんでしたからどんな曲だったか忘れていました。最近になって同年にリリースされたソロ・アルバムのCDを血眼になって探しているのですが、なかなか見つかりません。
最近キャンディーズが俄かに脚光を浴びているようで、CD-BOXもリリースされたばかりですね。私自身も最近キャンディーズを聴き直すことがあり、そんな中でミキちゃんの歌の上手さを改めて感じること多くなりました。ですから余計ソロ曲を聴いてみたかったのですが、やっと入手出来ました。曲云々を語るより、ミキちゃんの80年代の歌声を聴けたことが嬉しかったです。

08の他に聴きたかったのが11。この曲も好きだった曲です。1977年リリースのアルバム『思いきり気障な人生』は、本当によく聴いたアルバムでした。レコードは持ってましたが、CDの音源は未入手だったので、この曲が聴けたのも嬉しかったですね。今聴くと録音も演奏もこんなにチープだったのかと驚きましたが・・・(笑)

それと05なんですが、個人的にはこの曲だったら「兄貴のブギ」を収録して欲しかったです。ドラマ「前略おふくろ様」も好きでしたが、私の年代でショーケンと言えばやはり「傷だらけの天使」ですからね。でも田中 絹代のナレーションは貴重ですね。

たった数曲の為に購入したオムニバス、コンピレーションが、一体何枚あるのでしょうか・・・。でもこれも250円という値段だから出来る事ですしね。250円で楽しめるのですから、安いものです。
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河合 夕子_不眠症候群 ◇ 2008年 09月 17日
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今回紹介するのは、現在では廃盤となって入手困難なタイトルをリクエストによって復刻するという、Sony Music Shopの「オーダーメイドファクトリー(OMF)」で、9月16日に発売(予約数のみの販売)されたアルバムで、1983年にリリースされたシンガー・ソングライター、河合 夕子の3rdアルバム『不眠症候群』です。
実は今年の3月に同じOMFから彼女の2ndアルバム『フジヤマ・パラダイス』がリリースされ、その時もレビュー記事を書きました。(過去記事はコチラです)
わずか半年の間に2枚のアルバムがリクエストによって復刻した訳ですから、きっと根強いファンが多かったのでしょうね。
音楽的にもメロディーもキャッチーですし、ポップスと歌謡曲が融合したような今の時代では聴けなくなってしまった音楽が楽しめます。

『不眠症候群』は、前作の路線を引き継いだかのようなオリエンタルなジャケットになっています。確かにオリエンタルな雰囲気の曲もありますが、どちらかというと歌謡ポップ路線が色濃く出てきており、全曲のアレンジを担当した水谷 公生によってロック色の強いもの、ちょっとマイナーな感じのミディアム・ナンバー等、バラエティに富んでいます。河合 夕子のヴォーカルにも余裕が感じられて楽しんで聴けるのが特徴です。
最近のCD化、再発ではボーナス・トラックが収録されるケースが多いですが、本作も例外では無く、1982年にカセットテープのみでリリースされた唯一のベストアルバム『オールナイトHong Kong』からの選ばれた6曲に、アルバム未収録曲1曲を加えた7曲が収録されたのも嬉しい限りです。

『河合 夕子 / 不眠症候群』
01. 摩天楼サーカス
02. 舞踏会の絵(デカダンスは私と・・・)
03. 千年カスバ
04. ペルシャン・ルージュ
05. 不眠症候群
06. ペパーミント・デイズ
07. スノー・ビーチ
08. 赤色エアロビクス
09. 避暑地の雨
10. 去年の夏、エーゲで
Bonus Tracks-1
『オールナイトHong Kong』ダイジェスト
11. 話術師による話(小林 克也)~東京チーク・ガール
12. 話術師による話(田代 マサシ&河合 夕子)~ハリウッド・ヴァケーション
13. 話術師による話(小林 克也)~チャイナタウンでスクールデイズ(香港街学校日々)
14. 話術師による話(小林 克也)~蝶々夫人のララバイ
15. 話術師による話(小林 克也&河合 夕子)~東洋微笑
16. 話術師による話(田代 マサシ&河合 夕子)~ヨコハマ・エナジー
Bonus Tracks-2
17. REDS AEROBICS(JAPANESE ENGLISH)

河合 夕子の十八番とも言えるオリエンタルなポップ・ナンバー01。"おセンチ・キャラメル おひとついらんかね"というフレーズが強烈に印象に残ります。オリエンタルな雰囲気の中にも歌謡曲チックな味付けが楽しいナンバーです。

重厚なビートを利かせたミディアム・ナンバー02。この曲も歌謡曲全盛時代のアイドル歌手が歌っていそうな曲に仕上がっています。歌謡曲風メロディーとヘビーなサウンドのアレンジのアンバランスが面白いですね。

タイトルからも分かるように、アラビアンな雰囲気を持ったナンバー03。水谷 公生のアレンジが若干Too Muchな感じもしますが、何故か惹き付けられるメロディーと力強い河合 夕子のヴォーカルが魅力的です。

