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鈴木 雄大_東京者 ◇ 2009年 10月 29日
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最近は、BOOK OFF廻りをしてもなかなか良いアルバムに出会えずにいます。ブログのネタとしても色々仕入れたいの気持ちがあるのですが、実際ここ1ヶ月位は何も買ってない状態が続いています。こんな調子だと、ただでさえ更新ペースが落ちているのに、ますます拍車がかかりそうで怖いです・・・(汗)
何とか手持ちのアルバムで凌いでますが、そのうちネタが尽きる時がくるかも知れませんね(笑)

さて今回紹介するのは、今年6月に出会ってから嵌り続けているアーティスト・鈴木 雄大のアルバム『東京者』です。『東京者』は、1990年にリリースされた通算8枚目となるアルバムです。
ここのところ、ミュージック・プレイヤーに彼のアルバム4枚(私の所有している全てのアルバムです)を入れて、通勤時に必ず聴いています。
何故ここまで嵌っているのか自分でも不思議なんですが、一言で言うならば鈴木 雄大の書くメロディーは私にとって"癖になるメロディー"なんです。FUNK、ROCK、POPS、BALLAD・・・等、色んなタイプの曲を書け、しかもキャッチーなメロディーが彼の最大の魅力と言えます。"ずば抜けて良い曲"という印象は無いのですが、何故か聴きたくなるんです。今年1番の収穫だったと思えるアーティストですね。

『東京者』に収録されている11曲の楽曲中、8曲の作詞、全曲の作曲を鈴木 雄大が手掛けています。残り3曲の詞を提供しているのは、サエキけんぞう、戸沢 暢美、陣内 大蔵の3人。アレンジは10曲を椎名 和夫が、残り1曲を山木 秀夫・椎名 和夫が手掛けています。椎名 和夫のアレンジが絶妙で、鈴木 雄大のメロディーとの相性は抜群だと思います。CITY POP系の音楽が好きな方には、ぜひとも聴いて欲しいアーティストであり、お薦めのアーティストです。

『鈴木 雄大 / 東京者』
01. MEET ME ON THE FREEWAY
02. CURIOUS FEATHER
03. ソコ ソコ SOー
04. くしゃくしゃのラブソング
05. 生意気そうなロンリー・ガール
06. YOU CAN MAKE ME HUSTLE
07. 僕の力をあげたい
08. ある日曜の朝に遠くから雪が降る
09. LOVE IS RIGHT, LOVE IS WRONG
10. コンクリートの硬さ
11. 東京者

ピックアップ曲:
「CURIOUS FEATHER」 / 作詞:サエキけんぞう、作曲:鈴木 雄大、編曲:椎名 和夫
メロウでメロディアスなAOR風ナンバーです。椎名 和夫のアレンジが面白い曲で、前半はメロウな雰囲気なんですが、途中土方 隆行のハードなギター・ソロが入ってきます。この土方 隆行のハードなギターと椎名 和夫のメロウなギターの対比が斬新です。ギター2本と打ち込みの構成ですが、なかなか聴き応えがあります。

「ソコ ソコ SOー」 / 作詞・作曲:鈴木 雄大、編曲:椎名 和夫
FUNKYで、タイトル同様インパクトのあるナンバーです。タイトな打ち込みのリズムに伊藤 広規の重厚なベースと土方 隆行の軽妙なギター・カッティングが絶妙に絡みます。鈴木 雄大のヴォーカリストとしての魅力も詰まっていると思います。

「くしゃくしゃのラブソング」 / 作詞・作曲:鈴木 雄大、編曲:椎名 和夫
爽やかでキャッチーなメロディーを持ったCITY POPナンバーです。数原 晋のフリューゲル・ホーンがフィーチャーされています。この手のPOP系のミディアム・ナンバーに良い曲が多いです。山川 恵津子、鳴海 寛の"東北新幹線"コンビがコーラスで参加しています。

「僕の力をあげたい」 / 作詞・作曲:鈴木 雄大、編曲:椎名 和夫
1度聴いただけでも口ずさめそうなキャッチーなメロディーのミディアム・ナンバーです。アレンジも洒落ていてお気に入りの曲になっています。終盤のJake H. Conceptionのアルト・サックスのソロが渋いです。

