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小林 明子_City of Angels ◇ 2010年 02月 28日
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今回紹介するのは、小林 明子が1988年にリリースした通算4作目となるアルバム『City of Angels』です。
私が唯一所有している小林 明子のアルバムです。

1985年、ブームとなったTVドラマ「金曜日の妻たちへ」の主題歌に起用されたデビュー曲「恋におちて -Fall in love-」が大ヒットしました。良い曲だとは思いましたが、取り立てて私の好みのタイプの音楽ということでも無かったので、CDを購入してまで聴きたいとは思っていませんでした。
彼女の歌声はバラード系で映えると勝手に思い込んでいたところもあり、特に興味を惹かれることもなく数年経ちました。
ある時、リチャード・カーペンターが小林 明子のアルバムのプロデュースを手掛けたという話を聞き、もしかしたら面白いかもと知れないと俄然興味が湧き、購入したものです。
当時、小林 明子の歌声がカレンに似ているというところからリチャード・カーペンターにプロデュースを依頼してみようということになったようですね。私個人的には特に似ているとは思っていませんでしたが、このアルバムを聴くと確かに似てますね。
もっとも1990年代に入るともっとカレンの歌声に似ている峠 恵子がデビューしますが・・・。

リチャード・カーペンターがプロデュース、アレンジを手掛けているということで、サウンドはやはりカーペンターズを彷彿させるものになっています。特にコーラス・アレンジは全盛期のカーペンターズそのものといった雰囲気を持っています。また、小林 明子のヴォーカルもリチャードのディレクションによるものでしょうが、意識的にカレンの歌い方に近づけているような気がします。
アレンジに関しても、リチャードらしくストリングスを巧みに使い、演奏が前に出過ぎることもなく非常に聴き易いものに仕上がっています。ソングライターとしての魅力は勿論ですが、ヴォーカリスト・小林 明子がフィーチャーされたアルバムだと思います。
ただ、明らかにカレンを意識した歌い方に関しては評価が分かれるかも知れませんが、私は好きです。

『小林 明子 / City of Angels』
01. Rainbow, Rainbow
02. Put Another Memory On The Fire
03. Hold Me
04. How Could I Ask For More?
05. Beg, Borrow & Steal
06. Let's Fall In Love Forever
07. Suddenly Love
08. China River
09. Only The Angels Know
10. The Reply

ピックアップ曲:
「Rainbow, Rainbow」 / 作詞・作曲:小林 明子、編曲:Richard Carpenter
サビまでは実に小林 明子らしいメロディー・ラインを持ったバラードですね。日本語の歌詞なんですが、歌い方はカレンを意識した部分をあちこちで感じます。フレーズの頭の部分を力強く歌うところなど、カレンらしさを感じます。間奏部のコーラス・ワークは往年のカーペンターズを感じさせてくれます。良い曲です。

「Hold Me」 / 作詞・作曲:Joey Carbone、日本語詞:湯川 れい子、編曲:Richard Carpenter
しっとりとしたバラード・ナンバーです。カレンが歌ってもピッタリな感じの曲ですね。コーラス・ワークはエコーのかけ方等はまさにカーペンターズを彷彿させます。実に心地良いナンバーです。

「How Could I Ask For More?」 / 作詞:John Bettis、作・編曲:Richard Carpenter
歌い出しの部分を聴いた時、カーペンターズかと思ったナンバーです。爽やかなメロディーとアレンジは、まさにカーペンターズそのものといった雰囲気を持っています。小林 明子の歌声の低音域は本当にカレンに似ていますね。逆に高音域は小林 明子らしいと言えるかも知れません。

「Beg, Borrow & Steal」 / 作詞・作曲:Robin Lerner & Tom Harriman、編曲:Richard Carpenter
リチャードがこんなにAORチックなアレンジを施すことに驚いた1曲。あえてカレンを意識していないようで、単純に洒落たAORナンバーとして楽しめますね。おそらくこの曲だけを聴いて、リチャード・カーペンターのアレンジでヴォーカルが小林 明子だと気付く人は少ないかも知れません(笑)

「China River」 / 作詞・作曲:小林 明子、編曲:Richard Carpenter
チャイニーズ風味たっぷりの曲を日本語でカレンが歌ったらこんな感じになるのかと思わせてくれる面白い曲です。リチャードのアレンジ・センスと小林 明子の作曲のセンスが光る曲と言えるかも知れません。

「Only The Angels Know」 / 作詞:Dean Pitchlord、作曲:Michael Gore、編曲:Richard Carpenter
ボッサ調の渋いナンバーです。この曲は結構お気に入りで、曲自体にカーペンターズらしさはないのですが、コーラス・ワークだけが思い切りカーペンターズ風なんですね。そのバランスが絶妙で渋いという言葉がぴったりな感じに仕上がっています。

カーペンターズが好きな人は1度聴いてみて下さい。
単純にカーペンターズの曲をカヴァー(実際に小林 明子はカヴァー・アルバムをリリースしているようですが・・・)しているものより、カーペンターズを感じることが出来るかも知れませんよ。
また特にカーペンターズを意識せずに聴いても、なかなか良い曲が揃っていますので心地良く聴けるアルバムだと思います。
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今回紹介するのは、昨年12月にリリースされた岩崎 良美のデビュー30周年を記念して制作されたアルバム『赤と黒から・・・・・Ⅰ』です。
1980年2月21日に名曲「赤と黒」でデビュー。あれから30年も経つんですね~。早いものだと感じると同時に、私自身もそれだけ着実に老けたという実感に浸っております(笑)
アイドル系の歌手の多くがタレントとしての活動がメインとなっている中、このような形で新作アルバムがリリース出来るというのは本当に凄いことですね。
歌手として活動している、活動を続けられているというのは本当に80年代にデビューしたアイドル系歌手は一握りですからね。

