Music Avenue
musicave.exblog.jp
Top
薬師丸ひろ子_古今集 ◇ 2009年 05月 21日
e0081370_2085024.jpg 

最近はBOOK OFFを探索していても、なかなか低価格で「これは!」という作品に出会えません。BOOK OFF側も値段設定に慎重になっているのかも知れませんね(笑)
それでもしつこく250円コーナーを探していれば良い買い物が出来ます。今回はそんな1枚です。

薬師丸ひろ子が1984年にリリースした1stアルバム『古今集』です。このアルバム、アナログ盤は所有していたんですが、なかなかCDで買いなおすタイミングが無く、中古市場で安いモノを狙っていました。今回250円でGET出来たのはラッキーだったと思います。
ただ安いには安いだけの理由があるものですね。買ったCDには歌詞カードが付いておりませんでした(笑)
しかし、音楽が聴ければそれで十分ですから満足しています。

薬師丸ひろ子の歌の魅力は、ずばりその独特な歌声と滑舌の良いところだと思っています。歌声は何とも言えない雰囲気を醸し出し、歌詞がはっきり聞き取れる滑舌の良さは、歌唱力の有る無しよりも聴く者を惹き付けているのではないでしょか。
加えて彼女の歌は、淡々としているように聴こえますが、私にはちゃんと歌で"芝居"をしているように思えるのです。曲を何度も聴いているとしっかり感情移入されているのが分かります(もしかしたら私だけかも・・・汗)。
派手な曲こそありませんが、薬師丸ひろ子の魅力が詰まったアルバムだと思います。

『薬師丸ひろ子 / 古今集』
01. 元気を出して
02. つぶやきの音符
03. トライアングル
04. カーメルの画廊にて
05. 眠りの坂道
06. 白い散歩道
07. ジャンヌダルクになれそう
08. 月のオペラ
09. アドレサンス(十代後期)

お馴染み竹内まりや作詞・作曲の名曲01。彼氏にふられた女友達を慰めている歌ですね。竹内まりやヴァージョンに比べるとフォーク色の強い素朴なアレンジになっています。アレンジは椎名 和夫。やはり友達って良いものだと思わせるのですが、実はこの曲には意外な結末が待っているのです。それは03へと続きます。

作詞:来生えつこ、作曲:南 佳孝、編曲:井上 鑑による02。澄んだ歌声とワルツのリズムが心地良いナンバーです。決して明るいという印象の曲では無いのですが、彼女の歌声のおかげで暗い感じにはなっていません。2分40秒という曲の長さも丁度良い感じですね。

01と同じ竹内まりやの作詞・作曲、椎名 和夫のアレンジによる03。私は01の女友達二人の数ヵ月後の出来事を歌った歌と理解しています。親友の彼氏と秘密のデートを重ね、キスまで・・・。最後には友達よりも恋を選んでしまうだろうという内容なんです。何故この曲が01のその後なのかは、歌詞をじっくり聞いていれば分かると思います。興味があったらぜひ聴いてみて下さい(笑)

作詞:湯川れい子、作曲:大野 克夫、編曲:鷺巣 詩郎による04。この曲が結構好きなんですよね。キャッチーで印象に残るメロディーと美しいストリングスが、薬師丸ひろ子の歌声とよくマッチしていて何度も聴きたくなる不思議な魅力を持ったナンバーですね。

02と同じ作詞:来生えつこ、作曲:南 佳孝、編曲:井上 鑑による05。美しいメロディーのバラード曲で、パーカッションを効かせたアレンジが絶妙で、ベースや打楽器の低音部と彼女のハイトーンの歌声のコントラストが面白いです。

作詞・作曲:大貫 妙子、編曲:清水 信之による06。清水 信之らしいPOPなアレンジが印象的な1曲。アルバム中で最も可愛らしい歌と言えるでしょう。大貫 妙子のセンスの良さを改めて感じさせます。

作詞:阿木 燿子、作・編曲井上 鑑によるビートの効いたミディアム・ナンバー07。この曲も好きですね~。イントロから井上 鑑のアレンジと分かります。残念ながらミュージシャン・クレジットが無いのですが、重厚感のあるドラムは山木 秀夫、キレの良いギター・カッティングとスリリングなソロは今 剛に間違い無いでしょう。それにしても80年代の井上 鑑の仕事量って半端じゃないですね。

