今回紹介するアルバムは、夏向きのアルバムとしては定番中の定番です。あまりに有名すぎて紹介するのが気恥ずかしいくらいです(笑)
山下 達郎の1982年の代表作『FOR YOU』です。
今更このアルバムを紹介するのもどうかと迷いましたが、達郎の音楽が大好きで夏に聴きたくなるアルバムを考えた場合に、どうしても避けては通れないだろうという事で・・・。
前作『RIDE ON TIME』がリリースされたのが1980年。このアルバムがナンバー・ワン・ヒットになり、翌1981年は全国ツアーの為アルバムがリリースされませんでした。しかし、ツアーの合間にもレコーディングはされていたようで、全部で27曲という曲数がニュー・アルバム用に録音されていたらしいです。やはり、『RIDE ON TIME』のヒットで金銭的にも余裕が出来たということなんでしょうね。27曲から選ばれた12曲が『FOR YOU』に収められました。
青山 純、伊藤 広規という鉄壁なリズム隊を軸に、椎名 和夫、難波 弘之、佐藤 博といったお馴染みのミュージシャンを曲に合わせて起用して、もはや達郎サウンドとも言えるバンド・サウンドを聴かせてくれます。
『山下 達郎 / FOR YOU』
01. SPARKLE
02. MUSIC BOOK
03. INTERLUDE A - Part 1
04. MORNING GLORY
05. INTERLUDE A - Part 2
06. FUTARI
07. LOVELAND, ISLAND
08. INTERLUDE B - Part 1
09. LOVE TALKIN'
10. HEY REPORTER
11. IMTERLUDE B - Part 2
12. YOUR EYES
伝説の茶色のテレキャスターの音色を生かせる曲を作ろうと書いたという01。初めて聴いた時、やはりこのギター・カッティングには鳥肌が立ちましたね。ただ、キーボードで作曲した曲らしいですね。
02は、渡嘉敷 祐一、岡沢 章、松木 恒秀というプレイヤーズの面々と佐藤 博によって録音された曲です。私個人的にはこの面子による演奏が好きなんで嬉しかったですね。ちなみに松木 恒秀は、達郎のギターの師匠らしいですね。
アカペラによる小作品03。
竹内 まりやに提供した曲のセルフ・カヴァー04。竹内 まりやのオリジナルは、名盤『Miss M』に収録されており、アレンジがデヴィッド・フォスターでした。AOR風なアレンジが達郎のイメージと異なっていたので、セルフ・カヴァーしたようです。拘ってますね(笑)
アカペラによる小作品05。
達郎お得意のハチロク系バラード曲06。達郎の書くハチロクのバラードは、本当に良い曲が多いですね。そして、この手のバラード曲で欠かせないのは佐藤 博のピアノです。佐藤のピアノでなかったら、この曲の良さは半減すると思いますね。
ビールのCMに使用された07。いかにも夏らしく人気もある曲ですが、私はあまり好きではありません。CM用ということもあり、いかにも狙って書いたという感じが強いですね。シングル・カットの話もあったようです。
03、05とは別パターンのアカペラの小作品08。
達郎流FUNKナンバー09。最近の達郎のアルバムで、聴くことが出来なくなったタイプの曲ですね。こういう曲をもっと歌って欲しいと願っているのですけど・・・。大好きな曲です。
別な意味で大好きな曲10。竹内 まりやとの結婚時に、芸能レポーターに追いかけられた経験から作られた曲。詞が何とも言えず好きなんですね(笑)
またもアカペラの小作品11。
アラン・オデイ作詞による英語詞のバラード曲12。名曲でしょう。もともとは竹内 まりやに書き下ろした曲のようですが、ボツになって自分で歌ったようです。こんな曲が沢山あるんでしょうね。
このアルバムで達郎の人気は不動なものになった気がしますが、忘れてはいけないのはアルバム・ジャケットを手掛けたイラストレーター・鈴木 英人ですね。
私が英人のイラストを初めて見たのが、このアルバムだったと思います。このアルバムのヒットに伴い、80年代を代表する人気イラストレーターになりました。私も大ファンで、彼のイラストのアルバム・ジャケットを見かけると必ず手に取ってしまいますね(笑)
一度このブログで英人にアルバム・ジャケットの展覧会でもやってみようかな・・・と密かに思っています。
私のブログを訪れてくれる音楽好きの皆さんには、既にお馴染みのアルバムだと思いますので、あえてお薦めしません。と言うより、その必要が無いと思いますので・・・。
いえいえ、そんなこと言わずにドンドン薦めて下さい
もう何度しつこく薦められても素直に「はい」と返事しますので!
01はもちろん、僕は02、06が大好きです、タマランタマラン
09も色褪せないですよね
おっしゃるように、またこういう曲作って欲しいですね
あとあと、鈴木英人!
ああっ、ダメだ~、言い出すとキリがないです~、このアルバム。
わ~♪好きなアルバムが!!
夏になるとこのアルバム さらに激しく聴くようになります♪
HEY REPORTER いいですね。 歌詞も「音」も。
あのベース音ですかドラムですか重たくって。
ジャケもいい!LPの頃は部屋に飾ったりもしました~
あまりに定番過ぎるアルバムの記事を書くのは難しいですね。
「MUSIC BOOK」が好きな方が多いですね。「SPARKLE」からの
流れも良いですし、曲順がよ考えられてるなと感心します。
しげぞうさんも思い入れの強いアルバムなんですね。
達郎さんのLPジャケットで、初めて壁に飾ったアルバムです(笑)
それまでのジャケットは、お世辞にもセンスが良かったと言えませんでしたから。
このアルバムは楽曲もアルバム・ジャケットも素晴らしく、まさに達郎さんの
代表作と言えますね。
鈴木英人、FM雑誌の表紙なども描いていましたね。
毎年のようにカレンダー買っていますし、携帯電話の待ち受け画面、パソコンの壁紙にもしています^^
私もあのカッティングは練習しましたよ(笑)
アルバム冒頭でのあのギター・カッティングは、反則技ですね。
青山・伊藤のリズム隊の音に達郎さんのギターはよくマッチしてますね。
もはやバンド・サウンドでしょうね。
>恥ずかしながら「LOVELAND, ISLAND」で山下達郎を知りました・・・。
このアルバムや収録曲で山下 達郎を知った、あるいは聴き始めたという
人が多いと思いますよ。私の周りでもそういう人が多かったですから。
FM雑誌は表紙だけでなくて、たまにカセット・レーベルが付録で付いていて
必死に集めてましたね(笑)
私も好きでTシャツ買ったりしてますよ。
旅行楽しんできて下さいね。くれぐれも運転には気を付けて下さい。
「LOVELAND,ISLAND」を好きな人は多いですね。私は嫌いでは無いの
ですが、CMソングとしてのイメージが強すぎて、それまでの達郎さんの曲
に比べて大衆性を意識している(CMソングなんで当然ですけど)感じに
違和感を感じたのかも知れません。曲は良い曲ですね。
旅行の時がこのアルバムが似合うような快晴であることをお祈りしてます。