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須藤 薫_CHEF'S SPECIAL ◇ 2006年 06月 13日
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ワールド・カップ・日本VSオーストラリアの試合をTV観戦しておりまして、その最悪なまでのつまらない試合を見せられて脱力感一杯です(笑)
ここは気分を変えたいので、明るいポップなアルバムを紹介しましょう。

1980年にリリースされた須藤 薫の1stアルバム『CHEF'S SPECIAL』です。ジャケットを見れば想像出来ると思いますが、アメリカン・ポップス風な極上のポップなナンバーが揃っています。名付けて「POP'N' ROLL」。
杉 真理、大瀧 詠一、来生 たかお、戸塚 省三という作家陣とアレンジに松任谷 正隆を迎えて制作された贅沢なアルバムです。そして最大の魅力は、何と言っても力強く伸びやかな須藤 薫の歌声。どんなタイプの曲も歌いこなしてしまう歌の上手さでしょう。
松任谷 正隆のアレンジも素晴らしく、ポップな感じが全開。集められたミュージシャンがまた凄くて、ドラマーには青山 純、渡嘉敷 祐一、林 立夫、つのだ☆ひろ、島村 英二。ベースには後藤 次利、高水 健司、長岡 道夫、富倉 安生。ギターには松原 正樹、土方 隆行、松下 誠、村松 邦夫、矢島 賢という面々で、まさに贅沢の極みです。カラッとした気分にしてくれますし、夏の時期にピッタリなアルバムです。

『須藤 薫 / CHEF'S SPECIAL』
01. FOOLISH (渚のポストマン)
02. LOVE AGAIN
03. 恋に落ちよう
04. なにげなく二人
05. あなただけI LOVE YOU
06. WOW WOW トレイン
07. やさしい嘘つき
08. 涙のメモワール
09. HELLO SADNESS
10. SUMMER DREAM

今回は1曲のみに絞ってレヴューします。その曲は05の「あなただけI LOVE YOU」。この曲は作詞・作曲が大瀧 詠一、アレンジが大瀧、松任谷のコンビです。実は大瀧 詠一ファンにも注目すべき曲なんですねよ、この曲。あるアーティストへ提供する予定がボツになったんですが、須藤 薫のディレクターが気に入って彼女用にアレンジと詞を変えた曲だったらしいのです。サウンドはまさに『LONG VACATION』を彷彿させるナイアガラ・サウンドそのもの。しかし、『LONG VACATION』のレコーディングが開始されたのは、この須藤 薫の曲のレコーディングから数ヶ月後の事。まさに『LONG VACATION』の原型とも言えそうな曲なんです。
それともう一つ、ディレクターからもう1曲依頼されて作ったものの結局採用されずに大瀧自身がレコーディングした曲が「君は天然色」だそうです。
大瀧 詠一も須藤 薫との出会いによって『LONG VACATION』が生まれたと語っていたようですし、何とも面白い縁ですよね。