06と同じ作詞・作曲:大貫 妙子、編曲:清水 信之によるしっとりとしたバラード曲08。メロディー的には06よりもこちらの方が好きですね。清水 信之のアレンジには珍しくストリングスを前面に出しているのですが、このストリングスが効果的で曲を盛り上げています。

07と同じ作詞:阿木 燿子、作・編曲井上 鑑によるスケールの大きなバラード・ナンバー09。アルバム・リリース時19歳だった彼女の等身大の歌と言う感じがします。伸びやかな歌声に大人への階段を着実に上がっていこうというような意志の強さみたいなものを感じるのですが、どうでしょう?(笑)

少し前に紹介した原田 知世にしても、今回の薬師丸ひろ子にしても1stアルバムで既に音楽のスタイルが確立されているのが凄いですね。これはスタッフが優秀だったというのは勿論だと思いますが、それだけスタッフを本気にさせる魅力が彼女達にはあったのだと思います。まさに恐るべき眼力の角川 春樹ですね(笑)
ベスト盤などで楽しむのも良いですが、やはりオリジナル・アルバムにはそこでしか味わえない面白さがあります。特に01と03はその良い例だと思います。01の次に持ってくるのではなく、1曲おくことで時間の流れも自然になりますし、そういう意味では曲順もよく練られていて本当に良いアルバムです。
[PR]
by kaz-shin | 2009-05-21 21:59 | 250 - BOOK OFF | Trackback | Comments(12) | |
トラックバックURL : https://musicave.exblog.jp/tb/10284544
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
Commented by 哲学者になりたい猫 at 2009-05-21 23:30 x
うぉ、過去のBEST盤の記事にそこで古今集を保有していると書いているのでもう3年経ちますよ書いてくださいってコメントする直前でした(笑)中学時代に合唱部にいたせでもあるんでしょうか、あの独特の歌唱法とそして松本隆先生が聖子、斉藤由貴と共魅力を強調してたその声質はやはり唯一無二の魅力だと思います。また80年代においては大変珍しく阿久・松本という新旧(というか歴史上)二大作詞家から提供されたと言う点でも(特にデビュー期じゃなく中期にもう時代と差が出ていた阿久氏から提供受けている点)は珍しい人だと思います。その点だけ70年代の少し影のある歌謡曲世界でもない、でも80年代の消費社会到来のキャピキャピしてるわけでもない、なんか独特の世界観を有して現在もなお佇んでいる(それでいて誰もが認めるアイドルの中心にいる)それがこの1Stアルバムのタイトル「古今集」という一歩間違えればかなり時代とずれている…と思わせながら薬師丸さんの世界観ピッタシになっている事に表れているのでは似でしょうか。また渡辺有三、吉田格、川原信司さん等と同じく薬師丸さんには鈴木孝夫Pという優秀な人が付いた事もまたこの時代特有の幸運だったと思います。
Commented by kaz-shin at 2009-05-21 23:48
哲学者になりたい猫さん、こんばんは。コメントありがとうございます。
長い間、お待たせしました(笑)
レコードはほぼリアルタイムで購入しました。ただ初回限定盤ではなかったですが・・・。
ずっと中古のCDを探していたんですよ。今までに何回か出会ったんですが価格がちょっと高めだったのでパスしてました。
やっと入手することが出来ました。
1984年当時より現在の方が数倍良く感じますね。
昔は感じなかった妙な説得力みたいなものを感じるんですよね。
音楽として今の時代に受けるものでないにしても、歌は決して技術的に上手い下手だけで伝わるものではないことを教えてくれますね。
こういう作品は大事にしていきたいなと思います。
Commented by kotaro at 2009-05-22 08:48 x
「春のうた」というくくりのエアチェックテープのなかに、この最後の「アドレサンス」が入っていて好きでした.阿木燿子/井上鑑だったのですね。

