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前略おふくろ様 Ⅱ ◇ 2011年 05月 31日
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5月11日~5月28日にかけてCS放送の日テレプラスで、私の大好きだったTVドラマ「前略おふくろ様 Ⅱ」(全24話)が放送されていました。
私と同世代の方ならご存知でしょうが、「前略おふくろ様」は萩原 健一主演のドラマで、Part.1が1975年10月~1976年4月にかけて放映され、今回放送されたPart.2は1976年10月~1977年4月にかけて放映されました。

舞台は東京の下町・深川の料亭。
その料亭に板前見習いとして働く萩原 健一を中心とした様々な人間模様を描いたドラマで、原案は倉本 聰。脚本も当然倉本 聰が手掛けていましたが、Part.1は他に市川 森一、高階 有吉、金子 成人も加わっていたようです。Part.2になってからは脚本は全て倉本 聰が手掛けています。
「前略おふくろ様~云々」というショーケンのナレーションが特徴で、ドラマの中の主人公が心情をナレーションによって語るというのは、後に倉本 聰の代表作とも言える「北の国から」にも受け継がれます。
「前略おふくろ様」を倉本 聰が書いていなかったら、「北の国から」も存在しなかったのかも知れませんね。
主人公の心情をナレーションで語ってしまうという形は、ある意味では禁じ手と言えるかも知れません。
しかし、このドラマでショーケンが演じる片島 三郎なる人物は、口下手で木訥な青年であり、思ったことを上手く言えないタイプなので、このナレーションに関してはごく自然に受け入れられるんですよね。

「傷だらけの天使」で、アウトローの世界に生きる小暮 修を演じたショーケンも痺れましたが、小暮 修とは全く正反対の世界に生きる片島 三郎を演じたショーケンには本当に痺れました(笑)。
勿論倉本 聰のキャラの設定が見事だったのかも知れませんが、やはりショーケンが演じたからこそ、このドラマは面白かったんです。

このドラマがリアル・タイムで放送された頃は、私を含め周りの友人達も皆ショーケンに憧れてました。
ですから、Part.1もPart.2もリアル・タイムで全話観ていました。再放送も何度かあったように思います。
しかし、ドラマの内容に関しては所々印象的なシーンは覚えているのですが、話の内容までは覚えていないものです。何しろ35年も前に作られたドラマですから・・・。
ですから今回、全24話通してドラマを観て、改めてドラマの面白さに触れることが出来たと同時に本当に良いドラマだったなと再認識しました。

私の場合、Part.1も好きだったのですが、Part.2の方が断然好きなんです。特にキャスティングが良かったんですよね。
Part.1から引き続き出演している梅宮 辰夫、小松 政夫を筆頭に、このドラマで一躍世間に名前を知られることになった室田 日出男、川谷 拓三、桃井 かおりは相変わらずというか益々良い味を出しています。
Part.2から登場する"ピラニア軍団"(知ってますかね・・・笑)を作った男、志賀 勝の演技も絶妙です。
でも私がPart.2が好きな大きな理由は、八千草 薫と木ノ内みどりが出演していたからなんです。
ショーケンの働く料亭「川波」の女将が八千草 薫で、その娘役が木ノ内みどりなんですが、とにかくこの二人が可愛いんですよ。
美人で人柄も良いんですが、どこか抜けていて頼りない女将役を八千草 薫が見事に演じています。
可愛らしさでは娘役の木ノ内みどりに決して負けていないのが凄いです。昔から私は八千草 薫さんが大好きなんですよね(笑)
そして木ノ内みどり。演技云々ではなく、もうとにかく可愛いです。1番彼女が輝いていた頃でしょう。
ドラマの中で母子で同じ服を買って大喧嘩するシーンがあるのですが、これが笑えるんですね。娘に対し、本気で対抗意識を燃やす女将。こういう役は八千草 薫しか演じれないだろうとさえ思えます。

ショーケンの豊かな顔の表情や演技、八千草 薫のとぼけた演技、嫁と姑の間に挟まれ、身動きの取れない室田 日出男の演技に笑わされ、そして川谷 拓演じる鳶職・利夫の桃井かおり演じる岡野 海へ一途な想いで泣かされました。
確かに倉本 聰の脚本らしいと言ってしまえばそうかも知れませんが、やはり演じた役者、つまりキャスティングの良さがドラマの成功に繋がったと私は感じています。

ぜひとも多くの人に観てもらいたいドラマです。出来ればPart.1から続けて観た方が良いのでしょうが、このPart.2だけでも楽しめるような作り方がされています。
私のお薦めは断然Part.2です。機会があったらぜひ観て下さい。ショーケンに対するイメージが変わるかも知れません。
実際私の嫁さんは、ショーケンの事に関心がなくて「傷だらけの天使」を私が観ていても一緒に観るということはほとんどありませんでしたが、「前略おふくろ様」は笑ったり、泣いたりして一緒に観ている位ですから(笑)