今度は中近東が舞台ながらオリエンタル・ムードたっぷりといった不思議なナンバー04。アレンジ次第では久保田 早紀が歌っても似合いそうな曲かも知れません(笑)

アルバム・タイトル曲05。赤ちゃんの泣き声で始まります。確かにこの泣き声が続いたなら、眠れないでしょうね。テクノ・ポップっぽいアレンジですが、メロディーは結構洒落ていると思います。アレンジによって印象が変わるタイプの曲だと思います。好きな曲のひとつなんですが、どうしてもアレンジに納得がいかない曲です(笑)

ピュアなポップ・ナンバーで、いかにも80'sらしいPOPチューンに仕上がっている06。河合 夕子というとどうしてもオリエンタルなイメージが強いのですが、こういう曲をもっと聴かせて欲しい気がします。彼女のヴォーカルも他の曲に比べると凄くキュートです。

正統派の美しいバラード曲07。どうしてもイメージが先行してしまってオリエンタル・ムードの曲を書いていたけれど、本当はこの手の曲の方が得意なのではないかと思います。スタッフ次第でCITY POPの分野でも勝負出来たと思うのですが・・・。

確かにエアロビクスに最適なリズムで、明るく楽しいポップ・ナンバー08。元気一杯に歌っている河合 夕子と全盛期のEPOが何故かダブリました。最近こういう楽しい曲が少なくなりましたね。

今度はヨーロピアン・タッチかと思いきや、JAZZYな香りの強い09。かなり渋い曲だと思います。この曲もアレンジで化ける曲ではないかと思ってます。作曲家としての才能を感じさせる曲ですね。雨がテーマの曲なんですが、河合 夕子のヴォーカルも湿った感じを出していて、ヴォーカリストとしても前作よりも成長しているのが分かります。

美しいバラード曲10。01や08とこの曲を同じ人(もちろん河合 夕子ですが・・・)が書いたというのが驚きです。やはり彼女はCITY POP路線でも成功したと思いますね。デビュー時の彼女のビジュアル的なイメージや曲のイメージが、方向性を狭めてしまったのでしょうかねぇ。

11~16迄は、"スネークマンショー"的な喋りと曲がセットになっています。カセットのみの企画だったようですが、80年代には面白い企画が沢山ありました。このボートラで嬉しいのは、11、12、13の3曲が1981年の1stアルバムからの曲だということなんです。この1stも入手困難なので、ぜひとも再発して欲しいものです。
デビュー曲でスマッシュ・ヒットとなった名曲11。爽やかなサマー・ソングです。ビーチ・ボーイズ風コーラスはおそらく町支 寛二でしょう。
12は夏を意識したオールディーズ風バラード・ナンバーです。この頃の水谷 公生のアレンジは結構好きなんですが・・・(笑)
タイトルほどオリエンタルな感じはせず、オールディーズ風なポップ・ナンバー13。
14、15、16は2nd『フジヤマ・パラダイス』からのナンバーで、17は08の英語ヴァージョンです。

正直なところ、河合 夕子の書いたメロディー、ヴォーカルに何の不満も無いのですが、本作に限っては水谷 公生のアレンジがどうもしっくりきません。
明確な理由は無いのですが、どうもチグハグな印象を受けてしまいます。個人的な意見ですが、このアルバムのアレンジが井上 鑑だったらもっと良くなっていた気がします。
井上 鑑は、山口 未央子のアルバムでもオリエンタルな雰囲気を前面に出した素晴らしいアレンジを聴かせてくれていますし、CITY POP風なアレンジはもちろん得意ですからね。もっともっと洒落たアルバムになっていたような気がします。
その辺りで多少残念な気がしますが、どこか懐かしくキャッチーなメロディーは文句無く魅力的です。機会があったらぜひ聴いてみて下さい。
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つのだ☆ひろ_FUNKSHOP ◇ 2008年 09月 14日
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今回紹介するのは、少しマニアックなアルバムかも知れません。しかもFUSIONネタでございます。
つのだ☆ひろが1996年にリリースしたアルバム『FUNKSHOP』です。つのだ☆ひろと言えば、名曲「メリージェーン」を歌うソウルフルなシンガーというイメージを持つ方も多いでしょうが、私と同年代の方であれば素晴らしいドラマーであるということをご存知でしょう。
今回紹介するアルバムは、そんなドラマーとしてのつのだ☆ひろを堪能出来るアルバムです。一応、つのだ☆ひろ名義にはなっていますが、正確には彼が1994年に作った日米混合ジャズファンク・ユニット"FUNKSHOP"のアルバムということになるのでしょう。"FUNKSHOP"の名付け親はあのスーパー・ドラマー、バーナード・バーディーなんだそうです。メンバーは結成時とは多少変化があったようですが、つのだ☆ひろ(ds、vo)、クリス・シルバースタイン(b)、フランキー植島(key)、フミオ"パブロ"西山(g)、ボブ・ザング(sax)の6人。

