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村井 博_NATURAL ◇ 2009年 08月 09日
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今回紹介するのは、村井 博が1990年にリリースしたアルバム『NATURAL』です。
今年の5月に村井 博のアルバム『Mirror of Hearts』のレビュー記事を書いたばかりでした。村井 博に関してネットで調べてみても情報が少なく、プロフィールやディスコグラフィー等詳しい事が判らないのです。ただ、『Mirror of Hearts』が想像以上に良い感じだったので他のアルバムを聴いてみたいと思っていたところ、たまたまBOOK OFFで本作を見つけました。おそらく3枚目のアルバムでだと思いますが、CDの帯にアレンジャーにGREG MATHISONを、エンジニアにDON MURRAYを迎えていると書かれていたので速攻購入してみました。

1st(と思われる)アルバム『Mirror of Hearts』は、1988年リリースながらもなかなかCITY POPな感じだったので、この『NATURAL』も同じ路線だろうと予想しておりましたが、ズバリ的中しました。しかも『Mirror of Hearts』は全曲村井 博の作曲でしたが、本作では佐藤 健、都志見 隆、中崎 英也、羽場 仁志、長岡 成貢、羽田 一郎、白井 良明というメロディー・メーカー達が曲を書いており、村井 博は2曲のみ曲を書いています。アレンジは10曲中8曲をGREG MATHISON、残り2曲(おそらくシングル曲だと思われますが)を船山 基紀が手掛けています。
優れたメロディー・メーカーのおかげで『Mirror of Hearts』に比べ、ずっとPOPでキャッチーなメロディーが揃っていますし、アレンジもかなり洒落ています。

気になるのはミュージシャンですが、L.A.録音にはCARLOS VEGA(ds)、ABRAHAM LABORIEL(b)、MICHAEL LANDAU(g)、GREG MATHIESON(key)、LENNY CASTRO(per)、JERRY HEY(tp)、GARY GRANT(tp)、MARC RUSSO(sax)が参加。国内録音には島村 英二(ds)、長岡 道夫(b)、今 剛(g)、山田 秀俊(key)、斉藤ノブ(per)、木戸 やすひろ(cho)、比山 貴詠史(cho)、EVE(cho)が参加しています。

『村井 博 / NATURAL』
01. OFF LIMITな夜
02. VIDEO DAYS
03. 生粋
04. 涙の消える場所
05. 夏の隠れ家 ~Weekend Resort~
06. Pacific Side Hotel
07. 光の朝
08. A LONG TIME AGO
09. 鉄爪
10. June・25 ~Xmasからいちばん遠い日~

作詞:真名 杏樹、作曲:佐藤 健、編曲:GREG MATHISON、JERRY HEYによるCITY POP色の強いPOPチューン01。LENNY CASTROのパーカッションとホーン・セクションが効果的で、スリリングな演奏がドライヴィング・ミュージックに最適な感じです。JERRY HEYのホーン・アレンジは本当に格好良いですね。

作詞:真名 杏樹、作曲:都志見 隆、編曲:船山 基紀、木戸 やすひろによる02は、おそらくシングル曲ではないかと思われます。サビのメロディーがキャッチーで、シングル向けの曲だと思います。全体的にはオーソドックスなPOPナンバーという印象ですが、なかなか良い曲です。

作詞:並河 祥太、作曲:都志見 隆、編曲:GREG MATHISON、JERRY HEYによる03。生粋とかいて"じゅん"と読ませます。都会的なサウンドが洒落ているAORナンバーです。メロディーだけを捉えると歌謡曲っぽい印象もありますが、アレンジのおかげでAORチックになっていて良い感じに仕上がってます。

作詞:森 浩美、作曲:中崎 英也、編曲:船山 基紀によるグルーヴ感溢れるナンバー04。02同様シングル向きの曲と言えると思います。流石に中崎 英也ですね、良い曲書きます。こシンセ・ベースを効かせたFUNKYなアレンジとキャッチーなメロディーが印象的です。お気に入りの1曲。

作詞:森 浩美、作曲:羽場 仁志、編曲:GREG MATHISONによるお洒落なSUMMERソング05。これはかなり良い曲です。これぞCITY POPといった感じで、メロディーとアレンジが絶妙です。村井 博のヴォーカル、コーラスも雰囲気があって良い感じです。かなりのお気に入り曲になっています。Abraham Laborielのベースがとにかく格好良いですね。

