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松原 みき_Myself ◇ 2009年 06月 02日
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今回紹介するのは、今年1月に待望の初CD化となった松原 みきの1982年リリースの4thアルバム『Myself』です。
松原 みきが他界して早4年経ちましたが、今回のCD再発、初CD化によって多くの人が彼女の歌を楽しんでいることを天国で喜んでいることでしょうね。
実は彼女のアルバムをリアル・タイムで購入して聴いていたのは、以前紹介した1981年にリリースされた3rdアルバム『CUPID』までだったんですね。
このアルバムは友人から借りてカセットに録音させてもらって聴いていました。そういう意味では27年経ってようやく手に入れた貴重なアルバムでもあります。不思議なもので、当時はあまり良い印象ではなかったアルバムなのに、今聴くと凄く良いんです。こんなに良いアルバムだったっけ?と驚いてます(笑)

『Myself』は、前作『CUPID』のアルバム前半5曲でコラボしたフュージョン・バンド、Dr. STRUTがアレンジと演奏で全面的にバック・アップしています。
おそらく『CUPID』でのコラボの評判が良かったのでしょうね。確かにバンドならではのカチッとしたサウンドと松原 みきのヴォーカルとの相性は良いように思います。いかにもCITY POPならではのお洒落なサウンドとは違って、少し泥臭いサウンドが聴けば聴くほどに味わい深くなってくるような気がします。

作家陣は、作詞に竜 真知子、小林 和子、小泉 長一郎、下田 逸郎、康 珍化が、作曲に松任谷 正隆、岡本 一生、小田 裕一郎、芳野 藤丸、佐藤 健というメロディー・メーカーに加え、Dr. STRUT、そして松原 みき自身も3曲書いています。

『松原 みき / Myself』
01. バレリーナ
02. 三人で踊らない
03. 微熱が平熱
04. Somewhere
05. カランドリエ
06. 流星スウィング
07. SEE-SAW LOVE (シーソー・ラブ)
08. 5つ数える間に
09. ハレーション
10. Myself
11. Three Candles

作詞:竜 真知子、作曲:松任谷 正隆による01は、2008年に待望の初CD化となったギタリスト・松原 正樹の1979年リリースの2ndアルバム『TAKE A SONG』に収録されていたインスト曲に詞を付けたカヴァーです。オリジナルよりもFUNK色が強くなっています。そしてオリジナルでヴォーカルを聴かせてくれたEVEがコーラスで参加しています。名曲です。

作詞:小林 和子、作曲:岡本 一生による02。岡本 一生はアダルトなPOPナンバーを書かせたら天下一品で、門 あさ美にも良い曲を提供していて個人的には好きなソング・ライターの一人です。Dr. STRUTのアレンジも洒落ていて、間奏では4ビートのJAZZYな演奏を聴かせてくれます。演奏だけでなくコーラスでもDr.STRUTが大活躍してます。

作詞:竜 真知子、作曲:岡本 一生による可愛らしいPOPナンバー03。サビのメロディーは1度聴いたら絶対に忘れないメロディーでしょうね。松原 みきのヴォーカルとEVEのコーラスのコンビネーションが抜群です。シングル・カットしても良かったのではないかと思えるほどの曲です。

作詞:小泉 長一郎、作曲:小田 裕一郎によるバラード曲04。最初本当に小田 裕一郎の書いた曲かと疑ったほど暗めの曲です(笑)。悪い曲だとは思わないのですが、何故か好きになれない曲ですね。

作詞:小林 和子、作曲:芳野 藤丸によるミディアム・ナンバー05。CITY POP色の強いアレンジが私好みではありますが、出来れば芳野 藤丸自身の軽妙なギターをバックに歌って欲しかったという思いもありますね。派手さはありませんが、何故か印象に残るそんな曲です。

作詞:小林 和子、作曲:Dr. STRUTによるJAZZYなナンバー06。スピード感のある演奏と活き活きとした松原 みきのヴォーカルが高揚感を誘う1曲。

作詞:小泉 長一郎、作曲:佐藤 健によるJAZZYでFUNKYなナンバー(一体どんな曲なんだ?笑)07。いかにも佐藤 健らしい曲だと思います。松原 みき以外に歌うとしたらやはり大橋 純子しかいないでしょうね。難しい歌だと思いますが、気持ち良さげに歌う松原 みきのヴォーカルが絶品です。特に終盤のスキャットは圧巻です。

