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山下 達郎_JOY ◇ 2009年 01月 30日
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今回紹介するのは、御大・山下 達郎が1989年11月にリリースしたライブ・アルバム『JOY』です。
今回達郎を取り上げたのには理由があります。勘の良い方はお気付きかも知れませんが、実は明日の31日に念願叶って初の山下 達郎のライブに行きます。昔からぜひとも観たいと思い続けながらも、ライブの本数の少なさゆえのチケット争奪戦にことごとく敗れ続けてきました(笑)
それだけに今回のライブは非常に楽しみにしておりました。正直どんな曲を演るのかなんてどうでも良いです。生で達郎の歌が聴け、素晴らしいミュージシャン達の演奏が聴けるのならそれだけで十分といった感じです。腰痛が酷く、不安もありますが這ってでも出かける覚悟は出来ています・・・(笑)
後日ライブの感想なんぞも紹介出来ればと思っています。(とは言え、達郎のライブが悪い訳が無いので、たいした感想にはならないでしょうけど)

さて紹介するアルバムの話になりますが、私はライブ・アルバムって本当に数える程度しか所有していません。ライブ・アルバムには特定の日のライブの模様を収録した形のもの、例えば記念というような意味合いを持つライブを収録したジョージ・ハリソンの『Concert for Bangladesh 』や竹内 まりやの『Souvenir』なんかはその代表でしょう。
この『JOY』は少し趣が違って、1981~1989年にかけて行われたライブ音源の中から厳選された曲が収録されたという、ベスト・パフォーマンス集といった感のあるライブ・アルバムです。こういう2つのタイプのライブ・アルバムのどちらが好みかというのは人によって異なると思います。

私の個人的な意見を書かせてもらうと、確かにメモリアルなライブ音源というのは魅力なんですが、正直音だけではライブにおける一期一会ならではの緊張感、緊迫感まではなかなか伝わってこないような気がします。
これが映像だと会場の雰囲気も掴み易くなるとは思いますが、自分が参加していないライブの場合、聴きたいと思って購入するものの2~3度聴くとあまり聴かなくなってしまうケースが多いのです。

その点達郎の『JOY』の場合は、私の勝手な想像ですがアルバムとしてリリースする以上は何度も聴いて欲しいというのが達郎の中にはあるのではないかと思いますし、だったら最高の歌を届ける、これこそが達郎なんだろうと思います。事実、このアルバムは何回も何回も聴いてますし、飽きることも無い、そんなアルバムになっているのです。

『山下 達郎 / JOY』
Disc.1
01. ラスト・ステップ
02. Sparkle
03. あまく危険な香り
04. Rainy Day
05. プラスティック・ラブ
06. The War Song
07. 蒼氓
08. La La Means I Love You
09. Dancer
10. Love Space
Disc.2
11. Introduction to "FUTARI"
12. ふたり
13. ドリーミング・デイ
14. God Only Knows
15. メリー・ゴー・ラウンド
16. Let's Dance Baby
17. Loveland,Island
18. ゲット・バック・イン・ラブ
19. 恋のブギ・ウギ・トレイン
20. Down Town
21. Ride On Time
22. おやすみロージー

今回は曲数が多いので曲毎のレビューは割愛(手抜き)しますが、いずれの曲もライブ音源だとは思えない程の完成度で驚かされますね。
このアルバムの中で特に好きな曲はと言うと、まず竹内 まりやの名曲「プラスティック・ラブ」、アン・ルイスに提供した「恋のブギ・ウギ・トレイン」の2曲ですね。この2曲は、まさにライブならではの選曲だと言えると思いますし、個人的にも大好きな曲です。大袈裟かも知れませんが、この2曲聴きたさにこのアルバムを購入したようなものです(笑)
どちらの曲もオリジナルに忠実なアレンジなのが嬉しいですし、達郎ならではのヴォーカルの迫力もありますね。
他にもライブならではの迫力のある曲と言えば、「メリー・ゴー・ラウンド」もその代表的な曲でしょう。オリジナル以上とさえ思える青山 純&伊藤 広規のリズム隊によるグルーヴ感など、まさに鳥肌モノです。

今夜は明日のライブに向けて、このアルバムを聴いてテンションを高めていきたいと思っています(笑)
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お知らせ・・・。 ◇ 2009年 01月 27日
いつも"Music Avenue"をご贔屓下さって、ありがとうございます。
つい先日足首に炎症を起こし、やっと直ったと思ったら今度は腰痛に悩まされている管理人です(笑)
実は、腰痛で辛いのですが明日から出張になります。2~3日は記事の更新、コメントのレスが出来なくなります。
本日頂戴したコメントも含め、出張から帰ったら必ずレスしますのでよろしくお願い致します。

その代わりと言う訳ではないのですが、このブログに立ち寄って下さる皆さんの中にも車好きな方が大勢いらっしゃると思います。
"みんカラ"というSNSをご存知でしょうか?
車好きが集まっているSNSで、自分と同じ車に乗っている人達が車のパーツのレビューとか、車弄りの実績等をアップしてまして、車好きには面白いところです。
実は私そこに登録してまして、ブログは開設してませんがパーツにレビューや「整備手帳」と称する車弄りネタをあれこれ書いてます。
車種はホンダのストリーム、購入して半年になります。URLをリンクしておきますので、車好きな方やお暇な時に覗いてみて下さい。
ただし、車弄りに関しては大した知識も技術もありませんので、ほんの小弄り程度ですが・・・(笑)
HNもこことは変えてます。例え私の車に興味が無くても、皆さんと同じ車種に関する記事が沢山ありますので、楽しめると思います。