作詞:森 浩美、作曲:長岡 成貢、編曲:GREG MATHISONによる軽快なPOPナンバー06。ありがちなメロディーではありますが、聴き易く耳に馴染んでくるようなメロディーではあります。日本人のアレンジャーだったらもっとバタ臭くなっていたかも知れません。

07と08は作詞:森 浩美、作曲:村井 博、編曲:GREG MATHISONです。アコースティックなサウンドでアルバムの中でも異色な感じのアレンジが特徴の07。ただ悪い意味ではなく、朝の爽やかな雰囲気が良く出ていると思います。村井 博の書いたメロディーもなかなか渋くて良い感じです。
08はしっとりとしたバラード曲です。シンプルな演奏がメロディーを際立たせています。村井 博のヴォーカルは決して上手いとは言えないのですが、以前紹介したアルバムの時よりもずっと良くなってますね。

作詞:田久保 真見、作曲:羽田 一郎、編曲:GREG MATHISONによる軽快でFUNKYなナンバー09。ツイストと同じ"ひきがね"と呼ぶタイトルです。羽田 一郎らしいFUNKYかつキャッチーなメロディーです。MICHAEL LANDAUのギター・カッティングがとにかく格好良くて、そこに耳を奪われてしまいます(笑)

作詞:小倉めぐみ、作曲:白井 良明、編曲:GREG MATHISONによるミディアム・バラード・ナンバー10。Xmasから1番遠い6月25日をSummer Xmasと呼んでいる歌なんですが、これが結構良い曲です。素晴らしいのがアレンジで、歌詞をよく理解してGREG MATHISONがアレンジしているのが判ります。白井 良明の書いたメロディーも秀逸ですが、あはりGREG MATHISONのアレンジ・センスに脱帽です。

アレンジだけでなく、サウンド・プロデュースをGREG MATHISONが手掛けているので非常にバランスが良いですし、DON MURRAYのミキシングも流石といったところですね。1990年代に入ってもここまでCITY POPというかAORの路線に拘っているのが個人的には嬉しいですね。以前紹介した『Mirror of Hearts』よりもプロの作家を迎えている分、ずっと聴き易くなっていると思います。個人的には04、05はかなり名曲ではないかと感じています。
今では入手困難かも知れませんが、CITY POPやAOR好きな方にはぜひ聴いて欲しいアルバムです。もし見つけたら買って損は無いと思いますよ。
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by kaz-shin | 2009-08-09 23:09 | CITY POP / J-AOR系 | Trackback | Comments(11) | |
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Commented by Apollo at 2009-08-10 22:18 x
kaz-shinさん、こんばんは。

残念ながら、この人の名前全く聞いたこともありません。
実は、90〜93年頃の音楽界のことは、私の記憶からはスッポリ抜けているんです。仕事が忙しかったせいですが。

けれども、プロデューサー、アレンジャー、ミュージシャンの名前を見ているだけで、「音」が聴こえてきますね。

あとは、「主役」のヴォーカル・スタイルが、私の好みに合うかどうかだけですね。
ちなみに、これの前の記事の大貫妙子の音楽は、私のストライク・ゾーンです。
Commented by kaz-shin at 2009-08-13 23:01
Apolloさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
レスが遅くってしまい、本当にすみません。

私も90年代が1番音楽を聴いていなかった時代でした。
ただ、探してみると色々面白いアーティストもいるものですね。
村井博さんもCITY POPを継承しているような感じで、リアル・タイムで
知っていれば追いかけていたかも知れません。
Commented by hallucinations at 2009-08-17 19:31
こんばんは。

村井博、私も好きでした。
VIDEO DAYS、おっしゃる通りシングルA面です。B面が生粋。

90年代初頭は村井博や小田育宏など「おっ」という歌手がいましたが、あまり注目されずに消えていったのが残念でした…。
Commented by kaz-shin at 2009-08-17 22:51
hallucinationsさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
それにしてもhallucinationsさんは、相当なマニアですよね~。
いつも感心しています。
私も普通の人に比べたらマニアなんでしょうけど、hallucinationsさんには敵いません(笑)
ラジオというメディアが以前に比べて勢いをなくしているところも、彼らのようなアーティストが注目されなくなった理由かも知れませんね。
そうなるとTV番組、CMとのタイアップしない限りは注目されることすら難しくなってしまっているのが現実なんでしょうかね。
Commented by てつ at 2010-01-13 02:49 x
こんばんは!Kaz-shinさんのおっしゃるとおり、このアルバムは良い曲が多いですね。私は、特に9曲目・10曲目が好きですが、他の曲も好きなものが多いです。正直なところ、村井さんの曲よりも、職業作家の皆さんの楽曲のほうが、個人的にはキャッチーで好みなので、以前のMirror of Heartsは、あまり好きになれませんでした。もうひとつのアルバム、ドルフィン・キックのほうは、「熱帯夜」という曲等が好きだったのですが、かなり前にCDを売ってしまったので後悔しています(笑)
Commented by kaz-shin at 2010-01-15 22:53
てつさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
レスが遅くなって、すみません。