作詞:小泉 長一郎、作曲:松原 みきによるバラード・ナンバー08。松原 みきは作曲においても素晴らしい才能を持っていて結構良いメロディーを書くのですが、この曲も地味と言えば地味ですが耳に馴染んでくるようなメロディーが良いです。控え目なDr. STRUTの演奏も渋いです。

作詞:下田 逸郎、作曲:松原 みきによるラテン色の強いCITY POPナンバー09。Dr. STRUTの演奏が際立っている曲でもありますね。ティム・ウェストンのギター・プレイが特に印象に残ります。それにしても彼女は本当に作曲のセンスの良さに感心します。

夏っぽくて海っぽい感じのする短いインスト・ナンバー10。この曲も松原 みきの作曲です。彼女が演奏(Electric Piano)にも加わっています。

作詞:康 珍化、作曲:佐藤 健によるバラード・ナンバー11。アレンジの良さもありますが、まさにプロが作ったバラードという曲ですね。松原 みきもなかなか色っぽいヴォーカルを聴かせてくれます。彼女はJAZZYな雰囲気の曲を歌わせると本当に上手いですね。

このアルバムでのDr. STRUTの存在は確かに大きいと思います。素晴らしいアレンジですし、演奏も良いです。でもこの曲を日本のアレンジャーのアレンジと日本のスタジオ・ミュージシャンで録音したら、どんな感じで仕上がったのかなというのも聴いてみたい気がするんですよね。82年という年代を考えると日本のミュージシャンと録音しても洒落たアルバムになっていたんではないかという気がします。
ここ数年、70年代~80年代の音楽のリイシューが盛んですが、やはりリスナーの多くが今の音楽にどこか物足りなさを感じているんでしょうかねぇ。単なる懐メロ志向だけではないのは確かな気がします。
良いものは時代を超えて輝きを失わないし、強く人々の心に残っていくものです。
そして私のような年代の人達がそんな音楽を求めた結果が、リイシューという形となって現れているのかも知れませんね。
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by kaz-shin | 2009-06-02 00:57 | CITY POP / J-AOR系 | Trackback | Comments(12) | |
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Commented by まるいチーズ at 2009-06-02 07:57 x
おはようございます
私も今回のCD化で初めて全曲しっかりと聴きました。よりFUSION、JAZZへの接近が試みられているようですね。
Dr. STRUTの演奏は素晴らしいですし、彼女の歌も更に磨きがかかっている気がします。
07: SEE-SAW LOVE の最後のスキャットは本当に素晴らしい、彼女の才能が垣間見えます。
今回の再発は結局全部買ってしまいました(汗)、この後も純子さん、黒住さん、エレクトリック・バード、、懐具合もさることながら、嫁さんの目が怖い(レコ-ドとCDで床が抜けるよ!と言われています)今日この頃です(笑)
Commented by アンクル・トム at 2009-06-02 23:35 x
『微熱が平熱』を聴くとココアが飲みたくなってきます(笑)
買った当時からこの曲が好きでした。
曲のタイトルもそして楽しげに歌う彼女の声も良いですよね。

まだまだリイシューされてない音源もありますが
気長に待っていようと思います。
そうそうYou Tubeで『あいつのブラウンシューズ』を
世良譲さんのピアノで歌う動画を見つけました。
なかなか良いですよ。



Commented by Kenny U at 2009-06-02 23:43 x
あれ??黒住さんって、黒住憲五さんの事なんですかね??
再発されるって・・・さっそく検索してきましたー。
皆さんすごーい情報通ですよね!
びっくりしてしまいます。

そういや鈴木雄大さんの初期三作品も
めっちゃカッコいいサウンドでしたが
一度もCD化されていないんですよね??
Commented by kaz-shin at 2009-06-03 00:44
まるいチーズさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
松原みきさんと言うとどうしても"真夜中のドア"のイメージが強く、1stアルバムが注目されるのは当然なんでしょうけど、
完成度という面では1stより2nd、2ndより3rdという感じで尻上りに高くなってますよね。
歌に関してもどんどん固さが取れて良くなっているように思います。
今回のCD化で3rdアルバムやこのアルバムが聴けて、本当に良かったです。

今月は散財しそうですよね(笑)
来週は大橋純子さんですね。全部買おうか悩んでます。とりあえず4枚は予約しているんですが・・・。
その次は黒住さんもでうし、情報頂いたエレクトリック・バードの再発もありますしね。お金が降ってきませんかね?(笑)

