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門 あさ美_FASCINATION (Part 2) ◇ 2010年 01月 10日
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今回もまたブログを始めた頃に紹介したものの、今読み返すとあまりにも記事の内容が薄っぺらだったので改めて紹介するPart 2シリーズでございます。

今回取り上げるのは、門 あさ美が1979年にリリースした1stアルバム『FASCINATION』(以前の紹介記事はコチラ)です。
彼女の歌を初めて聴いた時の衝撃は今でも忘れません。シングル「FASCINATION」がリリースされた1979年の秋頃というのは、私が大学生で20歳になったばかりの時でした。この歌を聴いた時、その官能的で何とも淫靡とも思える歌詞、ちょっとけだるそうな艶っぽい歌声、ミステリアスで妖艶な容姿、そして何よりもキャッチーなメロディー・ラインに圧倒されました。
特に歌詞は強烈で、当時20歳そこそこの若者が夢中になるというのも当然だったのかも知れませんね。

門 あさ美がアルバム『FASCINATION』をリリースしたのが24歳の頃。私とは4歳しか違わないのにえらく大人の女性という印象がありました。加えて彼女はほとんどメディアにも登場せず、ライブも行わないというアーティストだったので、酸いも甘いも知り尽くした"大人の女"というイメージが先行してしまい、曲を聴く度に妄想の世界に引きずり込まれていた感じでしたね(笑)

あれから30年経過した今聴いても、そのメロウで官能的な世界観に古臭さを感じさせないのは、門 あさ美がソングライターとして素晴らしい素質とセンスを兼ね備えていたからに違いありません。
『FASCINATION』は、インスト曲(作・編曲:戸塚 修)以外の9曲の作曲、8曲の作詞を門 あさ美が手掛けています。更に全曲英語のタイトルですし、2枚目以降のアルバムでは影を潜めましたが、アルバム全体を通してリバーヴを効かせたサウンドに仕上げており、トータル的にバランスの良い作品になっているのが特徴ですね。

『門 あさ美 / FASCINATION』
01. Morning Kiss
02. Keep on Loving
03. Stop Passing Night
04. South Shore
05. Good Luck
06. Fascination
07. Darling
08. Smile for Me
09. Fancy Evening
10. Blue

ピックアップ曲:
「Morning Kiss」 / 作詞・作曲:門 あさ美、編曲:戸塚 修サウンド的には爽やかな朝のイメージもあるのですが、そこは門 あさ美ですからちょっと官能的な朝の世界になってしまいます。何故か朝の歌なのに夜に聞いても違和感の無いのが不思議です(笑)。このアルバムで唯一残念なのは、ミュージシャン・クレジットが無いことですね。ただアレンジャーから大体の面子は想像出来ますが・・・。

「Keep on Loving」 / 作詞・作曲:門 あさ美、編曲:鈴木 茂
ボッサ調のアレンジが軽快なPOPチューンです。特にサビのメロディーが良いですね~。天気の良い昼さがりに海岸線をドライブしながら聴きたい、そんな曲です。このアルバムの中で昼間に聴きたいと思う数少ない曲でもあります(笑)

「Stop Passing Night」 / 作詞・作曲:門 あさ美、編曲:戸塚 修
門 あさ美の書いた曲の中でもBEST 3に入る位好きな曲です。これは名曲です。まさにCITY POPと呼ぶに相応しく、楽曲・アレンジ(演奏)・歌唱の三拍子揃った曲だと思います。人気の無くなった都心の夜、ドライブしながら聴いたら鳥肌モノですよ。終盤のリフで入ってくるカスタネットがたまらなく好きです(笑)

「South Shore」 / 作・編曲:戸塚 修
インタールード的なインスト曲です。これがまた上質なSummer Fusionといった趣のある良い曲なんですね。鈴木 茂と思われるギターや数原 晋と思われるフリューゲルが、実に心地良いです。2分30秒に満たない短い曲ですが、聴き応えのある1曲です。

