夷撫 悶汰、嘉門 雄三という別名を持つサザンの桑田 佳祐の洋楽カバー曲を中心にしたライブの音源である。1982年の渋谷エッグマンでのライブが収録されている。バンド・メンバーは、
嘉門 雄三(桑田 佳祐) / Vocal, Guitar 斉藤 誠 / Guitar 関口 和之 / Bass 国本 佳宏 / Keyboards
宮田 茂男 / Drums 今野 多久郎 / Percussion に小林 克也に原 由子も参加している。
さすがにライブ音源だけあって、いかにもバンド・サウンドっていうのが良い。
サザンやKUWATA BANDを生で聴いた事が無いので何とも言えないが、サウンド的にはこのバンドの方が私は好きである。 全13曲収録されているが、12曲が洋楽カバーで占められている。この選曲が桑田らしいと言えば、桑田らしい。学生時代から好きだった曲を歌いたくて仕方がなかったかのようにも思える(笑)
収録曲
SIDE:A
01. Trying To Live My Life Without You / Otis Clay
02. Reggae Man / Yuzo Kamon
03. Stay / Maurice Williams and Zodiacs
04. Say Good-Bye To Hollywood / Billy Joel
05. Hearts / Marty Balin
06. Slow Hand / The Pointer Sisters
07. The Weight / The Band
SIDE:B
01. Blues Medley~Blues Power / Eric Clapton
★Can't Find My Way Home ~ Rambling On My Mind ~
Blue Suede Shoes ~Blues Power ~ Have You Ever Loved A Woman
02. Just Like a Woman / Bob Dylan
03. Just Once / Quincy Jones (James Ingram)
04. Anytime At All / The Beatles
05. You May Be Right / Billy Joe
06. Imagine / John Lennon
桑田がいかにビートルズやビリー・ジョエル、エリック・クラプトンの影響を受けたかが垣間見れるようだ。何よりも桑田 佳祐というアーティストは、スタジオ・レコーディングよりもライブの方がその魅力を発揮できるアーティストだという事がよくわかるアルバムである。
おそらくCD化はこれからもないだろう。桑田のライブ音源である。CD化すればある程度売れる事はわかっているはずだ。それでも未だにCD化されないのだがら期待薄だろうな(笑)
この頃の桑田が好きですね。この洋楽カヴァーアルバムはいい出来ですよ。オリジナルシングルを全てリマスターして出すのも良いですが、こういうのもちゃんとCD化してほしいです。わざとCD化しない感じがするんですよね。ユーミン作詞、桑田作曲の「KISSIN' XMAS」も桑田本人が知っていてCD化しないですからね。
今の音楽業界って売れる作品をどうやって作るかに焦点を合わせてる
感じがします。
昔は、良い物を作れば必ず売れるっていう信念みたいなものを感じました。
良い作品は、やはり残して欲しいし今だから大勢に聴いて欲しいんですけどね。