ん~、やっぱりショーケンは良いですね!!
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太田 裕美_FEELIN' SUMMER ◇ 2011年 05月 29日
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今回は、5月21日に紹介した太田 裕美の音源「サマー・タイム・キラー」が収録されている1979年制作のアルバム『FEELIN' SUMMER』のレビューです。
私個人的にはサマー・アルバムの傑作だと思っていますし、CITY POP系作品としてもかなり良質な作品で、自信を持ってお薦め出来る1枚です。

私は特に太田 裕美のファンという訳ではありません。アルバムを数枚所有している程度ですから、コアなファンの方々や彼女の作品を聴いてきた方々にとっては、このアルバムがどのように捉えられ、印象を与えたのかは分かりません。
しかし、私に限って言うならばそれまで歌謡曲のフィールドに近いニュー・ミュージックという印象を彼女の楽曲に持っていたんですが、このアルバムによって払拭されました。

まずアルバムを聴いて感じたのは、スタッフがそれまでのイメージと違う"太田 裕美" を全面に出そうという意欲と言うか熱意みたいなものでした。
それは作家陣の起用に現れており、まだソロ・デビューを果たす前の濱田 金吾(浜田 金吾)の楽曲を全収録曲の半分にあたる5曲起用したり、アレンジに当時新鋭だったと思われる戸塚 修を起用しています。
この二人の起用だけでも私にはCITY POP系音楽へのシフトを考えていたアルバムだと思うのですが、如何でしょう?

ヴォーカル・スタイルにも変化を感じました。それまでの "舌足らずの甘ったるい歌声" という印象(あくまでも私の印象です)は消えており、時にパワフルで、時に良い意味で力の抜けた伸びやかなヴォーカルが私を魅了しました。ヴォーカリストとして素晴らしい才能を持っていると感じさせてくれたのが、この『FEELIN' SUMMER』だったんです。

楽曲・ヴォーカル・アレンジ(演奏)の三拍子揃った素晴らしいCITY POPアルバムだと思います。ぜひとも機会があったらアルバムを通して聴いてみて下さい。CITY POPが好きな人にもきっと受け入れてもらえるアルバムだと思いますから・・・。
ただ、ひとつ残念なのはミュージシャン・クレジットが記載されてないことでしょうか。
太田 裕美のアルバムにはミュージシャン・クレジットが記載されていないことが多かったみたいですね。
サウンドを聴けば、当時の一流ミュージシャンが集結しているのは確かです。"このギターは誰だろう" みたいなことを考えながらアルバムを聴くのも楽しいかも知れません。

『太田 裕美 / FEELIN' SUMMER』
01. 掌の夏
02. サマー・タイム・キラー
03. 乱反射(ハレーション)
04. 河口にて
05. A DISTANCE
06. 待ちくたびれて
07. 熱風
08. 午後のプレリュード
09. SHOWER GIRL
10. 星がたり

ピックアップ曲(全曲ですが・・・笑)
「掌の夏」 / 作詞:来生えつこ、作曲:浜田 金吾、編曲:戸塚 修
爽やかで実に心地よいミディアム・テンポのPOPチューン。情景が映像となって浮かび上がってくる来生えつこの歌詞が素敵で、浜田 金吾のキャッチーなメロディーとメロウな太田 裕美のヴォーカルが見事にマッチしています。そして戸塚 修のアレンジも見事の一言ですね。良い曲です。
ギターに松原 正樹、コーラスに山下 達郎、吉田 美奈子が参加しているのは間違い無いと思います。

「サマー・タイム・キラー」 / 作詞:太田 裕美、作曲:浜田 金吾、編曲:戸塚 修
実際にUPした音源を聴いてもらえば、下手な解説は必要ないでしょう(笑)
実に気持ちの良い曲です。うだるような暑い夏のLazy Afternoonにキンキンに冷えたビールやジュースを飲みながら聴きたい、そんな1曲です。個人的には名曲だと信じて疑わない曲であります。
この曲のコーラスも達郎・美奈子コンビが参加していると思われます。八木のぶお(に間違い無いでしょう)のハーモニカの調べが実に良い感じです。

「乱反射(ハレーション)」 / 作詞:来生えつこ、作曲:浜田 金吾、編曲:戸塚 修
まさに "ハレーション" を上手くサウンドで表現している戸塚 修のアレンジが秀逸です。そして01、02とは違って力強さと柔らかさを使い分ける太田 裕美のヴォーカルが光っています。
とにかく演奏が素晴らしいですね。ドラム、ベースのリズム隊の力強さにホーンとストリングスが絶妙に絡んでいます。