「LOVE IS RIGHT, LOVE IS WRONG」 / 作詞・作曲:鈴木 雄大、編曲:椎名 和夫
青山 純、伊藤 広規、土方 隆行、浜口 茂外也、富樫 春生、椎名 和夫による生の演奏が実にAORチックなナンバー。本当に色んなタイプの曲が書けるアーティストです。それ故アルバムを通して聴いていて飽きがきませんね。
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鳴瀬 喜博_STIMULUS ◇ 2009年 10月 26日
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今回紹介するのは、今年の11月に還暦を迎える日本屈指のベーシスト・鳴瀬 喜博が、1986年にリリースした5作目のアルバム『STIMULUS』です。
鳴瀬 喜博(ナルチョ)と言えば"チョッパー"を連想する人もきっと多いでしょう。ただ私の場合、"チョッパー"で最初に思い浮かべるのは"後藤 次利"なんですが・・・。同じチョッパー奏法でも鳴瀬 喜博と後藤 次利ではタイプが違うと言うか各々個性があるので、好みはそれぞれだと思いますが、二人とも卓越した技術を持ったベーシストであることには違いありません。何度ナルチョのベースを聴いて、鳥肌が立ったことか(笑)

『STIMULUS』は、鳴瀬 喜博が朋友・Charやそうる透を迎えて制作されたアルバムです。アレンジは全曲、鳴瀬 喜博と緒方 泰男の二人。
参加ミュージシャンは、緒方 泰男(key)、斉藤 英夫(g)、Char(g)、そうる透(ds)、岡本 敦男(ds)、小野 哲夫(ds)、本多 俊之(sax、fl)、Darek Jackson(vo)、井田 リエ(vo)、高村 亜留(vo)、人見 元基(vo)。
ナルチョは、曲によってはテナー・ベース、ピッコロ・ベース、フレットレス・ベースに持ち替えてプレーしています。まるでギターのようにメロディーを奏でるベース・・・。ベースという楽器の可能性や楽しさが詰まったアルバムになっていると思います。
本来リズム楽器だったベースが、JACO PASTORIUSの登場以来、主役と成り得る楽器となっていきました。このアルバムを聴いていると、そんな時代の流れを感じます。

『鳴瀬 喜博 / STIMULUS』
01. Snappy Fingers
02. Tenor For You
03. Star Rush
04. In The Small Hours
05. Pretty Song
06. Under My Feet
07. Dazzling Sun
08. Romeo 20
09. Good For Health

ピックアップ曲:
「Tenor For You」 / 作・編曲:鳴瀬 喜博・緒方 泰男
テナー・ベースによって奏でられるメロディーが心地良いナンバーです。打ち込みの単調なリズムなんですが、ベースと本多 俊之によるフルートが軽やかでまるでそよ風のような爽やかさを醸し出しています。メロディアスですし、かなりお気に入りのナンバーです。

「In The Small Hours」 / 作詞:浅葉 あおり、作曲:鳴瀬 喜博、編曲:鳴瀬 喜博・緒方 泰男
以前当ブログでも取り上げたことのある高村 亜留のヴォーカルがフィーチャーされているナンバーです。落ち着いた雰囲気の曲で、Charのギターも控え目ながら曲を盛り上げていますし、高村 亜留の美しい歌声が印象的です。あまり手数の多いドラミングが好きではない私にとって、岡本 敦男のドラミングは丁度良い塩梅です(笑)

「Pretty Song」 / 作曲:緒方 泰男、編曲:鳴瀬 喜博・緒方 泰男
緒方 泰男と鳴瀬 喜博の二人による演奏で、緒方 泰男はキーボードの他にアコースティック・ギターも弾いています。シンプルなんですが、アコースティック・ギターとピッコロ・ベースの音色がよくマッチしています。高度なテクニックで聴く者を圧倒するというタイプの曲が意外に少なくて、その辺りがこのアルバムを気に入っているところでもあります。
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最近また仕事が忙しく、疲れもあって更新が滞ってしまいました。コメントにレスも出来ず、本当にすみません。暫くの間、更新ペースが落ちるかも知れませんが、今後も"Music Avenue"をよろしくお願い致します。

今回紹介するのは、小室 みつ子が1988年にリリースしたベスト・アルバム『MITSUKO KOMURO'S FAVORITES』です。
小室 みつ子は1981年にシンガー・ソングライターとしてデビューしていますが、デビュー前から作家として活躍していたようです。またデビュー後も作詞家、小説家としても活動しており、多才な人のようですね。私は彼女の名前は知っていましたが、今まで聴く機会がありませんでした。以前より聴いてみたいと思っていましたので、中古店で色々探してこのアルバムを入手しました。

聴いてみたところ、摩訶不思議な感じで面白かったですね。小室 みつ子の音楽は、Girls PopでもCity Popでも歌謡曲でも無く、良い意味でそれらがミックスされています。悪い表現をすれば"中途半端"な感じなんですが、個人的には嫌いではありません(笑)。
歌も上手いとは言い難いのですが、決して下手と言う訳でもありません。特に癖も無いので聴き易いタイプのヴォーカルだと思います。個性に溢れていた80年代においては地味な存在だったかも知れませんね。

