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今夜の1曲 / 柏原 芳恵 「NA・GI・SA」 ◇ 2011年 05月 17日
大学生の頃、友人達と車で海へ出かける時は必ず皆で自作のカセット・テープを持ち寄ったものでした。
友人それぞれに得意分野があって、洋楽でもAOR系が強い奴、ロック系を得意とする奴、FUSION(当時はクロスオーバーなんて呼ばれてましたが)専門の奴等・・・。
それぞれが海に向かう車中で聴く為にあれこれと考えて作ってきた自信作のカセットを聴きながらドライブしたのが懐かしいです。

当時の友人達の耳は肥えており、生半可なカセットを作っていたら最後まで聴いてもらえないなんてこともしばしばでした。しかもただ良い曲を集めただけでは駄目なんですね~。
例えば90分のカセットなら片面45分。このカセットのA面を作る時に誰もが神経を使ってました。
と言うのも車のカセット・デッキは大抵オートリバースだった為、A面収録曲の最後は終わってから数分も無音なのはNGなんです。つまり早送り無しでA面最後の曲が終わったら数秒でB面に移行するようにA面の収録曲を調整するんですね。

これが結構大変な作業な訳で・・・。
片面45分と言っても実際は時間に余裕があり、計算上で収録曲の合計が45分であっても余ってしまうことが大半です。
そこで合計46分位になるように収録曲を決め、なおかつ最後の曲はフェード・アウトで終わる曲を選んでカセットに録音する際、最後の曲のフェード・アウトの時にテープ残量を目で確認しながら録音のボリュームを徐々に下げていくのです。
フェード・アウトし切れずにテープ切れになったら、その曲だけ録音し直しなんてことやってましたね(笑)
そこまでやって仲間の評価が悪いと結構落ち込んだりして・・・。なんだか懐かしい思い出です。

私も凝り性なんで、結構色々作りましたね。私の場合は、いわゆるCITY POP系専門でした。
海に向かう車中で聴くカセットを作る場合だと、A面を往路用、B面を復路用といった感じで曲を選んでました。今でも1番苦労したカセットのことはよく憶えています。友人から波の音がバックに流れているカセットを作ってくれと依頼された時でしょう。

今なら誰でも簡単にPCで、しかもフリーソフトで出来ることなんですけど、当時は大変でしたよ。
まずは波の音のレコードをオープンリールで録音し、良い感じの波の音のところをテープ編集して、ループで流れるようにします。そこに普通に作った自作カセットを流してミキサーで合わせるという作業をする訳ですね。
しかも曲間では波の音のボリュームを若干大きするという手間もありました。カセットの方も通常より曲間を多めにして波の音を楽しめるような工夫をしたり。
この作業にはオープンリール・デッキ1台とカセット・デッキ2台とミキサーが必要な訳で、とても自分の機材だけでは出来ません。友人に機材を借りたりして、たった1本のカセットを作るだけでえらい労力です。
それだけに友人達から評判が良かったり、カセットを譲ってくれなんて言われると本当に嬉しかった!

私としては今から考えれば不便だったけど楽しかったあの頃の雰囲気が、このブログで出せたら良いなと常々思っています。
今の若い世代の人から見れば「何やってんの?」って感じでしょうけど・・・(笑)

えらく長い前置きになってしまいました(お付き合い下さって感謝です)。
今夜紹介する曲は海からの帰りに聴きたい、差し詰めカセットB面の復路用に収録したら似合いそうな1曲です。

柏原 芳恵が1988年にリリースしたアルバム『LOVER'S SUNSET』に収録されていた「NA・GI・SA」です。
私がこのアルバムの中で1番好きな曲であり、収録曲中で最も出来の良い曲だと思っています。
海からの帰り、水平線にわずかにオレンジ色が残っている時間帯。日焼けで火照った身体で皆疲れて無言になった車内に流れているという感じで聴いてみて下さい。

「NA・GI・SA」 / 作詞:藤原 安寿、作曲:安藤 直弘、編曲:倉田 信雄


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by kaz-shin | 2011-05-17 22:24 | YouTube | Trackback | Comments(4) | |
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Commented by ぷちを at 2011-05-19 11:12 x
こんにちは、いつも楽しく拝見してます。

僕も音楽編集をするのが好きで、アナログ時代は大変だったけどそれが楽しかったのを思い出しました。
今ではPCでラクに編集できるようになりましたが、音量レベルや曲間などはちゃんと耳で聴いて調整しておりますw

僕も好きな音楽と、グラフィックソフトで加工した画像などを紹介したブログをやっております。
稚拙で読みにくい文章ですけど、良ければ覗いて下さい。

Commented by kotaro at 2011-05-20 07:07 x
柏原よしえさんは1980年デビュー組だから、大分あとの方の
音源ですね。初めて聴きました。
88年、myカセットを作っていた最終期になるかなあ。
私は翌年に今の嫁さんと出会って、そういう時間がなくなりました。
ロンリーボーイとロンリーカセット。そんなタイトルの80年代
小説が書けそうです。

こないだ、わかいコの前で「我が心のピンボール」を歌ってみせたけど。
わかんなかっただろうなあ、あのシチュエーション(苦笑)
Commented by kaz-shin at 2011-05-21 06:17
ぷちをさん、はじめまして。コメントありがとうございます。
ブログ拝見しました。
ジャケットも自分で作られるんですね。
本当に凝ってますね、驚きました。
今ではジャケットも簡単に作れますが、やはり最後はセンスでしょう。
私の場合、センスに問題が・・・(笑)
Commented by kaz-shin at 2011-05-21 06:23
kotaroさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
芳恵さんに関しては本当に詳しくないのですが、このアルバムは東芝EMIからのリリースでした。
おそらく移籍後のアルバムなんでしょうね。

世の中便利になることはありがたいですが、何かが失われていくような気もしますね。
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