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YUTAKA_YUTAKA ◇ 2010年 03月 05日
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今回紹介するのは、日本人として初めてGRPと契約したYUTAKAこと横倉 裕が、ソロ名義のアルバムとしては名盤『Love Light』(1978年)から10年の時を経て1988年にリリースした2ndアルバム『YUTAKA』です。

リアルタイムで『Love Light』に出合い、YUTAKAの作曲センスの良さ、アレンジのセンスの良さに驚かされ、私にとって『Love Light』はまさに衝撃的でした。和楽器(琴、琵琶、尺八)を巧みに使い、いわゆる日本人ということをアピールするようなキワモノ的なものとは別次元の素晴らしい音楽を聴かせてくれました。それまで全く興味の無かった和楽器がこんなにも良い音色で、世界に通用する楽器なんだなと気付かされました。

『Love Light』で和楽器を演奏していたのは喜多嶋 修で、YUTAKAはキーボードで演奏に参加していました。
しかし、まだ演奏家というよりもコンポーザー、アレンジャーとしてのイメージの方が強かったのですが、10年の間に琴を習得し、キーボードの腕前もかなり上がっていることが『YUTAKA』を聴くと分かります。そしてアメリカを生活の拠点とすることでアメリカ人の感覚を身に付け、同時に自分が間違いなく日本人ということを自覚することで独自の音楽を築いたということなんでしょうね。
YUTAKAの音楽は、私にとってとにかく魅力的なんです。「どこが良い?」と訊ねられても上手く答えられません(笑)。
強いて言うならば"波長が合う"ということなのかも知れません。
一応"FUSION系"というカテゴリで紹介していますが、YUTAKAのアルバムはインスト曲とヴォーカル曲がバランス良く収録されていて、私の中ではAORと捉えています。

参加しているミュージシャンの顔触れも凄いですよ。Carlos Vega(ds)、John Robinson(ds)、Vinnie Colaiuta(ds)、Freddie Washington(b)、Abraham Laboriel(b)、Nathan East(b)、Carlos Rios(g)、Oscar Castro-Neves(g)、Paul Jackson,Jr(g)、YUTAKA(key、琴、vo)、Don Grusin(key)、松居 和(尺八)、Luis Conte(per)、Paulinho Da Costa(per)、Pauline Wilson(vo)等が参加してます。
プロデュースはYUTAKAとDon Grusin、アレンジは全てYUTAKAです。
FUSION好きな方は勿論、AOR好きな方にも1度聴いて欲しいアーティストです。

『YUTAKA / YUTAKA』
01. COLORS OF THE WIND
02. WARM AND SUNNY SUNDAY MORNING
03. PEACH BLOSSOM SPRING
04. DREAMLAND
05. AKATOMBO / RED DRAGONFLY
06. NIGHT WAVE
07. LIVING INSIDE OF YOUR LOVE
08. THE SHADOWS
09. OUTDOOR LIFE
10. AUROLA
11. REFLECTIONS

ピックアップ曲:
「COLORS OF THE WIND」 / 作・編曲:Yutaka Yokokura
小気味良いFreddie WashingtonのベースとCarlos Riosのギター・カッティング、琴をまるでギターのように扱うYUTAKAのプレイが印象的なインスト・ナンバー。タイトルにもあるように、まさに風を感じさせてくれる心地良いナンバーです。

「WARM AND SUNNY SUNDAY MORNING」 / 作詞:Dan Kuramoto、作・編曲:Yutaka Yokokura
こちらもタイトル通り、気持ちの良い快晴の日曜日の朝を感じさせてくれる洒落たAORナンバーです。YUTAKAとPauline Wilsonのデュエットなんですが、この二人の声質の相性も抜群です。YUTAKAの作るヴォーカル曲は本当にどれもセンスの良いメロディーばかりですね。

「DREAMLAND」 / 作詞:Bunny Hull、作・編曲:Yutaka Yokokura
Bunny HullのコーラスとYUTAKAのヴォーカルが冴えるAORナンバー。YUTAKAのヴォーカルは上手いという印象は与えませんが、優しく耳に溶け込んでくるようで本当に気持ち良く聴けますね。一度全曲ヴォーカル入りのアルバムを作って欲しいものです。

「AKATOMBO / RED DRAGONFLY」 / 作曲:山田 耕筰、編曲:Yutaka Yokokura
童謡でお馴染みの「赤とんぼ」をYUTAKAがピアノで情感豊かに演奏する1分30秒の小曲です。それにしてもこのメロディーは日本人のDNAに訴えかけてくるものがありますね(笑)

「LIVING INSIDE OF YOUR LOVE」 / 作詞:Bunny Hull、作・編曲:Yutaka Yokokura
John Robinsonのお得意のダンス・ビートが印象的で、Pauline Wilsonのヴォーカルがフィーチャーされたヴォーカル曲です。Paul Jackson,Jrの絶妙なギター・カッティングやYUTAKAのコーラス・ワークも聴き逃せません。

「AUROLA」 / 作・編曲:Yutaka Yokokura
琴の音色でオーロラを表現するという発想が心憎い1曲ですね(笑)。シンセ・ベースの使い方が凄く効果的ですし、アルバム中で唯一打ち込みのリズムを使っている曲なんですが、何故かオーロラの美しさと神秘さを感じさせてくれる、そのアレンジ・センスに脱帽です。
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by kaz-shin | 2010-03-05 01:32 | FUSION系 | Trackback | Comments(5) | |
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Commented by じょん at 2010-03-05 09:37 x
donさんの名前がありますね!!!検索せねば
Commented by じょん at 2010-03-05 09:41 x
アメリカのアマゾンで見つけました。ジャケットが違いました、でもジャケ買いするには十分です(笑)
Commented by Apollo at 2010-03-05 16:16 x
kaz-shinさん、こんにちは。

私の世代にとっては、横倉裕はやはり「Love Light」ですよね。
CDを手に入れた時は、えらく嬉しかった記憶があります。

こちらの作品は、存在だけは知ってましたがいまだにチェックしておりません。
さすがに前作から10年経つと、サウンドの印象も変わるんでしょうね。
参加ミュージシャンが私が好きな人ばかりなんで、さっそくチェックしてみたいと思います。
Commented by kaz-shin at 2010-03-06 00:04
じょんさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
ジャケットの写真は国内盤です。
米国盤は赤いバックに琴を抱えるYUTAKAさんが写っているジャケットですよね。
じょんさんはDon Grusinのファンなんですね。
お兄さんと違って個性的な曲を書きますよね。これが結構癖になる(笑)
Commented by kaz-shin at 2010-03-06 00:09
Apolloさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
何と言っても『Love Light』ですね。
あのアルバムを初めて聴いた時、本当に衝撃を受けました。
高い音楽性とメロディー・センスの良さに驚かされました。
Dave Grusinがプロデュースを引き受けたというのも頷けますね。

『Love Light』に比べると、全体的に明るい印象でL.A.フュージョンとAORが混在しているような感じでしょうか。
結構良いので機会があったら聴いてみて下さい。
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