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STARDUST REVUE_ALWAYS ◇ 2008年 11月 28日
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僕らが音楽を始めたきっかけは素晴らしい音楽に出会ったからです。
その音楽はいつも僕らをまだ見ぬ世界に連れて行ってくれたり、自分のいる世界に色をつけてくれました。僕らはそんな音楽に少しでも近づきたくてバンドを組み、最初は真似ることから始めたのです。でもそれは本物とはほど遠いものでした。それでもうまくできないところはちょっと変えたり、自分たちの解釈でアレンジしたり。そんなことを繰り返すうちにいつの間にかオリジナル曲が出来てました。」

僕らが音楽を始めたきっかけは素晴らしい音楽に出会ったからです。
その曲達は昔も今も、いつでも心の中にあります。「ALWAYS」は僕らに音楽の素晴らしさを教えてくれた曲達に感謝したくて創ったアルバムです。もしこのアルバムを気に入ってくれたら、僕らにも手が届かない「素晴らしきオリジナル」も是非味わってみてください。」

このような文章がライナーノーツの冒頭に書かれているのは、スターダスト・レビューの新譜『ALWAYS』(11月19日発売)です。またスタレビが素敵なアカペラとコーラスを聴かせてくれるアルバムを届けてくれました。しかも今回は冒頭の文章にも書かれているように、スタレビの面々が影響を受けてきた70年代のJ-POPのカヴァーが中心となっています。

今回のアルバムが面白いのは選曲はもちろんですが、それぞれの曲のプロデュースとアレンジをメンバー以外(ステレビ名義の曲もありますが)に依頼しているところでしょう。しかもそのプロデュースしているのが、元スタレビのメンバーだった三谷 泰弘、光田 健一、そして現在サポート・メンバーとして参加している添田 啓二、岡崎 昌幸、大御所・小田 和正です。総合的なプロデュースは根本 要です。
誰よりもスタレビを知り尽くしているメンバー以外の人間がスタレビをプロデュースというのも、今までに無かったもので非常に興味深かったです。

『STARDUST REVUE / ALWAYS』
01. トワイライト・アヴェニュー
02. あの娘のラブレター
03. 水曜日の午後
04. LADY PINK PANTHER
05. 夏の陽
06. オリビアを聴きながら
07. 翳りゆく部屋
08. 思い出はうたになった (オダ★レビ)
Bonus Track
09. 夢伝説 (2008年新録)

スタレビの初期の名曲のひとつ01。オリジナルよりテンポを落とし、しっとりとそして美しいコーラスを聴かせてくれます。演奏もアコギを中心としたシンプルなものですが、演奏があることでアカペラと違い、ポイント、ポイントで入ってくるコーラスを際立たせているような気がします。プロデュース&アレンジはスターダスト・レビュー名義。

実質的なムーンライダースの1stアルバム『火の玉ボーイ』(1976年)の冒頭を飾った02。楽しげな雰囲気のこの曲は、まさにスタレビにピッタリな曲と言えるかも知れません。スタレビの初期の作品にはムーンライダースの影響を受けているような曲が多いのも頷けます。ここでは完全なアカペラ・コーラスで歌われています。プロデュース&アレンジは岡崎 昌幸。

1973年のオフコースの1stアルバム『僕の贈りもの』に収録されていた小田 和正の書いた03。プロデュースとアレンジは光田 健一なんですが、このアカペラのアレンジは素晴らしいですね。どこかバロック調で格調の高さを感じるような重厚なコーラス・ワークが見事です。

選曲の渋さに痺れた04。鈴木 茂が1976年にリリースした2ndソロ・アルバム『LAGOON』に収録されていた名曲ですね。スタレビの面々も例外では無く、やはり"はっぴいえんど"にはかなり影響を受けたようです。ボサノバのギターのリズムをコーラスで歌うというアイディアが面白いです。アコギとパーカッションによるシンプルな演奏をバックに歌われています。プロデュース&アレンジは添田 啓二。

記念すべき山下 達郎の1stアルバム『CIRCUS TOWN』(1976年)の最後に収録されていた05。この曲も昔から大好きな曲でしたので、取り上げてくれて嬉しかったです。ライナーにスタコーラスの面白さを教えてもらったのは達郎だったと書かれています。素晴らしいアカペラ・コーラスを堪能できます。プロデュース&アレンジは三谷 泰弘。

ご存知杏里の1978年のデビュー曲06。このアルバムでは尾崎 亜美のソング・ライティングの素晴らしさという観点での選曲のようです。アカペラによるコーラスで、ライナーにも書かれているようにスタレビの王道とも言えるコーラス・スタイルだと思います。まさに息の合ったコーラスが素晴らしい1曲です。プロデュース&アレンジは岡崎 昌幸。

荒井 由実時代の名曲のひとつ07。1976年のシングル曲でした。今回のアルバムで取り上げた様々なジャンルのカヴァー曲がありますが、足りないジャンルの曲をユーミンの曲の中から選んだとのことです。それだけ幅広い音楽性を持ったユーミンをリスペクトしているということなんでしょうね。ピアノの伴奏にコーラスだけというシンプルなものですが、ぶ厚いコーラスは合唱団を聴いているような感覚に陥ります。プロデュース&アレンジは添田 啓二。

2007年のスタレビの25周年記念ライブの時、小田 和正がゲストで出演。その際、ファンの為に曲をを書けと小田 和正が詞を書いてきて、2時間程で根本がメロディーを書き上げたというのがこの08です。"オダ★レビ"という名義になっています。初期のオフコースを彷彿させるようなメロディー・ラインとアコースティック・ギターの演奏が印象的です。根本 要のヴォーカルも素晴らしいですが、小田 和正の声は本当に存在感がありますね。プロデュース&アレンジはスタレビ&小田 和正。

ボーナス・トラックとして収録されているのは、スタレビの初のヒット曲とも言える09。私も大好きな曲で、今年再びCMとのタイアップで流れていました。今回はそのCMで流れていた2008年新録ヴァージョンです。正直なところ、私はオリジナルの方が思い入れが強くので、あまり好きなヴァージョンではありません。オリジナルの方が数倍好きです(笑)

今までもスタレビは、素晴らしいコーラス・アルバム『CHARMING』や『DEVOTION』をリリースしてきましたが、今回のように自分達の音楽の原点とも言えるJ-POPの名曲を選んでいるというのが、彼等と同年代である私にとっては同じ時代を生きてきたんだなという連帯感みたいなものを感じてしまい、妙に嬉しかったです(笑)
もちろん、オリジナルを知らない世代の人が聴いても楽しめるアルバムだと思います。特にクリスマス向けという曲はありませんが、彼等の美しいコーラス・ワークは"聖夜"に似合うと思いますので、これからの季節にもピッタリですよ。興味がある方はぜひ聴いてみて下さい。
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松田 聖子_WINTER TALES ◇ 2008年 11月 25日
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昨日、舞台を観るために渋谷へ出かけましたが、街はもう完全にクリスマス・モードでした。早いものであと1ヶ月もすればクリスマスなんですね。そしてその後1週間もすれば新年・・・。こうやってどんどん歳を重ねていくんですね(笑)

季節的には冬ですが、何故か今年は思っているより寒くなくて、なかなか冬気分に浸れていません。それでは聴く音楽だけでも"冬モード"に・・・とうことで、今回取り上げるのは松田 聖子が1996年にリリースした冬をテーマにした曲やクリスマス・ソングを集めたベスト盤『WINTER TALES』です。以前にも松田 聖子のアルバムは何回か紹介していますが、調べてみたら去年の11月25日以来1年ぶりの登場となります。