「河口にて」 / 作詞:来生えつこ、作曲:浜田 金吾、編曲:戸塚 修
ゆったりしたボサノバ調ナンバー。これも聴いているだけでCOOL DOWN出来そうな心地良い1曲に仕上がっています。左チャンネルのギターは鈴木 茂だと思います。ボサノバという曲調に太田 裕美の歌声は実に良い相性ですね。来生えつこ、浜田 金吾、戸塚 修が三人三様で素晴らしい仕事をしています。この曲も私の大のお気に入りです。

「A DISTANCE」 / 作詞:来生えつこ、作曲:来生たかお、編曲:戸塚 修
これぞ来生姉弟といった感じの可愛らしいナンバーです。子供と大人の世界の隔たりを歌っているのですが、夏の情景に上手くマッチさせていてさすがに来生えつこだと思わせます。この曲もアレンジが凄く良いですね。特に誰かは不明ですがアコースティック・ギターのソロが良いんです。
波の音のSEで曲が終わります。この曲がアナログ盤A面最後だった曲で、B面1曲目がまた波の音のSEで始まるようになっており、アルバムに自然な流れを作っています。

「待ちくたびれて」 / 作詞・作曲:太田 裕美、編曲:戸塚 修
普通ならアナログ盤B面トップには持ってこないような、いわゆる地味な感じのマイナーなバラード・ナンバーです。決して悪い曲ではありません。しっとりと聴かせる太田 裕美のヴォーカルも良いんです。でもB面1曲目のイメージではありません。しかし、CDの時代になって連続して聴ける今、この曲がこの位置で正解であったという気がするんですね。何とも不思議な曲です。

「熱風」 / 作詞:岡田 富美子、作曲:浜田 金吾、編曲:戸塚 修
ご機嫌なサンバ調のナンバーです。
軽快なドラミング、爽やかなフルート・ソロ、まさに熱風のような熱いトランペット・ソロ等素晴らしい演奏に耳に釘付けです。それにしても浜田 金吾という人は色んなタイプの曲を書けるアーティストですね。しかもどれもキャッチーなメロディーばかりなんですから、凄い才能だと思います。

「午後のプレリュード」 / 作詞:白石ありす、作曲:岸ヨシキ、編曲:戸塚 修
"ハリケーン"というバンドのメンバーだった岸ヨシキの作曲によるアコースティックなサウンドが心地良いメロウなナンバーです。エレキ・ギターのバッキングは松原 正樹のような気がしますが、素晴らしいソロは鈴木 茂ではないかと思います。この曲もメロディーを上手く引き立てている戸塚 修のアレンジが素晴らしいです。

「SHOWER GIRL」 / 作詞:岡田 富美子、作曲:太田 裕美、編曲:戸塚 修
太田 裕美もこんな曲が書けるんだと驚いた1曲です。ヴォーカルも力強くて今まで私の太田 裕美のイメージには無かったタイプの曲であり、ヴォーカル・スタイルです。アレンジ的にはこの曲がCITY POP色が1番強いかも知れません。それにしてもどの曲も演奏が本当に素晴らしいです。
この曲のシンセ・ソロもなかなか聴かせてくれますよ。
追記:後書き忘れてましたが、曲の終盤のツイン・ドラムの迫力もかなりのものです。

「星がたり」 / 作詞:来生えつこ、作曲:来生たかお、編曲:戸塚 修
名曲「WHEN YOU WISH UPON A STAR」を彷彿とさせる美しいバラード・ナンバーです。シンプルなアレンジと澄んだ太田 裕美の歌声が満天の星を連想させます。クロージング・ナンバーに相応しい1曲だと思います。
この手の曲を書かせたら来生たかおの右に出る者はいませんね(笑)

全曲レビューして改めて感じたのですが、捨て曲というのが本当に無いアルバムです。
逆に強烈なインパクトを持った曲もありません。しかし、トータル的な纏まり、曲の出来の良さが光る1枚です。
またこのアルバムの良さは、やはり戸塚 修のアレンジによるところが大きいと思っています。
戸塚 修自身も相当力を入れたのではないかという気がします。
くどいようですが、曲・歌・演奏のどれもが良質なアルバムです。興味があったらぜひ聴いてみて下さい。これからの季節に大活躍してくますよ、きっと。
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1週間もブログの更新を怠ってしまいました。
九州方面への出張があったり、録り溜めておいたCSで放送された懐かしいドラマ(このドラマのことはいずれ記事にしようと思っています)を深夜まで観たりしていて、PCの前に座る時間をほとんど取れなかった1週間でした。