「Fascination」 / 作詞:岡田 冨美子、作曲:門 あさ美、編曲:戸塚 修
門 あさ美を語る上で絶対に外せない大名曲ですね。とにかく歌詞が凄い!岡田 冨美子も門 あさ美をイメージして書いたんでしょうが、とにかく似合い過ぎてます。当時の若者が悶々とするのも当然ですよね(笑)

「Darling」 / 作詞・作曲:門 あさ美、編曲:鈴木 茂
メロディアスなミディアム・ナンバー。メロディーの良さも勿論ですが、何ともけだるく艶っぽいヴォーカルがたまりません。鈴木 茂らしいギターが堪能出来ます。

YouTubeというのは何でもあるんですね~。貴重な門 あさ美の映像があったので埋め込んでおきます。


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by kaz-shin | 2010-01-10 00:49 | CITY POP / J-AOR系 | Trackback | Comments(16) | |
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Commented by kotaro at 2010-01-10 14:53 x
kaz-shinさん、今年もよろしくお願いいたします。
今までがややとばし気味でしたから昨年後半からのスピードダウンは
いいんじゃないでしょうか。

門あさ美のこのアルバムはある意味衝撃でした。
客観的にいま聴いてもセンスの良い作品です。
私は自動車と音楽をよく比較するのですけど、今の音楽は完成度は高いけれど
抜き出た個性や「大当たり」が少ない。
その点80年前後は、水準は低いけれど時々「おぉっ、」というのに出くわしました。
インストのサウスショァをピックアップされているのには慧眼と判定します。

Commented by Thunderer at 2010-01-11 04:06 x
kaz-shinさん、こんばんは。
(あれ、年始の挨拶させてもらいましたっけ?失礼していましたらご勘弁を。)

門あさ美さんの記事を読んで、久しぶりに、いろいろ聞いてみました。
私は、「月下美人」を最初に聞いたからか、当時は
『Seminude』(カタカナだったかな?)『麗』『HOT LIPS』あたりのほうが
好みでした。
(久しぶりに聞いてみてもやっぱりそんな感じです。)

『FASCINATION』は曲を聞いているとなんとなくけだるい感じがある曲が多くて、たまに聞くと面白いアルバムだとは思いますが、
「Fascination」という曲は結構好きなのでいいのですが、
他はなんとなくだらだらと聞き流してしまいます。
もっと後の曲、「月下美人」や「美姫伝説」「お好きにせめて」あたりでは、まず、そんな感じにはならないのですけど(他のアルバムの中にも気だるい感じの曲はあるので門あさ美さんの特徴なのかもしれません)。
・・・音楽の完成度とか衝撃とか(実際に『FASCINATION』をはじめて聞いたときは他にこんな音楽を聞いたことなかったのでびっくりではありました。)とはまったく違う観点からの個人的意見ということで。。。
Commented by martha1961 at 2010-01-11 16:44 x
こんにちは。
映像の情報ありがとうございます。
動画で彼女の姿を観たのは初めてかもしれません。

私にとっては
[Sachet][セミ・ヌード]
辺りを一番聴いたので、このアルバムあまり印象が深くはないですが聞いてみようと思います。
それにしても今彼女はどうしているのでしょうね?
Commented by hisa at 2010-01-11 20:39 x
新年のあいさつも兼ねて
今年も楽しみにしているので無理をしないで続けてください
実はたまたまこのCDを昨年12月に買いました。曲はだいたい知っていたのですがアルバムとしてはもっていなかったんですが、HMVの3枚買うと30%OFF(最近はまって洋楽を買いまくってます)でたまたま1枚足りなくて探していたらこれがあったので買ってしまいました。
Fascinationはじめ悪くはないですが、あとのアルバムのほうが完成度は高いかなという気がします。
わたしは車で通勤ですが、このアルバムを通勤時朝から聴くのはちょっと違和感がありますね。
Commented by kaz-shin at 2010-01-11 21:23
kotaroさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
今年もよろしくお願い致します。

