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ERIC GALE_GINSENG WOMAN ◇ 2009年 05月 14日
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今回紹介するのは、私の大好きなギタリストの一人であるエリック・ゲイルが1977年にリリースした2ndソロ・アルバム『GINSENG WOMAN』です。何とも和風なジャケットが印象的ですが、アルバムがリリースされた時に確か邦題が『夢枕』だったように記憶しています。

エリック・ゲイルは、1960年代から活躍したセッション・ギタリストで、その独特なブルージーなプレイと音色はまさにワン・アンド・オンリーなギタリストと言えます。本当に沢山のアーティストのアルバムに参加していますが、彼のギターだけは本当にすぐ判りました。
一言で言うなら"渋い"という形容がピッタリなギター・プレイがエリック・ゲイルなんですね。
容姿は、言葉は悪いですがスラム街を普通に歩いてるオッサンて感じなんですけどね(笑)

FUSIONが好きな方には、あのスーパー・バンド"STUFF"の一員としてもお馴染みだと思いますし、彼のギターを聴いたことが無いFUSION好きは皆無と言って良いほどのギタリストです。
もちろんFUSION MUSICに限らず、様々なアーティストのバックを務めてきているので名前は知らずとも彼のギターを聴いている人はきっと多いでしょう。

『GINSENG WOMAN』は、ボブ・ジェームスがプロデュースを手掛けています。参加しているミュージシャンは、Bob James(key)、Richard Tee(key)、Anthony Jackson(b)、Gary King(b)、Steve Gadd(ds)、Andrew Smith(ds)、Ralph MacDonald(per)、Grover Washington,Jr.(sax)、George Young(sax)等で、本当に豪華の一言です。

『ERIC GALE / GINSENG WOMAN』
01. GINSENG WOMAN
02. RED GROUND
03. SARA SMILE
04. DE RABBIT
05. SHE IS MY LADY
06. EAST END, WEST END

ボブ・ジェームスの作曲による01は、オリエンタル・ムード漂うナンバーです。ホーン・セクションの使い方等ボブ・ジェームスらしいアレンジが施されているのが特徴と言えるでしょう。エリック・ゲイルのソロ・プレイでのギターの音色、フレーズがどことなく"琴"をイメージしているような感じで、独特の雰囲気を持っている曲に仕上がっています。堅実なスティーヴ・ガッド&アンソニー・ジャクソンのリズム隊の渋いプレイとグローヴァー・ワシントン,Jrのサックス・ソロも聴き所です。

エリック・ゲイルのオリジナル曲02。心地良いメロディーとギターの音色が印象的なミ軽妙なナンバーです。個人的にはこの曲でのギター・プレイが凄く好きなんです。ソロではエリック・ゲイルらしいブルージーなプレイが聴けます。グローヴァー・ワシントン,Jrの吹くティン・ホイッスルというアイルランド発祥と言われる笛が、フルートにも似た音色でとても気持ちが良いです。

ホール&オーツの名曲のカヴァー03。FUSIONの世界では結構カヴァーされている曲ですね。ここではレゲエ調にアレンジされた「SARA SMILE」が楽しめます。盟友・リチャード・ティーのオルガン・プレイ、スティーヴ・ガッド&アンドリュー・スミスのツイン・ドラム、伸び伸びと歌っているエリック・ゲイルのギターなど聴き所が詰まった曲のひとつですね。

エリック・ゲイルのオリジナル曲04。何ともSTUFFっぽいサウンドがたまらない陽気でFUNKYなナンバーです。この曲を聴いていると"STUFF"というグループは、リチャード・ティーとエリック・ゲイルの二人がサウンドの中心だったんだなと改めて感じます。アンソニー・ジャクソンの太いベースも良いですね。まさにN.Y.ならではのサウンドという気がする1曲。

オリジナルはMorgan Amesの「I am His Lady」のカヴァー05。このアルバムのハイライトとも言える1曲です。アレンジが冴えており、穏やかに始まり、徐々に情熱的になっていくといった感じの演奏が素晴らしく、エリック・ゲイルのギターの魅力が凝縮されているかのようですね。ジョージ・ヤングのサックス・ソロもエモーショナルで良いですし、リチャード・ティーならではのピアノ・プレイも素敵です。