さて『赤と黒から・・・・・Ⅰ』は、デビュー30周年の記念アルバムということで収録曲はセルフカヴァー5曲と、彼女に所縁のある楽曲2曲の計7曲が収録されています。全体的なイメージとしてはヨーロピアンな香りが漂っています。ジャケット写真もパリで撮られたもののようです。
声質は変わっていませんが、歌は円熟味が増して凄く良い感じに仕上がっていて、落ち着いた雰囲気の中で安心して聴けるアルバムに仕上がっています。
サウンド・プロデュースを手掛けているのは、カズンの漆戸 啓です。一聴ではアレンジが地味という印象なんですが、岩崎 良美の歌を際立たせるという意味ではよく練られた秀逸なアレンジだと思います。
しっとりと岩崎 良美の歌を楽しめる、そんなアルバムだと思います。

『岩崎 良美 / 赤と黒から・・・・・Ⅰ』
01. 赤と黒 09
02. モノクローム
03. ごめんねDarling
04. 四季
05. L'ete 42
06. Prolougue
07. Tomorrow

ピックアップ曲:
「赤と黒 09」 / 作詞:なかにし礼、作曲:芳野 藤丸、編曲:漆戸 啓
デビュー曲にして名曲の2009年ヴァージョンです。あえてタイトルに"09"を付けているのは、オリジナルのイメージに拘らずに新しい解釈の「赤と黒」ということなのでしょう。実際に漆戸 啓のアレンジは、どちらかというとシャンソンに近い雰囲気を持っていますが、ストリングスの使い方がなかなかスリリングで面白いですね。

「モノクローム」 / 作詞:岩崎 良美、漆戸 啓、作・編曲:漆戸 啓
2000年にリリースされたアルバム『ラ・コンフュジョン戸惑い』に収録されていた曲のリテイクのようですが、残念ながらオリジナルを聴いたことがありません。しかし、この曲はなかなか良いですね。岩崎 良美の歌声が活きるメロディー・ラインだと思います。アレンジもCOOLでCITY POPに通じる洒落た感じが凄く好きです。

「ごめんねDarling」 / 作詞・作曲:尾崎 亜美、編曲:漆戸 啓
1981年リリースの7枚目のシングルのリテイクです。アルバム中で最もPOPな仕上がりです。元々この曲はPOPなメロディーが特徴ですから、これを壊す訳にはいきませんよね(笑)。オリジナルでは尾崎 亜美がコーラスを歌っていたところを岩崎 良美のコーラスとゴスペル・タッチの女性コーラス(詳細クレジットが無いので不明です)が尾崎 亜美のコーラスの雰囲気によく似ています。コーラス・アレンジが見事な1曲だと思います。

「四季」 / 作詞:丹羽 しげお、作曲:佐藤 準、編曲:漆戸 啓
1981年リリースの5枚目のシングルのリテイク。オリジナルはアレンジでCITY POP風に仕上がっていましたが、元々メロディーはヨーロピアンな感じだと思っていました。漆戸 啓のアレンジは思い切りヨーロピアン調に仕上げています。オリジナルの持っていた独特のくどい部分が無くなって、全体的に柔らかくなっています。このメロディーには、このアレンジの方が似合っているかも知れません。

「Prolougue」 / 作詞・作曲:八神 純子、編曲:漆戸 啓
1989年のアルバム『月夜にGood Luck』に収録されていた曲のリテイクです。残念ながらこの曲もオリジナルを聴いたことがありません。八神 純子らしいメロディーですね。アルバムの中で1番好きな岩崎 良美のヴォーカルがこの曲ですね。オリジナルと聴き比べてみたい1曲です。

アルバムのタイトルには"Ⅰ"とありますが、今年の秋には"Ⅱ"がリリースされるようです。どんなアルバムになるか楽しみです。
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1974年、当時15歳だった私を虜にしたTVドラマがありました。その主人公のアウトローな生き方、ファッションに憧れを感じながらTVにかじりつく様に観ていたドラマ、それが萩原 健一主演の「傷だらけの天使」でした。
私と同年代の方の中には、私同様夢中になって観ていた人も多いであろう"伝説のドラマ"ですね。

探偵事務所の調査員として働く木暮 修(萩原 健一)と乾 亨(水谷 豊)の日常を綴った内容でしたが、とにかくショーケンがカッコ良いの一言でした。ビルの屋上の汚いペントハウスに住み、常に金欠なんだけどファッションは拘り、いつもMEN'S BIGIでビシッとキメてましたね。思春期の少年にとっては、アウトローに生きる主人公に対して憧れを抱いたのも当然だったのかも知れません。

「傷だらけの天使」は、今思えば贅沢なスタッフにより制作されていました。脚本には市川 森一、鎌田 敏夫の名前がありますし、監督には深作 欣二、恩地 日出夫、神代 辰巳、工藤 栄一といった日本の映画界を代表する顔触れが揃っていました。
そして音楽を担当したのが、大野 克夫と井上 堯之でした。GSの流れを汲む"PYG"から発展した井上 堯之バンドの演奏による今回紹介する主題曲は今聴いても色褪せることはありません。
特に主題曲と共に流れた強烈なオープニング映像を憶えている人も多いでしょう。
新聞紙をナプキン代わりに首から下げ、熟れたトマトをかじり、コンビーフをかじり、クラッカーを食べ、魚肉ソーセージをかじり、牛乳瓶の蓋を口で開けて飲む・・・。何ともバランスの悪い朝食のように思えますが、実に美味しそうに食べるショーケンを観て、私もこの朝食を真似たこともありましたし、特に牛乳の蓋を口で開けるというのは学校でもちょっと流行りましたね(笑)

このシングル・レコードのおける井上 堯之バンドのメンバーは、ジャケット裏の写真で見た限り、井上 堯之(g)、大野 克夫(key)、岸部 修三(現在俳優として活躍している岸部 一徳)(b)、速水 清司(g)、田中 清司(ds)の5人です。1曲あたり2分程度なのでA面2曲、B面2曲が収録されていました。
ちなみにジャケット写真は加納 典明です。
ふと聴きたくなってレコードを引っ張りだして聴いていました。懐かしい~(笑)