このベスト盤は1stアルバム『甘い予感』(1981年)、2nd『あざやかな出逢い』(1981年)、3rdアルバム『見知らぬ恋人』(1983年)、4thアルバム『ウサギは歌を歌わない』(1985年)からセレクトされた15曲が収録されています。彼女の書くメロディーは親しみがあり、どこか歌謡曲の匂いがして郷愁を感じさせます。私と同年代の方なら違和感無く聴けるかも知れませんね。

『小室 みつ子 / MITSUKO KOMURO'S FAVORITES』
01. His Pride My Pride
02. サマードレス
03. 夢をたどって・・・ ~I've Never Been To Me~
04. ハイウェイ・ランデブー
05. Romantic Swingin' Road
06. さよなら女ともだち
07. そしてふたりは
08. マッチブック・コレクター
09. DAYTIMEシンデレラ
10. ウサギは歌を歌わない
11. くちびるは動かない
12. スタジアムをあとにして
13. Moon Child
14. Noisy Nightにカンパイ
15. Somebody Loves You ~誰かが君を愛してる~

ピックアップ曲:
「サマードレス」 / 作詞・曲:小室 みつ子、編曲:大村 雅朗
サビのメロディーが印象的なミディアム・バラードです。夏の終わり特有の淋しさを感じさせる大村 雅朗のアレンジが良いです。City Popの洗練された感じは無いのですが、心地良く耳に入ってくるメロディーとヴォーカルが気に入ってます。

「夢をたどって・・・」 / 作詞:Ron Miller、訳詞:小室 みつ子、作曲:Ken Hirsch、編曲:萩田 光雄
Charleneの代表曲「愛はかげろうのように」のカヴァーです。名曲なんで曲自体はとても良いのは当然ですが、思いの他小室 みつ子のヴォーカルとマッチしています。ただ、途中台詞が入るのがちょっと今となっては恥ずかしい感じです(笑)

「ハイウェイ・ランデブー」 / 作詞:小室 みつ子、作曲:喜納 政明、編曲:椎名 和夫
この曲は良いですね。メロディー、アレンジ共にCity Pop色が強くて私の大のお気に入りのナンバーです。疾走感もあり、POPなメロディーと洒落たアレンジは、夜のドライブのBGMにピッタリです。自信を持ってお薦め出来る1曲です。

「くちびるは動かない」 / 作詞・曲:小室 みつ子、編曲:信田 かずお
メロディーは多少野暮ったい感じなのですが、信田 かずおのアレンジによってCity Pop色が強くなっています。アレンジで聴かせるといった感じですね。あくまでも個人的主観ですが小室 みつ子の場合、バラードよりもテンポのある曲の方が良いメロディーが多いような気がします。バラードも悪くないのですが、いわゆる"ありがち"な感じが強いですね。
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五島 良子_OPEN UP ◇ 2009年 10月 19日
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今回は少々手抜きのシングル曲の紹介です。
ブログを始めて4年が経過しており、結構な数のJ-POPアーティストを紹介してきたつもりですが、アルバムを何枚か所有していながら未だに紹介していないアーティストもいまして・・・。今回紹介する五島 良子もそんな一人です。いずれアルバムも紹介したいなと思っていますが、今回は1999年7月にリリースされたシングル「OPEN UP」を紹介します。

五島 良子は1990年にデビューしたシンガー・ソング・ライターで、実に6オクターブもの音域を持つと言われています。私もそんな彼女の歌声に魅力を感じた一人でしたが、個人的には然程注目されていたという印象はありませんでした。そんな彼女が脚光を浴びたのが、この「OPEN UP」だったように思います。この「OPEN UP」は、当時ネスカフェのCMソングだった曲です。CMでは確か全編英語詞だったと記憶していますが、この曲が話題となり急遽CD化されたという背景があります。おそらく曲を聴けば憶えている人も多いかと思います。

ネスカフェのCMソングと言えば真っ先に名曲「やさしく歌って」が思い浮かびますが、この曲以外で印象に残っているのは「OPEN UP」しかありません。ネスカフェのCMはいつも大人向けと言うか、落ち着いた雰囲気のモノが多いのが特徴ですね。「OPEN UP」は、「やさしく歌って」に比べテンポもありイメージも違いますが、やはり大人が聴いて楽しめる楽曲に仕上がっていると思います。私には渋い曲という観点から大好きな1曲です。ただ歌詞に思い切り"Nescafe"が入っているのはどうかなと思いますが・・・(笑)

