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和田 加奈子_VOCU ◇ 2009年 07月 26日
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私にとってBOOK OFFの250円コーナーというのは、お宝を発掘する場所であると同時に、新しいアーティストとの出会いの場として活用しています。
名前は知っているけど聴いたことがなかったアーティストのアルバムを購入してみるのですが、ただいくら安いとは言え闇雲に購入する訳ではありません。
友人・知人が薦めてくれたり、良いと言っていたのを参考にする場合もありますが、そうでない時は自分の勘任せということになります。
勘と言っても大袈裟なモノではなくて、単に発売された年代やジャケット、アルバム・タイトルに曲名などからどんな音楽かを想像して購入しているに過ぎません。今回紹介するアルバムもそんな1枚です。

和田 加奈子が1988年にリリースした『VOCU』です。このアルバムを購入した時は、他にも2枚ほど彼女のアルバムがあったのですが、ジャケット写真の雰囲気が良かったのでこれを選びました。家に帰ってから調べてみたところ、オリジナル・アルバムとしては4枚目の作品とのことでした。2ndアルバム『quiet storm』は加藤 和彦がプロデュースしていたり、6thアルバム『DESSERTに星くずのゼリーを』では本多 俊之がサウンド・プロデュースを手掛けたりしていたようです。またアニメ・ファンには広く知られていることや現在はマイク眞木夫人となり現役を退いていることも調べて分かったことでした。

アルバム『VOCU』を初めて聴いた感想としては、とにかく良い声ですね。"美声"と言っても良いほどの歌声の持ち主で、最近では刀根 麻理子の歌声に魅了されましたが彼女の歌声をなかなかのものです。
歌も上手いですが、やはり彼女の最大の武器は歌声なんだろうという印象を受けました。そして歌い手として幅広いジャンルに順応できる器用さみたいなものを感じました。少し彼女の作品を追っかけてみようかという気持ちになっています(笑)
『VOCU』は10曲全て和田 加奈子が作詞しているのですが、どうも彼女のパーソナルな部分を歌詞にしているという印象です。作曲陣は、Tsukasa、伊豆田 洋之、伊藤 玉城、松島 英男、松尾 清憲という面々。他に洋楽カヴァーが1曲といった構成になっています。アレンジは9曲を白井 良明が、1曲を鳥山 雄司が手掛けています。

『和田 加奈子 / VOCU』
01. ママはライバル
02. Hellow My Radio
03. あの空を抱きしめて
04. 失恋教室
05. プラモデルの翼
06. ラッキー・ラブ
07. Asian Dream
08. 向かい風に
09. パパのJAZZ
10. 約束のイブ

曲のタイトル、POPなメロディー、どれもが典型的なGirls Popといった趣の01。一歩間違えればアイドル路線になってしまいそうな曲ですが、落ち着きのある和田 加奈子のヴォーカルによって心地良いポップ・ナンバーとなっています。作曲はTsukasaです。

ドゥービーの例の曲を彷彿させる(笑)軽快なリズムな心地良い02。伊豆田 洋之の書いたメロディーがキャッチーです。特にこれと言った特徴はないのですが、サビのメロディーが心地良く耳に残るナイスなナンバーです。

アニメ関連の曲だというバラード・ナンバー03。作曲は伊豆田 洋之です。01とは違って大人の女性の歌という感じがします。淡々と聴こえるヴォーカルですが、変に感情を込めて熱唱するタイプの曲ではないので彼女の歌声に似合っている気がします。

ノスタルジックなナンバー04。サビ部のどこか懐かしさを感じさせるメロディーが印象的です。アコースティックなサウンドを中心にした白井 良明のアレンジが良い感じですね。

悪い曲ではないのですが、ちょっと垢抜けない感じのメロディーが個人的には今ひとつの05。スケールの大きなアレンジによるバラード・ナンバーで、和田 加奈子のヴォーカルも良いのですが・・・。ちょっと残念な感じがした1曲です。

1988年にカイリー・ミノーグが大ヒットさせた「I SHOULD BE SO LUCKY」のカヴァー06。この曲はシングル・ヴァージョンとは違っているようです。何故カヴァーしようと思ったのか疑問ですが、単純に和田 加奈子の歌声に似合っているので良しとしましょう(笑)。センスの良い打ち込みのアレンジは鳥山 雄司です。

アジアン・テイスト全開のミディアム・ナンバー07。松島 英男なる人物の作曲なんですが、これが思いの他心地良いナンバーで気に入っています。ある意味ベタなアレンジの部類かも知れませんが、どこか涼しげなサウンドが良いんですよ。侮れない曲ではないでしょうか・・・。

フォーク全盛期の曲を連想させるナンバー08。作曲は松尾 清憲です。好きなタイプの曲ではありませんが、和田 加奈子の歌声はどんな曲調にも似合ってしまうのだなと感心させられた1曲でした。

