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麻倉 未稀_SU・TE・KI ◇ 2009年 05月 17日
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今回紹介するのは、麻倉 未稀が1988年にリリースした『SU・TE・KI』です。
麻倉 未稀と言えば、TVドラマの主題歌としてヒットした「What a feeling~フラッシュダンス」や「ヒーロー ~HOLDING OUT FOR A HERO」という洋楽カヴァー曲を思い浮かべる人も多いでしょう。
どちらの曲も熱唱するタイプの曲なんですが、私は個人的には熱唱タイプの曲は好きではありません。ですが彼女のデビュー曲「ミスティ・トワイライト」が好きでしたので興味を持っていました。そんな時に西海岸録音で、贅沢なミュージシャンを集めてレコーディングされた本作を知って飛び付きました。
それが本作『SU・TE・KI』です。

プロデュースはJEFFREY WERBER。録音・ミキシングにKEVIN CLARK。
そして、JOHN ROBINSON(ds)、JEFF PORCARO(ds)、JOHN PENA(b)、MICHAEL LANDAU(g)、TEDDY CASTELLUCCI(g)、DAVID BENOIT(key)、BILL MEYERS(key)、DAVID GARFIELD(key)、NELSON KOLE(key)、LUIS CONTE(per)、BRANDON FIELDS(sax)、DAVID LASELY(cho)等といったAORやFUSION好きな人にはお馴染みの豪華メンバーが集まっています。このメンバーの名前を見れば購入意欲が湧いたのも当然だと理解してもらえると思います(笑)

『SU・TE・KI』は、ズバリ夏向きのアルバムです。AORチックな曲の数々は、大野 雄二、都志見 隆、南 申午の日本人作家の曲が5曲、海外アーティスト(ミュージシャン)の楽曲が7曲で構成されており、アレンジはJOHN PENA、DAVID BENOIT、BILL MEYERS、DAVID GARFIELD、NELSON KOLE等が手掛けており、素晴らしい演奏を聴かせてくれます。

『麻倉 未稀 / SU・TE・KI』
01. カリフォルニア・ナイト
02. SU・TE・KI
03. オーシャン・ブリーズ
04. 永遠のメッセージ (TOUCHED)
05. Find a New Way
06. ミスティ・トワイライト
07. EXPRESS (Don't Even Feel It)
08. Pray for Love
09. True Love (Every Step Of The Way)
10. ふたりだけのSecret Trip
11. Crazy Love
12. 気がつけばFall in Love (Just Want To Be Wanted)

ダンサブルなビートのAORナンバー01。ダンサブルなビートを叩かせたら天下一品のJOHN ROBINSONのドラミングと堅実なJOHN PENAのベースのリズム隊が主役とも言える曲なんですが、BRANDON FIELDSの熱いテナー・サックス・ソロもかなり格好良いです。

ラテン調で軽快なナンバー02。ラテン系独特の陽気なアレンジはDAVID GARFIELD。当然ながらLUIS CONTEのパーカッションが大活躍です。いかにもMICHAEL LANDAUらしい軽妙なギター・プレイやここでもBRANDON FIELDSのソロが光っています。

ボッサ・テイストのサマー・ソング03。都志見 隆の書いた曲ですが、難しいメロディーなのに聴いている分には実に心地良いというナンバーですね。抑え気味に入っているホーン・セクションとJOHN PENAのベース・プレイが実に渋いです。

AOR色の強いバラード・ナンバー04。ドラム、ベース、ギター、キーボード、パーカッションという小編成ながら、全然物足りなさを感じさせないBILL MEYERSのアレンジが見事です。ソロ・プレイが無くアンサンブルで聴かせるタイプの曲ですが、すごくバランスが良い演奏だなと思いますね。

DAVIT BENOITの作・編曲による爽やかなミディアム・ナンバー05。DAVID BENOITらしい美しいメロディー・ラインが特徴です。派手さはありませんが、キレの良いドラミングはJEFF PORCARO。ファルセットを多用した麻倉 未稀のヴォーカルも曲の雰囲気に似合っています。

麻倉 未稀のデビュー曲で名曲だと思っている06。大野 雄二ならではのメロディーといった感じがします。ここではDAVID GARFIELDのアレンジによるリテイクです。DAVID GARFIELDという人はラテンやボッサ系のアレンジが上手い人ですね。なかなかシックで良いアレンジだと思います。DAVID GARFIELDのキーボード・ソロにも注目です。この曲は1981年当時CMで使われ、頻繁にオンエアされていたのできっと知っている人も多いはず・・・。

FUNKYなナンバー07。アルバム中で最も都会的なサウンドの曲と言えるでしょう。こういう曲調になると俄然JOHN ROBINSONのドラムが元気になるような気がします(笑)。MICHAEL LANDAUが大活躍の曲で、ハードなソロ・プレイは聴き所です。

軽快なリズムのAORナンバー08。南 申午なる作家の曲です。これが良い曲で、個人的には凄くお気に入りの1曲になっています。この曲でのJOHN ROBINSONのドラミングが大好きです。あとTEDDY CASTELLUCCIのギターが凄く良いです。麻倉 未稀のヴォーカルも冴えています。

DAVID BENOITの作・編曲によるバラード・ナンバー09。待ってましたとばかりのDAVID BENOITのピアノ・ソロが堪能出来ます。音数は多くはありませんが、シンプルで良いアレンジです。派手さはありませんがJEFF PORCAROのドラミングは流石だと思わされる曲でした。