ジャズファンク・ユニットということだけあって、もちろんFUNKYなナンバーもあるのですが全体的にはライトで聴きやすいFUSION MUSICという感じですね。
収録曲10曲中8曲がつのだ☆ひろの作品で、残り2曲がデューク・エリントンとビートルズのカヴァーで構成されていて、つのだ☆ひろのヴォーカルが聴けるのは2曲のみです。竹田 和夫が2曲でゲスト・ギターで参加しています。

『つのだ☆ひろ / FUNKSHOP』
01. RUNS LIKE A DAWG
02. YES, I BELIEVE
03. WHOOPIE
04. IT DON'T MEAN A THING
05. AFTERNOON TEA
06. ESCAPE FROM TOKYO
07. JAZZY DADDY
08. KAMPANELLA
09. DOMO DOMO (Made In Japan)
10. HERE THERE AND EVERYWHERE

軽快なドラムと犬の遠吠えのSEで始まる01。ライト・ファンクといった感じのナンバーで、6人のアンサンブルも見事です。フミオ西山のギターとボブ・ザングのサックスがフィーチャーされています。つのだ☆ひろのドラミングも手数が多く、迫力があります。

都会的でメロウなFUSIONナンバー02。サックスの美しい音色も印象的ですが、この曲の主役はキーボードのフランキー植島ですね。オルガン、シンセ、ピアノと八面六臂の活躍です。ギターも爽やかで心地良く聴ける1曲です。

ギター・カッティングが心地良い03。ドライブしながら聴くのが似合いそうなライトな感じがたまりません。フミオ西山のギターがカッティングに、JAZZYなソロと大活躍です。控え目に入っているつのだ☆ひろのコーラスも雰囲気を盛り上げています。

デューク・エリントンのカヴァー04。ジャズファンク・ユニットという看板に偽り無しの1曲です。ボブ・ザングのエモーショナルなサックス、クリス・シルバースタインのグルーヴィーなベースが格好良いです。ところどころにデューク・エリントンのお馴染みのナンバーが少しずつ顔を出すという洒落たアレンジになっています。

いかにも昼下がりのティー・タイムといった雰囲気がよく出ている05。歌詞を付けて女性シンガーが歌っても良さそうなキャッチーなメロディーが印象的です。演奏も80年代のCITY POPを彷彿させてくれ、個人的にはかなりお気に入りとなっています(笑)

ゲストに竹田 和夫(g)が参加している06。都会的かつスリリングなナンバーで、どこか大野 雄二の書く曲と似ているなとも感じました。途中からはラテン色が強くなり、つのだ☆ひろがドラムとパーカッションで大活躍します。中間部の竹田 和夫のソロがこれまた実に彼らしいもので思わずニヤリとしてしまいました。

シンプルなJAZZを堪能させてくれる07。シンセを使ってビッグ・バンド風にしているところはあるものの、心地良い4ビートを聴かせてくれます。つのだ☆ひろは元は渡辺 貞夫のカルテットに参加していただけあって、素晴らしいJAZZYなドラミングを披露しています。渋い曲です。

日本人好みのSummer Fusionといった感じの08。ラテン風な隠し味とキャッチーなメロディーが印象的です。つのだ☆ひろの作曲家としての豊かな才能を感じます。

思い切り和風テイストのヴォーカル曲09。KIMONO FUNKとでも言いましょうか・・・(笑) 曲自体はFUNKYなんですが、サンプリングされた琴や尺八、三味線の音色を上手く使っていて、聴いていて楽しくなれる1曲ですね。

ラストを飾るのはビートルズのカヴァー10。あのしっとりとした名曲をソウルフルなゴスペル調に仕上げてしまっています。もしかしたらよく聴かないとあの「HERE THERE AND EVERYWHERE」だとは気付かないかも知れません(笑) つのだ☆ひろの日本人離れしたソウルフルなヴォーカルが光っています。

最初にこのアルバム・ジャケットを見た時には、ヴォーカル・アルバムだとばかり思っていたんですが、いざ聴いてみると聴きやすいFUSIONサウンドの数々。良い意味で裏切られました。解説によるとこのアルバムの企画は、音楽雑誌「リズム&ドラム・マガジン」のようです。だからこそドラマーとしてのつのだ☆ひろに脚光を当てたんでしょうね。
恥ずかしながら、参加メンバーのことはほとんど知らなかったんですが、皆かなりの腕前を持ったミュージシャンばかりで驚きました。01~08はどれも聴きやすいFUSIONといった感じなので、J-FUSIONが好きな方なら気に入ってもらえると思います。
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最近は、音楽関係のライブやコンサートに出かけることも少なくなってしまいました。角松 敏生に夢中だった頃は毎年のように出かけていたものの、最近の彼のライブに楽しめなくなってきてしまい、あるライブ以降は彼のライブへ行かなくなりました。その代わり、お芝居や映画にはちょこちょこと出かけていましたが・・・。
そんな私に久しぶりに"どうしても観たい"と思わせるコンサートの告知が8月28日の新聞広告に。それが上の画像にある林 哲司の作曲家35周年記念「スペシャルサンクスコンサート~Hit Song File~」なんです。

