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イエローマジック歌謡曲_Disc.1 ◇ 2009年 04月 26日
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今回紹介するのは、2005年にリリースされたコンピレーション・アルバムで、YMOの3人が作詞・作曲・編曲・プロデュース等に関わった"テクノ ・ポップ風歌謡曲"を集めた3枚組アルバム『イエローマジック歌謡曲』です。1979年から1988年迄の10年間の楽曲55曲が3枚のCDにリリース順に収録されています。

1978年にYMOが結成されてからというもの、彼等の音楽の斬新さに驚かされたのは勿論ですが、J-POPシーンへ与えた影響は本当に大きなものでした。
YMOデビュー当時、私も彼等の音楽に夢中になって聴いていましたが、80年代に入ってまさにJ-POP界が"猫も杓子もテクノ"といった感じになり、次第に厭きてきたというのが正直なところでした。
ですから、このコンピのDisc.1に収録されている楽曲については結構好んで聴いていましたが、Disc.2以降の楽曲は知ってはいるものの、アルバムやシングルを買ってまで聴こうとしませんでした。ですが30年近く経過した今は懐かしさもあり、今の打ち込みと違ってまだまだ人間味というか、人間の温もりを感じるサウンドを楽しんで聴けるようになりましたね(笑)

さて、3枚組55曲というボリュームがありますので、一度に紹介・レビューするのはしんどいので、1枚ずつ3回に分けて(不定期になります)紹介していこうと思います。それでも1枚辺り18~19曲入ってますから、結構なボリュームなんですが・・・(汗)
Disc.1には、1979年3月~1982年4月の間にリリースされた、14人(組)のアーティストの楽曲18曲が収録されています。

イエローマジック歌謡曲_Disc.1』
01. YELLOW MAGIC CARNIVAL (single version) / マナ
02. エレクトリック・ラブ・ストーリー / 近田 春夫
03. ユー・メイ・ドリーム / シーナ&ザ・ロケット
04. チャイナ・ローズ / 金井 夕子
05. 憧れのラジオ・ガール / 南 佳孝
06. 夜の翼 / 南 佳孝
07. IDOL ERA / サンディー
08. CARNAVAL / 大貫 妙子
09. AH! SOKA / スーザン
10. 浮かびのピーチガール / シーナ&ザ・ロケッツ
11. ラジオと二人 / ラジ
12. アパルトマン / ラジ
13. 春咲小紅 / 矢野 顕子
14. ハイスクール・ララバイ / イモ欽トリオ
15. コンピューターおばあちゃん / 酒井 司優子
16. 恋はルンルン / 伊藤 つかさ
17. ティアドロップ探偵団 / イモ欽トリオ
18. プリティー・ボーイ・・・大・丈・夫 / 中原 理恵

作詞・作曲:細野 晴臣、編曲:鈴木 茂による01は、ご存知TIN PAN ALLEYのカヴァーです。マナは現在、ブレッド&バターの岩沢 幸矢夫人であり、岩沢 真利子名義で歌手としても活躍しているようです。この曲は細野 晴臣よりもマナの歌声の方が似合っている気がします。

作詞:梅図 かずお、作曲:近田 春夫、編曲:細野 晴臣による02。昔から何故か近田 春夫の音楽は好きになれませんでした。この曲はこのコンピで初めて耳にしましたが、想像以上に聴き易かったですね。どちらかと言えば歌謡曲チックなメロディーで、近田 春夫らしいと言えばらしい曲かも知れませんね。

作詞:柴山 俊之、補作詞:クリス・モスデル、編曲:鮎川 誠&細野 晴臣によるヒット曲03。これまたシーナの歌声が苦手だったこともあり、曲は知っていましたが、自分から進んで聴いていたという感じではありません。良い曲なんで曲としては好きなんですが、「これがロックか?」という思いは今でもありませすね(笑)

作詞:伊達 歩、作曲:細野 晴臣、編曲:細野 晴臣&坂本 龍一による04。私自身が金井 夕子のファンだったから言う訳ではありませんが、個人的には名曲だと信じて疑わない1曲です(笑)。金井 夕子のキャラが活きた曲だと思いますし、このチャンキーな雰囲気がたまりません。

05と06は南 佳孝の1980年のアルバム『MONTAGE』に収録されていた曲で、共に作詞:松本 隆、作曲:南 佳孝、編曲:坂本 龍一です。このアルバムがリリースされた当初は、「佳孝までテクノかよっ!?」という気持ちがありましたが、実際に聴いてみると流石に教授のアレンジですね。佳孝の世界観を損なうことの無い絶妙なバランスのアレンジで、不思議と気持ち良く聴けます。