「井上 堯之バンド / 傷だらけの天使」
01. 傷だらけの天使 / 作・編曲:大野 克夫
02. 天使の憂鬱 / 作・編曲:井上 堯之
03. 天使の享楽 / 作・編曲:大野 克夫
04. 天使の欲望 / 作・編曲:大野 克夫

それにしても「傷だらけの天使」では脇役にすぎなかった水谷 豊と主題曲を演奏していたベーシスト・岸部 一徳が、今では人気刑事ドラマ「相棒」の主人公と脇役ですがドラマには欠かせない重要なキャラクターとして共演しているのですから何とも感慨深いです。
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YES_CLOSE TO THE EDGE ◇ 2010年 02月 21日
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1970年代半ば、まだ私が高校生だった頃の話です。
中学生時代はビートルズ一色だったのですが、高校に入ると当時の登竜門とも言えるLed ZeppelinやDeep Purple、Grand Funk Railroadといったロックを聴くようになりました。やがてPink Floydに出合います。そこからEmerson, Lake & Palmerなどのプログレッシブ・ロックに嵌っていきます。
同級生にはやはりプログレッシブ・ロックに嵌っている友人も沢山いまして、どういう訳かPink Floyd派とYES派に分かれていましたね。

友人が「このアルバムを聴かずしてプログレは語れない」と1枚のLPを貸してくれました。
そのLPが今回紹介するYESの大名盤と知られる『CLOSE TO THE EDGE (邦題:危機)』(1972年)だったんです。しかし、当時の私はどうしても好きになれませんでした。当時の感覚を表現するのは難しいのですが、安定の悪い椅子に座っているかのような"居心地の悪さ"みたいなものを感じたんですね。
やはりPink FloydやEmerson, Lake & Palmerの方が私の肌に合っているということなんでしょうね。
それ以降、YESの音楽に触れずにきました。CDの時代に入ってからも昔聴いていたロック系の音楽をCDで買い直すこともないまま過ごしてきましたが、BOOK OFF等で中古CDを取り扱う店が出てきて格安でCDを手に入れられるようになってから、少しずつロック系のアルバムも購入するようになりました。

数年前、BOOK OFFを探索中にこのアルバムが格安で売られており、ちょっと昔の友人の事を思い出し、懐かしくもあり久しぶりに聴いてみようかと購入したんですね。
おそらく30数年ぶりにYESの音楽に触れたと思います。久しぶりに聴いたYESは、当時聴いていた印象とはちょっと違っており、何とも新鮮でした。
大胆でありながら練られた構成、緻密なアレンジ、膨大な練習量に裏付けられた高度な演奏力、機材の乏しい時代の録音されたにも関わらず、その見事な編集技術と、当時は全く気付かなかったところが見え、聴こえてきました。確かに素晴らしいアルバムでした。
ただ、もし今「Pink FloydとYESのどっちが好き?」と問われれば、やはりPink Floydと答えるでしょうけど・・・(笑)

今回は曲毎のレビューは省略させて頂きます。あえて私が書かなくてもこれだけの名バンド、名盤ですから、多くの素晴らしいレビュー記事が存在していると思われますし・・・。
ふと高校生の頃を思い出し、懐かしんで書いた記事だと思って読んで頂ければ幸いです。

『YES / CLOSE TO THE EDGE (邦題:危機)』
01. CLOSE TO THE EDGE
Ⅰ. THE SOLID TIME OF CHANGE
Ⅱ. TOTAL MASS RETAIN
Ⅲ. I GET UP I GET DOWN
Ⅳ. SEASONS OF MAN
02. AND YOU AND I
Ⅰ. CORD OF LIFE
Ⅱ. ECLIPSE
Ⅲ. THE PREACHER THE TEACHER
Ⅳ. APOCALYPSE
03. SIBERIAN KHATRU
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Dear BEATLES 2010 ◇ 2010年 02月 21日
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2月20日(土)、私の地元である千葉県の市川文化会館で、THE BEATLESをこよなく愛するミュージシャンによる一夜限りの毎年恒例のスペシャル・イベント「Dear BEATLES 2010」を観てきました。
今年で8回目となるイベントなんですが、参加したのは今回が初めてです。

このイベントに参加しているミュージシャンは6人+サポート・メンバー1人の計7人。
この7人でビートルズのナンバーを演奏し、歌うというものです。参加しているのは、元オールウェイズのメンバーだった風祭 東(b/vo)、元チューリップの上田 雅利(ds/vo)、杉 真理(g/vo)、アルフィーの坂崎 幸之助(g/vo)、伝説のビートルズのコピー・バンド"THE BAD BOYS"や"REVOLVER"で活躍していたリッキー(g/vo)、伊豆田 洋之(key/g/vo)の6人に、サポート・ミュージシャンとして小泉 信彦が加わっています。

今回のイベントで披露される曲は、予め杉 真理のブログで判っていました。
私もビートルズのアルバムの中で好きなアルバムBEST 3に入る『THE BEATLES (ホワイト・アルバム)』を全曲演奏するというものです。
この頃のビートルズの楽曲は、ライブで演奏することを想定して作られていませんから、そんな楽曲をどのように演奏するのか本当に楽しみでした。

定刻より10分遅れの18時10分頃、まず登場したのがこのイベントのスペシャル・ゲスト・告井 延隆。アコースティック・ギター1本で奏でました。インストで歌は歌いませんが、そのアコギのテクニックは凄いの一言でした。アレンジと練習に費やす時間は、曲によって異なるものの大体3ヶ月~6ヶ月かかるとか・・・。途中、杉 真理と坂崎 幸之助がMCで加わり、4曲披露してくれました。その4曲は以下の通り。

