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今年もお世話になりました ◇ 2009年 12月 31日
いよいよ2009年も今日1日を残すだけとなりました。
今年は50歳という節目を迎え、体力の衰えを感じながらも何とか無事に新年を迎えられそうです。

また当ブログにおいても、以前に比べ記事数は激減しましたが、今回の記事を含め147の記事をUPすることが出来ました。
これも偏にブログを訪れて下さり、多くのコメントを寄せて下さった沢山の皆さんのおかげです。
本当にありがとうございました。

更新ペースが平均2~3日に1回というペースになり、更新の無い日はアクセス数は減るだろうと思っていましたが、そんな事も無く多くの人が訪れて下さいました。レスも滞りがちになってしまっても、いつも温かいコメントを頂戴しました。それがどれだけ励みになったことか・・・。感謝の気持ちで一杯です。

来年もマイペースで頑張ろうと思います。
ただネタ切れという不安がありまして・・・(汗)。
そこで来年はブログを始めた頃に紹介した拙い記事を見直し、レビュー記事を書き直すということも積極的にやろうと思っています。
ブログを始めた頃に紹介した記事というのは、思い入れの強いアルバムが多い割りに内容が無いものばかりなんですね。既に"Part 2 シリーズ"と名付けて紹介しているアルバムもかなりありますが、来年はもうちょっと増やす予定です。

老体に鞭打って頑張りますので、来年も"Music Avenue"を何卒よろしくお願い致します。

2010年が皆様にとって良い年でありますように・・・。良いお年を!
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古内 東子_Strength ◇ 2009年 12月 29日
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おそらく2009年最後のアルバム紹介になると思います。年末のご挨拶は大晦日にでも思っておりますが、レビュー記事はこれが最後・・・。
さて、何を紹介しようかとあれこれ考えまして、シックでありながらAOR色の強い渋いアルバムを選んでみました。

選んだアルバムは、古内 東子が1995年にリリースした通算4作目となる『Strength』です。このアルバムは隠れ名盤とでも言いましょうか、意外とこのアルバムが好きだという人が多いんですよね。
まだ「誰よりも好きなのに」がヒットする前のアルバムですし、"コレは凄い!"というようなインパクトの強い曲もありません。
このアルバムの良さは、N.Y.で活躍する一流ミュージシャンを集めての海外録音をしたという点と、プロデュースを手掛けたMichael Colinaが個性的な古内 東子の楽曲をクールなAOR作品へと昇華させたところにあるような気がします。

AOR好きな方には垂涎もののミュージシャン達が参加しており、クレジットだけでも聴きたくなってしまうはずです。Steve Ferrone(ds)、Omar Hakim(ds)、Steve Jordan(ds)、Will Lee(b)、James Genus(b)、Nick Moroch(g)、David Spinozza(g)、Chuck Loeb(g)、Gil Parris(g)、Bob James(key)、Michael Colina(key)、Carol Steele(per)、Michael Brecker(ts)、Randy Brecker(tp)、David Sanborn(as)というFUSION系のアルバムの制作に集まったような布陣ですね(笑)

古内 東子の書くメロディーは、キャッチーと言うよりどちらかと言うと味のあるメロディーという感じがします。インパクトは無いものの、繰り返し聴いているうちに彼女の世界観に嵌ってしまうみたいな感じでしょうか。それゆえMichael Colinaの派手さはありませんが、ツボに嵌ったアレンジが相乗効果のように古内 東子の楽曲を魅力的なものにしているのではないでしょうか。
私にとってはメロディー的に大好きという曲が本当に少ないのですが、楽曲的に魅力を感じて聴いてしまうという不思議なアルバムなのです。

『古内 東子 / Strength』
01. 朝
02. Strength
03. あえない夜
04. 今の二人が好き
05. Promise
06. できるだけ
07. 秘密
08. 歩き続けよう (Album Version)
09. 幸せの形 (Album Version)
10. 雨の水曜日

ピックアップ曲:
「朝」 / 作詞・作曲:古内 東子、編曲:Michael Colina
イントロから惹き込まれる洒落たアレンジのメロウなナンバーです。音数は決して多くはありませんが、雰囲気があって秀逸なアレンジだと思います。特にイントロのMichael Breckerのテナー・サックスは、たった4小節なのに凄い存在感がありますね。

「Strength」 / 作詞・作曲:古内 東子、編曲:Michael Colina
古内 東子らしさ全開のナンバーですね。Steve Jordanのタイトなドラミング、James Genusの堅実なベース、軽快なホーンセクション、そしてDavid Spinozzaの燻し銀のギター・プレイがたまりません。そして、古内 東子のコーラス・ワークも見事です。

「今の二人が好き」 / 作詞・作曲:古内 東子、編曲:Michael Colina
アルバム中で最も好きなナンバーです。演奏メンバーは「Strength」と一緒ですね。サビのメロディーとDavid Spinozzaのギターに痺れます。特にソロは何ともN.Y.の香りがして、キャリアを感じさせるフレーズの格好良さは流石です。

「Promise」 / 作詞・作曲:古内 東子、編曲:Michael Colina
リズムはプログラミングなんですが、アレンジがお気に入りの1曲です。都会的でCOOLな演奏と古内 東子のヴォーカルの相性が抜群で、日本の女性アーティストでここまでAORっぽい曲を書ける人は少ないでしょうね。Gil Parrisのギターが凄く良いです。

「できるだけ」 / 作詞・作曲:古内 東子、編曲:Michael Colina
Bob JamesのピアノとWill Leeのベースに強く惹かれた1曲。地味目ですが、Omar Hakimのドラミング、特にハイハット・ワークが好きです。聴く回数が増える毎に魅力的に思えてきたナンバーですね。