作詞:クリス・モスデル、作・編曲:細野 晴臣による07は、サンディー名義の初ソロ・アルバム『イーティン・プレジャー』に収録されていたナンバー。サンディーの声とテクノって似合いますね。歌詞が英語ということもありますが、独特な雰囲気を持った面白い曲です。どこかインド音楽を彷彿させます。

作詞・作曲:大貫 妙子、編曲:坂本 龍一による08。大貫 妙子の1980年のアルバム『ロマンティーク』に収録されていた曲です。曲としては大貫 妙子らしいメロディーで好きなんですが、個人的には前作『MIGNONNE』のサウンドが好きだっただけに、このテクノ・サウンドには少々戸惑いがあったのも事実です(笑)

作詞:高橋 幸宏、作曲:細野 晴臣、編曲:高橋 幸宏による09は、スーザン(元はスーザン・ノザキ)の1980年リリースの1stアルバム『DO YOU BELIEVE IN MAZIK』に収録されていた曲です。今回初めて聴いた曲のひとつですが、テクノ色に染まっていた時代の高橋 幸宏らしい曲だという感じでしたね。

作詞:糸井 重里、作・編曲:YMOの10は、シーナ&ザ・ロケッツの1980年のアルバム『Channel Good』に収録されていた曲です。やはりシーナの歌声が苦手なもので・・・特にコメント無しです。

11と12は、この2曲目当てでこのコンピを買ったと言っても良い曲です。ラジが1980年にリリースした4thアルバム『真昼の舗道』に収録されていたナンバーです。ラジのアルバムは3rdアルバム以降はCD化されておらず、この2曲をCDで聴けるだけでも嬉しかったですね。11は作詞:糸井 重里、作曲:杉 真理、編曲:高橋 幸宏、12は作詞・作曲:大貫 妙子、編曲:高橋 幸宏です。CITY POP感は薄れてヨーロピアン路線になっていますが、ラジの声にはこのヨーロピアンな感じも凄く良いんですよね。

作詞:糸井 重里、作曲:矢野 顕子、編曲:ymoymoの13は、化粧品CMとのタイアップで大ヒットした矢野 顕子の代表曲のひとつで、今更という感じの曲ですよね(笑)。編曲のymoymoはもちろんYMOです。

14と17は、当時大人気だったバラエティ番組「欽ドン!」の"良い子・悪い子・普通の子"に出ていた山口 良一、西山 浩司、長江 健次の3人で結成した"イモ欽トリオ"の曲です。特に14はオリコン1位に輝いた曲です。しかし、このヒット以降、いわゆる"色モノ"系の楽曲が良くも悪くも数多くリリースされるようになりましたよね。14、17共に作詞:松本 隆、作・編曲:細野 晴臣です。

このコンピで初めて聴いた15は、NHKの「みんなのうた」で流れていたとか。歌っている酒井 司優子は、当時東京放送児童合唱団のメンバーだったらしいです。NHK主催の作曲コンテストで入賞した曲で、作詞・作曲は伊藤 良一なる人物の作品。編曲は坂本 龍一です。

80年代のアイドルの一人、伊藤 つかさの1982年の2ndアルバム『さよなら、こんにちは』に収録されていたナンバー。私は伊藤 つかさには当時興味が無くて、この曲も初めて聴きました。いかにもアイドルという台詞の入った顔が赤らんでしまうような曲です(笑)。メロディーは結構良いです。作詞:仲畑 貴志、作・編曲:坂本 龍一。

元祖・バラドルと言われている中原 理恵が1982年にリリースしたアルバム『インスピレーション』に収録されれていた18。中原 理恵も決して上手いシンガーとは言い難いところがあるのですが、魅力のある不思議な歌声ですね。私は結構好きな歌声です。作詞・作曲・編曲:高橋 幸宏によるナンバーです。

今回紹介したDisc.1の18曲だけでもYMOの影響力の凄まじさを感じますね。このDisc.1は結構好きな曲も多くて聴き易いです。全曲通して聴いても苦にはなりませんが、Disc.2になるとまさに猫も杓子も状態で、「何この曲?」と思う曲もチラホラ・・・(笑)
このコンピと同時発売された『テクノマジック歌謡曲』というコンピ・アルバムがあります。私は未聴なんですが、YMOが絡んでいない"テクノ ・ポップ風歌謡曲"を集めた2枚組です。機会があれば聴いてみたい気もしますが、余程テクノが好きでないとキツイかも知れませんね。
私の場合、このコンピでも1枚聴くのがやっとですね。とても3枚続けて聴くのはしんどいです。
それでも名曲と呼ぶに相応しい曲も数多く収録されていますので聴いていて楽しいですし、仲間や友人とのドライブのBGMとして聴けば、結構盛り上がるかも知れませんね。

