実力派女性シンガー・国分 友里恵の1983年リリースのデビュー・アルバム。角松 敏生ファンには、角松 敏生とのデュエット曲「It's Hard To Say Good-bye」で有名である。最近では山下 達郎のバックを務めたりしている。非常に上手いシンガーだ。このアルバムのプロデュースは、日本のデヴィッド・フォスター(笑)である林 哲司。林がプロデュースと言うとポップス色が強いように思われるが、内容はブラック・ミュージックっぽい仕上りになっている。
作曲陣は林 哲司、野力 奏一、佐橋 佳幸、佐藤 健という面々。林 哲司のナンバー「恋の横顔」、「Just a joke」は、キャッチーなメロディーでさすがと思わせるし、佐藤 健作曲の「とばしてTaxi Man」や「回転扉」は、日本のFUNK DIVA・大橋 純子を彷彿させる好ナンバー。野力 奏一の「スノップな夜」へもご機嫌なファンキーなナンバーである。
現在のR&Bブームの中、いかにもそれっぽく歌うアーティストが多い。しかし、彼女のようにフェイクなんか使わずに、真っ向勝負でここまで歌えるアーティストはそうは存在しないと思う。こういうアルバムはCD化すべきである。そして、R&Bシンガーを気取ってる連中に聴かせてやりたい位だ(笑) レーベルもRCAなんで、吉田 美奈子や大貫 妙子、竹内 まりや、epoに続く本格派として脚光があびても良いのだが・・・。
現在CDで聴けるのは、先述した林 哲司ナンバー2曲がコンピレーション・アルバム『Light Mellow City Breeze From East ~ BMG FUNHOUSE Edition』に収録されている。一部の曲をCD化するんなら、アルバムもCD化して欲しいものだ。