5曲しかピックアップしていませんが、収録曲10曲に捨て曲無しと言っても良いですね。古内 東子のヴォーカルと演奏とのバランスが凄く良いです。これはアレンジの良さに尽きるのではないでしょうか。古内 東子の場合、独特で癖のある歌声やメロディーが人によって好き嫌いがはっきり別れてしまうかも知れません。しかし、AOR系が好きな人なら、このアルバムの良さは判ってもらえると思います。お薦めの1枚です。
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クリスマスの約束2009 ◇ 2009年 12月 27日
ここのところ、アルバム紹介をさぼってしまってますが、ご容赦下さい。
今回もアルバム紹介ではなく、ある音楽番組の話です。

2001年に始まった小田 和正をメインにした音楽番組「クリスマスの約束」が、今年も12月25日の夜に放映されました。
結構好きな番組で毎年欠かさず観ていますが、9回目を迎えた今回の「クリスマスの約束」は、今までとはちょっと違ってました。
それまで小田 和正の音楽番組という印象が強かったのですが、今年は単に小田 和正ファンだけでなく、老若男女が楽しめる良質な音楽番組になったような気がします。
それまではゲストを呼んで一緒に歌うという、至極当たり前の構成だったものが、総勢20組(小田 和正含まず)のアーティストの持ち歌を20組のアーティスト全員でメドレー形式で歌うという内容でした。
これが素晴らしい仕上がりで、感動しました。と同時に最近のアーティストの魅力にも気付かせてもらいました。

元々小田の企画で始まったメドレーですが、企画段階から紆余曲折があり、そんな裏側の模様やリハーサル映像を交えて構成されており、それまでの構成とはかなり違っていました。
それだけに「22'50''」と名付けられたメドレーが、今回のメイン曲であり全てだったような気がします。

番組の中で、小田 和正が若手のアーティスト達に今回の企画を説明するのですが、そこで「日本の音楽を進化させるのは、アーティスト達がお互いに認め合い、敬うことではないか」というような内容の事を語ります。これは1回目から小田 和正が語り、目指してきたものです。
そんな小田 和正の夢が9回目にしてようやく形になったのではないかと感じました。それはステージ終了間際に見せた小田 和正の涙に現れていたのではないでしょうか・・・。

2001年の第1回目の「クリスマスの約束」は、SMAP、桑田 佳祐、松任谷 由実、宇多田 ヒカル、桜井 和寿、福山 雅治、山下 達郎の7人のアーティストに小田 和正が自筆の手紙で出演依頼をするところから始まりました。結局誰もゲストとして登場せず、小田 和正だけで番組は進行しました。
手紙の内容からは、あの尖っていた時代の小田 和正の姿は無く、とても好感を持ったのを憶えています。
そしてその手紙に対する山下 達郎の返信が素晴らしく、音楽に対して真摯に取り組んでいるアーティストならではの共通点みたいなものを感じましたね。
あれから9年経った今年、ようやく小田 和正の目指したものが形になったと思います。久しぶりに良い音楽番組を観たと思えた一夜でした。

最後に1回目の小田 和正の手紙と山下 達郎の手紙の内容を紹介しておきましょう。
正確とは言えないですが、大きな間違いは無いと思いますので雰囲気を感じて下さい。

小田 和正の手紙:
突然の勝手な手紙を出す無礼をお許しください。

ある日、TBSから現在あるものとは違う音楽番組をやれないか?
という打診があり、そして考えました。自分の歌を歌えばファンの人は喜んでくれるだろうけれど、
それは目指すものではなく・・・。

僕等のような音楽をやって来た者にとって、今、大切な事は何だろう。
で思ったのです。
それは同じ時代を生きてきて、音楽を創った人達を認め、愛し、尊敬することなのではないだろうかと。
それをこの番組で表現できないかと。それなら引き受けてみようと。

これは、僕の主観でやろうとしている番組です。
偏見を承知で、批難を覚悟の上で、無数にある名曲から一方的に7曲を選びました。時代を創ってきた素敵な音楽達を。
それで、あなたの曲をその一曲に選ばせてもらいました。この曲を一緒に演奏してもらえないだろうか?
というお願いの手紙だったのです。

これは、"もしダメだったら他の人に"という企画ではなく、もし残念ながらあなたの不参加が決まったら、自分ひとりで演奏するつもりで望んでいます。

アーティスト同士が直に触れ合うことで進んでいける場所がある。音楽としても、音楽という文化の確立としても。
そう信じています。それが見ている人に伝わるように全力で尽します。

たとえ出演を断られたとしても、あなたへの尊敬の気持ちは些かも変わりません。

秋も深まるばかり。風邪などひかぬよう、充実した活動を続けてください。

山下 達郎の手紙:
前略 小田和正様

ご丁寧な直筆のお便りを頂き、ありがとうございました。
小田さんを始め、TBSのスタッフの皆様方の番組に対するご趣旨は十二分に理解いたしておりますが、如何せん、私はこれまでテレビの番組というものに一度も出演したことがありません。
二十年以上前にCMに一度、レコード大賞の授賞式に二度ほど出ましたのが私のテレビ経験のすべてであります。
もともとご縁が無かった上に、キャリアが加わって、今ではテレビメディアとの関係は完全に音楽的な部分のみとなっており、
こうなりましては今さらどうにもなりません。

小田さんを始め、諸先輩が今なお堂々たる現役としてご活躍されてるということは、私のような者にとりましては大きな励みであり、目標でもあります。
従いまして、小田さんのおっしゃるアーティスト同士が認め合うという発想にも十二分、共感できますし、できますなら何かお手伝いさせていただければとも思うのですが、こういうときにはいつも申し訳なく感じております。

