Music Avenue
musicave.exblog.jp
Top
<   2009年 02月 ( 11 )   > この月の画像一覧
| |
小森田 実_SQUALL ◇ 2009年 02月 26日
e0081370_20525897.jpg 

今回紹介するのは、今では作曲家としての活動が中心となっている小森田 実が、1989年にリリースしたソロ名義の1stアルバム『SQUALL』です。
小森田 実の名前を一躍有名にしたのは、おそらくSMAPへの楽曲提供だったかも知れませんね。SMAPには「ダイナマイト」や「shake」、「たいせつ」といったヒット曲を書いていますが、私自身SMAPの曲の中では1位、2位を争う位に好きな楽曲が「らいおんハート」なんです。この曲を書いただけでも素晴らしい作曲家だとは思っていますが、元々小森田 実はアーティストとしてデビューしているんです。
1982年にポプコンの九州大会でグランプリを獲得しており、翌1983年には小森田 実&ALPHA 名義で再びポプコン九州大会でグランプリ、同年のつま恋本選大会でもグランプリを受賞し、小森田 実&ALPHAとして「フォリナー」という楽曲でデビューしました。しかし、1984年にはバンドを抜けて作曲家としての活動を開始します。そして1989年にソロ・デビューを果たしたという経緯があります。

『SQUALL』は、ジャケット写真のイメージ通り、夏っぽくて軽やかな楽曲で占められています。決して歌は上手いほうではありませんが、彼の書くメロディーはとてもキャッチーで、曲によっては杉山 清貴が歌ったら似合いそうな感じで、夏という季節やドライブのお供にぴったりだと思います。
興味深いのは、ポプコンで1983年に九州大会のグランプリを獲得した時の楽曲「ドキドキTalking」が含まれており、アマチュア時代から作曲センスには光るものがあったことを窺わせます。
もちろん全曲の作曲は小森田 実。アレンジは全曲小森田 実と京田 誠一の共同の名義になっています。リズム(ドラム・パート)は全て打ち込みなんですが 、参加しているミュージシャンは松田 真人(key)、山田 秀俊(key)、嶋田 陽一(key)、松下 誠(g)、芳野 藤丸(g)、吉川 忠英(g)、斉藤 ノブ(per)、高水 健司(b)等です。

『小森田 実 / SQUALL』
01. 夏だけの女神(ディアーナ)
02. Sweet My Girl
03. Daydream
04. ドキドキTALKING
05. Twilight Dejavu
06. スコール
07. カジノ・カジノ
08. 夜のパズル
09. シーズン

ソロ名義でのデビュー・シングル曲01。いかにも夏向きのポップなナンバーです。最近はこの手のいかにも夏っぽいという曲が少なくなりましたが、80年代のCITY POP好きにはたまらない1曲です。杉山 清貴が歌ったらヒットしたかも知れないという気がしますね。小森田 実のヴォーカルもどこか杉山 清貴っぽいです(笑)

杉 真理のPOPSにも通じるような明るいナンバー02。それもそのはずで、コーラスで小室 和之が参加しています。キャッチーなメロディーはどこかオールディーズ風でもあり、耳に馴染んでくるような感じです。

真夏の昼下がりのまどろみの時間を感じさせるメロウなナンバー03。曲毎のクレジットが記載されていないのではっきりしたところは判りませんが、間奏や終盤の渋いギター・ソロは松下 誠ではないかと思います。個人的には大好きな曲ですが、若干ヴォーカルが弱い気がするのが残念です。

1983年のポプコン九州大会でグランプリを取ったという04。その頃とはアレンジは違うでしょうが、ディキシーっぽい雰囲気が特徴です。スターダスト・レビューが歌ったら似合いそうです。アマチュア時代に書いた曲の割にはよくまとまった曲ではないでしょうか。この曲は歌詞を変えて今井 美樹が「American Breakfast トキメキ添え」という曲名で歌っているようです。

夕暮れ時はボッサが似合う・・・、まさにそんな曲が05です。サビのメロディーがさすがにキャッチーです。この曲も小森田自身よりも杉山 清貴が似合うような気がしてなりません。

ほど良い感じのミディアム・ナンバー06。派手さは無いのですが、とにかく聴いていて気持ちの良い曲です。歌は上手くないのですが、声質は夏向きでテンポのある曲よりもこういうゆったりしたミディアム・ナンバーにぴったりな感じです。良い曲です。ギター・ソロは芳野 藤丸かな?

80'sらしさ全開のPOPなナンバー07。JAZZYな雰囲気を盛り込んだアレンジが面白いです。この曲も歌詞を変えて「姫様ズームイン」という曲名で森川 美穂が取り上げているようです。今時は耳にすることが少なくなったタイプの曲と言えるでしょう。

都会的でシックな雰囲気の08。サビのメロディーが印象に残る曲で、味のある曲に仕上がっています。アルバムの中で1番アダルトな曲かも知れません。

美しいバラード・ナンバー09。アルバムで唯一バラードらしいナンバーでもあります。渚で沈むゆく夕陽を眺めながら、やがて夜の帳に包まれる時間を待っているという感じでしょうか・・・。高水 健司のベース・プレイが光る1曲です。

やはりヒット・メーカーとして活躍しているだけあって、キャッチーで親しみ易い曲のオン・パレードです。
どの曲も小森田以外のアーティストが歌ってもおかしくないですし、場合によってはその方がヒットしたかも知れないと思える曲もあります。
いかにも80年代のCITY POPの流れを汲んだようなPOPな世界観は私にとってはたまらないものです(笑)
これから夏に向けて気持ち良く聴けるアルバムとしてお薦めです。現在は当然廃盤ですから中古店を探すしか入手方法は無いと思いますが、もしPOPな感じがお好きでしたら見つけたらぜひ聴いてみて下さい。
[PR]
GODIEGO_BEST SONGS ◇ 2009年 02月 23日
e0081370_17432679.jpg 

今回紹介するのは、先日BOOK OFFで250円で購入したお買い得感の高いアルバムです。そのアルバムは、ゴダイゴの1992年リリースのベスト・アルバム『BEST SONGS』です。今までBOOK OFFでゴダイゴのアルバムを250円で売られているのを見かけたことがありませんでした。比較的に良い値段が付いていたような気がします。250円という安値でしたし、このアルバムを見つけ曲目を見てたら、無性に「僕のサラダガール」が聴きたくなって購入しました。まあベスト盤で250円ですから、お買い得だったかも知れませんね(笑)

