新しくコンピやカバー・アルバムを紹介するカテゴリーを作った。このアルバムを紹介したかったからだが・・・(笑) 石川 セリが1978年にリリースした洋楽カバー・アルバム。これがなかなか良い。石川 セリにはオリジナル・アルバムで『ときどき私は・・・』とか『気まぐれ』という名盤があるのだが、秋の夜に聴くにはこのアルバムをお薦めしたい。選曲・アレンジ・ボーカル共に申し分無い出来になっている。
曲目を紹介すると
01. JUST THE WAY YOU ARE <素顔のままで> / Billy Joel
02. ONE THING ON MY MIND / Evie Sands
03. HOW MANY LIES / Veronique Sanson
04. HERE COME THOSE TEARS AGAIN <あふれ出る涙> / Jackson Browne
05. WE'RE ALL ALONE <二人だけ> / Boz Scaggs
06. MIDNIGHT PROWL / John David Souther
07. DESPERADO / Eagles
08. ANTONIO'S SONG (THE RAINBOW) <アントニオの歌> / Michael Franks
09. LOVE HAS NO PRIDE <愛は惜しみなく> / Bonnie Raitt , Linda Ronstadt
10. NEVER LETTING GO / Stephen Bishop
以上10曲。AOR好きな人ならば、2や3を除けば割と知ってる曲が多い筈だ。
編曲は全曲、瀬尾一三。村上秀一、林立夫、松原正樹、大村憲司、後藤次利、渋井博、羽田健太郎といった腕利きが集まっている。どの曲も原曲に近いアレンジと歌で、全く違和感を感じない。石川 セリの上手さが際立っていて、気持ち良く聴けるアルバムである。いろんなカバー・アルバムを聴いてきたが、一番好きなカバー・アルバムだ。
リマスター盤をぜひ出して欲しいと思う。今の技術でリマスターあるいはリミックスされたら、最強のカバー・アルバムに成り得ると思うのだが・・・。夜、寝室で聴くも良し、真夜中のドライブで聴くも良し。秋の夜長に最高の癒しの1枚。