私のブログをご贔屓にして下さっている皆さんはもうご承知だとは思いますが、私は作曲家・林 哲司を敬愛しております。大袈裟に感じるかも知れませんが、私がここまで音楽が好きになり、自分のブログを持ち、J-POPをこよなく愛するようになったのも全ては林 哲司との出会いから始まったことなんです。もちろん林 哲司に出会う前からも音楽は好きで聴いていましたが、彼との出会いによって私のMusic Lifeは激変しました(笑)
とにかく林 哲司がプロデュースした作品はもちろん、彼の書いた曲を片っ端から聴き漁るようになり、それまでとは比べ物にならない位にレコード(CD)の数が増えていきました。林 哲司が関わっていれば、それまで聴いたことの無いアーティストでも飛びついていました。それほど林 哲司の書くメロディーの虜になってしまっていたんです。

そんな林 哲司が10月23日(木)に東京国際フォーラムにてコンサートを行うということで、8月28日からインターネットで先行抽選予約がスタート。もちろん速攻で予約しました。昨日抽選結果のメールが届き、無事チケットをゲット出来ました。(本当に抽選だったのか一抹の疑問はありますが・・・)
そもそも林 哲司自身のコンサートというのも珍しいと思いますし、勿論私も初めてです。林 哲司以外の出演者も豪華で、上田 正樹、稲垣 潤一、杉山 清貴、GRUNION(林 哲司のユニット)、ミズノマリ(paris match)の名前が挙がっています。
その他にもサプライズ女性ゲストと書かれています。さて誰だろうと今から楽しみなんですが、嫁さんは"杏里"ではないかと言ってますが、私は最近鈴木 雅之とデュエット曲で久しぶりに歌を歌った菊池 桃子も有り得ると思っています。いすれにせよ楽しみです。

チケットの一般販売は9月26日からとなっていますので、興味のある方はチケットを確保出来る可能性もまだまだあります。一応イベンターのアドレスを載せておきます。
http://greeks.co.jp/index.html(リンクはコチラから)
当日は林 哲司の書いた名曲の数々を堪能してきたいと思っています。まだ先の話ですが、コンサートのレポートや感想等もいずれ紹介したいと思っています。それにしてもバックのミュージシャンが気になる・・・(笑)
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香坂 みゆき_CANTOS 3(Part 2) ◇ 2008年 09月 10日
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今回はブログを始めた頃に紹介したものの、今読み返すとあまりにも記事の内容が薄っぺらだったので改めて紹介するPart 2シリーズです。今回紹介するのは、香坂 みゆきが1991年にリリースしたJ-POPのカヴァー・アルバム"CANTOS"シリーズ3部作の第3弾となる『CANTOS 3』を紹介します。
この"CANTOS"シリーズは、非常に選曲、アレンジ、そして香坂 みゆきの素晴らしいヴォーカルという三拍子揃った出来の良いJ-POP・カヴァー・アルバムです。最近ではこういうカヴァー・アルバムも珍しく無くなってきた、と言うより猫も杓子もという感がありますが、当時こんなに洒落たJ-POPのカヴァー・アルバムは少なかったですね。
特に今回紹介する『CONTOS 3』は、夏の終わりから秋にかけてという季節にピッタリな1枚で、ご夫婦や恋人通しで週末に車に乗り込み、行く当ての無いMidnight Driving・・・。そんなドライブのBGMに最高にマッチするカヴァー・アルバムです。

CANTOS 1』はボサノヴァ、『CANTOS 2』は打ち込みサウンド、そしてこの『CANTOS 3』はJAZZという風にアルバム毎にカラーがあります。特にこの『CANTOS 3』はシリーズ中で最もアレンジ、演奏が素晴らしいと思っています。アレンジは全曲川村 栄二。素晴らしい演奏を聴かせてくれるミュージシャンは、渡嘉敷 祐一(ds)、島村 英二(ds)、富倉 安生(b)、高水 健司(b)、松下 誠(g)、今泉 敏郎(key)、島 健(piano)、浜口 茂外也(per)、淵野 繁雄(sax&flute)、木戸 やすひろ(cho)、比山 貴詠史(cho)、広谷 順子(cho)という顔ぶれ。中でも島 健、松下 誠、淵野 繁雄、渡嘉敷 祐一のプレーが光っています。素晴らしい演奏と私が1番好きと言っても過言では無い香坂 みゆきの歌声のコラボレーションがたまりません(笑)

『香坂 みゆき / CANTOS 3』
01. グッド・バイ・マイ・ラブ
02. ドラマティック・レイン
03. 偶然
04. 夏の終り
05. 愛のさざなみ
06. 空に星があるように
07. 電話
08. グッド・ナイト・ベイビー
09. すなおになれば
10. いっそセレナーデ

1974年のアン・ルイスのシングル曲のカヴァー01。つい最近(とは言っても1~2年前かな)もカヴァーされてましたね。ゆったりとしたJAZZYなアレンジが心地良いです。島 健の素晴らしいピアノ・ソロと松下 誠の渋いギター・プレイが印象的です。大人の一時って感じですね(笑)

