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堀井 勝美プロジェクト_HOT IS COOL ◇ 2009年 08月 02日
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夏になると自然と夏に似合うアルバムや曲を聴きたくなるのですが、FUSION系の音楽にも夏向けの作品が多くて、この時期になるとFUSIONを聴く機会も多くなります。今回は夏になると聴きたくなる堀井 勝美プロジェクトのアルバムの中から『HOT IS COOL』を紹介します。

堀井 勝美プロジェクトというのは、堀井 勝美がプロデュース、全曲の作曲・編曲を手掛けていますが、バンドのメンバーは固定ではなく、アルバムや楽曲によって変わるというのが特徴です。堀井 勝美自身が演奏に加わることが少ないというのも面白いところですね。

『HOT IS COOL』は、堀井 勝美プロジェクトが1987年にリリースした記念すべきデビュー・アルバムです。
このアルバムの1番の特徴は、ドラム・パートが全て打ち込みというドラムレスの編成だということでしょう。参加しているミュージシャンは、難波 弘之(key)、倉田 信雄(key)、鳴瀬 喜博(b)、是方 博邦(g)、土岐 英史(sax)、数原 晋(tp)、 川瀬 正人(per)等という面々です。

『堀井 勝美プロジェクト / HOT IS COOL』
01. NON-STOP PARADISE
02. HOT IS COOL
03. TO MY COAST
04. CAN'T GO BACK TONIGHT
05. AND MY PARTY BEGAN
06. OUT OF THE BLUE
07. HOLY SUNSET
08. ALONE, AT LAST

単調な打ち込みのリズムから強烈な鳴瀬 喜博のスラップ・ベースが入りスタートする01。メロディー・パートはサックス中心ですが、シンセのソロ、ベース・ソロを交えてスリリングな感じに仕上がっています。海岸線を走る車の疾走感みたいなものを感じる1曲です。

アルバム・タイトル曲02。打ち込みを軸にした曲で、ベースもシンセ・ベースを使っています。メロディ・パートはヴォコーダーみたいです。ダンサブルなナンバーで、デジタル・ファンク路線といった感じですね。是方 博邦のギターがフィーチャーされています。

数原 晋のフレンチ・ホーンがメロディーを奏でる03。哀愁感漂うフリューゲル・ホーンの音色がたまりません(笑)。イメージ的には夕暮れ時の浜辺といった感じでしょうか・・・。何とも涼しげな曲でお気に入りの1曲になっております。

軽快なギター・カッティングで始まる04。都会的なサウンドながら爽快感のあるナンバーです。当時の流行ということもあるのでしょうが、この曲は生のドラムの方が断然良くなったと思います。曲、アレンジともかなりカッコ良いので、少し残念な気がします。打ち込み自体が悪いと言うことではなく、当時のサンプリング技術の問題で音がチープなんですよね。

パーティーの楽しげな雰囲気が伝わってくるような05。鳴瀬 喜博が大活躍している曲です。この曲に限っては、曲調にチープな打ち込みのドラムが似合っていて良い感じに仕上がっていると思います。是方 博邦のノリの良いギター・ソロも聴き所です。

小高い丘からコバルト・ブルーの海を見下ろしているというイメージが湧く06。メロディアスなナンバーで大好きな1曲です。実にタイトルの付け方が上手いと思うのですが、この曲はまさに"ブルー"という色のイメージですね。何とも心地良い曲です。

包みこむようなシンセとピアノ、そして夕暮れ時の情景に似合うフリューゲル・ホーンで始まる07。オレンジ色に染まった美しい夕陽をしっかりと連想させてくれるナンバーですね。アレンジの面でアルバム中で1番好きなアレンジの曲です。バンド・メンバーの特色を上手く出している曲という気がします。

"ALONE AT LAST"シリーズはまさにここから始まったという08。本当に美しいバラード曲で、真夜中の夜空に輝く月が水面を照らして、さざ波と共に揺れているというようなイメージでしょうか・・・(笑)。

