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SONIA ROSA with YUJI OHNO_SPICED WITH BRAZIL ◇ 2010年 03月 28日
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今回紹介するのは、日本にMPB(Musica Popular Brasileira)を広めた立役者の一人と言って良いであろうSONIA ROSAが、1974年に大野 雄二と組んで当時ソニーのレコーディング機材のプロモーション用に作り、ソニーのステレオを購入した人へプレゼントされていたと言われるアルバム『SPICED WITH BRAZIL』です。2001年にCD化されるまで、こんな素敵なアルバムが埋もれていたこと自体が本当に信じられません。

SONIA ROSAのアルバムは以前、大野 雄二がプロデュースした1979年の傑作アルバム『Samba Amour』を紹介しましたが、『Samba Amour』がオリジナルが中心だったのに対し『SPICED WITH BRAZIL』は、スタンダード曲中心で、大野 雄二の冴えたアレンジ、腕利きミュージシャン達の熱い演奏、SONIA ROSAの独特の甘い歌声が絶妙にマッチしており、まさに"和製MPB"と呼ぶに相応しい仕上がりになっています。
大野 雄二の下に集まったミュージシャンは、大野 雄二(key)、岡山 和義(ds)、福井 五十雄(b)、岡沢 章(b)、直居 隆雄(g)、松木 恒秀(g)、ラリー須永(per)、斉藤 不二男(per)、ぺぺ穴井(per)、TIME FIVE(cho)等。
疲れた時にSONIA ROSAの歌声を聴くと本当に癒されますし、私にとってブラジル音楽というのは気分をリラックスさせてくれる清涼剤みたいなものかも知れません(笑)

『SONIA ROSA with YUJI OHNO / SPICED WITH BRAZIL』
01. Garôta de Ipanema (イパネマの娘)
02. Here's That Rainy Day (あの雨の日に)
03. Don't Let Me Be Lonely Tonight (寂しい夜)
04. Secret Love
05. Corcovado
06. Casa Forte
07. Atras da Porta
08. You Make Me Feel Brand New
09. Chove Là Fora (そとは雨)

ピックアップ曲:
『Garôta de Ipanema』 / Antonio Carlos Jobim & Vinicius De Moraes、編曲:大野 雄二
ボサノヴァの名曲と知られる「イパネマの娘」ですが、ここでは早いテンポのラテン色の強いアレンジが施され、ご機嫌な仕上がりとなっています。大野 雄二の弾むようなピアノとSONIAのヴォーカルの絡みが素晴らしいですね。

『Here's That Rainy Day』 / Jimmy Van Heusen、編曲:大野 雄二
1950年代に作られ、今ではJAZZのスタンダードとして多くのシンガーにカヴァーされている名曲ですね。イントロのストリングスを聴いていると、この頃から既に"大野 雄二スタイルのストリングス・アレンジ"が出来上がっていたことに驚かされます。しっとりとしたSONIAのヴォーカルが耳に心地良い1曲。

『Don't Let Me Be Lonely Tonight』 / James Taylor、編曲:大野 雄二
James Taylorのナンバーを軽快なボッサ調にアレンジを施し、まるで古くから聴かれているブラジル音楽のように変えてしまった大野 雄二のアレンジが見事です。

『Corcovado』 / Antonio Carlos Jobim、編曲:大野 雄二
Antonio Carlos Jobimの代表作。この曲のアレンジが最も"大野 雄二らしさ"を感じました。特にイントロのストリングスの使い方は、後の大野 雄二のソロ・アルバム等の中でも聴くことが出来ます。

『Casa Forte』 / Edu Lobo、編曲:大野 雄二
9分近い大作です。とにかくグルーヴィーで熱い演奏と、SONIAの真骨頂とも言えるスキャットが素晴らしいの一言です。MPBのスタンダード・ナンバーの中にはこの曲のように歌詞の無いスキャット・ナンバーが存在するようですね。歌詞のある曲に比べて、シンガーの感性が全てということなんでしょう。この演奏は聴く価値ありますよ。

『You Make Me Feel Brand New』 / Thom Bell & Linda Creed、編曲:大野 雄二
個人的にとても思い入れが強く、大好きなナンバーです。ご存知The Stylisticsの代表曲のひとつです。おそらく大野 雄二がアレンジで1番苦労したんではないかと勝手に想像しています(笑)。何しろこの曲にブラジリアン・テイストの味付けをしようというのですから・・・。この曲を聴いて感じたのは、名曲と呼ばれる曲は、素晴らしいシンガーが歌えばどんなスタイルであれ名曲なんだということです。

心地良い音楽、歌声を求めている方は、ぜひ1度Sonia Rosaを聴いてみて下さい。以前紹介した『Samba Amour』は入手困難かも知れませんが、このアルバムを含め入手可能なものもあります。
休日の昼下がり、何にもせずに好きなお酒やお茶を飲みながら聴いたら、日頃の疲れもきっと少しは癒されると思いますよ。
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by kaz-shin | 2010-03-28 03:04 | 企画モノ | Trackback | Comments(4) | |
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Commented by Apollo at 2010-03-28 14:06 x
kaz-shinさん、こんにちは。

私もこのアルバム、CD化された時に購入しました。
「Samba Amour」が好きだったんで、もう無条件でしたね。
全く力が入っていないヴォーカルに、大野雄二の品の良いオーケストレーションは、リラックスしたシチュエーションにぴったりです。

私が大野雄二を意識し始めたのは、やはり「ルパン」と角川映画でした。
特に「人間の証明」のサントラは、いかにもニューヨーク・フュージョン(もちろん日本での録音ですが。)という感じで、擦り切れるまで聴いていました。
当時の大野雄二のソロ・アルバムは、ほとんどCD化されていないですよね。なんとか良い音で聴きたいものです。
深町純の作品が近年CD化されてきましたね。後は、大野雄二と上田力のアルバムを是非ともCD化して欲しいですね。
Commented by 横浜のvafan at 2010-03-28 22:11 x
こんばんは。私はブラジル系大好きですが、ご紹介のアルバムは
知りませんでした。情報ありがとうございます。あらためて
70年代のJ-フュージョンの奥の深さを感じます。アマゾンや
HMVで入手可能なようですので、購入したいと思います。
Commented by kaz-shin at 2010-03-30 01:22
Apolloさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
オリジナル曲で構成された『Samba Amour』も名盤ですが、
このアルバムもソニアの真髄を感じさせる素晴らしいアルバムですよね。
発売用でなくて、配布(宣伝用)に作られたというのがなんとも贅沢な話です(笑)。

CDが売れない時代と言われていますが、ならば埋もれた名作を世に出すという目的をCDに担ってほしいものです。
Commented by kaz-shin at 2010-03-30 01:25
横浜のvafanさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
ぜひ聴いてみて下さい。
1970年代半ばの録音ですが、レコーディング機材のプロモーション用に作られただけあって音も悪くないですよ。
横浜のvafanの素晴らしいステレオで聴けば、きっと最高ですよ!
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