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GEORGE BENSON_BREEZIN' ◇ 2010年 05月 29日
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今回レビューするのは、FUSION音楽が好きな人なら知らない人はいないと言っても大袈裟では無いであろう名盤です。
George Bensonが、CTIからワーナーへ移籍第一弾として1976年にリリースした『BREEZIN'』です。

『BREEZIN'』は、セールス的に大成功を収めただけに止まらず、ヴォーカリストとして才能を開花させたアルバムとしてGeorge Bensonを語る上では外せない1枚ですね。
プロデュースが名匠・Tommy Lipuma、オーケストラ・アレンジと指揮をClaus Ogerman、録音がAl Schmitt。George Bensonの音楽を知らない人でもこの3人の名前がクレジットに記載されているだけで、否応無く期待は高まりますし、ハズレは無いと確信できると思います(笑)
私がFUSIONに興味を持ったのが1978年頃ですから、リリースされてから2~3年後追いという形で聴きました。あれから30年以上経過した今でも愛聴している1枚であり、今尚色褪せない輝きを持っている名盤ではないでしょうか。

収録曲6曲をたった3日間で録音していることにも驚かされますが、これだけのプロ中のプロが集まれば可能なんですね。
集まったミュージシャンは、以下の通りです。何ともシンプルと言うか少数精鋭って感じです。
Rhythm Guitar、Bass: Phil Upchurch
Electric Piano、Mini-Moog: Ronnie Foster
Acoustic Piano、Clavinet: Jorge Dalto
Bass: Stanley Banks
Drums: Harvey Mason
Percussion: Ralph MacDonald

『GEORGE BENSON / BREEZIN'』
01. BREEZIN'
02. THIS MASQUERADE
03. SIX TO FOUR
04. AFFIRMATION
05. SO THIS IS LOVE ?
06. LADY

ピックアップ曲:
「BREEZIN'」 / Bobby Womack
シンガーであり、ソングライターであり、セッション・ギタリストでもあるBobby Womackのナンバーのインスト・カヴァーで、George Bensonの代表曲のひとつとも言える曲ですね。Claus Ogermanによる美しいオーケストレーションで始まり、軽快なリズム・カッティングが何とも言えず心地良いです。シンプルな編成のリズム・セクションなんですが、オーケストラとのバランスも丁度良いと思います。Phil Upchurchはリズム・ギターだけでなく、ベースまで弾いてます。これが派手さはありませんが、なかなか良いベースなんですよね。
注目はやはり「BREEZIN'」そのものを感じさせるClaus Ogermanのオーケストラ・アレンジでしょう。

「THIS MASQUERADE」 / Leon Russell
カーペンターズを筆頭に数多くのアーティストに取り上げられているLeon Russellの名曲。ヴォーカリストとして注目されるようになったきっかけの曲と言っても良い曲です。上手いのは上手いのですが、まだ少し歌に慣れていないせいか、ちょっと固さを感じるのは仕方の無いところでしょうか。しかし、お得意のギターとスキャットのユニゾンはまさに十八番といった感じですね。8分を超える大作で、George Bensonの歌とギターは勿論ですが、Jorge Daltoの華麗なピアノのプレイ、繊細なストリングス等聴き所が沢山あります。

「AFFIRMATION (邦題:私の主張)」 / Jose Feliciano
盲目のSSW、Jose Felicianoが書いたインスト曲のカヴァーです。メロディアスなナンバーで、George Bensonのギターを堪能出来る1曲。あくまでもギターが主役なんですが、Ralph MacDonaldのパーカッションとJorge Daltoのエレピ・ソロが本当に素晴らしいです。ストリングスも美しくて曲を盛り上げていますが、ストリングス無しでも十分聴ける素晴らしい演奏が魅力です。

「LADY (邦題:愛するレディ)」 / Roniie Foster
Claus Ogermanがいなくては成立しなかったであろうメロウなナンバー。George Bensonのメロウなギターの音色のストリングスの繊細な音の調和が見事です。それにしても単にジャズ・ギタリストとしてGeorge Bensonという捉え方をせず、ヴォーカリストとしても成功させたTommy Lipumaの手腕には脱帽ですね。