01. Can't Buy Me Love
02. Drive My Car
03. Taxman
04. Eleanor Rigby


アレンジと練習に6ヶ月かかったというのは「Taxman」だったそうです。
次に7人にメンバーが登場。いよいよ本日のメイン・イベントの始まりです。『ホワイト・アルバム』のA面、B面、C面、D面を面毎に一気に演奏していくという形です。
まずはA面。誰が誰の役ということはなく、メンバーそれぞれが曲毎にリードを歌うという形でした。演奏はかなりオリジナルに忠実で、ほぼ完コピと言っても良いでしょうね。これだけのビートルズ・マニアが集まっている訳ですから、中途半端なことはしませんね(笑)
まずはA面の8曲です。

05. Back In The U.S.S.R
06. Dear Prudence
07. Glass Onion
08. Ob-La-Di,Ob-La-Da
09. Wild Honey Pie
10. The Continuing Story Of Bungalow Bill
11. While My Guitar Gently Weeps
12. Happiness Is A Warm Gun


演奏が終わると、『ホワイト・アルバム』についてメンバーの思い出話等の話があり、続いてB面9曲に突入です。

13. Martha My Dear
14. I'm so Tired
15. Blackbird
16. Piggies
17. Rockey Raccoon
18. Don't Pass Me By
19. Why Don't We Do It In The Road?
20. I Will
21. Julia


「Piggies」ではちゃんと豚の鳴き声を真似たり、「I Will」ではちゃんと声によるベースを奏でたりして、風祭 東が大活躍でしたね。
続いてC面7曲のスタートです。

22. Birthday
23. Yer Blues
24. Mother Nature's Son
25. Everybody's Got Something To Hide Except Me And MY Money
26. Sexy Sadie
27. Helter Skelter
28. Long,Long,Long


この7曲で圧巻だったのが「Helter Skelter」での伊豆田 洋之のヴォーカルですね。元々ポールの歌声に似ていると評判の伊豆田 洋之ですが、特にポールのシャウト系のヴォーカルは絶品です。ヴォーカルとしても1番安定していたと思います。
最後は問題(難解)曲を含んだD面6曲です。実はあの曲を本当にやるのかと半信半疑でした(笑)

29. Revolution 1
30. Honey Pie
31. Savoy Truffle
32. Cry Baby Cry
33. Revolution 9
34. Good Night


問題作「Revolution 9」は、唯一オリジナルに忠実とは言えませんでした。ある意味では当然かも知れませんがね(笑)。雰囲気は上手く表現出来ていましたね。短めにして色んなビートルズ・ナンバーのワンフレーズを組み入れた構成にしていました。きっと1番苦労した曲だろうと思います。
最後の「Good Night」を歌い終えてメンバーが退場。

そしてアンコールです。

35. A Hard Day's Night
36. She Loves You


ここでゲストの告井 延隆も加わります。

37. Get Back
38. I'm Down
39. Twist And Shout


約2時間30分のイベントが全て終了しました。なかなか見応えのあるイベントで、とても楽しめました。
ただ残念だったのは、杉 真理が昔に比べると声が出なくなってしまってました。やはり年齢からくるものかも知れませんが、ちょっと寂しかったですね。
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尾崎 亜美_HOT BABY (Part 2) ◇ 2010年 02月 20日
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今回は、ブログを始めた頃に紹介したものの、今読み返すとあまりにも記事の内容が薄っぺらだったので改めて紹介するPart 2シリーズです。
取り上げるのは、尾崎 亜美が1981年にリリースした『HOT BABY』(過去記事はコチラ)です。当時のAORファンの間で注目され話題になりましたが、尾崎 亜美ファンからは異色作という印象が強いらしい面白い作品です。
何より注目すべきは、1981年にDavid Fosterにアレンジを全曲託しているところですね。しかも演奏メンバーが、Steve Lukather(g)、Jay Graydon(g)、Jeff Porcaro(ds)、David Foster(key)、Tom Keane(key)、Neil Stubenhaus(b)、Tom Scott(sax)という顔触れですから、当時のAOR好きなら垂涎モノの作品と言えますよね(笑)

ここからは私の個人的な見解なのですが、本作は尾崎 亜美がROCKにアプローチした実験的アルバムだと思っています。
尾崎 亜美の音楽はPOPでキュートな音楽というイメージがありますが、実は彼女相当なROCK好きだと思うんですね。そんな彼女が自分のメロディーをTOTO/Airplay系のサウンドに乗せてみたいと思ったのは自然だったのかも知れません。しかもアレンジをJay Graydonでは無く、David Fosterに依頼したというのも頷けるんですよね。
収録曲の「Love Is Easy」、「Angela」、「Prism Train」といったアップ・テンポな曲や「身体に残るワイン」、「蒼夜曲」などのバラードはDavid Fosterにアレンジしてもらうことを意識して書いた曲ではないかとさえ勘繰ってしまいます(笑)
シンプルなバンド構成のサウンドは、どこかリラックス・ムードが漂っていて、変に緊張感を煽っていないのが良いですね。ただ、残念なのは尾崎 亜美のヴォーカルです。喉の調子が悪かったのか、いつもの伸びやかさが無いといった印象を受けます。

最後に付け加えておきますと、プロデュースは尾崎 亜美と渡辺 有三。録音はAl Schmitt。コーラス・アレンジはNick DeCaroです。AORファンなら抑えておきたい1枚ではないでしょうか・・・。
ちなみにAmazonを見たら新品で10,800円で出品されてました。驚きです!

