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JIM HALL_CONCIERTO ◇ 2009年 08月 01日
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1977年、1枚のレコードが私の音楽の聴き方を変えてしまいました。そのアルバムがリー・リトナーの『GENTLE THOUGHTS』です。
それまでは邦楽・洋楽共にいわゆる"歌モノ"ばかりを聴いていたんですが、『GENTLE THOUGHTS』に出会ったことでFUSION音楽の面白さに目覚め、以降音楽にどっぷりと浸かるようになっていきました。
『GENTLE THOUGHTS』が私に教えてくれたものは、インストルメンタル音楽の面白さだったり、今まで裏方だと思っていたスタジオ・ミュージシャンの卓越した演奏技術でした。このアルバムに出会うまでは、歌にしか興味が湧かなかったものが、バックのミュージシャンの奏でる音・フレーズにも耳を傾けるようになりました。そしてミュージシャンに興味を持つようになり、レコードのクレジット買いが始まり聴く音楽の幅が大きく広がりました。もちろんJAZZも抵抗感無く受け入れられました。

今回紹介するのは、その頃聴いたアルバムで私とJAZZの出会いの1枚です。
そのアルバムとは、1950年代から半世紀以上も活躍し続けているJAZZ GUITAR界の巨匠・ジム・ホールが1977年にCTIレーベルからリリースした名盤『CONCIERTO』(邦題:アランフェス協奏曲)です。何の知識も無いままレコードを買い、その心地良い音色とフレーズに酔いしれてました(笑)
CDで持っていなかったのですが、近所のBOOK OFFでこの名盤が250円で売られているのを発見!速攻で購入し、毎日のように楽しんでいます。

プロデュースは勿論クリード・テイラー。ドン・セベスキーの素晴らしいアレンジのもと、ジム・ホール(g)、チェット・ベイカー(tp)、ポール・デスモンド(as)、ロン・カーター(b)、ローランド・ハナ(p)、スティーヴ・ガッド(ds)の6人が素晴らしい演奏を聴かせてくれます。
当時はまだ無名に近かったスティーヴ・ガッドを除く全員が、ジャズの歴史に残る名プレイヤー達が揃っています。スティーヴ・ガッドも知名度は高くはなかったにしろ、テクニックはこの頃からずば抜けてますね。
本当に素晴らしい演奏の数々で、CTIレーベルの全作品中最大のセールスを記録したというのも頷けます。

私の購入したCDは、1987年にリリースされた輸入盤のようで、現在発売されているCDとは曲数、曲順も多少違うようです。

『JIM HALL / CONCIERTO』
01. YOU'D BE SO NICE TO COME HOME TO
02. THE ANSWER IS YES
03. THE ANSWER IS YES (Alternate take)
04. TWO'S BLUES
05. ROCK SKIPPIN'
06. CONCIERTO DE ARANJUEZ

1940年代のミュージカル映画「Something To Shout About」の為にコール・ポーターが作詞・作曲した名曲01。本当に沢山のアーティストにカヴァーされています。JAZZに興味の無い方でも1度位は耳にしたことがあるだろうと思います。ジム・ホールの柔らかく流麗なギター・プレイで始まり、ポール・デスモンドからチェット・ベイカー、ローランド・ハナ、ロン・カーターへとソロが続きます。この素晴らしいソロ・プレイを支えているのが、スティーヴ・ガッドの鉄壁なリズムという訳です。

ジム・ホールの奥方・ジェーンの作品の02、03。03は02の別テイクになります。哀愁の漂うメロディーを奏でるチェット・ベイカーのトランペットが良いですね。もちろんジム・ホールのギター・プレイも派手さはありませんが、彼ならではの音色は本当に耳に優しく溶け込んできます。02よりも03の方が哀愁の度合いが強くなっているような気がしますね。

ジム・ホールのオリジナル曲04。アルバム中で最も短い曲ですが、スリリングなジム・ホールのギターが印象に残ります。お世辞にもメロディアスとは言い難い曲ですが、いかにもJAZZって感じが好きです。