みんカラの私のページです。
http://minkara.carview.co.jp/userid/438323/car/353421/profile.aspx

それでは頑張って出張に行ってきます。
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今回紹介するのは、久しぶりのFUSIONネタです。しかも長い間ずっとCD化(再発)されるのを心待ちにしていたアルバムです。一時期は"CD化してくれ!"のカテゴリの中で記事を書こうと思っていた1枚なんですが、昨年12月にCOOL SOUNDより再発されました。
そのアルバムとは、L.A.に活動の拠点を置く尺八奏者であり、音楽プロデューサーである松居 和の初のリーダー作品『Time No Longer』(1981年)です。CDでは"カズ・マツイ・プロジェクト"名義になっておりますが、アナログ盤は"KAZU"名義になっており、『愛の黙示録』という邦題がついていました(個人的にはいただけないタイトルのような気がしてます・・・笑)。

当時のレコードの太い帯には、「この顔合わせを、いったい誰が予想できたか? 4大スーパー・ギタリスト世紀の競演!」と書かれており、「フィーチュアリング:ラリー・カールトン、リー・リトナー、スティーヴ・ルカサー、ロベン・フォード」の名前が載っていました。
この頃は「松居 和って何物よ?」って感じでしたが、FUSIONに嵌ってた時代でもあり、この4人のギタリストが参加しているというだけで、私にとっては購入する価値のあるアルバムだったんですね(笑)
尺八という楽器に関しても、1978年に横倉 裕が伝統的な和楽器を取り入れたFUSIONの名盤『LOVE LIGHT』をリリースしており、当時私の愛聴盤だった為に違和感なく聴くことが出来ました。

CDのライナー・ノーツによると、当初初のリーダー作はドン・グルーシンのプロデュースで制作される予定だったのが駄目になり、ドンの薦めもあって自分でプロデュースすることになったとか。その時にドンから紹介されたのが、ロベン・フォードだったそうです。たちまち意気投合し、前面的に協力をしてくれて完成したのが、このアルバムだったようです。確かにロベン・フォードは収録曲9曲中、6曲にギタリストとして参加。アレンジを4曲手掛け、曲も2曲提供しています。まさにロベン・フォード無しでは完成しなかったアルバムと言えるかも知れませんね。

そして驚くのは参加ミュージシャンの豪華さですね。前述の4人のギタリストに加え、Paul Jackson,Jr.(g)、Russell Ferrante(key)、Brian Mann(key)、Terry Trotter(key)、Victor Feldman(key)、Jeff Porcaro(ds)、John Ferraro(ds)、Vince Colaiuta(ds)、Alphonso Johnson(b)、Abraham Laboriel(b)、Steve Forman(per)、Alex Acuna(per)、Grant Gullickson(vo)、Carl Anderson(vo)等が参加しています。

『カズ・マツイ・プロジェクト / Time No Longer』
01. Overture (Rainy Moon)
02. Sunset And The Minstrel
03. Voice From The Dark
04. Dwarf's Workshop
05. Goblin Hunt
06. Farther On (Song from the Prison)
07. Bonfire (Centeredance)
08. The Desert
09. Time No Longer (The Great Time - Giant Wakes Up)

西洋と東洋の融合といった感のあるロック調FUSIONナンバー01。Robben Fordのアレンジ曲です。尺八という日本の伝統楽器の音色の魅力が上手く引き出されている曲だと思います。Robben Fordの泣きのギター・ソロも良いですし、バスドラがまるで太鼓のように聞こえるJeff Porcaroのドラミングも見事です。オープニングに相応しい1曲ではないでしょうか。

波の音のSEから始めるAORチックなバラード・ナンバー02。Grant Gullicksonのヴォーカルがフィーチャーされています。アレンジはBrian Mannです。Russell Ferranteのピアノ・プレイがとにかく渋いですね。

とにかく格好良いナンバー03は、スピード感溢れるロック・ナンバーです。特にSteve LukatherとJeff Porcaroのプレイは圧巻です。ライナー・ノーツで松居 和はRobben Fordはアーティスト肌、Steve Lukatherは職人肌みたいなことを書いてますが、私はSteve Lukatherは天才だと思いますね。この曲でのソロを聴いていると、もはや頭であれこれ考えてギターを弾いているという印象は受けません。勝手に指が動いているというような感じなんですね。凄いソロを聴かせてくれます。加えてCarl Andersonの力強いヴォーカルも印象的です。

Robben Fordの作曲、アレンジによるユーモラスな小曲04。

Larry Carltonの作曲、アレンジ、プロデュースによる05。Larry Carltonらしいギターが堪能出来る曲ですね。ただ、松居 和の為の曲と言うより、Larry Carltonの曲という印象が強いです。Larry Carltonのギターはもちろん良いですが、Abraham Laborielのベース・プレイも素晴らしいです。

独特な世界観を持ったヴォーカル曲06。このアルバムのコンセプトにある意味ではぴったりな陰のイメージの曲だと思います。地味ですが堅実なVinnie Colaiutaのドラミング、Grant Gullicksonの切ないヴォーカル、美しいRobben Fordのギター・ソロが聴き所ですね。

Abraham Laborielの作曲、アレンジによる07。Lee Retenourのギターがフィーチャーされてますが、いつものRetenourらしくないスタイル、音色だなと感じましたね。ルーズなプレイという印象がありますね。この曲ではAbraham Laborielのベース・プレイが1番光ってます。

神秘的かつ東洋的なイメージの色濃い08。ドラム・レスの曲なんですが、心地良さと不気味さが同居しているような不思議な曲です。驚いたのはPaul Jackson,Jr.がこういうアコースティック・ギターのプレイを聴かせてくれたことですね。

