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JOE FARRELL_NIGHT DANCING (Part 2) ◇ 2009年 08月 30日
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記事の更新は暫く休みますと書いておきながらも、書ける余裕のある時は書きます(笑)
色々お気遣い頂いて本当に感謝しております。無理をしない程度に頑張りますので、今後ともよろしくお願いします。

私のブログには"CD化してくれ!"というカテゴリがあるのですが、そこで未だにCD化されていないアルバムや再発して欲しいアルバムについて書いてきました。紹介したアルバムの中には、実際CD化されたものが多く嬉しい限りなんですが、今回紹介するのもそんな1枚です。

今回紹介するのは、以前"CD化してくれ!"のカテゴリで2005年12月に1度紹介しているリード奏者・Joe Farrellが1978年にリリースしたFUSION色の強い『NIGHT DANCING』です。今年CD化されたようなんですが、このアルバムは国内盤はリリースされていないようで、Amazonに注文したんですが手元に届くまで1ヶ月かかりました(笑)

Joe Farrellと言えば、RETURN TO FOREVERのオリジナル・メンバーであり、どちらかと言えばJAZZ色が強いというイメージがありますが、本作はPOPでFUNKYというご機嫌なFUSIONサウンドを聴かせてくれます。そのPOPさはジャケット写真からも想像出来るかと思います。
このジャケット写真は、裏ジャケット部と繋がっておりまして、全体としてはこんな感じになります。

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参加メンバーも豪華で、Herbie Hancock(key)、Victor Feldman(key)、Michael Boddicker(key)、Lee Ritenour(g)、Jay Graydon(g)、Chuck Rainey(b)、Robert W.Daugherty(b)、Abraham Laboriel(b)、Michael Porcaro(b)、 John Guerin(ds)、Harvey Mason(ds)、Jeff Porcaro(ds)、Airto Moreira(per)、Paulinho Da Costa(per)、Flora Purim(vo)等が参加しています。

『JOE FARRELL / NIGHT DANCING』
01. Kathrine
02. Silver Lace
03. How Deep Is Your Love
04. Come Rain Or Come Shine
05. Another Star
06. Casa De Los Sospensos
07. Night Dancing
08. You're In My Heart (The Final Acclaim)

ハイテンションな演奏が楽しめるJeff Lorberの作曲による01。特にJoe Farrellのソプラノ・サックスとHerbie Hancockのピアノのプレイは素晴らしいの一言です。序盤はゆったりした感じですが、徐々にテンションが上がっていく様が楽しく、以降の曲に対して期待を持たせる感じでアルバムの冒頭の曲に相応しい気がします。

Joe Farrellの作曲による8分を超す大作02。この曲でJoe Farrellは全編フルートを吹いています。アルバム中で最もJAZZ色の強い曲と言えます。フルートとコーラスのユニゾンも聴き所のひとつです。サックスだけでなくフルートを吹かせても天下一品ですね。ちょっと地味な感じですがLee Ritenourらしいギターも聴けます。

The Bee Geesの名曲のカヴァー03。邦題 "愛はきらめきの中に"で知られる曲ですね。メロウなJoe Farrellのテナー・サックスとVictor Feldmanのエレピ、Jay Graydonの軽妙なギター・カッティング、そしてヴォーカルはFlora Purimという贅沢さです。これで悪い訳がありません。FUSIONに興味の無い人でもBGMとして楽しめるのではないでしょうか。

JAZZのスタンダードをテナー・サックス1本で聴かせる04。なかなかソロで3分以上聴かせるというのは、他には無いでしょうね。情感豊かなJoe Farrellのプレイが光ります。

本作のハイライト曲のひとつと言える05は、あのStevie Wonderの名曲のカヴァーです。とにかくJoe Farrellのテナーの熱いプレイが魅力です。Harvey MasonとAbraham Laborielのリズム隊の堅実なプレイ、Jay Graydonらしいギター・リフとカッティング等、ノリの良くて聴いていて楽しいです。

邦題が"サスペンスの城"だった06はJoe Farrellのオリジナル曲です。スリリングという言葉がピッタリな感じの曲で、実に上手い邦題を付けたなと思いますね。ホーン・セクションを上手く使っています。2004年に惜しくも亡くなってしまいましたが、John Guerinのこの曲でのドラミングが大好きなんです。Lee Ritenourも頑張ってます(笑)

Michael Boddickerのシンセとクラヴィネットのプレイが耳に残る07は、プロデューサーであるTrevor Lawrenceの作曲によるFUNKYなナンバーです。都会的でダンサブル、ジャケット写真の雰囲気そのままという感じの曲です。これがJoe Farrell?と思うくらいに弾けた1曲。Michael PorcaroとJeff Porcaroの兄弟による強烈なリズムが格好良いです。ギターはLee Ritenour。

最後の曲08は、お馴染みRod Stewartの名曲のカヴァーです。カントリー色の強いRichard Greeneのヴァイオリンのプレイが光る1曲です。Lee Ritenourのギターもフィーチャーされています。何ともゆったりした雰囲気が心地良いです。

70年代後半になると当時で言うところのクロスオーヴァーがブームとなり、多くのJAZZプレイヤーもFUSION色の強いアルバムを挙ってリリースしました。コテコテのJAZZファンの間にはきっと賛否両論があっただろうと思います。でも音楽って聴いていて楽しい、そして気持ち良いことが大事ですから、そういう意味では私はこの作品が大好きですし、良い時代だったとつくづく思いますね。
FUSIONが好きな人にはお薦めの1枚です。このアルバムがCDで聴けて本当に嬉しい今日この頃でございます。

ところでジャケット写真の右端のお姉さん、スカートがシースルーっていうのが凄いですね(笑)
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お詫びとお願い・・・ ◇ 2009年 08月 29日
いつも"Music Avenue"をご贔屓にして下さって、本当にありがとうございます。
拙い文章にも関わらず毎日沢山の人が訪れて下さり、ブロガーとしてこれほど嬉しいことはありません。

実はちょっとお詫びしたいこと、お願いごとがございます。
私事で恐縮なんですが、ここのところ仕事が忙しく記事の更新が滞っております。

今日も早い時間に帰宅しておきながら、疲れの為ちょっと横になるつもりが食事もしないまま寝込んでしまい、目が覚めると深夜2時近くになっているという体たらくでございます(笑)
このような多忙さは以前にも沢山あったのですが、年齢からくる体力の衰え、集中力の欠如が顕著で、気合では体が動かなくなってきました(汗)
9月に入ると、大型連休前までは毎週ほとんど出張となります。ゆえに今にも増して記事の更新は難しくなります。

そこで暫くの間、記事の更新をお休みさせて頂くことにしました。
記事だけなら自分のペースで書けばいいので別に告知するほどのことは無いのですが、頂戴したコメントに対する返信が何日も滞ってしまうという失礼があっては心苦しいので・・・。
もちろん週末は家にいますので、全く記事を書かないという訳ではありません。