ポップスの職人・杉 真理がいかにも彼らしいキャッチーなポップ・ナンバーを4曲提供していますし、他の作家の曲も良い曲ばかりです。いわゆる捨て曲無しのアルバムだと思います。
大瀧 詠一ファンにも興味深いアルバムでしょうし、普通に聴いても明るく楽しい雰囲気は伝わると思いますよ。
ポップな感じが好きな人にはお薦めの1枚です。
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by kaz-shin | 2006-06-13 02:15 | CITY POP / J-AOR系 | Trackback | Comments(7) | |
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Commented by WESING at 2006-06-13 12:14 x
サッカーを見てました。(笑)
このジャケットは本当に音楽に合ってますよね。
このジャケットと松任谷正隆さんの編曲、そしてミュージシャンの名前でアメリカン・ポップスを予想して買ったアルバムでした。
05の話は聞いたことがあるような、無いような。
Commented by kaz-shin at 2006-06-13 23:04
WESINGさん、こんばんは。
サッカーの日本敗退よりもショックなニュースが飛び込んできましたね。
悲しい話です。
須藤さんは、女性ボーカリストの中でも特に好きな人です。
当時の松任谷さんのアレンジは、アイディアも豊富で素晴らしいものが
多いですね。
Commented by 哲学者になりたい猫 at 2009-03-24 23:00 x
というわけでワールドカップの不甲斐なさ時に書かれた記事にこの日にコメントするのも乙かなと(笑)須藤薫は本当に私の中で好きな女性歌手の一人です。80年と言う年に(79年にデビューしてますがアルバム発売はこの年からと言う事で)出発したという事実が、松田聖子もそして海の向こうでもエアプレイが聖典を発売したのもこの年ということで大きな時代の幕開けでしたね、。声が魅力的ですよね。他の須藤さんの記事のコメントで誰かが「POPS界の都はるみ」と書いていらしたと思うんですが、なるほどなぁ…上手い事をおっしゃると感心しますね。このアルバムは5ばかりが注目され、確かに名曲なんですが、他の曲も負けないくらい粒揃いの曲ばかりで凄いですよね。また大瀧さんが二曲作ったのに一曲を「あなたが歌った方が良い」と返したという裏話にも、この時代の製作陣の凄さを感じますね(須藤さんはなんてもったいないと思ったってそうですよね(笑))自作するわけじゃない、外国の人の歌い方の真似をするわけでもない、でも屹立とした存在として輝いている…こういう人がまた老いた猫が生きている間に出てきてくれるのか…答えはいまだ、風の中です。
Commented by kaz-shin at 2009-03-24 23:49
哲学者になりたい猫さん、こんばんは。コメントありがとうございます。
こんなに昔の、しかも拙い記事にコメントを頂いて恐縮です(笑)
このアルバムは実はジャケット買いに近かったんです。
いかにもPOPな感じが伝わってくるジャケットだったので・・・。
しかもその歌声の魅力と、杉真理さんのメロディー・メーカーとしての才能に惚れ込んでしまい今に至っています。
スタイルやジャンルに関わらず、魅力的な楽曲というのはいつまでも人の心を揺さぶるし、
決して色褪せることはないのだとこの頃の音楽を聴くと感じますね。
Commented by kotaro at 2009-03-27 00:30 x
僕もこのアルバムは新譜で買って大当たりの1枚でした。
懐かしいですね。ナイアガラ復活もあったし、大滝詠一の昔を
知るものとして仲間に説明もしました。
杉真理との黄金コンビもここからだし、和製ポップのマイルストーン
みたいな名盤でしょう。
恋に落ちようの出だしから導入部にかけて、リフレイン中心のエンディング、
80年代はこの疾走感で若者はいきていけました。
伸びる薫さんのボーカル、聴いてても楽しかったなぁ。
FOOLISHとTHE BLACK HOLEのシングルはあわてて買い求めました。
恋のビーチドライバーも。大好きです。
Commented by kaz-shin at 2009-03-29 02:42
kotaroさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
今振り返ってみると、このアルバムは80年代の邦楽の元気の良さを見事に占っていたかのようですね。
私が勝手にCITY POPの三原則と決めている、「楽曲の良さ」、「アレンジ・演奏の良さ」、「ヴォーカルの気持ち良さ」が
見事に詰まっているアルバムだと思っています。以降須藤さんのアルバムの発売が毎年待ち遠しかったですね(笑)

須藤さんはシングル・オンリーの曲もあって、これにも良い曲が多かったですよね。
「THE BLACK HOLE」や「恋のビーチ・ドライバー」はまさにそんなシングル曲でした。
Commented by kotaro at 2013-03-21 23:33 x
須藤薫さんが3月3日に亡くなっていたことを、きょう知りました。
kaz-shinさんのブログにコメントすることは、何度か止めようと思い、更新されない最終画面を見る度に、心を傷めていました。
きょうはそれでも、須藤薫さんの歌に、励まされて、20代の初めの頃から、ここまでこれたことを、感謝を述べる場所に、お借りすることをお許し下さい。
心より、ご冥福をお祈りします。2013年3月21日 kotaro
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