ゴダイゴに関しては、デビューからリアルタイムで聴いてましたが、然程思い入れが強い訳ではありません。アルバムもアナログ盤を3枚程持っていますが、CDで買い直したのは以前紹介した『MAGIC MONKEY (西遊記)』だけでした。良い曲も多いし、良いバンドだと思うのですが、何故か嵌るまでには至りませんでした。

選曲的には、いわゆるヒット曲を連ねた典型的なベスト盤といった感じで、当人達のあずかり知らぬところで企画・販売されたものでしょうね。いわゆるベタな選曲、しかも日本語ヴァージョンの収録が多いのも安易なベスト盤という印象は拭えません。
繰り返し聴いたり、じっくりと聴き込もうとは思いませんが、MP3にしてSDカードに書き込んで車で聴こうと思っています(笑)

『GODIEGO / BEST SONGS』
01. 僕のサラダガール
02. 君は恋のチェリー
03. ミラージュのテーマ
04. ガンダーラ
05. モンキー・マジック
06. ビューティフル・ネーム
07. ハピネス
08. はるかなる旅へ (アバランチ・エクスプレス愛のテーマ)
09. 銀河鉄道999
10. ホーリー&ブライト
11. リターン・トゥ・アフリカ
12. ポートピア
13. ナマステ
14. ドキ・ドキ・サマーガール

馴染みの多い曲ばかりだと思うので、今回は曲毎のレビューは割愛します。手抜きと思われるかも知れませんが・・・その通りです(笑)
ベスト盤だと何故か曲毎にレビューしようという気力が湧きません。おそらく多くの人が知っているヒット曲ばかりが収録されているからでしょうか。
今回は250円でこんなアルバムが買えましたという程度の記事として読んで頂ければ幸いです。
[PR]
中里 あき子_a part of days ◇ 2009年 02月 22日
e0081370_23425250.jpg 

今回紹介するのは、中里 あき子の1989年リリースの3rdアルバム『a part of days』です。
実は私は中里 あき子というシンガーを全く知りませんでした。彼女に興味を持ったのは、当ブログでいつもお世話になっているSugar Timeさんに、中里 あき子のアルバムのプロデュースを私の大好きな濱田 金吾が手掛けていることを教えて頂いたことがきっかけでした。しかも中古店を探してもなかなか見つからずにいたら、何とSugar Timeさんが2枚所有していた『a part of days』を1枚譲って下さいました。Sugar Timeさん、本当にありがとうございました。

濱田 金吾のプロデュースということで、どうしてもCITY POP路線を期待してしまいますが、80年代終盤という時代背景や中里 あき子というシンガーの魅力をアピールするかの如く、様々なタイプの曲が用意されています。濱田 金吾は2曲のみ曲を提供していますが、随所に濱田 金吾らしさを感じます。
アレンジは古川 貴司で1曲のみ松下 一也。参加ミュージシャンは、古川 貴司(key)、小島 良喜(key)、松下 一也(key)、芳野 藤丸(g)、堀越 信泰(g)、松原 秀樹(b)、長谷部 徹(ds)、春名 正治(sax)、桑名 晴子(cho)、MILK(cho)、濱田 金吾(cho)、古川 貴司(cho)、芳野 藤丸(cho)他。

『中里 あき子 / a part of days』
01. AFTER THE PARTY
02. 本当は泣いている
03. LOVE ME MORE
04. 背中に書いたルームナンバー
05. MISPLAY
06. ルート'89
07. RAINY NIGHT
08. 背中合わせのLOVE & JOB
09. ONE MORE SMILE
10. FAITH IN YOU

車に乗り込み、エンジンをかけ、カセットのスイッチをONにするという、いかにも80'sの香りたっぷりのSEで始まるハードなギター・サウンドが印象的なCITY POP風ナンバー01。都会的でありながら、耳に馴染むメロディー・ラインが特徴です。桑名 晴子のコーラスも耳を凝らさないと彼女と判らない感じですが、良いコーラスを聴かせてくれます。

全体的にはオーソドックスな感じがしますが、メロディーも美しいですし、アレンジもシンプルなバラード・ナンバー02。淡々と歌っているように聴こえるのですが、妙に説得力のあるヴォーカルなのが不思議です。

このアルバムがリリースされた頃(1989年)の角松 敏生のサウンドを彷彿させるサウンドとアレンジの03。打ち込み主体なんですが、角松っぽいということもあってすんなりと馴染めてしまいます。ダンサブルなサウンドと緩やかなメロディーのバランスが楽しい1曲です。

80'sのディスコ・シーンでは忘れることの出来ないStock Aitken Watermanの日本語カヴァー04。KENJIなるシンガーとのデュエット・ナンバーです。キャッチーなメロディーと軽快なアレンジで日本人の耳にも馴染み易い曲だと思います。

濱田 金吾の作曲による05。濱田 金吾らしいCITY POPナンバーですね。AメロからBメロは渋い感じで、サビはキャッチーなメロディーで、聴く者に強いインパクトを残す、そんなナンバーですね。古川 貴司のアレンジも濱田 金吾の世界観を上手く表現していると思います。もちろんお気に入りの1曲です(笑)

シンセのリフが印象的なミディアム・ナンバー06。曲は起伏のない感じで、最初は印象が薄かったのですが、聴く回数が増える毎につい口ずさんでしまうような曲です。収録曲の中でも地味な曲なんですが・・・。

気だるさとJAZZYな雰囲気が独特な07。それまでは打ち込みを交えたサウンドなんですが、完璧な生のバンド・サウンドを堪能出来る、まさに渋いナンバー。打ち込みも良いですが、やはり人間の作り出すリズム、グルーヴというのは最高です。

アルバム中最もキャッチーなナンバーと言える08。シンプルなリズム、重厚なシンセ・ベース、軽快なギター・プレイ、どれもが都会的でお洒落なナンバーですね。中里 あき子のヴォーカルは、特に声質に特徴がある訳では無いのですが、嫌味が無くて非常に聴き易いです。声自体は凄く良いのですが、個性という意味では損をしているかも知れません。

濱田 金吾の作曲による09。ガールズ・ポップといった趣きの1曲です。正直なところ、個人的には歌詞とメロディーがチグハグな感じがします。歌詞が悪いというのではなく、濱田 金吾の書いたメロディーがいかにも夏っぽい印象を受けるので、歌詞もベタなほど夏っぽいものが良かったような気がしますね。