松田 聖子ほどデビュー当時から、彼女のことが大好きな人と大嫌いな人というのがはっきりと別れていたアイドルも少ないかも知れませんね。それでもその存在感は誰もが認めざるを得ないでしょうし、80年代を代表するアイドルであることには違いありませんね。
私の場合、好き嫌いは別にしても良い楽曲に恵まれており、どんなタイプの曲であっても一度松田 聖子が歌えばそこに"松田 聖子らしさ"が存在するというのは、やはり只者では無いシンガーであると感じてしまいますね。

『松田 聖子 / WINTER TALES』
01. Pearl-White Eve
02. Together for Christmas
03. ハートのイヤリング
04. 凍った息
05. December Morning
06. 愛されたいの
07. Blue Christmas
08. 雪のファンタジー
09. 恋人がサンタクロース
10. 二人だけのChristmas
11. きっと、また逢える・・・
12. 外は白い雪
13. 抱いて・・・

1987年のシングル曲01。作詞:松本 隆、作曲:大江 千里、編曲:井上 鑑なんですが、最初は大江 千里と松田 聖子の組み合わせってどうなの?という感じもしましたが、今こうやって聴くとまさに松田 聖子の世界ですから不思議です。当時から好きな曲ではありました(笑)

1993年にリリースされたオリジナルのクリスマス・アルバム『A Time for Love』に収録されていた02。作詞:松田 聖子、作曲:松田 聖子、小倉 良、編曲:鳥山 雄司です。軽快なPOPチューンで、楽しげなクリスマス・パーティーの雰囲気が詰まった1曲。

1984年のシングル曲03。作詞:松本 隆、作曲:Holland Rose、 編曲:大村 雅朗で、ご存知の方も多いと思いますがHolland Roseは佐野 元春のペンネームですね。今聴くと確かに佐野 元春っぽさが出てますね。大村 雅朗のアレンジも元春らしさを活かしてますよね。

01のカップリング曲だった04。01と同じ作詞:松本 隆、作曲:大江 千里、編曲:井上 鑑です。3連バラード・ナンバーで、美しいストリングスと鐘の音がクリスマスらしい雰囲気を盛り上げています。

1981年にリリースされ、アナログ盤A面の作曲・編曲を大瀧 詠一が手掛けたことで話題となったアルバム『風立ちぬ』に収録されていた05。アルバムの最後を飾ったバラード曲で、作詞:松本 隆、作曲:財津 和夫、 編曲:鈴木 茂によるナンバーです。タイトルの通り12月の朝の寒々しさを感じる1曲です。

1982年のシングル「野ばらのエチュード」のカップリング曲だった06。作詞:松本 隆、作曲:財津 和夫、 編曲:大村 雅朗によるナンバーです。然程インパクトは無く、カップリング曲としてお似合いな曲かも知れませんね。それにしても歌声が若々しい・・・(笑)

1982年にリリースされたクリスマス・アルバム『金色のリボン』に収録されていた07。作詞:松本 隆、作曲:財津 和夫、 編曲:大村 雅朗によるスローなクリスマス・ナンバーです。聖夜といった雰囲気がよく出ている1曲ですね。

1987年にリリースされたWinter Songを集めたアルバム『Snow Garden』に収録されていた08。元々は『金色のリボン』に収録されていた「星のファンタジー」を歌詞を替えたものらしいですね。作詞:松本 隆、作・編曲:大村 雅朗です。大村 雅朗はアレンジャーとして素晴らしい作品を数多く残していますが、作曲家としても良い曲を書いていますね。

ご存知ユーミンのクリスマス・シーズンには欠かせない名曲のカヴァー09。この曲もクリスマス・アルバム『金色のリボン』に収録されていました。大村 雅朗のアレンジがオリジナルにかなり忠実で、特にギターはユーミンと同じ松原 正樹あるいは今 剛を起用していると思います。残念ながらミュージシャン・クレジットが載っていません。

1989年のアルバム『Precious Moment』に収録されていた10。作詞:松田 聖子、作曲:小森田 実、編曲:大村 雅朗によるしっとりとしたクリスマス・ソングです。

1992年のシングル曲11。作詞:松田 聖子、作曲:松田 聖子、小倉 良、編曲:鳥山 雄司によるバラード曲で、90年代の松田 聖子の楽曲の中ではかなり好きな曲のひとつになっています。特に"冬"、"クリスマス"を感じさせる歌詞ではないのですが、こうやって冬の歌に並んで収録されていると冬っぽさを感じるから不思議です。

02と同じクリスマス・アルバム『A Time for Love』に収録されていた12。作詞:松田 聖子、作曲:松田 聖子、小倉 良、編曲:小倉 良によるバラード・ナンバーです。

1988年にリリースされたデヴィッド・フォスターのプロデュースによる名盤『Citron』に収録されていた13。この曲も特に"冬"、"クリスマス"を感じさせる歌詞は登場しませんが、寒々しい雰囲気は冬に似合う感じですね。

コテコテのクリスマス・アルバムではありませんので、この時期からクリスマスまでの間、車でちょいと買い物なんかへ出かける時のBGMとして聴くには丁度良いアルバムかも知れませんね。松田 聖子のキャリアの長さ故、収録曲も録音時期に幅があり、歌声も微妙に変わってきているので纏まりに欠ける気もしますが、逆にそれが聴いていて厭きがこないので結構楽しめます。派手さはありませんので、聖子節が苦手な人にも聴き易いかも知れませんね。
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Good Night Sleep Tight ◇ 2008年 11月 24日
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音楽の話題中心のブログなんですが、一応カテゴリには"MOVIE / DVD"というのを設けてありまして、ごくたまに映像関連も紹介しています。しかし、その数は本当に少ないです(笑)
私は音楽も好きですが、映画も結構好きでして年間に結構な数の映画を観ます。レンタルDVDで観る映画も含めるとかなりの数になります。
これから年末にかけて観たいと思っている映画も3~4本ありますね。せっかく"MOVIE / DVD"というカテゴリを作ったのですから、今回はそのカテゴリで記事を書いてみます。
とは言っても今回紹介するのは、映画ではなくて23日に観てきたばかりの舞台の話です。正直なところ、舞台に関して特別興味がある訳では無いのですが、三谷 幸喜の作・演出の舞台だけは別です。

観てきたのは、11月18日から始まった三谷 幸喜の舞台最新作『Good Night Sleep Tight』です。キャストは中井 貴一と戸田 恵子の二人。
そう二人芝居なんです。三谷 幸喜は、ご存知の方も多いと思いますがTVドラマ「古畑 任三郎」、「王様のレストラン」、「新撰組!」の脚本家でもあり、映画「THE 有頂天ホテル」、「ザ・マジックアワー」等の監督でもありますが、やはり彼の魅力が1番感じられるのは舞台だと思います。
三谷作品の特徴は、コメディーに徹底的に拘っているところ(一部の脚本では笑いの無いものもありますが)ですね。しかも彼の舞台のほとんどは限られた空間、つまりセットチェンジの無いただひとつのセットの中で、登場人物の会話だけでコメディーを作り上げています。セットにしても時代劇モノを除けばいたってシンプルなんですが、それでも2時間の芝居で客を笑わせ、時にホロリとさせる脚本と演出は三谷 幸喜ならではのものです。