相変わらず音楽は毎日聴いてますし、体力的に余裕があれば紹介記事は書いていきます。ただし、今まで以上に不定期になると思います。
そして、コメントに対する返信が遅くなることも多くなるとは思いますが、必ず返信しますのでどうか温かい目で見守って頂けると嬉しいです。

来月の23日は当ブログ4周年と私の50回目の誕生日となりますので、その時には完全復活を果たしたいと考えております。
それまでの間は少ない記事の更新とはなりますが、どうか"Music Avenue"をこれからも可愛がって下さいますようお願い致します。
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竹内 まりや_EXPRESSIONS ◇ 2009年 08月 23日
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今回紹介するのは、昨年10月にリリースされた竹内 まりやのRCAとMOON/WARNERレーベル合同のコンプリート・ベスト・アルバム『EXPRESSIONS』です。大ヒット・アルバムなので今更って感じなのですが、兎角ヒット曲だけを連ねたという形が多いベスト盤の中において、個人的には良いベスト・アルバムだと心底思っているので紹介することにしました。

3枚組全42曲というかなりのボリュームなんですが、シングル曲はもちろん人気投票で選ばれた楽曲が収録されているので、このボリュームになるのも頷けます。また、このボリュームが私に"良いベスト盤"だと思わせた大きな理由のひとつでした。詳しくは後程・・・。
そして60ページにも及ぶブックレット。各曲竹内 まりやの解説が付いているのですが、この解説がこのアルバムの値段以上に私にとっては価値があるんですよね。曲が出来たエピソードだったり、当時の思いだったりが書かれており、それを読みながら曲を聴くとまた違った感じの印象を持ったりして結構楽しいですね。

流石に42曲全てにレビュー記事は到底書けませんので、何曲はピックアップして書いてみます。はっきり言えば手抜きです(笑)

『竹内 まりや / EXPRESSIONS』
DISK.1
01. 戻っておいで・私の時間
02. グッドバイ・サマーブリーズ
03. ドリーム・オブ・ユー~レモンライムの青い風~[Single Version]
04. 涙のワンサイデッド・ラヴ
05. September
06. 不思議なピーチパイ
07. 象牙海岸
08. 五線紙
09. Morning Glory
10. 僕の街へ
11. ボーイ・ハント (Where The Boys Are)
12. 恋のひとこと (Something Stupid)
13. Never Cry Butterfly
14. Let It Be Me [Studio Version]

DISK.2
15. リンダ
16. もう一度
17. マージービートで唄わせて
18. 本気でオンリーユー (Let's Get Married)
19. プラスティック・ラヴ
20. 恋の嵐
21. 元気を出して
22. 色・ホワイトブレンド
23. けんかをやめて
24. 駅
25. Forever Friends
26. シングル・アゲイン
27. 告白
28. マンハッタン・キス

DISK.3
29. 家(うち)に帰ろう (マイ・スイート・ホーム)
30. 純愛ラプソディ
31. 毎日がスペシャル
32. カムフラージュ
33. 今夜はHearty Party [Single Mix]
34. 天使のため息
35. すてきなホリデイ
36. 真夜中のナイチンゲール
37. 返信
38. みんなひとり
39. チャンスの前髪
40. うれしくてさみしい日 (Your Wedding Day)
41. 幸せのものさし
42. 人生の扉

まずは私と竹内 まりやとの出会いの曲01。好き嫌いを別にしても出会いの曲という意味では思い入れの強い曲です。達郎のアレンジに耳に慣れてしまっているので、当時の瀬尾 一三のアレンジがある意味新鮮でもありますね(笑)

今回初CD化となった03。当時このシングル・レコードを買いましたので聴いていたはずなんですが、達郎アレンジのアルバム・バージョンに慣れてしまっていたせいか、えらく新鮮でした。ただ好みとしてはやはり達郎のアレンジ・バージョンですね。

竹内 まりやをソングライターとして興味を持った最初の曲04。理屈抜きで好きな1曲です。吉田 美奈子のコーラスが良いですね。

05も思い入れの強い曲です。敬愛する林 哲司の作曲で、彼の代表曲のひとつです。この曲は、竹内 まりやには申し訳無いのですが、EPOのコーラスに尽きると思います。このEPOのコーラスがあると無いとでは全く違った印象になっているのではないでしょうか。

特に曲に対しての思い入れはないのですが、大瀧 詠一のヴォーカルが魅力的な12も好きな1曲です。

達郎のプロデュースのもと、全曲竹内 まりやのオリジナルでリリースされた『VARIETY』(1984年)を聴いた時の衝撃は忘れません(笑)。その冒頭を飾った16も忘れられない曲のひとつになっています。

私的な話で恐縮ですが、私の結婚披露宴でケーキ・カットの時にBGMで使わせてもらった18。ケーキに入刀している時、この曲が流れ鳥肌を立ってしまいました(笑)

数多い竹内 まりやのオリジナル曲の中で1番好きな曲が19ですね。達郎もカヴァーするほど気に入っているようですし、村田 和人も大好きな曲と語ってました。本当に格好良い曲です。当時12インチ・シングルもリリースされ、本当に聴き倒したという感じの曲なんですが、いつまで経っても厭きのこない名曲です。

薬師丸ひろ子に提供した21。この曲は薬師丸ひろ子のコーラスが何とも言えず好きなんです(笑)

竹内 まりやの曲解説に思わず笑ってしまった23。引用しますと「この曲は奈保子ちゃんが歌うとすごく可愛いのに、私が歌うとひどく傲慢な女性に聞こえるのはなぜだ(笑)?」・・・、確かに(笑)

リクエスト投票で1位だったという中森 明菜に提供した24。明菜のオリジナルを持っていますが、オリジナルよりもはるかに良いですね。普段歌詞に無頓着である私が、そして男でありながら切ない歌詞の感動した曲でもありました。特に「ひとつ隣の車両に乗り うつむく横顔みていたら 思わず涙あふれてきそう」の部分はたまりませんね(笑)

曲を聴いた時にソングライターとして本当に凄く成長したと感じたと同時に、本当に良い曲だなとしみじみ感じて今でも大好きな曲になっているのが26です。"火曜サスペンス劇場"の主題歌に採用された曲ですが、シングルがリリースされるのを心待ちにして購入した記憶があります。名曲です。

Disc.3に関しては然程思い入れが強い曲が無いのですが、その中で断トツに好きなのがラストを飾る42ですね。これは竹内 まりやと同年代ということも大きいでしょうが、とても沁みる曲ですね。本当に良い曲で、私も嫁さんも車で聴きながら「本当に良い曲だねぇ」などと話しております(笑)。竹内 まりやの等身大の曲という感じですかね。

さて、私がこのベスト盤を聴いて"本当に良いベスト盤"だと感じた理由は、曲や解説を含めて42曲通して聴いた時に竹内 まりやという才能豊かなアーティストが、多くの人との出会い、そしてサポートを受けてその才能を開花してきたというのが伝わってきた作品だからです。
42曲全てが竹内 まりやを育んできたんだと思わせてくれますし、杉 真理、加藤 和彦、林 哲司、山下 達郎等との出会いによって現在の竹内 まりやが存在しているんだというのが伝わってくる、そんなベスト盤ですね。こういう思いというか感想を抱かせてくれるベスト盤というのは、なかなか存在しないと思います。