壮大なアルバム・タイトル曲09。Robben Fordの作曲、アレンジによるナンバーです。緻密に計算されたRobben FordのギターやRussell Ferranteのピアノ等聴き所の多い曲に仕上がっています。このアルバムの中で1番FUSIONというイメージが強い曲かも知れません。

非常に素晴らしい仕上がりのアルバムだと思います。反面、松居 和の尺八のプレイが控え目で、どちらかというとGUITAR FUSIONという印象が強いのも事実です。私は尺八の音色が大好きですし、世界に誇れる日本の伝統楽器だと思っているので、もっと尺八が聴きたかったというのが本音です(笑)
それでもこれだけのメンバーを揃えて作られている贅沢なアルバムですし、ミュージシャンのプレイも素晴らしいの一言です。FUSIONが好きな方、特にGUITAR FUSIONが好きな方にはぜひとも聴いて欲しい1枚です。自信を持ってお薦め出来るアルバムですね。
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tohko(藤子)_tohko ◇ 2009年 01月 22日
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最近は記事の更新はおろか、頂戴したコメントにレスすら出来ない状態が続いておりまして、本当にすみません。
私事ですが、3日程前から突然右足の足首が腫上り、歩くのにも足を動かすにも激痛が走る始末・・・。自分でも何故そうなったか思い当たる節が見当たらず、寝たきりの状態が2日程続いてました。病院での診察は"アキレス腱の炎症"。ようやく今日になって腫れも引き、歩けるようになりました。
明日からは社会復帰出来そうです。やはり50歳代という老いの壁みたいなものがあるんでしょうか?(笑)

さて今回紹介するのは、tohko(藤子)が1998年にリリースした1stアルバム『tohko』です。小室 哲哉の初公判のニュースが飛び交う中、非常にタイムリーなネタですが、『tohko』は小室 哲哉と日向 大介の共同プロデュース作品です。
実は私、小室 哲哉のプロデュース作品をほとんど持っていません。シングル盤は何枚か持っている程度で、全盛期の小室 哲哉の音楽にはあまり興味を持てなかったというのもありました。
このtohkoのアルバムも私が購入したものではなく、いつもこのブログでお世話になっているMさんがお年玉としてプレゼントしてくれたCDの中の1枚だったんです。(Mさん、本当にありがとうございました)
tohkoという名前は聞いたことがありましたが、音楽は全く聴いたこともありませんし、ましてや小室 哲哉がプロデュースに関わっていたことさえ知りませんでした。
歌詞カードも見ずにCDを聴いてみたところ、1曲目からいかにも小室 哲哉という曲だったので、歌詞カードを見ると小室 哲哉と日向大介の共同プロデュースで、小室ファミリーも勢揃いといった感じの作品で、じっくり聴いてみると今まで小室 哲哉の作品を何故毛嫌いしていたのか不思議な位にすんなり聴けました。tohkoの声の魅力もあるとは思いますが、聴くほどになかなか良いじゃんと思えてきたアルバムです。

『tohko(藤子) / tohko』
01. take a breath
02. is it too late?
03. BAD LUCK ON LOVE ~BLUES ON LIFE~
04. ふわふわ ふるる
05. It's all about us ~from the motion picture"BEAT"~
06. etude 1
07. LOOPな気持ち
08. Orgel
09. I'll be there
10. eternal dreams
11. and now the party's over
12. ANGEL

いかにも小室 哲哉らしいメロディーの01。しかし、どこか私の知っている小室 哲哉のサウンドとちょっと違うなと思ったら、アレンジが日向 大介でした。小室=日向というコンビは結構相性が良いかも知れませんね。子供っぽいような独特なtohkoの歌声に似合っていると思います。

小室 哲哉のサウンドを支えてきたギタリスト・松尾 和博の作・編曲による02。ゆったりとしたミディアム・ナンバーです。西 司もコーラス・ワークが見事な1曲です。

tohkoのデビュー・シングル曲03。日向 大介の作・編曲によるポップ・チューンです。サビのメロディーが印象的で、この曲は前に聴いたことがあると気付きました(笑)

3枚目のシングル曲となった04。小室 哲哉の作・編曲ですね。これはいかにも小室 哲哉節が炸裂しております。小室 哲哉の曲って似たような雰囲気が多いのですが、不思議と嫌味が無いですね。アレンジも今思えば意外とあっさり目ですし、結構好きな曲です。

小室 哲哉&久保こーじの作・編曲によるミディアム・バラード・ナンバー05。映画の主題歌だったようでシングル・カットされているようです。アコースティックなサウンドを軸にした優しい感じの曲ですね。三線のようなサンプリング音が入っていて、どこか琉球風な味付けが施されてます。

小室 哲哉の作・編曲によるインスト曲06。ピアノだけのシンプルながらも美しい旋律が印象的です。

小室 哲哉が作詞、日向 大介の作・編曲による07。2ndシングル曲で、キャッチーなメロディーのポップ・ナンバーです。小室 哲哉の曲とはタイプは違いますが、日向 大介の曲も耳に馴染み易くて心地良く聴ける曲が多いですね。

久保こーじの作・編曲による08。グルーヴ感溢れる打ち込みによるミディアム・ナンバーです。小室 哲哉の1番弟子と知られる久保こーじですが、なかなか才能のある人でメロディー・センスのみならず、アレンジにおいてもセンスの良さを感じます。

作曲:久保こーじ、編曲:松尾 和博によるバラード・ナンバー09。いかにもバラードというメロディー・ラインの曲ですが、メリハリの効いたアレンジによってオーソドックスなバラードになっていないのが良いですね。