小坂 明子の作曲による美しいバラード・ナンバー10。小坂 明子と言えば、私と同年代であれば世界歌謡祭で最優秀グランプリに輝いた「あなた」を思い出すでしょうね。メロディーを聴いていると、小坂 明子の作曲というのが妙に頷けてしまう1曲です(笑)

それにしても狭いようで意外に広く深いのがJ-POPの世界なんだなと実感した1枚でした。友人からはマニアックと呼ばれている私ですが、まだまだ私の知らない素晴らしいアーティスト、シンガー、楽曲、アルバムが数多く存在します。だからこそ楽しいのですが・・・(笑)
マニアックというのは、兎角知名度の低いアーティストを聴いていたりするとそう呼ばれたりしますよね。でもそれは聴く機会が有るか無いかというほんの小さな違いのような気がします。
やはり何でも自分の耳で聴いてみることが大事ですよね。Sugar Timeさんのお蔭でまた素晴らしいアーティストに出会うことが出来ました。

このアルバムは濱田 金吾のプロデュース、楽曲提供していることが興味の対象でした。しかし、実際に聴いてみると、このアルバムの本当の立役者はMILKなるソングライターだと思います。10曲中4曲の曲を書いているのですが、どれも良い曲です。調べてみても正体は判りませんでした。どなたかご存知でしたら、どんな人物なのか教えて下さい。よろしくお願いします。
[PR]
吉田 朋代_White magic ◇ 2009年 02月 18日
e0081370_2346342.jpg 

今週は出張が続くので、記事をUP出来る時に書いておこうと思います。内容を吟味せずに書きますので、誤字や表現のおかしなところはご容赦下さい(毎度のことですけど・・・汗)。
昨日は長岡、今日は新潟と1泊の出張だったのですが、これがまた大雪でして・・・。寒いですし、雪道を歩くのに慣れていないし、靴は普通の革靴だったので疲れました(笑)

さて、今回紹介するのは、吉田 朋代の1994年のデビュー・アルバム『White magic』です。吉田 朋代という同姓同名のシンガー・ソングライターやチェンバロ奏者もいらっしゃるようで、非常にややこしいのですが、私の紹介する吉田 朋代は、角松 敏生のプロデュースの『VOCALAND 2~Male,Female & Mellow~』に参加、現在は林 哲司、チープ広石と共にGRUNIONで活動しているシンガーです。
このアルバムがリリースされた当時は、彼女のことは全く知りませんでしたね。彼女の存在を知ったのは『VOCALAND 2』が最初でした。そこから興味を持ち、中古店でこのアルバムを見つけ購入したという完全な後追いです。

何となく抵抗感のあったジャケット(どことなく時代外れのアイドルっぽい感じ)でしたが、歌の上手さを既に知っていたので、思い切って購入。ジャケットとは裏腹に曲はどれも良い感じで、デビュー盤にも関わらず、素晴らしい歌声を聴かせてくれています。
まず驚いたのは作家陣、全11曲中8曲の詞を書いているのがNSPの故・天野 滋だということ。作曲陣は井上 ヨシマサ、羽田 一郎、都志見 隆、上田 知華等。基本的には打ち込みで、ギターと管楽器は生という形のサウンド構成になっています。打ち込みもチープに思える部分もありますが、全体的には嫌味が無く聴き易いのが特徴と言えるでしょう。

『吉田 朋代 / White magic』
01. 誰にもナイショ
02. 波打ち際タメイキ
03. いつでもガールフレンド
04. Tearful Sensation - 悲しいできごと -
05. ふりそそぐ光の中で
06. なないろに輝いて
07. まぶしい瞳
08. シグナル変われば
09. LAST MESSAGE
10. 君に逢いたい
11. HEY BOY!

イカ天出身バンド・RABBITの野下 俊哉のハードなギター・ソロで始まる01。ロック調の曲と思いきや、メロディーはアイドルチックそのもののキャッチーなナンバーです。作曲も野下 俊哉です。中間部でラップ調の台詞が入るあたりも何ともアイドルっぽいです。でも良い曲ですよ。吉田 朋代のヴォーカル、コーラスも溌剌としています。

夏向きのポップ・チューン02。個人的には打ち込みで夏っぽい雰囲気を作るのは難しいと思っているのですが、角田 順のギターが加わっていることで雰囲気を出してます。基本的にコーラスは吉田 朋代の多重録音なんですが、これがまた良い感じです。シンガーとしての才能を感じさせますね。

作曲の羽田 一郎がギターで参加している珍しい03。ガールズ・ポップ路線の明るくキャッチーなナンバーです。歌声を若干幼げにしているのも曲調に似合っています。貴島 サリオのコーラスがフィーチャーされており、吉田 朋代のヴォーカルとの相性もばっちりです。

CITY POP調ナンバー04。都会的でCOOLなイメージの曲です。AMAZONSのコーラス、古村 敏比古のサックス・ソロがフィーチャーされています。この曲も羽田 一郎の作曲、ギターなんですが、結構良いギターを弾きますね。

夏の昼下がりのひととき、まったりとした気分で聴きたいバラード・ナンバー05。オーソドックスとも言えるバラードですが、打ち込みのアレンジにしつこさが無く、ヴォーカルともよくマッチしていて心地良く聴けます。

初期のEPOのサウンドを彷彿させるポップなナンバー06。そう言えば吉田 朋代の好きなアーティストにEPOの名前が挙がっていましたっけ。EPOが歌っても似合いそうなメロディーとアレンジに仕上がっています。終盤の鈴川 真樹のギター・ソロも良いです。

デビュー・シングルのアルバム・バージョン07。典型的なガールズ・ポップ風ナンバーです。キャッチーなサビのメロディーが耳に残ります。何回か聴いていると、つい口遊んでしまうような曲です。吉田 朋代のコーラス・ワークも見事です。

CITY POP風な08。決してインパクトが強いという訳ではないのですが、つい繰り返し聴きたくなってしまう曲で、個人的には大好きな曲になっています。夜のドライブ向きの曲だと思います。松本 晃彦のアレンジが絶妙です。

リズムを効かせたロック調のミディアム・ナンバー09。今 剛のギターなんですが、いつもの今 剛とは一味違うカッティングやソロが聴けます。雰囲気的には渡辺 美里っぽい感じでしょうか・・・。

しっとりとしたバラード・ナンバー10。Aメロ→Bメロ→サビへと徐々に盛り上がっていきます。コーラス(英語の台詞)でEVE、今 剛(g)、青山 純(ds)が参加しています。

軽快なポップ・ナンバー11。この曲もどちらかと言えばアイドルチックなナンバーでしょう。吉田 朋代の歌声もアイドルっぽく聴こえるのが不思議です。とてもキャッチーなナンバーですね。