普段FUSION音楽に馴染みが無い人でも、AORが好きな方なら楽しんで聴ける1枚だと思いますし、聴いて損の無いアルバムです。
夏の夜のドライブのBGMとして聴いても良いと思いますので、興味があったらぜひ聴いてみて下さい。
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by kaz-shin | 2010-05-29 14:10 | FUSION系 | Trackback(1) | Comments(6) | |
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Tracked from 音楽の杜 at 2010-05-30 12:18
タイトル : George Benson 「Breezin'」(1976)
AORとフュージョンがクロスオーバーした記念碑的アルバム 1976年、ジャズ・ギタリストであったジョージ・ベンソンがワーナー・ブラザーズへ移籍し、プロデューサーにトミー・リピューマ、オーケストラ・アレンジにクラウス・オガーマン、そしてエンジニアはアル・シュミットという豪華流麗な布陣で臨んで制作されたのが本作です。 トミー・リピューマは、アル・シュミットと組み、1974年にニック・デカロの「Italian Graffiti」を制作。これがAORの元祖的作品と言われておりますが、トミーはこの流...... more
Commented by 240_8 at 2010-05-30 12:21
おはようございます。
今週末はこちら千葉へ戻り、ネットサーフィンしてます。かなりの寒さに驚いております。

さてベンソン、一世一代の名作。彼がヴォーカリストとしても目覚めた一枚。
AOR好きの私としてはやはり①ですかね。あのイントロを聴いただけで、至福の時間が始まります。心穏やかにする1曲ですね。
最初は自作の曲かと思ってました。
①の印象が強いので、個人的には夜もいいけど朝、元気を出したいときに聴く1枚です。
Commented by kaz-shin at 2010-05-30 22:51
240さん、こんばんは。コメントとTBありがとうございます。
今頃は名古屋に戻ってる頃でしょうか・・・。ご苦労様です。

このアルバムではやはり「BREEZIN'」でしょうね。
私も最初はそうでしたが、最近は「AFFIRMATION」がお気に入りです。
良いアルバムってどんなに時が経過しても、その時々で楽しめるものですね。だからこそ聴き継がれていくんだと思います。
Commented by デンタ at 2010-05-30 23:04 x
フュージョンの名作に呼ばれて久々の登場です。
フュージョンを聴き始めたのは10年前の大学時代ですが、
ベンソンに限っては、それよりもう少し前の高校時代にカセットで、
ベンソンのブリージンを知りました。

ディス・マスカレードのベンソンのヴォーカルもいいですが、やっぱギターですなぁ~♪
Commented by kaz-shin at 2010-06-01 00:55
デンタさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
このアルバムが1976年のリリースですから、後のFUSIONブームを牽引したと言えるかも知れない重要な作品ですよね。
私もベンソンのギター・プレイは好きですね。
でも歌も捨て難い・・・(笑)
Commented by まるいチーズ at 2010-06-04 07:57 x
おはようございます。
1978年だったと思うのですが、来日したときに見に行きました。それまではもちろんレコードでしか知らないわけでして、初めて生で見たのですが、速いパッセージを楽々と弾きこなすベンソンの意外な(生意気言って失礼!)テクニシャンぶりに驚いた記憶があります。歌も上手いし、当時既にスターの存在感がありました。このアルバムは、高校生のときに聴いたのですが、LPの帯に書いてあるように、何か新しい時代の幕開けを感じました(生意気な高校生ですね・汗)
当時も、今も「AFFIRMATION」が一番好きです(笑)
Commented by kaz-shin at 2010-06-04 23:07
まるいチーズさん、コメントありがとうございます。
生ベンソンを体験しているとは羨ましいです。
FUSIONブームは、このアルバムのヒットが大きかったのだと思います。そういう意味では重要な1枚ですよね。

私も「AFFIRMATION」は好きですね。"渋い"という言葉が似合う曲という気がします。
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