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鈴木 雄大_STREET OF ECHOES ◇ 2009年 09月 13日
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最近になって嵌っているアーティストに鈴木 雄大がいます。以前紹介した7枚目のアルバム『THE BEAT OF YOUR HEART (君のハートが聴こえる)』を聴いて以来、その作曲のセンスの良さに惚れ込んでしまいました(笑)。
それからは鈴木 雄大のアルバムを探していたんですが、なかなか見つからず、やっと見つけたのが彼が参加したユニット・MORE THAN PARADISEの2枚目『Love Parade』でした。この作品でも鈴木 雄大は良い曲を書いており、益々興味を持ちました。
何とか鈴木 雄大のオリジナル・アルバムを見つけようとBOOK OFFをあちこち探しましたが、見つかりません。オークションを利用するしかないかなと思っていた矢先、九州出張中に博多のBOOK OFFでいきなり2枚見つけ速攻で購入した次第です。

今回紹介するのはその中の1枚で、1987年にリリースされた5作目のアルバム『STREET OF ECHOES』です。
このアルバムを聴いて驚いたのは、あの久石 譲が10曲中4曲アレンジを担当していたことでした。久石 譲と言えばスタジオ・ジブリ作品や北野 武作品等映画音楽の作曲家として有名ですが、アレンジャーとして仕事をしているとは知りませんでした。
イメージ的には、映画音楽のようなストリングスを軸とした美しい音色を想像しがちですが、実際はかなりFUNKYな部分もあってCITY POP風なアレンジになっています。流石にクインシー・ジョーンズに憧れて、久石(kuishi=クインシー)譲(jyo=ジョーンズ)という名前にしただけのことはあると妙に納得してしまいました(笑)

10曲中8曲が鈴木 雄大の作詞・作曲、2曲が作詞:森 浩美、作曲:鈴木 雄大です。アレンジは久石 譲が4曲、椎名 和夫が4曲、くりはらまさきが2曲となっています。
参加ミュージシャンは、中西 康晴(key)、久石 譲(key)、倉田 信雄(key)、上原 裕(ds)、岡本 敦男(ds)、長谷部 徹(ds)、岡沢 茂(b)、伊藤 広規(b)、角田 順(g)、芳野 藤丸(g)、土方 隆行(g)、浜口 茂外也(per)、ペッカー(per)、ジェイク・H・コンセプション(sax)、土岐 英史(sax)等という顔触れです。

『鈴木 雄大 / STREET OF ECHOES』
01. SOMETHING NEVER CHANGE
02. INNOCENT
03. 白日夢の街 ~TEEN AGE DAY DREAM~
04. AFTER 5のメインストリート
05. 優しいだけのC-BOY
06. ONLY ONE
07. ボーダーラインを歩け
08. A MIDSUMMER NIGHT DREAM
09. 君のためにサヨナラを
10. クロスビーのささやき

軽妙なギター・リフと重厚なベースが印象的なCITY POPチューン01。この曲のアレンジが久石 譲というのが最初信じられない感じでしたね(笑)。鈴木 雄大の書くメロディーの最大の特徴はそのキャッチーさにありますが、この曲も耳にすんなり入ってくるメロディー・ラインですね。

美しいメロディーを持ったバラード・ナンバー02。この曲も久石 譲のアレンジなんですが、この曲に関しては久石 譲のイメージ通りという気がします。サビのメロディーが秀逸で、2時間ドラマのエンディング曲に使ってもおかしくない感じの曲です。

ロック色の強い03は、尾崎 豊の世界に通じるものがありますね。アレンジは椎名 和夫です。キャッチーなメロディーですし、悪い曲ではありませんが正直私好みではありません。

アーバン・メロウ・バラードという表現がピッタリな04。どちらかと言えば"渋い"というタイプの曲です。都会の夜をイメージさせる椎名 和夫のアレンジがとても好きです。

80'sのPOP路線のど真ん中といった感じの05。キャッチーかつPOPで、独特の軽さが特徴と言えるでしょう。例えるなら杉 真理の音楽に近い雰囲気です。お気に入りの1曲になってます。この曲も久石 譲のアレンジなんですが、どうにもイメージとは違い過ぎて・・・(笑)

06は今の久石 譲の世界に近いアレンジのバラード曲です。スケールの大きいバラード曲ですし、メロディーも美しいですが、個人的には02に軍配が上がりますね。

爽やかなミディアム・ナンバー07。派手さは無いのですが、曲としてまとまっていて何故か惹かれる、そんな曲ですね。私が今まで聴いた鈴木 雄大の曲の中ではこれほど爽やかな曲は少なかったですね。くりはらまさきのアレンジの影響が大ですね、きっと。

椎名 和夫のアレンジによる08は、打ち込みを駆使したサウンドです。タイトルのイメージとは少し違う三拍子のバラード曲で、哀愁の漂うメロディー・ラインが特徴です。

07と同じくりはらまさきのアレンジ曲09。初期の竹内 まりやの音楽を彷彿させるような、ある意味オーソドックスな感じさえするナンバーです。根底にはウエスト・コースト・ロックがあるような気がします。この曲も聴く度に味わい深くなる、そんな曲ですね。