エリック・ゲイルのオリジナル曲06。何とも聴いていて楽しくなってしまうような曲です。歩きながら聴いていたら、いつの間にかスキップしていた・・・みたいな感じですかね(笑)。この曲の影の主役は、ゲイリー・キングのベースとラルフ・マクドナルドのパーカッションかも知れません。この曲もエリックらしいギターが堪能できて嬉しい限りです。

1970年代、特に後半のFUSION MUSICって本当に好きなんですよね。私がFUSIONに興味を持ったのがこの頃というのもあるのですが、あまり商業的な匂いがしませんし、何より仲間が集まって楽しんでセッションしているといった温もりを感じる作品が多いように思えるのです。まぁ、これはあくまで私個人の感想ですが・・・(笑)
エリック・ゲイルもリチャード・ティーも亡くなってしまい、二人の独特なプレイを新たに聴くことは叶いませんが、それでもこうやってアルバムを聴けば確かに彼らは生きていますし、その存在感を感じることが出来ます。
このようなアルバム(作品)はこれからも大事にしていきたいなと思います。
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by kaz-shin | 2009-05-14 21:42 | FUSION系 | Trackback | Comments(14) | |
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Commented by Kenny U at 2009-05-14 23:08 x
また、すっごいのを記事にしましたね!
これをCDで持っているとは恐れ入ります!
kaz-shinさんもものすごいフュージョンフリークですね!

私は、このアルバムのリリース当時、
CTI、KUDU、スタッフ(Richard Tee)などの
音楽に熱狂していたんですが、
あまりの素晴らしさに卒倒しそうになりましたよ。

特に素晴らしい「DE RABBIT」という曲は、
スタッフとしてのヴァージョンも
『ベスト・スタッフ』というCDに
収録されていますね!
今CDを出して聴いてみたところ
stuff versionは1978年のライブ録音となっています。

久々のコメント一番乗りでしたーーー!!!
Commented by まるいチーズ at 2009-05-15 07:56 x
おはようございます
77年(出ました!笑)当時、スタッフ→モア・スタッフ→Multiplication →このアルバムの順で買った記憶があります。
エリックおじさんのギタ-は好き嫌いが分かれるかも知れませんが、
素晴らしいギタリストだと思います。バッキングも派手さはないですが、
上手いなあと思います。Multiplication も大好きなアルバムでして、
是非レヴュ-してください(笑)
Commented by kotaro at 2009-05-16 00:30 x
ERIC GALEの音は大好きです。持っているアルバムはForecastの廉価盤とフュージョン時代のIsland Breezeの2枚が見つかりました。
Bob James時代というべきシーンが一時期あり、日本でも随分売れましたね。たぶん私もここから入った口だと思います。
stuff調というかペキペキしたセミアコの乾いた音とローズピアノの減衰音に憧れたものです。
たまに松木恒秀の音を聴いてもエリック・ゲイルを思い出してしまう、そういう世代です、おいらは。
と、いうわけで、深町純の最高傑作、On The Moveをリクエストします。
Bサイド最後から2番目のEarly Evening Lullabyのゲイルおじさんのギターは名演です。   哭く、ギターです。
Commented by トミヤン at 2009-05-16 19:31 x
エリック・ゲイルのファンではありませんが、昔このジャケットに惹かれて
LPレコードを買いました。80年代ごろは邪道かもしれませんが、LPの裏のスタジオ・ミュージシャンの名前を見てレコードを買っていました。

