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桜井 哲夫_DEWDROPS ◇ 2009年 04月 30日
桜井 哲夫_DEWDROPS_e0081370_2101099.jpg 

今回紹介するのは、元カシオペアのベーシスト・桜井 哲夫が1986年にリリースした初のリーダー・アルバム『DEWDROPS』です。このアルバムがリリースされた時には、まだカシオペアに在籍していた頃ですね。
一応"FUSION"のカテゴリで紹介していますが、アルバム収録曲9曲中5曲がヴォーカル曲で、しかもなかなかCITY POP色の強い曲が多いので私のようなCITY POP好きにも楽しめるアルバムだと思います。

桜井 哲夫は元々ヴォーカル曲が好きなんではないでしょうか。カシオペアを脱退した理由も、神保 彰と組んだヴォーカル・ユニット"シャンバラ"が原因だったようですしね。決して桜井本人が歌う訳では無く、ゲスト・ヴォーカルを招く形なんですが、そこまでしてヴォーカル曲を作るというのは、やはり好きな証拠でしょうね(笑)

普通ベーシストのアルバムとなれば、ベース・プレイのテクニックを聴かせるという形が一般的ですが、本作はもちろんそういう一面もありますが、どちらかと言うと楽曲重視という感じです。中にはベースを弾いてない曲もありますから・・・(笑)。FUSIONに縁の無い人でも聴き易いアルバムだと思います。
参加しているミュージシャンも豪華絢爛です。鳥山 雄司(g、synth operate)、森村 献(key)、宮崎 全弘(ds)、浜口 茂外也(per)、伊藤たけし(sax)、青山 純(ds)、橋本 一子(p)、吉川 忠英(a-g)、松下 誠(g)、和田アキラ(g)、井上 鑑(key)、仙波 清彦(per)等に加えて、ゲスト・ヴォーカル(コーラス)として堀口 和男(元・REICO)、Cindy、楠木 勇有行、山川 恵津子、大野えりが参加しています。

『桜井 哲夫 / DEWDROPS』
01. REFRESH!
02. IN THE DISTANCE
03. NIGHT DEW
04. KIMONO
05. TENSION
06. EARTH CALLING SPACE
07. VENUS
08. JESTER'S DANCE
09. PROPHET VOYAGER

作詞:有川 正沙子、作曲:桜井 哲夫、編曲:鳥山 雄司&桜井 哲夫によるCITY POPナンバー01。軽快なリズムが心地良いサマー・ソングです。ヴォーカルは堀口 和男、コーラスはCindyとMarvin。宮崎 全弘のタイトなドラムと浜口 茂外也のパーカッション、伊東たけしのサックスがいかにも夏っぽい雰囲気を醸し出しています。お気に入りの1曲です。

02も作詞:有川 正沙子、作曲:桜井 哲夫、編曲:鳥山 雄司&桜井 哲夫によるナンバーですが、楠木 勇有行の渋いヴォーカルが光るAORな1曲。これがまた良い曲なんですよね~。ボッサ・テイストで、青山 純のキレの良いドラミング、橋本 一子のピアノ・プレイ、桜井 哲夫のフレットレス・ベースのソロ・プレイ等、ヴォーカルだけでなく聴き所が一杯詰まっている曲ですね。

作曲:桜井 哲夫、編曲:井上 鑑&桜井 哲夫によるインスト・ナンバー03。ここでは桜井がベース、ギターを担当してます。他には松下 誠(g)、和田アキラ(g-solo)、青山 純(ds)参加しています。メロディーを弾いているのが桜井のギターで、間奏でのソロが和田アキラ、バッキングが松下 誠だと思われます。青山 純はadditional drumsという形で少々手伝った程度という感じですね。ドライブにピッタリな疾走感溢れる曲です。

作詞・作曲:桜井 哲夫、編曲:鳥山 雄司&桜井 哲夫による04は、タイトル通りの和風テイストのヴォーカル・ナンバーです。エキゾチックな雰囲気が涼しげで、個人的には結構気に入っている1曲です。ヴォーカルは山川 恵津子ですが、曲の雰囲気に合わせて声質を変えて歌っています。

作詞:田口 俊、作曲:桜井 哲夫、編曲:鳥山 雄司&桜井 哲夫による05もCITY POPなナンバーです。楠木 勇有行と山川 恵津子のデュエットというのも珍しい組み合わせですよね。鳥山 雄司のギター・ソロと桜井 哲夫のベース・プレイが格好良いです。

作詞:Linda Hannrick、作曲:桜井 哲夫、編曲:井上 鑑&桜井 哲夫による06。ジャズ・シンガーの大野えりを迎えたFUSION色の強いヴォーカル・ナンバーです。打ち込みのリズムと桜井 哲夫のベースのコンビネーションが面白い作曲ですね。

作曲:桜井 哲夫、編曲:鳥山 雄司&桜井 哲夫によるインスト・ナンバー07。この曲で桜井 哲夫はキーボードで参加していて、ベースは弾いてません。橋本 一子のピアノと吉川 忠英のアコースティック・ギターが主役と言える曲で、美しいメロディーラインが印象的です。

コミカルな感じのインスト・ナンバー08は、作曲:桜井 哲夫、編曲:井上 鑑&桜井 哲夫によるナンバーです。どこかテクノ・サウンドを彷彿させる曲です。この曲のようにFUSIONと言っても堅苦しさというのが全く無いのが、このアルバムの良い所だという気がしますね。

08と同じ作曲:桜井 哲夫、編曲:井上 鑑&桜井 哲夫によるインスト・ナンバー09。雰囲気も08と似た感じですね。打ち込みのリズムが主体ですが、桜井 哲夫のベース・プレイや和田アキラのギター・ソロが堪能出来る曲です。アルバムの最後でようやくベーシストのリーダー作品さというのが分かるという感じが良いですね。

私はもちろん桜井 哲夫のベース・プレイが堪能出来ると期待して購入したアルバムでしたが、良い意味で期待を裏切られました(笑)
このアルバムの収録曲をタイプ別に分けるとすると、
(1)CITY POP、AOR色の強い曲:01、02、05
(2)FUSION色の強い曲:03、06、07
(3)打ち込みを軸にしたデジタル色の強い曲:08、09
(4)その他:04
といった感じになるかと思います。
個人的にお薦めは(1)と(2)ですね。この6曲は相当気に入ってます。CITY POPやAORが好きな人もFUSIONが好きな人も楽しめると思いますので、興味があったらぜひ聴いてみて下さい。
by kaz-shin | 2009-04-30 23:30 | FUSION系 | Comments(2) | |
Commented by Musicman at 2009-05-01 21:29 x
お久しぶりです!
いやーコレは名盤ですよねー。
私もかなり聴き込みました。
「AKA-GUY」の路線に似てますね。
このアルバムはやはり「鳥山雄二」の手腕がかなり大きかったのではないでしょうか?
打ち込み主体ですけど、幅広い層に受け入れられる作品だと思います!!
Commented by kaz-shin at 2009-05-03 11:21
Musicmanさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
レスが遅くなってしまいました。ごめんなさい。

お久しぶりです。と言ってもいつもブログ楽しみに拝見してます。
いつも渋いアルバムを紹介されていて、勉強させてもらってます。

さて本作は派手さは無いのですが、曲も粒揃いでなかなかの傑作ですよね。
80年代半ば頃になると、鳥山さんがアレンジャーとして頭角をあらわしてきた頃ですね。
本当に幅広い音楽に精通していて、打ち込みの使い方も上手いですし、
ポイント、ポイントで聴かせるギターの素晴らしいですし、本当に素晴らしいミュージシャンだと思います。
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