全体的によく纏まっていて、捨て曲無しの良いアルバムだと思います。春先から夏にかけて、まさにこれからの季節にピッタリで、特にドライブしながら聴くのがお似合いだと思います。
残念なのはジャケット写真くらいでしょうか(笑) 決して悪いとは思わないのですが、センスが良いとも思えない・・・ですよね?
15年前のアルバムですが、今聴いても古臭さは感じません。ガールズ・ポップ系が好きな方でしたら気に入ると思いますよ。たまにBOOK OFFでも安く売られているのを見かけますので、興味があれば聴いてみて下さい。

明日から上州地方へ出張となります。頂戴したコメントのレスが週末になってしまうかも知れませんがご容赦下さい。
[PR]
ROD STEWART_FOOT LOOSE & FANCY FREE ◇ 2009年 02月 15日
e0081370_15363085.jpg 

今回紹介するのは、ロッド・スチュワートの1977年リリースの名盤『FOOT LOOSE & FANCY FREE (邦題:明日へのキック・オフ)』です。1970年代のロッド・スチュワートの作品は、勿論リアル・タイムで聴いていましたが、この『FOOT LOOSE & FANCY FREE』や『ATLANTIC CROSSING』は本当にレコードが擦り切れる位に聴きました。特にこの『FOOT LOOSE & FANCY FREE』に収録されている「You're In My Heart (邦題:胸につのる想い)」が大好きで、今でもこの曲聴きたさにたまにこのアルバムを聴きます。

このアルバムの特徴は、『ATLANTIC CROSSING』でアメリカ進出を果たしたロッド・スチュワートが、自身のバック・バンドを組んで制作されているということでしょう。いわゆる気の合うバンド・メンバーと作り上げたバンド・サウンドが、非常にこのアルバムを纏まりのある作品にしていると思います。バックを支えるミュージシャンは、Jim Cregan(g)、Gary Grainger(g)、Steve Cropper(g)、Birry Peek(g)、Fred Tackett(g)、Phil Chen(b)、Carmine Appice(ds)、Paulinho da Costa(per)、Tom Vie(per)、John Mayall(harp)、John Jarris(key)、David Foster(key)、Nicky Hopkins(key)、Richard Greene(violin)、Jim Cregan(cho)、Mark Stein(cho)等で、プロデュースはTom Dowdです。

『ROD STEWART / FOOT LOOSE & FANCY FREE』
01. HOT LEGS
02. YOU'RE INSANE
03. YOU'RE IN MY HEART (THE FINAL ACCLAIM) (邦題:胸につのる想い)
04. BORN LOOSE
05. YOU KEEP ME HANGIN' ON
06. (IF LOVING YOU IS WRONG) I DON'T WANT TO BE RIGHT
07. YOU GOT A NERVE
08. I WAS ONLY JOKING (邦題:ただのジョークさ)

ストレートなロック・ナンバー01。Carmine Appiceのドラミングが小気味良く、シンプルながらもバンド・サウンドといった感じが溢れる1曲だと思います。アルバムのTOPにこの曲を持ってきたのは正解だったように思います。ロッド・スチュワートでこの曲を思い浮かべる人も多いでしょうね。

ギターのリフが印象的なロック・ナンバー02。メロディーに起伏がある訳では無く、どちらかと言えば淡々としたメロディーなんですが、その分ギターがリフに、カッティングにと大活躍している曲と言えるでしょう。Carmine Appiceらしい重たいビートも良いです。

名曲03。私はとにかくこの曲が好きでして・・・(笑) イントロのアコースティック・ギターや、ヴァイオリンの音色、ワイヤーブラシを使ったドラム等、シンプルなのにとてもバランスが良いアレンジと美しいコーラス・ワークがこの曲をより一層魅力的にしている気がします。ロッドのヴォーカルも表現力豊かで、本当に聴いていて気持ち良いです。それにしてもなかなか良い邦題だと思っているのですが如何ですか?

軽快なドラムから始めるロック・ナンバー04。オーソドックスなロックンロールのパターンですが、実にロッドのヴォーカルにはよく似合いますね。この曲でピアノを弾いているのはNicky Hopkinsではないかと思っていますが、本当のところは分かりません。この曲こそ、バンド・サウンドを象徴している曲で、テンポが徐々に遅くなったり、速くなったりというメンバーの息の合った演奏が堪能できます。

The Supremesの全盛期の大ヒット曲を大胆なアレンジでカヴァーした05。最初にこのカヴァーを聴いた時は驚きました。完全にプログレですね。イントロから幻想的で、オルガンやギター、オーケストラの入れ方に至るまで、これはもう完全にプログレですよ。これがなかなか良い出来で、個人的には大好きなんです。Carmine Appiceのドラミングも渋いです。

美しいピアノから始まるバラード・ナンバー06。イントロの雰囲気は、ロック系アーティストの曲とは思えません。切なさが滲み出てくるようなロッドのヴォーカルが見事です。

アコースティックなサウンドを軸にしたバラード曲07。雰囲気的には暗い感じの曲ですが、エレキ・シタールやマンドリンといった弦楽器を巧みに使ったアレンジが面白いナンバーですね。

08も人気のある曲ですね。この曲もアコースティックなサウンドが印象的なナンバーですが、暗さを感じさせない軽い感じが独特の心地良さを生んでいる気がします。ロックと言うよりもカントリー系といったとkろでしょうか。ギンギンのロックを力強く歌うロッドのヴォーカルも良いですが、淡々と歌うロッドも凄く魅力的です。素晴らしい演奏を聴かせてくれる1曲です。

ロッド・スチュワートは曲作りのセンスも良いのですが、やはり彼の生まれ持った声の魅力に尽きると思います。これは誰にも真似出来ないもので、ずばり個性ですよね。この声に魅了された人も非常に多いと思いますし、実際私も声に惹かれて聴くようになりました。
ロッド・スチュワートは派手な女性関係や曲の盗作疑惑があったり、色々話題の多い人でしたね。そんな彼も64歳になるんですね~。
こんな格好良いお爺ちゃんになりたいもんです(笑)
最近、ロッド・スチュワートのアルバムが紙ジャケットで発売されたようですね。これを機会に聴き直してみるというのも良いのではないでしょうか。
[PR]
梅の花・・・綺麗でした ◇ 2009年 02月 14日
昨夜遅く、まるで嵐のような風が吹き荒れたんですが、一夜明けてみると良い天気に・・・。
午後になると気温も上昇して、初夏のような陽気になりました。
そろそろ梅の花も咲き誇っているだろうと、嫁さんと千葉市内にある"青葉の森公園"へ出かけてきました。出かけたといっても、我が家から12~13kmという気軽に遊びに行ける距離なんです。敷地は53ヘクタール以上という広さで、周りはマンション等が建ち並ぶ中において市民のオアシスといった感のある公園です。