JAZZYなバラード・ナンバー10。タイトルのクロスビーは、あの"ビング・クロスビー"です。つまりこの曲はX'masソングなんです。大人の二人が静かなBARでイヴを迎えているといった雰囲気でしょうかね(笑)。渋い曲です。八木 のぶおの素晴らしいハーモニカが堪能出来ます。アレンジは椎名 和夫。

独特な声質で、歌もなかなかですが、やはり何と言ってもあらゆるタイプの曲を書ける器用さと、メロディー・ラインにセンスの良さを感じるアーティストですね。独特な声質ゆえにヴォーカルに関しては好き嫌いが別れてしまうかも知れませんが、私は結構好きです。
ただ、どれも良い曲なんですが、ヒットに結び付くようなインパクトには欠ける印象です。シングルよりもアルバムで良さが出てくるタイプかも知れません。
東芝時代の音源を含め、ぜひとも再発を希望しているアーティストの一人です。BOOK OFFでもあまり見かけませんが、興味があったら聴いてみて下さい。私の最近のお薦めアーティストです。
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by kaz-shin | 2009-09-13 22:31 | CITY POP / J-AOR系 | Trackback | Comments(13) | |
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Commented by 哲学者になりたい猫 at 2009-09-13 23:58 x
南野さん提供曲のセルフカバー02は南野さんのももちろんいいんですが、鈴木さんのも本当に味があっていいんですよねぇ~(南野さん版タイトルはは「潔白」(『GELATO』収録)久石さんは結構アイドルPOPSの分野で作曲・編曲をしていたんですよね。Kazさんに近い分野でいえば菊池桃子さんの「Ivory Coast 」がそうですね。(作曲林哲司、編曲久石さん)いまや劇伴の大家になりつつある作曲家千住明さんも作曲、編曲家活動してましたし(高岡早紀さんや高橋由美子さん等ビクター関連で)本当にこの分野のPやDは家分野の才能に対しアンテナを張っていて、いかに連れてくるかに神経をとがらせていたんだなぁ、だから面白かったんだなぁと思いますね。だいたい久石さんはもともと現代音楽の人であり、80年代前半は電子音楽(テクノ)の人なんだよというと今の若い人の大半は驚くでしょうでしょうね、もういまや宮崎・北野音楽の人ですから。でも風の谷のナウシカのBGMヲ聴けばシンクラビアばりばり使いまくりのその音楽は間違いなくテクノのど真ん中の一人だったことがよくわかるんですよね。
Commented by Sugar Time at 2009-09-14 01:09 x
鈴木雄大さん、先日行った吉野千代乃さんのライブの会場・com.cafe音蔵を運営する「国境なき楽団」の理事だそうで(代表は庄野真代さん)、こちらでお名前を聞いていただけに、ちょっと因縁を感じてしまいました。

実は二月ほど前に、とあるBOOK OFFで見かけたんですよね。しかも100円!すんごーく迷ったのですが、男には手を出さないという一線を守る(笑)、ということで見送りました。けど、kaz-shinさんがそこまで入れ込んでるなら、もう一度行ってあれば買って聴いてみようと思います(^^)>
Commented by kaz-shin at 2009-09-15 00:29
哲学者になりたい猫さん、こんばんは。コメントありがとうございます。
02は南野さんに提供した曲だったんですね~。これ良い曲ですよね。
『GELATO』は要チェックですね、探してみます。
千住さんがアレンジャーとして活躍されていたのは知ってましたし、結構聴いていたんですが久石さんは記憶に無かったですね。
このアルバムでの久石さんのアレンジは、かなり私好みです(笑)
特にテンポのある曲が良いですねぇ。
鈴木雄大さんの初期作品が益々聴いてみたくなった今日この頃です。
Commented by kaz-shin at 2009-09-15 00:34
Sugar Timeさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
もし100円で入手出来たらぜひ聴いてみて下さい。
鈴木さんも色んなタイプの曲があって、曲によっては好き嫌いは別れるかも知れませんが、
なかなかのメロディー・メーカーですから聴き易いですよ。
Commented by kotaro at 2009-09-16 10:47 x
久石譲は最初の頃は哲学者さんがいわれる通りで、現代音楽の人が
アイドル歌謡を手がけているという感じでした。
仕事がどこにあるか、でしょう。
奥慶一さんも東京芸大だけど、スペクトラムやって、岩崎宏美やって、
お邪魔女ドレミやって、やっといま音楽家らしい地位を築かれました。(笑)
僕は聴かないけど、アニメ系には沢山の才能が集まっていると思います。

現代音楽は武満徹や黛敏郎の時代にくらべて食えなくなっている
(こんな言い方は自分でも嫌いですが)と思います。
坂本龍一と師匠先輩格の高橋悠治くらいが最後のスターで、教授は自分の道を進みましたし、水牛楽団の評価も最近でませんね。
その理由は家庭における教養主義の崩壊にあると思います。
テレビが完全に捨ててしまいました、特に民放は。クラシックも「のだめ
」にしないと見てくれない。
うちでも完全に崩壊して、子供に言っても無駄。自分から難解な音楽を聴く面白みを一生感じないか、どこかで目覚めるかでしょう。