取り上げたい題材は沢山あるので短時間で文章を書ける才能さえあれば良いのですが、悲しいかな、その才能を持ち合わせていないので、毎回他愛の無い短い文章にも関わらず時間がかかってしまいます。加えてあれこれやりたい事が多過ぎて・・・。
記事もろくにアップしていないのに毎日沢山の方が訪れてくれており、本当に嬉しいです。と同時に心苦しくもあります。
文才の無い52歳のおっさんが管理人をやってるブログということで、温かい目で見守って頂ければ嬉しいです。

さて、関東地方も梅雨入りのようで、昨日、今日と雨が降り続いております。
ふと "雨特集" と謳って、"雨" を題材にした曲でも紹介していこうかとも思いましたが、企画自体があまりにもベタなのと、私自身 "雨" が大嫌いなものでやめました(笑)
それでも私の好きなちょっとマニアックな "雨" の歌を機会があればUPしようと考えています。

現在外は雨模様です。なんだか気分が滅入ります。
せめて紹介する曲は気分爽快になれるようにと選んだのは、1978年に制作されたサウンド・イメージ・アルバム『Pacific』に収録されていた鈴木 茂の作・編曲によるインスト・ナンバー「コーラル・リーフ」です。
実は1週間も前にUPする準備は完了していたんですが、放置してしまい梅雨入りしてしまいました(汗)
梅雨の最中、夏を恋しがってこの手の曲を聴くのも一興かと思いますので、聴いてみて下さい。

「コーラル・リーフ」 / 作・編曲:鈴木 茂
Drums、Drum Synthesizer : 林 立夫
Bass : 高水 健司
Guitar : 鈴木 茂
Keyboards : 坂本 龍一、佐藤 準
Percussion : 浜口 茂外也
Trumpet : 羽鳥 幸次
Trombone : 新井 英治
Tenor Sax : Jake H Concepcion
Chorus : 伊集 加代子グループ
Strings : 玉野 嘉久グループ


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学生の頃、"湘南" という言葉の響きに憧れていました。
当時学生の間では、東京や神奈川というのはお洒落で、千葉、埼玉はダサイというイメージが定着していたように思います。
千葉に住んでいる私もやはり東京は勿論のこと、横浜や湘南はお洒落な場所というイメージは持っていました。
しかし、根っから千葉が好きな私は"湘南"への憧れを持ちつつも海へ出かける時はいつも千葉の海でした(笑)

でも確かにネーミングによるイメージというのは大きいですね。まず "しょうなん" という響きが良いですから。
"くじゅうくりはま(九十九里浜)" は何だか野暮ったい・・・(苦笑)。
歌の題材としても "しょうなん" という響きはメロディーに乗せやすい気もします。"くじゅうくりはま" ではお洒落なイメージは湧きません。
それでもMi-Keの「想い出の九十九里浜」という曲がヒットした時はちょっと嬉しかったりしましたけど。
"しょうなん" という響きだけに拘るなら、千葉にも "しょうなん" 地区は存在します。"湘南" ではなくて、"沼南" と書くのですが・・・。
今は柏市になってしまいましたが、少し前までは沼南町という町だった所で、手賀沼の近くにあったことに由来する名前だと思います。
同じ "しょうなん" でも、漢字にしてしまうと何とも "沼南" というのは絵面が悪く、お洒落というイメージからは程遠いですよね。

CITY POP全盛期とも言える70年代終盤から80年代前半において、歌の題材、舞台として "湘南" は数多く登場します。ある種サマー・ソングの季語みたいなところがありました。
今夜紹介する曲もそんな1曲です。
紹介するのは、BREAD & BUTTERが1981年にリリースしたアルバム『PACIFIC』に収録されていたナンバーでそのものズバリ「SHONAN GIRL」です。
ブレバタと言えば "湘南" ですから。彼等の歌う "湘南" は、何とも魅力的でしたので余計学生時代に憧れたのかも知れません。

「SHONAN GIRL」 / 作詞:岩沢 幸矢・呉田 軽穂、作曲:岩沢 幸矢、編曲:松原 正樹
Drums : 林 立夫
Bass : Mike Dunn
Guitar : 松原 正樹、今 剛
Keyboards : 井上 鑑、安藤 芳彦、佐藤 準、清水 信之
Percussion : 斉藤ノブ
Sax : 村岡 健
Background Vocals : Bread & Butter、伊集 加代子、尾形 道子、槇 みちる
Strings : 多ストリングス、加藤ストリングス
(アルバム・クレジットより抜粋)


