オルガン奏者と言うべきか、キーボード奏者と言うべきか悩ましいところですが・・・、ニール・ラーセンが名プロデューサー、トミー・リピューマの制作の元1978年にリリースしたデビュー・アルバムです。ギターのFUSIONが好きな私ですが、このアルバムを初めて聴いた時には格好良いなぁと聴き惚れました(笑)
オルガンをここまで多用しているFUSIONを他に知りませんでしたし、曲のテーマをオルガンを中心にしたキーボードとギターやサックスという楽器とのユニゾンで演奏するスタイルも初体験でした。
参加しているメンバーも相棒とも言えるバジー・フェイトン(G)、ウィリー・ウィークス(B)、キレの良いドラミングを聴かせてくれるアンディ・ニューマーク(Dr)を中心にラルフ・マクドナルド(Per)、マイケル・ブレッカー、ラリー・ウィリアムス(Sax)、ジェリー・ヘイ(Tp)という豪華な顔ぶれです。
01. SUDDEN SAMBA
02. PROMENADE
03. WINDSONG
04. EMERALD CITY
05. JUNGLE FEVER
06. RED DESERT
07. LAST TANGO IN PARIS
08. FROM A DREAM
いきなりキレの良いリズムに乗せて、オルガンとギターのユニゾンによるテーマ、そしてオルガン・ソロという掴みはOKみたいな01。バジーのギター・ソロも格好良いです。名曲です、この曲は。
02は、とてもメロディアスなナンバーです。エレピとギターのユニゾンのテーマの後、アコースティック・ピアノのソロが始まります。ピアノも良い感じです。
03は、微風から強風に変っていくかのようにテンションが上がっていくナンバー。ここでもニール・ラーセンの卓越したオルガン・プレイとバジー・フェイトンのギターを堪能できます。
しっとりとしたナンバー04は、マイケル・ブレッカーの豪快なソロが聴けます。
アンディ・ニューマークのキレの良いドラミングが特徴のアルバム・タイトル曲05は、テーマがサックスとキーボードによって奏でられています。ライナー・ノーツには、このアルバムではシンセは使われていないみたいな事が書かれていましたが、ここでのニールのソロはシンセだと思うのですが・・・どうでしょう?
情緒豊かなオルガンの音色が素晴らしい06。
唯一ニール・ラーセンのオリジナルでない07は、映画の主題曲として有名ですね。またもマイケル・ブレッカーのソロが熱い1曲です。
最後は、ギターとアコースティック・ピアノのユニゾンによるテーマが美しいバラード曲。
ニール・ラーセンの書いている曲はどれもメロディアスで親しみやすいメロディーばかりです。ソング・ライターとしての才能も高いですね。後にラーセン・フェイトン・バンドとしてプレイする面々との息の合ったプレイの数々。聴き所が一杯詰まったアルバムだと思います。
FUSION好きな人は、聴いて損の無いアルバムですよ。
それにしてもジャケットのニール・ラーセンの服装。こういう色の組み合わせは、普通の人には似合いませんね(笑)
ごく最近なんですけど、知人から何も言われず渡されたCD-Rを聞いて、「聞いたことがある曲もあるみたいだけどなんだろう。僕の好みには違いないけど」と思っていたら、「ハイ・ギア」でした。(^_^;
「ハイ・ギア」も良いアルバムですね。私も友人からオルガンが良いよと
薦められたんですけど、最初はオルガンと言われてもピンときません
でしたね。聴いてみて、凄く良かったんで印象深いアルバムになって
います。
僕のブログでキャメルの紹介をしているのですが、キャメルがアンコールでやったニール・ラーセンの曲は05の「ジャングル・フィーバー」だったようです。
実は、この記事をUPしてからキャメルの記事を読ませていただいたんですが、
最後にニール・ラーセンの名前が出てまして・・・あまりの偶然に驚いてました(笑)
「ハイ・ギア」がもしお気に入りでしたら、ぜひこのアルバムも聴いてみて下さい。
良いですよ。
major_keysさんのようにキーボードが出来る人なら、私以上に良さが
判るでしょうから・・・。
知りませんでした。今度是非聴いてみたいです。トミー・リピューマが
からんで、このリズムセクションでしたら全く心配いりません。
大丈夫です(笑)。だぶん、ミドルテンポの曲に逸品があるのでは?