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流線形と比屋定 篤子_ナチュラル・ウーマン ◇ 2009年 11月 15日
流線形と比屋定 篤子_ナチュラル・ウーマン_e0081370_014678.jpg 

今回紹介するのは、70年代終盤から80年代にかけて私を夢中にさせた"CITY POP"を現代に継承しているとも言えるクニモンド瀧口によるオウンユニットである流線形と沖縄出身のシンガー・比屋定 篤子によるコラボレーション・アルバム『ナチュラル・ウーマン』です。
このアルバムは11月4日に発売されたばかりなのですが、CITY POP好きの私にとってはヘビーローテーションになるのは必須であり、事実毎日のように聴いてます(笑)

以前、流線形の通算3枚目にして初めてのフル・アルバム『TOKYO SNIPER』(2006年)を紹介しました。決して今の時代に売れる音楽とは言い難いのですが、CITY POPが好きな人が聴けばきっとそのサウンドにホッとすると同時に、クニモンド瀧口の洒落っ気のあるアレンジやサウンド・メイクに顔がニヤついてしまうこと請け合いです。
『TOKYO SNIPER』では、ヴォーカルに江口 ニカ(一十三十一)を迎えて制作されましたが、今回は沖縄出身のシンガー・比屋定 篤子を迎え、「流線形と比屋定 篤子」名義でのアルバム・リリースとなりました。これはアルバムの構成が、比屋定 篤子のセルフ・カヴァーと3曲とクニモンド瀧口が比屋定 篤子に歌って貰いたいとJ-POPのカヴァー2曲、流線形のオリジナル3曲となっており、比屋定 篤子を前面に押し出した形によるものでしょう。

流線形の音楽の面白さ・良さは実際に聴いてもらった方が、私が拙い文章であれこれ書くよりもずっと早いと思います(笑)。特にCITY POPやAORを好んで聴いていた人ならば、流線形の面白さは理解して頂けるような気がします。興味のある方はぜひ1度聴いてみて下さい。

『流線形と比屋定 篤子 / ナチュラル・ウーマン』
01. ムーンライト・イヴニング
02. あたらしい日々
03. 何もいらない (大貫 妙子のカヴァー)
04. まわれ まわれ (比屋定 篤子のセルフ・カヴァー)
05. オレンジ色の午後に (比屋定 篤子のセルフ・カヴァー)
06. サマー・イン・サマー ~想い出は、素肌に焼いて~ (八神 純子のカヴァー)
07. メビウス (比屋定 篤子のセルフ・カヴァー)
08. ナチュラル・ウーマン

ピックアップ曲:
「ムーンライト・イヴニング」 / 作詞・作曲・編曲:クニモンド瀧口
クニモンド瀧口自身によるライナーに"今井 裕さん解釈のDr. Buzzard's Original Savannah Band的な曲"と書かれていたのがこの曲でしょう。今井 裕のアルバム『A COOL EVENING』に収録されていても違和感の無いナンバーに仕上がっています。もし、ヴォーカルが桑名 晴子だったなら、今井 裕の曲と勘違いしたかも知れません(笑)

「何もいらない」 / 作詞・作曲:大貫 妙子、編曲:クニモンド瀧口
大貫 妙子のカヴァーで1977年にリリースされた2ndアルバム『Sunshower』に収録されていたナンバーです。オリジナルのアレンジは坂本 龍一なんですが、クニモンド瀧口のアレンジはオリジナルのイメージを崩すことのない、割とオリジナルに忠実なアレンジに仕上げています。選曲やアレンジのセンスの良さを感じると共に、比屋定 篤子と大貫 妙子のヴォーカルが、非常によく似ていることに驚かされます。

「まわれ まわれ」 / 作詞:比屋定 篤子、作曲:小林 治郎、編曲:クニモンド瀧口
比屋定 篤子のセルフ・カヴァー曲で、1999年の2ndアルバム『ささやかれた夢の話』に収録されていた曲のようです。彼女のオリジナルを聴いたことが無いので、オリジナルのアレンジがどうなっているのか不明ですが、このアルバムでのアレンジはまんまTOTOの「Georgy Porgy」です(笑)。これがクニモンド瀧口の凄いところですね。この曲を聴いて単に"パクってる"と思うような人は、流線形の音楽を心底楽しめません。逆に曲を聴いて頬が緩んでしまう人こそ、流線形の音楽を堪能出来るでしょう。

「サマー・イン・サマー ~想い出は、素肌に焼いて~」 / 作詞:山川 啓介、作曲:八神 純子、編曲:クニモンド瀧口
八神 純子の1982年のシングルのカヴァーです。何とも渋い選曲ですね。実はオリジナルも大好きな曲だったので、流線形が取り上げてくれたのが非常に嬉しいです。八神 純子とは全く違うヴォーカル・スタイルの比屋定 篤子ですが、これが実に心地良いヴォーカルでメロディーによくマッチしているのが驚きでした。そしてもうひとつ驚いたのがコーラス。内川 佳子なる人物のコーラスなんですが、これが八神 純子にそっくりなんですよ。このコーラスを聴くだけでも価値ありますよ!(笑)。
by kaz-shin | 2009-11-15 01:47 | CITY POP / J-AOR系 | Comments(4) | |
Commented by katsu at 2009-11-15 02:48 x
ちょうど流線形のライブに初めて行って来まして
予習はしてなかったので帰りにこのアルバム買いました
「まわれ まわれ」のオリジナルアレンジは重厚でかなり
違うそうです!お客も同じ様な路線に詳しい人も多いのか
ライブでも このこ曲のあのフレーズの時は妙にウケてました(笑)
Commented by kaz-shin at 2009-11-17 00:45
katsuさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
関東の生活に慣れましたか?
偶然この記事を書く参考にするのに流線形のサイトを覗いたところ、
ライブがあることを知りました。
もっと早くに知っていれば私も行きたかったです。
金澤さんのブログにもライブの事が書かれてましたね。
ある意味マニアっぽいところが妙に好きなんで、長くやって欲しいなと思ってます。
Commented by Jun at 2009-11-26 21:09 x
詳しく紹介して頂いてさすがですね。
私のblogでも流線形を書いていましたが、何度聴いても飽きないですね。
シティ・ポップスやAOR好きな方ならハマるアルバムだと思います。
Commented by kaz-shin at 2009-11-28 17:53
Junさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
さすがと褒めて頂くほどの内容はありません(汗)
今の時代ではマニアックと呼ばれそうな流線形ですが、そのセンスの良さには脱帽ですね。
これからもこの路線を続けて欲しいですね。
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