>レコ-ドとCDで床が抜けるよ!と言われています
我が家でも同じような事言われ続けておりますよ(汗)
Commented by kaz-shin at 2009-06-03 00:55
アンクル・トムさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
「微熱が平熱」は良いですよね。
詞も洒落てますし、岡本一生さんらしいセンスを感じるメロディーが特に好きです。
後半のリフレイン部で半音上がるところも魅力的ですし・・・(笑)
今回のリイシューで『CUPID』と『Myself』を入手出来たことは本当に嬉しかったですし、大事にしたい音源だと思ってます。
You Tubeの映像、探してみますね。
情報ありがとうございました。
Commented by kaz-shin at 2009-06-03 01:01
Kenny Uさん、コメントありがとうございます。
そうなんです。このブログに集って下さる皆さんは本当に情報通の方ばかりで、いつも耳寄りなリリース情報を届けてくれるんですよ。
大橋純子さんも黒住さんも初CD化のものも含まれてますし、この機会を逃してはなるものかという気持ちです(笑)
鈴木雄大さんは、名前は知っているのですがちゃんと聴いたことがないんです。
そうですか初期の作品はカッコいいサウンドなんですか!
ん~、そう言われると聴いてみたくなる・・・、私の悪い癖(笑)
Commented by Kenny U at 2009-06-04 22:37 x
light mellow 和モノのP176に紹介されているのが第二作!
ここ収録の「A-1.ミッドナイト・チャンス」は
すごくカッコいい曲です!

またまた質問です

前にもチラッとお聞きしたと思うんですが
『SWEET VIBRATION 日本の定盤100選』
(上記のURL参照でーす!!)
この本はご覧になった事ありますでしょうか??
きっとkaz-shinさんのお気に召す記事が満載だと思うのですが。
Commented by kaz-shin at 2009-06-06 03:41
Kenny Uさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
鈴木雄大さんはほとんど知らないので、もしCD化あるいは再発された際にはぜひ聴きたいと思います。

『SWEET VIBRATION 日本の定盤100選』という本の存在も
初めて知りました。
確かに面白そうですね。
ジャンル的にはどこら辺を中心に書かれているのでしょうか?
本屋に並んでいるのなら見れるのですが、おそらく在庫は無いでしょうし・・・。
良かったら教えて下さい。よろしくお願いします。
Commented by Kenny U at 2009-06-06 21:54 x
『SWEET VIBRATION 日本の定盤100選』の事は
前にもお知らせした事があったんで
きっとお持ちだと思っていたんですがまだだったんですね。
それでしたら是非一度手に取ってみてくださいませ。

>ジャンル的にはどこら辺を中心に書かれているのでしょうか?

参照ページ ・・・ Kenny U のリンク先に貼り付けましたーー!

この本の内容は、上記ページの
「この本の中身を閲覧する」→「目次」で確認出来ます。

安部恭弘
鈴木雅之
村田和人
斎藤誠
鈴木雄大
伊豆田洋之
杉真理
EPO
須藤薫
山下憂
等々ですよーー

特に、安部恭弘と鈴木雄大の事については詳しいです!
また、超レアな山下憂のシングルの事についても
この本に書かれていますよーー。
Commented by kaz-shin at 2009-06-07 01:01
Kenny Uさん、コメントありがとうございます。
リンクありがとうございます。目次確認しました。
幅広いアーティストを網羅するというのではなくて、筆者の思い入れの強さみたいなものを感じますから読んでみたい気もします。
Amazonで買えるんですね。今月がちょっと物入り小遣いがピンチなんで、来月にでも在庫があれば入手してみたいです(笑)
色々お知らせ下さって、本当にありがとうございました。
Commented by ギムリン at 2009-06-13 21:46 x
私は、今回のCD化で初めて松原みきさんのアルバム群に接しましたが、ちょっとハスキーな声とも合って、本当にJAZZYな雰囲気の曲が似あう人だったのですねぇ。

カバーアルバムを出している歌手の方方にも、定番の大ヒット曲だけでなく、是非、このようなアルバム曲からもカバーを選曲してもらって、再度、日の目を見せてあげて欲しいものです。
Commented by kaz-shin at 2009-06-14 00:00
ギムリンさん、コメントありがとうございます。
どうしてもカヴァー・アルバムと言うと定番のヒット曲というのが多いですよね。
カヴァー・アルバムという謳うからには仕方の無いことなのかも知れませんね。
でも本当の名曲というのは、ヒット曲の中よりもアルバムの中にあるものだという気がするんですけどね。
そういう意味では香坂みゆきさんの『CANTOS』シリーズは良いカヴァー・アルバムだと思います。
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