もともとこの曲(クリスマス・イヴ)はオフコースに触発されて作ったものです。
青山のアパートの一階がオフコースカンパニーで、二階に私の所属事務所があった時代でした。
あの頃は、私も30歳になったばかりの尖がった盛りでした。
バンドで挫折した私にとって、オフコースはとても重要なライバルで、敵(失礼!)がバンドのコーラスなら、こっちは一人でとか、そういったしょうもないことを若気の至りでいろいろと考えたものでした。
長い時を経て、小田さんにこの曲を歌っていただける時代になったとは本当に感慨無量です。
今後とも一層のご活躍を陰ながらお祈り申し上げております。
まずは取り急ぎお詫びならびにご挨拶申し上げます。
草々
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クリマス・コンサート ◇ 2009年 12月 24日
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12月23日の祝日、あるクリスマス・コンサートに出かけてきました。

そのコンサートと言うのは、JR総武線沿線のショッピングセンター・Popo Shapoが企画したコンサートで、ある一定金額の買い物をするとコンサートの応募券がもらえて、それに当選すれば無料で招待してくれるというものです。
嫁さんと買い物をした際、応募券を貰いました。コンサートの出演者を見ると、伊東 ゆかりに指揮者・辻 博之率いるAmici della Musica Orchestraの名前が・・・。

伊東 ゆかりはぜひ観てみたいと思い応募したところ、見事当選しました。会場は市川市文化会館。キャパは2000名程ですが、当日は2階席を含めほぼ満員の状態でしたね。
当日会場で当選ハガキと座席指定券を交換してもらうのですが、我々夫婦が会場に着いたのは開場とほぼ同じ16時頃。席は2階席中段の端っこという決して良い席ではありませんが、ロハなので文句を言えば罰が当たります(笑)
16時に開場となり、入り口ではお菓子が詰まったクリスマス・ブーツを全員に配られました。なかなか気の利いた心遣いに感心しました。

席に着いて辺りを見廻すとご年配の夫婦、あるいは年配のご婦人二人連れというのが圧倒的。私もかなりの年齢ですが、明らかに10歳以上は年上といった感じの方々で一杯でした。出演者が伊東 ゆかりということもあり、ある程度は予想していましたが・・・(汗)

16時30分、定刻通りコンサートが始まりました。
まずはお約束とも言えるPopo Shapoのお偉いさんの挨拶の後、第一部「伊東 ゆかり オンステージ」が始まりました。

洋楽カヴァーや伊東 ゆかりの代名詞とも言える「小指の想い出」、「恋のしずく」をJAZZYなアレンジで聴かせてくれます。テクニック云々という話を抜きにして上手いと感じさせるヴォーカルですね。
実はどんな編成をバックに歌うのかと楽しみにしていたんですが、これがピアノ、ベース、ドラムスというシンプルな編成です。いわゆるJAZZトリオですね。
良い演奏だなと思っていたら、メンバー紹介で演奏者の名前を聞いてちょっと興奮してしまいました(笑)
何と、ピアノ:上柴 はじめ、ベース:杉本 和弥、ドラム:市原 康という顔触れでした。特に杉本 和弥、市原 康と言えばスタジオ・セッションでも大活躍していたベテランですからね~。市原 康のドラミングが聴けただけで大満足です。

数曲歌った後、日本でただ一人ベルギー式配列ボタン・アコーディオンを操るアコーディオン奏者・桑山 哲也が最初のゲストとして登場しましった。桑山 哲也という名前にピンとこないかも知れませんが、女優であり歌手としても活躍している藤田 朋子の旦那さんと言えば分かりやすいかも知れません。
アコーディオンが加わり、カンツォーネ(だと思う)の曲を歌った後、伊東 ゆかりは衣装チェンジの為に一旦退場。退場の間、桑山 哲也がオリジナル曲を披露してくれました。これがなかなか良い曲でしたね。桑山 哲也という人は喋りも達者で、面白かったですね。

桑山 哲也が退場し、再び伊東 ゆかりが登場しました。もう一人コーラス要員らしき女性と登場し、"オールディーズ・メドレー"が始まりました。このコーラスの女性が伊東 ゆかりの声にそっくりで、ハモると凄く綺麗に聴こえるんです。
メドレーを歌い終わって、コーラスの女性を紹介したんですが、ここでもまたビックリ!
何と伊東 ゆかりの娘さんでした。2007年に宙美(ひろみ)という名前でデビューしているそうです。最近は親子でステージに立つことも多いみたいですね。
自己紹介の後、宙美のデビュー曲を歌ったのですが、その歌声が驚くほどにお母さんに似ているんですよ。
歌もなかなか上手いですし、これから頑張って欲しいものです。
コンサートは、その後クリスマス曲を数曲歌い、最後に「百万本のバラ」を歌って(これが痺れるくらいに良かった)第一部は終了しました。
私は市原 康のドラミングばかりが気になってしまいましたが、本当に楽しめた1時間15分でした。