公園はこんな感じです。
e0081370_21584487.jpg

公園の中には梅園があり、35品種の梅が梅園を始めとして公園各所に約900本が植えられているようです。紅梅は既に満開を過ぎてしまってましたが、白梅はまさに満開の状態でした。

まずは白い梅の花
e0081370_2244544.jpg

次は紅い梅の花
e0081370_2263676.jpg

最後は可愛らしいピンクの梅の花
e0081370_2271637.jpg


汗ばむ位の陽気の中、梅の花の香りを楽しみながら散策。
公園には池もあって、バードウォッチングも楽しめます。観察小屋があり、そこから望遠鏡で観察が出来ます。
カワセミやカワウの姿をみることが出来ました。カワセミって綺麗な鳥ですね~。
最近仕事が忙しかったので、今日一日のんびり過ごせたことでリフレッシュ出来ました。

たまには音楽以外の話題も良いですよね?(笑)
[PR]
羽根田 征子_SORA ◇ 2009年 02月 14日
e0081370_0563896.jpg 


今回紹介するのは、羽根田 征子が1989年にリリースした2ndアルバム『SORA』です。
羽根田 征子は、1988年に吉田 美奈子がプロデュースしたアルバム『BEATING MESS』でデビューしました。以前、当ブログでも1997年に本名である伊藤 征子で自主制作盤としてリリースされた『Good Times, Bad Times』を紹介しました。『Good Times, Bad Times』は、AORファンにはたまらない豪華プロデューサー陣を招いたアルバムで、まさにAORな1枚でした。

本作『SORA』は、佐藤 博がプロデュースを手掛けています。1stアルバムが吉田 美奈子、2ndアルバムが佐藤 博という贅沢なプロデューサーを迎えてアルバムが制作されていたにも関わらず、然程知名度が上がらなかったのが今思えば残念な気がします。
アレンジは勿論、佐藤 博が全12曲中10曲を手掛けており、何とも佐藤 博らしいサウンドに溢れたアルバムになっています。羽根田 征子のヴォーカルは、お世辞にも美しい歌声とは言い難いですが、とても個性的で聴くほどに魅力的に思えてくる、そんな歌声だと思います。

『羽根田 征子 / SORA』
01. ROSY HEART
02. 恋唄千里 (It isn't easy)
03. MILKY WAY
04. BESAME
05. SANDY
06. 鳥のさえずりが聴こえる?
07. DADA
08. WINDY
09. EVERGREEN
10. HAPPY BIRTHDAY
11. Phenix
12. 吹き過ぎた風のように

街の雑踏のSEから始まる01。イントロから佐藤 博のアレンジと判るPOPチューンです。夏の都会の昼下がりを歌ったナンバーで、佐藤 博の奏でるシンセ・ベースと軽妙なギター・リフがとても心地良いです。オープニングに相応しい1曲です。

チャンキーと言うか、オリエンタル・ムード満天のバラード・ナンバー02。曲調と羽根田 征子のヴォーカルがよくマッチしている曲です。間奏のアコースティック・ギター・ソロ(多分松原 正樹でしょう)も渋いです。

夏のドライヴィング・ミュージックといった感じのミディアム・ナンバー03。心地良い風を感じるような、まさに爽快感溢れる1曲といったところです。佐藤 博の多重コーラスが実に夏っぽい感じですし、松原 正樹であろうギター・カッティングも絶妙です。

タイトルからスパニッシュの香りがしますが、まさにその通りのヨーロピアンなバラード曲04。ちょっと湿った感じのアレンジです。こういうウェットな曲調にも羽根田 征子のヴォーカルはよく似合いますね。この曲の主役とも言えるアコースティック・ギターは、そのタッチ、フレーズから吉川 忠英に間違いないでしょう。

オールディーズ風な3連ナンバー05。佐藤 博の多重コーラス・ワークが部分的にビーチ・ボーイズを連想させます。この曲は、ヴォーカルが竹内 まりや、コーラスが山下 達郎でもピッタリくるようなナンバーです。言い換えれば竹内 まりやっぽい曲と言えます。羽根田 征子のヴォーカル・スタイルもどこか竹内 まりやに似ています。

生のドラム(青山 純)を使っている羽根田 征子のオリジナル曲06。起伏のある曲ではありませんが、軽快なリズムに乗って心地良く聴けるそんなナンバーです。佐藤 博は生のリズム、打ち込みの使い分けが本当に上手いですね。間奏のジェイク・H・コンセプションのサックス・ソロも聴き所です。

日野 皓正のコルネット・ソロで始まるノリの良いナンバー07も羽根田 征子のオリジナル曲です。歌よりも演奏に神経が集中してしまうような素晴らしいアレンジで、間奏の格好良いベース・ソロは 日野 賢二です。青山 純のタイトなドラムも良いですし、終盤での日野 皓正のコルネット・ソロも熱が入ってます。

吉田 美奈子の作詞・作曲、前田 憲男のアレンジによるJAZZYな08。前田 憲男のピアノとオーケストラによって奏でられるサウンドはまさに大人向けといった感じです。前田 憲男の素晴らしいピアノ演奏が耳に残ります。

故・Candee(高尾 のぞみ)が英語詞を書き、上田 知華がメロディーを書いた09。洋楽チックな曲で、曲の前半の英語詞で歌われる部分はまさに洋楽といった感じです。アレンジは、以前当ブログにコメントを頂戴したこともある杉山TOMと服部 克久の二人です。08と09は佐藤 博はサウンドには関わっていません。

心温まるという言葉がピッタリくる10。パーカッション主体で音数が少ないシンプルなアレンジですが、メロディーとよくマッチしています。杉並児童合唱団のコーラスが尚更この曲を温もり溢れる感じにしています。

佐藤 博ならではのエレクトロニクスを巧みに使ったブラジリアン・ナンバー11。真夏の太陽の下で聴きたいような情熱的なナンバーです。文句無しに格好良いアレンジと演奏に脱帽です。