『尾崎 亜美 / HOT BABY』
01. Love Is Easy
02. 身体に残るワイン
03. キャッツ アイ
04. 限りない憎しみの果てに ~花が咲いたよ~
05. Angela
06. Prism Train
07. Wander In Love
08. 蒼夜曲 セレナーデ

ピックアップ曲:
「Love Is Easy」 / 作詞・作曲:尾崎 亜美、編曲:David Foster
メロディー、アレンジ共に、まさにAORの王道といった感のあるナンバーです。こういう曲を書けるのが尾崎 亜美の凄いところで、ユーミンには無いタイプの曲ではないでしょうか。Jeff Porcaroのハイハット・ワークとTom Scottのサックス・ソロが痺れます(笑)。シングル・カットされました。

「身体に残るワイン」 / 作詞・作曲:尾崎 亜美、編曲:David Foster
ストリングスの美しさが際立っている名バラード・ナンバーです。ストリングス・アレンジをNick DeCaroが手掛けても面白かったかも知れませんね。この曲を聴くと喉の調子が本調子ではないなと思ってしまいます。ちょっと残念です。

「キャッツ アイ」 / 作詞・作曲:尾崎 亜美、編曲:David Foster
この曲をピックアップしたのは、おそらくDavid Fosterが1番アレンジに苦労したんではないかと思えたからです(笑)。楽曲自体は実に尾崎 亜美らしいキュートな曲なんですが、こういうタイプの曲のアレンジに慣れていないというか、どこかしっくりきていないところが逆に面白いですね。

「Angela」 / 作詞・作曲:尾崎 亜美、編曲:David Foster & Tom Keane
まさにTOTO/Airpley系サウンドを堪能出来る1曲です。Jeff Porcaroのドラミングが軽やかで実に気持ちが良いのと、Tom Keaneのピアノ・プレイがかなり渋くて好きなんですよね~。

「Prism Train」 / 作詞・作曲:尾崎 亜美、編曲:David Foster
たまらなく好きな曲です(笑)。Jeff PorcaroのドラミングとSteve Lukatherのギターに尽きる曲ですね。とにかく叩きまくり、弾きまくりといった感じで、歌モノのバックでここまでのプレイというのが何とも凄いです。初めて聴いた時、全身に鳥肌が立ったことを今でも憶えています。

「Wanderer In Love」 / 作詞・作曲:尾崎 亜美、編曲:David Foster & Tom Keane
聴き込むほどに味わい深くなるメロディーが魅力的なナンバーです。オーソドックスながらもDavid Fosterらしさが滲み出ているアレンジも良いですね。Tom Scottのサックス(もしかしたらリリコーンかも)もいつになく軽やかな感じです。

「蒼夜曲 セレナーデ」 / 作詞・作曲:尾崎 亜美、編曲:David Foster
名曲です。何度もリテイクされてまして、ファンの間でもこのヴァージョンは賛否両論あるようですが、私は好きですね。他のヴァージョンよりも若干テンポも速く、ダイナミックですし、いかにもAOR風なバラードという仕上がりが良いです。
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今回紹介するのは、最近のヘビーローテーションになっている1枚で、通勤時には必ずと言って良いほど聴き込んでいるアルバムです。
そのアルバムというのが、松本 伊代が1991年にリリースした『MARiAGE ~もう若くないから~』です。松本 伊代のオリジナル・アルバムとしては、このアルバム以降リリースされていません。現在のところ、最後のアルバムということになります。

1月28日にアルバム『Private file』を紹介したばかりですので、「また松本 伊代かよ!」と思われる方も多いかも知れませんがご容赦下さい。
でもとにかく良いんですよ、松本 伊代のアルバムは。聴けば聴くほどに嵌っていく、まさにこのアルバムはそんな1枚なんです。

まずは楽曲の良さです。松任谷 正隆の門下生である熊谷 幸子、MAYUMI、崎谷 健次郎、小西 康陽の4人の作曲陣の楽曲が素晴らしい。特に4曲提供している熊谷 幸子と2曲提供している崎谷 健次郎、小西 康陽の書いた曲が良いんですよ。まさに捨て曲無しの傑作揃いです。
次にアレンジの良さが際立ってます。アレンジを手掛けているのは、大村 雅朗、新川 博、上杉 洋史、大平 勉の4人。打ち込みのリズムが軸になっていますが、都会的で洒落たサウンドで満ちています。
その洒落たアレンジを支えているミュージシャンは、江口 信夫(ds)、島村 英二(ds)、松原 正樹(g)、渡辺 格(g)、鳥山 雄司(g)、松原 秀樹(b)、荻原 基文(b)、新川 博(key)、上杉 洋史(key)、大平 勉(key)、大村 雅朗(key)、中村 哲(key、sax)、浜口 茂外也(per)等。そんな中でも松原 正樹のギター・プレイが光っていて、松原 正樹好きの私にとってはたまりません(笑)
最後に松本 伊代のヴォーカルの良さですね。何度も書いていますが、決して技巧的に上手いという訳ではありません。しかし、1曲1曲を大切に、そして丁寧に歌う彼女の歌声は本当に魅力的なんです。特に本作ではリラックスした雰囲気が感じられて、いつも以上に気持ち良く響いてきます。

もはやこのアルバムは、楽曲・アレンジ(演奏)・歌の三拍子揃ったCITY POPとして捉えても良いと思いますし、上質なGIRLS POPだとも言えるでしょう。去年の9月に紙ジャケで再発されていますので、もし興味があったらぜひ聴いてみて下さい。本当に良いアルバムですから、聴いて損は無いと思いますよ。

『松本 伊代 / MARiAGE ~もう若くないから~』
01. きっと忘れるから
02. 恋は最初が肝心
03. MARiAGE ~幸せになって~
04. La Primeur
05. 魅惑の扉
06. 予期せぬ出来事
07. 交通渋滞
08. 手遅れの告白
09. カーマイン・ローション

ピックアップ曲:
「きっと忘れるから」 / 作詞:鮎川 恵、作曲:熊谷 幸子、編曲:新川 博
1990年のシングル曲。打ち込みによる心地良いグルーヴと松原 正樹のギター・カッティングが絶妙な1曲です。また間奏でのギター・ソロも格好良いの一言ですね。別れの歌ですが、前向きな姿勢を感じさせるPOPな曲調が印象的です。

「MARiAGE ~幸せになって~」 / 作詞:鮎川 恵、作曲:熊谷 幸子、編曲:大平 勉
友人の結婚を祝った曲ですが、江口 信夫のタイトなドラミングに乗せた軽やかなナンバーに仕上がっています。サビのメロディーがキャッチーで印象に強く残ります。聴いていて心が温かくなる、そんな曲で大好きな1曲です。