20分の休憩を挟んで第二部が始まります。今度は生のオーケストラでクラシック鑑賞という嗜好です。
オーケストラの名前はAmici della Musica Orchestra、指揮の辻 博之が設立した東京藝術大学卒業生を中心としたオーケストラです。
アンプを通さない生のアンサンブルというのも良いものですね~。少しオーケストラに興味が湧いてきました(笑)
まず1曲目はクラシック音痴の私でも知っている曲でした。ただ曲名が判りません(汗)
そして、辻 博之はオペラに関して造詣が深いらしく、オペラの名曲「こうもり」や「天国と地獄」等3曲を演奏しました。クラシックでなかなか良いですね。
最後はクリスマス・コンサートらしく、クリスマスにちなんだ曲をメドレーで演奏していきます。この時に地元のママさんコーラスの混合隊(総勢100名位いたと思いますが)が加わります。お馴染みのクリスマス・ソングが次々と演奏され、歌われました。
ラストは伊東 ゆかりも登場し、観客全員にペン・ライトが配られ、「きよしこの夜」を大合唱して終了しました。

所詮ロハのコンサートと高を括っていたんですが、なかなか楽しいコンサートでした。今年で14回目だそうで、去年は渡辺 真知子がゲストだったとか・・・。
また来年も応募してみようと思います。

さて、今夜はクリスマス・イヴですね~。皆さんはどんなイヴを過ごすのでしょうか?
忘年会シーズンですし、年賀状も書かなきゃならない、そんな忙しい師走ですが、今日は大切な人と一緒に過ごしているんでしょうね。
どうか皆さんにとって素敵なクリスマスになりますように!
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昨夜、レイトショーで「のだめカンタービレ 最終楽章 前編」を観てきました。
私自身は特に興味があった訳ではなく、嫁さんが大の「のだめ」好きなのでお付き合いということですね(笑)
これが単なる恋愛話なら絶対に出かけないのですが、結構笑えるコメディーなので・・・。
結論から言えば、「のだめ」ファンなら楽しめるでしょうね。私のようにドラマもアニメも原作も見ていない者にとっては、ストーリーよりも笑えるシーンが沢山あったこと、普段馴染みの無いクラシック音楽に触れることができたという点では楽しめましたよ。

「のだめカンタービレ」の功績は、クラシック音楽が決してマニア向けの音楽ではなく、もっと親しみ易い音楽だと広く認知させたことかも知れませんね。
この映画でもその辺りはしっかり作り込まれている気がしました。

今回の映画でキーとなるクラシックの名曲は、チャイコフスキーの序曲「1812年」です。
1812年にロシアに攻め入ったナポレオンが戦いに敗れて、敗走するまでの様子を描いた序曲です。
ナポレオン侵攻前の民衆の苦悩やフランス軍とロシア軍による戦闘、そしてナポレオンの敗走までが音で奏でられるのですが、この曲を玉木 宏のナレーションで簡単な解説が入り、曲を知らなくてもイメージが湧くように工夫されています。
馴染みのあるフランス国家「ラ・マルセイエーズ」やロシア国家も登場します。
オリジナルの譜面には、実際の大砲の音や教会の鐘の音を鳴らすところも書かれていたらしいですね。
映画ではちゃんと大砲を使っていました。

この「1812年」を楽しんで聴けましたので、私としては観て良かったなと感じた映画でした。

興味のある方は映画のHPをご覧になって下さい。
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高橋 真梨子_SUNNY AFTERNOON ◇ 2009年 12月 20日
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今回紹介するのは、1978年にペドロ&カプリシャスを脱退し、ソロ活動を始めた高橋 真梨子が1980年にリリースした2ndソロ・アルバム『SUNNY AFTERNOON』です。

高橋 真梨子は私にとっては特異な存在です。ペドロ&カプリシャスの時代から、その独特な歌声と豊な表現力を持ったとても歌の上手い人という印象はあったものの、どうも私の感性との相性の問題なのか、所有しているのは今回紹介する『SUNNY AFTERNOON』1枚だけなんです。決して嫌いという訳でも無いですし、もっと聴けば良い曲が沢山あるだろうとは思うのですが、どうも食指が動かないと言うか・・・。
このアルバムも自分で買ったという記憶が無く、おそらく当時パチンコの景品としてLPレコードを手に入れたんじゃないかと思います。
このアルバムに収録されている「ジャスト・ホールド・ミー」という曲がとにかく好きで、中古CDをずっと探していました。最近やっと見つけました(笑)

高橋 真梨子がソロに転じた1979年頃というのは、シンガー・ソングライターが台頭してきており、ニュー・ミュージック(CITY POPも含む)が主流になってきた時代でした。職業作家の曲を歌うというのはアイドル系を含んだ歌謡曲が中心でした。もちろん職業作家の曲を歌うニュー・ミュージック系のシンガーもいましたが、ジャンルとしてはPOPS系中心で、高橋 真梨子のように歌謡曲とニュー・ミュージックの境界線に位置するようなシンガーというのは、私にとってはどうしても半端なイメージになってしまっていたのかも知れません。

『SUNNY AFTERNOON』は、アルバムとしての完成度は決して高いとは思えませんし、私としてもお薦めできるアルバムではありません。全体的に地味な印象は拭えませんし、曲自体も印象に残るようなものは少ないです。
しかし、私には思い入れの強い曲が収録されており、その1曲が聴きたくてCDを探していたと言っても過言ではありません。
今回ピックアップする曲が極端に少ないと思いますが、ご了承下さいませ(笑)

『高橋 真梨子 / SUNNY AFTERNOON』
01. ハート&ハード ~時には強く時には優しく
02. もしかしたら
03. サンライズ・サンセット
04. グッバイ・チャーリー
05. すべて霧の中
06. 陽だまりのように
07. ジャスト・ホールド・ミー
08. アップル・シティ
09. 素足が似合う街で
10. 愛はこれから