稲垣 潤一が1982年にリリースした3枚目のシングル曲のカヴァー02。作曲は天才、筒美 京平です。この曲のアレンジが凝っています。どこかアバンギャルドな雰囲気を持ったJAZZアレンジが渋いの一言です。この曲では島 健、松下 誠、淵野 繁雄の3人のプレーが光っており、特に松下 誠と淵野 繁雄のユニゾン・プレイは迫力があります。この曲を聴いているだけでも、安易なカヴァー・アルバムではないことが判ります。

尾崎 亜美の1977年リリースの2ndアルバム『MIND DROPS』に収録されていた曲のカヴァー03。知っている人は少ないと思いますが、実に渋い選曲だと思います。単にヒット曲ばかりを選ばず、影の名曲とも言える曲を取り上げているところが、私にはたまらないところです。JAZZの香りを少しだけ匂わせたバラードに仕上げています。

1976年にリリースされたオフコースの通算6枚目のアルバム『FAIRWAY』に収録されていた」名曲のカヴァー04。女性アーティストが小田 和正の曲をカヴァーするというのは難しいような気がするのですが、香坂 みゆきはさらりと歌ってしまっています。コーラス陣の素晴らしいバック・アップもあり、まるで自分の曲のように味わい深いヴォーカルを聴かせてくれます。

島倉 千代子の1968年のヒット曲のカヴァー05。島倉 千代子と言えば、今の人は「人生いろいろ」のイメージが強いと思いますが、私にとってはやはりこの曲ですね。独特な歌い方をする島倉 千代子に対して、作曲家の浜口 庫之助が相当厳しい歌唱指導をしたと言われています。本当に名曲だと思います。この大好きな曲を、昭和を感じさせるJAZZYなアレンジにのせて香坂 みゆきがしっとりと歌ってくれていて、個人的には非常に嬉しい1曲なのです(笑)

俳優、歌手、作曲家、音楽プロデューサー、小説家、カードマジック研究家といった様々な顔を持つ才人・荒木 一郎の1966年のヒット曲のカヴァー06。もちろん作詞・作曲も荒木 一郎です。夜の歌なんですが、どこか軽やかなアレンジが爽やかな風のようで、とても気持ち良く聴ける仕上がりになっています。この曲も若い世代の人は知らないでしょうね。

07は実にマニアックな1曲ですね。福島 邦子のおそらく1980年代初め頃のシングル曲です。私もデビュー当時の福島 邦子は好きでよく聴いていたんですが、この曲は知りませんでした。オリジナルを聴いていないので比較出来ませんが、独特の暗い雰囲気を持っていますね。香坂ヴァージョンは、JAZZYでシックなアレンジになっており、淵野 繁雄のフルートがフィーチャーされています。

日本におけるドゥワップ・コーラスグループの大御所とも呼ばれるザ・キングトーンズの1968年の大ヒット曲のカヴァー08。ゆったりとしたJAZZバラード風のアレンジと低音域を活かした香坂 みゆきのヴォーカルが心地良いです。木戸、比山、広谷の3人による美しいコーラス・ワークと松下 誠のギター・ソロが際立っています。

1988年にリリースされた吉田 拓郎のシングル曲のカヴァー09。ビールのCMに起用され、本人も出演していたと記憶しています。メロディーの端々に拓郎らしさを感じますね。このようなフォークっぽい曲も香坂 みゆきは上手いですね。本当に幅広い歌を歌いこなせる素晴らしいシンガーです。

『CANTOS』3部作に全て収録されていたのが、井上 陽水の1984年のヒット曲のカヴァー10です。3曲ともアルバム・カラーを打ち出したアレンジが施されていて、同じ曲なのにアレンジ次第で雰囲気も随分変わるというのを実感出来る曲です。『CANTOS 3』ヴァージョンが1番哀しい雰囲気を漂わせています。落ち込んでいる時に聴いたら、ちょっと滅入るかも知れませんね(笑)

私自身が歌手としての香坂 みゆきが大好きなので、余計にそう思えるのかも知れませんが、この『CANTOS』シリーズは本当によく出来たJ-POPカヴァー・アルバムだと思いますね。最近のJ-POPのカヴァー・ブームを考えると、ちょっと早過ぎたのかも知れません。
最近リリースされている色んなアーティストのカヴァー・アルバムと聴き比べても、17年も前の作品ですが決して負けていない完成度だと思います。選曲、アレンジ、ヴォーカルのバランスが良いですし、とても気持ち良く聴けるアルバムです。
ぜひ1度機会があったら聴いてみて下さい。自信を持ってお薦め出来るアルバム(シリーズ)です。
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今回紹介するのは、1991年にリリースされた大瀧 詠一の作品集『大瀧 詠一SONGBOOK Ⅰ』です。
このアルバムに収録されているのは、ナイアガラⅡ期と言われている1980年~1985年の間のCBSソニー時代に、大瀧 詠一の他のアーティストへの提供曲ばかりです。この時代は『LONG VACATION』でブレイクし、大瀧 詠一の名前が広く知られるようになった、ある意味絶頂期とも言える時代の楽曲が集まっている訳で、アルバムを聴いていても勢いを感じます。