日向 大介の作・編曲による10。Aメロ→Bメロ→サビへと徐々に盛り上がっていくのが、日向 大介風といった感じがしますね(笑)

久保こーじの作・編曲によるブルージーなナンバー11。アルバムの中では異色の1曲かも知れません。それまでの子供っぽいヴォーカルとは違って、大人っぽい雰囲気に仕上がっています。

日向 大介の作・編曲による12。アルバムの最後に相応しいスケールの大きいナンバーです。

このアルバムを聴いて感じたのは、なんだかんだと言っても小室 哲哉は才能があるということでした。好き嫌いは別にしても一時代を築いた音楽家ですからね。彼には早く罪を償って、音楽家としての原点に戻り、我々にまた素晴らしい音楽を届けて欲しいものだと思います。
音楽が好きで好きで仕方が無かった時代、曲を書くのが楽しくて仕方の無かった時代がきっとあったはず・・・。
そのことを思い出してもらって、やり直してもらいたいと願うばかりです。
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具島 直子_Quiet Emotion ◇ 2009年 01月 18日
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今回紹介するのは、1990年代に古内 東子と並んで上質なJ-AORサウンドを聴かせてくれた具島 直子が、1997年にリリースした2ndアルバム『Quiet Emotion』です。古内 東子とは違ってテンポのある曲は少ないのですが、アーバン・メロウという言葉がぴったりくるような洒落た歌を聴かせてくれるシンガー・ソング・ライターです。
私にとって1990年代は音楽にどこか冷めていた時代で、今のように貪欲に良い音楽を探すことはしていませんでしたが、古内 東子と具島 直子には衝撃を受けました。それまでAORというと男性アーティストというイメージがありましたが、そんなイメージを払拭してくれたのが古内 東子であり、具島 直子でしたね。以前1stアルバム『miss.G』を紹介しましたが、そこから3年以上も経過しての2ndアルバムの紹介です(笑)

プロデュースは桐ヶ谷"bobby"俊博。桐ヶ谷 俊博も1970年代終盤にアーティスト・デビューしていますから、アーティスト系プロデューサーと言えるかも知れません。しかし、アーティストとしての活動は短かったようで、80年代以降は裏方としての活動が主だったので他のアーティスト系プロデューサーと違って、アーティストの個性を活かしたプロデュース、アレンジで聴く者を魅了します。
バックを支えるミュージシャンは、沼澤 尚(ds)、岡沢 章(b)、Jimmy Earl(b)、中西 康晴(key)、伊丹 雅博(g)、Paul Jackson,Jr.(g)、古川 昌義(a-g)、菅原 裕紀(per)、Rafael Padilla(per)が参加しています。ちなみにコーラスは具島 直子と桐ヶ谷"bobby"俊博です。

『具島 直子 / Quiet Emotion』
01. Tell me oh mama
02. 予感
03. Sunday
04. no.no.no.
05. まどろみ
06. 愛はどうして
07. My flame
08. So high So high
09. かげろう
10. Tell me oh mama -Remix-

のっけから具島 直子ワールド全開な01。あまり起伏のあるメロディーではありませんが、この辺りが具島 直子らしいところであって、シンプルなメロディーが繰り返しが非常に心地良いですね。沼澤&岡沢によるリズムはまさにアーバン・グルーヴィーとでも呼びたくなります(笑)

01と雰囲気が似ているメロウ・ナンバー02。具島 直子の曲には一貫して特有の雰囲気があります。これはもう"具島 直子ワールド"としか表現のしようがないのですが・・・。心地良さの中でいつの間にか曲が終わっているといった感じです。

休日の午後のまどろんだ雰囲気が伝わってくる03。アコースティック・ギターをフィーチャーしたボッサ・テイストのアレンジが良いですね。具島 直子のヴォーカルは上手い下手という尺度に当てはまらない気がします。自然と耳に溶け込んでくるような心地良いヴォーカルです。

黄昏時の都会の情景が目に浮かんでくるような03。派手さはありませんが、よく練られたアレンジが素晴らしく、まさにAORなナンバーと言える1曲ですし、お洒落という言葉がぴったりくる1曲です。

具島 直子の書くメロディーと桐ヶ谷"bobby"俊博のアレンジの相性の良さは抜群で、曲のタイトルとサウンドとが見事にマッチングしています。「まどろみ」という雰囲気がサウンドで表現されている05はその代表的な曲かも知れません。

シンセ・ベースを使用してゆったりしたグルーヴ感を出している06。ある意味単調な曲ですが、不思議と耳に残ります。本当に似たようなタイプの曲が多いのに、それでいて決してつまらないとは感じさせないメロディー・センスとアレンジ・センスには脱帽です。

アコースティック・ギターをフィーチャーした8ビート・ナンバーの07は、音的にはウエスト・コースト・ロックっぽさがあるのですが、具島 直子のヴォーカルが入ると都会的な雰囲気に変わります。他の曲と若干雰囲気が違うので良いアクセントになっています。

私の大好きなナンバー08。心地良いメロディーと優しく包み込むようなサウンドが何とも言えません。桐ヶ谷"bobby"俊博のアレンジは、メロディーを活かすことをよく考えられていて、この曲などは他とは違って非常にシンプルな演奏なんですが、これが絶妙な心地良さを生んでいますね。

しっとりとしたバラード・ナンバー09。単調な打ち込みのドラムのリズムを軸にしたアレンジは淡々とした感じなのですが、これがかえって曲の持つ淋しい雰囲気を上手く表現しているような気がします。

