山下 達郎の数多いアルバムの中で、最も夏っぽいアルバムはやはりこの『BIG WAVE』でしょう。サーフィンのドキュメンタリー映画「BIG WAVE」のサウンドトラック・アルバムです。もちろん達郎にとっても最初の劇場用映画のためのサウンドトラック・アルバムで1984年にリリースされました。
このアルバムの特徴は、全曲英語詞で12曲中5曲がビーチ・ボーイズ等のカバー曲、残り7曲が達郎のオリジナルです。ただ、このアルバムのための新曲は意外に少なく4曲(I LOVE YOUを1曲として)なんですね。それでもビーチ・ボーイズのカバーを4曲を含み、新たに録音された曲が多いのも事実で、決して手を抜かないのが達郎の達郎たる所以なんですね。夏が大好きな人にはぜひ聴いて欲しいアルバムです。
『TATS YAMASHITA / BIG WAVE』
01.THE THEME FROM BIG WAVE
02. JODY
03. ONLY WITH YOU
04. MAGIC WAYS
05. YOUR EYES
06. I LOVE YOU Part 2
07. GIRLS ON THE BEACH
08. PLEASE LET ME WONDER
09. DARLIN'
10. GUESS I'M DUMB
11. THIS COULD BE THE NIGHT
12. I LOVE YOU Part 1
01は、以前ラジオの番組で「曲がどうやってできるか」というのを達郎が実践してみせる企画があって、その番組の中で達郎がピアノで曲を作り、バンド・メンバーでオケを録音中に大貫 妙子が詞を書いて完成した「魔法を教えて」というタイトルの曲がオリジナルなんですね。この時は大貫 妙子のボーカルでした。その時の曲に、アラン・オデイが新たに詞をつけたのが「BIG WAVE」です。
1983年リリースの『MELODIES』に収録されていた「悲しみのJODY」の英語バージョン02。最近ビールのCMでこの英語バージョンが使われてますよね。この曲は、声がよく出る年齢のうちに全編ファルセットの曲を歌いたかったという事で作った曲らしいです。オケはオリジナルのものを使用していますが、サックス(故・井上 大輔)以外は全ては達郎の演奏です。
03は、全て達郎一人で演奏された曲です。打ち込みではありませんよ。凄いですね。コーラスが美しいミディアム・バラード曲です。
軽快なギター・カッティングで始まる04。伝説のテレキャスターで奏でられるその音色は、まさに夏にピッタリ。
名盤『FOR YOU』からの05。お馴染みのバラード曲です。多少このアルバム用にリミックスされているかも知れません。
06は、2分強の短い曲です。昔TVのCMでも使われたので知っている人も多いでしょう。Part 2というのは、多分CM用に作られたオリジナルに歌詞を付けたものだからだろう思ってますが、本当の所は分かりません(笑)
07~10までは、ビーチ・ボーイズのカバー曲です。達郎ならではの渋い選曲ですね。この4曲も伊藤 広規のベース以外は、全ての楽器を達郎が演奏しています。07は、達郎のお気に入りの曲のようですね。以前紹介した『Pacific』の中でも、この曲を使ってました。
アルバム『GO AHEAD!』からの11。ハリー・ニルソンのカバー曲ですが、この曲は明らかにリミックスされているようです。
最後は06のコーラスのみのバージョンです。こちらの方が断然好きですね。
オリジナルとは違った企画モノのアルバムですが、その分達郎も楽しんで演奏、歌っているような気がするんですね。この映画も観ましたが映像ともよくマッチしていました。しかし、映像無しでも十分夏・海気分を満喫させてくれるアルバムです。
夏に似合いそうなアルバムなんで梅雨明けの頃までには買いたいですね。
私も大好きなアルバムです
80年代半ばにこの音作りはスゴイですよね
最初聴いたときはビックリしました(今も毎回ビックリしてますが・・・)
海沿いを走る時、ランダム選曲やCDチェンジなどの必要性がない
とても貴重なアルバムだと思います
NHK-FMで放送された「山下達郎のポップス講座」ではないですか?
坂本龍一、大瀧詠一、松任谷正隆、細野晴臣、松本隆、と同じような番組が放送されましが、何故かこの番組だけ録音していないんですよね。
山下達郎のアルバムは全て揃っているはず。。。なのに
このアルバム CD持ってないんです。
LPはあるんですけどね。
えっと確か、歌詞カード2枚入ってたと思うのです(違ったかな?
ミスプリだったか、なんかで(忘れました
でもどこがミスプリなのか分からなかった。。。気がします
MAGIC WAYS って曲、お気に入りでした
全部いいんですけどね、もちろん♪
「JODY」はインパクトありますから、どうしても耳に残りますよね。英語詞
にした事で、より一層夏っぽくなった気がします。
確かにあまり中古で見ませんね。以前オフで映画のサントラのコーナー
に入ってた事がありましたよ。
80年代の中でも達郎さんの一番忙しく、充実していた頃だったかも
知れませんね。今聴いてもすごく声が出ている気がします。
このアルバムの場合、曲順通りに聴いた方がしっくりくると思いますね。
それだけ構成もしっかりしているのでしょう。
何しろ昔の話なんで、番組のタイトルまでは覚えていないのですが、
NHK-FMだった事は間違い無いと思います。
達郎さん以外にもそんな豪華メンバーで同じような企画をやってたんですね。
今から考えるとラジオも素晴らしい番組作ってましたね。
仰るようにLPには歌詞カードが2枚入ってましたね。ミスプリの関係だったのですねぇ。
ミスで自分のアルバムだけ2枚入っていたのかと今まで思ってました(笑)
「MAGIC WAYS」は、達郎さんの曲には珍しく軽快で明るめなポップ・ソングですね。
意外とありそうでなかった曲調だと思います。
なので、本アルバムで同じ曲が出てきたときには驚いたものでしたよ。
で、私のLPにも歌詞カード2枚入ってました。
ラジオ番組聴かれてましたか!聴いていてワクワくする番組でした。
特にアレンジしている過程など興味深く聴いてました。
サビのメロディーが特徴的だったので、「BIG WAVE」を最初に聴いた時に
すぐにあの時の曲だと気付きました。英語詞にするだけで随分雰囲気も
変わるものですね。
やっと梅雨明けですね。このアルバムは、ギラギラと照りつける夏の陽射しが
あってこそ似合うアルバムですからね。
リンクの件は、全然構いませんよ。逆に嬉しいくらいです。
ありがとうございます。