ただ残念だったのは、私の大好きな曲「夢の続き」が収録されていなかったことですかね(笑)
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今回紹介するのは、AORな雰囲気を持ったFUSIONグループ、SEAWINDの看板シンガーであるポーリン・ウィルソンとドラマーであり優れたソング・ライターであるボブ・ウィルソンの当時夫婦だった二人が、1981年にリリースしたCCMの名盤『SOMEBODY LOVES YOU』です。
確かにCCM系のレーベルからリリースされていますし、歌詞の中にも"JESUS"が登場する辺りはいかにもCCMアルバムという雰囲気は感じますが、所詮歌詞の内容が解らない私にとってはAORな名盤です(笑)

このアルバムの魅力は、音楽ライターである熊谷 美広氏がこのアルバムを"SEAWIND幻の5作目"と呼んでいる通り、緻密なアレンジと高度な演奏技術、そしてポーリン・ウィルソンの素晴らしいヴォーカルにあると思います。加えてSEAWINDのアルバムでも数々の楽曲を書いてきたボブ・ウィルソンのソングライターとしての非凡な才能を改めて感じさせてくれる作品でもあります。SEAWINDのサウンドが好きなら必聴なアルバムと言えるかも知れませんね。

『BOB & PAULINE WILSON / SOMEBODY LOVES YOU』
01. I'll Keep My Eyes On Jesus
02. With Love In Your Eyes
03. Joyful Melody
04. Vision:Power And Glory
05. You Can't Hide
06. Somebody Loves You
07. Lullabye Of Love
08. In The Spirit
09. Jesus Is My Lord

SEAWINDらしいサウンドが全開のFUNKYなナンバー01。それもそのはずで、1981年当時の正式なSEAWINDのメンバー6人によってレコーディングされています。パンチ力のあるPAULINEのヴォーカルは流石の一言ですね。ホーン・アレンジはLARRY WILLIAMS。

柔らかく優しい耳障りでありながら、FUNKYな味付けが施されたアレンジが見事な02。この曲を聴いてもSEAWINDのサウンドの要は、やはりホーン・セクションなんだなと感じさせてくれます。本当に格好良いホーン・アレンジ(LARRY WILLIAMSのアレンジ)ですね。

個人的には名曲だと信じて疑わないバラード・ナンバー03。エモーショナルなPAULINEのヴォーカルと、BILL REICHENBACHのアレンジによるユーフォニズムというチューバに音色が似た楽器を軸にしたホーン・セクションが印象に強く残ります。聴けば聴くほどに味わい深い、そんな1曲です。

05へのプレリュード的な小曲04。これからどんな展開になるのか期待を持たせる曲です(笑)

軽快なビートが心地良いまさにAORと呼ぶに相応しいナンバー05。ロック調の曲も難無く歌いこなすPAULINEの上手さというか凄さを感じます。しかし、この曲はKEVIN CLARKに尽きますね。ベースも弾いてますし、何よりJAY GRAYDON顔負けといった感じの"ワイヤー・クワイヤー"を披露しています。文句無く格好良い曲です。

アルバム・タイトル曲06は、ポップでキャッチーなメロディーと軽快なグルーヴが心地良い演奏とが絶妙にマッチした"小粋な曲"ですね。決して派手な仕掛けがある訳ではありませんが、とにかくトータル的なバランスが絶妙です。KIM HUTCHCROFTのアルト・サックス・ソロが好きです。

イントロからAORな雰囲気が滲み出ている07。個人的にはこの手の都会的なサウンドは大好きです(笑)。曲によって様々なスタイルを歌い分けるPAULINE恐るべしです。夜のドライブのBGMには最高でしょう。

01同様SEAWINDらしさが全開のナンバー08。01よりもSEAWINDの色濃いナンバーです。それもそのはずで、ホーン・アレンジはJERRY HEY。やはりJERRY HEYのホーン・アレンジは一味違いますし、一聴で判りますよね。JERRY HEYのホーン・アレンジが好きな人にはたまらない1曲でしょう。

LARRY WILLIAMSのキーボードとBOB WILSONのパーカッションのみで展開される、どこか幻想的なイメージさえ感じさせるナンバーです。独特な重厚感のある曲ですね。

CCM系の作品という位置付けであったとしてもそれは詞の世界の話であって、メロディーや演奏に関して特に制約がある訳ではないようなので、聴いている分には極上のAORアルバムですね。
日本の場合、宗教との結び付きを感じさせる作品は少ないので薄いのですが、欧米ではCCMはジャンルとして確立されています。突出した個性を持ったアーティストは少ないようですが、非常に洗練された作品も多いので、AORファンにも注目されているのも頷けます。
まあ、ジャンルなんて所詮便宜上のものだと思ってますから、聴いていて気持ちの良い音楽であればそれが1番ですよね。
この『SOMEBODY LOVES YOU』は、メロディー、アレンジ、ヴォーカルの三拍子揃った名作ですので、機会があったらぜひ聴いてみて下さい。

ちなみのCCMは、Contemporary Christian Musicの略だそうです。
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木村 恵子_AMBIVA ◇ 2009年 08月 19日
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今回紹介するのは、木村 恵子が1989年にリリースした2ndアルバム『AMBIVA』です。既に3rdアルバム『CAFE 1984』は2008年6月に、1stアルバム『STyLE』は2008年の8月18日に紹介しており、1年ぶりの登場となります。
以前紹介した2枚に比べると、ジャケット写真にもその違いが出ていますが、断然POPになっているのが『AMBIVA』の特徴と言えるでしょう。

その大きな要因としては、アレンジャーに清水 信之、松本 晃彦の二人を起用したことだと思います。
1stアルバムは鈴木 茂のアレンジで、まさにCITY POP風に仕上がっていましたし、3rdアルバムは佐橋 佳幸のアレンジで、派手さは無いもののよくまとまったアレンジが印象的でしたが、POPな曲のアレンジに定評のある清水 信之の起用によってアルバム全体のイメージが明るいものになっているように感じます。

収録曲10曲中8曲を木村 恵子自身が作曲していますが、2ndアルバムの時点で既に"木村 恵子節"とでも呼べそうな彼女ならではのメロディー・ラインが存在しますね。シンガー・ソングライターは数多く存在しますが、自分の色というものがメロディーに出てくる人はそう多くは無いと思います。
そういう意味では個性派ソングライターと呼ぶに相応しいかも知れませんね。

『木村 恵子 / AMBIVA』
01. 夏のアンテナ
02. Bye Bye Visconti
03. N.Y. からモーニング・コール
04. モノクロームの太陽
05. 甘い復讐
06. 体重計とアンブレラ (Long Version)
07. 水曜日の贅沢
08. バナナフィッシュにうってつけの日
09. サイドシートの彼
10. ある微笑

アルバムの冒頭から木村 恵子らしいメロディーと清水 信之らしいアレンジが炸裂するPOPなナンバー01。それにしてもここまでギターが上手いキーボード奏者っていうのは清水 信之くらいのものでしょうね(笑)