『Good Night Sleep Tight』は、舞台にあるのはベッドが2つとテーブルらしきものだけです。30年間夫婦として暮らしてきた中井 貴一演じる夫と、戸田 恵子演じる妻との寝室での会話が中心となっています。特にドラマティックな展開はありません。
まずは30年連れ添った夫婦が離婚を決め、妻が荷物整理しているところから舞台が始まり、そこから過去に遡り、二人が知り合い、結婚し、新婚旅行、倦怠期を迎えるといった数々の場面が展開されます。どの場面もベッドが2つだけ。そのベッドが新婚時代はくっ付いて並んでいたのが、倦怠期を迎え、離婚するときには部屋の隅と隅に離れており、その距離でその時の夫婦の関係を表しているんです。
また舞台袖には、フルート、オーボエ、ピアノ、クラリネットの4人のミュージシャンが生演奏、生の効果音で芝居を盛り上げます。

中井 貴一がここまでコミカルな役というのも珍しいと思いますが、かなりの熱演で笑わせてもらいました。また戸田 恵子は、三谷の舞台ではお馴染みの女優さんで、さすがに上手いです。三谷の笑いのツボをよく知っているというのか、絶妙な間が素晴らしく、三谷 幸喜が信頼している役者の一人であるのがよく判ります。

このブログを訪れてくれる皆さんは、舞台や芝居に興味があるという人は少ないかも知れませんが、お笑いやコメディーが好きな人はぜひ1度三谷 幸喜の舞台をご覧になって下さい。
三谷 幸喜の舞台は人気が高く、チケットが取れないのですが、それだけの価値のある楽しい舞台を観せてくれますよ。

今回観た舞台の詳細はコチラです。興味があったら覗いてみて下さい。
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松原 正樹_TAKE A SONG (Part 2) ◇ 2008年 11月 22日
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私のブログのカテゴリに"CD化してくれ!"というのがありまして、CD化されていないアルバムや廃盤となって入手困難となったアルバムをCD化、再発して欲しいという思いを込めて、数々のアルバムを取り上げてきました。そして、取り上げたアルバムの中には思いが通じたのか、CD化、再発されたモノもあります。
例を挙げると、大野 雄二の『SPACE KID』、今井 裕の『A COOL EVENING』、加藤 和彦の『GARDENIA』、金井 夕子の『FEELING LADY』がCD化、再発されました。
今回紹介するのも"CD化してくれ!"で取り上げていて、この度めでたく初CD化されたアルバムで、私にとっては最近では1番嬉しかったリイシューです。
そのアルバムとは、私が日本で1番好きなギタリストである松原 正樹が1979年にリリースした2ndアルバム『TAKE A SONG』です。

私は松原 正樹のギター・プレイに出会って、音楽の聴き方、アルバムの買い方が激変しました。本来裏方であるスタジオ・ミュージシャンに興味を持つようになり、いわゆるクレジット買いが始まりました。大袈裟と思われるかも知れませんが、松原 正樹に出会っていなければここまで音楽にのめり込むことは無かったと思います(笑)

同じVictorからリリースされていた1978年の1stアルバム『流宇夢サンド』はCD化されていたんですが、何故かこの『TAKE A SONG』は、コンピレーション・アルバム等に収録された数曲のみCD化されていましたが、アルバムとしてはCD化されていませんでした。『流宇夢サンド』はFUSION色の強いアルバムでしたが、『TAKE A SONG』はスタジオ・ミュージシャンとして引っ張り凧だった松原 正樹の勢いがそのままサウンドになったような、POP FUSIONといった趣のある名盤で、当時私はレコードが擦り切れるくらい繰り返し聴いていたアルバムでした。

曲毎のクレジットは記載されていませんが、深町 純(key)、松任谷 正隆(key)、坂本 龍一(key)、難波 弘之(key)、佐藤 博(key)、後藤 次利(b)、林 立夫(ds)、ジェイク・H・コンセプション(sax)、村岡 健(sax)、砂原 俊三(sax)、レオナ・クララ・リリカ(EVE)(cho)、矢野 顕子(cho)等が参加しています。

『松原 正樹 / TAKE A SONG』
01. Ballerina
02. Approach
03. Bree
04. Girl from Cuzco
05. Take a Song
06. Suicide Freak
07. Birthday Party
08. Someday

松任谷 正隆の作曲によるメロディアスで軽快なナンバー01。当時の松原 正樹のスタジオ・ワークで聴けたギター・サウンドが詰まっているような1曲です。カッティング、ソロ・プレイ共に松原 正樹らしさを堪能出来ます。EVEの3人のソロ・ヴォーカルも聴けて、アルバムの冒頭曲としてぴったりな1曲だと思います。

松原 正樹の作曲による02は、シンセを駆使したサウンドとドライヴ感溢れるギター・サウンドが印象的なスリリングなナンバーです。曲毎のクレジットが記載されていないので詳しいことは分かりませんが、素晴らしいシンセ・ソロを弾いているのはおそらく深町 純ではないかと思います。メロディアスなフレーズで埋め尽くされたギター・ソロがたまりません(笑)

松原 正樹の作曲で、サンタナの「哀愁のヨーロッパ」を彷彿させるような泣きのギターとスケールの大きさを感じさせる構成が見事な03。前半はスロー・バラード調で、松原 正樹の泣きのギターとうねるような後藤 次利の重厚なベース・プレイが素晴らしく、途中からテンポ・アップ。ラテンのリズムに乗せて松原 正樹のスリリングなギター・ソロが炸裂します。松原 正樹の初期の名曲のひとつと言って間違い無いでしょう。

筒美 京平が書き下ろした04。筒美 京平が70年代終盤によく書いていた地中海、エーゲ海近辺の情景をイメージさせるメロディアスなナンバーです。いかにも筒美 京平らしいと言える曲でしょう。ストリングスの使い方など、アレンジ面でも筒美 京平が協力しているのかも知れません。リゾート感たっぷりで聴いていて心地良いギター・プレイが大好きです。

松原 正樹の自作曲で、アルバム・タイトル曲でもある05。アコースティック・ギターをフィーチャーしたゆったりした曲調が素晴らしいナンバーです。この曲でシンセ、ピアノの弾いているのは九分九厘坂本 龍一だと思います。松原 正樹のギター・プレイは勿論ですが、坂本 龍一のピアノ・プレイに注目して欲しい1曲でもあります。そして林 立夫&後藤 次利のリズム隊のコンビネーションも聴き所のひとつだと思います。

坂本 龍一の作曲による06。アルバムの中では1番FUSIONらしいナンバーかも知れません。メロディーもキャッチーで聴き易いですし、何より松原 正樹のギターが実に松原 正樹らしくて(すみません、抽象的な表現しか出来なくて・・・笑)大好きです。気持ちの良いギター・ソロに酔いしれてしまいます(笑)

ケーシー・ランキンと後藤 次利の共作によるユーモラスなヴォーカル曲07。英語詞なんですが松原 正樹の誕生日を祝った曲のようです。ヴォーカルはクレジットには記載されていませんが、マイク・ダンとケーシー・ランキンが参加しています。ポンタ(村上 秀一)、松原 正樹、マイク・ダン、斉藤 ノブ、後藤 次利の名前が歌詞に出てきます。楽しげな雰囲気が伝わってくる曲で、昔から妙に好きな曲でした。