「五島 良子 / OPEN UP」
01. OPEN UP / 作詞:PROJECT N、作曲:ILIJA GORT、編曲:内藤 慎也
02. RONNIE / 作詞:吉弘 知鶴子 & 五島 良子、作曲:五島 良子、編曲:吉弘 知鶴子
03. OPEN UP ~instrumental~

01はもちろんのこと、カップリング曲である「RONNIE」も結構良い曲です。ミニー・リパートンを彷彿させるような曲調とその音域の広さに圧倒されます。おそらくミニー・リパートンにインスパイアされた曲だという気がします。
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清水 仁_ONE ◇ 2009年 10月 17日
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今回紹介するのは、少々マニアックな1枚です。そのアルバムは、1979年にバンド形式となったオフコースのメンバーであるベーシスト・清水 仁が、オフコース在籍中の1986年にリリースしたソロ・アルバム『ONE』です。

清水 仁という名前に馴染みがあるという人のほとんどは、オフコースのファンかも知れません。しかし、私にとって清水 仁は、1970年代に活躍した伝説のビートルズのコピー・バンド"THE BAD BOYS"のポール役としてのイメージの方が強烈なんです。このTHE BAD BOYSは、本当に凄かったです。そんじょそこらのコピー・バンドとは違っており、そのビートルズに対する拘り方は半端じゃなかったですね。彼らの唯一リリースしたアルバム『MEET THE BAD BOYS!』(1973年)を聴けばその楽しさに触れることが出来ますし、興味のある方はこちらのHPをご覧になって下さい。

オフコース時代はどちらかと言えば裏方的なイメージに強かった清水 仁ですが、私にはポールとしてビートルズ・ナンバーを活き活きと歌っていた姿をステージでも観ていましたので、ソロ・アルバムがリリースされたことも不思議に思いませんでしたし、自然と興味も湧きました。
実際このアルバムには、見るからに実直そうな彼らしい温もりのあるサウンドに溢れています。
派手な印象はありませんがその温かいサウンドは心地良く、秋~冬になると聴きたくなるアルバムの1枚になっています。

『清水 仁 / ONE』
01. MY ENDLESS LOVE
02. Day Dreamer
03. Natural Wind
04. BLUE RAIN
05. 甘いグレイの陽暮れどき
06. 自然
07. 上を向いて歩こう
08. ONE
09. 夢の続き / Dreaming
10. 沈黙の旅
11. MY ENDLESS LOVE (J.J.Version)

ピックアップ曲:
「MY ENDLESS LOVE」 / 作詞:湯川 れい子、作曲:清水 仁、編曲:平田 謙吾・清水 仁
ナイアガラ・サウンドを彷彿させるアレンジが印象的なナンバーです。決して上手いとは言えないヴォーカルですが、温もりと爽やかさを併せ持っていて、聴いていて気持ちの良いPOPナンバーに仕上がっています。11は同じ曲のヴァージョン違いで、ギターやコーラスをフィーチャーした形のアレンジになっています。聴く比べると面白いですよ。ちなみに私は01の方が好みです(笑)

「Natural Wind」 / 作詞:宮原 芽映、作曲:清水 仁、編曲:平田 謙吾・清水 仁
まさにタイトル通り、心地良い風を感じさせてくれるミディアム・ナンバーです。この曲ではズバリ、安部 恭弘のコーラスと宮原 芽映のデュエット・ヴォーカルが曲の雰囲気を作り上げていると言っても過言ではありません。清水 仁のヴォーカルだけでは、ここまでの味は出なかったでしょうね。私のお気に入りの1曲です。

「BLUE RAIN」 / 作詞:秋元 康、作曲:松尾 一彦・清水 仁、編曲:松尾 一彦
松尾 一彦らしいキャッチーなナンバーです。稲垣 潤一が歌っても似合いそうな曲という気がしますし、アルバム中で最もオフコースっぽさを感じる曲と言えます。松尾 一彦がアレンジを手掛けている唯一の曲でもあり、他の曲とは雰囲気が違います。一般受けするタイプの曲ですね。良い曲です。

「甘いグレイの陽暮れどき」 / 作詞:安井 かずみ、作曲:清水 仁、編曲:平田 謙吾・清水 仁
メロディー自体よりもAORチックなアレンジが大好きなナンバーです。このアルバムに関しては前半5曲に私の好きなタイプの曲が集中しております(笑)。
作曲した清水 仁には失礼ながら、アレンジで聴けてしまうという曲ですね。
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BRENDA RUSSELL_TWO EYES ◇ 2009年 10月 12日
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今回紹介するのは、素晴らしいシンガーであり、優れたソングライターであり、センス溢れるアレンジャーでもあるというマルチな才能を持った黒人アーティスト・BRENDA RUSSELLが、1983年にリリースした通算3作目となる『TWO EYES (邦題:出逢いのときめき)』です。BRENDA RUSSELLは、黒人アーティストながらリリースされたアルバムはどれもAOR色が強いと言われており、そんな中でも最もAOR的なアルバムと評判が高いのが本作です。