松本 晃彦のアレンジ曲02。清水 信之のアレンジに緻密さが加わったという印象ですね。軽快でキャッチーなメロディーのナンバーで、男性ヴォーカルが途中入ります。おそらく桐ヶ谷 俊博でしょう。コーラス・アレンジは全曲木村 恵子自身なんですが、この曲のコーラスは結構良いアレンジですね。渋いギター・ソロは今 剛です。

JAZZYなアレンジが小粋な03。アレンジは松本 晃彦です。山木 秀夫(ds)、是永 巧一(g)、JAKE H. CONCEPCION(sax)に松本 晃彦のキーボードという構成で、リズムは生、ホーン・セクション部をシンセを使ってビッグ・バンド風なサウンドに仕上げています。なかなか洒落たメロディーです。

ゴスペル調なイントロが印象的なバラード・ナンバー04。木村 恵子らしいメロディーを持った曲です。バラード曲になるとヴォーカルの弱さを感じますが、メロディアスで良い曲です。美しいコーラスを聴かせてくれるのは、桐ヶ谷 俊博と仁の兄弟、国分 友里恵、東郷 昌和です。アレンジは清水 信之。

軽快なドライビング・ミュージック05。バンド形式による演奏が心地良いナンバーです。アレンジは松本 晃彦。この曲のように疾走感を感じさせる曲には、やはり生のリズムが気持ち良いですね。松本 晃彦のアレンジは打ち込みと生のリズムの使い分けが本当に上手いです。

KANの作曲による06は、ロング・バージョンとなっているのでおそらくシングル・カットされたのでしょう。05と同じ松本 晃彦のアレンジ曲ですが、今度は打ち込みとシンセを多用した都会的なサウンドに仕上げています。KANらしいキャッチーなサビのメロディーが耳に残ります。KANはコーラスにも参加してます。

ヨーロピアンなナンバー07。小野 香代子の作曲、清水 信之の編曲です。アレンジは雰囲気があって好きなんですが、メロディーがちょっと退屈な感じがしますね。雰囲気で聴くといった感じの曲ですね。

なかなかインパクトのあるタイトルの08。夏らしいミディアム・ボッサ・ナンバーです。木村 恵子はボッサ曲としてメロディーを書いていると思いますが、清水 信之のアレンジがアコースティックなボッサにはしないで、面白くアレンジしています。こてこてのボッサ・アレンジでも映えるメロディーだと思います。

GIRLS POPの王道を行くような09。良いですね~、今はこの手の曲が少なくなってしまって残念です。こういうPOPな曲のアレンジは清水 信之の十八番ですよね。かなり格好良い曲になってます。特に後半の木村 恵子自身のコーラスが良いです。

しっとりとしたバラード曲10。凄く良いメロディーだと思います。清水 信之のアレンジもメロディーに似合った良いアレンジを施してます。ここでも清水 信之の渋いギター・プレイが聴けます。本当に器用な人ですね。

ソングライターとして素晴らしい才能を持っていると思える木村 恵子ですが、シンガー、ヴォーカリストとして見た場合は若干弱い印象がありますね。淡々と歌うスタイルは味があって決して悪くはないです。しかし、曲調によってはヴォーカルの弱さが気になるのも正直なところ・・・。バラード曲などにもう少し表現力が出てくると良いかなとも思えます。
しかし、アルバム毎に違ったアレンジャーを起用してトータル的にバランスの良いアルバムを作っています。アルバム毎に特色がありますが、どれも聴き易いですから興味があったら聴いてみて下さい。BOOK OFF等を丹念に探せば見つかると思います。
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浜本 沙良_PUFF ◇ 2009年 08月 16日
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今回紹介するのは、BOOK OFFの250円コーナーで見つけたアルバムで、浜本 沙良というシンガーが1994年にリリースしたデビュー・アルバム『PUFF』です。BOOK OFFでは比較的目にすることが多いので、聴いたことは無いけど見かけたことがあるという人も多いでしょう。
今回このアルバムを取り上げたのは、いつも当ブログでお世話になっているKotaroさんが、コメントにこのアルバムの事を書いて下さったので、この機会に紹介することにしました。

彼女に関して全く知識・情報が無いのですが、時代背景を考えると第二の"今井 美樹"をフォーライフが狙っていたのかも知れませんね。
サウンド・プロデュースを手掛けているのは有賀 啓雄。ミュージシャンもどちらかと言えば渋めのミュージシャンを集めてますね。有賀 啓雄、安部 恭弘、羽場 仁志が曲を提供、アレンジはもちろん有賀 啓雄が全曲手掛けています。
アルバムの印象としては、浜本 沙良の自然体で清々しいヴォーカルが心地良いガールズ・ポップスで、彼女のヴォーカルの魅力を上手く引き出している有賀 啓雄の手腕が光っている作品だと思います。

『浜本 沙良 / PUFF』
01. distance
02. ・・・WHY
03. 最後の休日
04. WONDER RAIN
05. FOLLOW ME
06. MORNING MOON
07. いつもeyes to me
08. さよならは天使のはじまり
09. 嫌いになりたい
10. 素顔でいいから

快晴の天気を思わせる軽快なポップ・ナンバー01。バンド・スタイルのリズム・セクションとホーン・セクション、そしてシンセによるオーケストレーションのバランスが絶妙で、心地良い空気感の漂う1曲です。アルバムの冒頭を飾る曲としてピッタリな曲と言えるかも知れません。

都会的でグルーヴィーなナンバー02。私はこの手の曲に滅法弱いです(笑)。打ち込みによるリズムと林部 直樹の軽妙なギター・カッティングが実に気持ちが良いです。CITY POP色が強い洒落たナンバーで、有賀 啓雄の作曲によるナンバーです。

02とは対極的なナンバー03。アコースティックなサウンドのボッサ・ナンバーで、曲調や歌にどこか"今井 美樹"を彷彿させるところがありますね。アコースティック・ギターは斎藤 誠、美しいフルートを聴かせてくれるのは本田 雅人です。生っぽく聴こえますがリズムは打ち込みですね。

独身時代の竹内 まりやの作品を彷彿させるオールディーズ風な04。作曲は安部 恭弘です。打ち込みにベース、ギター、サックス、コーラスというシンプルな構成ですが、有賀 啓雄のベース、本田 雅人のサックスのプレイが光ってますね。

バンド・スタイルの演奏が夏っぽくて心地良いポップ・ナンバー05。羽場 仁志の作曲ですが、彼にしてはかなりPOP寄りの曲という気がします。決してインパクトの強い曲ではありませんが、繰り返して聴いても厭きのこないタイプの曲だと思います。今の季節にぴったりな1曲です。

雰囲気のあるバラード・ナンバー06。パーカッションにピアノのサウンドが軸になっており、フリューゲル・ホーンを使うことで未明の風景を上手く表現していると思います。メロディー自体は地味な印象ですが、アレンジが良いのでバランス良くまとまっていると思います。