「La Primeur」 / 作詞:遊夢 薫、作曲:熊谷 幸子、編曲:新川 博
切ないバラード・ナンバーです。どこか淡々とした松本 伊代のヴォーカルと比山 貴詠史、木戸 やすひろ、広谷 順子の鉄壁コーラス隊が余計切なさを感じさせます。松原 正樹ならではのギター・カッティングやソロも堪能出来ます。本当にセンスの良いギタリストですね、松原 正樹は。

「予期せぬ出来事」 / 作詞:鮎川 恵、作曲:崎谷 健次郎、編曲:大村 雅朗
グルーヴ感溢れるナンバーで、ドライビング・ミュージックに最適なナンバーです。崎谷 健次郎らしいキャッチーなメロディーはもはやCITY POPですね。この手の曲調に松原 正樹のギター・カッティングは欠かせませんね。曲の最後に街の雑踏のSEが入り次の曲へ続いていくところも洒落ています。

「交通渋滞」 / 作詞・作曲:小西 康陽、編曲:大村 雅朗
松本 伊代に提供している小西 康陽の楽曲は良い曲ばかりですね。いかにも小西 康陽らしい曲ですが、歌うのはかなり難しいと思いますが、自分の曲として上手く歌いこなしています。松原 正樹と鳥山 雄司のツイン・ギターというのが何とも贅沢です。

「手遅れの告白」 / 作詞:阿部 真理子、作曲:崎谷 健次郎、編曲:大村 雅朗
シンプルながら美しいメロディーを持ったバラード・ナンバーです。このバラード曲を聴いて、松本 伊代が歌が下手だと思う人はいないと思いますよ。歌というのはテクニックだけでは伝わらないというお手本のような素晴らしいヴォーカルを聴かせてくれます。本当に良い曲です。

「カーマイン・ローション」 / 作詞・作曲:小西 康陽、編曲:大村 雅朗
松本 伊代とボッサがこんなに似合うなんてと驚かされた1曲。とにかく渋い曲です。松原 正樹の指弾きのアコースティック・ギターというのは珍しいかも知れません。夏の昼下がりに聴きたい、そんな洒落た曲です。
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音楽好きな私にとって、音楽は常に身近にあります。車で移動中は勿論ですが、電車による通勤時でさえ音楽は欠かせません。
そんな大好きな音楽なんですが、ごくたまに音楽を聴くということに疲れる時があります。そういう時は暫く音楽を聴くのを止める・・・というのが普通なんでしょうが、根っからの音楽好きの私は"音楽を聴くことに疲れた時"に聴きたくなるアルバムがあるのです(笑)
そんなアルバムの1枚が、今回紹介するRickie Lee Jonesが1979年にリリースした1stアルバム『RICKIE LEE JONES (邦題:浪漫)』です。

Rickie Lee Jonesは1954年にシカゴ生まれ。思春期には荒れた生活を送ったものの、ショービジネス界での成功を目指してL.A.に移ります。L.A.でウェイトレスとして働きながらクラブで歌うようになり、そんな中で知り合ったのがTom Waitsだったそうです。また彼女のデモ・テープが、ソロ・アルバムを制作中だったLittle FeatのLowell Georgeの耳にとまり、Rickie Lee Jonesの曲をアルバムに取り上げたことがきっかけとなりデビューに至ったようです。

1979年頃の西海岸と言えばウエストコースト・サウンドが主流の時代でしたが、Rickie Lee Jonesの音楽はそんな流れには関係無く、ブルースやJAZZの影響を色濃く感じる独自の音楽性とヴォーカル・スタイルが特徴と言えるでしょう。デビューに至るまでにはレコード会社による争奪戦もあったようですから、彼女がいかに個性的なSSWだったことが伺われます。

『RICKIE LEE JONES (邦題:浪漫)』は、贅沢なスタッフ、ミュージシャンが集結し制作されたアルバムです。
プロデュースはLenny WaronkerとRuss Titlemanのコンビ。参加しているミュージシャンは、Steve Gadd(ds)、Andy Newmark(ds)、Jeff Porcaro(ds)、Willie Weeks(b)、Buzzy Feiten(g)、Fred Tackett(g)、Neil Larsen(key)、Randy Kerber(key)、Victor Feldman(key)、Michael Boddicker(syn)、Tom Scott(sax)、Ernie Watts(sax)等という顔触れ。
ストリングス・アレンジはNick DeCaro、Johnny Mandelが手掛けています。そして渋いジャケット写真はNorman Seeffというのですから、凄い面子が集まったものです。

これだけ腕利きミュージシャンが集まっていますが、サウンド自体はいたってシンプル。そこがたまらなく良いんですよね。アコースティックなサウンドを軸にしたシンプルな演奏に、Rickie Lee Jonesの奔放なヴォーカルが一層映える感じでしょうか。まさに大人の音楽という印象です。

『RICKIE LEE JONES / RICKIE LEE JONES (邦題:浪漫)』
01. Chuck E.'s In Love
02. On Saturday Afternoons in 1963
03. Night Train
04. Young Blood
05. Easy Money
06. The Last Chance Texaco
07. Danny's All-Star Joint
08. Coolsville
09. Weasel And The White Boys Cool
10. Company
11. After Hours (Twelve Bars Past Goodnight)

ピックアップ曲:
「Chuck E.'s In Love」 / 作詞・作曲:Rickie Lee Jones
ヒット・シングル曲ですね。ブルージーながらも心地良いリズムとちょっとけだるげなヴォーカルがたまらなく魅力的な1曲です。曲毎のクレジットが無いのですが、このドラミングはSteve Gaddでしょうね。Rickie Lee Jonesのアレンジによる控え目なホーン・セクションも良い味を出してます。

「On Saturday Afternoons in 1963」 / 作詞・作曲:Rickie Lee Jones、ストリングス・アレンジ:Nick DeCaro
静かで美しいバラード・ナンバー。とにかくNick DeCaroのアレンジによるストリングスの美しさが際立っています。