本アルバムで、和田 加奈子のヴォーカルの魅力が1番出ていると感じたのが09でした。Tsukasaの作曲によるJAZZYなナンバーです。Boddy Colletの太いサックスをフィーチャーしたJAZZYな演奏も良くて、歌詞を別にして、この曲を捉えたらJAZZシンガーの曲とさえ思えます。歌詞はおそらく私的なものでしょう。ちょっと切ないです。

松尾 清憲作曲によるクリスマス・ソング10。ゴスペル・タッチに仕上げています。ゴスペルらしくオルガンとコーラスというシンプルなアレンジが特徴です。素晴らしいのはゴスペル・コーラスなんですが、レコーディング当時日本公演で来日していたミュージカル「Mama I want to sing」のキャスト3人に依頼したそうです。この3人が半端なく上手いです。この曲も別ヴァージョンが存在するようです。

色んなタイプの曲が混じっているのですが、不思議ととっちらかった印象はなくトータル的にバランスの良いアルバムに仕上がっていると思います。これは和田 加奈子のヴォーカリストとしての技量の高さゆえかも知れません。個人的には凄く声も良いですし、素晴らしいヴォーカリストだと思います。
まだまだ探せば魅力的なアーティストはいるものですね。
もちろん現在においても素晴らしいアーティストは沢山存在すると思いますが、既に引退等で活動していないアーティストに再び耳を傾け、紹介記事を書くことで多くの人に知ってもらえたら嬉しいという思いもあります。
そういう観点からもBOOK OFFの安棚コーナーというのは宝庫なんですよね、私にとっては・・・(笑)
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by kaz-shin | 2009-07-26 15:51 | 250 - BOOK OFF | Trackback | Comments(12) | |
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Commented by ももんが at 2009-07-26 17:55 x
kaz-shinさん 、いつも「おっ」という懐かしいアルバムのコメントを楽しみに拝見しています。
和田加奈子さんもなかなか採りあげられることの少ない方ですが、その歌声は私も大好きです。
きっかけは某スープスパゲッティのCMで流れていた「Dreamin'Lady」でした。その後はアルバムを集め続けて・・・
今回ご紹介いただいた「VOCU」の中で一番よく聴くのは「ラッキー・ラブ」です。
和田さんの曲の中では異端な部類にはいるのではないかと思いますが、考え事が頭の中で渦巻いている時などにあの底抜けなテンポを無性に聴きたくなるんです(笑)

Commented by kotaro at 2009-07-27 02:49 x
こんばんは。カイリー・ミノーグと和田加奈子さんですか。
マドンナと吹田明日香(わかんねえだろなあ)ですね。

全然話は変わりますが、本日下田逸郎さんのコンサートに行ってきました。20人くらいの会場で終わった後の打ち上げで飲みながらいろいろインタビューみたいなお話をさせてもらいました。
大人のラブソング、ホントに良かったです。
いい大人こそ心にラブソングが必要だと思いました。
あと数日で50になる小生にとってちょっとした運命かしら。
そんなできごとでした。
Commented by kaz-shin at 2009-07-27 22:32
ももんがさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
まだこの1枚しか和田さんのアルバムは持っていないのですが、
その歌声が気に入ってしまったので、これから集めてみようかと思っています。
ベスト盤が出ているようなのでそれを買う手もありますが、やはりオリジナル・アルバムを聴いてみたいので根気良く探してみます。
「ラッキー・ラブ」は"いかにもカヴァーです"という押し付けがましいところがなくて好きです。
なぜか気分が高揚してくる曲ですよね(笑)
Commented by kaz-shin at 2009-07-27 22:49
kotaroさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
吹田明日香さんですか・・・わかりません(笑)
"いい大人にこそ心にラブソングが必要"というのは名言だと思います。
この歳になるとラブソング自体が気恥ずかしくなりますが、何も異性に対する感情を歌ったものがラブソングとは限りませんよね。
家族であったり、環境であったり、心を豊かにしてくれるラブソングは色々あると思います。
私もそんなラブソングを探し続けられば良いなと思います。
Commented by kadomania at 2009-07-29 11:39 x
ちょっとご無沙汰しております(^^。私も過去にABで一度だけ取り上げた事のあるアーティストでしたので、kazさんも聴かれてらっしゃったのは、嬉しい限りです。

このアルバムの和田さんの声は、「7色のニュアンス」とでも言うんですかねえ。「7色の声」と言うのとはちょっと違って、喜・怒・哀・楽だったり、色気だったり湿り気だったりが、自然と出てる感じがして、天性+努力なんだと思うのですが、素晴らしいもんだなあといつも感心しています。

03.07.09.10がお気に入りです。kazさんのおっしゃる通り10は「エライこっちゃ」です・笑。05は私は意外と平気で、06が、どうにも違和感ありです・笑。

もう活動をされていないのは、残念ですが、こういう素晴らしいアーティストを一人でも多くの方に知ってもらいたいなあと私も思います。私もkazさん見習って地味~に広報活動に勤しみます・笑。そういった意味でも、VOCUは、和田さんの多彩さを知って頂くには、うってつけのアルバムですね。