05同様、バンド・スタイルの演奏が心地良い07。海岸線をドライブしながら聴ききたい、そんなナンバーですね。演奏と浜本 沙良のヴォーカルがとにかく爽やかです。

キャッチーなメロディーと軽やかなリズムが心地良いGIRLS POPナンバー08。浜本 沙良のシングルについては全く知らないのですが、このアルバムの中では1番シングル向けかなと感じた1曲です。浜本 沙良のヴォーカルの良いところは自然体とも思える歌い方でしょうね。変に力が入っていたり、感情移入があったりしない分、心地良く歌声が耳に届いてきますね。

アーバン・メロウといった感じのバラード・ナンバー09。綺麗な声質で、何回も書いてますが自然体とも言える浜本 沙良のヴォーカルは、リゾート感溢れる曲にも都会的な曲にも似合うので、コンセプト・アルバムを作ったら面白いだろうなと思いますね。

曲としては悪くはないのですが、アルバムの最後の曲としては少し地味過ぎるかなと感じた10。アルバムの最後の曲によって、アルバム全体の印象が変わってしまうケースもあるので結構重要だと思っています。メロディーは良いのですが、アレンジ面で地味な感じが否めません。ちょっと惜しい気のする1曲です。

シンガー、ヴォーカリストとして素晴らしい素質を持っていながら、フォーライフ時代は2枚のアルバムをリリースしただけで、成功を収めたとは決して言えなかったと思います。調べてみるとSarah と改名してテイチクから再デビューしたようですが、現在は活動を休止しているようですね。
もちろんレコード会社のプロモーションに問題もあるのでしょうね。でも90年代のデビューというのも大きかったのかも知れません。
聴く側が貪欲に良い音楽を求め、探していた80年代とは違って、コマーシャル次第で売り上げが大きく左右され始め、そこそこのヒットでは生き残れないという環境に変わってきたというところも大きいのかも知れませんね。
なかなか良いアルバムだと思いますし、浜本 沙良の歌声も本当に魅力的なのでガールズ・ポップスが好きな方は聴いて損は無いと思いますよ。
BOOK OFFを探せばきっと見つかると思いますので、興味があったら聴いてみて下さい。
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今回は久しぶりの洋楽ネタです。AORファンならば、ギタリストとしてその名前を必ず知っているであろうアーティスト、レイ・パーカーJr.が自身のバンド"レイディオ"を引き連れて、1981年に大ヒットさせたアルバムが今回紹介する『A WOMAN NEEDS LOVE』です。
アルバム・タイトルになっているナンバー「A WOMAN NEEDS LOVE」が当時のR&Bチャートで全米No.1に輝きました。
また、"レイディオ"解散後の1984年に映画「ゴーストバスターズ」の主題歌「Ghost Busters」が全米1位の大ヒットしたので、80年代の洋楽を好きな人なら名前は知っていることでしょう。

彼のアーティスト・デビューは、1977年に結成した"レイディオ"名義。ただ私がギタリストとしてでなく、アーティストとして彼を認識したのは本作からでした。それまではスタジオ・ミュージシャンとして超売れっ子ギタリストであり、リズム・カッティングの名手として好きなギタリストの一人でした。別な言い方をすれば、クリエイターとしてではなく、プレイヤーとしてのレイ・パーカーJr.の印象が強いということになりますね。
プレイヤーとして参加したアーティストは数知れず、本当に"超"が付く売れっ子でした。そんな彼がアーティストとしてデビューを飾るきっかけを作ったのは、スティーヴィー・ワンダーとハービー・ハンコックだったそうです。
スティーヴィー・ワンダーと仕事をしたことでソング・ライティングを本格的に始めたそうですし、曲を書くようになってからハービー・ハンコックが彼の楽曲を取り上げ、レコーディングに参加した際ハービー・ハンコックから「人の為にだけプレイしないで、パフォーマーになったら?」と言われた事がアーティストとしてのデビューを決意させたようですね。

アルバム・タイトル曲「A WOMAN NEEDS LOVE」はAORファンにもお馴染みの名曲ですが、アルバムとしてはブラコンという印象が強い作品です。1stアルバム、2ndアルバムは"レイディオ"名義でしたが、3rdアルバムから"レイ・パーカーJr. & レイディオ"名義になり、よりレイ・パーカーJr.の個性を全面に打ち出したということなのでしょうね。それまでのギタリストとしての評価に加え、ソング・ライター、アレンジャー、プロデューサーとして手腕を広くアピール出来た作品と言えるかも知れません。

『RAY PARKER JR. & RAYDIO / A WOMAN NEEDS LOVE』
01. A WOMAN NEEDS LOVE (JUST LIKE YOU DO)
02. IT'S YOUR NIGHT
03. THAT OLD SONG
04. ALL IN THE WAY YOU GET DOWN
05. YOU CAN'T FIGHT WHAT YOU FEEL
06. OLD PRO
07. STILL IN THE GROOVE
08. SO INTO YOU

まさにメロウという表現がピッタリくる名曲01。1度聴いたら忘れられないキャッチーなメロディー。派手さはありませんが、渋いギター・ワーク。そして甘い歌声・・・。コーラスを含めたアレンジも素晴らしく、こんな曲がヒットしない訳がないという気さえしますね(笑)

ダンサブルな02は、ディスコで流れることを想定して書かれたような曲です。囁くようなヴォーカルに多少嫌らしさを感じるものの、レイ・パーカーJr.ならではのギター・プレイは健在です。シングル・カットされたようです。

爽やかなイメージの03。軽やかなアレンジとキャッチーなメロディーで、ブラコンではありますがAORファンにも受け入れられそうなPOPフィーリング溢れる1曲。レイ・パーカーJr.のソング・ライターとしてのセンスの良さを感じさせます。この曲もシングル・カットされたようです。

ロッド・テンパートンの影響を色濃く感じる04。この曲のアレンジを聴けばきっとMJのあの曲を連想する人が多いでしょうね(笑)。ロッド・テンパートンが大好きな私にとっては、思わず頬が緩む曲ですね。

今度はシックの曲からインスパイアされたのではないかと思われる05。悪く言えばパクリなのかも知れませんが、私はこの手の有名曲、有名アーティストの影響をモロに受けているような曲って嫌いではありません。聴いていて楽しいですから・・・。割と軽めなグルーヴ感とギター・カッティングが心地良いです。

メロウ系バラード・ナンバー06。オーソドックスな印象ですが、耳に馴染むような優しいメロディーとストリングスとコーラスを上手く使ったアレンジが良い雰囲気を作っています。

タイトル通りグルーヴィーなインスト・ナンバー07。インストなんですが、後の「Ghost Busters」の大ヒットを予感させるような曲ですね。まさに踊る為に作られたようなディスコ・ナンバーです。この曲で聴けるギター・カッティングは、まさにレイ・パーカーJr.の真骨頂と言えるでしょうね。

