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南 佳孝_SOUTH OF THE BORDER ◇ 2006年 01月 30日
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南 佳孝のアルバムで1番好きなものは?と尋ねられたら、迷わず選ぶのがこの『SOUTH OF THE BORDER』です。1978年にリリースされた3rdアルバムになります。楽曲、アレンジ、演奏、アルバム・ジャケット、全てにおいて傑作と言えるのではないでしょうか。最近では、ジャズ、ボサノバ等を積極的に取り上げており、そのボーカル・スタイルに益々磨きがかかっていますね。
このアルバムの魅力は、リゾート・テイストが強いながらも、ただ南国風を演出しているのではなく、都会に住む人間の南国への憧れみたいなものを上手く表現しているところでしょう。
特に坂本 龍一のアレンジが素晴らしく、彼のアレンジした作品の中でも最高傑作と言っても良いような気もします。南国風なアレンジの中にも、どこか都会的な匂いがするんです。それに加えてキーボード・プレイも素晴らしいです。キーボード・プレイヤーとしての才能の高さを感じる事のできる1枚と言えるのではないでしょうか。
故・池田 満寿夫の「愛の瞬間」をアルバム・ジャケットに使ったところのセンスの良さも感じます。

01. 夏の女優
02. プールサイド
03. 朝焼けにダンス
04. 日付変更線
05. 常夜灯
06. 夜間飛行
07. ワンナイト・ヒーロー
08. ブルー・メロディー
09. 早くあいつに逢いたい
10. スフィンクスの夢
11. 終末のサンバ

南 佳孝の作品の作詞と言うと松本 隆というイメージがありますが、このアルバムでは1曲も書いていません。来生 えつ子、三浦 徳子、松任谷 由実、南 佳孝自身のペンによる詞で占められています。
細野 晴臣のスティール・ドラムと林 立夫のシモンズが雰囲気を醸し出し、松原 正樹のギターと坂本 龍一のローズのバッキングが効果的な01。
水面に漂っているようなアレンジが見事な02は、YMOのメンバー中心で演奏されています。
レゲエ調な03は、ブレッド&バターのコーラスと坂本 龍一のマリンバとハモンド・オルガンが聴き所のひとつでしょう。04は、このアルバムを代表する名曲のひとつと言えます。ユーミンの作詞、大貫 妙子とのデュエット、鈴木 茂のアコースティック・ギター等魅力が一杯詰まってます。
とにかく、ピアノのプレイが素晴らしい05。鈴木 茂のウクレレのプレイというのも珍しいです。
サンバのリズムが気持ち良い06。この曲での坂本 龍一のローズのプレイは、歌のバックだけで使うのはもったいないようなプレイです。インストとして充分に聴ける1曲だと思うのですが・・・(笑)
07では、松岡 直也を彷彿させるようなピアノを坂本が、間奏のピアノ・ソロが佐藤 博という贅沢なナンバー。
JAZZYな08は、ブラス・アレンジが見事です。南 佳孝節が炸裂する09。
10は、シンセ意外の楽器はパーカッションのみという曲です。いかにもエジプトって感じの雰囲気を打楽器のみで演出するアレンジ・センスには脱帽です。

私の夏のマスト・アルバムの1枚なんですが、冬に聴いてもまったく違和感の無いところが凄いですね。これも坂本 龍一のアレンジとキーボード・プレイによるところが大きいのかもしれません。
FUSION好きの人にも、このアルバムの演奏は聴いて欲しいと思う1枚ですし、南 佳孝と言えば、このアルバムだと自信を持って紹介できるアルバムです。
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by kaz-shin | 2006-01-30 02:00 | CITY POP / J-AOR系 | Trackback(2) | Comments(6) | |
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Tracked from 無駄遣いな日々 at 2006-01-30 22:26
タイトル : 南佳孝 / singles1978-1993
購入日  2005年1月10日 購入場所 ブックオフJR稲田堤駅前店 価  格 ¥1,350(定価¥1,980) 備  考 ソニー時代のシングルベスト(ゴールデン・ベスト・シリーズ)昨日のシナロケと一緒に買ったCDがこれ。趣向を変えて行きましょう!(笑) 都会感覚が素晴らしい南佳孝のソニー時代のシングル集、シングル集と言ってもベスト盤って感じ、もうちょっと数曲収録出来たんじゃあないかな。 アレンジャーが多彩、「潮風通りの噂」は大野雄二、「モンロー・ウォーク」「憧れのラジオ・ガール」は坂本龍一...... more
Tracked from アイドル芸能Shop at 2006-04-19 03:21
タイトル : 南佳孝
南佳孝... more
Commented by daisuke_Tokyocity at 2006-01-30 22:29
こんばんは!
おっ!来ましたね!「south of the border」 教授のアレンジといいバックの素晴らしい演奏に南のヴォーカルまさに奇跡のアルバムだと思います。
そろそろCD選書ではなく紙ジャケ・リマスターでも売れると思うのですが。SONYならわかるはず!
Commented by kaz-shin at 2006-01-30 22:47
daisukeさん、コメント感謝します。
リマスター盤は切望ですね。これだけの名演は滅多には聴けません。
特に坂本教授のキーボード・プレイは素晴らしいですから・・・。
5月位にリマスター盤をリリースしてくれると、夏に向けてちょうどいいの
ですけど(笑)
Commented by ひと at 2006-01-31 12:36 x
いいですよね、このアルバムは。私もやはり夏のそれも午後の2時以降
に聴きたくなります。南佳孝のうたは力まず、ゆったりと時間が過ぎてい
く感じがします。同じ匂いのする加藤和彦の「ガーディニア」もデータで
は入手出来るようですが、CD化は難しいですかね?
Commented by kaz-shin at 2006-01-31 17:43
ひとさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
加藤和彦の「ガーディニア」。良いですよね!CD化を熱望している1枚です。
CD化してくれ!のカテゴリで書くつもりの1枚でした。
佳孝さんのこのアルバムや「ガーディニア」は、聴いていてまったりとした
時間が流れていくような感じが気持ち良くて好きなんです。
Commented by HEY at 2009-11-12 20:53 x
このアルバムはほんと傑作だと思います。誰かが「あの時代に、あのメンバーでああいう音作りを出来たこと自体が貴重」と書いていたのを想いだしましたが、それはそうとしても、今聴いても全く色あせていない曲の数々に目を丸くしますね。20代後半でラテンフレーバーを日本語に取り込んだ南さんの才能と、教授のアレンジがすごくいい。教授は当時かなりのアレンジを「書き飛ばして」いたらしいのですが、才能のある人はツボにはまると・・・というのを思い知らされたアルバムであります。
Commented by kaz-shin at 2009-11-13 23:24
HEYさん、コメントありがとうございます。
当時の坂本龍一さんの仕事ぶりは、まさに"書き飛ばしていた"という言葉がぴったりかも知れませんね。
それでもこの頃に教授のアレンジは、本当に神懸りとでも言いたくなるような優れたモノばかりだと思っています。
このアルバムも佳孝さんのソングライティングのセンスの良さは勿論ですが、教授のアレンジの功績が大きいですね。
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