プロデュースは、名匠・TOMMY LIPUMA。彼は本当に素晴らしいプロデューサーで、数多くの名盤を世に送り出してきています。私も彼のプロデュース作品なら、何の疑いもなく購入出来ます。プロデューサーには音楽やサウンドに直接関わるタイプと、トータル的な指揮官として関わるタイプ(いわゆる裏方タイプ)が存在しますが、TOMMY LIPUMAは後者ですね。
私がTOMMY LIPUMAが凄いなと思うところは、アーティストの持ち味・個性を十分に発揮出来るような環境作りが上手いことですね。時間を気にせずレコーディングが出来るようなスタジオ環境を整えたり、そのアーティストの個性を活かす為に必要だと思われる凄腕ミュージシャンを集めるという、あくまでアーティストの為に何が必要かを考えられるプロデューサーであると思います。ですから出来上がるアルバムは、当然ながら悪い訳がありません(笑)

参加ミュージシャンは、JOHN ROBINSON(ds)、NATHAN EAST(b)、LEON PENDARVIS(key)、JAMES NEWTON HOWARD(key)、DAVID WILLIAMS(g)、DEAN PARKS(g)、PAULINHO DA COSTA(per)がリズム・セクションの軸になり、そこにSEAWINDのホーンセクションが加わっています。もっと凄いのがゲスト陣で、曲の共作、アレンジ、演奏に加わっているのがBILL LABOUNTY、DAVID FOSTER、MICHAEL McDONALD、DON GRUSIN。他にもSTEVIE WONDER、RITA COOLIDGE、RANDY CRAWFORD、CHRISTOPHER CROSS、JAMES INGRAM、AL JARREAU、DAVID LASLEY、PATRICE RUSHEN、LEON WARE・・・等というビッグネームがズラリと並んでいます。
一体このアルバムにどの位の制作費がかかっているんでしょうね?(笑)

『BRENDA RUSSELL / TWO EYES』
01. I WANT LOVE TO FIND ME (邦題:出逢いのときめき)
02. IT'S SOMETHING! (邦題:愛のサムシング)
03. HELLO PEOPLE
04. TWO EYES
05. STAY CLOSE (邦題:あなたのそばに)
06. JARREAU
07. NEW YORK BARS
08. I'LL SEE YOU AGAIN (邦題:愛は時をこえ)
09. LOOK DOWN, YOUNG SOLDIER

ピックアップ曲:
「I WANT LOVE TO FIND ME」 / 作詞・曲:Brenda Russell & Bill LaBounty
渋いAORナンバーですね。作曲はあのBILL LABOUNTYで、コード進行やフレーズがいかにもBILL LABOUNTYらしいですね。派手なところはほとんど無い、どちらかと言えば地味かもしれないJOHN ROBINSONとNATHAN EASTのリズム隊が個人的には大好きでして、その堅実なプレイはとても聴いていて心地良いです。LARRY WILLAMSのホーン・アレンジも見事で、メロディー、アレンジ、ヴォーカルのトータル・バランスが絶妙なナンバーだと思います。

「IT'S SOMETHING!」 / 作詞・曲:Brenda Russell & David Foster
まさにDAVID FOSTERならではのAORナンバーに仕上がってますね。ベーシックなリズム・セクションでの演奏にも関わらず、シンセを上手く使って厚みを出しており、いかにもDAVID FOSTERらしい都会的で繊細なアレンジが印象的です。インパクトは然程強くはないのですが、聴く度にどんどん嵌っていくような曲ですね。

「HELLO PEOPLE」 / 作詞:曲:Brenda Russell & Michael Mcdonald
この曲はこの曲で、MICHAEL McDONALDらしさがよく出ているAORナンバーです。アルバム冒頭からの3曲でAOR好きにはたまらないといった構成になっています(笑)。この曲ではJEFF PORCAROがタンバリンで参加しています。

