フォーク系シンガー・ソングライターであるイルカが、IRUKA名義で1985年にリリースした林 哲司のプロデュース・アルバム『Heart Land』に収録されていた渋いナンバー「NYCは遠すぎて」です。
収録曲10曲中イルカの作曲した曲は僅か3曲のみで、残り7曲が林 哲司の作品で、アレンジは全曲林 哲司が手掛けています。
シンガーとしての魅力を全面に出そうという意気込みを感じるアルバムで、林 哲司もイルカの声質に似合ったメロディーを書き上げています。
今回紹介した曲を聴いて頂ければ分かると思いますが、それまでのイルカのイメージには無かったタイプの曲ですよね。でも不思議と違和感が全く無いんですよ。これこそイルカのシンガーとして非凡な才能を持ち合わせている証なのかも知れません。
イルカと言えば「なごり雪」というイメージが強い方が、この『Heart Land』を聴くとちょっと驚くかも知れません。このアルバムには、CITY POP色の強いナンバーをしっとりと歌う大人の女性シンガー"IRUKA"が存在します。大人が楽しめるアルバムとしてお薦めです。
中にはイルカらしい曲もちゃんと含まれていて、「あぁ、イルカのアルバムなんだ!」と安心出来る部分もちゃんと残されています(笑)
「NYCは遠すぎて」 / 作詞:秋元 康、作・編曲:林 哲司
Drums : 宮崎 全弘、村上 秀一、青山 純
Bass : 富倉 安生、高水 健司
Guitar : 松原 正樹、松下 誠、今 剛、吉川 忠英
Keyboards : 山田 秀俊、西本 明、富樫 春生、難波 弘之、エルトン永田
Percussion : 浜口 茂外也、斉藤 ノブ
Chorus : 山川 恵津子、木戸 やすひろ、比山 貴咏史
(アルバム・クレジットより抜粋)
85年頃というと、イルカのピークから10年程あとで、方向性とか
迷っていた時期かもしれません。妹分みたいな沢田聖子の売り出し方とか、いろいろ会社や事務所の方針もあったのかもしれません。
秋元康、林哲司コンビ+イルカは初めて知りました。
自分がラジオ番組のディレクターなら、たまにかけてみたい曲ですね。
ところで林哲司研究も、堂に入ってきました。
かなり初期の作品を調べて行くと、松原みきの「真夜中のドア」前後に到達すると思うのですが、舟倉たまきというお嬢さん女優兼歌手のデビュー曲「恋の気分はレッドシャワー」とか、山口百恵のそっくりさん歌手だった佐藤恵利のデビュー当時の曲とか、木之内みどりの最後のアルバム「苦いルージュ」に入っている「白い馬」などが黎明期の作品かと思います。
僕も音源を大分紛失してしまったり、思い出し書きで申し訳ないです。
ユーチューブに手持ちの音源をアップしてもいいのか、根が小心なのと面倒くさがりな性格なので、なかなか時代についていけていません。
しかし貴重な資料も腐らせていては、申し訳ない。kazu-shinさんの近年の活躍に、何かアクションすべきか、肝に命じているところです。
今年もよろしくお願いいたします。
レスが遅くなってすみません。
私が初めて林 哲司さんの名前を知ったのは、70年代の大橋 純子さんのアルバムでした。
当時は特に印象に強く残っていた訳では無かったのですが、やはり松原 みきさんの「真夜中のドア」で強いショックを受けましたね。
以降現在まで林 哲司の虜です(笑)
まだまだ、知らない曲が沢山あるのですが、とりあえずプロデュースに関わったアルバムはこれからも探していきたいとは思っています。
レスが遅くなりました。すみません。
イルカと林 哲司の組み合わせってどうなの?と思う人も多いでしょうけど、実際聴いてみると結構似合っていると思うのですが・・・。
もし興味があったら、ぜひアルバムも聴いてみて下さい。
まだ林 哲司特集は続けますので、よろしくお願いします。