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桐ヶ谷 仁_My Love for You ◇ 2005年 11月 12日
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1979年のデビュー・アルバム。アルファ・レーベルからの男性ソロ・シンガーのデビュー第1号だった。CITY POPと言うにはフォーク色が若干強い感じもするが、桐ヶ谷の声の良さと松任谷 正隆、坂本 龍一、佐藤 博のセンスの良いアレンジが上品なポップスに仕上げている。当時のCITY POPがいかに楽曲、アレンジ、演奏、そしてボーカルの4つの要素のバランスが良かったかが伺える。

CITY POPらしさだけを考えるなら、2ndアルバム 『Windy』 の方が数段上だ。松任谷 正隆、松原 正樹のアレンジが明るく軽快でPOP色が強い。しかし、私はこの1stの方が好きである。曲が地味目ではあるが、聴けば聴くほど惹かれてくる、そんな味わい深い楽曲が多い。

1970年代後半、まだYMO結成前の坂本 龍一のアレンジって神懸り的で素晴らしい。南 佳孝や大貫 妙子のアルバムでも唸りたくなるような好アレンジばかりであった。YMO解散後は、ソロ活動がメインとなり他アーティストへのアレンジャーとしての仕事がめっきり減ってしまった。坂本 龍一の本当の凄さを感じるのは、アレンジのセンスの良さである。もちろんピアノの腕前も天才的だ。こんなフォーク色の強い楽曲を素晴らしいポップスに変えてしまうという、まさにマジック(笑)

バックを努めるのは、ティン・パン関連でお馴染みのメンバー達で渋い演奏を聴かせてくれる。本当に瑞々しいアルバムに仕上がっており、初期のオフコースが好きな人にはお薦めである。未CD化だったが、嬉しい事に9月に1stと2ndが
『桐ヶ谷 仁 コンプリート・アルファ・イヤーズ』というタイトルで2枚組で発売された。
このような作品のCD化というのは、実に嬉しいものだ。
このアルバムに関しては ↓を参照して欲しい。



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お買い得なアルバム(笑) ↑で紹介した1stと2ndの2枚組。あと2003年には、VIVIDサウンドから1983年の桐ヶ谷 仁の3rdアルバム 『JIN』 がCD化されている。
これもなかなかの名盤。
今回の2枚組CDのライナー・ノーツに桐ヶ谷 仁のインタビューが掲載されており、面白い事が書いてあった。

プロデューサーの有賀 恒夫が、マイケル・フランクスみたいな感じを狙っていて、当時マイケル・フランクスのエンジニアだったアル・シュミットが来日した時に、スタジオに招いて音をいじってもらったり、マイケル・フランクスのボーカル録りの方法を伝授してもらいレコーディングをしたという事だ。どうりでボーカルがきれいに聴こえる訳だ(笑)

余談だが、桐ヶ谷 仁のお兄さんは桐ヶ谷 俊博。やはりアーティスト・デビューしたが、最近では具島 直子のプロデューサーとして活躍している。80年代のCITY POP関連では、兄弟でコーラスとして参加しているアルバムも多い。
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by kaz-shin | 2005-11-12 00:15 | CITY POP / J-AOR系 | Trackback | Comments(4) | |
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Tracked from 無駄遣いな日々 at 2005-11-12 00:40
タイトル : 桐ヶ谷仁 / コンプリート・アルファ・イヤーズ
購入日  2005年10月9日 購入場所 タワーレコード八王子店 購入価格 ¥3,150 備  考 2CD 1979年、1981年発表僕はAORが好き、と同時に日本のAOR、別名シティ・ポップスも好きですね。 このCDは桐ヶ谷仁(きりがや じん)がアルファレコード時代に発表した2枚のアルバム「MY LOVE FOR YOU」(1979)「WINDY」(1981)+B面曲を収録したコンプリートCDです。 中身は本人の解説によるとマイケル・フランクスのような作りを目指したみたい。実際にマイケル・...... more
Commented by daisuke_Tokyocity at 2005-11-12 00:46
こんばんは!
TBありがとうございます。最近このようなSINGER出なくなりましたね。やっぱりこれも日本の音楽業界の「売れるヤツしか売らない」的考えでしょうか?
シティ・ポップスの歴史が埋もれていく感じがしますね。
Commented by kaz-shin at 2005-11-12 00:56
コメントありがとうございます。
TBさせてもらって、後からゆっくりコメント入れさせてもらおうと
思ってましたが、先にコメント頂き恐縮です。
確かに今の時代、こういう音楽はまず売れないでしょうね。
聴く側にとって大事なのは、良質な音楽であって売れる音楽では
ないんですけどね。
Commented by Musicman at 2005-11-12 11:43 x
いつもいつもステキな音楽を紹介されていますね~。
私も彼はデビュー当時から追いかけていました。
もちろんコンプリート・ベストも思わず買っちゃいましたよ!

>私はこの1stの方が好きである。曲が地味目ではあるが、聴けば聴くほど惹かれてくる、そんな味わい深い楽曲が多い。

まさしくその通り!!
2ndはちょっと売れセン狙いかなって感じですけど、この1stの物悲しさや儚さがいいんですよねー。
こういうアーティストが注目されない日本の音楽シーンって・・・どうなんでしょうね(笑)。
Commented by kaz-shin at 2005-11-13 01:05
Musicmanさん、コメントありがとうございます。

>いつもいつもステキな音楽を紹介されていますね~。

ありがとうございます。私はいつもMusicmanさんが、幅広いジャンルの音楽に精通されていて驚かされています。
その知識には到底及びませんが、和モノネタを中心に若い世代の人にも知って欲しいなという気持ちもあって、もがきながらですが頑張ってます。
これからもよろしくお願いします。
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