リゾート感を前面に出したナンバー08。松原 正樹のオリジナルです。高中 正義の世界観に通じる部分もあるような曲ですが、松原 正樹のギター・プレイはオクターブ奏法等を駆使して、ちょっと落ち着いた感じで渋いという印象ですね。彼のプレイ・スタイルの幅広さを感じさせます。

このアルバムがリリースされた時、林 立夫がライナーを書いていたのですが、CD化されてもそのままライナーが載せられています。そこには大半の曲がワン・テイクでOKだったと書かれています。バンド構成もアレンジも非常にシンプルなんですが、その分当時スタジオでいつも顔を合わせていた気心知れたミュージシャン仲間と作り上げたという感じがします。
そんなシンプルなアルバムですが、私は松原 正樹の数多いソロ・アルバムの中では今でも最も好きなアルバムです。そのアルバムがCD化されて本当に嬉しくて仕方がありません(笑)

FUSION好きな人は勿論のこと、CITY POPが好きな人にもぜひとも聴いて欲しいと思うアルバムですし、自信を持ってお薦め出来る1枚です。
曲もどれもキャッチーなものばかりだし、松原 正樹のギターもテクニックを自慢げに披露するようものではなく、あくまでも美しい音色、フレーズに拘ったものなので嫌味もありません。本当に気持ち良く聴けるギター・サウンドで溢れていますよ。
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MINAKO OBATA_WE HAVE A DREAM ◇ 2008年 11月 19日
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今回紹介するのは、魅力的なヴォーカリストであり、優れたソング・ライターでもあるMINAKO OBATAが1992年にリリースしたデビュー・アルバム『WE HAVE A DREAM』です。一般的にはあまり知られていないかも知れませんが、FUSIONやJAZZ系の音楽を中心に取り上げている音楽誌"ADLIB"では、何度かベストレコード賞を受賞するなど知る人ぞ知るといった感のあるシンガー・ソング・ライターです。

プロフィールによると10代でスティーヴィー・ワンダー、ジョージ・ベンソン、アル・ジャロウ、エラ・フィッツジェラルド、ダニー・ハサウェイ等を聴き、大学時代にコーラスアレンジやアカペラなどのヴォイシングに多大な興味を持ち、TAKE 6やアンドレ・クラウチ等に傾倒していたそうです。そしてジャズクラブでレギュラーシンガーとして歌うかたわら、オリジナル曲を作り始めたとか。
彼女のデモ・テープを聴いたカラパナのケンジ・サノが彼女を気に入り、プロデュースを引き受け制作されたのがこの『WE HAVE A DREAM』です。
収録曲11曲中、10曲が彼女の作詞・作曲(共作含む)でしかも全て英語詞です。歌声は本当に黄色人種である日本人が歌っているのかと思える程、黒っぽくてソウルフルです。

参加しているメンバーも豪華で、中西 康晴(key)、ケンジ・サノ(b)、斉藤 ノブ(per)、土方 隆行(g)、本多 俊之(sax)、渡嘉敷 祐一(ds)、島 健(key)、高水 健司(b)、数原 晋(tp)、Bill Cantos(key)、岩見 和彦(g)、江口 信夫(ds)、富樫 春生(key)、鈴木 茂(g)、松浦 善博(g)、村田 陽一(tb)、Ralph Humphries(ds)、Abraham Laboriel(b)という1stアルバムでこれだけのメンバーが集まっているというのは贅沢の極みですね。しかもエンジニアも故・助川 健にあのJay Graydonも参加しているのです。参加しているメンバーだけで聴いてみたくなった方も多いのではないでしょうか?(笑)

『MINAKO OBATA / WE HAVE A DREAM』
01. In The Beginning~Keep On Going
02. Need Me Now
03. Take Me
04. Sunshine In Your Eyes
05. I Can't Hold You Any More
06. M# What?
07. Mooki's Song
08. The Power Of Love
09. Spain (I Can Recall)
10. Just To Know You Love Me
11. Without You

思いっきり黒っぽいヴォーカルを聴かせてくれるゴスペル調のナンバー01。軽快な中西 康晴のピアノとオルガン、そして打ち込みのビートがいかにもN.Y.チックです。自然と体が揺れてくるようなナンバーです。中西のピアノ・プレイがどこか故・リチャード・ティーを彷彿させます。

打ち込みのリズムをベースに、土方 隆行の軽妙なギター・カッティングやリフのプレイとホーン・セクションが印象的なキャッチーなPOPナンバー02。アレンジは本多 俊之。

ゴスペル・チックでソウルフルなハチロク・バラード・ナンバー03。タイトな渡嘉敷 祐一のドラム、堅実な高水 健司のベース、力強い島 健のピアノが曲を盛り上げます。Minako Obataのヴォーカルの迫力に圧倒されます。

Bill CantosとMinako Obataの共作によるブラコン風AORナンバー04。打ち込みのリズムに渡嘉敷 祐一、ケンジ・サノがオーヴァー・ダブによってサウンドに厚みを出しています。岩見 和彦のロック・テイスト溢れるギター・ソロが格好良いです。アレンジはBill Cantos。

美しいストリングスが印象的なスケールの大きいバラード・ナンバー05。綺麗なメロディーのナンバーです。Bill Cantosのアレンジで、演奏が江口 信夫、富樫 春生、ケンジ・サノ、鈴木 茂という面白い組み合わせです。

彼女の魅力のひとつである低音域を活かしたミディアム・ナンバー06。ホーン・アレンジがMichael Pauloというのが、いかにもケンジ・サノ繋がりという感じですね。鈴木 茂&松浦 善博のギターで、松浦の素晴らしいスライド・ギター・ソロが堪能出来ます。

Minako Obataの愛称である"Mooki"がタイトルになっている短いアカペラ・ナンバー07。コーラス・アレンジはもちろんMinako Obataです。ゴスペル・コーラス・スタイルですね。

なんともアフリカンなナンバー08。アフリカの渇いた大地を感じさせるようなケンジ・サノのアレンジが秀逸です。この曲なんて日本人が歌っているとは思えない迫力ですね。この曲は私のお気に入りのひとつになってます。Abraham Laborielのベースに注目です。演奏部分の録音はJay Graydon。

アルバム中唯一のカヴァー曲09。ご存知チック・コリアの代表曲のひとつですね。シンガーとしての力量を量るのには、こういうカヴァー曲を聴くと分かりますよね。そのヴォーカル・スタイルは1stアルバムとは思えぬほど堂々としており、本当に上手いなと感じさせます。しかもRalph Humphries、Bill Cantos、Abraham Laboriel、Michito Sanchezによる演奏が素晴らしいです。名カヴァーだと思います。

Bill Cantosとの共作&デュエット・ナンバー10。アルバム中で最もAORチックなバラード・ナンバーです。まるで白人男性シンガーと黒人女性シンガーのデュエット曲のように聴こえます。美しいメロディー・ラインを持った良い曲です。

Bill Cantosのエレピのみをバックにしっとりと歌い上げるバラード・ナンバー11。シンプルな演奏だけに彼女の歌の存在感が前面に出ている1曲だと思います。聖夜に静かに聴いても似合いそうな1曲です。

前回は吉田 美奈子で今回がMinako Obata・・・。単純に"Minako"でチョイスしてみました(笑)
久々にこのアルバム聴きましたが、やはり良いですね~。声質に好みが別れるかも知れませんが、本格派のシンガーであることは疑う余地がありません。
興味のある方はぜひ聴いてみて下さい。
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吉田 美奈子_MONOCHROME ◇ 2008年 11月 15日
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ついこの間迄は「暑い、暑い!」と思っていたのに、最近は朝晩冷え込むようになり、街のあちらこちらにクリスマス・イルミネーションが・・・。日が経つのは本当に早いですね。特に今月は仕事の忙しさのせいもあり、余計時が早く過ぎているような気がしてます(笑)

