ブラジル音楽については、詳しい事はあまり知りません。しかし、セルジオ・メンデスの名前は知っていました。詳しい経歴や彼の音楽を沢山聴いている訳でもありませんが、ブラジル音楽、特にサンバとジャズの融合と言われているボサ・ノヴァを広く世界に広めた貢献者であろう事は理解できました。1979年にたまたま購入したブラジルのアーティスト・ジルベルト・ジルの『NIGHTINGALE』というアルバムが好きでよく聴いていたんですが、そのアルバムのプロデューサーがセルジオ・メンデスでした。その頃からプロデューサーとして注目していたのですが、1983年にリリースされた『SERGIO MENDES』を初めて聴いた時は本当に感動しました。
このアルバムを聴いて凄いなと思ったのは、全9曲の中にセルジオ・メンデスは1曲も曲を書いていない事。関わっているのは、アレンジと演奏のみなんですね。それでいてアルバムとしてのトータル的なバランス、完成度の高さ、そしてブラジル音楽ファンのみならずAORファンさえ唸るような作品を作ってしまうのは、彼が素晴らしい音楽プロデューサーの証のような気がします。
01. VOODOO
02. NEVER GONNA LET YOU GO (愛をもう一度)
03. MY SUMMER LOVE
04. CARNAVAL (恋のカーニヴァル)
05. RAINBOW'S END (虹を求めて)
06. LOVE IS WAITING
07. DREAM HUNTER
08. LIFE IN THE MOVIES
09. SI SENOR
ブラジル版アース・ウィンド&ファイアーと言った感じの01は、お馴染みJerry Heyのホーン・アレンジが冴えた1曲です。間奏でのErnie Wattsのサックス・ソロが渋いですし、象の泣き声に似せたシンセの使い方が面白い曲です。
AORファンを唸らせた名曲02。Barry MannとCynthia Weilのヒット・メーカーの作品で、実に良い曲です。バラードのお手本と言えるナンバーですね。全米4位のヒットになったそうです。
03は、何とも不思議な魅力を持った曲です。このアルバムで1番好きなのが、実はこの曲なんです。乾いた土の匂い、焼け付く太陽、空を翔ける鷲、そんな事を感じてしまいます。
何とも陽気なサンバ曲が04です。実に楽しそうに演奏や歌っているのが伝わってくる曲で、嫌な事なんか忘れさせてくれるような、そんな曲ですね。テンションを上げたい時に最適ですよ(笑)
サビまでのメロディーはミディアム・バラード調ながら、サビでは明るい感じになるポップな親しみやすい05。全米52位を記録したという事です。
リズムがダンサブルながらも、どこかにブラジルの息吹を感じるソウルフルなナンバー06。Michael Sembelloのギター・カッティングが気持ち良い曲です。
07は、インスト・ナンバー。Louis Johnsonのベース、Teo Limaのドラムというリズム隊が素晴らしい働きをしています。
サビ以外は地味な感じの08ですが、聴き込むと不思議に味のある曲です。最初の頃は好きではなかったんですが、最近はそうでもなくなってますね。
ブラジリアン・サウンドとスパニッシュが混合したようなインスト・ナンバー09は、Paul Jackson.Jrの独特なギターとシンセ・サウンドがニール・ラーセン風だったり、ストリングスを上手く使った面白いFUSIONサウンドになっています。
実に飽きのこないアルバムです。だからこその名盤なんでしょうね。
今年の夏に1枚如何ですか?
このアルバムは好きです。これと、David Sanbornの『As We Speak』は密接な関係ですよね。
実は、『As We Speak』を聴いた事がありません。少し調べてみたら
Michael Sembelloが貢献しているみたいですね。聴いてみたくなりました。
良かったら密接な関係について教えて下さいませんか?
サンボーンのアルバムでも人気が高いようですし・・・
よろしくお願いします。
私もkaz-shinさんの記事を拝見して、このアルバムを聴きなおして
みましたが、あらためて多彩なサウンドの詰まった作品だなあと
感じました。
セルメンはBrasil66時代も、他人の作品でたくさんのヒットを飛ばして
いますし、kaz-shinさんの仰るように彼のプロデュースの才能は
本当に素晴らしいものがありますね。
そちらで拝見した記事で、このアルバムを久々に聴きたくなりましたよ。
聴いてみたら今度は、無性に記事にしたくなって書きました。
pyonta_zさん、ありがとうございました。
本当に良いアルバムですね。ここ2~3日は、毎日1回は聴いてます(笑)
そうですか!ますます聴いてみたくなりました(笑)
サンボーンは『A Change of Heart 』が好きでよく聴いてましたが、
今度これ買って聴いてみます。amazonなら安く買えそうですから。
AORな作品を紹介してますが、何分それほど洋楽に詳しい方ではないので、
割りと有名な作品ばかりで物足りないでしょう?(笑)
私も「NEVER GONNA LET YOU GO」は大好きで、この曲を聴いてから
Barry MannとCynthia Weilのコンビ作品を追いかけるようになりました。
AOR関連の数多いバラード曲の中でも、TOP3に入る位に好きなナンバーなんです。
携帯に着うたがあるんですか!早速私も探してみます。
詳しくないと仰ってますが、色々聴いてらっしゃるのは分かりますよ。
私もジェイ・グレイドンが絡んでいる作品は好きで、特にプロデュース作品は
結構聴いてますね。紹介する洋楽はAOR関連が多いので、またコメントを
お願いしますね。
少し前バイクのイメージCM(ホンダ?)でかかってた曲が大好きで
それが後に、ペイジズ「オンリー・ア・ドリーマー」で
ジェイ・グレイドン プロデュース作品ってわかって
やっぱり私はジェイ・グレイドン好きだって改めて知らされました(笑)
(ペイジズ試聴)
http://www.neowing.co.jp/JWAVE/detailview.html?KEY=TOCP-53189
PAGESの『PAGES』は大好きな1枚で以前紹介したこともあります。
http://musicave.exblog.jp/2386282
「ONLY A DREAMER」がCMで使われていたのは知りませんでした。
本当にジェイ・グレイドンのプロデュース作品で外れはありませんね。
アルバム『PAGES』は良い曲が揃ってますね。まさに捨て曲無しという感じです。
佐藤 竹善が『CORNERSTONES』というカヴァー・アルバムでPAGESの
「YOU NEED A HERO」と「O.C.O.E.」を取り上げてます。
これも結構良いのでお薦めですよ!
そうでしたか。竹善さんは上手いですよね。
そう言えばこのブログで竹善さんのソロは取り上げているけど、
SING LIKE TALKINGはまだでした。
いずれ取り上げる予定です。