あ、鈴木雄大は山本逹彦を借りた時に姉貴がこれももってけと「YU-DAI」を貸してくれましたので今度聴いてみます。
Commented by まつのすけ at 2009-09-16 23:31 x
kotaroさんの子供さんの気持ち、何となくなんですが分かりますね。教養は押し付けて育てるものでしょうが、音楽の好みは押し付けられるものでは決してないでしょう。

私の経験からですみませんが、難解な音楽はピアノや吹奏楽などに携わらない限り、興味が持てるものではないと思います。若い世代の子って、どうしても分かりやすい音を好む傾向があるのではないでしょうか。kotaroさんの世代で言えば、学校で習う堅苦しい音楽よりも、フォークや歌謡曲、いや洋楽みたいな。

ただ誤解のないように申し上げれば、聴かないよりも聴いた方がいいというのは言えると思います。自分から音楽を聴くようになるためには、試行錯誤や紆余曲折は避けて通れない気がしますね。難しい音楽は、自分から音楽を聴くようになれば、関心は向いてくると思いますよ。ですから、押し付けたり、嘆かず、そっと見守ってあげればよろしいじゃないでしょうか。
Commented at 2009-09-18 03:32 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by kaz-shin at 2009-09-19 23:04
kotaroさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
レスが遅くなってしまいました。すみません。

会社の後輩達に「音楽好き?」と訊ねると、大抵は「好きです」と答えます。
「CDは何枚位持ってるの?」と訊ねると「結構持ってますよ!30枚~40枚位もってますね」というような答えが返ってきます。
最後に「持っているCDを買った理由」を訊ねるとある傾向が見えてくるんですね。
つまり"音楽が好き"じゃなくて"曲が好き"なんですよね。
最近"音楽が好き"という人と出会えることが少なくなりました。
そういう意味ではこのブログには"音楽が好き"な人が集ってくれるのでホッとします(笑)。

すみません。レスになってませんね。
Commented by kaz-shin at 2009-09-19 23:09
まつのすけさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
レスが遅くなりました。ごめんなさい。

いつもしっかりしたコメントに感心しております。
そして若者の代弁者のような格好で、色んな意見を聞かせてくれることに感謝しています。
なかなかこの歳になると、若いつもりでも世代のギャップを感じます(笑)。
ですから、まつのすけさんのコメントは良い刺激になります。
これからもよろしくです。
Commented by kadomania at 2009-09-27 02:05 x
しつこくてすいません、今日はここらへんでヤメておきます。
(角松さんは、またいずれ・笑)

鈴木雄大さんのオリジナルを聴きたい、聴きたいと思って時間だけが
過ぎてしまっていたのですが、kazさんのレビューを拝見して、「やっ
ぱりゲットしよう」と思っている次第です。

ちょっとスレから離れてしまうのですが、おいらが雄大さん関連のアルバ
ムでたった一枚だけ所有しているのがありまして、ZEBRA ONEと言う
ユニットの「Cross that ZEBRA! ~あの横断を渡れ」と言うアルバム
があります。(ご存じでしたらすいません)

90年代に活躍していたELLISという、これまたユニットグループのヴォ
ーカリストだったエリさんをヴォーカルに向かえて制作されています。
全曲、雄大さんの作曲&アレンジで、岡沢茂、蒲田清、西本明・・・などが
参加しています。(雄大さんも数曲Voとってます)

ちょっと地味ですが、力の抜けた良いメロディの楽曲が揃ってますので、
オススメです♪

Commented by kaz-shin at 2009-09-27 19:52
kadomaniaさん、本当に沢山のコメントありがとうございます。
鈴木雄大さんはMORE THAN PARADISE以外にもユニット組んでたんですね、知りませんでした。
聴いてみたいですね。探してみます。

雄大のソロ、結構良いですよ~。本当に良いメロディーを書きますし、ヴォーカルも良いです(好き嫌いはあるかと思いますが・・・)。
自信を持ってお薦め出来るアーティストなんで、ぜひ聴いてみて下さい。
Commented by カオス at 2010-02-24 05:34 x
おはようございます。

私が所有している鈴木雄大さんのアルバムの中では、このアルバムが最も好きですし、隠れた名盤だと思います。
中でも「INNOCENT」と「クロスビーのささやき」は、鈴木さんの独特のボーカルに合っている感じでお気に入りです。
もともとはCMにも使用されていた「レイニーサマー」を聴いて、鈴木雄大さんをチェックするようになりました。
「レイニーサマー」は名曲だと思っていますので、CD化されることを望んでいます。
YouTubeでも聴くことができます。お薦めですよ。
Commented by kaz-shin at 2010-02-25 23:59
カオスさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
レスが遅くなってすみません。

鈴木雄大さんの書くメロディーは個性的なのにとてもキャッチーですよね。
個性的な声質なんですが、嵌る人は嵌りますね(笑)
初期作品がCD化されないのが不思議でなりません。
CD化して欲しいですね。
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