01と同じように街の雑踏のSEで始まるスロー・バラード12。都会の夜景を見ながら聴きたくなるようなお洒落な曲です。派手さは無いのですが、魅力的なメロディー・ラインを持っていて、個人的には大好きな1曲になっています。作曲は羽場 仁志。

羽根田 征子は現在も活動されているようですが、20年以上のキャリアを持ちながら僅か8枚のアルバムしかリリースしていないようです。私も実は今回紹介した『SORA』と『Good Times, Bad Times』しか知りません。機会があれば吉田 美奈子プロデュースの1stアルバムも聴いてみたいと探していますが、なかなか見つかりません。『SORA』もあまり中古店で見かけませんが、もし見つけたらぜひとも聴いてみて下さい。CITY POP好きな方なら必ずや気に入ると思います。曲も粒揃いですし、アレンジも申し分ありません。
今夜は春一番らしい強風が吹き荒れています。暖かい南風のせいか、とても暖かい夜です。こんな夜にピッタリの1枚です。
[PR]
sinon_Talk to me ◇ 2009年 02月 08日
e0081370_21332891.jpg 

今回は久しぶりに"250 - BOOK OFF"のカテゴリのネタです。と言っても近所のBOOK OFFの3枚200円のワゴン・コーナーで入手したので、実質は70円に満たない金額なんですが・・・(笑)
安売りされているCDを買う時は普段聴かない、あるいは全く聴いたことのないアーティストの作品を聴いてみることにしています。中には箸にも棒にも掛からない酷い作品もありますが、今回紹介するアルバムのように「意外に良いじゃん!」と思えるものもあります。たまにこのようなアルバムに出会えると嬉しいですし、BOOK OFFの存在に有難みを感じますね。

前置きが長くなりましたが、今回紹介するのはsinonというアーティストの『Talk to me』です。私は全くsinonというアーティストの事を知らなかったので調べてみると、沖縄出身で本名・與那嶺 佐和子(何て読むのか分かりません)。1994年にフォーライフレコードからデビューしているようです。sinonは「紫音」と書くようで、その由来は彼女が小学生の時に観た"紫"(我々の世代ではお馴染みの沖縄出身のロック・グループですね。和製ディープパープルって感じでした)のライブに影響され音楽を始めたからだとか・・・。
今回紹介する『Talk to me』は、1995年にリリースされた2ndアルバムです。プロデュースは藤井 丈司、サウンド・プロデュースを佐橋 佳幸が手掛けています。

『sinon / Talk to me』
01. TALK
02. バイト・ロック
03. 青空に逢いたい
04. しあわせにしてよ
05. 恋は史上最強の魔法
06. Good-bye
07. 帰り道
08. あなただけいない
09. I Stand Alone
10. 太陽は知っている
11. 月の記憶 - fly to you -

フォーキーなサウンドが印象的な01は、今で言うなら松 たか子の音楽に似ている感じでしょうか。佐橋 佳幸がアレンジしている影響もあるでしょうが・・・。悪い曲ではありませんが、個人的には可も無く不可も無くといった感じの曲です。

一転してロック調の02。しかも70'sっぽいロックの香りのする曲ですね。01と02を聴いただけでもsinonが器用なヴォーカリストであることが分かります。この曲も悪くはありませんが、私にとって良いなと思えるタイプの曲では無かったので、この時点では"買って失敗したかな"と思ってました(笑)

佐橋 佳幸のアレンジが、どことなく山下 達郎のアレンジした竹内 まりやの作品といった感じでサウンド的には好きな曲です。80'sのポップ・ロック歌謡といった趣の曲ですね。

オーケストレーションとコーラスをフィーチャーしたオールディーズ風バラード・ナンバー04。sinonの声にはこのようなポップ調の曲が似合うと思います。TV番組のタイアップ曲だったようで、鈴木 キサブローの作曲なんですが、これが結構良い曲なんです。佐橋 佳幸のアレンジは達郎の影響を色濃く感じます。

イントロからエモーションズの「ベスト・オブ・マイ・ラヴ」を連想させるアレンジがご機嫌な05。私はこの手の曲には弱いです。FUNKYなアレンジにPOPなメロディーが秀逸です。タイトルもインパクトがありますし、何よりE,W&Fを彷彿させるような演奏が最高ですね。この曲が聴けただけでもこのアルバム買って良かったと思えた曲でした。活き活きしたsinonのヴォーカルも凄く良いです。作・編曲は佐橋 佳幸です。

これまた一転して暗い雰囲気のナンバー06。フォーキーな香りのする曲で、70'sの洋楽を聴いているような懐かしさを感じさせる不思議な曲です。好きなタイプの曲では無いのに、サビのメロディーがやけに耳に残ります。藤井 丈司の作曲です。

派手さはありませんが、妙に心地良いミディアム・ナンバー07。本当に色んなタイプの曲を歌えるシンガーで、どれがsinonにとって1番似合っているのかの判断がつかない感じです。しかし、逆にその面白さをアルバムに詰めてるのかも知れません。サビのメロディーが印象的です。

アコースティックなサウンド主体のシンプルな演奏と淡々とした歌が印象的なバラード曲08。

元気溌剌といった感じのガールズ・ポップ・ナンバー09。作・編曲は佐橋 佳幸なんですが、彼は作曲のセンスも良いですね。もちろん間奏では素晴らしいギター・ソロを聴かせてくれます。

10も佐橋 佳幸の作・編曲によるミディアム・ナンバーです。アルバムの中でも数少ない打ち込みのリズムを使った曲ですが、違和感は感じません。インパクトは強くありませんが、聴く回数が増える毎に良さが分かってくる、そんなタイプの曲かも知れません。

幻想的でシックなバラード・ナンバー11。メロディーはお世辞にもキャッチーとは言い難いですが、この曲の持つ雰囲気は嫌いでは無いですね。エンディング曲としてはピッタリかも知れません。

このアルバムの面白いなと思えるところは、聴く人の音楽的嗜好によって好きな曲があれこれと別れるだろうということですね。私の場合は04、05、09がベスト3です。特に05は最高です。でも人によっては全く違う曲になっても不思議でない位に、いろんなタイプの曲やヴォーカル・スタイルの曲が収録されています。もし、この記事を読んで興味を持った方がいらっしゃいましたら、ぜひ聴いてもらって感想を聞かせてもらえたら嬉しいです。
sinonとして活動したのは1998年迄だったようです。2000年にSprayというユニットで再デビューしているようです。sinon時代は、今回紹介したアルバムを含めて3枚アルバムをリリースしているようなので、もし見つけられれば他のアルバムも聴いてみたいと思っています。
[PR]
稲垣 潤一_J.I. ◇ 2009年 02月 06日
e0081370_016244.jpg 