具島 直子の曲を初めて聴く人は、どれもこれも同じように聴こえてしまうかも知れません。ファースト・インプレッションで凄く良いとは感じにくいタイプだと思います。それでいて聴く者に決して不快感は与えません。2度~3度と繰り返し聴くうちに、具島 直子ワールドの心地良さに浸っていくようになる、そんな独自で不思議な世界観を持っているアーティストだと思います。
AORやCITY POPが好きな人にはぜひとも聴いて欲しいアーティストの一人です。1度聴いてもらえれば、私の言うところの"具島 直子ワールド"を実感してもらえると思います。お薦めですよ。
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Perfume_GAME ◇ 2009年 01月 17日
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今回はアルバムの紹介記事という意味合いではなく、単に最近こんなの聴いてますよ程度の記事ですので、気楽に読んでもらえると助かります。
いつもこのブログで取り上げる音楽は70年代~80年代のモノが中心です。音楽は日々、様々な形に進化しながら我々に届けられます。
ですから私も最近の音楽を勉強するつもりで色々聴くようにはしています。今回取り上げたアルバムもそんな1枚です。
それにしても今年50歳になるオヤジが通勤電車でPerfumeを聴いているというのも不気味ですが・・・(爆)

Perfumeに興味を持ったのは、やはりプロデューサーであり、収録曲全ての作詞・作曲・編曲を手掛けている中田ヤスタカに興味があったからというのが本音です。実際にこの『GAME』を聴いた感想としては、良いなと思える曲も結構あって楽しめるアルバムだと思います・・・が、正直私にはアルバム通して収録曲12曲を聴くのは少々しんどいです(笑)
曲が良いとか悪いとかではなく、どの曲もあまりにリズムが単調で厭きてしまうんですね。6曲目位でお腹一杯という感じになってしまいます。
私が単に若い人達の感性についていけてないというのが本当のところでしょうね。

『Perfume / GAME』
01. ポリリズム
02. plastic smile
03. GAME
04. Baby cruising Love
05. チョコレイト・ディスコ
06. マカロニ
07. セラミックガール
08. Take me Take me
09. シークレットシークレット
10. Butterfly
11. Twinkle Snow Powdery Snow
12. Puppy love

今回は曲毎のレビューはありません。言い換えれば上手くレビューを書ける自信が無いんです(笑)
ですから、今回はPerfumeの音楽を聴いて感じた事を自分勝手に書かせてもらいます。

まず中田ヤスタカの曲を聴いて感じたのは、彼の作曲法は全盛期の小室 哲哉に似ている気がします。あるリズム・パターンを作ってそれをループさせ、コードとメロディーを乗せていくという感じではないかと思っています。メロディー先行型ではなく、リズム先行型とでも言いましょうか、そんな感じがしてなりません。私の勝手な想像ですから、実際はどうかは不明です。リズム先行型の場合、そのリズムが重要となるので例えばテンポを落としたり、違うリズム・パターンでメロディーを当て込んだ時はきっと収まりが悪くなってしまうと思うのですが、どうでしょう?

次にPerfumeの音楽って"平成歌謡"なんだろうなと感じました。"昭和歌謡"という言葉がありましたが、端的な表現に変えるなら"流行歌"ですよね。まさにPerfumeの曲って"流行歌"だと思います。今の時代だから楽しめる音楽であって、5年、10年、20年経過した時にふと流れてきた曲に懐かしく思うことはあっても、自らこのアルバムを引っ張り出して聴くようなことは私には絶対にないような気がしてます。

売れるアルバムを作ることも大切ですし、凄いことだと思いますが、これから先も聴き継がれていくようなアルバムや曲を中田ヤスタカには作って欲しい気がします。彼なら出来ると思うのですが・・・。
つまらないオヤジの戯言にお付き合い下さって、ありがとうございました。(笑)
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横山 輝一_PRESSURE ◇ 2009年 01月 14日
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今回紹介するのは、横山 輝一が1988年にリリースした3rdアルバム『PRESSURE』です。横山 輝一を取り上げるのは本当に久しぶりなんですが、先日いつもコメントを下さる"まつのすけさん"のブログで横山 輝一のベスト・アルバムを紹介されているのを読んで、無性に聴きたくなったというのが本音です。
これまで1stアルバム『I LIKE IT』と2ndアルバム『VOICE』を紹介しました。

横山 輝一は1986年にファンハウスソロ・デビューしますが、1989年に活動を休止。1991年のポリスターから活動を再開します。「Lovin' You」や「SOMEDAY」というヒット曲はポリスター時代が多いのですが、個人的にはR&B色が然程強くなく、どちらかと言えばPOPだったファンハウス時代が凄く好きで、思い入れも強いですね。

横山 輝一の1番の思い出は、確か東京での初のホール・コンサート(だったと記憶しています)に行った時、1階席のかなり前の良い席が取れました。2階席には客を入れておらず、1階席もお世辞には満席という感じではありませんでしたが、彼の素晴らしい歌声に聞き惚れてました。翌年、同じ時期に同じホールでコンサートがあったのですが、その時には2階席まで一杯のお客さんで、席もやっと確保できた状態でした。デビュー当時から聴いていた者の一人としては、凄く嬉しかったのを憶えています(笑)

『横山 輝一 / PRESSURE』
01. All Of My Life
02. プレッシャー
03. 夢のパラシュート
04. Cheap
05. Truly
06. Time
07. Stay in the twilight
08. あと5分だけ
09. Oh Lady
10. Lullaby In Blue

打ち込みと土方 隆行の絶妙なカッティングとディストーションの効いたギター・ソロが格好良いダンサブルなナンバー01。アルバムの1曲目に相応しいノリの良さで、横山 輝一らしい曲と言えますね。アレンジは勝又 隆一。