どうも皆さんのコメントを拝見すると、今ひとつこのアルバム人気が無いようで・・・(笑)
リアルタイムで門あさ美さんの音楽に出会った者としては、このアルバムは衝撃的だったですね。
思い入れの強さも含めて、門あさ美のアルバムで1枚を選ぶとしたら、やはりこのアルバムになるかと思います。

>インストのサウスショァをピックアップされているのには慧眼と判定します。
そんなに良い眼は持っておりません(汗)。単に好きな曲というだけです(笑)
Commented by kaz-shin at 2010-01-11 21:42
Thundererさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
今年もどうぞよろしくお願い致します。

楽曲で考えた場合、確かにこのアルバム以降に作られた曲の方が完成度が高いものが多いと私も思います。

しかし、このアルバムには当時テイチクが、「ファッション・ミュージック」という新ジャンルで売り出していこうという意気込みを、選曲、曲のタイトル付け、アレンジ、サウンド、ジャケット・デザインの全てに感じるんですね。
私にとっては、あさ美さんのアルバムの中で1番まとまったコンセプトを感じるアルバムなんですよね。
でも皆さん、色んな好みのアルバムや曲があって、それぞれに思い入れがあるっていうのが面白いですよね。
Commented by kaz-shin at 2010-01-11 21:51
martha1961さん、こんばんは。コメントありがとうございます。
このアルバムに対して印象が薄い人は多いと思いますよ。
おそらくテイチク時代のアルバムで1番売れていないのが、この1stだったと思います。
その後、『Sachet』、『セミ・ヌード』、『HOT LIPS』とリリースする毎にセールスは伸びていったように記憶しています。
あとThundererさんのコメントに書かれてましたが、あさ美さんのけだるさが1番協調されている感もあるので、好みは別れるでしょうね。
私はこのけだるさがたまらなく好きなんですが・・・(笑)
Commented by kaz-shin at 2010-01-11 21:57
hisaさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
今年もよろしくお願い致します。

確かに朝の通勤時には似合わないですね(笑)
面白いもので、朝や昼間の海辺を題材にしている曲があるにも関わらず、彼女が歌うとどうも健康的には感じないと言うか、独特なウェット感がありますからね。
完全に夜向き、単なる夜と言うよりも人気の無くなった真夜中向けという感じでしょうね。
Commented by airplay0105 at 2010-01-12 21:44
遅ればせながら今年もよろしくお願いします。

確かに門あさ美さんは品行方正なYAMAHA
コッキーポップに似つかわしくない?アンニュイでけだるい
色気を漂わせていましたね。
そしてその世界に当時の青少年は妄想をふくらませておりました(笑)

個人的には『Lonely Lonely』の「ガラス越し遠くさよなら」の詩世界にシビレタ一人です。

Commented by ケラ at 2010-01-13 23:18 x
東京に来た頃でしょうか『昼の歌謡曲』というFM番組があり
門あさ美の特集で聴いた『Lonely Lonely』がきっかけで
数枚のLPを買い込みました。
『Stop Passing Night』私も大好きです。
こんなに謎めいて雰囲気のあるアーティストって
なかなか今ではお目にかかれなくなってしまいましたね。

明け過ぎてしまいましたが 新春のお慶び申し上げます。
Commented by seigi4 at 2010-01-15 01:32 x
大変遅れましたが、今年もよろしくお願いいたします。
門あさ美さんは、stop passing nightを良く聞いていました。まさに大人の女性という雰囲気でしたね。八神純子さんの「be my best friend」を門あさ美さんに歌って欲しい、とか思っていました。
また、オーダーメイドファクトリーで、五輪真弓さんと渡辺真知子さんの紙ジャケ復刻CD-BOX(blu spec CD)のリクエストをしていて、両者ともに順調に予約受付にまでいきそうです。
実力のあるお二方だけに、CD復刻までいくと良いですね。
Commented by kaz-shin at 2010-01-15 22:49
airplay0105さん、こんばんは。コメントありがとうございます。
レスが遅くなってしまい、本当にすみませんでした。
どうか今年もよろしくお願いします。

