今回紹介するのは、最近BOOK OFFで250円で購入したものでここ数日間ヘビーローテーションとなっているアルバムです。
そのアルバムは、鈴木 雄大が1989年にリリースした通算7作目となるアルバム『THE BEAT OF YOUR HEART (君のハートが聴こえる)』です。実は私、鈴木 雄大のアルバムを聴くのはこれが初めて・・・。
昔「レイニー・サマー」という曲を聴いたことがありますが、この曲は確か都倉 俊一の作曲で悪い曲では無いのですが、格別良い曲という印象もありませんでした。加えて鈴木 雄大という名前のイメージから、フォーク系ニューミュージックの人だと思い込んでいたこともあって、今まで聴く機会がありませんでした。
少し前に松原 みきの記事を書いた時に、いつもお世話になっているKenny Uさんが初期(CD化されていないようですが)のアルバムが格好良いと教えて下さったので、機会があれば聴いてみたいと思っていました。
運良く250円という価格で鈴木 雄大のアルバムを見つけたので、とりあえず聴いてみようと購入したのですが、これが大当たりでした。
他のアルバムを聴いていないので、あくまでもこのアルバムの印象でしか語れませんが、実にグルーヴィーでファンキー、曲の構成も面白く、センスの良いメロディーの曲ばかりでかなり驚きました。80年代のエレクトロ・ファンクが好きな人にはピッタリかも知れません。
驚いたことがもうひとつ。鈴木 雄大の歌声でした。これが佐藤 竹善によく似てるんですよね~。もちろん鈴木 雄大の方がはるか先にデビューしてましたが・・・。佐藤 竹善よりも若干細い感じなんですが、バラード曲では本当によく似てます。そんなことを感じながらアルバムを聴いているとまたもやビックリ!佐藤 竹善がゲスト・ヴォーカルで1曲参加してました(笑)
1989年というとSing Like Talkingでデビューして間もない頃だと思いますが、同じレコード会社であったことや歌声が似ているということで参加したのではないかと思われます。
『THE BEAT OF YOUR HEART (君のハートが聴こえる)』は、鈴木 雄大と椎名 和夫がプロデュース。全曲の作詞・作曲は鈴木 雄大自身が、全曲のアレンジを椎名 和夫が手掛けています。
サウンド的には椎名 和夫による打ち込みがメインですが、古川 昌義(g)、土方 隆行(g)、椎名 和夫(g)、Jake H. Conception(sax)、浜口 茂外也(per)、青山 純(ds)、伊藤 広規(b)、Cindy(cho)、佐々木 久美(cho)、木戸 やすひろ(cho)、比山 貴詠史(cho)、広谷 順子(cho)、佐藤 竹善(vo)等が参加しています。
『鈴木 雄大 / THE BEAT OF YOUR HEART (君のハートが聴こえる)』
01. Knock on your door
02. Boom Boom
03. Just Your Life (Heisei Version)
04. Go-Go, Swing!
05. ここで消えろ
06. Slow Dancer
07. 君のハートが聴こえる
08. Stone Love
09. みんな ともだち
10. 同じ怒り
全編打ち込みなんですがグルーヴ感が心地良いナンバー01。Cindyと佐々木 久美のコーラス・ワークも素晴らしく、普段あまり打ち込みのみのサウンドが好きでは無い私ですが、全然違和感無く聴けました。メロディーもキャッチーで、アルバムの冒頭にピッタリな曲と言えるでしょう。
打ち込みを軸に、古川 昌義の軽快なギター・カッティング、Jake H. Conceptionのサックス、青山 純のAdditional Drumsが絶妙に組み合わさったFUNKYなナンバー02。この曲が不思議な曲で、5分47秒の曲なんですが、実際には8分位あるように聴こえる曲なんです。意味が分からないと思いますが、実際の時間よりずっと長く感じる曲なんです。実際聴いてもらえると分かるのですが・・・(笑)。結構好きな曲です。
洒落たメロディー、アレンジが心地良いバラード・ナンバー03。この曲を聴けば、歌い方や声が佐藤 竹善に似ているというのを実感出来ると思います。Jake H.Conceptionのサックスの音色が切なく美しいです。Sing Like Talkingの楽曲だと言っても不自然さを感じないでしょう。良い曲です。
重たいシンセ・ベースとカッティングの名手・土方 隆行のギター・ワークが格好良いグルーヴィーなナンバー04。曲の構成が面白いと思います。
佐藤 竹善がゲスト・ヴォーカルで参加しているミディアム・ファンク・チューン05。当然ながら声の相性はばっちりです。打ち込みに土方 隆行のギター、Cindy、佐々木 久美と鈴木 雄大のコーラスだけなんですが、グルーヴ感もあってなかなか良いですよ。土方 隆行のロック・フィーリング溢れるギター・ソロも聴き所です。
唯一バンド形式で録音されているハチロクのバラード・ナンバー06。これがまた良い曲なんですよね。素晴らしいメロディーを書く人です。メンバーは土方 隆行、椎名 和夫、藤岡 雅裕(sax)、青山 純、伊藤 広規、Cindy、佐々木 久美です。特に藤岡 雅裕のサックスは素晴らしいです。
それまでのFUNK路線とは変わってPOPなアルバム・タイトル・ナンバー07。打ち込みと椎名 和夫のギターとコーラスというシンプルな構成で、何故か穏やかな気分になれるそんな曲です。
