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今夜の1曲 / 笠井 紀美子 「Very Special Moment」 ◇ 2011年 10月 16日
1977年という年は今振り返って見ると、音楽的には本当に面白く興味深い年であったように思います。
"CITY POP"は産声は上げていたものの、まだ黎明期といった感じで主流には成りえていませんでした。終焉を迎えつつあった"歌謡曲"ですが、まだ主役に止まっていた年と言って良いかも知れません。
しかし、この1977年という年は、主流には成りえなかった脇役でありながら、その後のCITY POP、J-POPの礎となり、牽引してきた"クロスオーバー"、今で言うFUSION系の音楽が非常に充実していた年だったような気がします。
私には1977年に制作されたクロスオーバー系の音楽、サウンドが、歌謡曲からCITY POP・J-POPへの橋渡しをしたんだと思えてなりません。

当時、JAZZのフィールドで活躍していたミュージシャンやシンガーが、ジャンルの垣根を取り払い、ROCKやPOPSを積極的に取り入れて作り上げたクロスオーバー・ミュージック。私がクロスオーバーに興味を持ち、嵌っていたのがまさしく1977年でしたし、時代と共にCITY POPにのめり込んでいったというのも自然の流れだったような気がします。
今夜紹介する音源が収録されている笠井 紀美子の1977年のアルバム『TOKYO SPECIAL』も当時私の愛聴盤の1枚でした。
このアルバムで横倉 裕の名前を知り、翌1978年に彼の初のリーダー・アルバム『LOVE LIGHT』を聴き、衝撃を受けるきっかけにもなりました。

今夜お届けする音源は、横倉 裕という名前を私に強く印象付けた「Very Special Moment」です。
演奏は、故・鈴木 宏昌率いるコルゲン・バンド。後の名FUSIONバンド・THE PLAYERSの前身とも言えるバンドで、前回紹介した名ギタリスト・松木 恒秀も参加しています。
今から34年も前、既にこんな洒落た音楽が存在していた日本の音楽シーンの素晴らしさを再認識しています。ぜひ聴いてみて下さい。

追伸:kotaroさんが10月11日のコメントで、『TOKYO SPECIAL』について触れておりましたが、この曲のUPの準備をしている時のコメントだったので、その偶然に少々驚かされました(笑)

「Very Special Moment」 / 作詞:安井 かずみ、作曲:横倉 裕、編曲:鈴木 宏昌
Drums : 市原 康
Bass : 岡沢 章
Guitar : 松木 恒秀
Keyboards : 鈴木 宏昌
Percussion : 穴井 忠臣
Sax : 山口 真文
Trumpet : 日野 晧正(Gest)
Sax : 村岡 健
Trumpet : 数原 晋、羽鳥 幸次
Trombone : 新井 英治
Harp : 福井 恵子
Strings : 大野 忠昭グループ
Chorus : 伊集 加代子、尾形 道子、和田 夏代子
(アルバム・クレジットより抜粋)


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by kaz-shin | 2011-10-16 00:51 | YouTube | Trackback | Comments(2) | |
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Commented by kotaro at 2011-10-16 10:07 x
レコード会社時代からの音源含め、旧CBSソニー以来40年以上のストックの中に「これは」というものが、いくつかあります。
特に近年は、レスペクトやリバイバルといった仕事は増えていると思われます。私の聴いているラジオでは、60歳過ぎた元プロデューサーや仕掛人たちが、「舞台裏」について語ってくれるのが、大変面白く、この中から一寸したブームもまた生まれないか。
そういう意味で、この原盤である[tokyo special]は画期的な名盤だと思います。
30センチLP時代なら1500円プライスにして「あの山下達郎が、また横倉裕が、」といったポップの帯をつけて、並べたい。

21世紀です。レコード棚もいまはなく、CDショップは本屋の新刊本と同じであふれかえっています。
オンラインや、iPod、ダウンロードと言ったいろんな「入手方法」があるけれど、売る方も工夫が足りないような気がいたします。
音楽業界がいま、やることはいっぱいあります。
この盤などはリマスターして、ケメにもう一度歌ってもらいたい。山下達郎にも参加してもらいたいですね。
横倉さんの新譜も、その流れで、出て欲しいものです。
Commented by kaz-shin at 2011-10-22 23:27
kotaroさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
レスが遅くなってしまい、すみませんでした。

その時代、その時代に様々な音楽が出てきて、聴いている側としては楽しいの一言なんですが、
でもいつまでも私の記憶と心に残っているのは70年代~80年代の作品が不思議と多いんですよね。
これはきっと聴いていた年齢、生活環境にも影響されているのでしょうけど・・・。
でも音楽を聴いて楽しかった時代であったことは確かで、その面白さを少しでも伝えていけたらと思っています。
ただ、選曲に関してはあくまでも私の個人的趣味・趣向が強いですが・・・(笑)
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