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岩崎 良美_Wardrobe ◇ 2005年 10月 15日
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デビュー曲「赤と黒」(名曲)が好きで、その後何枚かのシングル・レコードは買って聴いていたもののアルバムを買って聴く気にはなれなかった。特に「タッチ」のような曲でブレイクしてからは、興味はどんどん薄れていった(笑) このアルバムを購入した理由は、作詞家:康珍化と私が敬愛する作曲家:林哲司の共同プロデュース作品だったからだ。このアルバムがリリースされた1984年というのは、歌手として低迷している時期でもあった。

もともとアルバムの完成度が高いと言われていたが、セールス的には?だったらしい。起死回生を狙って、和製デヴィッド・フォスター(笑)の林哲司に白羽の矢が立ったのかもしれない。皮肉にも姉の岩崎宏美は、同じ1984年に『I won't break your heart』(いずれ紹介する予定)というアルバムでデヴィッド・フォスターの全面的なサポートを受けていたのだ。姉に対抗意識があったのかどうかはわからないが因縁とも取れる話だ。

アルバム自体は、サウンド面では凄く出来の良いJ-AORと言える。詞の内容が大人への過渡期の年代がテーマになっている分、AORとは言い難い部分もあるのだが・・・。
康珍化の書く詞は本当に素晴らしく、男なのにどうしてこんな詞が書けるのか不思議である。このアルバムの注目曲は「10月のフォト・メール」というバラード曲である。
実はこの曲、林哲司の書いたバラード曲の中でもBEST3に入る位好きな曲なのだ。
康珍化と林哲司のコンビならではの曲である。メロディー・歌詞ともに素晴らしいのだが、凄いのはコーラスをすごく上手く使っている曲なのである。このコーラス部が曲の大切なファクターなのだ。

曲の内容は、恋人である彼が夢だった留学をする。しかし、彼女は遠くの愛よりも近くの優しさに負けて新しい彼を作る。そんな彼女に届いた留学している彼からのフォトメールには、今度の土曜日に成田に迎えに来てと書いてあった。どうしたら良いかわからない彼女。そんな彼女を心配する何も知らない新しい彼・・・。こんな内容である。曲の最後にコーラスが入るのだが、これが切ないのである。康・林コンビは、このコーラスを入れる事をはじめかた考えていたに違いない。多くの人に聴いて欲しい名曲である。



歌詞の引用は本当はかなりやばいのだが、この曲の良さを伝えたいので危険覚悟で・・・最後のローマ字部が問題のコーラスである。

10月のフォト・メール

ふるえる指先で 宛名を確かめた ポストに落ちていたフォトメール
あなたのやさしさは いつでも身勝手ね やっと忘れかけた さびしさを連れてくる
もう1度自分のこと 見つめてみたいよって ひとりで旅立ったあなた
あの頃のまま 時間が 止まっていたら あなたの帰りをずっと 待っていたでしょう
どうやって話したらいいの?

留学することが あなたの夢だから 止めてもムダなこと わかってはいたけれど
行かないでって泣いた 離れて愛はいつも 近くのやさしさに負ける
成田に8時 土曜日 迎えに来てと 書いてた 涙が急に 溢れ出してくる
どうやって話したらいいの?

成田に8時 土曜日 迎えに来てと 書いてた 何も知らない彼が肩越しに
どうしたの? 変だよと聞くの

Boku Wa Sugu Ni Kaeru Yo Matte Ite , Oh My Baby
Boku Wa Sugu Ni Kaeru Yo Kimi No Sumu Kuni E
Boku Wa Sugu Ni Kaeru Yo ・・・・・
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by kaz-shin | 2005-10-15 02:03 | PRODUCER | Trackback | Comments(11) | |
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Commented by ギムリン at 2006-04-10 01:02 x
Wardrope、確かに名曲揃いなんですけど売れなかったみたいですね。
お姉さんに引きずられたというよりも、既にsalesでは大きく離されていた、聖子・明菜・奈保子が過去のアイドルに見られないアルバムの売り上げを出していて、逆にその3人と購買層がかぶる良美さんのアルバムまで手を出す余裕がない状態だったのではないでしょうか?
(当時はベストテン番組も多く、レコード複数買いやリクエストにつぎ込んでいたファンも多いはず)。
康珍化・林哲司作品では、個人的には、このアルバムには収録されなかった「ヨコハマHeadlight」の疾走感が好きです。
ですが、その後に「タッチ」が売れてしまったので、見向きもされない(涙)。
Commented by kaz-shin at 2006-04-10 01:54
岩崎 良美さんと言えば「タッチ」というのは、私も残念でなりません。
「ヨコハマHeadlight」は良い曲ですね。このシングル盤のB面曲が、私の
1番好きなバラード曲「10月のフォト・メール」だったんです。
歌の上手さ、器用さはお姉さん以上ではないか?と思う時さえあります。
もっと売れても良かったんですけどね。
こんな事を書いてたら無性に「赤と黒」が聴きたくなりました(笑)
Commented by kotaro at 2007-05-25 15:10 x
珍しいLPをとりあげておられますね。
岩崎良美、お姉さんは有名で名曲、名盤揃いですが、マニアックな楽曲は彼女の方が好みの曲が多いです。
アルバム、シングルとも前期の80年代は殆ど持っています。
赤と黒、涼風、あなた色のマノンまでが芳野藤丸さんですが、今の季節、涼風のB-side、モーニングコールという芳野さんの曲がお勧めです。最初のアルバムRing&Dingにも入っています。
難しいテンションコードでいきなり立ち上がり。
そのあとぐいぐいひっぱっていくスピード感、さびのコーラスの爽快感。追うギターフレーズ。
夏の始まる前の若い男女の距離感を「そろそろ海に行きませんか」という詩がとても爽やかに綴っています。
今でもよく夏のはじまりに聴く佳曲です。