今回紹介するのは、稲垣 潤一が1983年にリリースした通算3作目にして名盤と誉れの高い『J.I.』です。確かに私も名盤だと思っている1枚で、本当に曲も粒揃いで稲垣 潤一のヴォーカルも冴えています。
正直なところ、稲垣 潤一に関してはデビュー当時から歌が上手いと思ったことはありませんでした。しかし、去年林 哲司のライブに彼がゲスト出演した時、初めて生歌を聴きましたが声量もありましたし、流石にプロの歌だなと感じました。加えて独特な声質のハイトーン・ヴォイスは、歌の上手い下手ということよりも魅力的であるということは間違い無いですね。

CITY POP系のアーティストの中において、稲垣 潤一はある種特異な存在と言えるかも知れません。と言うのは、CITY POP系のアーティストのほとんどが自作の曲を歌う、いわゆるシンガー・ソングライターなのに対し、大半の曲がプロの作家、他アーティストの提供曲で占められており、シンガーとしてこれだけ人気を集めたというのは珍しいかも知れませんね。
このアルバムを聴いていると、変に自作曲に拘らずに魅力的な歌声を前面に出すことで個性を打ち出していると思います。このような形で稲垣 潤一を売り出したスタッフ陣のセンスの良さを感じさせます。

『稲垣 潤一 / J.I.』
01. MARIA
02. 夏の行方
03. 夏のクラクション
04. 男と女
05. Everyday's Valentine - 想い焦がれて -
06. 蒼い雨
07. 言い出せなくて
08. 一人のままで - There's No Shoulder -
09. エスケイプ
10. 生まれる前にあなたと・・・

作詞:売野 雅勇、作曲:林 哲司による都会的なポップ・ナンバー01。サビのメロディーのキャッチーさがいかにも林 哲司らしいです。CITY POPの全盛を支えたと言っても過言では無い井上 鑑のアレンジも素晴らしいです。

作詞:秋元 康、作曲:松尾 一彦によるいかにも夏っぽくてどこか懐かしい感じの3連バラード・ナンバー02。井上 鑑にしてはオーソドックスな感じのアレンジなんですが、オーケストラの使い方などはやはり上手いですね。稲垣 潤一の声によくマッチした曲だと思います。

作詞:売野 雅勇、作曲:筒美 京平による5枚目のシングル曲で、私自身名曲だと疑わないナンバー03。本当に筒美 京平という人は凄いです。加えて井上 鑑のアレンジも絶妙で、まさに夏の終わりの切なさ、別れの淋しさがサウンドで表現されていると思います。

作詞:秋元 康、作曲:筒美 京平によるミディアム・ナンバー04。これも良い曲です。筒美 京平の天才たる所以は、歌い手の歌声や歌い方の魅力を最大限引き出すようなメロディーを書いてしまうところなんだと思います。この曲のサビのメロディーは、稲垣 潤一の歌声にドンピシャといった感じです。

作詞:湯川 れい子、作曲:安部 恭弘によるボッサ風ナンバー05。安部 恭弘らしい洒落たメロディーと都会的な井上 鑑のアレンジの組み合わせは、まさにCITY POPと呼ぶに相応しい1曲ではないでしょうか。切なげな稲垣 潤一のヴォーカルも光っていて、ヴォーカリストとして素晴らしい素質を持っていることを証明しているような気さえします。

作詞:秋元 康、作曲:松尾 一彦、編曲:松尾 一彦、清水 仁、大間 仁世による06。この曲のみ井上 鑑のアレンジではなく、小田 和正以外のオフコースのメンバーがアレンジと演奏を担当しています。淡々としたという印象の曲ですが、これが稲垣 潤一の歌声とマッチしていて聴く度に魅力的に思えてくる、そんな1曲ですね。明らかに井上 鑑のサウンドと違うのも良いアクセントになっているような気がします。

作詞:秋元 康、作曲:林 哲司による美しいバラード・ナンバー07。バラードの職人・林 哲司らしさが詰まった曲で、私の大好きな1曲でもあります。秋元&林コンビというのも数々の名曲を生んでますね。スケールの大きいアレンジが曲を一層引き立てています。

作詞:湯川 れい子、作曲:松尾 一彦によるミディアム・バラード08。稲垣 潤一に提供している松尾 一彦の曲はどれも良い曲ばかりですね。稲垣 潤一の歌声の魅力を知り尽くしているからこそ書けるメロディーなのかも知れません。

4枚目のシングル曲09。作詞はなんと井上 鑑です。作曲は筒美 京平で、シングル曲を意識して書かれたメロディーだと分かります。その辺りが筒美 京平の凄いところなんですが・・・。この曲がリリースされた頃は大して好きではなかったのですが、何故か今は好きな曲になっています(笑)

作詞:さがら よしあき、作・編曲:井上 鑑によるバラード・ナンバー10。ストリングスの美しい調べが印象的です。

稲垣 潤一のシンガーとしての魅力に溢れたアルバムです。個人的には捨て曲無しだと思っていますし、稲垣 潤一のアルバムの中で最も聴いて欲しいアルバムですし、自信を持ってお薦め出来る1枚です。
曲のタイトルからは夏を連想させますが、決して夏限定という感じでもありません。
今の時期に聴いても気持ち良く聴けると思います。機会があったらぜひ聴いてみて下さい。
最後に参加ミュージシャンを紹介しておきます。井上 鑑(key)、山田 秀俊(key)、今 剛(g)、山木 秀夫(ds)、林 立夫(ds)、岡沢 茂(b)、高水 健司(b)、浜口 茂外也(per)、安部 恭弘(cho)、EVE(cho)
[PR]
松原 みき_CUPID ◇ 2009年 02月 04日
e0081370_2382619.jpg 

今回紹介するのは、1981年4月にアナログ盤がリリースされてから28年の時を経て初のCD化となった、松原 みきの3rdアルバム『CUPID』です。私としてはやっと念願叶ったという思いもあって、今回の松原 みきのアルバムの再発・初CD化は本当に嬉しい限りです。特にこの『CUPID』は思い入れの強いアルバムなので喜びも一入でした。
1980年リリースの1stアルバム『POCKET PARK』、同じく1980年リリースの2ndアルバム『Who are you?』も良いアルバムで大好きなんですが、松原 みきがヴォーカリストとして才能を開花させたのが、この『CUPID』だったと思っています。
それまでのアルバムに比べ、FUNK色が強くなっていて松原 みきのヴォーカルも溌剌としていて、それまで以上に楽しそうに歌っている印象を受けます。