この記事を書くにあたって、過去の大瀧 詠一関連のアルバム・レビュー記事を見直したところ、なんとあの名盤(定番)アルバム『LONG VACATION』の紹介記事を書いていませんでした。自分ではとっくに書いたものだとばかり思ってました・・・(笑)
『LONG VACATION』の紹介記事は別の機会に書くとして、この『大瀧 詠一SONGBOOK Ⅰ』のような提供曲を集めた作品集というのは、レーベルの間の問題があったりで現在はともかく、1991年という時代を考えると珍しい企画だったと言えるかも知れません。幸い大瀧 詠一が曲を提供したアーティストの多くが、CBSソニーやEPICソニーという系列会社に所属していたので実現したのかも知れません。

アルバムには曲毎に大瀧 詠一の解説があり、曲を作った背景等が書かれています。この解説自体も読み応えがありますし、非常に面白い内容で興味深かったです。脂の乗った頃の大瀧 詠一の素晴らしい楽曲を堪能出来る1枚です。

『大瀧 詠一SONGBOOK Ⅰ- 大瀧 詠一作品集(1980~1985)』
01. A面で恋をして(CM Version) / ナイアガラ・トライアングル2
02. あなただけI LOVE YOU / 須藤 薫
03. レモン・シャワー / 須藤 薫
04. 恋のハーフ・ムーン / 太田 裕美
05. さらばシベリア鉄道 / 太田 裕美
06. 哀愁のコニー・アイランド / 山口 百恵
07. 風が吹いたら恋もうけ / 中原 理恵
08. いかすぜ!この恋 / 西田 敏行
09. ロンリー・ティーンエイジ・アイドル / 西田 敏行
10. 大きいのが好き / ラッツ&スター With EPO
11. 星空のサーカス / ラッツ&スター
12. ROCK'N'ROLL 退屈男 / 大滝 詠一
13. Rock'nRoll Goodbye / 松田 聖子
14. 風立ちぬ / 松田 聖子
15. Tシャツに口紅 / ラッツ&スター
16. フィヨルドの少女 / 大滝 詠一
17. A面で恋をして(Instrumental Version) / 大瀧 詠一楽団

ナイアガラ・トライアングル2』の代表曲の01。ここでは資生堂化粧品CM用のヴァージョンが収録されています。解説によると、このCMは出演していたモデルのスキャンダルのせいで、約1週間放映されただけで打ち切りになったとか・・・。オケ・ヴォーカル共にCM用に録音したという大瀧 詠一らしい拘りを感じます。

須藤 薫の1stアルバム『CHEFF'S SPECIAL』(1980年)に収録されていた名曲02。解説によると当時の音楽番組「サウンドインS」のレギュラーだったニュー・ホリデー・ガールズに書いた曲で、「愛は行方不明」(作詞:山川 啓介)というタイトルだったらしいです。これはこれで聴いてみたい気もしますね。

須藤 薫が歌ったCM曲03。糸井 重里が作詞しています。この歌は記憶にあるのですが、何のCMだったのか思い出せません。清涼飲料水だったような気もするのですが自信がありません(笑)

太田 裕美の為に書き下ろしたという04。何でもシングル曲で間奏のない曲という実験的な意味合いもあったそうです。解説では太田 裕美の曲としてオーヴァー・プロデュースだったかも知れないと書いてありました。私は結構好きですけどね、この曲。

大瀧 詠一のカヴァーという形になる太田 裕美の05。この曲も興味深い話が解説に書かれていました。自分で歌っていたものの、この歌は女性が歌った方が良いと思うようになり、思い付いたのが太田 裕美だったそうです。オリジナルとは歌い回しが違いますが、大瀧 詠一があえて太田 裕美向けに歌い回しを変えたデモ・テープを渡したそうです。私の場合はオリジナルで散々聴いてますので、太田バージョンには多少違和感はありますが、嫌いではありません。

山口 百恵の引退間近の1980年5月にリリースされた『メビウス・ゲーム』に収録されていた06。大瀧 詠一は曲提供だけで、サウンド・プロデュースには関わっていないようです。確かに大瀧 詠一よりも萩田 光雄の方が山口 百恵には似合っていると思います。

元祖(?)バラドルとも言える中原 理恵の1982年のシングル曲07。この曲も元々は演歌歌手の為に1978年に書いた曲だったようです。一時は研ナオコが歌うという話もあったようです。この曲も大瀧 詠一は提供のみでサウンドには関わっていないようです。

大瀧 詠一の1972年のアルバム『大瀧 詠一』に収録されていた曲のカヴァーとなる08。歌っているのは西田 敏行です。一般的には西田 敏行=「もしもピアノが弾けたなら」というイメージでしょうが、エルビス・プレスリーを意識したヴォーカルが微笑ましいです。昔はよく物真似してましたね(笑)