ビートの効いたミディアム・ナンバー02。01と同様、打ち込みと土方 隆行のギターのみの演奏です。特に土方 隆行のギターは、01とは全く違った音色とプレー・スタイルでまさしくプロだなと思わせます。アレンジは勝又 隆一です。

ライブではいつも盛り上がっていた曲03。キャッチーでポップなナンバーで、YUMEPARAと呼ばれて親しまれていました。この曲も勝又 隆一のアレンジで、打ち込みと土方 隆行のギターのみで演奏されています。曲ももちろん良いのですが、やはり土方 隆行のカッティング・プレイは天下一品です。

ブラコン色の強いダンス・チューン04。ポリスター移籍後の横山 輝一の音楽の方向性が見えるようなナンバーだと思います。横山 輝一はアルバムを出す毎にヴォーカルも良くなってます。ソングライターとしてだけでなく、ヴォーカリストとしても魅力溢れるアーティストです。

80年代に活躍したアレンジャーの中でも大好きなひとりである志熊 研三のアレンジによる05。志熊 研三のアレンジ曲はバンド演奏になります。山田 秀俊(key)、長谷部 徹(ds)、土方 隆行(g)が参加しています。心地良いメロディーを持ったミディアム・バラード・ナンバーです。

初期の横山 輝一らしいPOPなナンバー06。CITY POP色の強い曲と言えますね。志熊 研三のアレンジで、山田 秀俊(key)、長谷部 徹(ds)、美久月 千晴(b)、土方 隆行(g)、吉川 忠英(a-g)等が参加しています。どこかナイアガラ・サウンドを彷彿させる演奏が特徴です。

ちょっとブルースっぽいイントロが印象的な07。美しいメロディーのバラード・ナンバーなんですが、横山 輝一は結構良いバラードを書きますし、バラードの名曲も多いです。アレンジは志熊 研三で、ハーモニカはもちろん八木 のぶお、山田 秀俊(key)、エルトン永田(key)、長谷部 徹(ds)、松原 秀樹(b)、松下 誠(g)が参加してます。

まさしく80年代のポップ色が全開といった感じの08。ポリスター時代には聴けなくなってしまったタイプの曲ですが、横山 輝一の作るこの手の曲は大好きなんです。志熊 研三のアレンジで、宮崎 全弘(ds)、松原 秀樹(b)、土方 隆行(g)、山田 秀俊(key)にホーン・セクションが加わっています。

フィリー・サウンドを意識したようなソウルフルなナンバー09。初期の横山 輝一の曲にはフィリー・サウンドの影響を強く感じます。この曲もそんな1曲で、個人的には好きな曲のひとつです。アレンジは志熊 研三。07と同じメンバーにホーン・セクションが加わっています。

山田 秀俊(key)と宮崎 全弘(ds)、淵野 繁雄(sax)というシンプルな構成のシングル曲10。インパクトはありませんが、繰り返し聴いても厭きのこない佳作だと思います。横山 輝一のヴォーカルが気持ち良く響くナンバーです。この曲も志熊 研三のアレンジ曲です。

横山 輝一に限らず、80年代のレコード時代にデビューしたアーティストの曲って、1曲1曲が無駄に時間が長くなくて聴いていて丁度良い感じですよね。
アルバムを通して聴いても、"もう終わりなの?"という感じがとても良いんですね。
CDの時代になって沢山の曲が収録出来るようになったというメリットもありますが、やはり10曲程度で40分~45分くらいが心地良く聴けます。
これは年齢的なものも関係するでしょうが・・・(笑)

角松 敏生、横山 輝一、林田 健司といったアーティスト達は、洋楽に憧れて洋楽のような曲を作りたいと思ってきた人達だと思います。しかも単に洋楽の真似ではなく、自分達なりに洋楽を吸収し、個性溢れるオリジナルを作ってきていると思います。
だからこそリリースされてから20年経過しようが、今でも聴きたくなるし、古臭い感じもしないんでしょう。
こういう魅力的なアーティストを今のJ-POP界でも見つけたいとは思うのですが、なかなか難しいですね。
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今回はアルバム・レビュー記事ではなく、私にとっては特異な存在のアーティスト(グループ)であるCHAGE & ASKAについて駄文を綴ってみたいと思います。つい最近も今月末で解散するとか、しないとかで世間を騒がせているCHAGE & ASKAですが、正直私には"解散しようがしまいがどちらでも良いや"程度のことです(ファンの人には叱られそうですが・・・汗)。
かと言って、嫌いなアーティストという訳でもありません。ベスト・アルバムを含めてオリジナル・アルバムも何枚か持っています。好きな曲も結構あります。

私にとってCHAGE & ASKAは、チャゲ&飛鳥時代から一貫してどこか冷めていたというか、俯瞰視してきたアーティストという感じのアーティストなんですね。加えて彼等が私にとって特異な存在だというのは、他のアーティストよりも曲の好き嫌いがはっきりと別れてしまうという点が挙げられます。理由を言葉にするのは難しいのですが、肌が合わないという感じなんです。
ですからアルバムを購入しても、アルバムを通して聴くのは最初だけで後は好きな曲だけを聴いてしまうんですね。アルバム収録曲で購入時に1回しか聴いていない曲というのも沢山存在します。こういう聴き方をするのはCHAGE & ASKAくらいなんですね。自分でも不思議です(笑)

それとASKAのあの粘っこい歌い方がどうも馴染めません。それなのに好きな曲も結構あるというのも矛盾してますが、事実そうなんです。
面白いのはそれだけではなくて、私の好きな曲は1988年~1993年の6年間に作られた曲に集中しているんですよね。しかも昔はよくカラオケでも歌っていたんです。それなのに、いつも一定の線を引いて冷めた目で見ていたのがCHAGE & ASKAであり、私の音楽三昧の生活の中でもこんなアーティストはCHAGE & ASKA以外には存在しません。