「STAY CLOSE」 / 作詞:Brenda Russell、作曲:Don Grusin
メロディアスな甘いバラード・ナンバーです。ストリングス系のシンセとDON GRUSINの奏でるローズの音色が美しく、心地良く響きます。BRENDA RUSSELLのヴォーカルも気負いがなくて、ヴェルヴェット・ヴォイスと言われるのが頷ける素晴らしい歌声を堪能出来ます。
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IMAGINE ~JOHN LENNON FOREVER~ ◇ 2009年 10月 10日
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今回紹介するのは、1992年にリリースされたジョン・レノンのトリビュート・アルバム『IMAGINE ~JOHN LENNON FOREVER~』です。
アルバム・ジャケットのデザインのセンスの無さはどうかと思いますが、中身は実に渋いです。ビートルズ関連のトリビュート・アルバムは沢山リリースされていますが、私がこのアルバムを購入した理由は、プロデュースが中村 照夫だったからということに尽きます。中村 照夫はJAZZ/FUSION系の音楽が好きな方にはお馴染みかも知れませんが、1964年に単身でN.Y.へ渡り、N.Y.を中心に活躍してきた名ベーシストです。
その中村 照夫が、ブラコン系のシンガーと腕利きミュージシャンを集め、ジョン・レノンの名曲の数々をカヴァーしているのですから、これは聴かずにはいられません(笑)

参加しているシンガーは、LANI GROVES、J.T.TAYLOR、PATTI AUSTIN、JAMES"D-TRAIN"WILLIAMS、NONA HENDRYX、GWEN GUTHRIEという実に渋い顔触れですね。バックを支えるミュージシャンは、BERNARD PURDIE(ds)、WILL LEE(b)、BARRY CAMPBELL(b)、MARK EGAN(b)、STEVE LOVE(g)、ANDREW CARILLO(g)、BARRY FINNERTY(g)、RAY CHEW(key)、RICHARD TEE(key)、STEVE THORNTON(per)、GROVER WASHINGTON Jr.(sax)、KIM WATERS(Sax)。アレンジはRAY CHEWとSTEVE LOVEが手掛けています。

肝心の中身ですが、参加しているシンガーからも予想できると思いますがR&B色が強いと言うか、かなりソウルフルな仕上がりになっています。オリジナルとのイメージが違うものもありますが、黒っぽいジョン・レノンというのも面白いですし、これだけ上手いシンガーが歌っていますので気持ち良く聴けますね。
JAZZ/FUSION系音楽が好きな人にも楽しめる1枚だと思いますよ。

『IMAGINE ~JOHN LENNON FOREVER~』
01. INSTANT KARMA! / LANI GROVES
02. IMAGINE / J.T.TAYLOR
03. WHATEVER GETS YOU THRU THE NIGHT / PATTI AUSTIN
04. WOMAN / JAMES"D-TRAIN"WILLIAMS
05. I'M LOSING YOU / NONA HENDRYX
06. WATCHING THE WHEELS / GWEN GUTHRIE
07. OH, MY LOVE / NONA HENDRYX
08. HAPPY X'MAS (WAR IS OVER) / JAMES"D-TRAIN"WILLIAMS
09. IT'S ONLY LOVE / LANI GROVES
10. COME TOGETHER / GROVER WASHINGTON Jr.

ピックアップ曲:
「IMAGINE」 / 作詞・曲:John Lennon、編曲:Ray Chew
クール&ザ・ギャング第二期黄金期のリード・ヴォーカルだったJ.T.TAYLORが歌う軽快なイマジンです。この曲がこんなに軽快なゴスペル調になっているのは珍しいかも知れません。全編打ち込みの軽快でシンプルなリズムが心地良く、間奏のKIM WATERSのソプラノ・サックスが良いアクセントになっています。

「WHATEVER GETS YOU THRU THE NIGHT」 / 作詞・曲:John Lennon、編曲:Ray Chew
邦題「真夜中を突っ走れ」で知られる1974年のヒット曲ですね。この曲はオリジナルよりもテンポを落とし、ゆったりした雰囲気が漂うアレンジが素晴らしいです。PATTI AUSTINのヴォーカル、多重コーラスがベテランならではのゆとりを感じさせ、安心して聴いていられます。

「HAPPY X'MAS (WAR IS OVER)」 / 作詞・曲:John Lennon & Yoko Ono、編曲:Ray Chew & Steve Love
個人的にこの曲がたまらなく好きなんで取り上げない訳にいきません(笑)。この曲も本当に沢山のカヴァーが存在しますが、雰囲気はどれもオリジナルに似ているものが多いですね。多分オリジナルのアレンジを超えるのは難しいのだろうと思います。ここではJAMES"D-TRAIN"WILLIAMSがソウルフルな素晴らしい歌声を聴かせてくれます。