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今日紹介する楽曲は、いつかはアルバム・レビュー記事を書こうと思いつつも書けていない太田 裕美の傑作アルバム『FEELIN' SUMMER』に収録されていた「サマー・タイム・キラー」です。
この『FEELIN' SUMMER』というアルバムは、私にとっては夏の定番アルバムであり、夏をテーマにした色々なアーティストの様々なアルバムの中においても非常に質の高いアルバムだと思っている1枚です。

それまで太田 裕美の作品の大半は、松本 隆、筒美 京平、萩田 光雄という黄金トリオの作品で占められていましたが、『FEELIN' SUMMER』はその黄金トリオの手を離れてから最初のアルバムだったと記憶しています。
私自身、太田 裕美の音楽に関しては然程興味があった訳ではなかったので、黄金トリオが手掛けていたアルバムも数枚所有している程度でしたが、ある時友人に聴かされたこの『FEELIN' SUMMER』の出来の良さに驚き、録音してもらったカセットを繰り返し聴いてましたね。
時が経ってCDの時代となり、"CD選書"として発売されたこのアルバムを購入し、以降夏の定番アルバムの1枚になっています。

いつかアルバム・レビューで詳しく書こうと思いますが、楽曲が良く、ヴォーカルが良く、アレンジも良いという三拍子揃った作品で、それまでの黄金トリオの作品が好きだった人にはどう受け止められたのかは分かりませんが、私は傑作だと断言してしまいます(笑)
それまで太田 裕美に対して私は、"ニュー・ミュージック"というイメージが持っていたんですが、このアルバムに関しては"CITY POP派シンガー(ソング・ライター)"として受け止めております。
彼女のヴォーカルも素晴らしいのですが、作詞家、作曲家としてのセンスの良さも感じさせてくれます。
あとアルバム収録曲の半分の手掛けた浜田 金吾のメロディー・センスと全曲のアレンジを手掛けた戸塚 修の手腕もこのアルバムの出来の良さに大きく貢献しています。
SEも随所に使われており、音もバランスも凄く良いのは、やはりエンジニアが吉田 保だからでしょうね。

「サマー・タイム・キラー」を聴いて良いなと思ったら、アルバムを1度聴いてみることをお薦めします。本当に良いアルバムですから・・・。

「サマー・タイム・キラー」 / 作詞:太田 裕美、作曲:浜田 金吾、編曲:戸塚 修


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大学生の頃、友人達と車で海へ出かける時は必ず皆で自作のカセット・テープを持ち寄ったものでした。
友人それぞれに得意分野があって、洋楽でもAOR系が強い奴、ロック系を得意とする奴、FUSION(当時はクロスオーバーなんて呼ばれてましたが)専門の奴等・・・。
それぞれが海に向かう車中で聴く為にあれこれと考えて作ってきた自信作のカセットを聴きながらドライブしたのが懐かしいです。

当時の友人達の耳は肥えており、生半可なカセットを作っていたら最後まで聴いてもらえないなんてこともしばしばでした。しかもただ良い曲を集めただけでは駄目なんですね~。
例えば90分のカセットなら片面45分。このカセットのA面を作る時に誰もが神経を使ってました。
と言うのも車のカセット・デッキは大抵オートリバースだった為、A面収録曲の最後は終わってから数分も無音なのはNGなんです。つまり早送り無しでA面最後の曲が終わったら数秒でB面に移行するようにA面の収録曲を調整するんですね。

これが結構大変な作業な訳で・・・。
片面45分と言っても実際は時間に余裕があり、計算上で収録曲の合計が45分であっても余ってしまうことが大半です。
そこで合計46分位になるように収録曲を決め、なおかつ最後の曲はフェード・アウトで終わる曲を選んでカセットに録音する際、最後の曲のフェード・アウトの時にテープ残量を目で確認しながら録音のボリュームを徐々に下げていくのです。
フェード・アウトし切れずにテープ切れになったら、その曲だけ録音し直しなんてことやってましたね(笑)
そこまでやって仲間の評価が悪いと結構落ち込んだりして・・・。なんだか懐かしい思い出です。

私も凝り性なんで、結構色々作りましたね。私の場合は、いわゆるCITY POP系専門でした。
海に向かう車中で聴くカセットを作る場合だと、A面を往路用、B面を復路用といった感じで曲を選んでました。今でも1番苦労したカセットのことはよく憶えています。友人から波の音がバックに流れているカセットを作ってくれと依頼された時でしょう。

今なら誰でも簡単にPCで、しかもフリーソフトで出来ることなんですけど、当時は大変でしたよ。
まずは波の音のレコードをオープンリールで録音し、良い感じの波の音のところをテープ編集して、ループで流れるようにします。そこに普通に作った自作カセットを流してミキサーで合わせるという作業をする訳ですね。
しかも曲間では波の音のボリュームを若干大きするという手間もありました。カセットの方も通常より曲間を多めにして波の音を楽しめるような工夫をしたり。
この作業にはオープンリール・デッキ1台とカセット・デッキ2台とミキサーが必要な訳で、とても自分の機材だけでは出来ません。友人に機材を借りたりして、たった1本のカセットを作るだけでえらい労力です。
それだけに友人達から評判が良かったり、カセットを譲ってくれなんて言われると本当に嬉しかった!