今回紹介するのは、私が冬が近づいてくると必ず聴きたくなるアーティストの一人、吉田 美奈子が1980年にリリースしたアルファ・レーベルへ移籍後第二弾となる『MONOCHROME』です。アルファ時代の吉田 美奈子は、1981年の『MONSTERS IN TOWN』以降の作品群の音楽性から"ファンクの女王"と呼ばれたりしてました。私も『MONSTERS IN TOWN』や『LIGHT'N UP』は大好きなんですが、一見地味とも思える本作も何とも言えず好きなんですよね。

この『MONOCHROME』は、意外にも思えますが初の単独セルフ・プロデュース作品です。今までは共同プロデューサーとしてのクレジットはありましたが、単独でのプロデュースは初めてで、随所に吉田 美奈子の拘りを感じさせるアルバムになっています。
まず、以降の彼女のサウンド・メイキングにおいて欠かせない重要なミュージシャンの起用です。松木 恒秀(g)、岡沢 章(b)、渡嘉敷 祐一(ds)、清水 靖晃(sax)にマイク・マイニエリ(mallets)という、まさに少数精鋭といった感がありますし、現在に至る吉田 美奈子のサウンドの原点がこのアルバムだという気がします。
そして、ヴォーカル以上に存在感のある多重コーラスは圧巻です。一人多重コーラスと言えば山下 達郎の十八番ですが、存在感は達郎よりも上かも知れません。このコーラス・ワークがこのアルバムの聴き所と言っても過言ではありません。

『吉田 美奈子 / MONOCHROME』
01. TORNADO
02. RAINY DAY
03. BLACK MOON
04. SUNSET
05. AIRPORT
06. MIRAGE
07. MIDNIGHT DRIVER
08. 午後

まるでマシンのように正確無比な渡嘉敷のドラミングと重厚な岡沢のベース・プレイのもと、まさに竜巻の如く空間を踊りまくる多重コーラスとマイク・マイニエリの素晴らしいヴィブラフォンのプレイが印象的な01。緻密なコーラス・アレンジが凄いです。

山下達郎の名盤『RIDE ON TIME』にも収録されている02。達郎の『RIDE ON TIME』も同じ1980年のリリースでした。雰囲気的には達郎ヴァージョンに似ていますが、美奈子ヴァージョンの方が憂鬱感が漂っていますね。松木 恒秀のギターと地味なプレイですがマイク・マイニエリのヴァイブが光ってます。

テンポのある03は、松木 恒秀のギター・カッティングが渋い1曲です。ここでも多重コーラスが炸裂してます。注目は渡嘉敷 祐一のドラミングですね。この人のドラミングが大好きなんですが、FUNKYなビートやディスコ・ビートを叩かせたら日本一でしょう。

ハチロクのバラード・ナンバー04。オレンジ色の夕陽の輝きを感じさせるアレンジが秀逸です。この手のハチロク・バラードにおける松木 恒秀のギターは天下一品です。エリック・ゲイルを彷彿させるプレイは、いつ聴いても渋いです(笑)

空港の美しい夜景を感じさせる洒落たアレンジが素晴らしい05。少人数の編成であってもアレミュージシャンの感性とアレンジ次第で、音の広がり、深さを感じさせてくれます。打ち込みには絶対に不可能なサウンドがここにあります。

今までの曲がどちらかと言えば"夜"だったのに対し、快晴の昼下がりを感じさせてくれる06。夜の曲は重く、昼の曲は軽やかに聴こえる美奈子の声や歌い方の使い分けが見事と言うほかありません。軽やかなナンバーです。

アルバム中で最もFUNKYな07。渡嘉敷&岡沢の本領発揮です。ドラムをオーヴァーダブさせており、ツイン・ドラムの形になっています。本当に器用なミュージシャンが集まっており、松木 恒秀のドライヴ感溢れるギターも聴き所です。渡嘉敷 祐一のドラミングに聴き惚れてしまう1曲です。

しっとりと聴かせるバラード・ナンバー08。曲の前半はピアノの弾き語りに近い感じなんですが、説得力のあるヴォーカルで物足りなさを微塵も感じさせません。間奏のエモーショナルな清水 靖晃のサックスが格好良いです。

アルバムを通して聴くと、このアルバムのタイトルが何故"モノクローム"なのかが解るような気がします。カラーのような艶やかさや派手さは無いものの、モノクロならではのシックさと陰影で見せる(聴かせる)ようなサウンド作りがされていると思います。アルバムや曲のタイトル、歌詞、メロディー、アレンジのトータル的なバランスが凄く良いアルバムです。
インパクトは強くないですが、聴き込めば聴き込むほどに惚れ込んでしまうようなアルバムです。興味のある方はぜひ聴いてみて下さい。
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PLAYERS POLE POSITION Vol.1 ◇ 2008年 11月 12日
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今回紹介するのは、いわゆる企画モノのアルバムです。音楽的なジャンルで別けるのは難しいのですが、FUSION好きな人にもAOR好きの人にも楽しめるであろう1枚です。
実はこのアルバムを手に入れたのは割と最近でした。1989年のリリース当時から存在は知っていましたが、如何せんセンスの悪いジャケットに購入意欲が湧かずに20年近く経った今年になって、BOOK OFFで250円で売られているのを見つけて購入したものです。

皆さんはジャケットからどんな音楽を想像しますか?
このアルバムはのコンセプトは、1980年代に活躍した"ツアー・サポートの剛者たち"をテーマに、人気アーティスト達のツアーやレコーディングをサポートする実力派のプレイヤー達を集めて、オリジナル曲を中心に活き活きとしたメンバー達のプレイが楽しめるアルバムになっています。参加メンバーが多いので曲毎に紹介します。

PLAYERS POLE POSITION Vol.1』
01. It's My Treat
02. Woman From The Moon
03. Smash The Glass
04. Mixed Up
05. Imargence waltz?
06. Primitive Duck
07. Back To The Basic Thing
08. Deep In The Dark
09. Wait Forever

このアルバムがリリースされた時には、まだソロ・デビュー前だった栗林 誠一郎の作詞・作曲、ヴォーカルで、小田原 豊と難波 弘之がサウンド・プロデュースを担当した01。栗林 誠一郎らしさ全開の英語詞のロック・ナンバーです。演奏メンバーは小田原 豊(ds)、栗林 誠一郎(vo,b)、松本 孝弘(g)、難波 弘之(key)、斉藤 ノブ(per)。まだB'zとしてデビューして間もない松本 孝弘のギターをフィーチャーした形になっており、ロックの名曲のリフが色々登場するのも面白いです。

作詞:AMY、作曲:坪倉 唯子。サウンド・プロデュースが青山 純、伊藤 広規、小島 良喜による02。しっとりとしたバラード・ナンバーで、このアルバムに収録されている曲は全て英語詞というのも特徴です。ソウルフルな坪倉 唯子のヴォーカルが冴えています。演奏メンバーは、青山 純(ds)、伊藤 広規(b)、鳴海 寛(g)、小島 良喜(key)、春名 正治(sax)。日本のデヴィッド・T・ウォーカーと私が勝手に思っている鳴海 寛の渋いギターが好きです。