てつさんも相変わらず渋いところを聴いてますね~。
確かに職業作家の方々が書かれた曲の方がキャッチーで聴き易いですよね。
そういう意味ではこのアルバムは多くの人に受け入れられるかも知れません。
しかしながら、あまりにもマニアック過ぎますよね(笑)
Commented by PEKE。 at 2011-04-02 09:01 x
初めまして。
突然の参入、失礼いたします。

今回の震災で自宅3階のCDラックが崩れ落ち、やむなく整理していたところ、偶然にも「村井博」の『ドルフィン・キック』を発見しました。
何気なく聴いていてとても懐かしくなり、ネット検索したところ、このブログに辿り着きました。

実は村井博は、私の大学の後輩で、昔、一緒に音楽に携わっていたこともあります。
ご指摘の通り、彼の歌はピッチも悪く、喉声で、今ひとつだったのですが、一緒にいると、とても才能を感じる男で、本人の性格・キャラクター?も含め、非常に存在感のあるアーティストでした。

このブログでもどなたかが仰っていたかと思いますが、私も当時から、フロントよりも作家としての側面に期待した向きもありました。

風のウワサでは、ずいぶん前に音楽業界は引退し、何か商売をやっているようなことを聞きました。

もうかれこれ20年近く会っていませんが、元気でやっているのでしょうか?

久々に連絡を取ってみたくなりました。
Commented by boss at 2011-06-25 10:24 x
はじめまして。
PEKEさんと同じように、村井博のCDを聴きながらふっと検索をしてこちらに辿り着きました。

私は当時、村井博さんのファンクラブにも入会していました(^^)
ライブを観に行ったり、池袋のサンシャインで行われたイベントにも行きました。
一緒に撮った写真は今でも大切にとってあります!

ドルフィンキック聴きながら海辺をドライブしてた頃を思い出します。

当時は好きなアーティストがいても、
CDを買うとかライブに行くくらいしか応援の方法がなくて、残念ながら..。

でもこの3枚のアルバムは今でも好きで、たまに思い出したように聴いております。
今は音楽業界は引退されたとのことですが、お元気でおられたら嬉しいです。
Commented by kaz-shin at 2011-06-28 01:42
bossさん、はじめまして。コメントありがとうございます。
実は私、『ドルフィン・キック』は未聴なんですよ。
以前からBOOK OFF等で探しているのですが、なかなか見つかりませんね。
随分前には何度か見かけたことがあるのですが・・・。
夏向きのアルバムのようなのでぜひ聴いてみたいです。
Commented by つっこ at 2011-07-06 12:19 x
はじめまして。
私も皆様と同じく、何気なく、村井博さんで検索したらこちらへ(^^)
村井博さんは、デピュー前から知っていました。その当時からファンで、彼らの気持ちがストレートに伝わってくる音楽、村井さんの声が私は大好きでした。
リリースしたアルバムは、2枚持っています。私は、「ドルフィン・キック」の♪フォト・メールが好きです。
確か、メジャーになっての初ライブは、渋谷公会堂だったように思います。
今でも時々聴いています。
村井博さんを、温かく丁寧に語ってくださって嬉しいです。
懐かしい気持ちで読ませていただきました。
Commented by kaz-shin at 2011-07-07 02:39
つっこさん、はじめまして。コメントありがとうございます。
コメントを書き直して下さったみたいですね。
わざわざありがとうございます。

村井さんを聴いていたという方が結構いらっしゃって少々びっくりしております。(こういう言い方は村井さんに失礼なのかも知れませんね)
少なくとも私の周りで村井さんを知っている人は皆無だったので、色々情報を頂けたり、聴いてましたというコメントを頂戴すると本当に嬉しいです。
いつか『ドルフィン・キック』を見つけたいと思います。
そして、ここで紹介出来たら良いなと思っています。
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