
今回は、ブログを始めた頃に紹介したものの、今読み返すとあまりにも記事の内容が薄っぺらだったので改めて紹介するPart 2シリーズです。
今回取り上げるMike Mainieriの『LOVE PLAY』における2005年10月の紹介記事(コチラ)は、あまりの内容の無さに愕然としました(笑)。この名盤を紹介するつもりで書いたのでしょうが酷過ぎました。例え書き直したとしても大した文章は書けませんが、2005年よりも多少は良いとは思います。
『LOVE PLAY』は1977年のリリースですが、FUSION界においては1977年~1978年にかけては本当に沢山の名盤と呼べるアルバムがリリースされています。数え上げたら相当数になるでしょうね。当然『LOVE PLAY』も名盤の1枚に数えられるアルバムです。
私がこのアルバムを購入したのは、はっきり覚えていませんが、1978年頃だったと思います。当時FUSIONに興味を持ち始めて、色んなアルバムを片っ端から聴き漁っていた頃でした。
当然その頃はMike Mainieriの名前も知りませんでしたが、馴染みの無かったヴィブラフォンという楽器と参加ミュージシャンの豪華さに惹かれて購入しました。買ってみてその素晴らしさに一体何回聴いたことか・・・。特に「LOVE PLAY」におけるSteve Gaddのドラミングの凄さは何回聴いても、その度毎に鳥肌を立ててましたね(笑)
『LOVE PLAY』の素晴らしい演奏を支えているミュージシャンは、Mike Mainieri(vib, syn,vo)、Steve Gadd(ds)、Rick Marotta(ds)、David Spinozza(g)、John Tropea(g)、Warren Bernhardt(key)、Don Grolnick(key)、Leon Pendarvis(key)、Tony Levin(b)、Will Lee(b)、Arthur Jeikins(per)、Rubens Bassini(per)、Michael Brecker(ts)、David Sanborn(as)、Leata Galloway(vo)等で、当時だから可能だったであろう人選ですよね。
『MIKE MAINIERI / LOVE PLAY』
01. High Life
02. Magic Carpet
03. Latin Lover
04. I'm Sorry
05. Silkworm
06. Easy To Please
07. Sara Smile
08. Love Play
ピックアップ曲:
「High Life」 / 作詞・作曲・編曲:Mike Mainieri
アフリカ音楽のリズム・パターンのひとつである"High Life"を取り入れたというナンバー。Leata Gallowayの中性的で音域の広さを活かしたヴォーカルと、Mike Mainieriのマリンバ・ソロが印象的です。やはりヴァイブやマリンバというのは打楽器なので、パーカッションとの相性が良いのでしょうね。
「Magic Carpet」 / 作・編曲:Mike Mainieri
ロック色の強いナンバーです。Steve GaddのドラミングとDavid SpinozzaとJohn Tropeaの名コンビによるギターのバッキングがとにかく格好良いのと、まるで手引きのシンセのようなMike Mainieriのシンセ・ヴァイブのプレイが素晴らしいの一言です。
「Latin Lover」 / 作詞・作曲・編曲:Mike Mainieri
Mike Mainieriがお世辞にも上手いとは言えないけれど、何とも味のあるヴォーカルを聴かせてくれるラテン系のラブ・ソング。マリンバのソロもありますが、曲の雰囲気を上手く作り上げているアレンジのセンスの良さを感じるAORチックな1曲です。ホーン・セクションやストリングスの使い方が上手いですね。
「I'm Sorry」 / 作・編曲:Mike Mainieri
Michael Breckerをフィーチャーした名曲。Michael Breckerのソロ・プレイの素晴らしさが際立つナンバーですが、David Spinozzaの渋いギター・プレイやMike Mainieriのヴァイブのソロ・プレイがあってこその完成度と言えるでしょう。この曲におけるMike MainieriのヴァイブのソロがまさにN.Y.サウンドって感じで大好きです。
「Sara Smile」 / 作詞・作曲:Hall & Oates、編曲:Mike Mainieri
お馴染みHall & Oatesの名曲のカヴァーですね。この曲ではDavid Sanornのアルト・サックスがフィーチャーされており、この泣きのアルト・サックス・ソロが鳥肌ものです。そしてMike Mainieriのヴァイブのプレイも決してSanbornのソロに負けていないのが、プレイヤーとしての力量を感じさせます。
「Love Play」 / 作・編曲:Mike Mainieri
この名演を聴かずしてFUSIONは語れないとさえ思える大名曲です。この1曲を聴く為にアルバムを買っても損は無いと思います。9分に近い大作ですが、あっと言う間に終わってしまう曲の構成力、アレンジの素晴らしさに脱帽です。David Spinozza、Warren Bernhardt、Mike Mainieriのソロ・プレイも本当に凄いのですが、やはり圧巻はSteve Gaddのドラミングに尽きますね。前半の4分程度はワイヤーブラシを使った渋めのドラミングですが、後半はスティックに持ち替えて怒涛のドラミングを展開します。終盤の盛り上がりでのドラミングは、Gaddが鬼のような形相で叩いている姿が目に浮かびます(笑)
アルバムを通して捨て曲はありません。買って損の無いアルバムですし、FUSION好きなら絶対聴いて欲しい1枚です。自信を持ってお薦め出来る1枚ですよ。
このアルバムがリリースされた翌年の1978年9月に深町 純が一流ミュージシャンを集めての一大セッションを繰り広げます。この模様は『New York All Stars Live』というライブ・アルバムとなりました。『LOVE PLAY』からも3曲が取り上げられています。この名盤もまだ紹介していないので、機会をみて紹介しようかと思っています。
このアルバムは、私にとっては「特別な」一枚です。
学生時代は、汚い部屋にこのLPジャケットを飾っていました。中身は常にターンテーブルに乗っている日々が続いていました。
いつかレヴューしようと思ってたんですが、kaz-shinさんがキチンと紹介して下さっていますので、とりあえず「延期」ということで・・・。

Apolloさん、初めまして。
僕も78~79年頃にこのアルバムを手に入れて、
汚い本棚に飾っていましたよ。
そして、数年昼と夜を逆転した生活を送る切っ掛けになった
アルバムでもあります。
2・4・6・7・8曲目が好きでした。
僕にとっては、音の世界に堕ちていくアルバムでした。
kaz-shinさん、約束のベタな物送りましたよ。
このアルバムを当時聴いていた人は、少なからず「特別」なアルバムに
なったのかも知れませんね。
それだけ楽曲も良いし、演奏も申し分無いということなんでしょうね。
LPの頃はジャケットがインテリアになりましたよね。
CDのジャケットでは・・・?ですね(笑)
お約束通り、記事を書き直しました(笑)
でも、この名盤の良さが伝わったのかは疑問ですが・・・(汗)
何度聴いても厭きないアルバムです。
>kaz-shinさん、約束のベタな物送りましたよ。
ありがとうございます。楽しみにしています。