私としては今から考えれば不便だったけど楽しかったあの頃の雰囲気が、このブログで出せたら良いなと常々思っています。
今の若い世代の人から見れば「何やってんの?」って感じでしょうけど・・・(笑)

えらく長い前置きになってしまいました(お付き合い下さって感謝です)。
今夜紹介する曲は海からの帰りに聴きたい、差し詰めカセットB面の復路用に収録したら似合いそうな1曲です。

柏原 芳恵が1988年にリリースしたアルバム『LOVER'S SUNSET』に収録されていた「NA・GI・SA」です。
私がこのアルバムの中で1番好きな曲であり、収録曲中で最も出来の良い曲だと思っています。
海からの帰り、水平線にわずかにオレンジ色が残っている時間帯。日焼けで火照った身体で皆疲れて無言になった車内に流れているという感じで聴いてみて下さい。

「NA・GI・SA」 / 作詞:藤原 安寿、作曲:安藤 直弘、編曲:倉田 信雄


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夏が大好きなのに暑さには滅法弱いので、いつも夏場はエアコン無しでは眠れません。
しかし、今年はそういう訳にはいかない状況です。私自身も節電に関しては積極的に協力したい気持ちはあるのですが、どういう風にすれば熱帯夜を快適に過ごせるのか思案中です。
エアコンを止めて扇風機にするというのは誰でも思い付くところなんでしょうが、果たしてエアコンに慣れてしまった身体が扇風機の生暖かい風で満足するのかは不安なところ・・・。
結局慣れるしかないのかも知れませんね。もう少し時間に余裕があるので、良い方法が無いか色々探してみたいと思います。

肉体的な辛さは別に考えるとして、気分的に涼しくなるのであれば音楽は効果的ですよね。
私はほぼ毎晩音楽を聴きながら寝ています。しかもイヤフォンで。寝入ってしまった時や寝返りを打った時にイヤフォンが邪魔になるように思う人もいるでしょうが、私の場合は意識していないのですが、寝付くと同時にイヤフォンを外しているようで我ながら器用な人間だと思います(笑)

話が脱線しましたが、毎年夏真っ盛りという時期に活躍してくれる私の睡眠誘発剤のようなアルバムがあります。
それが南 佳孝が1978年にリリースした3rdアルバム『SOUTH OF THE BORDER』です。
今夜はその『SOUTH OF THE BORDER』から、私のお気に入りであり、私にとっては睡眠誘発剤的効果の高い1曲を紹介しようと思います。
アルバムの2曲目に収録されていた「プールサイド」です。メロディーは勿論ですが、坂本 龍一のアレンジは実に心地良い1曲です。私はこの時代のシンセの音って結構好きなんですよね。現在はサンプリング技術も発達しているので、今聴けば時代の音というか古臭さを感じるのは否めませんが、私は好きなんです。このサウンドが心地良い眠りに誘ってくれるんです。
また今年の夏も『SOUTH OF THE BORDER』が活躍してくれそうです。

「プールサイド」 / 作詞:来生えつ子、作曲:南 佳孝、編曲:坂本 龍一
Drums : 高橋ユキヒロ
Bass : 細野 晴臣
Guitar : 鈴木 茂
Keyboards : 坂本 龍一
Percussion : 浜口 茂外也、林 立夫
Chorus : 梅垣 達志、梅垣ミト


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私の体内カレンダーでは5月に入ると既に夏モードになっております(笑)
従ってこれからジメジメとした梅雨を迎えるにしても当ブログで紹介するのは、夏を感じさせるアルバムや曲が自然と多くなっていくと思います。
何しろ暑いのが大の苦手な癖に夏が大好きという厄介者でございまして、汗をダラダラ流しながらも夏全開という曲を聴くのが、私の夏の楽しみ方のひとつになっているんです。梅雨時になるとより一層カラッとした夏の曲を求めるようになります。ここのところ関東地方は雨模様が続いており、どんより曇った空を見ても気分は晴れません。
そんな時は音楽だけでも晴天を感じさせる爽やかな曲を聴きたい!という事で、
今回お届けする曲は、森川 美穂が1988年にリリースした4枚目のアルバム『1/2 Contrast』の冒頭を飾ったナンバー「Splash Blue」です。