ラストを飾る08は、06同様メロウなバラード・ナンバーです。07からの流れで言えば、チーク・タイム用の曲と言ったところでしょうか(笑)。

普通ギタリストがアーティストとしてアルバムをリリースした場合、歌モノであってもギターがフィーチャーされるケースが多いです。ところがこのアルバムを聴いて、ギターがフィーチャーされていると感じる人は少ないでしょう。
しかし、私はギタリストとしてのレイ・パーカーJr.の良さも十分に出ているアルバムだと思っています。何故なら、彼は華麗なソロを披露しるギタリストではないからです。彼の良さはリズム・カッティングであり、リフのプレイなんですね。その観点から言えば、ギタリストとしてのレイ・パーカーJr.を堪能出来るアルバムだと思います。
ブラコンが好きな人は勿論、AOR好きな人にもお薦め出来る1枚です。
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今回紹介するのは、BOOK OFFの250円コーナーで見つけたお洒落で涼しげなコンピレーション・アルバムです。1993年にFM局"J-WAVE"が開局5周年を記念してレコード会社7社とのコラボレーションによるコンピレーション・アルバム7枚がリリースされました。紹介するのは、その中の1枚である『LOVE NOTES / J-WAVE presents 'AZ-WAVE' compilation (MCA VICTOR edition)』です。

1970年代には頻繁に聴いていたFM(当時はNHK-FMとFM東京だけでした)ですが、成人したころか徐々に聴かなくなってしまいました。ですから"J-WAVE"という局にも正直馴染みはありません。
「メガロポリス TOKIOに、潤いと安らぎ、そして心地よい刺激を発信する環境メディア」を目標に1988年に開局された"J-WAVE"。1993年当時、その"J-WAVE"の最も大きなタイム・スペースだった「AZ-WAVE」という番組のコンピレーションCDということのようです。
協力しているレコード会社は、BMG VICTOR、EPIC/SONY、VICTOR ENTERTAINMENT、WARNER MUSIC、POLYDOR、TOSHIBA EMIと今回紹介するMCA VICTORの7社。BOOK OFFに今回購入したアルバムの他に数枚ありましたが、どれも選曲のセンスは良さそうでした。そんな中で私の琴線に触れたのがMCA VICTOR editionだった訳です。

このコンピレーションの特徴としては、AOR、AC、FUSION、NAC等非常に幅広いジャンルから選曲されており、その選曲の良さが光ります。イメージとしては都会的なソフト・アーバンといった感じでしょうか・・・。夜のドライブには最高のBGMになるようなアルバムですね。特にMCA VICTOR editionは、MCA、GEFFEN、GRPといったレーベルに所属していたアーティストの楽曲なので、FUSION系が好きな方には特にお薦めの1枚ですね。

『LOVE NOTES / J-WAVE presents 'AZ-WAVE' compilation (MCA VICTOR edition)』
01. J-WAVE ジングル
02. CROSS YOUR MIND / GEORGE HOWARD
03. IF I EVER FALL IN LOVE (Remix) / SHAI
04. LEMBRANCA / YUTAKA
05. WAITING IN VAIN / LEE RITENOUR
06. LINUS & LUCY / DAVID BENOIT
07. NIGHT RIDE HOME / JONI MITCHELL
08. PEAPLE MAKE THE WORLD GO 'ROUND / RAMSEY LEWIS
09. SURVIVOR / mr FINGERS
10. PIPO'S SONG / SPYRO GYRA
11. THROUGH THE TEST OF TIME / PATTI AUSTIN
12. JUST MY IMAGINATION / LARRY CARLTON
13. SOMEWHERE IN MY HEART / DONNA DeLORY
14. MR. CHOW / ACOUSTIC ALCHEMY
15. THEME FROM "ST. ELSEWHERE" / DAVE GRUSIN
16. SOMEONE TO WATCH OVER ME / SHEENA EASTON
17. J-WAVE ジングル

01と17は"J-WAVE"のジングルなんですが、これがまたお洒落な出来栄え。01は約30秒、17は約1分です。特に01はお洒落で、イントロを聴いてこれがジングルだと思う人はまずいないでしょうね。

ソプラノ・サックス・プレイヤーであるジョージ・ハワードの1992年のアルバム『DO I EVER CROSS YOUR MIND』からの1曲02。メロウなバラード・ナンバーです。ヴォーカル曲で、ヴォーカルはジョージ・ハワード自身のようです。サビのメロディーが印象的でお洒落な曲ですよ。

名門ハワード大学の同窓生4人によって結成されたコーラス・グループ、SHAIの1992年のデビュー・アルバム『IF I EVER FALL IN LOVE』のアルバム・タイトル曲であり、デビュー曲でもある03。個人的には若干暗いイメージを持っている曲なんですが、素晴らしいコーラス・ワークは健在です。

私の大好きなアーティストの一人、YUTAKA(横倉 裕)が1993年にリリースしたアルバム『ANOTHER SUN』の中のインスト・ナンバー04。爽やかなサウンドと琴の音色が実に涼しげで心地良いですね。伝統的な琴の奏法なのかは不明ですが、いずれにせよ琴という日本古来からの楽器の魅力を十分に知らしめていると思います。

リー・リトナーが、ジャズ・ギタリストの巨匠・ウェス・モンゴメリーに捧げた1993年のアルバム『WES BOUND』からの1曲05。ボブ・マーレイのカヴァー曲で、ヴォーカルでマキシ・プリーストがフィーチャーされています。軽やかなレゲエのリズムとリトナーのオクターブ奏法が耳に優しいナンバーです。

スヌーピーの生誕40周年を祝った1989年のアルバム『HAPPY ANNIVERSARY, CHARLIE BROWN』の中の1曲06。ライナスとルーシーのテーマということでしょうか、曲もどこか明るくて軽やかです。デヴィッド・べノワらしいピアノが堪能出来るナンバーです。

1968年のデビュー以来、40年以上も活躍し続け、歌手としてでなく画家、写真家としても活躍している才女・ジョニ・ミッチェルの1991年のアルバム『NIGHT RIDE HOME』のアルバム・タイトル曲07。アコースティックなサウンドの素朴な感じの曲ですが、ジョニ・ミッチェル独特のハスキー・ヴォイスとよくマッチしています。バックで流れている鈴虫の声が涼しげです(笑)

1956年のデビューから半世紀以上経っても現役であるジャズ・ピアニスト、ラムゼイ・ルイスの1992年のGRP移籍第一弾のアルバム『IVORY PYRAMID』からの1曲08。都会的でアーバンな雰囲気とブルージーなピアノ・プレイが実に渋い曲です。

ハウス・ミュージックの歴史にその名を残したと言われるMr.フィンガーズの1992年のメジャー・デビュー・アルバム『INTRODUCTION』からの1曲09。大ヒットした「Closer」ではなくて、この曲を選曲しているところがコンパイラーのセンスを感じますね。

FUSIONファンにはお馴染みのグループ、スパイロ・ジャイラの1992年のアルバム『THREE WISHES』の冒頭を飾った名曲10。アコースティックなサウンドを軸にした実に軽やかでメロディアスなインスト・ナンバーです。有名な曲なので聴いたことのある人も多いかも知れません。

私の大好きな女性シンガーであるパティ・オースティンのGRP移籍第一弾となる1990年のアルバム『LOVE IS GONNA GETCHA』からの11。デイヴ・グルーシンのプロデュースと贅沢なメンバーを集めて作られたアルバムでした。どんなアルバムでも安心して聴けるヴォーカルがたまりません。