Commented by kaz-shin at 2007-05-26 02:02
kotaroさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
岩崎良美さんはデビュー曲「赤と黒」がえらく気に入って、それ以降シングル盤は
結構買っていました。ただ、アルバムまでは手が出なかったです(笑)
このアルバムは当時、林哲司さんのプロデュース作品を集めていた時に
購入しました。声質的にはお姉さんよりも好きです。
「涼風」はシングル・レコードを持っているのですが、実家の押し入れの中です。
B面曲はほとんど憶えていないので、今度聴いてみます。
色々教えて下さり、ありがとうございます。
Commented by 哲学者になりたい猫 at 2008-04-17 23:09 x
今の完成されたスタイルと違い、「やばい」などのスラング(笑)をまじえながら冷徹な眼を通して断定口調で語られる初期kaz-shin さんハードボイルド・レビュー期(笑)にもう既に義美さんが取り上げられているとは…。良美さんはなにかと偉大な姉とセットで語られる事が未だに多いのですが、声質の湿度が高い姉に比べて、軽やかな良美さんはPOPの方向に進んだのは慧眼でありまた必然であったと思います。kaz-shin さんが好きだと詞まで書いているファンにも人気がある曲も良美さんの声でなければ共感も何も得られない独りよがりの女の歌ですもんね~宏美さんだった怖いだろうなぁ(苦笑)また稀代なPD渡辺有三さんに出会え、金井夕子で実験した結果を踏まえ80年代に満を持して繰り広げられた私的に渡辺傑作アルバム群三人娘(堀ちえみ、岡田有希子)の先陣を切って作品を残したその作品群…「Weather Report」「心のアトリエ」「Cecile」その後省略……は同じ80年組みの聖子さんや奈保子さんのアルバム群とともに私にとって永遠の輝きを保ち続けると共にまだ子供の私に「音楽はアルバム通して聴くものだよ」と無言で教えてくれた先生のようなアーティストの一人として重要な人であり続けると思います。
Commented by 哲学者になりたい猫 at 2008-04-17 23:11 x
ただ、この人の歌手活動の悲劇の一つにkaz-shin さんもその例に漏れないわけですが「タッチ」のヒットがファン層を完全に入れ替えてしまった事に思われますね。私はタッチの音楽だって康さんの詞が泣けまくる「情熱物語」「青春」などの名曲が残ったと思ってる、初期から後期まで追い続けた人なのですがそれは少数派だったとネットが普及してから気付かされました(苦笑)やはり大人で音楽的に上質な人達が多かった良美ファンには難しかったんでしょうね。ヒット曲を出す事のまたその意味の難しさを痛感させられる一人でもあります。でもこのような形でkaz-shinさんが良美さんのアルバムに光を当てててくださって本当にありがとうございました。
Commented by kaz-shin at 2008-04-18 02:01
哲学者になりたい猫さん、こんばんは。こんなに古い記事にコメントありがとうございます。
お姉さんの宏美さんは、あくまでも歌謡曲というフィールドでの歌手というイメージがあります。
一方良美さんはPOPSのフィールドが似合う人で、声質も確かに乾いた良い声です。
あくまでもPOPSのフィールドで勝負して欲しかったのですが、「タッチ」という歌謡曲っぽさ全開の
曲が大ヒット。アニメの影響力の凄さに驚かされたものです。

おそらく「岩崎 良美と言えば?」と問えば、多くの人が「タッチ」と答えるんでしょうね(笑)
私は「赤と黒」と答えますね。あんなに渋い曲でのデビュー。
私の中には強烈な印象として残っています。
現在はミュージカル等で活躍されているようですが、過去のアルバムの再発を含めて
新作を聴きたいなと思うのは贅沢でしょうかね(笑)
Commented by ギムリン at 2008-04-30 22:52 x
お久しぶりです。大変です、キャニオンさんから突然の粋なおはからい?
『Wardrobe』にボーナストラックをつけて(BOXを除いて)初のCD化です。
詳しくは、
http://music.ponycanyon.co.jp/
邦楽新作情報の7月発売分をチェックしてください。
Commented by kaz-shin at 2008-05-01 02:20
ギムリンさん、こんばんは。コメント、そして嬉しい情報ありがとうございます。
早速サイトを覗いてきました。
7月16日に発売予定なんですね~。絶対に買いますよ。
ボーナス・トラックが10曲も付いて2100円、しかも『Weather Report』も同時リリースみたいですね。
これはもう即効で予約するしかありません。
夢が叶いました。一途な思いというのは叶うものなんですね。
Commented at 2009-05-10 07:26 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by kaz-shin at 2009-05-11 23:37
鍵コメさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
情報ありがとう」ございました。
楽しませてもらいました!
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