P.S この時期なんで、金吾さんや和人さん良く聴いてま~す。
Commented by kaz-shin at 2009-07-30 01:08
kadomaniaさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
お久しぶりです。
kadoさんが和田さんを取り上げた記事、憶えてますよ。
確か私のブログで1,000本目の記事を書いたことを取り上げてくれた時でしたよね?
たまに私の事を書いて下さっているようで、本当にありがとうございます。

実はkadoさんが取り上げていたというのが頭に残っていて、いつか聴いてみようと思っていたアーティストの一人なんですよ。
実際に聴いてみて、その歌声に魅了されました(笑)
出会いのアルバムとして『VOCU』を選んで正解だったかも知れません。

また色々教えて下さいね。楽しみにしてます。
村田さんの新譜聴きました?まだならお薦めですよ。
Commented by Kenny U at 2009-08-01 00:23 x
我が家には、CDが三枚、シングルが三枚、あります。

和田 加奈子の事を知ったのは、
いつも話題に出すNHK番組「ベストサウンド」でした。
そこで司会をされてました。

私の個人的趣味で言えば、1987年の『KANA』が一番いいですねー!
鳥山雄司が、6曲も手がけていますよー!
なかでも「誕生日はマイナス1」という曲がカッコいいんです。

私、当時、鳥山雄司のアレンジ担当曲を
狙い撃ちしてチェックしていました。
だからこのアルバムも発売当時にレンタルで借りて録音しましたー。

その後、中古で見つけて原盤入手、
あとの原盤二枚は『esquisse』1987 と 『dear』1989 です。
Commented by kaz-shin at 2009-08-01 02:37
Kenny Uさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
Kennyさんも聴かれてたんですね~。
本当に幅広いジャンルを聴かれていて感心してしまいます。
このアルバムを買ったBOOK OFFには『KANA』もあったと思います。
明日にでも見に行ってみようかと思ってます。
残っていてくれたら良いのですが・・・(笑)
Commented by Kenny U at 2009-08-01 11:16 x
そうですか!

それならもう一回コメント書きますね!

リリース順で行けば、
『KANA』1987年 
『VOCU』1988年
『dear』1989年
となるはずなのですが、

何故か、kaz-shin様の入手された『VOCU』は、
鳥山 雄司アレンジ曲は一曲だけなんですよね??

前後の二枚は鳥山 雄司氏、大活躍ですよー!!
『dear』では、何と全曲手がけています!
もしも見つけられたら一緒に入手される事をお勧めしまーす。


追伸:「ラッキー・ラブ」
私の持っているシングルはヴァージョン違いなのかも??
Commented by SaToshi at 2009-08-01 17:05 x
和田加奈子さんを知ったのは僕も「ベストサウンド」だったと思いますが、村田和人さんと司会していたから、kaz-shinさんは当然知っているものと思ってました。番組で歌も歌っていましたしね。
それが'87年だったと思いますが、僕はこの頃にはもうレンタルはあまり利用してなくて、その上、新しいアーティストのCDもほとんど買ってなくて、その後、和田さんの歌を聞いたのはFMのライブ放送でした。
ブックオフに通うようになってから数年しか経っていませんが、和田さんのCDはほとんど見かけません。やっと、今年の冬に「KANA」を500円で手に入れました。もう一枚500円で見つけたけど、帯がなかったので買うのはやめました。250円で見つかるなら良いんだけどね。
この「KANA」リリース後の「ニュー・サウンズ・スペシャル」と「VOCU」リリース後のパワー・ステーションでのライブをFMで聞いています。だから、僕としては「VOCU」をまず見つけたいけど、帯付き250円以下であれば何でも買うつもりです。(笑)
ちなみに、もう一つ、BSでTOKI CLUBにゲスト参加したライブが放送されました。
Commented by kaz-shin at 2009-08-02 11:02
Kenny Uさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
まだ『VOCU』を入手したBOOK OFFへ行ってません(汗)
今日出かけてみようかと思ってます。
私も80年代の鳥山さんのアレンジは大好きなんで、ぜひ聴いてみたいです。
シングル「ラッキー・ラブ」を聴いたことがないのですが、調べてみるとアルバムとは違うバージョンらしいですよ。
Commented by kaz-shin at 2009-08-02 11:10
SaToshiさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
実は「ベストサウンド」はほとんど見たことがないんですよ(笑)
ですから和田加奈子のことも知りませんでした。
和田さんのアルバムはBOOK OFFで見かけることは少ないですね、こちらでも。
先日このアルバムを見つけたところに数枚あったのですが、この1枚しか買いませんでした。
まだ残っているか疑問ですが、今日行ってみようかと思っています(笑)
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