この『CUPID』の特徴は、アルバム前半5曲を当時人気のあったFUNK色の強いフュージョン・バンド、Dr.STRUTがバックを務めているところでしょう。L.A.で録音されており、Dr.STRUTらしいFUNKYな演奏が聴けるのですが、驚くのはアレンジが故・大村 雅朗だということです。このアレンジが秀逸で、Dr.STRUTの良い所を上手く引き出しています。今更ながらですが、実に惜しいアレンジャーを失ったなと思いますね。
アルバム後半の5曲は、東京録音で村上 秀一(ds)、見砂 和照(ds)、富倉 安生(b)、岡沢 茂(b)、今 剛(g)、佐藤 準(key)、田代 真紀子(key)、大谷 和夫(key)、斉藤 ノブ(per)、EVE(cho)等が参加しています。

作曲陣も亀井 登志夫、小田 裕一郎、佐藤 健、伊藤 銀次、佐野 元春といったメロディー・メーカーが素晴らしい曲を提供しています。また松原 みき自身も1曲書いています。

『松原 みき / CUPID』
01. 10カラット・ラブ
02. ONE WAY STREET
03. 青いボールペン
04. 私はもどれない
05. オアシス
06. - CUPID -
07. ニートな午後3時
08. スーヴェニール
09. ONE SUMMER NIGHT
10. DREAM IN THE SCREEN

作詞:三浦 徳子、作曲:亀井 登志夫によるFUNKYなナンバー01。Dr.STRUTの演奏に、数原 晋等の日本のホーン・セクションとのコラボが絶妙です。シンセ・ベースを上手く使っており、軽妙なギター・カッティングとのバランスも良いですね。間奏での向井 滋春のトロンボーン・ソロやDavid Woodfordのサックス・ソロは素晴らしいの一言です。

作詞:三浦 徳子、作曲:小田 裕一郎による02。小田 裕一郎がこんなにFUNKYな曲を書いたことに正直驚いた曲でもありました。とても格好良いナンバーです。クレジットには記載されていませんが、おそらくコーラスはEVEでしょう。と言うかこんなにFUNKYなコーラスはEVEにしか出来ないでしょう。伸びやかな松原 みきのヴォーカルが印象的です。

作詞:三浦 徳子、作曲:佐藤 健によるFUNKチューン03。佐藤 健らしい曲で、初期の大橋 純子を彷彿させるような曲ですね。佐藤 健の曲と松原 みきのヴォーカルとの相性は抜群だと思います。力強いヴォーカルが魅力の1曲。

作詞:三浦 徳子、作曲:佐藤 健によるAORチックな美しいバラード・ナンバー04。松原 みきのヴォーカルの成長を窺わせるのが、この手のバラード・ナンバーですね。過去のアルバムに比べて、ぐっと大人っぽく、艶っぽくなっていて表現力も豊かになっていると思います。美しいコーラスを聴かせてくれるのはBUZZ(小出 博志、東郷 昌和)です。

作詞:三浦 徳子、作曲:小田 裕一郎による05。小田 裕一郎はあえて松原 みき用にFUNKYな曲を書いたのでしょうね。キャッチーなメロディーは変わりませんが、フレーズはFUNKYなアレンジに似合うように作っていると感じます。それにしても日本のホーン・セクション陣は数原 晋を中心としたベテラン勢ですが、素晴らしいホーンを聴かせてくれます。世界でも十分通用すると思いますね。

数原 晋の優しいフリューゲル・ホーンのソロで始まる都会的でCOOLなナンバー06。作詞:三浦 徳子、作曲:伊藤 銀次によるCITY POPナンバーです。後半5曲はCITY POP色が強い感じで、1st、2ndアルバムとも通じる部分があります。今 剛ならではのギター・カッティングとEVEのコーラスが耳に残ります。名曲だと思います。

資生堂のキャンペーン・ソングに起用されたシングル曲07。作詞:三浦 徳子、作曲:小田 裕一郎によるキャッチーなポップ・ナンバーです。重厚な見砂&岡沢のリズム隊に今 剛のギターが絶妙に絡んでいきます。ジェイク・H・コンセプションのサックス・ソロも渋いです。

作詞:三浦 徳子、作曲:佐野 元春によるミディアム・ナンバー08。「本当に佐野 元春が書いたの? 」と思わせるような優しく穏やかなメロディー・ラインを持った曲です。良い曲で大好きなナンバーのひとつです。ここでもジェイク・H・コンセプションの素晴らしいサックス・ソロが聴けます。

まさにCITY POPといった感じが1番出ているナンバー09。私はこういう曲が大好きなんです。作詞:三浦 徳子、作曲:小田 裕一郎によるナンバーですが。80年代初め頃の小田 裕一郎の書いた曲は本当に良い曲が多いですね。アルバム中最もシンプルな構成の演奏なんですが、全くそんな感じを与えないミュージシャンの技術と大村 雅朗のアレンジ・センスに脱帽です。村上 秀一にドラミングが渋いですよ。

作詞:松原 みき・三浦 徳子、作曲:松原 みきによるポップ・ナンバー10。斉藤 ノブのパーカッションと今 剛の軽快なギター・カッティングを前面に出して、陽気で楽しい感じに仕上がっています。驚くのは松原 みきの作曲のセンスの良さで、これだけの作曲陣にも引けをとらない曲を書いていると思います。

全10曲捨て曲無しの名盤だと思います。1stも2ndも大好きなアルバムなんですが、全曲良いなと思えるのは、この3rdアルバムだけです。こんなアルバムが何故今までCD化されなかったのか不思議でなりません。
今回この『CUPID』以外にも1982年リリースの4thアルバム『Myself』と1984年リリースのカヴァー・アルバム『BLUE EYES』がCD化されました。
予算の都合でまだ『CUPID』しか購入していませんが、この2枚も必ず揃えたいと思っています。
松原 みき=「真夜中のドア」という印象を持っている人も多いと思います。確かに「真夜中のドア」はJ-POP史上に残る名曲ですが、ヴォーカリストとしての松原 みきの魅力を楽しみたいのなら、迷わずこの『CUPID』をお薦めします。
曲、アレンジ、演奏、歌の全てのバランスが良いアルバムなので、興味があればぜひ聴いてみて下さい。
[PR]
ページトップ
XML | ATOM

個人情報保護
情報取得について
免責事項
Ice Green Skin by Sun&Moon