上のジャケット写真は、結成20周年を迎えた1999年12月にリリースされた2枚組のベスト・アルバムです。一応曲目を紹介しておきましょう。
青字の曲が私のお気に入りナンバーです。

『CHAGE & ASKA_VERY BEST ROLL OVER 20TH』
Disc.01
01. ひとり咲き
02. 万里の河
03. 終章(エピローグ)~追想の主題
04. 男と女
05. 安息の日々
06. MOON LIGHT BLUES
07. オンリーロンリー
08. モーニングムーン
09. 黄昏を待たずに
10. 恋人はワイン色
11. WALK
12. LOVE SONG
13. 天気予報の恋人
14. PRIDE
15. 心のボール

Disc.02
01. DO YA DO
02. 太陽と埃の中で
03. SAY YES
04. 僕はこの瞳で嘘をつく
05. no no darlin'
06. YAH YAH YAH
07. Sons and Daughters ~それより僕が伝えたいのは
08. You are free
09. HEART
10. On Your Mark
11. めぐり逢い
12. river
13. NとLの野球帽
14. no doubt
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彩 恵津子_Unknown Things ◇ 2009年 01月 11日
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今回紹介するのは、独特な歌声が魅力的な彩 恵津子が1987年にリリースしたオリジナル・アルバムとしては5作目となる『Unknown Things』です。
前作は以前紹介しましたが、個人的には彼女の最高傑作だと思っている1986年のアルバム『PASSIŌ』で、丁度この頃がアーティストとして1番脂がのっていた時期だったのではないかと思っています。

本作『Unknown Things』のサウンド・プロデュースとアレンジを手掛けているのは、キーボード奏者の難波 正司です。前作ほどインパクトは強くはありませんが、よく纏まっているアルバムだと思います。参加しているミュージシャンもまさに腕利きばかりで、島村 英二(ds)、山木 秀夫(ds)、岡本 敦男(ds)、長谷部 徹(ds)、長岡 道夫(b)、松原 正樹(g)、土方 隆行(g)、角田 順(g)、斉藤 ノブ(per)、マック清水(per)、木戸 やすひろ(cho)、比山 貴詠史(cho)、新倉 芳美(cho)等という顔触れです。
内容は悪くないのですが、ジャケットがどうも好きになれません。というかジャケットで損をしていると思うのは私だけでしょうか・・・(笑)

『彩 恵津子 / Unknown Things』
01. Caution ~ Overture
02. オレンジの月
03. 最後の恋人
04. 思い出のグリフィスパーク
05. Nothin' But Love Song
06. ヒールの騎士
07. Angelic
08. Jumpin' In The Rain
09. やわらかい約束
10. Unknown Things

難波 正司の作曲による01。男性の声による英語のナレーションによるイントロダクション的小曲です。

作詞:彩 恵津子、作曲:杉山 卓夫によるキャッチーなPOPチューン02。シンセ・ベースと軽快なギター・カッティングの絡みが実に気持ちの良いナンバーです。おそらくギターは松原 正樹だと思いますが、カッティングやソロで良いプレイを披露しています。私は彩 恵津子らしい曲だと思っている1曲。

彩 恵津子の作詞・作曲による03。サビのメロディーはいわゆる"ありがち"な感じですが、聴き易いのも事実です。この曲も彩 恵津子の王道とも言える曲だと思います。

作詞:彩 恵津子、作曲:松本 典明によるバラード・ナンバー04。松本 典明自身のプレイによるエレピとシンセだけというリズム楽器を使っていないシンプルな演奏の1曲です。彩 恵津子の声の存在感で聴かせる曲という感じでしょうか。

英語詞のミディアム・バラード・ナンバー05。洋楽に疎いので詳しい事は分かりませんが、洋楽のカヴァーなのかも知れません。彩 恵津子の英語の発音が果たして良いのかどうかは不明ですが、とても聴きやすくて耳に馴染んでくるのは確かです。どこかカーペンターズの曲を彷彿させるナンバーですね。

作詞:彩 恵津子、作曲:松根 あやによるPOPなナンバー06。ビートを効かせたダンサブルなアレンジと淡々とした彩 恵津子のヴォーカルのコントラストが面白い曲で、可愛らしいという印象を受けた曲です。

CITY POP色全開の07は、作詞:彩 恵津子、作曲:松本 典明によるナンバー。私がアルバムの中でも1番好きなナンバーです。松原 正樹であろうギターのカッティング・プレイがまさにCITY POP色を一層強めています。長岡 道夫のベースにも注目して欲しい1曲。

彩 恵津子の作詞・作曲による08。タイトルはアップ・テンポの曲っぽい感じですが、しっとりとしたバラード・ナンバーです。インパクトは然程強くないのに、聴く回数が増えるごとに魅力的に思えてくる不思議な曲ですね。

作詞:来生 えつこ、作曲:南 佳孝にゆるやかなミディアム・ナンバー09。来生 えつこはこういうゆったりというか優しい感じの詞を書くのが上手い人ですね。この詞にピッタリなメロディーを書いた南 佳孝も流石です。

アルバム・タイトル曲10は、作詞:河合 敏彦、作曲:難波 正司によるスケールの大きなバラード曲に仕上がっています。彩 恵津子の歌声に似合っているナンバーで、アルバム・タイトルになったのも頷ける曲です。