マライヤ・プロジェクトの作品で、以前紹介した大好きなギタリスト・土方 隆行の初ソロ・アルバム『SMASH THE GLASS』のタイトル・ナンバーとしてもお馴染みの曲03。サウンド・プロデュースは江口 信夫と中村 幸司。演奏メンバーは、江口 信夫(ds)、中村"キタロー"幸司(b)、山崎 透(key)、近藤 房之助(vo)、坪倉 唯子(cho)。

小島 良喜の作曲、サウンド・プロデュースによるインスト・ナンバー04。ロック色の強いFUSIONナンバーです。演奏メンバーは、青山 純(ds)、伊藤 広規(b)、増崎 孝司(g)、小島 良喜(key)、春名 正治(sax)。まさに腕利きが揃った感じで、まさにFUSIONサウンドを堪能出来る1曲です。

難波 弘之の作曲、サウンド・プロデュースによるプログレっぽいロック調のインスト・ナンバー05。演奏メンバーは、小田原 豊(ds)、大堀 薫(b)、松本 孝弘(g)、難波 弘之(key)。

中村"キタロー"幸司の作曲、サウンド・プロデュースが中村 幸司と江口 信夫によるFUNKYなインスト・ナンバー06。演奏メンバーは、江口 信夫(ds)、中村"キタロー"幸司(b)、山崎 透(key)。中村のFUNKYなベース・プレイが光る1曲です。

作詞:近藤 房之助、作曲:山崎 透、サウンド・プロデュースが山崎 透によるFUNKナンバー07。演奏メンバーは、江口 信夫(ds)、中村"キタロー"幸司(b)、浅野 祥之(g)、山崎 透(key)、近藤 房之助(vo)、坪倉 唯子(cho)。江口&中村のリズム隊が強烈ですね。青山&伊藤のコンビにも負けずとも劣らない素晴らしいリズム隊だと思います。

作詞・作曲:坪倉 唯子、サウンド・プロデュースが青山 純、伊藤 広規、小島 良喜によるAORチックなナンバー08。渋い曲です。演奏メンバーは、青山 純(ds)、伊藤 広規(b)、増崎 孝司(g)、小島 良喜(key)、坪倉 唯子(vo)。江口&中村コンビに負けじと青山&伊藤のリズム隊が活躍しています。坪倉 唯子は桑名 晴子やアン・ルイス、中原 めいこ等のサポートしていただけあって相当な実力派ですが、ここでも素晴らしいヴォーカルを聴かせてくれます。

作詞・作曲:栗林 誠一郎、サウンド・プロデュースが難波 弘之、小田原 豊によるバラード・ナンバー09。演奏メンバーは、小田原 豊(ds)、栗林 誠一郎(vo,b)、松本 孝弘(g)、難波 弘之(key)、斉藤 ノブ(per)。ヴォーカリストとしては近藤、坪倉には適いませんが、作曲のセンスはこの頃から素晴らしいものを持ってますね。

ヴォーカル曲が6曲、インスト3曲の構成で、もちろん歌も素晴らしいですが、どちらかと言うと演奏を聴かせるというアルバムという気がします。最初にFUSION好きにもAOR好きにも楽しめると書きましたが、FUSION作品という趣が強いかも知れません。
80年代だからこそ可能だったとも言えるような豪華メンバーによって制作されたアルバムですが、Vol.1とあるようにその後Vol.2、Vol.3も制作されたようです。しかし残念ながらVol.1以外は未聴です。聴いてみたいので地道に探してみます(笑)
ドライブのBGMとして流すのに適している1枚だと思います。
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斉藤 由貴_チャイム ◇ 2008年 11月 08日
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今回紹介するのは、斉藤 由貴が1986年にリリースした3枚目のオリジナル・アルバム『チャイム』です。
私にとって斉藤 由貴の歌というのは、非常に表現し難い存在でして、端的に言えば上手いのか下手なのかよく分からない人なんです(笑)
1985年のデビュー曲「卒業」を初めて聴いた時は、筒美 京平の書いたメロディーは良いなと思いましたが、声質や歌唱法については然程良いとは思えず、シングルやアルバムを買おうという気持ちにはなれませんでした。
では何故このアルバムを購入したのか・・・。それは私の大好きだったアニメ「めぞん一刻」の初代オープニング・テーマ曲「悲しみよこんにちは」が収録されていたからに過ぎませんでした。

あの独特な声質とお世辞にもリズム感が良いとは思えない歌なので、アルバムも大して期待はしていませんでしたが、実際聴いてみるとこれが結構面白かったですね。面白いという表現は失礼かも知れませんが、これが正直な感想でした。
というのは、斉藤 由貴の歌はポップでテンポのある曲に関しては決して上手いなと思えないのですが、ファルセット・ヴォイスと使ったバラード・ナンバーは、本当に同一人物かと思うほど魅力的なのです。地声よりもファルセット・ヴォイスに魅力を感じてしまいました(笑)
作曲家陣も崎谷 健次郎、亀井 登志夫、玉置 浩二、MAYUMI、谷山 浩子、来生 たかおという豪華な顔触れを揃えていて、ファンの間でも完成度の高いアルバムとして人気のあるアルバムのようです。

『斉藤 由貴 / チャイム』
01. 指輪物語
02. 予感
03. 悲しみよこんにちは
04. ストローハットの夏想い
05. つけなかった嘘
06. いちご水のグラス
07. 青空のかけら
08. 水の春
09. 自転車に乗って
10. アクリル色の微笑
11. SORAMIMI
12. あなたの声を聞いた夜

作詞:松本 隆、作曲:崎谷 健次郎、編曲:武部 聡志、崎谷 健次郎による可愛らしいポップ・ナンバー01。お世辞にもリズム感が良いとも思えないし上手いとも思えないのですが、キャッチーなメロディーが印象的で耳に残るナンバーです。

作詞:斉藤 由貴、作曲:亀井 登志夫、編曲:武部 聡志によるバラード・ナンバー02。実はこの曲を初めて聴いた時、本当に驚きました。01とは全く表情を見せる斉藤 由貴が存在していました。彼女の高音域を前面に出して、ファルセット・ヴォイスを多用しているのですが、これが実に良いんですね。この曲のおかげで彼女へのイメージが変わったと言える1曲です。

作詞:森 雪之丞、作曲:玉置 浩二、編曲:武部 聡志によるキャッチーなナンバー03。アニメ「めぞん一刻」のテーマ曲だったナンバーです。この曲のおかげで斉藤 由貴を聴いてみようと思いました。当然シングル・カットされましたし、この年の紅白歌合戦でもこの曲を歌ったと記憶しています。

作詞:あさくら せいら、作曲:MAYUMI、編曲:武部 聡志によるCITY POP風なアレンジと洒落たメロディーが印象的なナンバー04。この曲もファルセット・ヴォイスを多用していて、私にとっては聴き易く、お気に入りの1曲になっています。どうも私は斉藤 由貴の地声よりもファルセット・ヴォイスに魅力を感じているようです(笑)

作詞:森 雪之丞、作曲:亀井 登志夫、編曲:武部 聡志によるミディアム・スロー・ナンバー05。どうも跳ねた感じの曲ではリズム感の悪さみたいのを感じてしまいますが、こういうスローな感じの曲はすんなり聴けます。結構歌うのが難しい曲だと思いますが、頑張って歌ってますね。