まだいつになるか予定していませんが、今度は1982年4月~1983年7月の間にリリースされた楽曲を集めた"Disc.2"を紹介します。
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by kaz-shin | 2009-04-26 23:21 | Compilation / Cover | Trackback | Comments(6) | |
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Commented by 猫になりたい哲学者 at 2009-04-27 00:27 x
どっちかって言うと、愛は恋よりも大きめなんですって、本当かなぁ~?(笑)何か教授はこの作品大変気に入ってるみたいで自選やDJやる番組で過去の作品振りかえる時必ずいれるんですよねぇ。さすがこの当時タモさんに「テレホンショッキング」を企画させた破壊力というべきものでしょうか(笑)でもこの曲が入ってる『さよなら こんにちは』は値段が高価だからオススメはしませんが(テクノの範疇を超えて)大名盤の一つだろうなぁと思ってます(まぁ加藤和彦、竹内まりや、大貫、矢野&高橋&坂本&大村のYMO陣営、清水信之に原由子が参加していると言う今じゃ絶対実現不可能な製作体制ですからね(恐ろしい…(笑))なんかこういうコンピになるとどうしてもテクノ(ピコピコ)度が高いのが求められるせいか、選曲が微妙になりますよね。正直YMOの三人の提供曲にしてもここに入ってない楽曲に名曲多しって感じがして。歌が下手な人でもサウンドの一つにできてしまうテクノの功績は凄い発明だった半面、現代から振り返ると、ただ単に粗製乱造したものと、編曲家だと船山、清水を筆頭に十分咀嚼し、自らの物を作り上げた作品との質の歴然とした差がこれほど表れるジャンルもないですよね。
Commented by kaz-shin at 2009-04-29 07:56
猫になりたい哲学者さん、こんにちは。コメントありがとうございます。
レスが遅くなってしまいました。すみません。
伊藤つかささんて、私にはは"ロリコン"のイメージだったんですよ(笑)
ですからなんとなく敬遠していた部分がありましたが、こうやって聴いてみると悪くないですね。
アルバムを結構良さそうですね。少し興味あります(笑)

コンピ・アルバムって、やはり選曲あるいは監修次第だと思いますね。
このアルバムも"良い曲"という点ではハテナ印ですが、"猫も杓子のテクノ"という時代背景を感じるには良いアルバムだと思います。

Commented by kotaro at 2009-05-02 08:26 x
個人的には8曲目、ターボーのカルナヴァルかな。
快作「ミニヨン」とがらりと趣きを変えてしまったけど
これはこれで80年代に入ったスピード感があっていいと思います。

教授は前年にサーカスの「アメリカンフィーリング」のアレンジで
レコード大賞の部門賞をとって大晦日のTVに出ていました。
で翌年、ロマンティークを聴いた時は、やっぱり教授は天才だなと思いました。
個人的には「雨の夜明け」とか「若き日の望楼」とか、
いやー、懐かしい(しかし暗かった)(^^;
Commented by kaz-shin at 2009-05-03 11:50
kotaroさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
リアル・タイムで大貫さんを聴いていたのは、この08が収録されていた『ロマンティーク』までなんです。
当時は好きになれなかったアルバムですが、今は結構好きなんですよ(笑)
面白いもので、嗜好って変わりますね~。
確かに80年代を代表するサウンドのひとつがテクノ・サウンドであり、ヨーロピアン・サウンドだったですね。
今は懐かしさもあるとは思いますが、今の打ち込みよりずっと聴き易くて個人的には全然OKです。

私は教授のアレンジで最高峰だと思っているのが、大貫さんの『ミニヨン』と南佳孝さんの『SOUTH OF THE BORDER』の2枚なんです。
どうでしょう?(笑)
Commented by チョウチョウ王 at 2010-12-09 21:11 x
はじめまして。
私、46歳の男性です。
たまたまHPを発見して驚いています。
松原正樹、西村寿行、浜本沙良、(過去の)角松敏生がお好きとは!
しかも杉本喜代志の『LA MASTER』まで紹介している…。
kaz-shin さんは、僕ですか? とお尋ねしたくなるほど驚きました。
また、ちょくちょくコメントさせていただきます。
ところでRAJIEのアルバムは今のところ最新作の『午後のレリーフ』も
CD化されていますよ。
Commented by kaz-shin at 2010-12-10 01:18
チョウチョウ王さん、はじめまして。コメントありがとうございます。
西村寿行、浜本沙良、そして『LA MASTER』に反応して頂けるとは私もかなりの驚きと喜びを感じております。
聴いてきた音楽と言うのか、音楽的な嗜好が相当似ているのかも知れませんね。
また色んな記事にコメントを寄せて下さるのを楽しみにしています。

RAJIEの『午後のレリーフ』は、確かにCD化されてますね。
このアルバムは持っていないのですが、東芝EMIからのリリースだったと記憶しています。
やはりCBS時代の『Quatre』、『真昼の舗道』、そして何よりも『Acoustic Moon』はCD化して欲しいものです。
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