「Young Blood」 / 作詞・作曲:Rickie Lee Jones
軽やかなリズムにMichael McDonaldのコーラスが絶妙なミディアム・ナンバー。本当にシンプルなアレンジですが、Rickie Lee Jonesのヴォーカルとのバランスが絶妙です。

「EASY MONEY」 / 作詞・作曲:Rickie Lee Jones
Lowell Georgeが気に入って取り上げたというのがこの曲です。JAZZYなアレンジに乗せたレイジーな歌声は本当に心を癒してくれる気がします。Rickie Lee Jonesのヴォーカルの魅力が詰まった1曲ではないでしょうか。まさに大人の為の1曲。

「Danny's All-Star Joint」 / 作詞・作曲:Rickie Lee Jones
典型的なRock'n RollなアレンジにRickie Lee Jonesのけだるいヴォーカルのバランスが面白いナンバー。Rock'n RollなのにどこかJAZZYな味わいがあるのが不思議です。

「Comoany」 / 作詞・作曲:Rickie Lee Jones & Alfred Johnson、ストリングス・アレンジ:John Mandel
透明感のあるRickie Lee Jonesのヴォーカルが冴える美しいバラード曲です。Nick DeCaroとはまた一味違ったJohn Mandelのストリングス・アレンジが絶妙です。このアルバムの中で私が1番好きなヴォーカルがこの「Company」です。
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椎名 恵_W CONCERTO ◇ 2010年 02月 13日
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今回紹介するのは、椎名 恵が1987年にリリースした3rdアルバム『W CONCERTO』です。
椎名 恵は1986年にデビュー。
当時から彼女のことは知っていたんですが、シンガー・ソングライターであるという認識はなくて単にシンガーだと思っていたんですね。
と言うのも彼女の曲はTVドラマ(あの大映テレビ制作が多かったように記憶していますが)の主題歌に使われることが多く、しかもそのほとんどが洋楽のカヴァーだったんですね。歌は上手いけれどカヴァー曲ばかりだったので正直興味が湧きませんでした。

ところが彼女がソングライターでもあり、アルバムには大内 義昭や安部 恭弘も曲を提供していると知り、興味半分で購入してみたアルバムがこの『W CONCERTO』でした。
『W CONCERTO』は、Lyrics Produceを麻生 圭子、Sound Produceを戸塚 修が手掛け、Editorial Supervisionとして小説家の森 瑤子の名前がクレジットされています。
Editorial Supervisionって何でしょう・・・?。単純に訳せば編集責任者ということなんでしょうけど、アルバム・コンセプトを監修したということなんでしょうね。森 瑤子は、監修以外にこのアルバムでは2曲の詞を書いています。
残念ながらミュージシャン・クレジットが無いので詳細は判りませんが、戸塚 修のアレンジなので当時のTOPクラスのミュージシャンが集結しているのは間違いないでしょう。

CITY POP好きの私にとっては、アルバム購入当時はどうも"野暮ったい"という印象が強く、あまり聴いていなかったのですが、最近になって聴き直してみると相変わらず"野暮ったい"と思う曲もありますが、以前より聴き易くて良いなと思えたので今回紹介することにしました。

『椎名 恵 / W CONCERTO』
01. たぶん彼女も水の星座
02. 避暑地にテイルを向けて
03. さよならは夕凪がくる前に
04. 午後10時からの不在
05. Wの肖像
06. THE WIND
07. 風物語
08. 夜毎、ハイウェイを飛ばす女
09. 海に消えた砂の翼
10. Duty Free
11. For You

ピックアップ曲:
「たぶん彼女も水の星座」 / 作詞:麻生 圭子、作曲:大内 義昭、編曲:戸塚 修
いかにも80's風な打ち込みサウンドが懐かしくもあるPOPなナンバーです。この曲もいかにもTVドラマの主題歌として使われても可笑しくないタイプの曲です。キャッチーなメロディー・ラインはいかにも大内 義昭らしいと言えますね。この手の打ち込みのサウンドというのは、本当に時代を感じさせますね。この曲もWINKは歌っても似合うような気がします(笑)

「Wの肖像」 / 作詞:森 瑤子、作曲:椎名 恵、編曲:戸塚 修
戸塚 修の本領発揮といった感のあるAORチックなアレンジが心地良いバラード・ナンバーです。メロディーとしては地味なんでしょうが、椎名 恵の美しい高音域を活かしたメロディーだと思います。聴き込むほどに味わい深くなる曲ですね。

「THE WIND」 / 作詞:椎名 恵、作曲:池 毅、編曲:戸塚 修
大映テレビ制作のドラマ「プロゴルファー祈子」の主題歌だったという曲です。私は1度もドラマは観たことがないですが、いかにも大映ドラマ主題歌という感じだったのでピックアップしてみました。池 毅がこのアルバムでも3曲書いているのですが、どうも私はこの人が書くメロディーが苦手です。それにしてもこういう主題歌に欠かせないのがEVEのコーラスですよね~(笑)

「風物語」 / 作詞:森 瑤子、作曲:安部 恭弘、編曲:戸塚 修
AOR風バラード・ナンバーです。流石に安部 恭弘といった洒落たメロディーと職人・戸塚 修のアレンジが絶妙です。椎名 恵のヴォーカルは力強さも魅力ですが、その声の美しさを協調したバラードでより一層輝きを増す気がします。良い曲です!