作詞:斉藤 由貴、作曲:MAYUMI、編曲:武部 聡志によるバラード・ナンバー06。バラード・ナンバーは本当に安心して聴けるのが不思議です。サビのメロディーの大半がファルセット・ヴォイスなんですが、本当に綺麗なファルセットだと思いますね。

作詞:松本 隆、作曲:亀井 登志夫、編曲:武部 聡によるビートを効かせたポップ・ナンバー07。声を張って歌っているせいなのか、キーが合っているのか、テンポのある曲ですが違和感を感じさせない曲です。アイドルチックな感じも否めませんが、好きな曲のひとつです。

作詞:田口 俊、作曲:崎谷 健次郎、編曲:武部 聡志、崎谷 健次郎によるポップなナンバー08。打ち込みとシンセを中心としたサウンドが印象的です。

作詞:谷山 浩子、作曲:亀井 登志夫、編曲:武部 聡志による何とも可愛らしいナンバー09。いかにも谷山 浩子といった歌詞ですね。亀井 登志夫らしいキャッチーなメロディーですが、50歳近い私には気恥ずかしい部分もあります(笑)

作詞:斉藤 由貴、作曲:崎谷 健次郎、編曲:武部 聡志、崎谷 健次郎によるバラード・ナンバー10。メロディー、アレンジともなかなか渋い曲ですね。CITY POP的な雰囲気を持っていると思います。こういう曲調での斉藤 由貴のヴォーカルは、本当に良いと思います。崎谷 健次郎自身もセルフ・カヴァーしている曲です。

作詞・作曲:谷山 浩子、編曲:武部 聡による11。谷山 浩子の世界観と斉藤 由貴の歌声が、絶妙にマッチしていると思いますね。谷山 浩子自身もセルフ・カヴァーしているようです。

作詞:斉藤 由貴、作曲:来生 たかお、編曲:武部 聡志によるスロー・バラード12。ストリングスを前面に出した、いかにも来生らしいバラード・ナンバーです。ここまでスローなバラードよりも02みたいなバラードの方が個人的には好きです。

私にとってこのアルバムは、楽曲によって好き嫌いがはっきり別れてしまう珍しいタイプのアルバムです。しかし、これは斉藤 由貴の歌い方に関しての好みが別れているだけで、楽曲自体は粒揃いだと思います。流石にメロディー・メーカーがこれだけ集めっているのですから、悪い訳がありません(笑)
BOOK OFF等の中古店でもよく見かけますので、興味のある方はぜひ聴いてみて下さい。02なんて驚くと思いますよ。
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NELSON SUPER PROJECT_NELSON MOTOWN+ ◇ 2008年 11月 07日
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今回は久しぶりに新譜の紹介です。紹介するのは、このブログでも10月13日に取り上げたばかり(過去記事はコチラ)の山下 達郎のツアー・サポート・メンバーで結成されたスーパー・バンド、ネルソン・スーパー・プロジェクトの待望の2ndアルバム『NELSON MOTOWN+』です。
10月29日にリリースされたばかりのこの2ndアルバムは、全13曲中11曲が来年創設50周年を迎えるモータウン・レーベルからリリースされたヒット曲のカヴァーで、残り2曲がオリジナルの新曲という構成になっています。

本作を聴いて感じたのは、1stから6年振りとなるアルバムなのに硬さを全く感じさせず、非常に纏まりのあるバンド・サウンドに仕上がっていることに驚きました。おそらくレコーディングもリラックスしたムードの中で行われたのでしょうね。前作以上に素晴らしい演奏を聴かせてくれます。
そんな中で特筆すべきは、三谷 泰弘、国分 友里恵、佐々木 久美の3人のヴォーカルが、各々の個性を活かした溌剌としたヴォーカルを聴かせてくれているところでしょう。今回はこの3人のヴォーカルの素晴らしさが際立っています。

『NELSON SUPER PROJECT / NELSON MOTOWN+』
01. DANCING IN THE STREET
02. AIN'T NO MOUNTAIN HIGH ENOUGH
03. I'M GONNA MAKE YOU LOVE ME
04. 夜を追いかけて
05. Have A Good Time
06. WHAT BECOMES OF THE BROKENHEARTED
07. NEVER CAN SAY GOODBYE
08. SIGNED, SEALED, DELIVERED I'M YOURS
09. I HEARD IT THROUGH THE GRAPEVINE
10. IT'S A SHAME (Instrumental)
11. MERCY MERCY ME (THE ECOLOGY)
12. I'LL BE THERE
13. GET READY

1964年にマーサ&ザ・ヴァンデラスがヒットさせたモータウン・ダンスクラシックスの名曲と評されている01。青山 純&伊藤 広規のリズム隊による重厚なリズムと佐橋 佳幸のディストーション・ギターを中心にしたロック・フィーリング溢れるアレンジが魅力です。3人のヴォーカル・ソロ、コーラス・ワークも見事!

1967年にマーヴィン・ゲイとタミー・テレルのデュエットでヒットしたナンバーのカヴァー02。映画が好きな人なら「天使にラブソングを 2」のエンディングでウーピー他出演者達が歌っていたナンバーといった方が判り易いかも知れませんね。ここでのアレンジも映画で歌われたヴァージョンを元にしたそうです。最後はゴスペル風コーラスがフィーチャーされています。このコーラスに竹内 まりやが参加していますが、声を判別出来ませんでした(笑)

1968年にダイアナ・ロス&シュープリームスとテンプテーションズの共演でヒットしたナンバーのカヴァー03。名曲ですね。三谷 泰弘のファルセット・ヴォイスによるヴォーカルと国分 友里恵のヴォーカルとのコンビネーションが素晴らしい1曲です。

作詞:国分 友里恵、作曲:重実 徹によるオリジナル・ナンバー04。フィリー・サウンドを意識して作られたような素晴らしいミディアム・バラード・ナンバーです。3人がそれぞれヴォーカルを取りますが、国分 友里恵の甘い歌声と佐々木 久美のソウルフルな歌声の対比が面白いです。佐橋 佳幸のエレキ・シタールの音色がまんまモータウン・サウンドです。

作詞:国分 友里恵、作曲:三谷 泰弘によるオリジナル・ナンバー05。山下 達郎も好んで使うシュープリームスの「恋はあせらず」のリズム・パターンを用いたポップなナンバー。メロディーに三谷らしさを感じさせる楽しい曲です。三谷の歌がスタレビ時代に比べて、比較にならない位上手くなっているのに驚きました。

1966年にジミー・ラフィンがヒットさせたバラード曲のカヴァー06。何とリード・ヴォーカルは佐橋 佳幸と国分 友里恵です。なかなかのデュエットを聴かせてくれます。

1971年のジャクソン5、1974年のグロリア・ゲイナーのヒットで知られる名曲のカヴァー07。佐橋のキレのあるアコースティック・ギターのカッティングが耳に残ります。それにしても演奏の上手さはずば抜けてますね、この人達は・・・(笑)

1970年のスティーヴィー・ワンダーのヒット曲のカヴァー08。今が旬のオバマ氏のキャンペーン中にも頻繁に使われていた曲だとか・・・。ここでは三谷のヴォーカルが光っています。彼がここまで黒っぽい歌を歌うのはとても新鮮でした。

1967年のマーヴィン・ゲイのヒット曲のカヴァー09。土岐 英史のサックス・ソロ、青山 純のドラミングの渋さに注目して欲しいナンバーです。完璧JAZZしてます。三谷のヴォーカリストとしての力量を感じさせる1曲です。

アルバム中唯一のインスト・ナンバー10は、1970年のスピナーズのヒット曲のカヴァーです。軽快なリズムと土岐のサックスが実に心地良いです。

マーヴィン・ゲイの1971年の名作『What's Going On』からのシングル・カットされた名曲のカヴァー11。これはメンバーの演奏をじっくり聴いて欲しい1曲です。とにかくオリジナルに匹敵するくらいの素晴らしいサウンドを聴かせてくれます。それにしても良い曲ですね~。

これまた名バラード曲である12は、1970年のジャクソン5の大ヒット曲のカヴァーです。ゴスペル風な味付けが施され、佐々木 久美のコーラス・アレンジが光っています。ここでの国分 友里恵のソウルフル歌声に痺れました(笑)

若い頃ディスコで踊りまくってた曲のひとつとして、私自身も思い入れの強い曲が13です。この曲は1966年にテンプテーションがリリースしたのがオリジナルなんですが、私にとってはやはり1970年に白人グループのレア・アースが歌ったバージョンが1番ですね。もちろんレア・アースのヴァージョンを元にカヴァーしているようです。私と同年代の方なら、この曲で踊ったという人は多いのでは?