ピックアップ曲:
「ハート&ハード ~時には強く時には優しく」 / 作詞・作曲:尾崎 亜美、編曲:後藤 次利
どうしてもユーミンの影に隠れがちですが、作家としてはむしろユーミンより優れていると思っている尾崎 亜美が書き下ろしたシングル曲です。
高橋 真梨子の1stソロ・シングル「あなたの空を翔びたい」も尾崎 亜美の楽曲なんですが、いずれも高橋 真梨子の声質・個性が十分に発揮できる楽曲に仕上げているところが凄いですね。明らかに歌う人のイメージで曲を書いているというのがよく分かります。地味ですが名曲だと思います。

「ジャスト・ホールド・ミー」 / 作詞:竜 真知子、作・編曲:佐藤 健
この曲聴きたさにCDを探していたという、私にとっては思い入れの強い曲であり、名曲だと信じて疑わないナンバーです。
佐藤 健らしいCITY POP系のバラード曲で、メロディー・アレンジ共に秀逸です。ただ聴く人によっては地味と感じるかも知れませんが・・・(笑)。
レコードを買った当時は、この曲ばかり繰り返し聴いてました。FUSION好きな人が聴けば、イントロで思わずニヤリとするかも知れません。
この曲を聴く限り、高橋 真梨子の歌声はCITY POP路線にも似合うと思いますし、もしかしたらCITY POP色の強いアルバムがあるのかも知れませんね。

「素足が似合う街で」 / 作詞:中里 綴、作・編曲:林 哲司
"林 哲司がベタとも言えるほどの歌謡曲を書くとこんな曲になります"みたいなナンバーです(笑)
このアルバムがレコーディングされたのが1979年の冬ですから、松原 みきの名曲「真夜中のドア」と同時期に作られた可能性がありますね。両極端とも言える曲ですが、この辺りが林 哲司の魅力でもあります。好きな曲という程ではないのですが、高橋 真梨子らしい曲だという気がしますね。
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BILL CANTOS_WHO ARE YOU ◇ 2009年 12月 19日
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今回紹介するのは、あのJay Graydonに見出されたというキーボード奏者・Bill Cantosが、1995年にリリースした1stソロ・アルバム『WHO ARE YOU』です。キーボード奏者のソロ・アルバムと言ってもFUSION系ではなく、Bill CantosのヴォーカルをフィーチャーしたAORなアルバムです。しかもAORが全盛だった80年代初期のような雰囲気を持った内容で、AOR好きにはたまらないアルバムに仕上がっています。

ライナーノーツによれば、Bill Cantosはキーボード奏者としての腕前はもちろん一流なんですが、彼の"耳"は半端でないほどに優れているらしいです。どんな音やコードでも聴いただけで瞬時に解読してしまうとのことで、共演したミュージシャンの殆どがその才能に惚れ込んだとも書かれています。
Jay Graydonがその才能に惚れ込み、自分のライブのミュージカル・ディレクターに抜擢したというのも頷けます。

『WHO ARE YOU』は、Jay Graydon、ドラマーとして活躍しているMichael Shapiro、FUSIONバンド・YELLOWJACKETSに在籍していた売れっ子ドラマー・Ricky Lawson、エンジニアとして有名なBill Schneeの4人がプロデューサーとして参加しています。それぞれの個性を活かしたプロデュース・ワークですが、それでいてアルバムとしての統一感は失われておらず、これぞAORというような作品となっています。
Bill Cantosの奏者としてのテクニック、ヴォーカリストとしての魅力が十分に伝わってくる1枚ですね。

『BILL CANTOS / WHO ARE YOU』
01. COME DOWN (TWO WORDS)
02. BEAUTIFUL ONE
03. HEART OF HEARTS
04. COOL DRINK OF WATER
05. GO 'WAY MOON
06. WHO ARE YOU
07. LOVE IS THE ANSWER
08. DADDY'S GONNA MISS YOU
09. SETTLIN' DOWN
10. ENDLESS NIGHTS
11. ONE MORE STONE
12. WHAT WOULD YOU DO FOR A KING

ピックアップ曲:
「COME DOWN (TWO WORDS)」 / 作詞:Patsy Moore、作曲:Steve Siler、編曲:Bill Cantos、Michael Shapiro & Steve Siler
Donald FagenやSTEELY DANの楽曲を彷彿させるCOOLなナンバーです。タイトなMichael Shapiroのドラミング、Michael Thompsonの燻し銀のギター・プレイが堪能出来ます。Donald FagenやSTEELY DANをソフトにしたという感じで、実に渋い楽曲だと思います。

「BEAUTIFUL ONE」 / 作詞・作曲:Bill Cantos、編曲:Bill Cantos & Michael Shapiro
美しいバラード曲。このアルバム発売当時、某音響メーカーのCMに起用されていました。Billのソフトなヴォーカルが際立っているナンバーですね。ヴォーカルだけでなく、彼のピアノ・プレイも素晴らしく、聴き応えのある曲に仕上がっています。特にピアノ・ソロとスキャットのユニゾン部は格好良いの一言です。

「COOL DRINK OF WATER」 / 作詞・作曲・編曲:Bill Cantos & Ricky Lawson
軽快でPOPな1曲。Whitney Houstonのツアー・メンバーが集まって録音されたという1曲で、まさに豪華な顔触れです。Carlos Rios、Larry Kimpel、Kirk Whalum等が参加していますが、中でもKirk Whalumのサックスが素晴らしいです。

「GO 'WAY MOON」 / 作詞・作曲:Bill Cantos、編曲:Bill Cantos & Michael Shapiro
何とも渋いJAZZYなナンバーです。ここではやはりJAZZを音楽院で学んだというBill Cantosのピアノ・プレイに尽きます。ヴォーカル無しのインストでも良かったのではないかと思える程です。Keith Jonesの重厚なベースも聴き逃せません。