「COME TOGETHER」 / 作詞・曲:Lennon-MaCartney、編曲:Ray Chew
このアルバムにはビートルズ時代の曲が2曲収録されています。アルバム『Help!』に収録されていた「IT'S ONLY LOVE」と『Abbey Road』に収録されていたお馴染みのナンバーであるこの「COME TOGETHER」です。アルバム中唯一のインスト・ナンバーです。GROVER WASHINGTON Jr.のテナー・サックスの渋い音色にRICHARD TEEのピアノという贅沢な組み合わせとRay ChewのN.Y.の夜景を思わすような都会的なアレンジが素晴らしい1曲です。このアルバムのハイライトと言える1曲。
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彩 恵津子_College Life ◇ 2009年 10月 07日
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なかなか更新ペースがあがりません(汗)
仕事の方は落ち着いてきているものの、疲れが溜まりやすくなっているようで・・・。やっかいなことにその疲れがちょっとやそっとでは抜けてくれません。やはり五十路を過ぎると精神力だけで乗り切るのは難しいですね(笑)

さて今回紹介するのは、私の大好きなシンガ-の一人で、その独特な歌声が魅力である彩 恵津子が1986年にリリースした通算4作目となる『College Life』です。このアルバムはオリジナル・アルバムではなく、新曲(新録音)・未発表曲5曲と2nd『ALL I NEED』と3rd『Delication』から選曲された8曲で構成されたベスト盤です。
彩 恵津子のアルバムは少しずつ集めていたのですが、3rdアルバム『Delication』と本作を以前から探していたんですが、運良くBOOK OFFで本作を見つけることが出来ました。以前から聴いてみたかった『Delication』からも4曲が収録されていますので入手出来て嬉しかったです。

1986年は、彩 恵津子にとって最も精力的だった年だったと言えるかも知れません。何しろ『ALL I NEED』、『College Life』、そして個人的には彼女の最高傑作だと思っている『PASSIŌ』という3枚のアルバムをリリースしています。おそらく1985年から1986年にかけてはレコーディングに忙しかっただろうと思います。ブレーンの一人である作詞家・康 珍化を始めテイチクのスタッフが彼女に期待していたのが伺えますね。
ベスト盤ということもあり、統一感というのは薄いです。しかし"College Life"というタイトル通り、様々な楽しい想い出に包まれた学生時代そのもののようにバラエティに富んでいて、楽しめる1枚になっています。

『彩 恵津子 / College Life』
01. 涙の輝き
02. Whisper Not
03. Reach Out (English Version)
04. リアウインドゥのパームツリー
05. サーフィン万才!
06. ゆれていた心
07. エヴァーラスティング・ドリーム
08. うれしいけどジェラシー
09. くちびるの受難
10. Don't Say It
11. 雪のバレンタイン
12. 雨に描いたリグレット
13. あの恋から・・・

ピックアップ曲:
「Whisper Not」 / 作詞:ちあき哲也、作曲:古本 鉄也、編曲:大谷 和夫
このアルバムの目玉曲のひとつとも言えるナンバーだと思います。Wikipediaによると1984年に12インチ・シングルとしてリリースされた曲のようです。ただ、この曲がデビュー曲かどうかは定かではありません。
この曲の魅力は、メロディーや彩 恵津子のヴォーカルよりも大谷 和夫のソウルフルなアレンジに尽きますね。ジャクソン5の「I WANT YOU BACK」を彷彿させるアレンジが最高で、ホーン・セクションの使い方やEVE(ミュージシャン・クレジットは記載されていませんが、EVEのコーラスはすぐに判ります)のコーラスが本当に格好良いの一言です。12インチということで演奏を聴かせる構成になっているようです。

「Reach Out (English Version)」 / 作詞:ちあき哲也、訳詞:Mona Fukuda、作曲:織田 哲郎、編曲:大谷 和夫
言わずと知れた彩 恵津子の代表曲のひとつであり名曲です。良いメロディーというのは言語を選ばないということなんでしょうね。メロディーと彩 恵津子の声質が絶妙にマッチしているナンバーです。

「リアウインドゥのパームツリー」 / 作詞:彩 恵津子、作曲:古本 鉄也、編曲:奥 慶一
地味と言えば地味なナンバー。でも聴くほどに沁みてくるメロディーを持ったバラード・ナンバーです。ドラマの挿入歌に使われたこともあり、人気の高い曲のようです。この曲も彼女の代表曲と言える1曲でしょう。