彩 恵津子の場合、歌の上手い下手という以前にその独特な歌声に魅了された人もきっと多いはず。
彼女のように歌の技巧的な部分を凌駕してしまうほどの個性的な歌声の持っているというのは、アーティスト(シンガー)にとって強い武器になると思います。もちろん、その独特な歌声が苦手な人もいるでしょうが、でも強烈な印象を残していることは間違い無いでしょう。嵌る人は嵌る、彩 恵津子はそんなアーティストなんでしょうね。
最近のアーティストについては詳しくはありませんが、最近は彩 恵津子のように歌声で魅了するという人が少ないような気がします。この辺りが80'sの面白さだったり、奥深さだったりするのかも知れませんね。
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今回紹介するのは、邦人アーティストによるビートルズのトリビュート・アルバムで、1991年に東芝EMIからリリースされた『ALL WE NEED IS LOVE ~愛こそはすべて~』です。以前、同じ東芝EMIから1988年にリリースされた邦人アーティストによるビートルズのトリビュート・アルバム『抱きしめたい』を紹介しましたが、その第二弾とも言えるアルバムです。

私にとってビートルズは別格でして、中学校時代に彼等の音楽に出会ったことで、音楽の面白さや素晴らしさを知り、以降どっぷりと音楽漬けの生活を送っているのも全てビートルズのおかげなんです。ですからこの手のビートルズのトリビュート・アルバムは、ついつい聴きたくなってしまうんです(笑)

このアルバムに参加しているアーティストは、高橋 幸宏、小原 礼、高野 寛、THE PRIVATES、桐島 かれん、佐木 伸誘、AKIHABARA ELECTRIC CIRCUS、PaPa、和田 加奈子、田中 一郎、Marcy、村田 和人の12人(組)。加えてBILL CHAMPLINがヴォーカルで参加しています。第一弾『抱きしめたい』と同様、バラエティに富んだ選曲と前作よりもROCK色が強いのが特徴と言えるかも知れません。

『ALL WE NEED IS LOVE ~愛こそはすべて~』

01. All You Need Is Love / Various + 日野 皓正
02. Drive My Car / 小原 礼
03. We Can Work It Out / 高橋 幸宏
04. In My Life / 高野 寛
05. I Wanna Be Your Man / THE PRIVATES
06. The Fool On The Hill / 桐島 かれん
07. For No One / 佐木 伸誘
08. Yesterday / AKIHABARA ELECTRIC CIRCUS featuring BILL CHAMPLIN
09. Birthday / PaPa
10. Till There Was You / 和田 加奈子
11. Come Together / 田中 一郎
12. Money / MARCY
13. This Boy / 村田 和人
14. All You Need Is Love (REPRISE) / カラオケ

小原 礼、AKIHABARA ELECTRIC CIRCUS、MARCYの3人(組)の除く9人(組)のアーティストと日野 皓正による01。ビートルズのオリジナルでは前奏がフランス国歌ですが、ここでは旧ソビエト連邦の国歌で始まります。YMO時代にもこの曲を取り上げていて、その時はアメリカ国歌が前奏だったと思います。全体的にオリジナルに近い感じに仕上がっています。アレンジは高橋 幸宏。曲の終盤で日野 皓正のピッコロ・トランペットがフィーチャーされています。高橋 幸宏はかなりビートルズの影響を受けているようで、結構ビートルズ・ナンバーもカヴァーしていますね。聞いた話だと高橋 幸宏はポールが嫌いだとか・・・(笑)

小原 礼のアレンジ、プロデュースによる02、THE PRIVATESの05、PaPaの09、田中 一郎の11、Marcyによる12はオリジナル以上にROCK色の強いアレンジになっています。中でも田中 一郎の「Come Together」はオリジナルの面影が全く無いほどにアレンジされています。Marcyの「Money」もハードなアレンジになっています。

高橋 幸宏の03、高野 寛の04、桐島 かれんの06、佐木 伸誘の07、和田 加奈子の10は比較的オーソドックスなアレンジで仕上がっていて、違和感無く聴けます。

松本 隆のプロデュースによる08は、Bill Champlinをヴォーカルに迎えて、最初こそストリングスをフィーチャーしてオリジナルに近い感じですが、途中からレゲエ調に変わっていきます。名曲というのはどんなアレンジでも名曲なんだなと感じさせる1曲でした。

1番違和感が強かったのが村田 和人の13でした。村田 和人のヴォーカル、コーラス自体は素晴らしいのですが、森村 献のアフリカンなアレンジと「This Boy」のメロディーは絶対に似合いませんね。いっそのこと村田 和人の多重コーラスによるア・カペラにした方が数段良かったと思います。他の曲はアレンジもまちまちでしたが、この曲ほど違和感は感じませんでしたね。

どうしてもビートルズの曲っていうのは恐れ多くてレビューしづらいです・・・、と言うか私なんぞがレビューするなんて烏滸がましいです(笑)
あえて書くとするならば、ビートルズは偉大であるということですね。ジョン、ポール、ジョージ、リンゴの4人が揃っていたからこそ、あの名曲の数々は生まれたんでしょう。事実、各々のメンバーのソロの音楽も素晴らしいのですが、ビートルズ時代に書いた曲を超えたものは無いと個人的には思っています。
歌詞、メロディー、アレンジの素晴らしさや面白いアイディアの数々は、今でも色褪せていませんし、後の音楽界に大きな影響を与えたことは間違い無いでしょうね。
ビートルズ関連の音楽を聴くことは私の原点回帰なんです。
ごくたまにですが、普段聴いている音楽に厭きた時など、ビートルズを聴くと不思議と気分をリセットしてくれます。
やっぱりビートルズは最高ですね!
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