「LOVE IS THE ANSWER」 / 作詞・作曲:Todd Rundgren、編曲:Bill Cantos & James Raymond
お馴染みTodd Rundgrenの作品のカヴァーです。ゴスペル・クワイヤーを加えて、一味違ったカヴァーになっています。このアレンジは結構好きで、特にBill Cantosによるコーラス・アレンジは見事です。この曲がゴスペル風でも楽しめるんですね~。新鮮でした。

「DADDY'S GONNA MISS YOU」 / 作詞:Bill Cantos、作曲:YELLOWJACKETS、編曲:Bill Cantos & Ricky Lawson
YELLOWJACKETSのインスト曲に、Bill Cantosが詞を付けたナンバー。まさにAORの王道とも言える仕上がりです。Carlos Riosならではのギター、Deniece Williamsの美しい歌声、コーラスがBill Cantosの歌声やメロディーとよくマッチしていますね。お洒落な曲です。

「ENDLESS NIGHTS」 / 作詞・作曲:Jay Graydon、Jan Backingham & Bill Cantos、編曲:Jay Graydon & Bill Cantos
Jay Graydonが絡んだ曲というのが聴けばすぐに分かるような曲です(笑)。メロディー、アレンジの随所にJay Graydonらしさが出ていて彼の音楽が好きな人は満足出来る、そんな1曲ではないでしょうか。

他の曲もどれも出来が良く、捨て曲無しのアルバムに仕上がっていると思います。90年代にこんな作品が生まれたのも、このアルバムが日本のレコード会社と音楽出版社がBill Cantosに目を付けて、彼との綿密な打ち合わせを経て作られたということも大きく関係しているでしょうね。
AOR好きな方にはお薦めの1枚です。
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酒井 法子_MOMENTS ◇ 2009年 12月 13日
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今回紹介するのは、今年世間を大騒ぎさせた一人である酒井 法子が2003年にリリースしたカヴァー・アルバム『MOMENTS』です。
この時期に彼女のアルバムを紹介するのはどんなものかと悩みました。
彼女の犯した罪は決して許されるべきものではないし、同情の余地もありません。しかし、彼女が残してきた作品(映像作品や音楽作品を含め)まで私は否定する気にはなれません。

私は以前から、アーティスト本人の人間性等にはあまり関心がありません。私とアーティストを結び付けるモノは、あくまでも作品であって、それ以上でもそれ以下でも無いんです。ですから、そのアーティストがどんな人間であったとしても、作品に関しては自然体で接したいと思っていますし、良い作品は良いと評価したいと思っています。ただ、今回紹介するアルバムを含めて、アーティストとして良い作品を残していますし、役者としても素晴らしい才能を持っていただけに今回の事件は非常に残念でなりません。
ましてやこのアルバムがリリースされた2003年は、彼女は既に結婚・出産しており、アルバムのジャケット写真にもサーフィン・ボードを抱えた写真があったりして、旦那の影響を色濃く感じます。もしかしたら、この時期既に・・・と思うと複雑な気分になりますね。

さてアルバム『MOMENTS』ですが、当時の酒井 法子が好きだったと思われる夏向けのJ-POP、洋楽のカヴァー7曲と彼女の最大のヒット曲とも言える「碧いうさぎ」を含めた8曲が収録されています。
取り上げられているのは、竹内 まりや、角松 敏生、大瀧 詠一、Kalapana、ハワイアンのスタンダード曲なんですが、カヴァー曲に関してはオリジナルのイメージを大切にしたアレンジが施されており、酒井 法子のヴォーカルも気負いが無く、発声もしっかりしていて声質の良さも手伝ってとても気持ち良く聴けます。本来なら夏に紹介すべきアルバムなんでしょうが、この気持ち良さは季節に関係が無いと思いましたので今回紹介しました。興味のある方はぜひ聴いてみて下さい。

12月14日 追記:
プロデュースと全曲のアレンジを手掛けているSonic Doveなる人物。気になったので調べてみると、崎谷 健次郎の別名だったんですね~。全然知りませんでした。
コーラスのミュージシャン・クレジットには酒井 法子とSonic Doveの名前しか記載されていませんでしたが、「Moning Glory」の頭のアカペラ・コーラスはどう聴いても黒人系だと思うのですが・・・(笑)

『酒井 法子 / MOMENTS』
01. 碧いうさぎ
02. Morning Glory
03. BEACH'S WIDOW
04. カナリア諸島にて
05. September
06. NATURALLY
07. HAWAIIAN Wedding Song
08. No End Summer

ピックアップ曲:
「碧いうさぎ」 / 作詞:牧穂 エミ、作曲:織田 哲郎、編曲:Sonic Dove
文句無しの名曲ですね。オリジナルとはアレンジ違いですが、個人的にはこのアレンジ凄く好きです。"のりピー"と呼ばれていたアイドル時代は、どうしても好きにはなれなかったのですが、この曲を聴いて酒井 法子を見直したと同時に魅力のある歌い手だなと感じました。それにしても織田 哲郎は良い曲を書きますね。

「Morning Glory」 / 作詞・作曲:山下 達郎、編曲:Sonic Dove
竹内 まりやが1980年にリリースしたアルバム『MISS M』に収録されていたAORチックなナンバーのカヴァーです。アカペラ・コーラスで始まります。アレンジはオリジナルに忠実な感じですね。酒井 法子のヴォーカルは、本家・竹内 まりやよりもソフトで甘い感じになっているのですが、これが結構良いんですよね。渡辺 格のギター・ソロも良い感じです。