私は打ち込みがあまり好きではありません。その理由のひとつが技術的な進歩によって音が"古いもの"と"新しいもの"が顕著に出てしまうところなんですね。このアルバムの楽曲、アレンジ、演奏のどれもが今聴いても全く違和感の無い素晴らしい出来なのに、打ち込みのドラムの音がしょぼいんですよね。もし、生のドラムだったらこんな印象は受けなかったはずだと思うと、残念な気持ちになります。
もちろん時代の流れとか流行とか、色んな背景があって堀井 勝美も打ち込みを使ったということなんだと思いますが・・・。
打ち込みの音が気にならない人であれば何の問題も無く気持ち良く聴けると思いますし、数々の名盤を残してきた堀井 勝美プロジェクトの第一歩としても非常に良いアルバムだと思います。
最近では入手困難なようですが、機会があったらぜひ聴いてみて下さい。お薦めです。
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by kaz-shin | 2009-08-02 10:46 | FUSION系 | Trackback | Comments(10) | |
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Commented by Apollo at 2009-08-02 18:36 x
kaz-shinさん、こんにちは。

私にとっての堀井勝美と言えば、NHKの朝ドラ「凛凛と」のテーマ曲「GREEN」です。
この曲を聴きたくて、収録されている「Summer's」を買いました。どの曲も、わかりやすくて魅力的なメロディを持っていて、日本のトップ・ミュージシャンが、喜んで参加しているのもわかる気がします。

堀井さんは、NHKの仕事がとても多いみたいで、テレビを見ていると意外なところで彼の名前を見かけます。
「おかあさんといっしょ」や「みんなのうた」にも複数の曲を提供しているのを見かけました。

彼のCDはすべて鈴木英人がイラストを描いたアルバム・ジャケットで、音と共に「夏!」のイメージですよね。

音大出身で、これだけポップなメロディを書ける作曲家を他に知りません。
Commented by kaz-shin at 2009-08-04 00:11
Apolloさん、コメントありがとうございます。
確かにNHK関連の音楽に関わっていることが多いみたいですね。
私も場合は、堀井勝美プロジェクトのプロデューサーであり、作曲家のイメージが強いです。
ですから堀井勝美=FUSIONという感じになってしまいます(笑)
Commented by ロロ at 2009-08-06 17:40 x
Kazさん、お変わりありませんか? 今年は冷夏といいますが、やっぱり外を歩けば汗がじとじと出てきます(特にわき汗何とかならないか 笑)。どうか水分補給を忘れずお過ごしを♪

さて、私が堀井勝美氏の音楽に初めて接したのは氏の3枚目のアルバム「OCEAN DRIVE」でした。確か紀伊国屋書店に当時入っていたCDショップでコーナーが設けられていた記憶があります。
で、その後結局本記事の「HOT IS COOL」~「Summer's」までそろえました(その後は残念ながら音信不通 泣)。

そうですね、自分にとっては堀井勝美さんの音楽はサイクリング(笑)の時に聴くと最高に心地よいって感じですかね~。打ちこみ音の単純さ加減は同意ですねぇ、生ドラ恋しくなります(事実次作からは生ドラ中心に変わっている もしかしてファーストは売れるかどうか手探りで予算取れなかった?)。
ちなみにレコード会社(BMG JAPAN=旧BMGビクター)って、角松敏生さんと同じで、レーベルもair RECORDSと、凍結前の角松さんと同じなんですよね…。

(下に続く すみません)
Commented by ロロ at 2009-08-06 17:41 x
(上の続き)
それはそうと最近角松さんが、インストアルバムはもう作れない(作らない)的な発言をしていましたが、このご時世インストアルバムではバジェットが組めなくなったのでしょうか。

角松さんに限りませんが、インスト=フュージョン業界はセールス面でも苦境なのでしょうねぇ…(;´Д`)まさに「冬の時代」? というか、音楽業界自体「冬」のように思えてならないです。
 
プロモーションの仕方を工夫>大手企業のCM音楽に採用される>再びフュージョン業界が脚光を浴びる

そんな日が来るといいなと思います。
「右へならえ」は今も昔も同じですが、今の音楽業界の「右(売れ筋)」がレベル低すぎ…(失礼)。
Commented by kaz-shin at 2009-08-07 00:16
ロロさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
お気遣いありがとうございます。
正直ちょっと疲れモードです(笑)
7月から仕事が忙しくなっているもので・・・。
肉体的な疲れなんで休養をとれば心配いりません。

夏になるとFUSION系の音楽を聴く機会が多くなります。
おそらくイメージを湧かせて聴けるからだと思うのですが・・・。
堀井勝美プロジェクトも今日紹介記事を書いた今田勝さんも、夏をエンジョイする為に必要なアイテムになっています。