個人的には森川 美穂のVAP時代の曲が好きでして、以前1985年のデビュー・アルバム『多感世代』を取り上げました。
『1/2 Contrast』は、飛び抜けた曲というのは無いのですが、キャッチーなメロディーの曲が多くて初夏から晩夏まで通して楽しめるようなサマー・アルバムに仕上がっています。作曲陣も小森田 実、中崎 英也、羽場 仁志、松宮 恭子、羽田 一郎といったメロディー・メーカーが顔を揃えています。小林 信吾、山本 健司のアレンジに関してもある意味オーソドックスな感じは否めませんが、夏らしい雰囲気を全面に出していて気持ちの良い仕上がりになっています。
今回の曲は、夏が恋しい人に贈ります。

「Splash Blue」 / 作詞:麻生 圭子、作曲:小森田 実、編曲:小林 信吾、コーラス・アレンジ:川村 栄二
Drums : 岡本 敦男、長谷部 徹、宮崎 全弘、青山 純
Bass : 美久月 千晴、伊藤 広規、富倉 安生、渡辺 直樹、松原 秀樹
Guitar : 松下 誠、角田 順、土方 隆行、堀越 信泰、松原 正樹、斉藤 英夫
Keyboards : 小林 信吾、山本 健司、中西 康晴、山田 秀俊
Backing Vocals : 比山 貴詠史、木戸 やすひろ、新倉 良美、EVE、ROVEBARD
(アルバム・クレジットより抜粋)


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高中 正義_AN INSATIABLE HIGH ◇ 2011年 05月 13日
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何時以来か覚えていないほど、本当に久しぶりとなるアルバム・レビュー記事です(笑)
今回紹介するのは、高中 正義が1977年にリリースした3rdアルバム『AN INSATIABLE HIGH』。
実は高中 正義の音源をUPしたかったのですが、私のやり方である"静止画(ジャケット写真)+CD音源"ではブロックされてしまい、音源UPは断念してレビュー記事にしました。
今まで随分高中のアルバムを紹介してきているのですが、この3rdアルバムは私がFUSIONを聴くきっかけとなったギタリスト・Lee Ritenourとの協演が聴けるアルバムという事で温存しておりました。
アルバム全体の出来や好みで言ってしまうと、特にこのアルバムが特別と言う訳では無いのですが、当時聴きまくった1枚であったことには間違いありません。

私の場合、高中 正義のギター・プレイは勿論なんですが、彼の作曲・編曲センスの良さに1番惹かれますね。あとはギターの音色でしょうか・・・。
『AN INSATIABLE HIGH』においては、Lee RitenourのいかにもRitenourらしいセミアコのギター・サウンドと高中のソリッドなギター・サウンドのコンビネーションがとても面白い部分であり、このアルバムの聴き所のひとつかなとも思っています。
参加メンバーは、
Guitar : Lee Ritenor
Drums : Harvey Mason 、Ed Green、村上 秀一
Bass : Aberaham Laboriel、Chuck Rainey
Keyboards : Patrice Rushen、深町 純
Percussion : Steve Forman、Paulinho Da Costa、浜口 茂外也
Vocals : Maxine Anderson、Julia Tillman Waters,、Maxine Willard Waters、Jim Gilstrap
Horns : Tower Of Power Horns
という顔触れで、まさに豪華絢爛という表現がピッタリきます。

ここ2~3日は雨が続いており、梅雨突入といった感もあります。
暑さには滅法弱いのですが、夏は大好きな季節なんです。なのでここ数日は気の滅入りそうな曇天を吹き飛ばすべく、高中のアルバムを聴きながら出勤しています(笑)

『高中 正義 / AN INSATIABLE HIGH』
01. SEXY DANCE
02. MALIBU
03. AN INSATIABLE HIGH
04. E.S.P.
05. M5
06. SUNDROPS
07. GOOD(BAD?)OLD DAYS

ピックアップ曲:
「MALIBU」 / 作・編曲:高中 正義、ストリングス・アレンジ:深町 純
実に高中らしい曲と言える「SEXY DANCE」に続くこの曲は、ある意味高中らしくない曲と言えるかも知れません。この曲は高中 正義のギター・プレイを楽しむ曲では無く、彼の作曲・編曲におけるセンスの良さを堪能出来る曲だと思っています。
この曲の主役はズバリPatrice Rushenですね。彼女のエレピの繊細なプレイが何とも心地良く響きます。