同じく西田 敏行が歌う09。この曲は元々清水 健太郎用に書いたバラードらしいです。この曲もエルビス風に歌ってます。

ラッツ&スターとEPOによるCM曲10。この曲も何のCMだったかは覚えていません。この曲の後半部は、大瀧 詠一の「PAP-PI-DOO-BI-DOO-BA物語」と同じですね。

1983年のラッツ&スターのシングル「Tシャツに口紅」のカップリング曲で、大瀧 詠一プロデュースによるアルバム『SOUL VACATION』(1983年)にも収録されていた11。ここに収録されているのは未発表テイクだとか・・・。元々はハウスのコショーのCM用に作ったそうです。

『ナイアガラ・トライアングル2』からのシングル「ハートじかけのオレンジ」のカップリング曲だった12。当時、"大瀧 詠一"は作家ネーム、"大滝 詠一"を歌手ネームとして使っていたようです。ですからこの曲は"大滝 詠一"名義になっています。

松田 聖子の1982年リリースのアルバム『CANDY』に収録されていた13。この曲のテーマが"松田 聖子は80年代のコニー・フランシスか?"だったそうです。やはり、松田 聖子は曲に恵まれていたんだなぁとつくづく思います。もちろん本人の歌に魅力が無ければ、ここまでビッグにはなれなかったでしょう。しかし、いくら歌が上手くても売れない人が多い中、松田 聖子のスタッフのセンスには今更ながら驚かされます。

大瀧 詠一の提供曲でおそらく1番のビッグ・ヒットであろう曲が、松田 聖子の1981年のシングル14です。ご存知の方も多いと思いますが、確かに名曲だと思います。解説には松本 隆の詞が先にあって、メロディーを付けるのが凄く難しかったことや、苦労して出来上がった曲に対して松田 聖子が「良い曲だけど自分には向いていない」と言い出したことなどが紹介されています。他にもこの曲のヒットによって、多羅尾 伴内というネームが使えなくなったこととか、松田 聖子のアルバム『風立ちぬ』(1982年)の片面をプロデュースした時に、『LONG VACATION』の代表曲とシンメトリーになるように書き下ろしたという話が解説に書かれてました。興味深い話ばかりですよね。

ラッツ&スターの1983年にヒット・シングル15。

大滝 詠一名義の1985年のシングル曲16。アナログ・シングルという形態がCDの登場によって終わるなら、何か記念的なことをやろうと企画して制作されたシングルだったようです。世界初のCDに『LONG VACATION』が選ばれたのが1982年。やはり音楽にとって大きな流れが80年代にあったということなんでしょうね。色んな意味で魅力的な時代でもありました。

「A面で恋をして」のインスト・バージョン17。

このアルバムに収録されている17曲の中で、05、06、07は大瀧 詠一がサウンド・プロデュースに関わっていません。その点では多少魅力に欠けます。とは言っても曲が悪いという意味ではなくて、大瀧 詠一がサウンド・プロデュースしている楽曲は、サウンド自体はあきらかに大瀧 詠一風なんですが、曲は提供したアーティストの個性を捕らえ、その個性を活かしたメロディーを書いているところの凄さにあります。決して大瀧 詠一らしいで終わっていないところが、作家としてもプロデューサーとしても凄いところではないでしょうかね。
特に大瀧 詠一が好きでない人、ナイアガラ関連に興味の無い人にも楽しめるアルバムだと思います。
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和久井 映見_PEARLY ◇ 2008年 09月 05日
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今回紹介するのは、以前から気にはなっていたものの、聴く機会が無いままに現在に至ってしまったシンガー(?)です。BOOK OFFでも昔から見かけていましたが、どういう感じなのか見当も付かなかったのでスルーしてしまってました。
藤田 朋子のアルバム・レビュー記事を書いた時に、 macky023さん、LOVE☆YUYAさん、WESINGさんが和久井 映見のお薦めアルバム等を教えて下さったので、早速BOOK OFF探索へ・・・。残念ながらお薦めのアルバムは見つけられませんでしたが、1990年リリースの1stアルバム『FLORA』と1993年リリースの通算6作目のアルバム『PEARLY』を入手出来ました。どちらも250円(笑)

今回取り上げるのは『PEARLY』です。最初に入手したのがこのアルバムでした。購入のきっかけはCDケース裏側に曲名に加え、作詞・作曲・編曲者の名前が記載されていたからでした。作詞家陣は、戸沢 暢美、芹沢 類、康 珍化の名前が、作曲陣には、楠瀬 誠志郎、亀井 登志夫、林 哲司、中崎 英也というメロディー・メーカーの名前が・・・。この面々の作った曲なら聴いてみたいと思った訳です。
そして和久井 映見を初めて聴いてみましたが、本当に良いですね~!和久井 映見の女優のイメージから、しっとりとしたバラード系中心のアルバムだと勝手に想像していました。ところがこの『PEARLY』を聴いて、そのポップなサウンドと癖の無いストレートな歌声が実に聴きやすくて、なかなか良いアルバムに出会えたと感じました。