05とは対照的にメロディアスな05は、デューク・エリントンとビリー・ストレイホーンの共作曲。本当のタイトルは「ROCK SKIPPIN' AT THE BLUE NOTE」のようですね。体が勝手にスウィングしてしまう位に軽快です。ギター、ベース、ドラム、ピアノというシンプルな構成になっています。ここでのスティーヴ・ガッドのドラミングは凄いです。

スペインの作曲家、ホアキン・ロドリーゴの作った「ギターとオーケストラのための協奏曲」06。19分を超す大作になっています。この曲の魅力は、私の下手な文章では到底書ききれないので、ぜひ1度聴いてみて欲しいと思います。原曲の持つメロディーの魅力を損なわずに、シンプルな構成で演奏させたドン・セベスキーのアレンジの素晴らしさが光っています。歴史の残る名演ではないかと思います。

今回はJAZZのアルバムを取り上げましたが、実は私自身JAZZを聴くというレベルに達しておりません。強いて言えばかじったという程度だと思っています。それだけJAZZって奥が深い音楽だと思っているんです。ですからこのブログには"JAZZ"のカテゴリが無いのです。
私の夢なんですが、定年を迎え仕事を完全にリタイアしたら、JAZZを聴き、JAZZを読み、JAZZを勉強してみたいんですよ。
JAZZを楽しみながら余生が送れたらと密かに思っています(笑)

たまには深夜にヘッドフォンでJAZZを静かに聴いて、気分をリラックスさせるのも良いものですよ。ぜひお試し下さい。
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by kaz-shin | 2009-08-01 02:34 | FUSION系 | Trackback | Comments(4) | |
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Commented by たにぴ@もまゆきゅ at 2009-08-01 14:45 x
ジャズを老後に…。うーむ。

老後に音楽がラグジーになるかどうか、
優しくなるか、わからないけど、
取り敢えず、ジャズを老後に…はあまりお勧め出来ないっす。
ミドル向けのジャズがあるのは認めるけど、それってどのジャンルでも同じだし…。

勿体無いっすよ。今聴いたって、めっちゃノリますよ、ジャズ。
Commented by kaz-shin at 2009-08-02 11:07
たにぴさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
今でも少しは聴いてますよ、JAZZ(笑)
ただJAZZについて語れるほど聴いてないというだけで・・・。
昔からJAZZには興味があるんですが、なかなか奥深そうなんでじっくりと取り組みたいと思っているんです。
現役リタイア後、時間が出来たらCDだけでなくて、ライブハウスにも出かけてみたいと思っています。
Commented by Apollo at 2009-08-02 16:17 x
kaz-shinさん、こんにちは。

ジム・ホールの「アランフェス」は、懐かしいですね。
私の場合は、スティーヴ・ガッドのドラムスと「アランフェス」のジャズ的なアレンジに興味があって、購入しました。

とっても気持ち良い作品で、すぐにお気に入りの一枚になりました。

私も、ジャンルを問わずに音楽を楽しんでいます。
ジャズもクラシックも好きなものがたくさんあって、よく聴いたりするんですが、いずれも理論的なものは全く知りません。
要は、聴いていて「気持ち良いか、否か」ということだと思っているのです。
ジャズの初期のミュージシャン達のほとんどは、理論はもちろん、譜面さえ読めなかったといいます。
要は、自分の素直な気持ちをそのまんま音楽にしたら、それが「ジャズ」と呼ばれるようになったということだと思われます。

ジャンルの壁は、自分の気持ち次第だと思うのです。
壁を取っ払ってしまうと、素直に音楽を楽しめるし、楽ですよーっ!
Commented by kaz-shin at 2009-08-04 00:05
Apolloさん、こんばんは。コメントありがとうございます。

私も音楽は聴いていて気持ちが良いかどうかというのを大切にしてます。
理論も詳しくはありません。
ただ、JAZZに関しては歴史を辿ってみたいという思いが強いんです。
どんな風にJAZZが生まれて、どのように発展していったか年代を追って聴いてみたいと思っています。
何だか楽しそうな気がしませんか?私が勝手に思っているだけでしょうけど・・・(笑)
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