爽やかで陽気なミディアム・ナンバー10。南 申午の作曲なんですが、この人良い曲書きますね。曲調に合わせて抑え気味の麻倉 未稀のヴォーカルが魅力的です。

DAVID BENOITのピアノの弾き語りで歌われるバラード曲11。麻倉 未稀には申し訳無いが、どうしてもBENOITのピアノに耳が傾いてしまいます(笑)。歌っている麻倉 未稀もきっと気持ち良かったでしょうね。歌は確かに上手いです。

夏らしい軽快なAORナンバー12。ここではDAVID LASLEYとのデュエットです。何とも贅沢としか言い様がありませんね。DAVID LASLEYのハイトーン・ヴォイスが何とも格好良いんですが、意外にも麻倉 未稀の声との相性も良く、相当格好良く仕上がっています。DAVID BENOITのアレンジは見事ですし、JEFF PORCAROのドラミング、特にハイハット・ワークは格好良いですし、JOHN PENAのベース、TEDDY CASTELLUCCIのギターも文句無く格好良いです。アルバム中最も好きなナンバーです。AOR好きな方にはぜひとも聴いて欲しい1曲ですね。

バブリーな80年代のJ-POPシーンを象徴するかのようなアルバムという感じは否めませんが、それでもサウンド(音)の違いや演奏技術などやはり聴いていて格好良いなと思いますね。特に12のようなAORナンバーは本場ならではの曲という感じがします。
決してお金に物を言わした感じの海外録音を褒め称えるつもりはありませんが、ひとつはっきり言えるのは良い演奏というのは歌を引き立てるのも事実だということなんですよね。
私がCITY POPやAORが好きな理由もそこにあります。
"一粒で二度おいしい"なんてコピーがありますが、CITY POPやAORには、楽曲の良さ、アレンジ・演奏の良さ、歌の良さという風に"一粒で三度おいしい"みたいなところがあるんですよね。聴く度にメロディー中心に耳を傾けたり、演奏に耳を傾けたりというように何度聴いても楽しめるのが良いですね。
この『SU・TE・KI』もそんな1枚だと思います。CITY POPやAORが好きな方にはお薦めの1枚です。
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by kaz-shin | 2009-05-17 00:52 | CITY POP / J-AOR系 | Trackback | Comments(7) | |
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Commented by Thunderer at 2009-05-17 21:49 x
麻倉 未稀さんってほとんど何もしらないのでコメントするつもりはなかったのですが、
気になったので以下の点だけ教えてください。

>麻倉 未稀のデビュー曲で名曲だと思っている06。・・・この曲は1981年当時CMで使われ、頻繁にオンエアされていたのできっと知っている人も多いはず・・・。
なんのCMだったのでしょうか?
まさか、JTの「ミスティ・トワイライト」ってタバコ、じゃないですよねぇ。。。
(JTらしくないパッケージで好きなタバコだったんですけどずいぶん昔に終売。発売がもう少し後だったかもしれませんので違うかもしれませんが。)



Commented by kaz-shin at 2009-05-17 22:03
Thundererさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
「ミスティ・トワイライト」は残念ながらJTのCMではありません。
1981年に服飾メーカーのオンワードのCMに使われていました。
頻繁にオンエアされていたんで、聴けば思い出すかも知れませんよ。
Commented by まるいチーズ at 2009-05-17 23:02 x
こんばんは
06、シングル盤を持ってます(笑)オンワードさんのジェーン・モアという
婦人服のブランドのCMでしたね。ボッサ調のアレンジで大野さんらしい
キャッチーでお洒落な曲でした。
この曲での未稀さんの歌は決して上手ではないですね、しかし kaz-shin さんが仰るように、後に熱唱型の曲でヒットを飛ばされたものより
このデビュー曲が一番いいように思います。
Commented by kaz-shin at 2009-05-18 23:23
まるいチーズさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
麻倉さんは、どんどん上手くなっていったという感じがしますね。
ですからこのアルバムの「ミスティ・トワイライト」は結構良い感じですよ。

私の場合、麻倉さんの熱唱型の歌は好きではないので、こういうボッサ調の曲を聴くとホッとしますね(笑)
Commented by デンタ at 2009-05-31 22:15 x
知らない人ですし、さっと見流していたのですが、ハッと気付くと、私の敬愛するDavid Benoitさまの名前がっ!!
見直すと、ポーカロやランドゥ、メイヤーズ、ガーフィールド、コンテにフィールズと西海岸勢のミュージシャンが揃っていますね。
興味が出ますね~
バック勢の観点から邦楽を振り返ってみるのもいいかもしれませんね♪
Commented by kotaro at 2009-06-01 08:12 x
デンタさま 予備知識です。
この人はお姉さんとお母さんがヅカです。
お父さんは新聞社の記者でなく制作現場の方です。
ある意味職人の一家に育った方かも。
その縁で、関西でのライブはいつも古い新聞社系のホールでした。

デヴィッド ベノワ ぼくも大好きです。
予備知識無しに音で好きになった一人です。
昔は「西海岸録音」とかLPの帯につけるのが売る方の
良心かつ口上でした。
プロとアマの世界が峻別された時代、見分ける方も好奇心と
下心を試されてたと思いますよ。いや女性の話みたいで,,,,,,,
Commented by kaz-shin at 2009-06-02 01:13
デンタさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
本当に贅沢なメンバーですよね。
特にDavid Benoitが歌モノのバックというのは珍しいのではないでしょうかね。
歌声に好みがあるとは思いますが、サウンドはデンタさん好みではないかと思いますよ。
ぜひ聴いてみて下さい。
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