「夜毎、ハイウェイを飛ばす女」 / 作詞:麻生 圭子、作曲:大内 義昭、編曲:戸塚 修
いかにもCITY POPなタイトルに惹かれます(笑)。"飛ばす"という程のスピード感は感じませんが、ドライビング・ミュージックとして最適な曲だと思います。戸塚 修はやはり生のリズムを使ったアレンジの方が断然良いですね。
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FRUITCAKE_FRUITCAKE 2 ◇ 2010年 02月 11日
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2月8日~9日の2日間、宮崎に出張でした。南国宮崎は、数多くのプロ野球やJリーグのチームの春季キャンプ地として有名ですが、それにしても暖かくて驚きました。9日は20度を越えてましたから・・・。2月だというのにこの暖かさですからね、やはり異常気象なんでしょうか。コートは勿論ですが、スーツの上着を着ているのも辛かったくらいでした(笑)

そんな暖かい日には爽やかな音楽が聴きたくなりますね。そこで今回紹介するのは、本当に久しぶりとなるFUSION系のアルバムです。FRUITCAKEが1984年にリリースした2ndアルバム『FRUITCAKE 2』です。
私の場合、FUSIONも大好きなんですが何故か常に聴いているという訳ではありません。聴かない時は数ヶ月全然聴かない時もあれば、聴きだすとFUSIONばかり聴き続けている時があります。概ね夏に近づくと聴く回数が増える傾向があります(笑)

さて私の考えるFRUITCAKEの魅力は以下の2点です。
①理屈抜きで聴いていて気持ちが良い
②1曲の長さが長くても4分30秒以上というのが少ない

何より①ですね。FUSION系の音楽を聴く場合、どうしてもミュージシャンの演奏技術が気になってしまうことも多いのですが、FRUITCAKEの場合はそれ以前に親しみ易いメロディーとアレンジが耳に入ってきます。その心地良さに余計な事を忘れてしまうという感じでしょうか。決してFRUITCAKEが演奏力が無いということではありません。根底にはしっかりした演奏力があるがゆえに可能な音楽だと思いますね。
そして②も大きな魅力です。FUSION系の音楽には珍しく、1曲の長さが非常に短いんですね。その分収録曲数が多く、バラエティーに富んでいて聴いていて厭きないんです。ですから「~しながら」聴くにはピッタリな音楽とも言えるのではないでしょうか。

FRUITCAKEは、オランダのグループで1stアルバム「FRUITCAKE」をリリースした時は、Benny Baan(key)、Rob Taekema(g)、Jan Paul Driessen(b)、Bart Adrichem(ds)の4人組みでしたが、『FRUITCAKE 2』リリース時にはBenny Baan(key)、Rob Taekema(g)の二人だけとなっております。他のメンバーはサポート・メンバーという形で数曲で参加しています。
サウンド的にも1stに比べて、グルーヴ感が増し、Rob Taekemaのギター・プレイが前面に出るケースも多くなっていて、個人的な好みで言えばこの2ndの方が好きかも知れません。
当時はTV番組、スーパーのBGM等、いろんなところでFRUITCAKEの音楽が使われてましたから、聴けば知っている曲というのも多いかも知れませんね。

『FRUITCAKE / FRUITCAKE 2』
01. HEARTBEAT
02. WASHINGTON SQUARE
03. COOL AND GENTLE
04. LOBSTER FUSION
05. CASINO JUMP
06. BREAKFAST AT BENNY'S
07. KAYO
08. SCREEN MUSIC
09. YOU CAN MAKE ME
10. GAME FOR TWO
11. MARIMBA
12. BEN'S BOSSA
13. SUPER STRUTT

ピックアップ曲:
「HEARTBEAT」 / 作曲:Rob Taekema、編曲:Harry van Hoof、Benny Baan & Rob Taekema
発売された当時、あちこちで耳にした代表曲とも言える1曲。Rob Taekemaの軽快なギター・カッティングとBenny BaanのピアノのプレイというのがFRUITCAKEの特徴でもありますが、この曲ではシンセ・ベースを使うことで都会的でありながら爽やかな印象を与えます。イメージ的には夕陽に染まる摩天楼といったかんじでしょうか(笑)

「COOL AND GENTLE」 / 作曲:Benny Baan、編曲:Harry van Hoof、Benny Baan & Rob Taekema
上手いタイトルを付けたと感心した曲です。まさにクールな紳士の内に秘めた情熱をサウンドにしたようなBennyの熱いピアノ・プレイが素晴らしいです。週末の夜を遊ぶ大人達の為のナンバーといった感じですね。

「LOBSTER FUSION」 / 作曲:Rob Taekema、編曲:Harry van Hoof、Benny Baan & Rob Taekema
RobのギターをフィーチャーしたFRUITCAKEには珍しいくらいにストレートなFUSIONサウンドを聴かせてくれます。この曲を聴くとFRUITCAKEが確かな演奏力を持っているグループなんだということが分かります。

「BREAKFAST AT BENNY'S」 / 作曲:Benny Baan、編曲:Harry van Hoof、Benny Baan & Rob Taekema
この曲もストレートなFUSIONサウンドが魅力です。RobのJAZZYなギター・プレイが堪能できるGuitar Fusionといった趣があって、個人的にはかなりお気に入りの1曲になっています。

「YOU CAN MAKE ME」 / 作曲:Benny Baan、編曲:Harry van Hoof、Benny Baan & Rob Taekema
「これぞFRUITCAKE!」と思わせてくれるサウンドが心地良いナンバーですね。FRUITCAKEのサウンドは、シャカタクのサウンドに似ているところもありますが、よりPOPで爽やかということではFRUITCAKEでしょうね。

「MARIMBA」 / 作曲:Rob Taekema、編曲:Harry van Hoof、Benny Baan & Rob Taekema
潮風の心地良い浜辺でビールでも飲みながら聴いたら最高だろうなと思わせる1曲です(笑)。Robのアコースティック・ギターのプレイが本当に気持ちが良いです。こういう曲を聴くと夏が恋しくなりますね。

「SUPER STRUTT」 / 作曲:Eumir Deodato、編曲:Harry van Hoof、Benny Baan & Rob Taekema
Deodatoの名盤『Deodato 2 (ラプソディー・イン・ブルー)』に収録されている曲のカヴァーです。オリジナルだけでなく、こういう曲をカヴァーするというのもFRUITCAKEの魅力であり、演奏力の高さを示していると言えるでしょうね。
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