2010年最初のアルバム紹介記事は、ブログを始めた頃に紹介したものの、今読み返すとあまりにも記事の内容が薄っぺらだったので改めて紹介するPart 2シリーズです(笑)
ブログを始めた頃に紹介しているアルバムは、いずれも思い入れの強い作品が多いにも関わらず、まだブログに慣れておらず、自分のスタイルも出来ていない状態だったので、今読み返すと酷いものばかりです。
決して今の紹介記事が良いという訳ではありませんよ。あの頃よりは少しまともになったという程度ですが・・・(汗)
いつかは書き直そうと思っていたんで、今月はPart 2の強化月間になるかも知れません。
大した文章は書けませんが、お付き合い頂けるとと嬉しいです。よろしくお願いします。
さて今回Part 2として紹介するのは、2005年10月17日に紹介した(過去記事はコチラ)作品です。
私の大好きなバンドであり、ライブを観て心底"楽しかった"と思わせてくれた唯一のバンドであるSTADUST REVUEが、1985年にリリースした通算4枚目のアルバム『THANK YOU』です。
この『THANK YOU』は、スタレビの数多いアルバムの中で間違い無く1番聴いている回数が多く、今でも1番好きなアルバムです。残念ながらこのアルバム以上の作品に出会えていません。
今も現役バリバリで活躍されているアーティストに対して、非常に失礼な書き方になるかも知れませんが、私にとってはこの頃のスタレビが最も輝いており、勢いがあったと思っています。そのスタレビの勢いの良さを支えていたのが、1994年にスタレビを脱退してしまった三谷 泰弘です。
『THANK YOU』を聴くと、当時スタレビのサウンド面、コーラス・ワークの中心に三谷 泰弘がいたことがよく判ります。特にスタレビは、コーラス・ワークに定評がありますが、その礎を築いたのは三谷 泰弘だったと思っているのです。あの山下 達郎の現在のツアーのコーラス要員として三谷 泰弘が参加しているのが、その証と言えるかも知れませんね。
現在のスタレビのメイン・ヴォーカルは根本 要一人となっていますが、この頃は根本と三谷の二人体制だったこともあり、曲調の幅も今より広かったように感じます。サウンド面においても、スタレビらしさが出てくるのはやはりライブだと彼等自身がよく知っているので、あくまでもライブで映えるアレンジが施されているのも特徴です。厳しい言い方をすれば、同じ曲でもライブの生演奏の方がはるかによく聴こえるのです。
このアルバムにはライブで聴いたら楽しいだろうなと想像させる部分もあったり、根本や三谷の個性を活かした様々な楽曲が揃っていたりで、聴いていて厭きのこないアルバムに仕上がっています。
収録曲10曲に捨て曲は無いですし、本当に良いアルバムなので興味があったらぜひ聴いてみて下さい。お薦めです。
『STARDUST REVUE / THANK YOU』
01. Thank You
02. と・つ・ぜ・んFall In Love
03. Boy Meets Girl
04. Supersonic
05. 想い出にかわるまで
06. 灰色の街
07. 涙のエピローグ
08. UKI UKI Midnight
09. 夜間飛行
10. 星に唄えば
ピックアップ曲:
「Thank You」 / 作詞・作曲:三谷 泰弘、編曲:STARDUST REVUE
スタレビのライブでの定番曲のひとつです。歌詞の内容からもライブで演奏することを念頭に置いていることが分かります。アカペラ・コーラスから曲が始まるところもいかにもスタレビらしいと言えますね。歌を唄いながらギターを弾かせたら日本一だと思っている根本 要のカッティングが、何とも小気味好いです。
「と・つ・ぜ・んFall In Love」 / 作詞:三谷 泰弘・林 紀勝、作曲:三谷 泰弘、編曲:STARDUST REVUE
ライブで必ずと言って良いほど演奏されるノリの良いナンバーです。ライブでこの曲のイントロが始まると、会場のボルテージが一気に上がるというほどの名曲です。この曲を演奏しないライブと言うのは考えにくいでしょうね。柿沼 清史のベース、根本 要のギターのプレイが印象的です。
「Boy Meets Girl」 / 作詞・作曲:三谷 泰弘、編曲:STARDUST REVUE
しっとりと聴かせるバラード・ナンバーです。三谷は、ヴォーカルが根本 要に似合うもの、自分に似合うものという風に曲を書き分けてる気がします。この曲はまさに根本 要に似合ってる曲だという気がしますね。