都会的でFUNKYなアレンジとキャッチーでPOPなメロディーの組み合わせが面白い08。Cindyと佐々木 久美のコーラスは本当に良いですね。あの山下 達郎が認めていただけのことはあります。このアルバムにおけるCindyと佐々木 久美の存在感は相当なものです。
タイトルとは裏腹にかなりFUNK色の強いナンバー09。歌詞が面白いです。最初は"?"な感じですが、何回か聴いていくうちにお気に入りの1曲になりました(笑)。椎名 和夫のブルージーなソロ、カッティング等のギター・プレイが堪能出来ます。
クロージングにピッタリな感じのミディアム・バラード・ナンバー10。鈴木 雄大の書くメロディーは、構成の上手さもあるとは思いますが、Aメロ→Bメロ→サビの順序に従いメロディーもどんどんキャッチーになっていくのが特徴です。だから聴いていて飽きがこないような気がします。この曲もサビのメロディーが特に印象に残るように作られているように思います。
このアルバムを聴いてから、鈴木 雄大の他のアルバムを探しているのですが、なかなか見つかりません。でも結構気に入ってしまったので根気よく探してみようかと思ってます。まだまだ私の知らない素晴らしいアーティストが沢山いることを改めて実感しましたし、こんな素晴らしいアーティストに250円で出会えたというのはBOOK OFFのおかげですね。
かなり私としては気に入っているアルバムなので、興味のある方はぜひ聴いてみて下さい。お薦めの1枚です。
「潔白」(『GERATO』収録)「黄昏の図書館」(『VIRGINAL』収録)という良い曲を書く人で凄いソンングライティングの才の人だなぁ~いつか作曲家としてメジャーになるかもと当時思っていました。残念ながらメジャーになると言う予想は外れましたが今の若い人達にもMISAの(「飛び方を忘れた小さな鳥」の作者だよと言ったらこの人は知らなくても曲はああぁと言う人が多いのでないでしょうか。そういう意味では自分の予想は全く外した‥ということではなかったなとは思います。きちんとは聴いた事は無いのですが、「レイニー・サマー」等いくつかは聴いていまして、自分は芳野藤丸さんや松下誠さん等のFusion系の人に似ていて声をやわらかくした感じと言う印象です。で、山中さんの所と繋がってくるのですが実はこの人もアニソンと繋がりがありまして「レンズマン」(有名なSF小説のアニメ版)のED曲を歌っていたんですよ(リンク参照)いや~あの頃のアニソンは多様な人達が歌っていてだから私みたいな変な音楽嗜好の猫が生まれるんですね(笑)
鈴木雄大さんは「フライディ・ナイト」とかの曲をおぼろげに覚えていますし、昔LPレコードも1枚買いましたが、タイトルも今では思いだせません・・そのレコードも処分してしまいました。
現在は廃盤で入手することもできません。再発を期待します!
250円はお得ですね!(笑)私もその値段だったら買いますよ。
こちらのBOOK OFFでは鈴木雄大「東京者」が1350円でした、250円だったら買ったのに・・でも中古CD漁りも楽しいですよね。
鈴木雄大さんて南野陽子さんに曲を書いていたんですね~。
『VIRGINAL』は持っているのに気付きませんでした(笑)
良いメロディーを書く人ですよね。
どうも名前のイメージがフォークっぽく感じてましたが、全然違いました。
それより驚いたのは、アニソンていうのは色んなアーティストが手掛けていたんですね!
初めてこのアルバムで雄大さんを聴いたのですが、一発で気に入りました。
私もぜひとも初期の作品を聴いてみたいので、再発あるいはCD化して欲しいです。
BOOK OFFというところは面白い所で、店によって同じアルバムでも値段が全然違うことも多いですね。
私もこのアルバムが1000円以上だったら買っていなかったかも知れません(笑)
他のアルバムでは「東京者」「SHOES ON MY SOUL」「ストリート・オブ・エコーズ」「Jellyfishとラブソング」「太陽の匂い」あります。どのアルバムも良いですよ。
私は初めて雄大さんの曲をじっくり聴きましたが、本当に良いですね。
もっと早く聴いていれば良かったと思っています。
他のアルバムも中古店で探していますが、なかなか見つかりません。
ただ、MORE THAN PARADISEの2ndを格安で見つけることが出来ました。
夏向きで良いですね!この夏活躍してくれそうです(笑)
MORE THAN PARADISEのアルバムでは、似ているとと特に感じませんでしたが、このアルバムでは本当に似てます。
二人でユニット作ってアルバムを作ったら面白いかも知れませんね(笑)
コメントが遅くなり本当にすいませんでした。
このアルバムを早くもゲットされた事に
とても驚いていると同時に
その入手価格についてもビックリですよ。
さて、鈴木 雄大のアルバムカラーについてです。
例の『SWEET VIBRATION 日本の定盤100選』を見てみますと・・・
私がお奨めした初期のアルバムでは
いつもおなじみのスタジオミュージシャン達が演奏を担当しています。
ですが、5thアルバム『Shoes on my soul』(1988)と
kaz-shin さんの入手された『THE BEAT OF YOUR HEART』の
二枚については、特にドンカマ系打込みサウンドが顕著だとか。
その次の『東京者』(1990)では、再びコンテンポラリーな感じに
戻っているとの事ですよ。
良いアーティストを教えて下さって、ありがとうございました。
鈴木雄大さんに関しては、歌も良いですがソング・ライターとしての才能に惚れました(笑)
良い曲を書きますね~。
中古店で探しているのですが、なかなか見つかりません。
欲しい時にはなかなか見つからないものですね(笑)