歌謡曲という世界の中にもこんないい歌があるんだよ、って
GFに紹介したらすごく喜んでもらったいい思い出が有ります。

吉田真理子の「ロマン」なんて、どうでしょう。遠藤京子の作品ですが、やっぱり歌謡ポップスは詞が命ですね。
Commented by たにぴ@珍しく反論なんちて at 2009-05-22 15:10 x
まりや曲について。
・「あなたの小さなミステイク」の言葉が意味をなさなくなる
・「終わりを告げた恋に」あ、もう終わってる?
・まあ、その他諸々あって、そのストーリーは無理があると想うのです。

ぼくもこれ、透明な12インチ付きのアナログ盤もってますよ。
随分と助けてもらいました。
Commented by kaz-shin at 2009-05-22 16:42
kotaroさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
このアルバムのリリースが1984年2月でしたから、全体的に春っぽい印象がありますね。
「アドレサンス」は聴く回数が増える毎に好きになっていった曲でした。
歌詞の意味を噛み締めているような薬師丸さんのヴォーカルが良いですよね。

吉田真理子の「ロマン」は知りませんね。すみません。勉強不足で・・・(汗)
ですが聴いてみたいですね。CDとか出てるのですか?

Commented by kaz-shin at 2009-05-22 16:46
たにぴさん、こんにちは。コメントとご意見ありがとうございます。(笑)
私の解釈は、01の数ヶ月後、あるいは数年後の話が03だと考えています。
01で彼氏と別れた友人が失恋の痛手も消えて新しい彼氏が出来ます。その親友の彼氏との三角関係に悩んでいるという解釈です。
そこで03の歌詞の中にに出てくる「こんどだけは慰めに言葉も見つからない」に繋がってくるのではないかと思っているのですが、どうでしょう?
Commented by たにぴ@なんて皮肉~私たち at 2009-05-22 19:05 x
なるほど~。
でも流石にそこまで考えたくないなー(^^;
Commented by kaz-shin at 2009-05-22 20:15
たにぴさん、コメントありがとうございます。
確かに考え過ぎかな?とも思うのですが、どうしても「今度だけは~」の
部分が引っかかるんですよね~(笑)
それと1曲目と3曲目という絶妙な曲順も気になります(笑)
1曲目、2曲目と続いてしまうと友達思いの彼女が裏切り女に豹変してしまう感じがしますし、例えば1曲目と6曲目だとしたら「今度だけは~」が生きてこない・・・。
間に1曲置くことですんなりと聴けるのかなとか思ったりしてます。
Commented by kotaro at 2009-05-22 23:36 x
済みません、吉田真里子さんでした。
新聞社なら始末書ですね(笑)
とりあえず最近見つけた動画をリンクしておきます。
モガスタイルもいいですね。
彼女はアイドル最終期の、姫路が産んだ宝石ですよ(^^)
Commented by kaz-shin at 2009-05-23 02:09
kotaroさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
You Tubeの動画観ました。
曲も吉田さんも覚えがありませんでしたが、なかなか良い曲ですね。
それにしても歌謡ポップスやガールズ・ポップスは奥が深いです。
Commented by ギムリン at 2010-01-09 22:00 x
遅くなりましたが、今年もよろしくお願い申し上げます。
さて、薬師丸ひろ子さん、あと30分後くらいで、TV東京系列『ミューズの晩餐』に登場です。中島みゆきさんの「時代」に思い入れがあるそうで。

P.S.この記事のコメントで、まさか吉田真里子さんが登場するとは思いませんでした。松浦あややが出るまでは、姫路の生んだアイドルとして有名でしたね。
Commented by kaz-shin at 2010-01-10 01:02
ギムリンさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
そして今年もよろしくお願い致します。

残念ながら番組見逃してしまいました・・・(汗)
ほんのチラッとですが芸能ニュースで、薬師丸さんが久しぶりにライブを行ったとか・・・。
彼女も録音された歌声と生の歌声がほとんど一緒という気がするので、ぜひ生で聴いてみたいものです。
<< PABLO CRUISE_PA... ページトップ OTTOTTRIO_SUPER... >>
XML | ATOM

個人情報保護
情報取得について
免責事項
Ice Green Skin by Sun&Moon