「想い出にかわるまで」 / 作詞・作曲:三谷 泰弘、編曲:STARDUST REVUE
6枚目のシングルになった曲です。どこか歌謡曲チックな曲ですが、キャッチーなメロディーが印象的です。私はこういうタイプの曲がスタレビらしくて好きですね。ある意味三谷が在籍していた頃のスタレビを象徴している曲のような気がします。
「涙のエピローグ」 / 作詞:根本 要・手島 昭、作曲:根本 要、編曲:STARDUST REVUE
隠れ名曲だと思っているバラード曲です。根本 要の書く詞には女言葉のものが結構あって、それを根本 要がしっとりと歌い上げるのですが、根本 要の声に女言葉の歌詞はよく似合います。
「夜間飛行」 / 作詞・作曲:三谷 泰弘、編曲:STARDUST REVUE
三谷 泰弘のメイン・ヴォーカル曲の名曲です。三谷自身が歌うために書かれた曲という感じで、どちらかと言うとCITY POP路線ですね。ソロになってからも歌われているようで、三谷自身も好きな曲なんでしょうね。南 佳孝、八神 純子の曲にも"夜間飛行"というタイトルの曲がありますが、いずれも名曲だというのが凄いです(笑)
さて、このアルバムは私も好きです。特に「と・つ・ぜ・んFall In Love」と「想い出にかわるまで」は好きですね。根本さんの声は、もちろん好きなのですが、このアルバムに限らず楽曲は三谷さん作曲のほうが好きなものが多いかもしれません。
話は変わりますが、もしCD紹介のネタ不足でお困りのことがありましたら、例のアルバムも、お気が向きましたら(笑)。それとは別に、是非ご紹介したいCDもありますので、別の機会に、また私信させて頂くかもしれません。
皆さんへのコメントのレスは、数も多く本当に大変だと思いますので私へのコメントはなくても大丈夫ですので。それでは、また!
あまりガイド本で取り上げられることの無いスタレビ、と、このアルバム。
現役のファンの割合が三谷さん以降の方々が増えてきているようです。
とても僕自身にはその現象が不思議でたまりません。
このアルバムは今のスタレビのライブスタイル、の基礎を作ったアルバムのように思えます。このアルバムを所有していなくてライブに行くのは楽しさの半分も得られていないように思います。いつぞやのライブで「涙の・・」がギターガンガンの曲の後に暗転して要さんにピンスポがきて始まったことがあって、とても印象的でした。
「とつぜん・・」が無いライブは考えられませんね!!!!!・・・。
今でも三谷さんのライブでは夜間飛行は大事なナンバーですがロックショーのDVDで観られる横一線にメンバーが並んだスタレビはもう背筋に思わず電気が走ります。
本当にお久しぶりです。今年もよろしくお願いします。
私もてつさん同様、三谷さん作曲の方が好きなんですよ。
ですからどうしてもこの時代のアルバムに思い入れがありますね。
例のアルバムですが、去年の夏も大活躍してくれました。
紹介したいなと思っているのですが、その前にてつさんに相談しようと思ってました。(入手方法とか・・・)
また相談にのって下さい。
>このアルバムは今のスタレビのライブスタイル、の基礎を作ったアルバムのように思えます。
まさにその通りですよね。このアルバムを聴かずして、彼等のライブを観ても楽しさは半減してしまうというのも大袈裟ではないと思います。
今回記事をUPするのに、久しぶりにアルバム聴きましたが、やっぱりこの時代のスタレビは勢いがあって良いですね。
それ以上に戸惑ったのが右の人も左の人も「十年目」「グットタイムスから」のファンということでロックショーも観たことないしthank youも印象に無い人でした。とまどいというかなんというか(^_^;)
ライブは楽しめましたか?
昔からのファンばかりでなく、ちゃんと新しいファンを作っているところがスタレビの良い所であり、
それだけ彼等のライブが世代を超えて楽しめるものだという証かも知れませんね
レスが遅くなりました。すみません。
>最近は三谷さんの影を気にすることなく楽しめるようになりました。
そうですか!それは今のスタレビの面々にとっては嬉しいことでしょうね。
私は今でも三谷さんの在籍時代の音源に拘ってしまいます。
と言うよりもその時代の音楽が1番しっくりくるんですよね(笑)
最近ファンになった人も初期のアルバムを順次聴いていけば、三谷さんの功績にきっと気付くと思います。