音楽を外で聴くことが可能になった最初の時代に育っているので、風景・情景と音楽を結び付けて楽しむのが身に付いているんでしょう。

そんな楽しみ方を満喫出来るのがFUSION系の音楽の魅力でもあると思っています。
今はそんな楽しみ方はしないのかも知れませんね。
Commented by Kenny U at 2009-08-12 00:11 x
お・・・再び、堀井 勝美 氏の登場ですね!
上のコメントにも書かれていますが
セカンドの『AVENUE OF ENTERTAINMENT』では、
ちゃんとドラマーがクレジットされてます。
(何と、AB'S の岡本敦夫氏がDsを担当してます)

そして、サードの『OCEAN DRIVE』では、
ドラマー・クレジットが三人に・・・
岡本敦夫氏に加えて、鈴木 Rika 徹(元プリズム)、
石川雅春(ディメンションのサポート)のお二人も担当!

この人、アドリブ誌にいつもコラム書かれてますよね!
私は、その記事毎号読んでいます。
スタジオワークのお仕事が長くなるに連れて
ミュージシャンとの交流も多くなってくる等々。
ファーストからこれだけ巧い人たちが参加しているのですから
セカンド以降、
ドラムもスタジオの人にやってもらう事になったんでしょうね!

ちなみに私が最初に聴いたのはセカンドでした・・・
(発売当時に珍しく定価で買いましたーーー)

追伸:kaz-shinさん、例の件ご連絡が遅くなりすいません。
もう少しお時間くださいね。では、また。

Commented by kaz-shin at 2009-08-13 23:11
Kenny Uさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
レスが遅くなりました。すみませんでした。
2ndは持っていないのですが、『OCEAN DRIVE』は持ってます。
堀井さんのアレンジにはやはり生のドラムの方が良いですね。
堀井さんのアルバムを全部聴いている訳ではないのですが、打ち込みだけで作られたというのは少ないのでしょうね。
堀井さんの曲って突出した名曲って感じの曲は少ないですけど、どれも平均点以上というイメージがあります(笑)
Commented by laydown111 at 2009-08-18 22:53 x
kaz-shinさんこんばんは。

毎度関係ないコメントで恐縮ですが、今回も鈴木英人についてのコメントです。恐縮です。

このアルバムジャケットのイラストタイトルは「Americna Motor Inn」
86年に堀井勝美プロジェクトのために描かれたイラストのようです。
鈴木英人の作品タイトルの付け方は非常に単純で、画面の中で一番目立つ文字をタイトルとしているようです。このタイトルも中央に描かれている看板の文字からとったようですね。

ちなみに2作目以降のタイトルも
・Avenue of Enterttainment : Tinkle Bell Ice Cream
・Ocean Drive : Angie's Groves
・Front and Rear : Plymouth
・The Way I Feel : Alden Laundry & Cleaning
・Summers : Mggie Joe
・Sky Cruisin' : Kaanapali
・Views Collection : Afternoon Break at Bermuda Island
・Lovers : Lovers
※画集に載っていたのは以上で、10作目以降はネットで検索しても分かりませんでした。

Commented by laydown111 at 2009-08-18 22:54 x
(前のコメントよりつづく)

9作目の「Lovers」以外は、タイトルが何故そうなったかはイラストを見れば一目瞭然、というように、タイトルにはそれほどこだわりを持っていないようです。こういったところも鈴木英人の魅力の一つなんですが。

以上、記事とはほとんど関係ないコメントですが、このブログにお邪魔するようになったのも、鈴木英人がきっかけでしたので、改めてコメントさせていただきました。
Commented by kaz-shin at 2009-08-19 23:29
laydown111さん、こんばんは。コメントありがとうございます。
鈴木英人さんのイラストは私も大好きですから、コメント嬉しいですよ。
80年代に鈴木英人さんのイラストに出会い、魅了されてきた一人ですから、
英人さんのイラストが使われたジャケットを見かけるとどうしても手に取ってしまいますね(笑)
POPでアメリカンな鈴木英人さん、リゾート感溢れる永井博さん、この二人のイラストは80年代の音楽を愛する者に
なくてはならないものです。画集こそ持っていませんが、いつか部屋に本物を飾りたいという夢は持っています(笑)
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