ラリー・カールトンの1992年のアルバム『KID GLOVES』からの1曲12。1971年のテンプテーションズの大ヒット曲のカヴァーです。カールトンのギターって、弾いているというより歌っているという表現がぴったりきますね。この曲でも存分に歌ってます。

マドンナのバック・コーラスとしてデビュー前から脚光を浴びていたというドナ・デロリーの1992年のデビュー・アルバム『DONNA DeLORY』から珠玉のバラード・ナンバー13。マドンナの大ヒット曲「LIKE A VIRGIN」を書いたビリー・スタインバーグ&トム・ケリーの作品です。

イギリス出身のアコースティック・ギター・デュオ、アコースティック・アルケミーの1987年のデビュー・アルバム『RED DUST & SPANISH LACE』に収録されていた14。曲のタイトルからも判るように、東洋(中国)をイメージしたようなナンバーです。それにしても欧米人の持つ東洋のサウンドのイメージというのは面白いですよね。

プロデューサー、アレンジャー、作曲家、演奏家のどれをとっても超一流であるデイヴ・グルーシンの1983年のアルバム『NIGHT-LINES』の中の1曲15。全米で大ヒットしたTVシリーズのテーマ曲だそうで、打ち込みのリズムの音が時代を感じさせますが、美しいメロディーと緻密なアレンジが印象的です。

シーナ・イーストンがスタンダード・ナンバーを歌った1993年のアルバム『NO STRINGS』からの名曲16。それにしてもシーナ・イーストンがこんなに上手かったっけ?と思わせてくれる1枚です。POPSを歌っているシーナとは別人と言っても良いかも知れません。素晴らしい歌声に感動しました。

邦楽・洋楽を問わず、コアな音楽ファンの中にはコンピレーションをあまり買わないという人も多いみたいですが、私は好きなんですよね(笑)
邦楽なら多少の知識がありますが、洋楽には本当に疎いので、このようなコンピレーションでお気に入りのアーティストを見つけることも多いのです。
特に拘りを持った、センスの良いコンパイラーが監修したアルバムというのは、アルバムとしてのトータル・バランス、完成度も優れていて本当に気持ち良く聴けるものが多いです。加えてBOOK OFFのような中古店では値崩れも早いので、根気良く探せば良いコンピレーションに出会えると思います。
本作も大人の夜の一時のBGMとして聴く分には最高のアルバムだと思いますし、大人の人へのお薦めの1枚です。
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村井 博_NATURAL ◇ 2009年 08月 09日
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今回紹介するのは、村井 博が1990年にリリースしたアルバム『NATURAL』です。
今年の5月に村井 博のアルバム『Mirror of Hearts』のレビュー記事を書いたばかりでした。村井 博に関してネットで調べてみても情報が少なく、プロフィールやディスコグラフィー等詳しい事が判らないのです。ただ、『Mirror of Hearts』が想像以上に良い感じだったので他のアルバムを聴いてみたいと思っていたところ、たまたまBOOK OFFで本作を見つけました。おそらく3枚目のアルバムでだと思いますが、CDの帯にアレンジャーにGREG MATHISONを、エンジニアにDON MURRAYを迎えていると書かれていたので速攻購入してみました。

1st(と思われる)アルバム『Mirror of Hearts』は、1988年リリースながらもなかなかCITY POPな感じだったので、この『NATURAL』も同じ路線だろうと予想しておりましたが、ズバリ的中しました。しかも『Mirror of Hearts』は全曲村井 博の作曲でしたが、本作では佐藤 健、都志見 隆、中崎 英也、羽場 仁志、長岡 成貢、羽田 一郎、白井 良明というメロディー・メーカー達が曲を書いており、村井 博は2曲のみ曲を書いています。アレンジは10曲中8曲をGREG MATHISON、残り2曲(おそらくシングル曲だと思われますが)を船山 基紀が手掛けています。
優れたメロディー・メーカーのおかげで『Mirror of Hearts』に比べ、ずっとPOPでキャッチーなメロディーが揃っていますし、アレンジもかなり洒落ています。

気になるのはミュージシャンですが、L.A.録音にはCARLOS VEGA(ds)、ABRAHAM LABORIEL(b)、MICHAEL LANDAU(g)、GREG MATHIESON(key)、LENNY CASTRO(per)、JERRY HEY(tp)、GARY GRANT(tp)、MARC RUSSO(sax)が参加。国内録音には島村 英二(ds)、長岡 道夫(b)、今 剛(g)、山田 秀俊(key)、斉藤ノブ(per)、木戸 やすひろ(cho)、比山 貴詠史(cho)、EVE(cho)が参加しています。

『村井 博 / NATURAL』
01. OFF LIMITな夜
02. VIDEO DAYS
03. 生粋
04. 涙の消える場所
05. 夏の隠れ家 ~Weekend Resort~
06. Pacific Side Hotel
07. 光の朝
08. A LONG TIME AGO
09. 鉄爪
10. June・25 ~Xmasからいちばん遠い日~

作詞:真名 杏樹、作曲:佐藤 健、編曲:GREG MATHISON、JERRY HEYによるCITY POP色の強いPOPチューン01。LENNY CASTROのパーカッションとホーン・セクションが効果的で、スリリングな演奏がドライヴィング・ミュージックに最適な感じです。JERRY HEYのホーン・アレンジは本当に格好良いですね。

作詞:真名 杏樹、作曲:都志見 隆、編曲:船山 基紀、木戸 やすひろによる02は、おそらくシングル曲ではないかと思われます。サビのメロディーがキャッチーで、シングル向けの曲だと思います。全体的にはオーソドックスなPOPナンバーという印象ですが、なかなか良い曲です。

作詞:並河 祥太、作曲:都志見 隆、編曲:GREG MATHISON、JERRY HEYによる03。生粋とかいて"じゅん"と読ませます。都会的なサウンドが洒落ているAORナンバーです。メロディーだけを捉えると歌謡曲っぽい印象もありますが、アレンジのおかげでAORチックになっていて良い感じに仕上がってます。

作詞:森 浩美、作曲:中崎 英也、編曲:船山 基紀によるグルーヴ感溢れるナンバー04。02同様シングル向きの曲と言えると思います。流石に中崎 英也ですね、良い曲書きます。こシンセ・ベースを効かせたFUNKYなアレンジとキャッチーなメロディーが印象的です。お気に入りの1曲。

作詞:森 浩美、作曲:羽場 仁志、編曲:GREG MATHISONによるお洒落なSUMMERソング05。これはかなり良い曲です。これぞCITY POPといった感じで、メロディーとアレンジが絶妙です。村井 博のヴォーカル、コーラスも雰囲気があって良い感じです。かなりのお気に入り曲になっています。Abraham Laborielのベースがとにかく格好良いですね。

作詞:森 浩美、作曲:長岡 成貢、編曲:GREG MATHISONによる軽快なPOPナンバー06。ありがちなメロディーではありますが、聴き易く耳に馴染んでくるようなメロディーではあります。日本人のアレンジャーだったらもっとバタ臭くなっていたかも知れません。

