メディアにも一切登場しないし、ライブもしない。アルバムとシングル・レコードだけをリリースするという謎に包まれていた門 あさ美。デビュー曲「FASCINATION」を聴いた時は、衝撃的だった。エロティックな歌詞、ポップでいてメロウなメロディー、艶やかな声、当時20歳だった私はノック・アウト状態だった(笑) そんな門 あさ美の1979年リリースのデビュー・アルバム。
ここまで甘美な世界観を持った女性アーティストは、当時珍しかった。ましてやメディアには登場しないで、純粋に曲だけで勝負していたのだから尚更である。インタールード的の挿入されているインスト曲「South Shore」(作・編曲:戸塚 修)以外の9曲中、全ての作曲と8曲の作詞を門 あさ美が手掛けている。ユーミンや尾崎亜美の書く女性よりも大人の世界を歌ったものが多い。年齢的な大人と言うより、精神年齢的に大人の女性と言うべきかもしれない。歌詞を読んだだけでは非常にやらしく感じるが、ポップなメロディーと戸塚 修・鈴木 茂・松任谷正隆のアレンジが都会的で洒落た感じに仕上げている。アルバム全体に強めのリバーヴを効かせているのもアルバムの統一感を出している。エンジニアの吉野金次の手腕なのかもしれないが・・・。
爽やかな朝からエロティック全開の「Morning Kiss」、最後の我儘を歌った「Stop Passing Night」、悪女願望を歌った「Fancy Evening」等全く厭きさせない歌詞とメロディー。デビュー・アルバムにしては完成度が高いと思う。2作目以降も素晴らしい作品を発表していくのだが、いずれ紹介する予定。それにしてもポプコン出身者にしては、異例な感じだった。ポプコン出身者って真面目というか堅物というイメージがあって、どちらかと言うとフォーキーな感じのアーティストが多かった。そんな中登場した門 あさ美は一種独特で異様な光を放っていた(笑)
Fascination
SACHET
セミ・ヌード
Hot Lips
PRIVATE MALE
Ms.
ここまで買いました、聴きこみました、その昔。
セクシーなかったるそうなそんな声であの歌詞、ぞくぞくもんです
CDが欲しい今日この頃であります。
また寄らせていただきます♪
コメントありがとうございます。
門 あさ美さんは『Hot Lips』まで聴いていました。アルバム単位での
CDを集めるのは、今は難しいと思いますが2枚組ベストとかは入手
しやすいと思いますよ。
smiletinyさんのブログに寄らせていただきました。
小田裕一郎さんのアルバム、私も好きです。
これからもよろしくお願いします。