「BEACH'S WIDOW」 / 作詞・作曲:角松 敏生、編曲:Sonic Dove
角松 敏生が1983年にリリースしたアルバム『ON THE CITY SHORE』に収録されていたナンバーのカヴァー。まず角松 敏生の曲をカヴァーしていること自体驚きましたが、この曲をカヴァーしているというのは渋いですね(笑)。サーファーを夫に持った酒井 法子の心情と曲の内容がマッチしたのかも知れません。この曲もオリジナルのイメージを大切にしたアレンジです。女性が歌う「BEACH'S WIDOW」も良いものですね。

「カナリア諸島にて」 / 作詞:松本 隆、作曲:大瀧 詠一、編曲:Sonic Dove
お馴染み大瀧 詠一の代表作とも言える1981年の名盤『A LONG VACATION』に収録されていた名曲のカヴァーですね。アレンジはギター、コーラス以外はほとんどプログラミングによるものなんですが、実に上手い具合にナイアガラ・サウンドを再現しております。ちょっと気だるい感じの酒井 法子のヴォーカルが、雰囲気とよくマッチしているのではないかと思います。

「September」 / 作詞:松本 隆、作曲:林 哲司、編曲:Sonic Dove
竹内 まりやの3rdシングルで1979年にヒットしたナンバーのカヴァーです。また、林 哲司が作曲家として頭角を現してきた時期の代表作でもありますね。アレンジがオリジナルに忠実だと書きましたが、オリジナルに忠実な分、ヴォーカルの魅力、面白さがよく分かりますね。酒井 法子の声って、色気と子供っぽさが上手く交じり合っていて魅力的ですね。歌も丁寧ですし、聴いていて本当に気持ち良いです。EPOばり(ちょっと大袈裟ですが・・・笑)の彼女のコーラス・ワークも聴き所です。

「NATURALLY」 / 作詞・作曲:MALANI BILYEU、編曲:Sonic Dove
元祖サーフロック・グループKalapanaの1975年のデビュー作『Kalapana』に収録されており、シングルヒットした名曲のカヴァーです。美しいコーラス・ワークは魅力です。

「HAWAIIAN Wedding Song」 / 作詞・作曲:Charles E. King、Dick Manning、Al Hoffman、編曲:Sonic Dove
ハワイアンのスタンダード曲です。知っている人も多いでしょう。いかにもハワイアンという仕上がりで、何気持ちが穏やかになるナンバーに仕上がっています。この曲ではファルセットを上手く使ったヴォーカルを聴かせてくれます。想像以上に実力のあるシンガーであると認識させられました。

「No End Summer」 / 作詞・作曲:角松 敏生、編曲:Sonic Dove
角松 敏生の1985年リリースの大名盤『GOLD DIGGER』に収録され、シングルもリリースされた名曲のカヴァーです。角松 敏生のライブの定番曲であり、角松ファンにはお馴染みの1曲ですが、女性がこの曲を歌うというのはとても新鮮な感じがします。この酒井 法子のカヴァーは結構気に入ってます。
実はこの曲が終わってから、暫く無音が続きますが実は続きがあります。波の音のSEが入り、ウクレレ一本で「HAWAIIAN Wedinng Song」がワン・コーラス歌われます。おまけって感じですね。

久しぶりに全曲レビューしちゃいました(笑)
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荒木 真樹彦_Baby, You Cry ◇ 2009年 12月 12日
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今回紹介するのは、自身のアーティスト活動のみならず、プロデュース業やソングライターとしても幅広く活躍している荒木 真樹彦が、1990年にリリースした2ndアルバム『Baby, You Cry』です。
私が"荒木 真樹彦"という名前を初めて意識したのは、郷 ひろみや田原 俊彦に楽曲提供をしているソングライターとしてだったと思います。
もちろんアーティストとしての活動をしていることは知っていましたが、彼のアルバムは聴いたことがありませんでした。いつかは聴いてみたいと思っていましたが、たまたまBOOK OFFでこのアルバムを見つけることが出来ました。

アルバムを聴いて感じたのは、個性溢れる曲を書くということ、アレンジャーとしてのセンスも良いこと、ギターが結構上手いなということでした。FUNKYなナンバー中心にメロディアスなバラードも書けるという点では、林田 健司にも似ていると思いますが、キャッチーなメロディーを書く林田 健司に比べ、より個性的な印象を受けます。しかし、これは悪い意味では無く、聴く者を惹き付ける不思議な魅力を持っているということです。特にバラード系ナンバーにおいては、メロディーのみならずアレンジに関しても非凡な才能を感じます。
またギターの腕前もなかなかのもので、キレの良いカッティング・プレイやソロ・プレイも聴き応えがあります。歌もしっかりしており、声質も良いです。もっとメジャーになっても良いような気がするんですが、そうならないのにはやはり何かが欠けているのでしょうね。
個人的にはソングライターとしては成功するような気がするんですが・・・。

1996年には藤原 理恵とRie ScrAmbleを結成していますが、こちらも機会があれば聴いてみたい気がします。

『荒木 真樹彦 / Baby, You Cry』
01. Baby, You Cry (Introduction)
02. Nice Girl
03. We Don't Recall
04. Jealousy
05. Oh My God
06. Solitude
07. Pandora's Box
08. Revival Rain
09. Joy
10. Baby, You Cry

ピックアップ曲:
「Jealousy」 / 作詞:松井 五郎、作・編曲:荒木 真樹彦
都会的でCOOLなサウンドが印象的なミディアム・バラードです。メロディーも洒落ていますし、アレンジもシンプルですがセンスの良さを感じます。1番の聴き所はギター・ソロかも知れません。メロディアスなギター・ソロで個人的にかなり気に入っております(笑)