07と08は作詞:森 浩美、作曲:村井 博、編曲:GREG MATHISONです。アコースティックなサウンドでアルバムの中でも異色な感じのアレンジが特徴の07。ただ悪い意味ではなく、朝の爽やかな雰囲気が良く出ていると思います。村井 博の書いたメロディーもなかなか渋くて良い感じです。
08はしっとりとしたバラード曲です。シンプルな演奏がメロディーを際立たせています。村井 博のヴォーカルは決して上手いとは言えないのですが、以前紹介したアルバムの時よりもずっと良くなってますね。

作詞:田久保 真見、作曲:羽田 一郎、編曲:GREG MATHISONによる軽快でFUNKYなナンバー09。ツイストと同じ"ひきがね"と呼ぶタイトルです。羽田 一郎らしいFUNKYかつキャッチーなメロディーです。MICHAEL LANDAUのギター・カッティングがとにかく格好良くて、そこに耳を奪われてしまいます(笑)

作詞:小倉めぐみ、作曲:白井 良明、編曲:GREG MATHISONによるミディアム・バラード・ナンバー10。Xmasから1番遠い6月25日をSummer Xmasと呼んでいる歌なんですが、これが結構良い曲です。素晴らしいのがアレンジで、歌詞をよく理解してGREG MATHISONがアレンジしているのが判ります。白井 良明の書いたメロディーも秀逸ですが、あはりGREG MATHISONのアレンジ・センスに脱帽です。

アレンジだけでなく、サウンド・プロデュースをGREG MATHISONが手掛けているので非常にバランスが良いですし、DON MURRAYのミキシングも流石といったところですね。1990年代に入ってもここまでCITY POPというかAORの路線に拘っているのが個人的には嬉しいですね。以前紹介した『Mirror of Hearts』よりもプロの作家を迎えている分、ずっと聴き易くなっていると思います。個人的には04、05はかなり名曲ではないかと感じています。
今では入手困難かも知れませんが、CITY POPやAOR好きな方にはぜひ聴いて欲しいアルバムです。もし見つけたら買って損は無いと思いますよ。
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大貫 妙子_AVENTURE ◇ 2009年 08月 09日
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今回紹介するのは、大貫 妙子が1981年にリリースした通算5作目となるアルバム『AVENTURE』です。
『MIGNONNE』(1978年)、『ROMANTIQUE』(1980年)、そして本作の3枚は、ヨーロッパ三部作と呼ばれていましたね。しかし、どうもご本人は否定しているみたいですね(笑)
とは言え、フランス語のアルバム・タイトルが多いのは事実ですし、加三部作と呼ばれているアルバムのジャケット写真のイメージはまさにヨーロピアンという気がします。

以前紹介した『MIGNONNE』は私の大好きなアルバムでしたが、『ROMANTIQUE』はちょっと暗い印象があって『MIGNONNE』ほどには好きにはなれなませんでした。なので『AVENTURE』も『ROMANTIQUE』のような路線だと勝手に思い込んでいて、リアルタイムでは聴いていませんでした。暫く大貫 妙子の音楽から遠ざかっていたのもこの頃です。
暫く経って彼女のベスト盤を聴いた時に、『AVENTURE』の中から「恋人達の明日」と「グランプリ」が収録されていて、その2曲が気に入りました。いつかアルバムを聴いてみたいと思っていたんですが、運良くBOOK OFFで格安で入手出来ました(笑)

プロデュースは、牧村 憲一と宮田 茂樹。アレンジは坂本 龍一、加藤 和彦&清水 信之、前田 憲男が手掛けており、コーラス・アレンジで山下 達郎も参加しています。バックのミュージシャンもYMOファミリーを中心に贅沢な顔触れとなっています。

『大貫 妙子 / AVENTURE』
01. 恋人達の明日
02. Samba de mar
03. 愛の行方
04. アヴァンチュエール
05. テルミナ
06. チャンス
07. グランプリ
08. La mer, le ciel
09. ブリーカー・ストリートの青春
10. 最後の日付

明るく軽やかなPOPナンバー01。アレンジは坂本 龍一、コーラス・アレンジを山下 達郎が手掛けています。相変わらず教授のアレンジは、大貫 妙子の曲と相性が良いですね。凝ったアレンジのコーラスは、大貫 妙子・竹内 まりや、epoの3人(RCAシスターズ)です。

爽やかで夏らしさ全開のサンバ曲02。アレンジは清水 信之&加藤 和彦です。サンバだけにパーカッションが大活躍していますが、浜口 茂外也はサンバ・ホイッスルのみを担当しており、他のパーカッションは全てプログラミングによるものです。

私のあまり得意ではないヨーロピアンな雰囲気が漂うバラード03。決して嫌いなメロディーではないのですが・・・。坂本 龍一、高橋 幸宏、大村 憲司の3人だけの演奏ながら、物足りなさは感じません。坂本 龍一のアレンジの賜物でしょうね。

長いイントロが印象的な04。夏や海をイメージさせる曲ですが、この海は太平洋ではなくエーゲ海や地中海といったかんじでしょうか。凝ったアレンジで、部分的にはインスト曲を聴いている気分になります。

2時間枠のサスペンス・ドラマのエンディング曲に使われそうな05。当時の大貫 妙子らしい曲と言える曲ではないでしょうか。ヨーロピアンの香りが漂います。

大村 憲司のアレンジ曲06。キャッチーでPOPなメロディーが心地良いナンバーです。村上 秀一のドラミングが高橋 幸宏っぽくて面白い1曲です。

カー・レースのSEで始まる07は、前田 憲男のアレンジによるJAZZYなナンバーです。今聴いても古臭さを感じないアレンジが素晴らしいですね。打ち込みを使わない演奏というのは、時代を経ても色褪せないという典型的な曲でしょう。個人的に大好きな渡嘉敷 祐一のドラミングが格好良いです。

前田 憲男のアレンジ曲08。まさに正統派といった感じのアレンジですが、これが実に気持ち良い仕上がりになっています。富樫 春生のピアノが影の主役と言える1曲です。

加藤 和彦&清水 信之のアレンジ曲09。アレンジャーによってサウンド的にも雰囲気も違っているにも関わらず、纏まりの無さというのは感じませんね。大貫 妙子の歌声や歌い方が、どんな曲にも対応出来るからなんでしょうね。

坂本 龍一のアレンジによるバラード曲10。

ヨーロッパ三部作と呼ばれていますが、私は『MIGNONNE』と本作は然程ヨーロッパ色が強いとは思いません。確かにヨーロピアンな曲もありますが、言われるほどの感じではないですね。
夏向けの曲もありますし、POPで親しみ易い曲も多く、大貫 妙子の淡々としたヴォーカルが涼しげで気持ち良く聴ける1枚です。
アレンジ面においては、アレンジャーの個性がよく出ていますし、どれも素晴らしいアレンジばかりです。アレンジャーの個性を楽しむのも面白いと思います。
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