和久井 映見の女優としてのイメージが強かったせいか、歌も情感豊かなモノかと想像していました。しかし、実際はどちらかと言えばあっさりした感じのヴォーカルで、歌だけ聴かされても和久井 映見とは気付かなかったでしょう。逆にそれが新鮮でしたし、私の好きなポップな曲調と彼女の歌声に魅了されてしまいました(笑)

『和久井 映見 / PEARLY』
01. 抱きしめたいのはあなただけ(Overture)
02. むかえにこないで
03. 始まりの夏
04. さよならを言わなかった
05. いつか信じさせてね
06. Shining Day
07. フォト・スタンド
08. 近くて 遠い人
09. どこにいてもだれといても
10. 抱きしめたいのはあなただけ(Remix)

林 哲司の作曲による10をテンポを落として、インスト・ヴァージョンにした01。ピアノの音色の美しいプロローグです。アレンジは門倉 聡。

作詞:戸沢 暢美、作曲:楠瀬 誠志郎、編曲:門倉 聡による爽やかなポップ・ナンバー02。楠瀬 誠志郎らしいキャッチーなメロディーと、打ち込みによる軽快なリズム、広谷 順子とRajieによる美しいコーラス・ワークが印象的です。夏が似合う曲ですね。

作詞:芹沢 類、作曲:亀井 登志夫、編曲:門倉 聡による軽快なナンバー03。サビのメロディーとリズム・アレンジが耳に残ります。02にしてもこの曲にしても、私の持っている和久井 映見のイメージとは違っていたので、その軽快さが新鮮でした。

作詞:康 珍化、本木 紀子、作曲:林 哲司、編曲:門倉 聡によるミディアム・ナンバー04。林 哲司らしい安心して聴けるナンバーで、女性シンガーをどう活かすかをツボを心得ているなと感じます。サビのメロディーの親しみ易さは流石だと思います。

作詞:戸沢 暢美、作曲:若林 かほ、編曲:門倉 聡によるCITY POPな趣の強いナンバー05。都会的な雰囲気の強いアレンジと抑え気味な感じのヴォーカルがクールで良いですね。女優として台詞を喋っている声よりも歌声の方が好きかも知れません(笑)

作詞:杉山 麻里子、作曲:中崎 英也、編曲:菅原 弘明によるビートを効かせた、どちらかというとロック調のアレンジが新鮮なポップ・チューン06。夏の眩しいような陽射しを感じさせてくれる晴れやかなナンバーです。中崎 英也らしいストレートで聴き易いメロディーは健在です。

作詞:康 珍化、作曲:大門 一也、編曲:菅原 弘明による軽快なナンバー07。特に特徴のあるメロディーではありませんが、広谷 順子とRajieによるコーラスが本当に美しく、和久井 映見のヴォーカルをうまく彩っていますね。

作詞:本木 紀子、作曲:小倉 博和、編曲:菅原 弘明によるAORチックな渋いナンバー08。聴けば聴くほど魅力的に思えてくる、そんなナンバーです。菅原のアレンジが、都会の真夜中の情景を思い浮かばせるようで洒落ています。菅原のアレンジ曲ではこれが1番良いかも知れません。

作詞:康 珍化、作曲:石川Kanji、編曲:門倉 聡によるミディアム・ポップ・ナンバー09。オーソドックスで聴き易いメロディーなんですが、アレンジによっては地味な印象を与えかねません。しかし、打ち込みとシンセ中心のサウンドによって、メリハリを付けて軽快な感じに仕上げています。

作詞:戸沢 暢美、作曲:林 哲司、編曲:小倉 博和、角谷 仁寛によるミディアム・ナンバー10。1度聴いたら覚えられるようなキャッチーなサビのメロディーが、実に林 哲司らしいですね。私がアルバムの中で1番ガールズ・ポップを感じた曲です。シングル曲としてのインパクトは十分でしょう。この辺りも林 哲司の上手さを感じます。

今のところ、和久井 映見のアルバムはこれしか聴いていないのですが(1stアルバム『FLORA』はこれからじっくり聴こうと思ってます)、私の想像を見事に裏切ってくれたアルバムでした。私は大半がバラード系だろうと思っていたんですが、このアルバムにはバラードらしいバラード曲はありません。軽快なポップ・ナンバーがほとんどなんです。これは本当に意外でした。しかし、逆に最初にこのアルバムを聴いたおかげで、俄然和久井 映見に興味が湧いたのも事実です。もっと色々なアルバムを聴いてみたいですね。
まだ聴いていないのですが、1stアルバムはCANCAMAY(康 珍化と亀井 登志夫のユニット名)の作品が多いので期待が持てます。
90年代はアイドル不遇とも言える時代だったので、和久井 映見のデビューもタイミング的には良いとは言い難いと思いますが、内容は凄く良いと思います。私のように女優としての彼女しか知らない人には、新鮮な驚きがあると思いますよ。興味があればぜひ聴いてみて下さい。
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