「AN INSATIABLE HIGH」 / 作・編曲:高中 正義
10分を超える大作です。Steve Forman、Paulinho Da Costa、浜口 茂外也の3人のパーカッションと深町 純のシンセが大活躍する躍動感溢れる1曲。Lee Ritenorと高中 正義のギター・バトルが楽しめますし、Patrice Rushenのピアノ・ソロも聴き所です。終盤ではスロー・テンポになり、心地良いアコギの音色に包まれます。10分があっと言う間に流れてしまう、そんな1曲です。

「SUNDROPS」 / 作・編曲、ストリングス・アレンジ:高中 正義
この曲のメロディーは実に高中らしいなと思うのですが、演奏面で言えばアルバム中で最もジェントルソウツと協演しているなと感じた1曲でした。
特徴的なところはないのですが、アンサンブルとして完成度が高い演奏だと思います。

高中 正義というギタリストの凄いのは、どんな面子と協演しようがそこに"高中ワールド"が広がるところだと思います。正直なところ、このアルバムに限って言えば、お気に入りの曲は他のアルバムに比べて少ないのですが、毎年この時期になると何故か聴きたくなりますし、実際BGMとして大活躍してくれている1枚です。
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70年代後半から80年代の音楽ばかり聴いたり、紹介している私なんですが、ごくたまに「最近の音楽は聴かないのですか?」とか「最近の音楽をどう思いますか?」みたいな質問を受ける時があります。
確かに私のブログの記事を読んでもらうと、今の音楽がつまらないという印象を与えてしまっている記事があるんだろうと思います。
言い訳ではないのですが、私は決して今の音楽をつまらないとは思っていませんし、否定するつもりも全くありません。実際素敵な曲も沢山あります。
でも私が70年代、80年代の音楽に拘っているのは、その頃の曲にはその時代の風景、生活、私自身の想い出というようなキラメキやトキメキが詰まっているからなんです。
今の若い世代の人達が、今流行っている音楽にキラメキやトキメキを感じるのと同じように・・・。

音楽ってナンだカンだと言っても時代の影響を色濃く反映しているものだと思うんですね。
今から30年以上も昔の話です。今より生活は不便だったのは確かです。今では簡単に音楽プレイヤーに音源を取り込めますが、当時はカセット・テープに1曲、1曲、レコードをかけて好きな曲を録音していた時代です。
90分(片面45分)の自作カセットを作るのに平気で3時間程の時間を費やしていましたが、全然苦では無かったですね。むしろ楽しかった!
それは、あの浜辺、港でこの曲が聴きたい、あの海岸線を車で走らせる時にこの曲が聴きたい、あの気持ちの良い草原でこの曲が聴きたいという想いが強かったからだと思います。そして、当時はそういう気持ちにさせる曲が本当に沢山存在しました。
売れる、売れないということよりも良い作品を世に出そうという風潮が当時は確かにあったように思います。
また不思議なことに、当時デビューしたアーティスト達は誰もが皆個性的だった・・・。
アーティスト達がその時代に自分のやりたい音楽をやっていただけに過ぎないのでしょうが、それが見事にCITY POPとして昇華したという気がします。

今の音楽がどうのこうのではなく、私にとってキラメキやトキメキを今でも感じさせてくれる70年代、80年代の音楽が好きなだけなんです。
ただ、それだけです。
私と同じような想いを抱いている人は他にもいらっしゃるようで・・・。
今夜紹介する曲は、2005年にインディーズ・レーベルからデビューした3人組のユニット"From α"のアルバム『First fruits』に収録されていた「微笑みにSea Side Wind」です。
"From α"に関しては、以前アルバム・レビュー記事を書いていますので、ぜひ読んで下さい。(過去記事はコチラ)

メンバーは、元ONE STEP COMMUNICATEの中川 顕一(Vocal、Backing Vocal)と矢野 弘佳(Sound Produce、Arrangement、All Instruments)の二人。そして実は当ブログに何度もコメントを寄せてくれているYou-Juさん(Compose、Lyric、Backing Vocal)の3人組。
曲のタイトルだけでCITY POPが好きな方はそそられるのではないでしょうか(笑)
"From α"の音楽は、私が大好きなあの80年代のキラメキやトキメキを運んでくれます。今でもこういう音楽を作ってくれていることが本当に嬉しいです。
アルバム『First fruits』の帯には"「あの頃」へのオマージュ。大切な思い出、そして未来への記憶へ。"と書かれています。
このコピーが何を意味するのか、ぜひ曲を聴いて感じて下さい。
今夜の曲は、私と同世代、同じ時代の音楽を愛した全ての人に贈ります。

今回曲のYouTubeへのUPに際して、快く許諾して下さったYou-Juさんに心から感謝致します。
ありがとうございました。

「微笑みにSea Side Wind」 / 作詞・作曲:You-Ju、編曲:矢野 弘佳


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