「Solitude」 / 作詞:松井 五郎、作・編曲:荒木 真樹彦
メロディアスなミディアム・ナンバーです。青山 純のドラム、Jake H.Conceptionのサックスが入ったことでより洒落た感じに仕上がっていて、アレンジが凄く良いなと感じた1曲です。ヴォーカルも良いですし、コーラス・ワークも良い。そしてギターに関してはかなり拘りを感じますね。

「Pandora's Box」 / 作・編曲:荒木 真樹彦
1分30秒に満たない短いナンバーで、荒木 真樹彦の一人多重コーラスによるアカペラを聴かせてくれます。

「Revival Rain」 / 作詞:松井 五郎、作・編曲:荒木 真樹彦
アルバム中最もPOPなナンバーです。荒木 真樹彦は器用な人で、ギターのみならずキーボードやベースもこなします。特にこの曲でのベース・プレイは、スラップを交えた本格的なプレイで驚かされます。キャッチーなサビのメロディーが印象的で、一般受けするタイプの曲かも知れません。

「Joy」 / 作詞:松井 五郎、作・編曲:荒木 真樹彦
タイトルとは裏腹に若干暗めのバラード・ナンバーです。打ち込みメインで、サウンド的には80年代の打ち込みのスタイルといった感じです。最初はこの暗さが駄目でしたが、聴き込むうちに魅力的に思えてきた曲です。
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今回紹介するのは、クリスマスも近いということでX'masソングを含んだアルバムを紹介しようかと思いチョイスした1枚です。
そのアルバムは、小柳 ゆきが2001年にリリースしたバラード集『KOYANAGI the BALLADS 1999~2001』です。

これまで当ブログでは、『KOYANAGI the COVERS PRODUCT 2』と『KOYANAGI the DISCO』の2枚を紹介し、彼女の抜群の歌唱力について書いてきました。しかし、紹介した2枚はいずれもカヴァー集でしたので、今回の『KOYANAGI the BALLADS 1999~2001』は初めて彼女のオリジナル曲を含んだアルバムの紹介ということになりますね。

このアルバムを購入した理由は、勿論彼女の歌を聴きたかったというのもありますが、もうひとつ大きな理由がありました。それはこのバラード集は2枚組で、Disc.2には収録されている12曲全てのピアノ独奏が収められていたからなんです。しかもそのピアノを弾いているのが深町 純なんですね。これが聴けるだけでも買う価値はあると思いました。しかもこれが"96kHz Sample 24Bit HD Recording"で、音質的にもかなり良いんですよね。二人で過ごすクリスマスの夜のBGMには最適といった感じですよ(笑)

肝心の選曲ですが、オリジナル曲はもちろんカヴァー曲からも選ばれていて聴き応えがあります。ただ、バラード集というのは、メリハリが無い分厭きがくるのも事実です。ですから、じっくり聴くというよりBGM的に聴くといった方が良いかも知れません。

『小柳 ゆき / KOYANAGI the BALLADS 1999~2001』
Disc.1
01. あなたのキスを数えましょう ~You were mine~
02. Without You
03. MANDY
04. be alive
05. fortune
06. precious time
07. beautiful world
08. wishing well
09. 永遠
10. my all...
11. Koyanagi the Christmas (きよしこの夜~ホワイト・クリスマス)
12. Blue X'mas
Disc.2:KOYANAGI the BALLADS Piano Instrumental Side
Piano:Jun Fukamachi

ピックアップ曲:
「あなたのキスを数えましょう ~You were mine~」 / 作詞:高柳 恋、作・編曲:中崎 英也
ご存知、小柳 ゆきの1999年のデビュー曲であり、大ヒットしたシングル曲です。今でこそソウルフルな歌を売り物にしているシンガーは沢山いますが、当時はまだそれ程でもなかったですし、デビュー当時はまだ高校生。高校生でこんなに上手いのかという驚きを今でも憶えています。名曲ですね。

「Without You」 / 作詞・作曲:Ham-Evans、編曲:斉藤 仁
Harry Nilssonのヒットで知られるBad Fingerの名曲のカヴァーです。音域が広く、歌いこなすのは凄く難しい曲です。黒人の男性コーラスを取り入れて、とてもR&B色の強い「Without You」に仕上がっています。この曲が収録されている2000年リリースのカヴァー集『Koyanagi the Covers PRODUCT 1』は、また別の機会に紹介したいなと思っています。

「MANDY」 / 作詞・作曲:R.Kerr & S.English、編曲:斉藤 仁
邦題「哀しみのマンディ」としてお馴染みのBarry Manilowの1975年の大ヒット曲にして出世曲のカヴァーです。こちらはしっとりとしたアレンジで、切々と歌い上げている小柳 ゆきのヴォーカルが印象的です。

「be alive」 / 作詞:小柳 ゆき&樋口 侑、作・編曲:原 一博
私の大好きな曲のひとつです。2000年にリリースされたシングル曲ですが、スケールの大きさと彼女の溌剌としたヴォーカルがマッチしていて、本当に気持ち良く聴ける1曲だと思います。

「Blue X'mas」 / 作詞:小柳 ゆき、作・編曲:深町 純
「Koyanagi the Christmas」はスタンダードをゴスペル調に歌い上げていますが、この曲はオリジナルです。深町 純のピアノをバックにしっとりと歌い上げています。ある意味シンプル過ぎるクリスマス・ソングですが、静まり返った夜中に雪景色あるいは星空を見ながら聴いたら、きっとこういう曲の方が沁みるのかも知れません(笑)
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