作曲家として売れっ子となった頃に制作されたアルバムだけあって、レコード会社も相当力を入れていたのが窺えます。国内外の売れっ子ミュージシャンの起用(詳細は過去記事を参照下さい)し、まさに贅沢三昧といった感もあります。
ただ、AORやブラコンといった洋楽志向が強く、キャッチーなメロディーは相変わらずなんですが、どうもアレンジと小田 裕一郎のヴォーカルとがチグハグな印象を受けました。決して悪いアルバムではありませんが、個人的には名盤とまでは呼べない、そんなアルバムです。
そんなアルバムの中において、CITY POP色が強くて私好みの曲が「Fashion Music」です。
林 哲司、小森田 実や織田 哲郎等、作曲家としては超売れっ子なのに、アーティストとしてリリースされたアルバムや楽曲が売れないケースが多いですが、小田 裕一郎も御他聞に漏れずって感じですね(笑)
「Fashion Music」 / 作詞・作曲:小田 裕一郎、編曲:松井 忠重
Drums : 岡本 敦男
Bass : 渡辺 直樹
Guitar : Marty Walsh、今 剛、松原 正樹
Keyboards : 富樫 春生
Percussion : 斉藤 ノブ
Tenor Sax : Jerry Peterson
Back Vocals : Andrea Robinson、Beth Anderson
ODAシリーズは3枚とも持っています。
かなり、久保田(利伸)とか大沢(誉志幸)的な線を意識したのでしょう。
というか、小田裕一郎(クロエジュン)さんは、元々歌手だったのかな、
と思ったのですが、ちょっと違いました。
松田聖子のデビュー時で30歳だったようで、少し遅かったのが
弾けなかった理由かも。
遅い新人といわれた稲垣潤一でさえ、27歳でした。
あ、この曲はわりと聴きやすいと思いました。
どうもメロディー・メーカーにしては、楽曲が地味だったという気がします。
もっと単純にPOP路線でも良かったような気がするのですが、年齢的に抵抗があったのかも知れませんね。
紹介した曲はCITY POP色が強くて、アルバムで1番のお気に入りです。