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今田 勝_A DAY IN THE PARADISE ◇ 2006年 05月 29日
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FUSIONというジャンルの音楽を聴くようになってから、FUSION関連のアーティストのアルバムを聴く時に、曲よりも参加しているミュージシャンの演奏技術に興味が注がれている事にふと気が付く時があります。
もっと単純に音楽を楽しめば良いのですが、なまじ色々聴いてきたおけげで演奏技術に耳を傾けてしまうようになってしまいました(笑)
そんな私に理屈抜きで音楽の楽しさ、気持ち良さを再認識させてくれるアーティストが、ジャズ・ピアニストの今田 勝です。

今回紹介するのは、1980年代前半にリリースされた沢山のFUSION作品の中のひとつ、『A DAY IN THE PARADISE (邦題:コーラルの渚)』です。1983年にニューヨークで録音されたものです。
参加しているミュージシャンは、今田 勝(key)、渡辺 香津美(g)、ウィル・リー(b)、スティーヴ・ガッド(ds)、ギレルモ・フランコ(per)、アンソニー・マクドナルド(cowbell)、デヴィッド・サンボーン(alto-sax)、ランディ・ブレッカー(fluegelhorn)。
1曲目から聴く者をリラックス空間へと誘ってくれます。とにかく理屈抜きで気持ち良いんですよ。全曲が今田 勝の作・編曲で、参加ミュージシャン全員のソロ・パートを織り交ぜているのですが、どれも皆押し付け的なソロではなく、曲の雰囲気を壊さぬメロディー重視のものです。あくまで曲のバランスとメロディーを活かすアレンジと演奏になっています。これこそが今田 勝の真骨頂なのかも知れません。とにかく聴いていて気持ち良いアルバムです。

『今田 勝 / A DAY IN THE PARADISE (コーラルの渚)』
01. MORNING DANCE
02. WATER WONDERLAND
03. LOVE LAGOON
04. SKY SAILING
05. SUNBIRD
06. MERMAID PRINCESS
07. SAMBA DOMINGO
08. BLUE SUNSET

まず最初に思うのは邦題の『コーラルの渚』なんですが、これが私には納得がいかないのです。原題『A DAY IN THE PARADISE』の方がピッタリです。曲名を見てもらえば分かるように楽園の1日を時系列で表現されているアルバムなんですね。朝、太陽が昇って夕方陽が沈むまでが曲になっている訳で、何故意味の無い邦題を付けたのか不思議です(笑)

スロー・レゲエ調の01は、朝8時頃のイメージでしょうか。優しい日差しのようなサンボーンのサックスに渡辺 香津美のレス・ポールのギター・ソロが実に気持ち良いです。
透明感のある海を桟橋から覗いているような02。朝9時30分といったところでしょうか。ランディ・ブレッカーのフリューゲルと今田 勝のローズのソロが聴き所です。
太陽もだいぶ昇って午前11時頃って感じの03。軽快なサンバ調のリズムに軽い感じの音色の渡辺 香津美のソロと今田のピアノ・ソロがよく似合っているナンバー。
まるでパラ・セイリングをしているかのような04。時間はお昼過ぎ。風を感じさせるサンボーンとランディ・ブレッカーのソロが涼しげです。
05は、1番暑い時間帯の午後2時頃のイメージでしょうか。渡辺 香津美がソロにカッティングにと大活躍する躍動的な1曲。
暑さも一段落した午後3時30分。浜辺でのんびり海を見ているような06。香津美のアコギ・ソロにウィル・リーのベースによるメロディー弾きのソロが素晴らしいですね。
太陽もだいぶ西へ傾きはじめた午後5時。仲間ともうひと騒ぎしようと企てているかのような07。サンバのリズムにランディーのフリューゲルが夕陽をイメージさせます。ガッドのソロも派手さではなくリズム重視です。
楽しい時間はあっという間に過ぎていきます。気が付けば太陽は水平線に僅かに残っているだけ。午後6時30分頃のイメージの10です。エコーの効いたフレットレス・ギターのソロが雰囲気にピッタリな1曲です。

家に居ながら、僅かな時間で南国リゾートに居るような気分になれる、まさにそんなアルバムです。本当に気持ち良い1枚ですね。80年代には若い女性のファンも多かったというのも頷けますね。何も考えずに良い音楽に浸りたい方にお薦めです。
私の夢は、このアルバムをモルディブの白い砂浜の椰子の木陰にデッキ・チェアを置いて、そこで座って海を見ながら聴く事です(笑)
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by kaz-shin | 2006-05-29 00:07 | FUSION系 | Trackback | Comments(4) | |
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Commented by FUSION at 2006-05-29 19:34 x
お邪魔します。
私も今田勝さんのレビューを企てていたので思わずコメントしてしまいました(何時になるかは未定ですが)。
実はこの作品、存在は知っていたのですが聴いた事が無かったので非常に興味深く拝見させて頂きました。
何曲かは「MEMORY」に挿入されていて知ってはいるのですが・・・やはりアルバム通して聴きたいですね。

リゾート地での一日をイメージさせる曲紹介が素敵ですね。
Commented by kaz-shin at 2006-05-29 20:04
FUSIONさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
今田さんの曲を聴いてると、情景が頭に自然と浮んでくるんです。
これは凄い事だと思うんですよ。なので頭に浮んだ情景を曲紹介に
してみました。すこし恥ずかしいのですが、誉めていただいて嬉しかったです。
ありがとうございました。
FUSIONさんのレビューを楽しみにしています。
Commented by WESING at 2006-05-29 21:24 x
とにかく聴いていて気持ち良いアルバムだと思います。(笑)
ただし、松岡直也さんの曲を好きな僕には少し物足りない所がありました。
というのは、簡単に言えば、松岡さんの音楽をイージー・リスニング風に仕上げたという感じかな。
それで、この前後のアルバムは買っているんですけど、そのあとのナウインのアルバムは聞いたことありません。

アルバムのタイトルのことは考えたことなかったですね。
[コーラルの渚]なら分かるけど[A DAY IN THE PARADISE]だったら、「それ誰のアルバム?」という感じです。(^_^ゞ
Commented by kaz-shin at 2006-05-29 23:19
WESINGさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
私の場合、FUSION系のアルバムを聴く時は演奏に神経を集中させて
しまうのでアルバム1枚聴くと結構疲れます(笑)
歌モノの方がはるかに気楽に聴けますね。そんな中で今田さんのアルバム
は、演奏もしっかりしているに関わらずリラックスして聴けるのが不思議です。
本当に気持ち良く聴けるアルバムですね。

「コーラルの渚」という邦題の意味がアルバム聴いていても、よく分かりません。
単にイメージなんでしょうけど・・・(笑)
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