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木村 恵子_AMBIVA ◇ 2009年 08月 19日
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今回紹介するのは、木村 恵子が1989年にリリースした2ndアルバム『AMBIVA』です。既に3rdアルバム『CAFE 1984』は2008年6月に、1stアルバム『STyLE』は2008年の8月18日に紹介しており、1年ぶりの登場となります。
以前紹介した2枚に比べると、ジャケット写真にもその違いが出ていますが、断然POPになっているのが『AMBIVA』の特徴と言えるでしょう。

その大きな要因としては、アレンジャーに清水 信之、松本 晃彦の二人を起用したことだと思います。
1stアルバムは鈴木 茂のアレンジで、まさにCITY POP風に仕上がっていましたし、3rdアルバムは佐橋 佳幸のアレンジで、派手さは無いもののよくまとまったアレンジが印象的でしたが、POPな曲のアレンジに定評のある清水 信之の起用によってアルバム全体のイメージが明るいものになっているように感じます。

収録曲10曲中8曲を木村 恵子自身が作曲していますが、2ndアルバムの時点で既に"木村 恵子節"とでも呼べそうな彼女ならではのメロディー・ラインが存在しますね。シンガー・ソングライターは数多く存在しますが、自分の色というものがメロディーに出てくる人はそう多くは無いと思います。
そういう意味では個性派ソングライターと呼ぶに相応しいかも知れませんね。

『木村 恵子 / AMBIVA』
01. 夏のアンテナ
02. Bye Bye Visconti
03. N.Y. からモーニング・コール
04. モノクロームの太陽
05. 甘い復讐
06. 体重計とアンブレラ (Long Version)
07. 水曜日の贅沢
08. バナナフィッシュにうってつけの日
09. サイドシートの彼
10. ある微笑

アルバムの冒頭から木村 恵子らしいメロディーと清水 信之らしいアレンジが炸裂するPOPなナンバー01。それにしてもここまでギターが上手いキーボード奏者っていうのは清水 信之くらいのものでしょうね(笑)

松本 晃彦のアレンジ曲02。清水 信之のアレンジに緻密さが加わったという印象ですね。軽快でキャッチーなメロディーのナンバーで、男性ヴォーカルが途中入ります。おそらく桐ヶ谷 俊博でしょう。コーラス・アレンジは全曲木村 恵子自身なんですが、この曲のコーラスは結構良いアレンジですね。渋いギター・ソロは今 剛です。

JAZZYなアレンジが小粋な03。アレンジは松本 晃彦です。山木 秀夫(ds)、是永 巧一(g)、JAKE H. CONCEPCION(sax)に松本 晃彦のキーボードという構成で、リズムは生、ホーン・セクション部をシンセを使ってビッグ・バンド風なサウンドに仕上げています。なかなか洒落たメロディーです。

ゴスペル調なイントロが印象的なバラード・ナンバー04。木村 恵子らしいメロディーを持った曲です。バラード曲になるとヴォーカルの弱さを感じますが、メロディアスで良い曲です。美しいコーラスを聴かせてくれるのは、桐ヶ谷 俊博と仁の兄弟、国分 友里恵、東郷 昌和です。アレンジは清水 信之。

軽快なドライビング・ミュージック05。バンド形式による演奏が心地良いナンバーです。アレンジは松本 晃彦。この曲のように疾走感を感じさせる曲には、やはり生のリズムが気持ち良いですね。松本 晃彦のアレンジは打ち込みと生のリズムの使い分けが本当に上手いです。

KANの作曲による06は、ロング・バージョンとなっているのでおそらくシングル・カットされたのでしょう。05と同じ松本 晃彦のアレンジ曲ですが、今度は打ち込みとシンセを多用した都会的なサウンドに仕上げています。KANらしいキャッチーなサビのメロディーが耳に残ります。KANはコーラスにも参加してます。

ヨーロピアンなナンバー07。小野 香代子の作曲、清水 信之の編曲です。アレンジは雰囲気があって好きなんですが、メロディーがちょっと退屈な感じがしますね。雰囲気で聴くといった感じの曲ですね。

なかなかインパクトのあるタイトルの08。夏らしいミディアム・ボッサ・ナンバーです。木村 恵子はボッサ曲としてメロディーを書いていると思いますが、清水 信之のアレンジがアコースティックなボッサにはしないで、面白くアレンジしています。こてこてのボッサ・アレンジでも映えるメロディーだと思います。

GIRLS POPの王道を行くような09。良いですね~、今はこの手の曲が少なくなってしまって残念です。こういうPOPな曲のアレンジは清水 信之の十八番ですよね。かなり格好良い曲になってます。特に後半の木村 恵子自身のコーラスが良いです。

しっとりとしたバラード曲10。凄く良いメロディーだと思います。清水 信之のアレンジもメロディーに似合った良いアレンジを施してます。ここでも清水 信之の渋いギター・プレイが聴けます。本当に器用な人ですね。

ソングライターとして素晴らしい才能を持っていると思える木村 恵子ですが、シンガー、ヴォーカリストとして見た場合は若干弱い印象がありますね。淡々と歌うスタイルは味があって決して悪くはないです。しかし、曲調によってはヴォーカルの弱さが気になるのも正直なところ・・・。バラード曲などにもう少し表現力が出てくると良いかなとも思えます。
しかし、アルバム毎に違ったアレンジャーを起用してトータル的にバランスの良いアルバムを作っています。アルバム毎に特色がありますが、どれも聴き易いですから興味があったら聴いてみて下さい。BOOK OFF等を丹念に探せば見つかると思います。
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by kaz-shin | 2009-08-19 23:16 | CITY POP / J-AOR系 | Trackback | Comments(2) | |
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Commented by Sugar Time at 2009-08-20 00:13 x
こんばんは!

やはりkaz-shinさん、コメントの濃さが違いますね!
こちらを読んで感心しつつ、あらためて聴いているところです。

おっしゃるように、他のアルバムもそれぞれいいですが、このアルバムは今の時期、特にオススメかも知れませんね。

Commented by kaz-shin at 2009-08-22 10:44
Sugar Timeさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
過分なお褒めの言葉、ありがとうございます。
ボキャブラリーの乏しさゆえ、似たような表現ばかりで自分に才能の無さに悲しくなる時があります(笑)

こんな記事でも沢山の方は読んで下さっているので、頑張っていますが・・・。
文章というのは、ある意味センスですからなかなか頑張っても良い文章は書けませんね(汗)

このアルバムにPOPな感じは夏向きという気がしてます。
ジャケットの雰囲気からもアウトドア(車のドライブ)が似合いそうですよね。
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