正直なところ、カヴァー・アルバムはどんなに出来が良くても普通なら2~3回続けて聴けば十分という感じになるのですが、このアルバムは手元に来てから今日まで毎日聴いてますが、全く厭きないのが不思議です。
私の推測ですが、あまりにそのカヴァーっぷりが堂々としていて、まるで自分達のレパートリーみたいに曲を捉えているからではないでしょうか。
演奏・歌・ヴォーカルのどれもが素晴らしい仕上がりです。聴いて損の無いアルバムだと思いますし、自信を持ってお薦め出来る1枚です。特に洋楽好きの方にも聴いて欲しいなと思います。
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BOX_BOX POPS ◇ 2008年 11月 03日
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今回紹介するのは、4人のビートルズ・フリークが集まって、思いっきりビートルズっぽい音楽を作ったという作品です。
ビートルズが好きな方なら、思わずニヤけてしまうような曲のオンパレードといった感じのそのアルバムは、1988年にリリースされたBOXの1stアルバム『BOX POPS』です。
BOXは、杉 真理・松尾 清憲・田上 正和・小室 和之の4人組。日本を代表するポップス・メーカーである杉 真理と松尾 清憲が曲を書き、田上 正和と小室 和之が中心となってビートルズっぽいサウンドに仕上げていくという、CITY POP好きには何とも贅沢なグループなんですね。

一言で"ビートルズっぽい"と書きましたが、これが結構曲者でして、いわゆるパロディーだったり、コピーだったりと種類は様々ですが、BOXの凄いところは杉 真理や松尾 清憲のPOPな世界観はそのままにビートルズ風なサウンドに仕上げているところです。つまりビートルズへのリスペクトが作らせたアルバムだという気がします。
全曲オリジナルでありながら、ビートルズの『Rubber Soul』、『Revolver』や『Sgt.Pepper's Lonely Hearts Club Band』といった中期の作品を聴いているような雰囲気に陥ってしまうのです。
ビートルズ好きにはもちろんの事、ビートルズを知らない人にもご機嫌なPOPアルバムとして聴ける、そんな1枚です。

『BOX / BOX POPS』
01. Temptation Girl
02. 魅惑の君
03. アルタミラの洞窟
04. 風のBad Girl
05. 人生はコーンフレーク
06. Train To The Heaven
07. Crazy Afternoon
08. ヒットメーカーの悲劇
09. Ordinary Friend
10. What Time?
11. Wendy
12. "2010"

BOXの4人が集まって最初に出来上がった曲だという01。イントロから「Drive My Car」を彷彿させるロック調のナンバー。とにかくビートルズ風な音作り、コーラス・ワークには思わず笑ってしまうほどの出来栄えです。それでいて杉 真理や松尾 清憲のPOPな世界がちゃんと存在している曲です。

どの曲に似ているというより、ベース・プレイ、弦楽器の使い方、ドラムのフィル、コーラスに使い方がビートルズっぽいミディアム・ナンバー02。いかにも杉 真理らしい曲と言えますね。曲中でオドーリー・ヘップバーンの吹き替えでお馴染みの池田 昌子の台詞が入っていて、最後に「ティファニーで朝食を」の名台詞が聞けます。

ビートルズ中期のジョン・レノンのサイケデリックな作品の雰囲気そのままといった感じの03。メイン・ヴォーカルの松尾 清憲の歌声がこれまたジョンに雰囲気が似ていて、よりビートルズっぽさを増しています。

BOXとしてのデビュー・シングル曲04。この曲は初期のビートルズの作品の匂いが強いミディアム・ナンバー。演奏に耳を傾けるとギターのフレーズやハーモニカの使い方など、所々にビートルズっぽさが散りばめられたナンバーです。コーラスで竹内 まりやが参加しています。

「I Am The Walrus」や「Getting Better」を彷彿させる音作りが凄い05。特に松尾のヴォーカルはジョン・レノンそのものって感じです。タイトルの"コーンフレーク"という単語も確か「I Am The Walrus」の歌詞に入ってましたね。鈴木 慶一がコーラスで参加しています。

ビートルズの4人の事を歌ったロック・ナンバー06。何とも楽しいナンバーです。それにしても芸が細かいというか、演奏のあちらこちらにビートルズ風の味付けが施されていて、その徹底ぶりが凄いの一言です。KANがシャウトで参加しています(笑)

杉 真理のPop Worldが広がるナンバー07。最初は然程ビートルズっぽさを感じさせませんが、間奏から後半にかけてはやはりビートルズっぽさが出てきます。ゲスト・ヴォーカルは、やはりビートルズ・フリークの財津 和夫。

「Paperback Writer」を彷彿させるナンバー08。個人的にお気に入りの1曲です。松尾&小室のヴォーカル・コンビがよりビートルズっぽく感じさせます。

杉 真理らしいバラード・ナンバー09。ビートルズっぽさを意識しないアレンジだったら、おそらく最も杉 真理らしい曲になったと思います。この曲に関してはヴォーカルは杉 真理一人の方が良かったかも・・・。

「The End」のフレーズや「Everybody's Got Something To Hide Except Me And My Monkey」みたいな雰囲気を持った短いロック・ナンバー10。お遊び的にメンバー全員で作ったといような感じの曲ですね。伊藤 銀次が参加してます。

「Eleanor Rigby」や「For No One」を彷彿させる演奏をバックに杉 真理が歌うバラード・ナンバー11。

明らかに「All You Need Is Love」を意識して書いたと思われる12。ビートルズの特徴とも言えたいかにも英国風といったサウンドが妙に懐かしいですね。今時こういう英国風なサウンドってあまり聴けなくなりましたから・・・。

杉 真理が中心になって書かれた曲は、メロディーがいかにも杉 真理ワールド全開なんですがアレンジでビートルズ風に仕上げているという感じですが、松尾 清憲が中心となって書かれた曲は、メロディー自体もビートルズ風でよりビートルズ色の強い仕上がりになっている気がします。ぜひ、ビートルズが好きな方には聴いて欲しいと思います。カヴァー・アルバムとは違った味があって面白いですよ。
また、ビートルズに興味が無い人でも十分キャッチーなメロディーの詰まったPOPなアルバムとして楽しんでもらえると思います。
最近の若い人が、ピック弾きのベース・プレイを聴いたらきっと新鮮に聞こえるのかも知れませんね(笑)
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