先日、キリスト教の布教の人がきて宣伝用の冊子を渡されたのでパラパラと中を見たら何故かエリック・ゲイルの家族の記事が載っていました。
Commented by kaz-shin at 2009-05-17 00:58
Kenny Uさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
実は隠れエリック・ゲイル・ファンでございます(笑)
なんかこの人のギターには惹かれるんですよね。
だから当然松木恒秀さんも大好きな訳です。
少しボブ・ジェームスの色が強いかなとも思いますが良いアルバムですね。
STUFFは冬が近づくと何故か聴きたくなるんですよね。
そんな中このアルバムは年中聴けるので結構聴いてます。
Commented by kaz-shin at 2009-05-17 01:02
まるいチーズさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
やはり同年代ですね~(笑)
聴いているモノが本当に似てますよね。嬉しくなります。
『Multiplication』も良いですよね!
残念ながらCDを持ってなくて、中古市場を探してます。
Amazonなら新品も入手可能だと思うのですが・・・。
少しでも安くがモットーなもので(笑)
いつか入手したら記事書きますね。
Commented by kaz-shin at 2009-05-17 01:14
kotaroさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
この頃のボブ・ジェームスは本当に良い仕事してましたね。
私は本人のアルバムも好きでしたが、今回のようにプロデュース作品に結構好きなモノが多かったですね。

>深町純の最高傑作、On The Moveをリクエストします。
実は2005年12月に取り上げてるんですよ。
http://musicave.exblog.jp/2307860

ただ、内容があまりに薄くてここで告知するのが恥ずかしいくらいなんですが・・・(笑)
このアルバムもいつかPart.2で書き直したいなと思います。
Commented by kaz-shin at 2009-05-17 01:20
トミヤンさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
確かに魅力的なジャケットですよね。
私もこのジャケットは、「何処が?」と聞かれても困るのですが好きです。

クレジット買いって個人的には重要だと思ってます。
当然当たり外れもありますが、それでも音楽の趣味が広がるのは事実ですからね。
最近は打ち込みが多いので昔より少なくなりましたが、FUSION系の作品などはクレジットが気になります。
Commented by まるいチーズ at 2009-05-17 23:24 x
余談ですが、このアルバムの05を井田リエさんというシンガーが「セクシー・ドライバー」というタイトル(作詞:松本 隆)でカバーしてます。
77年(笑)に発売された「井田リエ & 42nd ストリート ストリート・トーク」といアルバムに収録されています。
ライナーにInspired by Bob Jamesという表記があり、もろに影響を受けたアレンジとリエさんの素晴らしいボーカルが聴けます。ギターは米倉良広さんという方で、エリック・ゲイルを彷彿させるギターを聴かせてくれます。
他にもブレッカー兄弟が参加していたりして、ソウル、フュージョン、シティポップスなどの要素を上手く取り入れた名盤です。しかし残念ながらCD化されていません。もし中古レコードを見かけられたら買って損はないと断言します(笑)
Commented by kaz-shin at 2009-05-18 23:31
まるいチーズさん、コメントありがとうございます。
実は井田リエさんのアルバム、昔から聴いてみたいと思っていたんですよ。
ここは希望を捨てずにCD化を待ちましょう!
ここ数年、結構凄いアルバムが復刻、CD化されてますから可能性はあると信じてます(笑)
Commented by デンタ at 2009-05-31 22:20 x
スタッフの音源を聴くたびに彼とデュプリーのギタープレイには痺れてしまいますね。
そして、ティーの踊るキーボードに鉄壁のリズム隊に伸されてしまいます。
・・・総じて悶えています。

当のエリックですが、まだソロ作は持っていないのです・・・
因みにmixiのコミュでは彼の奥さんが頑張っていますよ。
Commented by kaz-shin at 2009-06-02 01:16
デンタさん、コメントありがとうございます。
スタッフと言えば、ゲイルとデュプリーのギターとティーのピアノ、ローズのサウンドが要ですよね。
何とも都会的でCOOLな感じがたまりません(笑)

ゲイルの奥さんて日本人でしたよね?
Commented by デンタ at 2009-06-02 10:39 x
そう、マサコさんという方で、コミュニティの管理人もしています。
http://mixi.jp/view_community.pl?id=1991437
Commented by kaz-shin at 2009-06-03 00:45
デンタさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
mixiの方見てきました。
文章の感じではイメージより若い感じですね~。
情報ありがとうございました。
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