「エヴァーラスティング・ドリーム」 / 作詞:和田 恵、作曲:三枝 成章、編曲:Don Grusin
Wikipediaによるとこの曲も1986年に英語詞ヴァージョンが12インチとしてリリースされたようです。三枝 成章らしい美しいメロディーとDon Grusinによる繊細なアレンジが印象的なバラード・ナンバーです。英語詞ヴァージョンは聴いたことがありませんが、もしかしたら英語詞の方が似合うメロディーかも知れません。
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西城 秀樹_DANCE³ ◇ 2009年 10月 03日
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今回紹介するのは、西城 秀樹が1991年にリリースしたアルバムで、ダンサブルなナンバーを集めた『DANCE³』です。
このアルバムを購入した理由はただひとつ。角松 敏生が西城 秀樹に提供した楽曲3曲が収録されているから、ただそれだけでした。以前紹介したアルバム『TWILIGHT MADE・・・』はアナログ盤は持っているのですが、CD化はされているようですが入手困難状態(オークションでも1万円を超える値段で取り引きされているようです)・・・。加えて同じ角松 敏生が提供した「Though the Night」が聴けるというのでたった3曲目当てで購入しました。
購入はリアル・タイムではなくて随分経ってからで、BOOK OFFで比較的安い価格で購入できたのはラッキーでした。

このアルバムを購入してからは、角松の提供曲ばかり聴いていて他の曲はほとんど聴いていなかったので、今回紹介するにあたりじっくり聴いてみると結構面白いことに気付きました(笑)
ダンサブルな曲が中心なんですが、奥田 民生が提供したボッサ調(途中で変わりますが・・・)のナンバー「きみの男」(プロデュースは長戸 大幸)があったり、私の好きなMAYUMI(堀川 まゆみ)が書いたCITY POPナンバー「CITY DREAMS FROM TOKYO」(英語詞)やFUNKYな「MADNESS」があったり、GEORGE DUKEが作曲・アレンジを手掛けたシングル曲「New York Girl」(ちなみにこの曲のシングル・レコードのジャケットは永井 博のイラストでした)が収録されていたりでバラエティに富んでいます。
ただ如何せん西城 秀樹のヴォーカルはくどい所がありますので、アルバム通して聴くには辛いところもあります(汗)。
好きな曲をピック・アップして自作コンピに入れるみたいな聴き方が私には合っているかも知れません。

BOOK OFFでもたまに見かけるアルバムですので、興味のある方は聴いてみて下さい。
ちなみにピックアップ曲は当然角松提供曲なのであしからず・・・(笑)

『西城 秀樹 / DANCE³』
01. ギャランドゥ (Special Power Mix Version)
02. Hideki Greatest Hits Club Mix
  ①Young Man (Y.M.C.A)
  ②激しい恋
  ③傷だらけのローラ
  ④情熱の嵐
  ⑤ギャランドゥ
  ⑥Young Man (Y.M.C.A)
03. Shake My Day (EXTEDED)
04. 蒼い月の悪戯
05. きみの男
06. Bad Angel
07. Sweet Surrender
08. BEAT STREET
09. Through the Night
10. CITY DREAMS FROM TOKYO
11. MADNESS
12. New York Girl (English Version)

ピックアップ曲:
「Sweet Surrender」 / 作詞:吉田 美奈子、作・編曲:角松 敏生、ブラス編曲:数原 晋、コーラス編曲:吉田 美奈子
角松が自身のアルバムでも成し得なかった作詞:吉田 美奈子、作・編曲:角松 敏生というソングライティングのコラボレーションによる1曲。この曲を書いた80年代中盤の角松は、まさに神懸りとも思える程に良い曲を書いてましたね。アレンジも本当に素晴らしく、新譜が出る度に鳥肌立てて聴いてました(笑)。
シンセ・ベースと吉田 美奈子のコーラスを全面に出したサウンドが心地良く、ダンサブルというよりも高速を飛ばしながら聴きたい、そんなナンバーですね。

「BEAT STREET」 / 作詞:吉田 美奈子、作・編曲:角松 敏生、ブラス編曲:数原 晋、コーラス編曲:吉田 美奈子
当時の角松らしさ全開のダンサブルなナンバーです。この曲では故・青木 智仁のスラップ・ベースを活かしたメリハリのあるリズム、日本のジェリー・ヘイ、数原 晋のホーン・アレンジ、そしてやはり吉田 美奈子のコーラスが最高ですね。ちなみこのアルバムに収録されているのはシングル・バージョンだと思われます。凍結前の角松の音楽が好きな人なら絶対に気に入る1曲でしょう。

「Though the Night」 / 作詞・作曲:角松 敏生、ブラス編曲:磯 広行
角松好きな人が聴けば、この曲が角松のアルバム『AFTER 5 CLASH』に収録されていても不思議ではないという感想を持つのではないでしょうか。CITY POP色全開の頃の角松サウンドで溢れています。イントロ部の青木 智仁のベース、軽快なギター・カッティングなどアレンジの手法が1984年頃の角松そのものです。この曲を聴くと、懐かしくもあり当時の角松は最高だったなと改めて感じますね(笑)
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