確かに当時のコッキーポップでは異質な感じでしたね。
逆にコッキーポップも侮れないなと思ったのも事実でした(笑)
不思議なもので、皆さんが好きな(印象深い)曲の多くは2nd以降なんですよね~。
セールス的にも確かに2nd以降が好調ですしね。
人それぞれに思い入れの曲があって、コメントを読ませて頂いて本当に楽しいです。
Commented by kaz-shin at 2010-01-15 23:00
ケラさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
レスが遅くなってしまい失礼しました。
どうぞ今年もよろしくお願い致します。

懐かしいですね~、「昼の歌謡曲」。
無駄な喋りが無くて、純粋に音楽を聴かせてくれる好プログラムでしたからエアチェックには最適でした。

「Stop Passing Night」は良いですよね~。
雰囲気を含めてとにかく好きなんです、この曲が。
この曲を好きだと書いてくれただけで本当に嬉しいです。ありがとうございました。
Commented by kaz-shin at 2010-01-15 23:30
seigi4さん、こんばんは。コメントありがとうございます。
レスが遅くなってしまいました。失礼しました。
「Stop Passing Night」をお好きな方がここにも・・・嬉しいです。

OMFを今日確認したらリクエストは100%を超えてました。
予約受付がスタートしそうですね~。
凄く欲しいのですが、BOXみたいな感じなんですね~。
せっかくこつこつ集めてきたんで、出来ればバラ売りもお願いいたいところです。
特に『Feel Free』は、CDで聴きたいので・・・。
でも真知子さんを聴いてみたいと思っている人には絶対にお薦め出来るBOXですね。
情報ありがとうございました。
Commented by kotaro at 2010-02-04 15:12 x
今年も自動車のイベントで1月末の東京に来ていたのですが
今回はテープデッキの付いた車で参加しました。
「ファッシネイション」「サシェイ」を裏表に録音した80分テープの状態が良く
車中で何度か聴きながら「おお~門あさ美はええなあ」と大阪弁で再認識してしまいました。

まず、この人が属していたのが「演歌のテイチク」でこのアダルトな声質で
ポップスで売り出したという発想がすごい。ちなみに江原由希子もそうですね。舌足らずですけど。
それからアレンジのことでいうと、減衰音をギターもシンセもかなり効かせて
すごくディープな、かつ下品になる一歩手前で処理しています。
これがすっごくセクシー。「音の遊び人」がいるなと思いました。

俗だけど野暮にならず、かつテイチクなのにからっと揚がった料理のようなのは何故?
インストを入れるのは冒険でしょう。でもここは「間」があれば次の曲が
ぐっと引き立つ。いや脱帽です。当時の音楽界には甘いも辛いも任せて
みるに値する凄腕のシェフや料理人が、いたのだなと。
 
 この年になって、また気に入った1枚になりました。

Commented by kaz-shin at 2010-02-05 02:33
kotaroさん、コメントありがとうございます。
実はこの『FASCINATION』が凄いアルバムだと思うようになったのは、リアル・タイムで聴いていた頃ではなくて最近なんですよ。
とにかく曲順、タイトル、アレンジ、サウンドの全てにおいて練られていて、トータル的なバランス、まとまりに関しては彼女のアルバムでは群を抜いていると思っているのですが・・・。
でも記事を書いてみると思っているような反応は少なかったですけど(笑)
確かに曲だけで言えば他にも良い曲は沢山ありますが、アルバムのバランスで言えばやはりこの作品を選んでしまいます。
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